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2023年6月下旬



6月20日 火曜日 休みでも午前4時には目が覚めて …

 やはり習慣というものは恐ろしい。忙しかった週末を乗り越えてやっと定休日になったというのに、夕べも夜の9時にはもう瞼が重くなり、ブログを書いたまま床に就いてしまったものだから、今朝も外が明るくなる4時にはもう目が覚める。7時間の睡眠だから、健康には好いのだそうだが、休みの日ぐらいはゆっくりと眠りたいのです。床の中でもう一度眠ろうとしても、目が冴えてしまうから台所に行ってコーヒーを入れる湯を沸かすのでした。

 厨房で昨日の洗い物を片付けて、捨てるために固めた天麩羅鍋の油をゴミに出し、生ゴミを外の入れ物に持って行く。ついでに油を入れる漉し器に重曹を振りかけて、久々に綺麗に磨く。天麩羅鍋も同じように磨くのだけれど、こちらは尋常にはいかない。重曹を振りかけて大鍋に浸けて浸けておくのです。それでもまだ6時前だから、掃除機を押し入れから出し、二つの和室と廊下に洗面所と掃除機を掛ける。段ボールを紐でくくり、新聞紙とともに車に乗せる。

 今日は地域の子ども会の廃品回収があるのです。木槿と南天の木の間に白い花が咲いていたから、見ればクチナシの花。いつも他の木の成長に押されて、日影になってしまうから可哀想なのですが、健気にも毎年花を咲かせる。やっと6時半を過ぎて家の玄関を入れば、女将が起き出してきて「お早うございます」と朝の挨拶をするのでした。冷蔵庫にはもうあまり食べ物がないから、今朝は納豆と卵で朝食だろうと思っていたら、それにお新香が付いた。

 7時過ぎには朝食を終えて、書斎で横になってひと眠りしようと思ったら、どうも眠くならない。夕べは7時間以上もぐっすりと眠ったから、それも当然なのです。パソコンを開いて再仕込み醤油の発注をして、夕べ印刷しておいた今日の仕入れの食材を確認する。蕎麦屋に寄って、もう一度、現物があるのかどうかを確認したら、お袋様に電話をして迎えに行くのです。農産物直売所には夏の野菜が沢山並んでいました。今年は野菜も生育が早いらしい。

 隣町のスーパーに行って、残りの食材と家の買い物を済ませて、蕎麦屋に戻って野菜を片付けたら、残り少なくなったカレーを仕込んでおこうと具材を切り分ければ、鶏肉を買うのを忘れているのに気が付いた。これで午前中の仕込みは出来なくなる。早めに家に戻って、昼はスパゲッティーミートソースを作る。揚げたてのカツを買ってきたから、ベロネーズ風にして亭主は大満足。今日はインターホーンの交換に業者が来るので、ひと眠りも出来ない。

 近くのスーパーで買ってきた鶏肉を刻んで、やっとカレーのルーを作るのでしたが、シメジがないのに気が付いた。今度は団地の反対側の八百屋に出掛けて手に入れて来る。隣町では手に入らなかった蓮根があればついでに買おうと思ったけれど、新レンコンに変わる時期なのかまったく出ていない。シメジと青森県産の大蒜を買って帰り、カレーを完成させるのでした。6人分のルーを取って、少し余ったから、先週の残りと合わせて家に持ち帰る。

 夜は、今日買って帰った鰯が新鮮なので、女将が刺身と酢みそ和えにしてくれた。脂が乗りすぎて、全部は一人で食べられなかったから女将と分けて、亭主は昨日と同じく蛸の唐揚げを作ってもらった。1本80円で出ていたトウモロコシを茹でてくれたので、二人で半分ずつ食べるのでした。甘さが尋常ではないのが至福の味わい。ブログを書きながら、サッカーのペルー戦を見る間に風呂に入る。日本のサッカーも随分と強くなって、動きが好いのには驚いた。



6月21日 水曜日 もう夏至なのですね …

 最近は明るくなるのが随分と早いと思って、暦を見れば今日は一年で一番昼の時間が長いという夏至の日。夕べは真夜中の2時に携帯のアラームが鳴って目が覚め、しばらく寝付けなかったから、外が明るくなってからやっと眠りに就く有様でした。女将のスポーツクラブの予約の時間前に、アラームを鳴らそうとセットしたのですが、14時と2時とを間違えてしまったのです。お蔭で夕べ考えていた予定が狂って、今日は朝食を食べ終えてから蕎麦屋に出掛ける。

 蕎麦屋の中は25℃。窓を開ければ涼しい風も入って、昨日までの暑さが嘘のようなのです。大鍋に重曹を入れて浸けておいた天麩羅鍋を磨いて、内側だけは綺麗になったけれど、外側の焦げ付きはやはりもう落ちない。強い火で炭化させて叩くしかなさそうだが、今朝はそこまではやらずに、鍋を乾かして明日の使用に備える。出汁取りの支度をしておいたから、一番出汁を取って蕎麦汁を仕込む。二番出汁を取って水で冷やしたら、午前中の仕事はもう終わり。

 家に戻って昼食には先週残ったカレーを温めて、女将と二人でカレーライスを食べる。亭主は朝と昼とカレー続きなのでした。昼食を終えてひと休みしたら、女将はスポーツクラブに出掛けていく。亭主は居間の椅子に座って大谷選手の出る野球を観戦。ところが今日はまったく振るわず、相手チームのピッチャーに押さえ込まれてしまうのでした。書斎に戻って横になれば、10分ほど眠っただろうか、またしても14時にセットしたアラームの音で目が覚める。

 今日は使いつけないスマホのアラームのせいで、すっかり調子が狂ってしまうのでした。ぬか漬けを漬ける都合もあって、蕎麦屋に行くにはまだ早すぎるし、西瓜を食べながらテレビで洋画を観ていた。やっと女将が帰ったのが3時半で、亭主は重い腰を上げ、車で蕎麦屋に出掛けるのです。梅雨の中休みも今日までと言う。青空も覗いて気温も上がらないので、蕎麦屋の窓を明け放って、大きな音でBGMを流すのでした。過ごしやすい気持ちの好い気候です。

 まずは水羊羹を仕込んで型に流して冷ましておく。次は蕎麦豆腐を仕込んでこれも型に流し込む。生椎茸、ピーマン、茄子の順番で切り分けたら入れ物に入れ、お次は玉葱をスライスして水に浸す。人参を明日の野菜サラダに使う分だけ残し、千切りにして玉葱に加える。南瓜を切り分けてレンジでチーン。三つ葉を洗って刻んでタッパに入れておく。そしていよいよ時間も押してきたから、冷蔵庫から糠床を取り出して、キュウリとカブとナスを浸けておきます。

 5時を回ったので家に戻り、夜の防犯パトロールの前に夕食を食べておこうと、ざるラーメン・餃子を作って食べる。少し遅れて女将はキャベツの上に豚肉を載せて蒸し野菜を作っていた。書斎に入って6時過ぎまで少し眠ったら、コーヒーを入れて出掛ける支度をする亭主。集合場所に集まれば、「今晩わ」と言うのが不似合いなほどに明るい夕刻なのです。車の車上荒らしの報告がある。お年寄りとの今夕の会話は、耳の遠くなったという話ばかりなのでした。



6月22日 木曜日 昼の気温は23℃でしたが蒸し暑く …


 午前5時には蕎麦屋に着いて、夕べ漬けた糠漬けを切り分け、小鉢に盛り付けるのでした。昨日浸けておいたなた漬けも少しだけ盛り付けておく。朝の空気は涼しくて、蕎麦屋の厨房も24℃なのでした。長袖・長ズボンのトレーニングウエアを着て行った亭主は、その上に前掛けをして蕎麦打ち室に入る。残っている蕎麦粉は600gあまりで、打ち粉がなくなったので、小麦粉とキャッサバ粉とを混ぜて代用する。さらっとはいかないけれどないよりはまし。

 加水率は41%にして出来るだけ硬く打とうと考えた。打ち粉がないと生地と生地とがくっつくので、細い蕎麦は打てない。切りべら24本で135gの蕎麦を仕上げ、思ったよりも好く出来た。蕎麦を打ち終えて7時を過ぎたから、家に帰って朝食を食べる。食後は書斎に入ってひと眠り30分。今日は午前中に蕎麦粉が届く日だから、早めに蕎麦屋に出掛ける。みずき通りを渡ろうとすれば、通りかかった防犯パトロールのリーダーが車から手を振って挨拶をしてくれた。

 今朝も5時過ぎに農家の親父様が犬の散歩で蕎麦屋の前を通り、頭を下げれば手を振って挨拶をしてくれた。歳を取るとそんなことでも心に残るのです。ノウゼンカズラがご近所のあちらこちらで咲いていました。気温は低いけれど、動くと何故か暑くなる。蕎麦屋に着いて、幟と看板を出すけれど、まだ蕎麦粉は届かないから蕎麦を打つことは出来ない。今日の気温ならばお客はそれほど来ないだろうけれど、最近は木曜日に13食を打つことにしているのです。

 二週続けて10人を越えるお客があったから、昼から女将が来る日には、蕎麦だけは打っておこうと考えるのです。蕎麦粉が届くまで大根や生姜をおろしたり、薬味の細葱を刻んだりと細々とした用意をしておくのです。9時半近くにやっと蕎麦粉と打ち粉と辛味大根が届いて、すぐに蕎麦を打ち始めるのでした。サラサラとした打ち粉があると本当に蕎麦が打ちやすい。13食分の蕎麦を生舟に並べ終えたら、今日は10時を過ぎていたのです。

 急いで厨房に戻って野菜サラダの具材を刻み、大釜の湯を沸かして、新しい油を天麩羅鍋に入れ、調理台に天麩羅の具材を並べる。店の掃除をして11時15分だったから、何とか開店の時刻には間に合った。今日も女将の来ない昼前に、女性二人がいらっして天せいろのご注文。天麩羅を揚げて蕎麦を茹で終えた頃に、やっと女将がやって来た。亭主は奥の座敷に入って休憩できたのです。昼からは常連さんがやって来て、せいろ蕎麦の大盛りと辛味大根のご注文。

 届いたばかりの辛味大根は、やはり辛かったらしく顔を真っ赤にしてお帰りになった。1時を過ぎていたので、新しくメニューボードに書いた富山産の白海老のかき揚げを揚げて、賄い蕎麦を食べておく。生でも食べられると言うけれど、殻や髭が引っかかるので、揚げた方が全部食べられて、海老の香りが香ばしく、なかなか美味しいのです。折角、女将が来てくれたけれど、今日はやはり涼しいから、それ以上はお客は来なかったのです。

 女性のお客が帰りがけに「この紫陽花は変わっているわね」と言うので、「銀河と言うのですよ」と教えてあげた。営業中に近所に住む昔のスタッフが、「お母さんにもどうぞ」と持って来てくれたジャガイモを持ってお袋様のマンションまで歩いて行く。今日は3000歩を越えたから、昨日の5000歩に続いて好いリハビリになった。昨日は体操の後で友だちが4人も来て夕方まで話をしていたとか。家に戻ってひと眠りしたら、業者が来るのでまた蕎麦屋に出掛ける。



6月23日 金曜日 気温も低く、涼しい昼だったのに …

 今朝は17℃まで気温が下がったら、昨日よりも寒いくらいに涼しいのでした。昨日打った蕎麦が9束近くも残っていたので、今日は蕎麦を打たないことにして、ゆっくりと家を出たのです。玄関の扉を開けると、目の前に紫色の木槿が賑やかに咲いていました。薄手のジャンパーを着て蕎麦屋に出掛けた亭主は、看板と暖簾を出したらチェーンポールを降ろして厨房に入る。まだ9時過ぎだから、蕎麦を打たないとなると、何をするにもちょっと早すぎるのです。

 蕎麦屋の中はそれでも 22℃と昨日の温もりが残っていたけれど、ちょっと肌寒い感じなのでした。コーヒーを入れて、何から始めようかと考えたのですが、野菜サラダの具材を刻むのには少し早すぎるのです。今朝方まで降っていた雨の雫が、窓の外のヤマボウシの新芽に連なって、夏の前にもう一度剪定をしなければいけないと思うのでした。昨日の洗濯物を干して、10時前には大釜に火を入れ、大根をおろしたら、やっとサラダに使う野菜を刻み始める。

 天麩羅鍋に油を入れて、天つゆの鍋を火にかけ、店の掃除を終えたら、もう開店の準備は終わりです。まだ11時過ぎなのでした。窓を開けて涼しい空気を店の中に入れ、今日はお客が見込めないと思っていたのです。ところが、昼を過ぎて女性三人連れのお客がご来店で、天せいろにカレーうどん、鴨せいろと三人三様のご注文で、時間はかかるけれど、他にお客がいないから順番にこなしていく亭主。蕎麦を出し終える頃に、また三人連れのお客がやって来た。

 今度は暖かいぶっかけ蕎麦と暖かい天麩羅蕎麦と冷たいぶっかけ蕎麦のご注文。やはり外は少し涼しいのでしょうか。全部出し終わらないうちに、お客がご夫婦でいらっして、カウンターの隅に座るのでした。「今お茶をお出ししますからお待ち下さい」とひと声掛けて、「これで今日はお蕎麦売り切れになりました」と看板を出す。時計を見れば、もう 1時20分なのでした。最後のお客は天せいろととろろ蕎麦のご注文で、待たせる間に残ったサラダをサービス。

 一人の営業の日に8人のお客は、続けて来るとかなり大変なのです。しかも、一人一人バラバラのご注文だから、スピードを上げようもない。最後のお客が帰ったのが 1時40分。それから腹の減った亭主は、冷凍うどんを茹で、かき揚げを揚げて賄いうどん。洗い物と片付けを始めたのは 2時過ぎなのでした。3時半には洗い物を片付けて、4時前には家に帰る。ひと眠りして5時過ぎには目覚め、夕食を食べたら、今日こそはとプールに出掛けていくのです。



6月24日 土曜日 今日もお蕎麦14食完売でした …

 5時に起き出して、まだ眠気も覚めないのに車に乗り込んだ。わずか 300m の距離だけれど、とても歩いては移動できない。左右を確認しながら慎重に蕎麦屋まで運転する。日の出の時刻は過ぎているのに、向かいの森の辺りで雲がかかって、不思議な光景なのでした。犬の散歩で蕎麦屋の前を通る知り合いの小母さんに挨拶をしたら、店に入ってコーヒーを沸かすのです。厨房の温度は25℃と、昨日よりもだいぶ暖かい。亭主も半袖・短パン姿なのでした。

 コーヒーを飲みながら、今朝の仕事の段取りを考える。まずは蕎麦打ち。蕎麦玉を寝かせている間に、カウンターに干した洗い物を片付けて、小鉢と蕎麦汁の準備。そして、天麩羅の具材の残りを調べて、野菜を切り分けるところまで行けば、一番いいのだけれど。今日の加水は41%強で蕎麦粉を捏ね始めたけれど、ちょうど好い硬さで蕎麦玉にしても、寝かせている間に、暖かいからか少し柔らかくなってしまうのです。これが曲者。かなり硬く打たなくては。

 打ち粉があるからよく振りかけて、八つに畳んで切るときに、切りべら24本ほどにして少し太めに仕上げる。これは生地が柔らかいときの対処法としてはかなり有効です。蕎麦包丁も単に押し切りでは蕎麦と蕎麦がくっついてしまうから、少し包丁を前に出しながら切っていくと上手く切れるのです。茹でた場合に、細い蕎麦に慣れた亭主には、見るからに太いと思うけれど、お客は案外美味しいと言ってくれるから解らないもの。歯ごたえがあるのかも知れない。

 結局、最後は天麩羅の具材の切り分けまでは、出来なかったけれど7時前になったので、区切りの好いところで家に戻るのでした。外も陽が差してきたから、今日は暑くなりそうだと、二回目の蕎麦を幾つ打とうかと考えながら、食後のひと眠りをする亭主。目が覚めてもすぐには起きられないから、結局、1時間は寝ていたことになる。意を決して玄関を出れば、今日は白の木槿が咲き出していまた。蕎麦屋に着けば青空が広がって、混みそうな予感がする。

 二回目の蕎麦打ちは、600g 6人分を打って、一回目と合わせて、14食の蕎麦を用意したのです。これが幸いして、今日は、最後の三人連れのお客が、大盛り二つにヘルシーランチセットだったから、生舟の中の蕎麦はすっかりなくなった。開店前から続々といらっしたお客も、無事にこなして、最初の5人で使った盆や皿を合間を見て洗っておいたので、ひと休みする暇はないけれど、後がかなり楽なのでした。天麩羅の具材も沢山用意したので助かった。

 大盛りが四つも出たから、来客数は12人と言うことになる。亭主はお客が帰ってから、今日もうどんを茹でて昼を食べた。最近はきちんと昼を食べる習慣が付いて、その後の片付けが元気に出来る。疲れも少しは回復するのだろうか。2時半には片付けが終わり、女将を先に返してから、夜は何を仕込めば好いのかと、冷蔵庫の中を眺める亭主。蕎麦豆腐が全部売れたから、作っておかなくてはならない。小鉢が残り二つで、夜はお新香を漬ける必要もある。

 肝心の蕎麦汁は、残り僅かで、ストック分を入れてもまだ足りない。予備の一番出汁を使って蕎麦汁を作る必要がある。天つゆや暖かい汁に使う二番出汁は十分にあるのだけれど、明日の出方次第では、もう一度出汁取りをしなければいけない。大甕の返しも残り少ないから、作っても明後日の分ぐらいだろう。晴れた午後の通りを暑い暑いと歩いて家に帰れば、女将が西瓜を切ってくれていた。昼寝をしたら、4時半から一時間、蕎麦屋で明日の仕込みをする。




6月25日 日曜日 晴れたけれど気温はあまり上がらずに …

 今朝は4時に目覚めて4時半には蕎麦屋に出掛ける。玄関を出れば、庭の金柑の木にびっしりと花が咲いていた。 今年も美味しい実が出来るのかと期待するのでしたが、肥料もやっているのに、年々実が小さくなっているような気がする。摘果する方法を調べても判らないので、剪定するだけで自然に任せているのですが、それでは本来の大粒の実は出来ないのでしょう。今は女将が家で金柑の甘露煮を作るのを楽しみにしているから、それで好い。

 蕎麦屋に着いたら、まずは蕎麦打ち。750gの蕎麦粉を加水率41%弱で捏ねていくけれど、力を入れて何とか菊練りにして、蕎麦玉を作るけれど、これが曲者で寝かせている間に生地が柔らかくなってしまうのです。伸し広げて行けば、まあそれほど柔らすぎることもなく、切りべら26本で140gの蕎麦の束を8束作るのでした。厨房に戻って小豆を煮ていたから様子を見れば、なかなか時間がかかるもの。南瓜を煮込んで、その隣で蕎麦豆腐の仕込みをするのです。

 これで7時になるから、コンビニに煙草を買いに寄って家に戻るのでした。2時間半の朝飯前のひと仕事です。ちょっと疲れた … 。朝食を食べて書斎でひと眠りしたら、なかなか起きられなくて結局8時半になってしまった。「行って来まーす。今日もよろしくね」と女将に声を掛けて門への階段を下りようとすれば、今朝は赤い木槿が元気に花を咲かせている。今年は薬を撒く時期が好かったのか、アブラムシが湧いていないのです。束の間の幸せか。

 蕎麦屋に着いて、朝の仕事を終えたら、二回目の蕎麦打ちにかかるのです。昨日と同じく600gの蕎麦粉を捏ねて、蕎麦玉にしたら、しばらく寝かせておきます。加水率は今朝と同じく41%弱。これで6束の蕎麦を仕上げたから、今日も14食の蕎麦を用意したことになります。昨日よりは少し涼しいけれど、蒸し暑いから動くと汗がにじみ出る。窓を全開にして、店の中の温度は26℃。エアコンの調子が悪いから、このまま営業できれば一番いいのですが。

 女将が早お昼に帰って、亭主は黙々と野菜サラダの具材を刻んだら、天麩羅油を鍋に空け、天つゆの鍋を火にかける。開店の10分前には駐車場に車が入ったから、店の中に入ってもらえば、じっとこちらを見ている男女。見覚えのある顔つきだけれど、「○○です」と言われて昔の教え子だと記憶が蘇る。女性の方は前にも来ているクラスの卒業生なのだけれど、美しくなっているので見違えた。注文を受けたら、しばらくは昔話が続く。男性は35年ぶりなのだとか。

 その間に、ご近所の奥さんがいらっして天せいろのご注文。前の二人はヘルシーランチセットの注文だったから、三人分をまとめて作るのでした。そうしている間に、カウンターにもう一人女性のお客がいらっしゃって、こちらもヘルシーランチセットを頼まれる。今日は12時前に野菜サラダが売り切れる。ご近所の奥様も会話に参加して、賑やかなひとときが流れる。もう一人の若い女性も笑って聴いている様子なのでした。あまり混まなくて好かった。

 一区切り付いて片付けを始める前に、亭主はかき揚げを揚げて、久し振りに賄い蕎麦を食べる。1時半近くになったから、今日はこれで終わりかと思ったら、車が入ってきて、若い男女がご来店。天せいろとぶっかけ蕎麦のご注文だったので、すぐに作ってお出しするのです。退屈していた女将も少しは目が覚めたのでしょう。洗い物は済んでいたから、今日はお客の少ない分早く片付けを終えられたのです。ひと眠りしたら亭主は今夜の酒を買いに出掛ける。



6月26日 月曜日 えっ、月曜日なのにこんなにお客が …


 玄関前の真っ白の木槿がとうとう咲き出した。毎年、一番遅く花を咲かせるのは、何故なのだろうか。昨日はお客が少なかったので今朝は、朝飯前のひと仕事にも出掛けずに、再仕込み醤油の届く日だからと、朝ドラの終わる時間に家を出たのです。ところが、当の品物は午前中着のはずなのに、夕方まで待っても配達されることはなかったのです。これが来ないと、返しを作ることが出来ない。こんなことは滅多にないのだけれど、今ある分だけで作るしかない。

 蕎麦屋まで歩いて、今日は湿度がかなりあるのか、半袖で手掛けたのにもう汗をかいている。窓を開け放って店の中に風を入れ、コーヒーを沸かす間に、朝の仕事を終え、今日の段取りを考えるのです。まずは蕎麦打ち室に入って、昨日の残りの蕎麦があるので500gだけ打ち足しておこうと、加水率41%弱で蕎麦粉を捏ねる。どうしても生地を寝かせている間に柔らかくなるから、打ち粉を振ってその分少し多めの140gで5束の蕎麦を打ったのです。

 打ち終えても、数が少ないから、まだ10時前なのでした。昨日の残った蕎麦だけでも足りるかとも思ったけれど、この時期の陽気ではどれだけお客が来るのかは読めないのです。ただ、今日は亭主一人での営業だったから、そんなに沢山は出せない。お茶出しや注文を受け、盆に蕎麦皿を載せて小鉢や蕎麦汁をセットして、調理をしなければならないから、お客が増えればどんどんと出し遅れてくるからです。最初のお客が開店の10分前にはやって来るのでした。

 テーブル席を勧めたけれど、ご夫婦はカウンターに座って、せいろ蕎麦と天せいろをご注文。そして奥様が純米吟醸の日本酒を頼まれて、白海老のかき揚げまでご注文なのでした。盆や蕎麦皿をセットしていたら、「日本酒はないの?」と言われて、「お酒が先でしたね」と急いで日本酒と付け出しに小鉢をお出しする。富山県産の白海老のかき揚げを二つ出したら、「いくらなんでも、これで100円は安すぎるのじゃない」と言われる。「判る方はそうおっしゃる」

 と、亭主は嬉しそうに応えるのでした。昼になる前にテーブル席が埋まって、お茶を出したり、注文を取ったりで忙しくなる。ヘルシーランチセットやぶっかけ蕎麦や天せいろで、用意が楽だったので助かった。月曜日は天麩羅の具材も沢山は用意していないから、蕎麦はあっても天麩羅が出来なくなりそうなのでした。昼過ぎにはご家族三人連れでウンターに座って、鴨せいろ二つに天せいろのご注文。鴨肉を解凍して焼くには時間がかかるのです。

 皆さん、初めてのご来店らしく、亭主一人なのに蕎麦を茹でているときに会計をするから大変です。茹でた蕎麦を氷で締めている間に、急いで会計を済ませる。まだ時間は早かったのだけれど、途中で「お蕎麦売り切れ」の看板を出したら、玄関を開けてまだお客が入ってくる。「蕎麦は売り切れなんですけれど」と言えば「トイレを貸して欲しいのです」と言うから案内する。結局、全部の品を出し終えたのが1時前で、洗い物を終えたのは3時過ぎ。片付けを終えたのが3時半で、女将が荷物を取りに来てくれた。家に戻ってひと眠りしたら、パンを一枚食べてプールへ泳ぎに出掛ける。

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2023年6月中旬



6月12日 月曜日 朝からの雨で蕎麦屋も小休止 …

 混んだ日曜日の翌日だから、なかなか起きられなかった。今日の小鉢をまだ仕込んでいなかったから、熱いコーヒーを入れて、6時前には車で蕎麦屋に行く亭主。知り合いの農家の親父様が、雨だと言うのに傘を差して犬の散歩に出ていた。すれ違う車の中から頭を下げて挨拶をする。蕎麦屋に着けば、ヤマボウシの白い花はもう散り終えて、未央柳も雨で散り散りになっている。これからが元気な枝がもうひと伸びの季節なのでしょう。また剪定をしなければ…。

 梅雨の時季に元気なのは、やはり、紫陽花ばかりで、玄関脇では綺麗なブルーに色づいた花を咲かせている。厨房に入って、昨日のうちに塩で浸けておいた大根の容器を見れば、随分と水が出て柔らかくなっていた。ここに京唐辛子を輪切りにして、冷凍の刻み柚子と一緒に入れたら、砂糖の入っていない甘酒の素と砂糖を加え、また重しを置いて、今度は冷蔵庫に入れておく。朝食後にまた蕎麦屋に来たときには、小鉢に盛り付けられるのです。

 カウンターの上に干してある沢山の盆や蕎麦皿を片付け、蕎麦徳利をしまったら、昨日の洗濯物を干して家に戻る。小一時間の仕事でした。まだ7時前だったから、女将がやっと起き出して台所に入る。今朝のおかずはベーコンエッグとひじきの煮物に人参と挽肉ののグラッセ。キュウリのお新香もテーブルの中央に置いてある。更に納豆まで付いているから、おかずが多すぎるのです。最近は亭主も本当に沢山は食べられなくなったから、納豆はパス。

 朝食の後は書斎に入ってひと眠り30分。それでもまだ眠り足りないのか、なかなか起き上がることが出来ないのです。疲れているのは判っているけれど、『今日一日だから』と起き出して洗面と着替えを済ませる。女将の入れてくれたお茶を飲んで一服したら、やっと出掛ける態勢が整う。雨はまだ降り続いているので、車で蕎麦屋まで行くのでした。こんな月曜日にはお客がないのが、長い経験で判るのです。半袖でも寒くないから気温は高いのです。

 蕎麦を打って野菜サラダを盛り付けたら、ポットに湯を入れて、天つゆと天麩羅鍋を準備する。天麩羅の具材と天ぷら粉を調理台に置いたら、店の掃除に取りかかる。暖簾を出しても、予想したとおり、昼過ぎまではお客が来ない。宅急便の配送のミニバンが駐車場に入ってきたから、見れば何時も来る青年なのでした。今日はヘルシーランチセットの天麩羅抜きのご注文でした。蕎麦豆腐が美味しいと、お変わりを頼まれた。1時前までゆっくりと話をする。 

 もう一台、車が入ってきたから、お茶の用意をして待っていたら玄関を開けて中に入ってくる。ところがお客ではなくて、「連れがいるから、下調べにきました」と、メニューの写真を撮り始めるではありませんか。「宜しくお願いします」と、店置きのパンフレットを渡して、帰る姿を眺めるばかり。お客が一人でも、月曜日の後片づけは、一週間の掃除をするようなものだから、結構、大変なのです。女将の帰っていない家に戻り、夕方までぐっすりと眠るのでした。



6月13日 火曜日 昼からは晴れて蒸し暑く…

 朝から蒸し暑い日なのでした。玄関前の木槿もだいぶつぼみが付いて、今年は早くから花を咲かせそう。夏の前にもう一度剪定をしないと、高さも幅も不揃いになってしまう。6時前に蕎麦屋に出掛けて、仕入れに出掛ける前に、なくなった返しを作っておこうと思ったけれど、味醂がないのに気が付いた。仕方がないから、荒れ放題の南側の庭を少しは綺麗にしようと、部屋の中から剪定ばさみでタラの木を切っておく。ハンズボン半袖では外には出られない。

 家に戻って朝食を終えたら、今朝は朝ドラの15分でひと眠り。女将が珍しく買い物に一緒に行くと言うので、お袋様に電話をして今日は三人で農産物直売所と隣町のスーパーに出掛ける。家の食材を女将が買ってくれるので、亭主は蕎麦屋の食材を買うことだけに専念できた。二人を家まで送って店に戻れば、冷蔵庫の野菜籠が随分と汚れているのに気づき、まずは掃除から始める。これでまたしばらくは快適に使えるというもの。面倒くさがってはいけないな。

 わずか15分ぐらいの掃除の成果に気分を好くして、野菜を収納したら、買ってきた味醂を加えて、早速、返しを作るのでした。奈良県から取り寄せている再仕込み醤油が残り一本になったから、これも早めに注文しておかなければならない。今朝の味醂ではないけれど、歳を取ると、店のすべての食材や調味料などのチェック・調達をすることが大変になるのです。洗剤や消毒液などの衛生管理も常に残っている量を頭に入れておかなくてはならない。

 11時になったら一度家に戻って、昼食に蕎麦を茹でて女将と食べる。その間に作った返しが冷めているからちょうど好い。食後にひと眠りして、目覚めればもう直ぐに、女将のスポーツクラブの予約作業に取りかからなければならない。女将は農産物直売所と隣町のスーパーで買って来たらっきょうを洗って、酢に漬ける準備に余念がない。予約が終わったところで、亭主は蕎麦屋に出掛けて出汁取りの仕事にかかる。夫婦それぞれに結構忙しいのです。

 出汁取りと蕎麦汁作りが終わったところで、厨房の床の掃除を始める。天麩羅を揚げる油が飛び散って埃を吸うから、かなり黒くなっていたのです。重曹の粉を振りかけ、お湯を垂らして30分ほど置いておく。去年、新しく購入した電動ポリシャーを使って洗えば、見事に綺麗になる。今までは床に屈んでタワシで擦っていたのだから、かなり楽になったのです。完璧には汚れは落ちないけれど、汚れた泥水を紙で拭き取って、モップで拭いたら気分が好いのです。

 4時を過ぎていたから、酒屋に出掛けて今日の酒を買ってこなければと玄関を出れば、青空が広がって紫陽花が綺麗に映えているのでした。ガクアジサイの一種らしいけれど、「銀河」と言う鳥取県で作られた品種だと、以前、亭主が調べたのを女将が覚えていてくれた。この色合いが素敵なので、夫婦共に蕎麦屋に来る度にしみじみと眺めている。駐車場に停めてあって車の車外温度は34℃まで上がっていたし、家に帰れば、居間の部屋は28℃と暑いわけです。

 5時のニュースに間に合うように、夕食の準備に忙しい女将。今日は書道の課題が届いていないと言うので、午後はらっきょう漬けに精を出していたらしい。食堂にはぷ~んとお酢の香りが漂っている。前回の2kgと合わせてこれで4kgのらっきょうを漬けたことになる。家族の多かった昔は10kgも漬けていたと言うから、大変だったのだろう。夕飯は鰯の蒲焼きで、中型の鰯を開いたのを3匹食べて一杯飲んだら、もう眠くなって風呂の時間まで2時間も眠った。




6月14日 水曜日 定休日なのに、今日も朝から忙しかった …

 朝は5時には目が覚めて、居間の部屋で椅子に座って、熱いコーヒーを入れて飲む。ところが身体が動かず、また床に入れば好かったのに、朝食の時間まで座り続けていたから驚きです。夕べは少し夜更かしをしたから、そのつけが回ってきたらしい。納豆と卵と鯖の塩焼きで朝食を済ませ、朝ドラが終わったら、もう蕎麦屋に出掛ける準備をするのでした。蕎麦屋に着けば小雀たちが電線に止まって朝のミーティング。車のドアを開けたら皆飛んで行った。

 雨が降っていなかったから、南側の庭の様子を見に行けば、前のお宅に垂れ下がるように蔦が絡まり、月桂樹や酢橘の枝が伸びているではありませんか。今朝は暑いのに長袖長ズボンを履いてきたから、剪定ばさみと軍手を持って庭に出て、取りあえずは伸びた枝や蔓を切っておく。コゴミの群生や、タラの木の剪定など、残り半分はまた次の機会にすることにして、厨房に戻るのでした。僅か20分ぐらいの作業でしたが、少しだけやっておくことが大切なのです。

 厨房は、昨日、床の半分を掃除したから、道具もそのままなので残り半分を、今度は中性洗剤を撒いてポリシャーで磨くのです。完璧は目指さずに、ある程度綺麗になったところで、雑巾で汚れた水を拭き取っていく。それでも随分と綺麗になった気がするので、これも少しずつ気分を好くして続けるしかない。店の掃除は始めれば切りがないほどやることが多いのです。体力もなくなったし、すべて一人でこなさなければならないから、ほどほどが一番好い。

 昨日作った蕎麦汁を蕎麦徳利に詰めて、ほうじ茶を沸かしてグラスに入れたら、洗濯物を畳んで、一昨日の洗濯物を洗濯機から取り出して干すのでした。洗濯機の中のゴミ取りのケースも外して洗っておく。家ではそんな掃除をしたこともないから、いつも女将には「蕎麦屋の洗濯機も同じよ」と言われているのです。11時を過ぎたから、家に戻って昼飯にはまた蕎麦を茹でて食べるのでした。タンパク質がないからと、女将が豆腐を用意してくれた。

 蕎麦一杯では足りない亭主でしたが、蕎麦湯を飲んで腹の足しにするのです。食後のお茶をもらったら、書斎に入って昨日の眠り足りなかった分を昼寝でカバー。女将はその間にスポーツクラブに出掛けたらしい。目が覚めたら、1時間以上眠っていたらしく、やはり腹が空いていたので、食パンを焼いてバターを付けて牛乳と一緒に食べておきます。テレビの昼の映画はジュリア・ロバーツとデンゼル・ワシントンのでる「ペリカン文書」だったから最後まで観る。

 女将が帰ってきたところで、亭主はやっと立ち上がり、蕎麦屋に午後の仕込みに出掛けるのでした。デザートの水羊羹を作り、蕎麦豆腐をしこんだら、天麩羅の具材を切り分け、鴨せいろに入れる小松菜を茹で、糠床に新しい煎り糠を補充してお新香を漬けたら、開け放っていた窓を閉めて家に戻るのでした。本当は今夜はプールに行ければ一番いいのだけれど、朝からかなり仕事をした気がするので、夕食の野菜炒めの鍋を振って、晩酌を始めるのでした。




6月15日 木曜日 今日も満員御礼お蕎麦売り切れ …

 今朝も店の銀河が色鮮やかでした。午前5時半から厨房に入り、まずは夕べ漬けておいたお新香を糠床から取り出して、小鉢に盛り付ける。キュウリがやけに長いので、いつもより沢山の小鉢に盛ることが出来ました。夕べ塩で浸けておいた大根を漬け物器から取り出して、大きなタッパに唐辛子の輪切りと刻み柚子を入れ、甘酒の素と砂糖を加えて更に漬け込む。そして蕎麦打ち室に入って、残る時間で一回目の蕎麦を打つ。最近は木曜日が混むので多めに用意。

 42%の加水で水回しを始めたら、ちょうど好い具合の硬さで蕎麦玉を作ったのですが、これがいけなかった。20分ほどビニール袋に包んで寝かせている間に、随分と柔らかくなってしまったのです。やはり、湿度が高いからなのでしょう。雨こそ降っていなかったけれど、梅雨時の蕎麦打ちは本当に難しい。打ち粉を多めに振って、何とか伸したのは好いけれど、包丁打ちの段になったらどうも上手く切れない。今朝は切りむらの連続で恥ずかしい限りなのでした。

 7時過ぎに家に戻れば、食堂で魚を焼いている匂いがする。鯖の半身を半分に切って、今朝も生卵と納豆が付いて来たのです。野菜はキュウリとカブの漬け物に豚汁。炊きたてのご飯を食べて満足したら、亭主は書斎に入ってひと眠りするのでした。朝ドラの終わる時間まで40分ほど眠ったら、洗面と着替えを済ませて、また蕎麦屋に出掛けるのです。看板と幟を出して、チェーンポールを降ろしたら、二回目の蕎麦打ちをするために蕎麦打ち室に入る。

 今朝ほどの失敗を繰り返さないように、今回は加水を41%に落とし、掌の中の感触ではかなり硬いけれど、やはり寝かせて置く間にしっとりとしてくるのでした。今度はいつものように綺麗に包丁を打つことが出来たのです。大鍋で茹でてしまえばあまり気にならないけれど、見る人が見れば段違いなのです。野菜サラダを盛り付けて、店の掃除を終えたら暖簾を出す。昼前にリピーターのご夫婦がまずいらっしゃる。「天麩羅が美味しいのよ」と奥様が言う。

 女将が来てくれた頃には二組目が入って、皆さん天せいろ。その後は3人連れが続いて、やはり皆さん天せいろ。天麩羅の具材が足りなくなって、生椎茸や南瓜を切り分けて用意する。1時過ぎには蕎麦が売り切れ、売り切れの看板を出して幟をしまう。雨が降ってきているのに、駐車場は車で一杯なのでした。雨のお蔭か、今日はその後からいらっしたお客はいなかった。女性の三人連れがやはり最後まで話をして、やっと帰られたのが2時半過ぎでした。




6月16日 金曜日 気温は高かったけれど湿気がなかった …

 今朝も早くから目が覚めたのだけれど、なかなか起きられなかったのです。やはり、昨日が混んだから疲れたのだろうか。6時前には蕎麦屋に出掛けて、コーヒーを一杯飲みながら、足りなくなった小鉢の補充をする。朝日が店の中まで差し込んで、今日は天気が好さそうなのでした。昨日は業者を待って夕方まで店にいたので、洗い物を片付けたり、おおかたの仕事は終えていた。小鉢を盛り付けたら、洗濯物を畳んでもう家に帰るのです。

 朝食を終えて9時前に家を出れば、雲は多かったけれど青空が広がっている。天気予報はコロコロと変わるので、目の前の空模様で判断するしかないのです。陽射しはまるで夏のようなのでした。蕎麦屋に着いてひんやりとした店の中に風を入れるために、窓を開け放って蕎麦打ち室に入る。湿度計は47%だったから、蕎麦打ち室の温度が26℃もあったけれど、今日は42%の加水で蕎麦粉を捏ね始めた。蕎麦玉を寝かせてひと休みすれば、生地は絶妙の仕上がり。

 そんな日は、包丁打ちもスムーズで、切りべら26本で135gと綺麗に蕎麦が切れるのです。750gで8食半の蕎麦を仕上げ、厨房に戻って野菜サラダの具材を刻む。11時前には開店の準備が終わるのでした。店の掃除を終えて暖簾を出せば、すぐに車が駐車場に入ってくるから嬉しい。男性お一人のご来店で、天せいろのご注文だったから、すぐに支度をして蕎麦をお出しする。続けてお客が来ないかと心配したけれど、このペースなら一人でも十分耐えられるのです。

 外の気温は時間と共に上がって、厨房の温度計が28℃になったから、エアコンを入れたけれどどれだけ動くのか心配なのです。この間、直してもらったばかりなのに、2時間近く動くと自然に止まってしまう。取扱説明書を見ながら、故障箇所を調べるけれど、ピッという音が鳴ったときにリモコンの表示を見なければならない。このピッという高音が、耳の遠くなった亭主には聞こえないのです。可能性のある幾つかの項目をチェックしたけれど異常がない。

 昼を過ぎて年配のご夫婦がいらっして、ヘルシーランチセットととろろ蕎麦のご注文。全部並べてお出しすれば、スマホで写真を撮っている。「いつもお一人でやっているのですか?」と聞かれるから、「月曜と金曜は女将がスポーツクラブで、お客も少ないから一人なのですよ」と応える。最近は木曜日と週末はいつも売りきれになるほど混んでいるのです。今日はその疲れを癒やす日かな。夕刻にプールに出掛けてリハビリの水泳に興じるのでした。




6月17日 土曜日 30℃を越えた暑さの一日で …

 昨日は疲れていたはずなのに、今朝は4時にはもうすっかりと目が覚めてしまった。4時半前に蕎麦屋に出掛けて、一回目の蕎麦を打ち、夕べ漬けに来たお新香を糠床から取り出して、小鉢を用意するのでした。昨日の蕎麦も5束ほど残っていのだけれど、今日は晴れると言う土曜日だから、いつも早い時間に蕎麦が足りなくなるので、朝から750g八人分の蕎麦を打つ。湿度は低かったけれど気温は高く、42%の加水で捏ねたらちょうど好い具合なのでした。

 眩しい朝日が昇ってきて蕎麦打ち室を照らす。これで13食分は確保したけれど、朝食後にまた500g五食分を追加するつもりでいた。18食分あれば、恐らく営業時間内には、出し切れないほどの量だけれど、小鉢も明日の分も含めて用意しておくのでした。家に戻って朝食に朝から豪華なマグロ丼をだったから、ご飯の盛りをいつもより多くしてもらう。小一時間ほど眠ったら、再び蕎麦屋へ向かうのです。青空が広がって陽射しはもう真夏の様なのでした。

 湿気のない分、日陰を通ると風が涼しいけれど、家の前の通りはもう影もない程の時間なのです。蕎麦屋の中は夕べの暑さが残っていたので、窓を全開にして涼しい風を入れるのでした。二回目の蕎麦を無事に打ち終えて、野菜サラダの具材を刻んだら、開店の準備を着々と進める亭主。後から来る女将も黙々と仕事をして、早お昼を食べに家に戻るのでした。店内の気温は徐々に上がって、28℃を越えたところで、エアコンを入れて扇風機を回す。

 昼前に最初のお客がいらっしたと思ったら、続々と後に続いて、今日はカウンターを含めて二回転以上のお客が入ったのです。駐車場もいつも満杯の状態。1時過ぎにはあれほど用意した蕎麦が売り切れて、天麩羅の具材も補充しなければならないから、お客の待つ時間が長くなるのです。女将がすぐにテーブルを片付けて、カウンターに座って蕎麦を待つお客を案内する。全部出し終えたのが1時15分で、最後の三人連れがせいろ蕎麦の注文で助かったのです。

 コロナ禍以後では初めての15人越え。用意した蕎麦汁も小鉢もほとんどなくなってしまったので、今日は夜の仕込みがまた大変。夜7時からの防犯パトローにはとても出られそうにない。洗い物を終えて家に戻ったのが3時半。これだけの量があるから、二人でこなしても2時間はかかる。すっかり疲れて家に戻ったら、エアコンの効いた書斎でひと眠りして、夜のご飯も食べずにまた蕎麦屋に出掛ける亭主。出汁取りと蕎麦汁を作り、漬け物を漬けて家に帰る。



6月18日 日曜日 今日もまた30℃越え、15人越えの混みよう …

 昨日の疲れで朝がなかなか起きられなかった。厨房は30℃以上になるから、首にアイスノンを巻いているのだけれど、軽度の熱中症らしい。それでも今日は日曜日だから、蕎麦も小鉢も蕎麦汁もないので、5時半には蕎麦屋に出掛けて準備をするのでした。朝日の差し込む蕎麦打ち室で、750g八人分の蕎麦を打って、一回目の蕎麦打ちを終える。加水率は41%で、昨日の失敗は繰り返さない。それでも室温が26℃と高いから、少し柔らかめの生地になっている。

 7時前には家に戻って、女将の用意してくれた朝食を食べる。すぐに書斎に入って、小一時間眠るのです。早朝の1時間半のひと仕事は結構疲れるのです。空はうっすらと雲がかかっていたけれど、陽射しは昨日よりも強い。梅雨の中休みも今日がピークのようなのです。南風だから気温が上がる。店の中は時間毎に温度が上がるから、28℃になったところで、窓を少し閉めてエアコンを入れるのでした。これがどういうわけか1時間ほどしか動かないから困った。

 二回目の蕎麦打ちを終え、今日は15食の蕎麦を用意して、厨房に戻って野菜サラダの具材を刻む。昨日と同じだけの蕎麦を用意しても、営業時間内には出し切れないのが判っているから、意を決して開店に臨むのでした。暖簾を出したらすぐにご夫婦がいらっして、天せいろのご注文。すぐに次のお客が入って、店の中はすぐに一杯になる。「ただ今満席です」の看板を出して、一つ一つ丁寧に蕎麦を茹でていく。恐ろしい勢いで、まだ12時前なのでした。

 車が一台駐車場に入ったと思ったら、なんと5人連れのお客がいらっして、カウンターに並んで座ってもらうのでした。ぶっかけ蕎麦三つととろろ蕎麦と天せいろだったから、何とか間に合わせる。玄関の外では二組ほどお客が待っている状態。それにしても天せいろがよく出るのです。そんなこともあろうかと、天麩羅の具材は多めに用意したのだけれど、天せいろだけでも9つも出たから、皿が足りずに女将が洗っているのが判った。とにかく忙しかった。

 「お蕎麦売り切れ」の看板を出してと亭主が言えば、また車が一台入って来る。三人連れのご家族で、座るところもなかったから、女将がカウンターに椅子を一つ増やして待ってもらうのです。亭主が賄い蕎麦で食べるはずだった最後の一束も使って、何とか三人前の天せいろを作ってお出しする。天麩羅の具材は尽きたから、南瓜の代わりにアカイカを揚げて、小鉢には野菜サラダと蕎麦豆腐。皆さんお帰りになったのが1時半近くなのでした。

 幟と暖簾を下げて、2時前には女将のスポーツクラブの予約を終え、亭主は腹が減っていたのでうどんを茹でて、天かすと山葵を載せて賄いうどんを食べる。その間に女将が盆や皿を同じ種類に分けて洗う準備をしてくれたので、今日は3時には片付けが終わった。家に戻ってひと休みしたら、夕食前に亭主は隣町のスーパーに、足らなくなった食材の仕入れに出掛ける。蕎麦屋に寄って、明日の蕎麦汁を仕込み、今日の洗い物を片付けてくるのです。



6月19日 月曜日 梅雨の中休みの今週は、コロナ以前よりも …

 夕べは9時にはもう眠気に耐えられずに床に入った。暑さの中の週末の営業は、やはりかなり疲れたのです。7時間ぐっすりと眠って4時には目が覚めたけれど、コーヒーを入れて目を覚まそうとするけれど、なかなか動き始められない。5時過ぎにやっと玄関を出て、目の前に咲いている木槿の花に朝のご挨拶。一日花だから、これが一期一会の出会い。紫色の花が毎年最初に咲くのです。昨日の夜は蕎麦汁の補充までは出来なかったから、今朝は仕事が多い。

 東の空にはとっくにもう陽が昇る時間なのに、雲がかかって不思議な夜明けの光景を作り出している。昨日までの習慣で、蕎麦打ち室に入って蕎麦を打ち始めたのは好いけれど、今日は月曜日だから一回の蕎麦打ちで好かったのです。捏ねた蕎麦を菊練りにして、蕎麦玉を作ったら寝かせている間に厨房に戻り、昨日すっかりなくなった小鉢に切り干し大根の煮物を作っておく。今日で今週の営業は終わりだから、打った蕎麦の数だけ小鉢が出来れば好かった。

 フライパンに煮物を入れたまま、蕎麦打ち室に戻って蕎麦玉を伸して畳めば、今日も好い具合に生地が仕上がっている。少し太めに切って、8人分の蕎麦を束ねれば、これでもう今日の蕎麦打ちは終わりなのでした。朝食を終えて少し遅く家を出ても大丈夫です。家に戻ればちょうど7時前で、テレビで天気予報をやっていたから、見れば昼間は天気が好さそうなのです。それでも、亭主一人の営業だから、小鉢も蕎麦の数だけ盛り付けて終わりのでした。

 野菜サラダの具材を刻んで何時もの通り三皿盛り付けて、開店の準備が整ったら、11時半には暖簾を出す。と、待っていたかのように、リピーターのお客様がいらっして、奥のテーブルに座って天せいろをご注文。すぐに続いてご夫婦でいらっしたお客様が、やはりヘルシーランチセットの天せいろを頼まれる。更にサイクリングの途中らしい男性がカウンターに座って天せいろのご注文でした。12時前だというのに、もう店は混んでしまうから驚きなのでした。

 天麩羅の具材もなくなってきたので、新しく用意するかどうかと悩んでいたのです。ところが午後からいらっしたお客は、仕事の途中らしい若い女性がぶっかけ蕎麦、その後にいらっしたご夫婦がせいろ蕎麦にぶっかけ蕎麦と違うメニューだったので助かった。これで今日打った蕎麦は、1時前にすべて売り切れです。幟を倒して、暖簾をしまい、チェーンポールを上げたのですが、まだお客は来るのです。今週は50人を越えるお客があったから忙しかったのです。

 女将の記録によると、夜も営業していたコロナ禍以前も、50人を超えるお客はなかなかないと言うことでした。梅雨の中休みのお蔭で、なかなか疲れが抜けないけれど、久し振りに蕎麦屋の冥利に尽きる週になったのです。3時過ぎに、洗い物を終えて家に帰る途中で、家に持ち帰る残った食材を、取りに来てくれた女将に出会う。本当は、今夜はプールに出掛ければ好いのですが、ひと休みしたら5時過ぎまで眠ってしまった。夜は蛸の唐揚げで一献です。

 

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6月上旬



6月5日 月曜日 今日の暑さも半端ではなかった …


 店の混んだ休日の翌朝は、朝がなかなか起きられない。目覚めたかと思ってもまた眠ってしまうのです。昨日の夜のうちに蕎麦汁を作って、小鉢を盛り付け、カウンターに干した洗い物を片付けてきたから、今朝は早く蕎麦屋に出掛けても、あまりすることがないのです。9時過ぎに家を出ても間に合うように、疲れたときにはあらかじめ準備をしてあるから安心。ただ、昨日よりも暑くなると言うからちょっと心配。蕎麦は8人分しか打たないと決めてある。

 蕎麦屋に着けば、玄関脇の紫陽花が、昨日よりも大きく花を咲かせているから驚いたのです。まだ、色がはっきりしないけれど、そのうち目の覚めるようなブルーの花になる。あまり素敵なので、植木鉢で買って来た小さなものを、しばらくは店の中に置いていたのだけれど、駐車場の植え込みの隙間に二箇所植えたのです。それが今では未央柳や柊南天や馬酔木よりも大きくなって、毎年、綺麗に花を咲かせてくれる。生命力の強い植物なのです。

 看板を出して幟を立てたら、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。いつもと同じ42%の加水で打ち始めたら、室温が25℃と高かったからか、捏ねていくうちに今日は生地が少し柔らかくなった。打ち粉をふってなんとかごまかしながら、蕎麦切りを済ませたのだけれど、当然、所々で切りむらが出来るのです。野菜サラダの具材を刻み、女将のいない分、店の掃除や洗濯物の処理などいつもより仕事があったけれど、無事に開店時刻に間に合って暖簾を出す。

 外はかなり暑くなってきたので、窓を少しだけ開けてエアコンを入れていたのだけれど、何時の間にか止まって本体のランプが点滅しているではありませんか。この間、修理に来てもらったばかりなのに。取扱説明書を見ながら、コンセントからプラグを抜いて、しばらくしてまた入れたら動き出したのです。インターホーンの修理を頼んだセキュリティー会社からも電話が入って、やはり有料じゃないと治らないと言う。10年経つとあちこちで不具合が出て来る。

 12時まではお客が来なかったけれど、それからぽつりぽつりとお客が入って、最初の女性客が、ヘルシーランチセットの天せいろを頼まれたから、嬉しかったのです。その間に、何組かいらっして、鴨せいろとヘルシーランチセット、リピーターのご夫婦はせいろ蕎麦の大盛りと普通盛り。駐車場の車が入れ替わって、何度も来て下さる、亭主よりも少し年上の品のいい女性客が、天せいろを頼まれて、最後のお客なのでした。年代が近いと、会話も弾むもの…。

 洗い物をする暇がなかったので、残った蕎麦を亭主が賄い蕎麦にして食べたら、ゆっくりと片付け始めるのです。まだ、1時半前だったけれど、お蕎麦は売り切れの看板を出して、幟や暖簾は下げてしまうのでした。動いていたはずのエアコンがまた止まって、綠のランプが点滅している。店の中は午後の暑さで、28℃もあったけれど、窓を全開にして風を入れる。思ったよりも湿度が低かったから助かったのです。洗いかごに食器を伏せたまま、家に戻る亭主。



6月6日 火曜日 全身の疲労困憊の中から目覚めて …

 夕べはプールにも出掛けられずに、10時にはもう眠くなって床に就いた亭主。5時前に目が覚めて、身体中がだるくてならなかったのです。コーヒーは飲みたかったけれど、煙草が切れて、コンビニに買いに出掛けて、そのまま蕎麦屋で熱いコーヒーを入れて飲む。暑さのせいもあるのでしょう。目の前の洗い物を片付けたら、いよいよ西の小径に面した狭いスペースの雑草取りを始めるのでした。持って行った90㍑のビニール袋が一杯になったら終わりにする。

 木槿も背の高さまでで剪定して、和室のエアコンの室外機の回りまで終わったら、ちょうどゴミ袋が一杯になる。蔦の生える建物の周りには、根から刈らすという枯れ葉剤を撒いて、薬の効き始めるという一週間後を楽しみにする。家に戻って朝食を食べたら、書斎に入ってひと眠り。朝ドラの終わる時間には目が覚めて、洗面と着替えを済ませる。蕎麦屋に寄ってタッパやペットボトルの荷物を置いたら、お袋様に電話をして迎えに行くのです。

 火曜日は二人で仕入れに出掛ける日だから、彼女も週に一度、遠くまで安い食材を買いに出掛けられる。「寒いんだか暑いんだか判らないのよね」とお袋様が言う。気温は高くなってきたけれど、空は曇り空でまだ肌寒く感じる時間帯なのです。農産物直売所では農家のトマトが沢山出ていて、新キャベツもなかなか好いものがありました。隣町のスーパーに出掛けても、買い物リストにある食材はすべて揃ったので、今日は満足して蕎麦屋に戻るのでした。

 買い物袋から取り出した野菜類に買い忘れがないかと、もう一度チェックして、冷蔵庫に収納するのです。疲れている日には、幾つも買い忘れがあって、またスーパーに出掛けていかなくてはならないことも。今日はスーパーの店の中で、自分の買い物籠を入れたカートが何処にあるのかと捜してしまう。買い物が沢山あるので、カートを置いたまま買い物リストの食材を捜していると、ついカートを置いた場所を忘れてしまう。歳は取りたくないものです。

 家に戻って昼食を食べ終えたら、午後は蕎麦屋に出掛けて、大根のなた漬けと寒天で漉し餡と煮詰めた水羊羹を仕込む。洗濯物を干して、午後の仕事は終わりにして、家に戻ってゆっくりとする。焼酎が切れたのに気が付いて、国道沿いの酒屋まで車を走らせ、いつもの伊佐錦と炭酸、カップ麺の凄麺を買って帰る。女将が夕食の支度をしていたから、亭主は氷とライムを用意して、店で残った串焼きを焼いて、ニュースを見ながら一足先に一杯飲んでおくのです。




6月7日 水曜日 朝は爽やかだったけれど …

 朝飯前のひと仕事はなかったけれど、朝食を終えていつもの時間に家を出る。定休日も二日目になると、身体の疲労も抜けている。空は青く白い雲が浮かんでいました。蕎麦屋に着いても爽やかな天気で、涼しい午前中に仕事を終えてしまおうと厨房に入る。まずは蕎麦豆腐を仕込んで型に流し込み、ほうじ茶を沸かして湯飲みに三つ作っておくのです。これは暑くなると言う明日の水分補給の爲。今日のところはまだ涼しいから、水を飲んで我慢するのでした。

 次に小鉢の二品目は、やはり、切り干し大根の煮物にしようと、先週、残った人参の端切れや、出汁を取り終えた干し椎茸を短冊に切って、冷凍室にあった油揚げも切っておきます。水で戻した切り干し大根の水を切り、胡麻油を引いて温めてあったフライパンに、次々と入れて軽く炒める。出汁を入れて煮込んだら、出汁醤油と砂糖を加えて、キッチンペーパーで落とし蓋をして更に煮込む。その間に、南瓜を切り分け、蓮根の皮を剥いて切って茹でる。

 これで午前中の仕事は終わりでもいいのですが、午後は夕刻から防犯パトロールがあるので、少しゆっくりとしたい。時計を見ればまだ10時過ぎだから、天麩羅の具材を冷蔵庫から取り出して、切り分けていく。切り分けた南瓜はレンジでチーンしてもう冷蔵庫に入れてあるのです。知り合いの農家で直売所に出しているピーマンを買ったのですが、これがあまりにも大きかったから、三等分に切り分けたら、上手い具合に種の部分が取れてちょうど好かった。

 今日の昼飯はスパゲッティーでも食べようかと、女将と話していたから、家に戻ってお鍋に湯を沸かす。最近、美味しいと評判のミートソースが家にあったので、これを温めて茹で上がったスパゲッティーの上に掛けたらはいお終い。その間に女将が店で残ったキノコ汁を温めてくれた。久し振りに食べて二人とも満足なのでした。亭主は書斎に入ってひと眠りして、女将はその間にスポーツクラブに出掛けていく。どう考えても女将の方が活動的なのです。

 女将が帰ってくるまで、亭主はゆっくりとテレビ映画を観て過ごすのです。今日はお新香も漬けなくて好いから、夜のパトロールまで何もなかったのだけれど、女将が帰って来たら、もう一度車庫を開けて、車で蕎麦屋に出掛ける亭主。明日の小鉢を盛り付けて、蕎麦徳利に蕎麦汁を入れておくのです。午後の陽射しはとても熱く、車外温度は27℃を越えていました。蕎麦屋に着いてエアコンを入れたら、上手く動いたのでひと安心でした。

 家に帰ればもう夕飯の時間で、テレビのニュースを見ながら、女将と肉の塩胡椒焼きをおかずにご飯を食べる。食べ終えて書斎で眠ろうとするけれど、身体が回復しているからそんなに眠れるはずもない。このブログを途中まで仕上げて、時間になったらパトロールの集合場所に出掛けて行く。車で蕎麦屋に出掛けているから、今日の歩数は500歩。集合場所までが1000歩。自分よりも年上の人たちについて歩いたのが4000歩強。汗だくになって家に戻るのでした。




6月8日 木曜日 梅雨入りの雨の降る前に満員御礼で …

 今日の朝飯前のひと仕事は、一回目の蕎麦を打って帰ること。木曜日は、最近、混むことが多いのです。昼から女将も来てくれるから、少し蕎麦を余分に打っておく。梅雨入りになったらしいと曖昧な表現で報道があったけれど、朝のうちは陽が差していました。明日は雨だと言うから、お客が来るなら今日しかないだろうと思ったのです。42%の加水で、750g8人分の蕎麦を打って、7時過ぎには家に戻るのでした。朝食の用意はまだ終わっていなかった。

 食事を終えてひと休みしたら、書斎に入って30分ほど横になる。今朝はしっかりと寝込んで、朝ドラの終わる時間には目が覚める。着替えを済ませて9時前に家を出たら、外は半袖でも暑いと感じるくらい気温が上がっていました。蕎麦屋に着いて看板と幟を出したら、早速、蕎麦打ち室に入って二回目の蕎麦を打つ。500g5人分の蕎麦を打って、合わせて13食分の蕎麦を今日は用意した。この暑さだから、お客は来るだろうと思いながら開店前の仕込みに入る。

 暖簾を出せば、昼前に四人連れの作業着姿の男性達が、テーブルに座ってヘルシーランチセットの天せいろと、ぶっかけ蕎麦の大盛り二つにとろろ蕎麦を注文された。天麩羅を揚げていたら、ご夫婦がいらっしてせいろと天せいろ。12時を過ぎているのに女将はまだ来てくれない。こんな日に限ってお客は続くもので、あれよあれよという間に、カウンターも一杯になったのです。女将が来てくれてほっとする。一度に11人ものお客が店に入るのは滅多にない。

 カウンターに座った母と娘三人は天せいろ。最後は常連さんが一人ずつカウンターに座って、とろろ蕎麦の大盛りとせいろ蕎麦の大盛り。これで生舟の中の蕎麦は空になる。お蕎麦売り切れの看板を出したのはまだ1時前なのでした。一つ一つ調理して行くしかないから、亭主は慌てない。女将が忙しく立ち動いていた。1時にはすべての注文をこなし、女性三人の話の相手をする。自転車を漕いで隣の市から来て、これからラベンダー祭りに行くのだという。

 定休日明けの平日なのに、用意した小鉢もなくなって、蕎麦汁も半分以上なくなっていたから、夕飯の前にまた蕎麦屋に出掛けてお新香を漬ける。そして蕎麦汁を蕎麦徳利に補充したら、もう次の蕎麦汁がなくなっている。鍋に干し椎茸と昆布とを入れて明日の朝に出汁を取ろうと用意しておくのです。天麩羅の具材もすべてなくなっていたから、蓮根の皮を剥いて切り分けたら茹で、南瓜を切り分けてチーンしたら、生椎茸、ピーマン、茄子を切り分ける。



6月9日 金曜日 朝からの雨で涼しく …

 朝の5時に蕎麦屋に出掛けて、お新香を取り出して切り分ける。今朝一番の狙いは、夕べ浸けておいた干し椎茸と昆布の鍋で出汁を取ることでした。定休日明けの営業二日目で、こんなことはあまりないように思うのですが、コロナ禍が開けてお客が急に増えたのが原因なのでしょう。予報通りしっかりと雨が降る梅雨入り後の朝。今日は午前中一杯雨だと言うから、お客はあまり期待できないのですが、明日のこともあるから、油断は出来ないのです。

 蕎麦汁まで作って、二番出汁で天つゆを作り、家に戻って、今日はまだ6時半だったから、朝食前にひと眠りする亭主。7時過ぎに女将が起こしに来て、食堂に行って朝のご飯を食べるのです。ひじきの煮物と鰺の開きを半分だけ焼いて、これでは足りないと思ったのか、卵が出ていたから納豆を出してもらって、卵かけご飯を食べた。雨が降っていたので車で9時前に家を出て、蕎麦屋に着けば、玄関脇の紫陽花がやっとブルーに咲き始めている。

 蕎麦打ち室に入って、今日の蕎麦を750gだけ打っておく。昼まで雨ならば、8人分もあれば十分なはずです。今日は亭主一人の営業だから、三台分ある駐車場も一台分は亭主が占有してしまう。蕎麦は加水率42%で捏ね始めたけれど、蕎麦玉を寝かせてから伸していく間に、じわりじわりと湿っぽくなってきたから驚いた。蕎麦打ち室の湿度は80%で、やはり今日の雨が影響しているらしい。天候の変わり目は適正な加水をするのが難しいのです。

 それでも何とか打ち粉を振って、8食分の蕎麦を生舟に並べる。厨房に戻って野菜サラダの具材を刻むのだけれど、今日はサラダなど出るはずもない。でも、少し涼しいから、鴨南蛮やカレーうどんなどが出ても、サラダを付けるからと思って、いつもと同じ三皿だけ盛り付けておくのです。エアコンは除湿にして23℃の設定にしてある。雨は降り続いて、到底、お客が来るはずもない状態。それでも、開店の準備を整えて、テーブルやカウンターを拭いて回る。

 それでも昼過ぎには、リピーターさんのご夫婦が雨の中をいらっして、まずはビール、そして温かい汁のぶっかけ蕎麦と、天せいろにキスの天麩羅を頼まれるのでした。仲が良いご夫婦なのか奥様が喋り続けて、出した蕎麦もなかなか食べ終わらない。「雨が上がってきましたね」とおっしゃっていたご主人は、ビールを飲み終えて、ライムと炭酸割りの焼酎を二杯も飲んで行かれるのでした。1時半になったので、亭主は盆と皿を片付けにテーブルに行く。

 2時前には雨も止んで、幟や看板をしまいながら後片づけに入るのです。お客の食べた蕎麦皿や盆や皿を洗い終わったら、亭主は天麩羅を揚げて賄い蕎麦を食べる。お客が少なくても、大釜を洗わなくてはならないし、天麩羅鍋の油を空けて、パッドを洗わなくてはならない。生ゴミを外の容器に移して、火元の点検と明日の準備の下見をしたら、3時過ぎに家に帰ってひと眠りするのでした。5時になったら店で残ったサラダでお好み焼きを作って、女将と二人で食べる。6時半を過ぎたら、夜のプールに出掛けてひと泳ぎです。



6月10日 土曜日 混むかとは思ったけれど …

 昨日はお客が少なかったから、今朝は朝飯前のひと仕事はお休みで、9時前にゆっくりと蕎麦屋に出掛ける。雨こそ降っていないけれど、蒸し蒸しと梅雨の様相なのでした。この時期に元気になるのが玄関脇の紫陽花で、どんどん鮮やかなブルーに花びらが替わって行くのが楽しみです。看板を出して幟を立て、チェーンポールをおろしたら、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。昨日の蕎麦がちょうど五食分残っていたから、800g8人分を打つことにしました。

 今日の加水は42%ぴったりで、これがちょうど好い塩梅なのでした。包丁切りをしても蕎麦が刃にくっつかずに、綺麗に切れていくから、切りべら26本で140g前後の束を八つ作ったら生舟に並べていく。13食だけれど、最近の蕎麦屋夫婦のスピードでは、上限を切っておかないと、万が一、混んだ場合に店が回らないのです。今日は暖簾を出したらすぐにご夫婦がいらっして、ぶっかけ蕎麦とヘルシーランチセットの注文が入りました。

 休みの日だからか、今日は3人連れや4人連れが多く、昼過ぎには、やはり混んできたのです。注文を受けても3人4人の場合は、蕎麦を出すまでに時間がかかるから、結局、最後のお客に蕎麦を出し終えたのが1時半近かった。鴨せいろは肉を解凍してから焼くので、時間がかかるのですが、今日は三つも出たから驚いたのです。1歳の男の子はうどんを茹でて出せば、完食したから大したもの。80歳前のお爺様が、天せいろの大盛りを頼んだから家系なのか。

 先日の二の舞とならないように、暇を見つけて洗い物をしておいたから、少しは早めに片付いた。同じ容器を先に集めて洗うお袋様のやり方が、一番効率的なような気がする。無事に3時前には夫婦で家に戻って、ひと休みしたら女将は買い物に出掛けた。亭主は書斎に入ってパソコンに今日のデータを入力したら、1時間ほど眠って夕食になる。それから、お新香を漬けて蕎麦汁を補充しに、また蕎麦屋に出掛けていくのです。デザートの水羊羹も作っておく。

 庭のスモモの実が色づいてきました。



6月11日 日曜日 雨の予報が外れて今日もお蕎麦が売りきれ …

 朝から雨が降っていたのですが、6時には車で蕎麦屋に出掛け、夕べ漬けたお新香を糠床から取り出して、小鉢に盛り付けておきます。そして、一回目の蕎麦を打つために蕎麦打ち室に入って、750gの蕎麦粉を41%の加水率で捏ね始める。蕎麦打ち室の湿度は80%だから、いつもと同じでは柔らかくなりすぎると考えたのでした。果たして、ちょうど好い硬さの生地が仕上がり、蕎麦玉を寝かせている間に、厨房でお新香を盛り漬け、蕎麦汁を補充するのです。

 雨だとは言え、暖かい日曜日だから、昼は小雨と言うことだったから、もしかしてお客が沢山来るのではないかと、ちょっと心配なのでした。朝食後に二回目まで蕎麦を打っておけば、残っても明日使えるので心配はないのです。それを面倒がっていたら、折角のお客様を逃がすことになる。昨日の疲れもまだ抜けていないけれど、気合いを入れて蕎麦を伸し、畳んで包丁切り。切りべらは26本で、135gの蕎麦を8.5人分取って、生舟に並べておきます。

 7時をだいぶ過ぎた時間に家に戻ったのに、朝食の支度は終わっていなかった。やはり女将もかなり疲れているのでしょう。今週、女将の来てくれた日には、必ず10人を超えるお客があったのです。コロナ禍で楽を覚えてしまったからと言うよりも、この何年間かで女将も亭主も歳を取ったという方が正しいのかも知れない。亭主も夕べは早く床に就いたのに、朝まで7時間も眠り続けたのです。飲んだ酒の量も、何時もの夜の半分以下なのでした。

 朝食を終え、雨の中を傘を差して蕎麦屋に出掛けたのですが、お隣との境に植えてある紫陽花の「墨田の花火」が薄青く清楚に咲いていたので、写真に撮っておきました。雨で滑ってはいけないと、今朝は編み上げの運動靴をきちっと縛って、リハビリの気分で地面を歩く。ゆっくり歩けば、右足を引きずることもないのだけれど、裸足で履いている靴の底で、やはり右足には違和感があるのです。元通りになるのだろうかと心配しながら蕎麦屋まで歩く。

 看板を出し、幟を立てて、チェーンポールを降ろしたら、蕎麦打ち室に入って二回目の蕎麦を500gだけ打つ。同じく41%の加水だから、早朝と同じで好い生地に仕上がる。一回目と合わせて13.5人分蕎麦を用意して、今日の営業を始めるのでした。昨日、少なくなった天麩羅の具材を切り分けて、蓮根も酢水で茹でて用意する。野菜サラダもいつもと同じく三皿用意しておきました。暖簾を出す10分以上前に、最初のお客がいらっしたので、店の中に入ってもらう。

 亭主がまだ服も着替えていないのに、女将がお茶を出せば、天せいろとぶっかけ蕎麦の温かい汁のご注文。初めてのお客さんらしかった。開店の時刻になったら、常連のカレーうどんのご主人と奥様がいらっして、蕎麦やうどんの他に、ワカサギの天麩羅や串焼きを頼まれる。これが今日の始まりで、次々とお客が入って1時前にはもう蕎麦がなくなるのでした。やはり、雨も早めに上がって、暖かかったのが幸いしたのでしょう。今週はとてもお客が多かった。

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2023年6月初め



6月1日 木曜日 朝から晴れて梅雨入り前のすがすがしさ…

 夕べはそんなに早く床に就いたわけでもないのに、今朝は4時半にはすっきりと目が覚めてしまいました。日の出前の外が明るすぎて、青空も広がっていたのです。何故か女将も起き出していたから亭主は仕方なく蕎麦屋に出掛ける。昨日、早い時間に漬けすぎたお新香を取り出す必要があったのです。蕎麦屋に着けば、未央柳と柊南天の脇に植えた紫陽花が小さな花を沢山付けていのでした。いよいよ梅雨の始まりなのでしょう。今年は剪定が上手く出来た。

 冷蔵庫に入れてあるとは言え、この時期の14時間はちょっと長すぎる。薄味の女将に馴らされた亭主の味覚では、少し塩辛い味のお新香が出来上がっていました。醤油を掛けて食べる客も多いから、普段はきっともう少し薄味なのでしょう。今日のお客は誰も残さなかったから、味覚の個人差は判らないものです。時間が早すぎたので、蕎麦打ち室に入って一回目の蕎麦を打っておく。この天気ならば、二回打っても少しは捌けるのではないかと思ったのです。

 加水率42%弱で、蕎麦粉を捏ね始めたけれど、もう少し水分があった方が好かったかと思う硬さで、何とか8食の蕎麦を仕上げる。木曜日は昼から女将が来てくれるから、お客が少し多いぐらいでも十分に蕎麦を出せる計算なのです。早めに家に戻ったら、7時前だというのにもう台所に女将が立って朝食の支度をしてくれていた。食後は、朝が早かったから、お茶も飲まずに書斎に入り、1時間ほどぐっすりと眠ったのです。これで頭もすっきりとしました。

 半袖のシャツを着て歩いて出掛けたけれど、蕎麦屋で二回目の蕎麦を打つ頃には、もう暑くなって下着一枚になる。定休日明けの木曜日は朝の仕事が沢山あるから、薬味の葱切りや大根と生姜をすり下ろすのを先に終わらせて、苺大福を包み始める。のんびりとやっているようだけれど、分刻みで時計を気にしながら、11時までには野菜サラダの具材も刻み終えて盛り付けを終えるのでした。新しい油を天麩羅鍋に入れて、お茶のポットにお湯を入れるのです。

 開店前の10分間で、テーブルをアルコール消毒液で拭き終えて、暖簾を出して初めて店用のシャツを着る。すぐにお客が来ないときには、だいたい昼前にいらっしゃる。今日も車が一台入って来たと思ったら、女性がお一人でテーブル席に座って、天せいろをご注文なのでした。12時を少し過ぎた頃に女将が姿を見せたので、ほっとする亭主。「お蕎麦が美味しかった」と帰る女性。1時前には四人連れで女性たちがいらっして、店の中は急に賑やかになる。




6月2日 金曜日 台風の影響だからどうしようもない雨の一日…

 強風と激しい雨の中を夜のプールに出掛けた亭主。プールは空いていて一人一コース。ゆっくりと三種目を泳いで、帰りに階下のスーパーに寄って、大阪の王将の冷凍餃子を三パックと、超熟成のパン三切れのパックと小岩井の牛乳を買い求めて、家に戻るのです。12個入りの餃子は1パックで125円だから、具材は少ないけれど手間を考えたら、自分で作るよりはるかに安い。今宵は昨日業者の若者が持って来た鮪のたたきを酢飯の丼にして食べたのです。

 朝から雨の一日でしたが、こんな時もあるからと、亭主は案外、平気な様子で蕎麦を打つ。今朝はゆっくりとしてテレビのニュースを見ながら、朝飯前のひと仕事もせずに、車で蕎麦屋に出掛けたのでした。蕎麦打ち室の湿度は80%を越えていたから、気温が24度もあるので、加水率は42%弱。打ち粉が切れて、新しい蕎麦粉と打ち粉が届く日なので気が気ではなかった。それでも、昨日の蕎麦の残りと合わせて12食の蕎麦を用意して、今日の営業を待つ。

 この雨の日だから、お客がなくても文句は言えない。それでも厨房に入って、野菜サラダは三皿用意する。苺大福は昨日作った物。こんな雨の日でも、お客があるもので、昼前に若いご夫婦がいらっして、天せいろの普通と大盛りを頼まれた。会計の時に「ここで蕎麦を打っているのですか?」と聞かれたので、蕎麦打ち室の扉を開けて見せてやる。お新香や蕎麦湯まで綺麗になくなっていたから、リピーターになってくれれば好いけれどと帰る姿を見送るのです。

 雨は、時折、激しく降っていたから、1時を過ぎたら、昨日仕入れた富山産のしら海老をかき揚げにして、賄い蕎麦を食べるのでした。食材が先にあるので、どうやって出そうかと考える亭主。値が張るものだから、生でも食べられると言うけれど、そうそう酒の肴ばかりでは出ないだろうと思うのです。家に戻り、夕食を済ませて、プールから帰ったら、夜の酒の肴に鶏の塩ずりの醤油揚げを試食する。こりこりしてとても美味しいけれど、これも酒の肴です。




6月3日 土曜日 大雨だったのが、思いの外、早くから晴れて …

 激しい雨の音で目が覚めた明け方。夜のプールが効いたのでしょうか、7時間以上もしっかりと眠ったから、起き出して蕎麦屋に出掛ければ、車に乗り込むまでに傘を差さないと、ガレージへの階段を降りられない状態。ワイパーも久し振りに、間欠ではない普通の速さで動かすのです。途中、一部冠水している曲がり角があった。昨日の夜に漬けたお新香を糠床から取り出して、小鉢に盛り付けたら、蕎麦打ち室の冷蔵庫を開けて、生舟の中の蕎麦を確認する。

 家に戻れば玄関脇の団扇サボテンの花も、この酷い雨に花びらを閉じているのでした。今朝は蕎麦打たないと決めたから、食事の後はテレビでコッポラの指揮した「秘密の花園」を見ていました。風景の映像が綺麗で、こんな話だったっけと子どもの頃に読んだのを思い出す。ハッヒーエンドなのが何よりも素晴らしく、心が温まるのでした。土曜日だけれど、この大降りの雨では車で出掛けるしかなかった。恐らく、お客は来ないと思っていたのです。

 午後の2時まで雨の予報だったけれど、苺大福を包んで野菜サラダを例によって三皿盛り付けたところで、外はだいぶ明るくなってきた。女将には、雨が酷いから11時に来れば好いからと言っておいたので、あまり、雨に濡れずに蕎麦屋まで来られたと言う。昼になると雨はほとんど止んで、暖簾を出せば、昼過ぎには、なんと、お客がいらっしゃる。天せいろが三つ出た後で、お隣の市からいらしたと言うご夫婦はヘルシーランチセットを二つ。

 買い物のついでに野菜サラダのある蕎麦屋を捜したのだそうな。続けていらっしたご夫婦は、天せいろとヘルシーランチセットのご注文で、今日は野菜サラダがすべて出たので嬉しかった。昼からお客が入ったというのに、いつもの土曜日並みに蕎麦は売り切れて、亭主は残った1把を茹でて、かき揚げを揚げ、賄い蕎麦を食べる。晴れて陽射しも出て来たので、家に帰ってすぐに女将は洗濯物を外に出す。夕刻には明日のお新香を漬けにまた蕎麦屋へ行く亭主。



6月4日 日曜日 暖かくなったら、やはりお蕎麦売り切れ …

 今日の朝は寒かった。気温13℃だから、昼の27℃との温度差が凄いのです。晴れて暖かくなると言うから、朝の5時前には長袖のジャージ上下を着て蕎麦屋に出掛け、まずは一回目の蕎麦を打つ。加水率は42%強で、まだ室温も低かったからか、少し硬めの仕上がりになるのでした。蕎麦玉をビニール袋に入れて寝かせている間に、厨房に戻って昨日の夜に漬けに来たお新香を糠床から出し、切り分けて小鉢に盛り付ける。少し多めの10鉢を用意しておきます。

 蕎麦打ち室に戻って、蕎麦玉を伸して畳んで包丁打ち。もう朝日が差し込む時間帯なので、綠色の蕎麦が綺麗に写真に写っている。まずは8食を生舟に並べて、朝食後には何食分打とうかと考えるのでした。500gか750gか、先日の晴れた土曜日には、750gを打っても足りなかったけれど、3時になっても洗い物が終わらずに、疲れが何日も残ったのです。あまり欲張らずに、後からいらっして店に入れないお客様には申し訳ないけれど、二回目は500gと決める。

 厨房に戻って、昨日までに売り切れた蕎麦豆腐を仕込み、ステンレスの型に四つ分流し込んで、冷蔵庫で冷やしておきます。出ないときはまったく出ないのですが、最近は、新しいお客様も増えたのか、一度は食べてみようと頼まれる方が多いようなのです。女将が家から自家製味噌を持って来て、味噌ダレを作ってくれるから助かる。今日は忙しくなりそうだからと、薬味の葱切りと生姜をおろすことだけを済ませて、家に戻るのでした。

 天麩羅に添える大根おろしと生姜はたくさん要らないのです。大根は毎日すり下ろして新しくしているけれど、新しい生姜は二日は使えるから頼もしい。河童橋で買って来たステンレス製のおろし金は、裏が生姜や大蒜をおろせるように出来ていて、生姜の繊維が綺麗に切れて下ろせるので優れものです。この黄色い色が新鮮さの証です。たまに古い生姜を仕入れてしまうと、もっと茶色くなってしまう。味は変わらないのかも知れないけれど、見た目が好くない。

 朝食を済ませて30分ほど書斎で眠り、頭をすっきりさせて洗面と着替えを済ませる。半袖を着て出られるほどに気温は上がっていたから驚く。青空とハナミズキの青葉が繁るみずき通りを越えたら、蕎麦屋までは100mほど。看板と幟を出したらチェーンポールを降ろして、午前中の仕込みにかかる。今日は開店前に二組もお客が来たので、その分、早く売りきれになった計算。とにかく天麩羅ばかりよく出たので、明日の具材は足りるだろうかと心配するのでした。

 

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2023年5月末



5月27日 土曜日 嬉しい悲鳴の今日もお蕎麦完売で …

 5時に起床。5時半には蕎麦屋へ出掛けていく亭主。もう太陽は森の影から昇っていました。早速、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。生地を寝かせている間に、夕べ漬けたお新香を糠床から採りだして、切り分けたら小鉢に盛り付ける。このほかに切り干し大根の煮物を5鉢用意して、暖かくなるという昼に備えるのでした。朝に8食分の蕎麦を打ち、朝食後にまた8食分の蕎麦を打って、昨日の残りと合わせて今日は17食の蕎麦を用意したのです。

 家に戻ったらもう朝食の用意が出来ていました。鰺の開きが大きすぎてなかなか食べ終わらない。半分の量で好いのに、どうして女将は1匹を食べさせるのだろうか。新しく買った魚焼き器の使い勝手が好すぎるのかも知れない。やっと食べ終えて、書斎に入って横になるけれど、これがなかなか眠れないのです。仕方がないから、朝ドラの始まる時間に起き出して、洗面と着替えを済ませ、コーヒーを入れてひと休みする。今日は朝から暑いから半袖で出掛ける。

 さつきの綺麗に咲いているご近所の前を通れば、次のお宅はラベンダーが並んで咲いているのです。ちょっと暑すぎるようだけれど清々しい5月の朝。蕎麦屋に着いて朝の仕事を終えたら、すぐに蕎麦打ち室に入って、二回目の蕎麦を打つ。湿度が随分と低かったから、加水率を42%まで上げたら、伸しも綺麗に仕上がって、蕎麦切りもまずまずの出来なのでした。これで17食の蕎麦が一つの生舟に入ったことになる。残れば明日に使えるからと思っていたのです。

 苺大福を包んで、野菜サラダの具材を刻んで盛り付ける。11時には開店の準備か整って、やっと座ってひと休み。早お昼を終えて女将がやって来る。暖簾を出したらすぐにお客がいらっして、最初の二組までは覚えているのですが、後はぞろぞろと続けてご来店なのでした。満席になって、後から玄関を開けたお客が「どのくらい待ちますか?」と尋ねたら「今ここがが空きます」と、最初のお客が言ってくださった。女将もてんてこ舞いの忙しさなのでした。

 1時を過ぎて、生舟の中にある蕎麦はもう注文済みの数だけで、それからいらっしゃるお客は「お蕎麦売り切れ」の看板を出して、お断りした。カウンターのお客はビールと焼酎のライム炭酸割りをご注文で、奥のカウンターのお客が先に天せいろをご注文。その後で、ご夫婦と四人連れのお客が別々に入ったから、店はコロナ前の賑わいなのでした。天せいろの具材がなくなったので、新しく野菜を切り分ける。全部出し終えたのが1時半前なのでした。

 野菜サラダや苺大福はほとんど出ていないから、30分近く待っていただいたお客達に、サービスでお出しして食べていただいた。1日15食と決めて営業をしているのは、続けて作り続けても、閉店の間際までに15食ぐらいしか調理できないからなのでした。それが今日は17食の蕎麦がすべて売り切れたから、コロナ以前の混みようなのです。洗い物をかたづけるのに3時過ぎまでかかり、天麩羅の具材もなくなってしまったので、また隣町のスーパーに買いに行く。  へろへろになって家に帰って、夜は出汁取りと蕎麦汁の仕込み、お新香のぬか漬けを漬けに、また蕎麦屋に出掛けていく。今日は夜の防犯パトロールがあった日ですが、申し訳ないけれどパスでした。



5月28日 日曜日 今日は余裕でお蕎麦完売で …

 今朝は午前5時半には蕎麦屋に出掛けて、朝飯前のヘビーなひと仕事なのです。昨日の洗った盆や皿はそのままカウンターに干したままだし、蕎麦汁も一つもない。おまけに蕎麦も打たなくてはならないし、夕べ漬けたお新香も糠床から取り出して、切り分けたら盛り付けなければ。まずは蕎麦打ち室に入って、朝一番で蕎麦を打つのです。生地を寝かせている間に、蕎麦汁を徳利に詰めて、盆や皿を片付ける。蕎麦打ち室に戻って蕎麦を伸して包丁切りをする。

 夕べは10時過ぎに床に入って、今朝は5時過ぎまで一度も起きることなく眠ったから、休養は十分のはずだけれど、やはり疲れは戻って来るのです。頭がふらふらして、蕎麦切りも多少むらが出る。それでも8食分を無事に切り終えて、厨房に戻ってお新香を切り分ける。今朝は加水率を42%にして打ったのが好かったらしい。硬すぎずに伸して畳めたのが正解なのでした。7時を過ぎていたけれどコンビニまで足を伸ばして煙草を買って帰る。

 1時間半の朝飯前のひと仕事を終えて家に戻れば、今朝は豪華な食卓なのでした。蕎麦屋でぬか漬けに使ったカブの葉を持ち帰ったら、女将はお浸しと味噌汁に入れて使ってくれた。ピーマンも蓮根もほっけの塩焼きに添えた大根おろしも、すべて蕎麦屋の残りものだけれど、食品ロスは出さないという信念の女将の力で、美味しく生まれ変わったのです。食後は書斎に入ってひと眠り30分。眠ったかどうかも判らないけれど、髭を剃って着替えを済ませる。

 今朝も暖かかったから、半袖に薄手のズボンをはいて蕎麦屋に出掛ける亭主。みずき通りもすっかり初夏の装いなのでした。早いところではもう紫陽花の花が咲いて、色づき始めているのです。昨日と同じで朝のうちは青空が覗いたけれども、日中は薄曇りで、時折陽が差す程度。それでも、気温はぐんぐん上がって、今日も26℃ほどになるのでした。日曜日だから、これでお客が来ないはずがないのです。暖簾を出したら、すぐにもうお客が二組ほどいらっした。

 苺大福も野菜サラダも売り切れるほどに出て、1時過ぎには用意した13食の蕎麦がすべて売り切れたのです。昨日の反省から、数を打って蕎麦を出せば好いというのではなく、後の片付けまで考えて売り切れのタイミングを決めたのが好かった。売り上げは少なくなるけれど、いらっしたお客様も忙しない思いをしなくて済むのでした。ご家族三人で来たお客は、せいろ蕎麦を頼んでワカサギと赤いかの天麩羅を別にご注文。蕎麦が美味しいと褒めてくださった。

 10人を越えた来客の後は、昨日の混雑に比べたら、洗い物も適度に忙しく、2時半には女将と蕎麦屋を出ることが出来たのです。コロナ禍の前には日に20人を越えるお客もあったけれど、夜もやっていたし、まだ亭主も若かったからこなせたのかも知れない。歳を取ると年々出来ることが少なくなっていくとは、お袋様がよく言っている。今日も小鉢が明日の営業には足りないので、夕刻にぬか漬けを漬けに蕎麦屋へ行く。そして、大相撲の千秋楽をテレビで観る。




5月29日 月曜日 やっと普通の平日の営業が戻った …

 今朝も6時前に一度蕎麦屋に出掛けて、夕べ漬けたお新香の糠漬けを取り出して、切り分け、小鉢に盛り付けておく。混んだ次の日というものは、小鉢も蕎麦汁もなくなるから、いろいろと補充しなくてはならないのです。それでも、今日は一日中雨だと言うから、久し振りに暇な営業かと思うと、少しホッとするのです。家に戻って朝食を食べたら、10分ほど横になるけれど、眠れるはずもなく、着替えと洗面を済ませて、車で蕎麦屋に出掛ける。

 看板と幟を出して、チェーンポールを降ろしたら、最初に蕎麦打ち室に入って、今日の蕎麦を打つ。雨だから湿度も高いので、加水率は41%強にしたけれど、捏ねている間にまた柔らかくなってしまう。それでも打ち粉を上手く使って8人分の蕎麦を打ち上げて、厨房に戻るのでした。今日は雨も降っているし、お客は少ないはずだけれど、苺が残っている数だけ大福を包み、野菜サラダもいつもと同じ三皿用意して開店の準備を整える。

 暖簾を出したら、車が駐車場に入って来たので、生舟を蕎麦打ち室の冷蔵庫から厨房に運んで、お茶を入れる準備をしていたら、玄関が開いて、「いらっしゃいませ」とお客を迎える。ところが「予約は出来るのかしら?(予約は受け付けていません)」「水曜日はお休みなのよね。電話番号が判るものはないかしら?」と聞くだけで、店置きのパンフレットをお渡しすれば、すぐに帰って行くではありませんか。『な~んだ』と拍子抜けがして、次のお客を待つのでした。

 昼を過ぎて若い女性客がお二人でご来店。天せいろ二つのご注文でした。昼の時間だからか、雨が降っているというのに、常連さんもいらっして、いつものせいろ蕎麦の大盛りと、珍しくワカサギの天麩羅を頼まれたのです。天せいろを先にお出しして、一緒に茹でた蕎麦を後のお客にもお出しする。ワカサギの天麩羅はすぐに揚げて席にお持ちするのでした。亭主一人の営業でもこのくらいはこなせるけれど、続けてお客が入るともう大変なのです。

 1時半になっても次のお客が続かないから、亭主はかき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べ始める。雨は少し小振りになって、暖かいのか涼しいのか、訳の分からない天候なのです。雀や椋鳥などが元気に飛び交っているだけなのです。月曜日はこの後が大変で、残った食材を整理して持ち帰る用意をしなければなりません。鍋や釜を洗って、2時半を過ぎた頃に、やっと車で家に戻るのでした。書斎に入って今日のデータをパソコンに入れたら、5時半までひと眠り。



5月30日 火曜日 疲れの取れない定休日は寝てばかり …

 夕べは早く寝たからいつものように5時には目が覚めて、目が覚めれば朝飯前のひと仕事を考える。返しがなかったから、小雨の降る中を車で蕎麦屋まで出掛け、カウンターの洗い物を片付けて返しを作り始める。出汁を取るよりは時間がかからないので、作ったら後は自然に冷ましておけば好い。空になった瓶類は前回のものと一緒にして、今日取りにくるゴミに出せばいいのです。ついでに昨日固めた古い油も、生ゴミと一緒に出しておく。

 7時前に家に戻れば、玄関脇の団扇サボテンが眠そうに花を開いていた。昼になればもっとはっきりと開くのだけれど、気温の低い朝はこんな感じなのです。食堂に入るとまだ女将が調理の最中で、亭主は居間で映画を見始める。シュワルツネッガー主演の「ジュニア」というコメディーで、何時も最初を見ていないから、興味を引かれたのです。朝食が出来て、おかずが野菜サラダにベーコンエッグだったので、すぐに食べ終えてまた居間に戻る。

 CMの時間に着替えや洗面を済ませて、9時前には最後まで見終えたので少し眠りたかったのだけれど満足。お袋様に電話をして、毎週火曜日の仕入れに出掛ける。半袖のTシャツの上にジャンバーを羽織って、小雨の降る中をお袋様を迎えに行けば、彼女は「暑いんだか、寒いんだか判らない天気だね」と言って車に乗り込んできた。雨の日は農産物直売所に野菜が届くのが遅い。帰る頃になって、知り合いの農家の親父様が来たけれど、隣町のスーパーに出掛ける。

 入り口に置いてある果物からいつも買い始めるのだけれど、夏みかんも苺ももう終わりの時期なのでした。メロンと西瓜とキイウイと貯蔵林檎だけが並んでいたので、キイウイと林檎を買って、いつもの食材を次々と籠の中に入れていく。今日は新型コロナのワクチン接種の予定があったので、早めに家に帰って女将と出かける。予約の人の数が少なかったと見えて時間前に完了。帰りに二人で近くのカレー専門店でカツカレーを食べる。深みのないカレーが残念。

 蕎麦屋のカレーうどんを、来るたびに「美味しい」と言うお客がいるけれど、カレーと出汁の効いた蕎麦汁とを合わせているから深みがあるのでしょう。午後はひと眠りしてから蕎麦屋に出汁を取りに出掛ける。朝の返しと違って、たっぷり1時間はかかったのです。夜は昨日残った串焼きと鴨肉とを、野菜サラダの残りを添えて二人で別々に食べる。今日は眠っても眠ってもまだ眠たい。夜になって風呂に入る頃になって、やっと眠気が覚めてきたのです。

5月31日 水曜日 今日も一日中眠かったけれど …

 定休日二日目もなかなか起きられなかった。夕べ飲んだ酒のせいなのか、先週の疲れのせいなのか判らない。休みだと思うから無理に起き出さないで、朝飯の時間まで床の中でウトウトするのでした。昨日ワクチン接種をした左腕が夜中から痛くて、目が覚めたということもある。今朝は寝間着代わりのジャージのまま蕎麦屋に出掛け、蕎麦汁を徳利に詰めて、洗濯物を干すことから始まった。ところが天麩羅の具材を切り分ける段になって、買い忘れに気が付く。

 南瓜も三つ葉も買っていなかったから、これは大変と昼前に隣町のスーパーまで出掛けて購入してくる。もう時期が終わりかと思っていた苺が少し出ていたので、山芋や切り干し大根などと共に、ついでに買って帰るのです。白餡を作ったのがまだ残っていたから、ちょうど好かった。店の駐車場の未央柳が満開なのでした。考えたら五月ももう今日で終わり。いよいよ紫陽花の季節になるのです。月日の推移について行けないのは歳を取った証拠なのかも…。

 昼は昨日食べなかった蕎麦を茹でて、山芋をおろしてとろろ蕎麦にして女将と食べる。昨日のカツカレーと比べたら、ずっと食べやすい。やはり年齢のせいなのか。でも、好きな食べ物だけに、もっと肉を厚くして、カレーを美味しくして食べてみたいという気はあるのです。昨日のカレー専門店にはまた出掛けて行って、違うメニューで食べてみたい気がする。量販店でのメニューはも次にもう一度食べたくなるという秘訣があるような気がするのです。

 女将がスポーツクラブに出掛ける頃には、亭主はまた書斎に入ってひと眠り。とにかく食べると眠くなるというのは、好いのか悪いのか身体の疲れを取るには一番好いのかも知れない。それでも1時過ぎには蕎麦屋に出掛けて、午前中に出来なかった仕込みを開始するのでした。蕎麦粉の発注も電話して、出入りの業者への注文も、最近はLINEで済ませる。天麩羅の具材を切り分けて、糠床にお新香を漬けたら、今日の仕込みは終わりなのでした。

 家に戻れば、すぐに女将が帰って、「随分と早かったわね」と言うから、「ちょっとお新香を早く漬けすぎたかも知れない」と応える亭主なのでした。夜は防犯パトロールがあるので、早めにラーメン餃子を作って食べる。大阪の王将の出している冷凍餃子は、値段も安く、中身は少ないのだけれど亭主の作る餃子に似ているから、最近、好く買ってくるのです。食べ終えたらまた書斎でひと眠り。パトロールは7時前に出掛けて約一時間、汗びしょで帰って来た。

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2023年5月下旬



5月20日 土曜日 午後から雨が上がったので助かった …

 今朝もぐっすりと7時過ぎまで眠ってしまいました。蕎麦屋が混んでいるわけでもないのに、お客を待って一日仕事をするというのは、結構、疲れるのかも知れません。出がけに玄関脇の団扇サボテンの花が一つ咲いているのを見つけて、写真に撮ったのだけれど、スマホのオートの設定では、花心まで綺麗には映らないのが残念。通りに出れば、家の塀際にサツキの花が咲いているのが見えた。歩きながら、今日は何から始めようかと考えるのでした。

 蕎麦屋に着いて、朝の仕事を終えたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。加水率は42%強。今日も好い蕎麦が打てたので嬉しい。14食を用意して、週末の来客に備えたのですが、朝から雨が降って、北風だったのでちょっと不安がありました。かといって、打つ蕎麦の数を減らすわけにもいかず、天気予報では曇りだというので信じたかったけれど、外は雨なのでした。こればかりは、誰に文句も付けられないから、運を天に任せるしかないのです。

 幸いなことに昼前から雨が止んで、昼過ぎにはお客が来始めた。皆さんリピーターの方らしくて、ヘルシーランチセットや天せいろやとろろ蕎麦をご注文されるのでした。12時過ぎから1時過ぎまで短い時間でしたが、次々とお客が入って、忙しい時間帯なのです。前の通りには、散歩に出る人たちの姿が見られ、北風なのに暖かいから、この陽気に救われたという感じです。2時過ぎには洗い物も終えて、女将と家に戻ることが出来ました。

 ひと休みして女将は買い物に出掛け、亭主は書斎でひと眠り。女将が帰る頃には目覚めて、蕎麦屋に行ってぬか漬けを漬ける。小鉢がもうすぐなくなるのでした。そして、空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を作って補充しておきます。外は青空が覗いて、陽が差しているから皮肉なもの。今日の蕎麦は、生舟の半分ほどなくなっていたから、明日は何食分打てば好いのだろうか。風は北風から南風に変わって、暖かくなるのだと言うけれど … 。

 大相撲をテレビで観ながらの夕食には、前回、美味しかったからと、亭主がリクエストしたポークソテーが用意されていました。油を引いて温めたフライパンで焼く筋切りされた肉は、柔らかくて本当に美味しいのです。蕎麦屋で残った野菜サラダを添えて、焼酎の炭酸割りを飲む亭主。女将が贔屓の大関の取り組みになって、彼女は席を立って「痛々しくて見ていられない」と言う。亭主よりも相撲にのめり込んでいる様子だから「みんな大変なのだよ」と亭主。



5月21日 日曜日 南風のお蔭で暖かく …

 早朝の蕎麦屋に出掛けて、紫陽花の花芽が大きくなっているのに驚きました。朝から一日中曇りだという天気予報とは違って、青空が見えていたから、少しは期待が持てそうだと喜んだのです。厨房に入って、糠漬けのキュウリやナスやカブを取り出したら、切り分けて小鉢に盛り付ける。切り干し大根煮物と合わせて11鉢あるから足らなければ、インゲン豆の生姜和えでも出せばいいかと、考えて家に戻るのでした。女将が台所で奮闘している様子なのです。

 食後のひと眠りも眠れないままで、8時になっらた洗面と着替えを済ませて、また蕎麦屋に出掛けていく。朝の仕事を終えたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。加水率42%は昨日と変わらずに、今日もしっかりとした蕎麦が仕上がるのでした。昨日の残りと合わせて、12食の蕎麦を用意して開店前の仕込みに精を出す亭主。厨房に戻って、大根を摺り下ろし、薬味の葱を刻んで、苺大福の仕込みにかかるのでした。今週の苺は新鮮で傷がないので好かった。

 野菜サラダの具材を刻んでいる間に、セキュリティー会社から電話があって、頼んでおいた機器の不具合を見に来ると言う。10年経って内部の電池が消耗したのだとか。女将もやって来て、開店の支度は出来ていたのです。雨は降っていないけれど、暖かな南風のお蔭で店の中は25℃。窓を開けて外気を入れる。開店の時刻に何時ものご夫婦がいらっして、カレーうどんに鴨せいろのご注文。気温が上がる昼過ぎからは次々とお客が入って、日曜日ならではの景色。

 1時過ぎに最後のお客がいらっして、ご主人は天せいろと言っていたけれど、奥様が「天麩羅はいらないわ」と言って、せいろ蕎麦の大盛りと普通のご注文なのでした。すぐに蕎麦を茹でてお出しするけれど、女将と二人で顔を見合わせる。日曜日だから、昨日よりも多くのお客が来たけれど、複雑な注文がなかったから、女将も楽な様子なのでした。外はたまに陽射しがあるけれど、晴れる様子ではないのです。亭主はかき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べる。

 二人で家に戻れば、玄関脇の団扇サボテンが、今日はまた一つ花を咲かせていた。昨日の写真の失敗を鑑みて、今日は設定を変えて撮ってみました。全部の花が開くときにはさぞ綺麗だろうと思うのです。ひと休みして、女将は買い物に出掛け、亭主は書斎でひと眠りなのです。今日の夕食は亭主のリクエストで春巻きなのでした。パリッとした食感と肉と野菜の味わいが、何とも言えずに懐かしい。昔はよく作ってくれたものなのです。明日はどうなるのだろうか。




5月22日 月曜日 昼は28℃まで気温が上がって …

 朝は雨が降っていたけれど、6時過ぎに車で蕎麦屋に出掛けて、カウンターに干した盆や蕎麦皿を片付ける。今朝の朝飯前のひと仕事は、昨日なくなった小鉢の具材を作る事でした。切り干し大根が続いたので、たまには違ったものをと、ワカサギの南蛮漬けを作ることにしたのです。人参を千切りにして塩をまぶしたら、玉葱を薄くスライスして水に浸けておく。出汁を煮立てて出汁醤油と酢を入れた鍋をそのまま冷やして、いよいよワカサギを天麩羅にする。

 もう7時を過ぎていたけれど、出し汁に人参と玉葱を入れて、揚げたワカサギの上から染み込ませ、タッパに入れて冷蔵庫で保存する。家に戻れば、まだ朝食の支度は終わっていなかった。今朝のおかずは昨日と同じく、卵焼きと海苔と納豆とお新香。すぐに食べ終えて亭主はお茶も飲まずに書斎に行って横になるのでした。すぐに眠れるわけもなく、朝ドラの始まる時間から15分ほど眠っただろうか。洗面と着替えを済ませ、コーヒーを入れて目を覚ます。

 暑い朝だったから、白のジーパンにTシャツを着て、蕎麦屋まで歩けばもう汗をかく。朝の仕事を終えたら、窓を開け放ってTシャツも脱いで、蕎麦打ち室にはいるのでした。この暑さではお客が来るかも知れないと思ったけれど、昨日残った蕎麦と合わせて、8食だけ用意したところでお終いにしました。厨房に戻って野菜サラダの具材を刻んで盛り付けたら、今朝作ったばかりのワカサギの南蛮漬けを小鉢に盛り付ける。お新香が三鉢残っていたので少しだけ。

 暖簾を出す頃には更に気温が上がって、昼は28℃にまでなったから、これでは急に暑くなりすぎてお客が来ないだろうと、嫌な予感がするのでした。通りを歩く人の姿も見えないから、やはり暑い日には家を出ないのかも知れない。向かいの畑で野良仕事をしていた親父様たちも、暑くなったからか家に帰ったらしい。青空も覗いて、時折、陽も差してきた。風があるのが救いで、蕎麦屋の中もエアコンを入れていたけれど、冷えてきたので窓を開けて涼む。

 店の中は26℃になろうとしていたから、野菜サラダも苺大福も冷蔵庫に入れる。1時を過ぎてもお客がないので、亭主はかき揚げを揚げて、賄い蕎麦を食べてしまう。残りものを持ち帰る準備をしながら、閉店の時間を待つのです。洗い物は食材を入れてあったステンレスの容器や天麩羅鍋と大釜。残った食材は一人では持って帰れないから、夕刻にまた車で取りに来よう。夕食のおかずはワカサギの南蛮漬けとお新香。ひと休みしてプールに出掛けるのでした。




5月23日 火曜日 冷たい雨の降る一日だったけれど …

 今朝も5時起き。5時半には雨の中を蕎麦屋に出掛ける亭主。コーヒーを沸かしながら、夕べ浸けておいた出汁取りの鍋に火を入れて、まずは一番出汁を取ります。2㍑の鍋には 600cc の返しを加えて、火にかけたら沸騰させずに火を止める。これが今週前半の蕎麦汁になります。残った一番出汁はボールで冷やして、瓶に詰めて蕎麦汁がなくなった場合の予備に使います。次いで二番出汁を3㍑取って、ステンレスの容器に入れて冷やします。これで約1時間。

 車に乗ろうと駐車場に出れば、先日、二台分の駐車スペースを整備しようと、綺麗に剪定した甲斐があって、なかなか好い具合なのです。手前には、もう一台、道路に直角に停めるスペースがあるけれど、先の二台分の車が出入りするために、大きな車は停められないのです。リピーターが多いから、皆さんよく判っていらっしゃるけれど、たまに初めての方が無理な止め方をする。最近は亭主も黙ってお客の止め方を見ている。一声掛ければ済むことなのです。

 お袋様と仕入に出かけて10時半に家に戻れば、女将に「床屋さんに行くんじゃないの?」と言われ、早く帰った理由を思い出す。一月振りに散髪をしたら、気分はさっぱりするのです。もう、一月が過ぎてしまったのかと思いつつ、家に戻って蕎麦を茹でるのでした。小鉢には、昨日、折角、作ったのに客に出せずに持ち帰ったワカサギの南蛮漬けを添えて、亭主は大盛りのせいろ蕎麦を食べる。食後に書斎に入って横になったけれど、早く起きたのに眠れなかった。

 午後は女将が稽古場で書を書いている間に、亭主は蕎麦屋に戻って、細々とした仕事を片付ける。生ゴミを捨ててレンジ周りを掃除したら、洗濯物を干そうと思ったけれど、まだ昨日干した物が乾いていない。雨はずっと降り続いているのでした。家に帰れば、女将はもう仕事を終えていた。昨日、持ち帰った野菜サラダが台所の調理台に置いてあったので、「今日は春巻きかな?」と言えば、大当たりで、夜は台所で大相撲を見ながら亭主の好物で一献です。




5月24日 水曜日 細かな仕事は少し手を抜いてでも …

 今日は朝から青空が広がって気持ちが好かった。でも、朝のうちは11℃と少し寒かったので、厚手のトレーナーと上着を着て、何ヶ月ぶりかで書斎と居間の床を掃除機で綺麗にしたのです。とは言っても、隅にはまだ埃が溜まっているし、とても完璧には掃除できない。手抜きをして少し好い加減でも、掃除をすることの方が優先だから、歳を取るとこのくらいの方が、負担が少ないのかも知れないと思う。庭に出て、先日切ったカッシアの木をノコギリで短く切る。

 朝食を食べて蕎麦屋に出掛け、蕎麦豆腐を仕込んだら、昨日作って置いた蕎麦汁を徳利に詰める。そして、今週はまた小鉢に切り干し大根の煮物を作っておくのです。ワカサギの南蛮漬けを作った日には、お客が来なくて家に持ち帰ったから、先週来たお客はまた同じ小鉢になる。夕方漬けに来る予定のお新香もあるから、上手い具合に出し分けられれば好いけれど。やっと乾いた洗濯物を畳んで、洗濯機の中の洗い物を干したら、いよいよ庭に出て草取りです。

 これも完璧さを求めずに、かなり好い加減にやらないと、時間ばかりかかって疲れるのです。90㍑のビニール袋が一杯になったら、止めるのがいつものこと。30分ちょっとでちょうど好い。草を取ったミニ菜園には、何か植えたいけれど、まだそこまで元気がない。お袋様の言うとおり、歳を取ると年々出来なくなることが多いのだとか。11時前に家に戻って、昼の支度を始めるのでした。月曜日に打った蕎麦がまだ残っているから、今日はとろろ蕎麦にしました。

 小鉢の食材として作ったワカサギの南蛮漬けも、やっと食べ終えるのです。三日目のなる蕎麦も、常温に戻してから茹でたら、とても美味しかった。コシのある蕎麦と深みのある蕎麦汁と、蕎麦屋ならではの味わいなのです。食後は書斎に入ってひと眠り。女将はその間にスポーツクラブに出掛ける。朝から随分と動いたから、ぐっすりと1時間ほど眠って、1時過ぎに西の町のホームセンターに、割り箸やゴミ袋、台所の消毒液など店の備品を買いに出掛ける。

 店に戻って明日の仕込みを始めれば、昨日は蓮根を買うのを忘れたのに気が付く。赤いかの冷凍物があるから、今週はこれに替えて天麩羅を出すことにする。天麩羅の食材を切り分けたら、お新香を糠味噌に漬けて午後の仕込みはお終い。家に戻って大相撲を見ながら、早い夕食に焼き肉丼を作って食べておく。ひと眠りしたら、夜のプールに出掛けるのです。まだまだリハビリの途中だけれど、確実に身体か動くようになっているからひと安心なのです。




5月25日 木曜日 朝と昼との温度差について行けない …

 朝の5時に目覚めて、薄着のまま蕎麦屋に出掛けたけれど、今朝は11℃だったのだとか。鼻水が出て来て仕方がなかった。くしゃみは出るし、早く気が付けば好かった。昨日の夜の間にどうも鼻風邪を引いてしまったらしいのです。プールから帰って暑い暑いと薄着をしていたのが好くなかったらしい。糠床からお新香を取り出し、切り分けたら小鉢に盛り付ける。6時過ぎの太陽はもう森の上に高く昇っているのでした。家に戻って朝食を食べたらひと眠り。

 再び蕎麦屋に着いて見れば、駐車場の未央柳が咲き始めているではありませんか。一年ぶりの対面に思わず感激するのです。花の似ているご近所のキンシバイよりは少し時期が遅いけれど、黄色の花と黄緑の葉が印象的なのです。看板と幟を出してチェーンポールを降ろしたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。朝のうちは晴れていたのに、もう曇り空で、気温は少しずつ上がっているから、窓を開けて風を入れる。加水率は42%でちょうど好い硬さ。

 蕎麦打ちを終えたら暑くなるので、上着を脱いで長袖一枚になるのですが。それでもまだ暑く、くしゃみと鼻水が止まらないから、ちょっと熱っぽいのかも知れなかった。昼近くになって青空も覗いて、陽射しも出て来たのです。暖簾を出せば、昼過ぎにはお客がいらっして、暖かい汁のぶっかけ蕎麦と、暖かい汁の天麩羅蕎麦をご注文なのでした。やはり、外は少し寒いくらいなのかしらと、自分の身体が熱いので、感覚が分からなくなっている。

 続けてお客が来る頃には、女将がやって来てくれたので助かったのです。駐車場は満杯になり、他のお客は天せいろばかりなのでした。それでもひと通りお客が混んだらそれでお終い。昼過ぎの一時間ほどの時間なのでした。早めに洗い物を済ませて、女将を先に帰す。火を消したかと確かめて、後から亭主は店を出るのです。夕刻まで少し眠ったら、今日は業者が頼んでおいた食材を持ってくる日だから、また蕎麦屋に出掛けて家に戻れば5時半なのでした。




5月26日 金曜日 平日なのにお蕎麦が売り切れた …

 昨日よりは少し暖かい一日でしたが、朝と昼との温度差は10℃を越えていました。昨夜は具合が好くなかったので、今朝は6時まで眠って、先日、切ったカッシアの木を、ゴミ袋に入る大きさに剪定用のノコギリで切っておく。すでに三分の二はゴミで出したのですが、女将が枝の張った部分や長い幹を避けておいてくれたのです。朝食を食べたら髭を剃って着替えたら蕎麦屋に出掛ける。蕎麦屋の駐車場には未央柳が沢山花を付けていました。

 看板と幟を出したら、チェーンポールを降ろして、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打ち始める。加水率は41%強で、少し硬いけれど何とか伸して、包丁切りを終えるのでした。昨日の残りの蕎麦と合わせて9食だけ用意して今日はお終い。一人の営業日は、頑張っても10人はこなせないのです。お客様には申し訳ないけれど、なくなったら売り切れにして片付けに入る。1時で今日も売り切れてから、車が2台ほどやって来たのでした。

 暖かく、時折、陽射しも出て、蕎麦を食べるには好い陽気なのかも知れない。今日は天せいろの注文が多かったのです。そのせいか野菜サラダも苺大福も出なかった。天麩羅でもうお腹が一杯になってしまうらしいのです。赤いかの天麩羅も柔らかくてとても美味しかったと言うお客もいらっした。それもそのはず、イカの表面には隠し包丁を細かく入れて、食べやすくなっているのです。レンコンよりも少し根が張るけれど、たまに変わって好いのかも知れない。

 1時半近くに最後のお客が帰って、亭主は洗い物の前に掻き揚げを揚げて賄い蕎麦を食べておきます。一人の営業だと、テーブルを次のお客のために空けて拭かなければならないので、カウンターの上にずらっと盆に載せた蕎麦皿を並べて、洗い物は最後にまとめてやることになる。食休みをしたら、少しずつ片付けに入るのだけれど、洗いかごが一杯になったところで、洗濯物を畳んだり、違う仕事をして気分を転換する。全部終わったのは3時半過ぎでした。

 夕食の時間までひと眠りしたら、大相撲の最後の二番を見るのがやっとで、暑さのせいもあるけれど、やはり、疲れたのでプールはお休みにする。夕食の前に蕎麦屋に出掛けて、お新香を漬けてこなければなりませんでした。ついでに、カウンターに干したままの盆や蕎麦皿を片付けて、明日の蕎麦汁を徳利に補充しておきます。帰りに国道沿いの酒屋に寄って、焼酎と炭酸を買って帰るのです。女将は夕食を済ませていたので、亭主はトーストとトマトを食べた。

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2023年5月中旬



5月11日 木曜日 珍しく男性ばかりのお客様で …

 夕べはいつもと同じく10時半に床に就いたのに、今朝は何故か4時前に目が覚めてしまった。夜のプールでの水泳が効いたのか、定休日明けの緊張からか、もう一度眠ったら遅くなると思い、コーヒーを入れてひと休みしたら、5時前には蕎麦屋に出掛けたのです。森の影からまだ朝日は昇っていなかった。夕べ漬けた糠漬けを取り出して、切り分けたら小鉢に盛り付ける。筍と油揚げと椎茸を煮込んだ小鉢にはインゲンを添えて三鉢ほど用意しておく。

 小鉢をラップでくるんで冷蔵庫に入れたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。今日も二回打つつもりだから、時間のある最初に750gを打つのです。加水率は42%強で、もう43%では生地が緩くなる時期なのだと身体が覚えている。朝日がやっと森の影から昇って眩しい。今日届くはずの蕎麦粉と打ち粉が待ち遠しい。少ししかない打ち粉を大事に使うから、切りべら26本で135gの蕎麦を打っても、打ち粉の重量の少ない分、最後の一束が120gになってしまう。

 6時過ぎに家に戻って、女将はまだ起き出していないから、書斎に入ってひと眠り。寒いからエアコンの暖房を入れて眠ったら、ぐっすりと眠って1時間。女将が起こしに来てくれて、限りなく薄味の親子皿で朝食を食べる。お新香も味噌汁も薄すぎて味わいもないのだけれど、「ご馳走様でした」と言って居間で一休みなのです。女将が入れて来てくれるお茶だけは、味が濃いので美味しい。洗面と髭剃りを終えたら、着替えをして早めに蕎麦屋に出掛ける。

 玄関脇の団扇サボテンが沢山の花の蕾を付けていました。強い植物らしく、伸びると棘が人の身体に当たるから、短く切りつめてはいるのだけれど、次々と伸びてくるのです。蕎麦屋に着いて、今朝は新しい幟を立てました。1200円の天せいろの写真があるうちは、値段を上げられないから、もう少し頑張らなくてはいけない。金木犀の木の枝も、花が咲く前にもう少し体裁を整えなければ。二回目に500gの蕎麦を打って、今日は13食の蕎麦を用意しました。

 大根と生姜をおろして、薬味の細葱を刻んだら、苺大福を包み、野菜サラダの具材を刻んで、お湯をポットに詰めて、天つゆの鍋と新しい油を天麩羅鍋に入れて温めたら、店の掃除を始めるのです。暖簾を出して昼前に常連さんがいらっして、いつものビールとカレー蕎麦。出し終えたところで、大きなワゴン車が2台駐車場に入って職人風のお客が4人でいらっした。リピーターらしく、ぶっかけ蕎麦の大盛りと普通、とろろ蕎麦のご注文なのでした。

 12時過ぎに、ちょうど女将が来てくれて助かるのです。女性のお客が玄関を開けて「車は停められますか」と聞くので、「もう1台は入れますよ」と応えたけれど帰って行かれる。また、女性のお客が暖簾をくぐって「車を停められますか」と聞くから、同じように応えたのだけれど、また帰って行かれた。大きなワゴン車が問題だったのか、入り口のテーブルに座った男性客に抵抗があったのか、その後も今日は男性のお客ばかりなのでした。蕎麦の残りは三束 … 。



5月12日 金曜日 寒い朝、涼しい夕べ …

 夕べは業者の配達もなかったから、二日続けてのプールに出掛けてみましたが、身体は重く感じられた。それでも、運動をして暖まったからか、夜は居間の椅子に座ったまま、1時間近くも眠ってしまいました。目覚めてみれば、昨日よりも寒い朝なのでした。やっと石油ストーブが空になって、エアコンの暖房とコーヒーで暖まったら、6時過ぎに蕎麦屋に出掛ける。もう陽は高く昇って、青空も少し覗いていました。ヤマボウシの花と紅葉の新芽が鮮やかです。

 家に戻って朝食を食べたら、今朝はひと眠りしないでテレビで映画を観ていた。『ほんとうのピノッキオ』という前に一度見たものでしたが、アニメではなく実写化されているのがリアルで迫力があるのです。最後までは観られないから、女将の朝ドラが終わるところで「行ってきま~す」と玄関を出て再び蕎麦屋に出掛ける亭主。まずは看板や幟を出し、チェーンポールを降ろして、蕎麦打ち室に入るのでした。加水率は42%強と昨日と同じ。好い生地が出来た。

 生地が好ければ後は伸しと包丁切りだけだから、無事に8束の蕎麦を仕上げて生舟に並べる。大福は昨日作ったものが使えるから、後は野菜サラダの具材を刻むだけ。十分な時間があったので、切り干し大根の煮物を作っておく。店の掃除も終えて暖簾を出すけれども、外は時折、陽の差す薄曇りで、気温は20℃に届かなかった。昼を過ぎて、スポーツクラブの予約が取れなかった女将が手伝いに来てくれたけれど、二人とも手持ち無沙汰な午後なのでした。

 1時を過ぎて常連さんがいらっして、いつものせいろ蕎麦の大盛りと、辛味大根の最後の一つを頼まれる。7月の春蕎麦が出る時期までは、もうないのですと蕎麦農場の女性に言われて、ちょうど今が端境期らしいのです。朝の6時から準備をして、お客が一人。こんなこともあるのです。2時には蕎麦屋を出られたから、女将はすぐに美容院に電話をして出掛けて行く。亭主は夕刻までひと眠りしたら、蕎麦粉の代金を振り込みに行く。今日はプールはお休み。




5月13日 土曜日 昨日よりも天候は悪く、夜まで雨でした …

 朝の7時近くまで8時間以上も眠ったから、体調はすこぶる好かったのです。夜の食事に、冷凍うどんを茹でながら、カルボナーラのルーを温めて、うどんにかけて食べたらこれがとても美味しかった。満足したときにはすぐに眠くなるから、2時間ほどテレビの前でウトウトシながら床に就いたのです。女将の朝ドラが終わったところで例によって「行って来ま~す」と玄関を出て、みずき通りを渡れば、青空の覗いた空は暗雲が立ちこめていました。

 今朝は昨日の蕎麦がほとんどそのまま残っていたので、蕎麦を打つのを止めたのです。こんなに早い時間に蕎麦屋に来てもあまりすることはなかったから、まずはコーヒーを入れて飲んで、じっくりと苺大福を包むのでした。天気予報では昼の間だけ雨と言うことでしたが、隣のお花畑の上の空も黒い雲で覆われて、今にも降り出しそうな様子なのです。気温はそれほど低くないからか、ポピーの花は開いたままです。週末に天気が悪いのも本当に困ったものです。

 それでも野菜サラダはいつもと同じように三皿盛り付けて、カウンターに並べるのでした。女将が早お昼を食べて、蕎麦屋に来る頃にはもう雨が降っていた。今日もお客は見込めないだろうと、天麩羅の具材を調理台に並べて、開店の準備を終えたところでひと休みです。雨は本降りになって、これは大変と思っていたら、駐車場に車が入ってくるから驚いたのです。リピーターの老人がカウンターに座って、せいろ蕎麦と野菜サラダをご注文なのでした。

 また1台車がやって来て、やはり老人がテーブル席に一人で座って、ぶっかけ蕎麦の温かい汁をご注文。1時近くになって、今度はご夫婦がいらっして、こちらも温かいぶっかけ蕎麦を頼まれる。外は案外と涼しいのかしら。店の中は窓を開けていても20℃もあるのだけれど、暖かさに慣れて来たから、陽が差していないと薄ら寒く感じるのかも知れない。お蔭で天麩羅を揚げるものだから、退屈しなくて済むのです。雨の日なのに本当に有り難い事でした。

 やっとお客が途絶えたから、今度は亭主がかき揚げを揚げて、賄い蕎麦を食べる。天麩羅が入ると腹に溜まるから、昨日の素蕎麦に比べて十分に満足できるのです。蕎麦に大根と山葵を絡ませて、口に入れれば実に美味しい。熱々の天麩羅もたった二つで、店で出す量の半分だけれど、満足のいく味わいなのでした。2時過ぎには洗い物を片付けて、女将と二人で家に戻るのです。雨が止むと言うから夜のパトロールの前にお好み焼きを作って食べたら、また雨 … 。




5月14日 日曜日 曇っていてもさすがは日曜日 …

 今朝はいつもと同じように朝飯前に蕎麦屋に出掛けて、今日の準備をはじめるのでした。帰り道にコンビニへ煙草を買いに寄り、みずき通りを逆方向から登れば、空は何処までも暗く、日曜日なのにこれではお客も少ないのではないかと思う。家に戻れば、女将がほっけを焼いて朝食の支度をしてくれていた。新しく購入した魚焼きのグリルも調子が好さそうだし、昨日店で残った大根を早速豚汁にして出してくれたのが、とても美味しかったのです。

 今朝も食後のひと眠りをせずに、8時過ぎには蕎麦屋に出掛ける亭主。今日も上手い具合に蕎麦を打ちたいと、早速、蕎麦打ち室に入って、加水率42%で生地を捏ね始めるのでした。最初はぼろぼろで水が足りないかと思うほどなのですが、何度も捏ねて幾うちに、柔らかくなってくる。亭主の蕎麦打ちでは、この時間帯が一番腕に力が入るのです。生地にひび割れがなくなるまで捏ねたら、菊練りに入ります。これも、結構、内側への力が入るのかな。

 生地を寝かせている間に厨房に戻り、大根と生姜をおろして薬味の葱を刻んでおく。女将が来て店の掃除を始める。雨こそ降っていないけれど、暗い空なのです。蕎麦打ち室に戻って、今日の蕎麦を伸して、包丁で切っていけば、硬さがちょうど好くて思うように仕上がる。切りべら26本で135gの蕎麦が8束。昨日の蕎麦の残りと合わせて13食を用意して今日は始まるのでした。野菜サラダの具材を刻んで、今日も三皿盛り付けておく。

 天候の割にはお客が入って、昼前にはもう満席になる。さすがに日曜日はいつもと違うのでした。1時前には「お蕎麦売りきれ」の看板を出して、片付けに入るのでした。看板を見て帰る人もいれば、「お蕎麦はなくてもご飯か何かないですか」と、小さな子供を3人も連れた若いお母さんが来たけれど、ご飯はやっていないし、大鍋の火は落としてしまっている。可哀想だったけれど、ご免なさいなのでした。2時半過ぎには洗い物を終えて、女将と二人で家に帰る。




5月15日 月曜日 ぐずついた天気のまま今週も終わり …

 10人を超えたお客の入った昨日は疲れて早めに休んだから、今朝はまたいつもの時間に目が覚めて、蕎麦屋に出掛けていく。カウンターの上に干してある盆や蕎麦皿を片付けて、予備の一番出汁で蕎麦汁を作ったら徳利に詰めておくのです。小鉢に切り干し大根の煮物を盛り付けたら、今朝の朝飯前のひと仕事は終わり。7時前に家に戻れば、女将が台所で朝食の支度をしてくれている。今朝はホッケと茄子焼きで、美味しくいただくのでした。

 今日は食後のひと眠りをしっかりとって、髭を剃って着替えを済ませたら家を出る。塀際のさつきが随分と咲いてきた。横並びで植えてあるから、もう直ぐ沢山の花が見られそう。季節は5月も中旬で、これは確か40年前に、この家を買った時から植えられていたもので、ご近所にもあちこちに随分と残っているのです。ツツジの木のあるお宅もあるから、ツツジが終わって次はさつきと考えられたのものかも知れない。曇り空にぱあっと気分を明るくしてくれる。

 家の前の通りを少し先に行くと、ラベンダーを植えているお宅がある。何種類かのラベンダーがそろそろ咲く季節なのです。団地のある丘陵を下った先には、ラベンダー畑があって、今年もラベンダー祭りが始まったようです。毎年、この時期には蕎麦屋の前を通って行く人たちが、帰りに寄ってくれるから嬉しいのです。小雨が降っていたけれど、傘を差すほどでもないから、ジャンバーを着て蕎麦屋まで歩くのでした。この天気で平日だから客は来ないだろう。

 それでも蕎麦屋に着いたらすぐに蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打ち始めるのです。加水率はぴったり42%。このところ外すことがないので、いつも綺麗な仕上がりで気分が好い。雨が降っていても、滅多にないけれど、沢山お客が来る平日もあるから、油断は出来ないのです。厨房に戻って苺大福を包んだら、野菜サラダの具材を刻んで、いつもと同じ数だけ皿に盛り付ける。来ないだろうとは思いながらも、調理している間は忘れていられる。

 果たして、1時を過ぎても客がないので、亭主はキノコ汁を温めて、茹でた蕎麦の上に掛けて蕎麦を食う。今週は一度もキノコ汁が出なかったので、だいぶ残ってしまったのです。食べ終わらないうちに、駐車場に車が入って今日初めてのお客がいらっしゃる。リピーターのご夫婦で、天せいろとビールとかけ蕎麦のご注文。かけ蕎麦に薬味の皿だけでは物足りないから、昨日の天かすを器に入れて出したら、綺麗に食べてくれた。ビールはお替わりで閉店後まで。




5月16日 火曜日 急激に暑くなってきた …

 昨夜は12時近くに床に就いたのですが、いつもの習慣で5時にはもう目が覚めてしまう。定休日といえ、やることは沢山あるから、蕎麦屋に出掛けて行く亭主なのでした。5時過ぎにはもう向かいの森から太陽が姿を見せて、涼しい朝なのに強烈な光を放っている。亭主は半袖で家を出たから、最初は肌寒い気がしていたのですが、店の中は18℃。動いていれば寒く感じる程ではないのです。準備してあった出汁を取って、返しの仕込みにかかるのでした。

 出汁取りと返し作りでは1時間では終わらないから、7時までに家に帰れば好いと、定休日初日から頑張ってしまう。残った時間で洗濯物を片付け、子ども会の廃品回収に出す段ボールや古新聞を車に積んで家に戻るのでした。朝食の後は書斎でひと眠りしたら、洗面と着替えを済ませてお袋様を迎えに行く。この時間でも外はまだ涼しいのでしたが、車の中に差し込む陽射しははもう真夏の様相。農産物直売所で知り合いの農家の出したそら豆と新じゃがを買う。

 隣町のスーパーに出掛ければ、何故か今日は空いていた。お袋様に買った食材の袋詰めを手伝ってもらいながら、仕入れを終えて蕎麦屋に戻ってくる。家に戻れば、買い物に出掛けた女将はまだ帰っていなかった。肉や魚を冷蔵庫に入れて、他の食材はテーブルに置いたままで、居間の部屋でひと休みしていたら女将が帰る。家の大鍋に湯を沸かしてとろろ芋を擦ったら、蕎麦を茹でる。今日はさっと茹でて早めに笊に取り、流水で洗ったら美味しく食べられた。

 あまりの美味しさに、亭主はもう一束蕎麦を茹でて、今度はキノコ汁を掛けて食べたら、さすがに腹が一杯になるのでした。満足したらまた書斎で横になってひと眠りなのです。やはり、暑さに加えて今朝の睡眠が足りていなかったのでしょう。女将がスポーツクラブの予約の時間だと起こしに来て、無事に予約を済ませたら、いよいよ午後の仕事に出掛ける亭主。蕎麦屋のぐるりの手入れの前に、駐車場の木々の剪定が優先なのでした。

 お客が車を停めやすいように、車のセンサーに反応しない長さに枝を落としていくのです。小一時間でビニール袋が一杯になって、後は金木犀の枝の上部を刈り取れば何とか終わるというところ。日影になってきたとは言え、外の作業は暑いのでやはり疲れる。帰りに国道沿いの酒屋に寄って、焼酎と炭酸を買って帰る。家に戻れば女将がそら豆のヘタを取ってくれていた。テレビで大相撲中継を観ながら、茹でたそら豆と新じゃがにバターを添えて酒の肴にした。




5月17日 水曜日 今日は昨日よりも更に暑く …


 定休日の二日目も、いつもと同じ5時には目覚めて、コーヒーを入れるのでした。今朝の朝飯前のひと仕事は、自宅の庭のカッシアの木が枯れてしまったので、これを取り除く作業。剪定用のノコギリで短く切っていくだけなのですが、5時では近所の出前、ちょっとは早すぎるから、6時を過ぎてから仕事にかかるのでした。もともと鉢植えで二鉢買ってきたものでしたが、成田の確定申告の説明会に行った折に、ガーデンセンターで買ったから10年前のこと。

 家の庭に一鉢、蕎麦屋の玄関脇に一鉢を植え替えて、秋には黄色い花が満開になるので見事なのでした。ご近所や店の前を通る人々からも 「これは何という花なの?」と聞かれて「カッシア、アンデスの乙女とも言うそうです」と得意になって説明をしたものです。ところが、根が張らないので、植え替えには弱いと知っていたけれど、店の方は5、6年で枯れてしまった。家の庭ではその後も素敵な花を咲かせてくれたけれど、大きくなりすぎて今年は芽が出なかった。

 朝の涼しいうちに根元から抜いて、短く切った枝を女将が袋に入れてゴミに出す。朝食を終えてひと眠りしたら、蕎麦屋に出掛けて明日の仕込みに入る。駐車場の植え込みは、車が入れるように綺麗に剪定したつもりだけれど、もっと切り詰めないと木の勢いはこれからが大変。厨房に入って蕎麦豆腐を仕込み、天麩羅の具材を切り分けて一段落。小鉢の切り干し大根の煮物は作ってあるから、後は夕刻にぬか漬けを漬ければ好い。厨房は27℃もあるのでした。

 11時前に家に戻って、昼食の支度を始める。蕎麦は一束しか残っていないから亭主が食べて、ご飯を食べる女将のためにカレー味の肉野菜炒めを作ってやる。食後はひと眠りをする前に、減塩醤油や店で使うマスクシールドなどをネットで注文しておく。やっと横になってひと眠りしようと思うのだけれど、なかなか眠りに落ちないのです。夜は防犯パトロールがあるというのに、少し休んでおかないと、最近は体力にもあまり自信が無いのです。

 午後はテレビの映画を観て、家の中は涼しいけれど、スポーツクラブから帰った女将は、「今日は異常な暑さよ」と言っていた。家の中の温度計を見たら、25℃になっているではありませんか。夕刻に蕎麦屋に出掛けてぬか漬けを漬けて帰る。5時前に亭主だけラーメンを茹でて、チャーシュー麺にして早い夕食を食べておく。大相撲の放送が始まっていたから最後まで観て、6時半を過ぎたらパトロールの集合場所に出掛けて行くのでした。帰りは汗だくです。



5月18日 木曜日 あまり暑すぎてお客の来なかった一日 …

 朝から暑い日なのでした。5時半に蕎麦屋に出掛ければ、もう朝日は森の木々の上に昇っていました。まずは蕎麦打ち室に入って、今朝の一回目の蕎麦を打つ。今日は32℃を越える暑さになる予報なのでした。「暑すぎるとお客は来ないのよ」と過去のデータ管理をする女将が言うけれど、お客が来てから蕎麦がないのでは失礼なので、まずは750gを打って8食分の蕎麦を仕上げておきます。篩で細かくした蕎麦粉に水を加えて、右手だけで攪拌していきます。

 少し水が浸透したら左手も使って水回しに入るのです。両手に蕎麦粉がくっついてしまうのを防ぐ爲に、最近、考えた手法です。朝日が蕎麦打ち室にも当たるので、とても眩しい。蕎麦は切りべら26本で135gを8束打って、生舟に並べるのでした。次に厨房に戻って夕べ浸けておいた糠漬けを冷蔵庫から取り出して、切り分ける。小鉢に8つ盛り付けて、今日の小鉢は切り干し大根の煮物と合わせて10鉢用意しておいた。足らなければ、また盛り付ければ好い。

 7時過ぎに家に戻って、朝食を済ませたら、すぐに書斎に入ってひと眠りするのです。エアコンの冷房を入れておいたので、ぐっすりと1時間ほど眠ることが出来ました。異様な暑さとは、まさに今朝のことだけれど、まさかハーフパンツにティーシャツで店に行くわけにも行かずに、薄手のズボンをはいてティーシャツのまま蕎麦屋に出掛けるのでした。剪定した駐車場の植え込みは、まだ未完成だけれど、きちんと二台、車が入れるようになっている。

 二回目の蕎麦を打って生舟に入れたら、厨房に戻って苺大福を包み、野菜サラダの具材を刻んで盛り付ける。11時には用意が出来て店の掃除に取りかかる。開店の10分前には、やっと椅子に座ってひと休みするのでした。女将が来てくれるのは昼過ぎだから、その前にお客が来たらこうやってああしてとシュミレーションをする。お客が来ない時もあれば、満席になっている時もあるから、難しいのです。こんな暑い日には特に来客数を予測することは出来ない。

 昼を過ぎて女将がやって来たら、クリーニング店に行く途中で、集会所の脇の道に杖をついたお年寄りが倒れていたと言う。助けようとしたけれど、顔からは沢山の血が出て、手を引っ張っても起き上がれない。近所の人に声を掛けたら、すぐに救急車を呼んでくれたのだと言うのでした。昼をだいぶ過ぎてからお客がいらっして、ヘルシーランチセットを頼まれて、亭主が盆や蕎麦皿を用意して、女将はサラダと蕎麦豆腐を出す。続けてご家族のご来店。

 ヘルシーランチセットとぶっかけ蕎麦と天せいろのご注文で、とても美味しかったと言ってお帰りになる。閉店時間の間際に、亭主はかき揚げと新レンコンの天麩羅を揚げて、賄い蕎麦を食べる。片付け物に入ったところで、四皿作ったはずの苺大福が三つ残っていたので、「誰かに出さなかったのでは?」と女将に言えば、カウンターの隅に座った最初のお客に出していない事が判った。大変な失態だから、女将も何度も反省していた。また来てくれると好いが。



5月19日 金曜日 昼から夜まで雨の天気で …

 蕎麦屋に出掛けて、朝飯前のひと仕事は、カウンターに干してある昨日の盆や蕎麦皿を片付けて、空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を詰めることでした。洗濯物を干したり、大鍋に水を張ったりして、7時過ぎに家に戻るのです。女将の朝食の支度も今朝は少し遅く、飯を食べ終えてひと眠りする時間は取れなかった。居間の椅子に座って時計を見ながら、女将が朝ドラを見ている間に、髭を剃って洗面と着替えを済ませるのでした。8時15分には 「行って来ま~す」

 空は曇っていたけれど、昨日の暑さの名残か半袖でもまだ暑い。蕎麦屋に着いたら、幟と看板を出して、チェーンポールを降ろし、早速、蕎麦打ち室に入る。店の中も随分と暑くて、蕎麦打ち室の温度計も25℃を表示していたから、エアコンの冷房を入れる。今朝は42%弱の加水率で蕎麦を打ち始めるのでした。仕上がりは上々、このところ加水は上手く当たっている。昨日の蕎麦の入った生舟に、今日打った分を付け足して、冷蔵庫の中にしまっておきます。

 外は今にも雨が降りそうな黒い雲が空を覆って、午後は雨だと言うから、今日もあまりお客が期待できない。郵便がが届いたようなので、ポストに取りに行けば、ご近所のご主人が 「今日は知り合いと蕎麦を食べに来ますよ」と言って様子を見に来られた。毎日、蕎麦屋の前を通って畑に出掛けるから、すっかり顔馴染みなのです。昼前に先にいらっしたご主人は、後から軽トラックで来た知り合いと二人で天せいろとワカサギの天麩羅をご注文でした。

 この団地に入った第一世代らしく、「私は85歳になりますよ。ご主人は幾つ?」と聞かれたので、「今年で70歳になります」「まだ若いね」まだゴルフをやっていると言うから、元気な方なのです。話す声も大きく、天せいろとワカサギの天麩羅をしっかりと食べて帰られたから、亭主は彼の年齢まで元気でいられるのだろうかと、少し心配になる。夜の防犯パトロールに集まる老人達は、第二世代で80歳が最高齢。亭主などはその次の世代に入るのだろうか。

 お客が帰って洗い物を済ませたところに、ツーシーターのスポーツカーに乗った若者がいらっして、カウンターの隅に座ってヘルシーランチセットのご注文。まず野菜サラダを出して蕎麦豆腐を運んだら、盆や蕎麦皿をセットしして、天麩羅を揚げて蕎麦を茹でる。厨房からは見えない場所なので、昨日も女将がデザートを出すのを忘れたから、早めに席にお出しして、蕎麦湯をお持ちした。これで今日はお終い。賄い蕎麦にかき揚げを揚げて遅い昼を済ませる。

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2023年5月上旬



5月5日 金曜日 こどもの日の様変わりか …

 夕べは疲れて10時半には床に就いたのです。そうしたら6時間眠って4時半にはもう目が覚める。コーヒーを入れて5時のニュースを見たら、蕎麦屋に出掛けてまずは蕎麦を打つ。今日は昨日よりも暑くなると言うから、売り切れた蕎麦をまた最初から用意しなければならない。加水率43%弱で、絶妙な柔らかさの生地が仕上がったので、気をよくして包丁切りに入る。昨夜漬けに来たお新香を糠床から取り出して小鉢に盛り付け、切り干し大根の煮物と並べる。

 それでも2時間近い朝飯前のひと仕事は、結構、きついのです。昨日の混み様はまるで週末のそれで、今日が日曜日なのかと錯覚してしまう。でも、今週はまだ始まったばかりで、大型連休の後半の中日なのでした。家に戻って、女将の用意してくれた朝食を食べたら、新しく購入した魚焼き器で焼いた鰺の開きが美味しかった。満足して、すぐに書斎に入って横になれば、ウトウトと40分。洗面と着替えを済ませて、また蕎麦屋に出掛けるのでした。

 家の前の通りに出れば、庭の芍薬の花が開ききって、もう花を終えようとしている。硬い蕾の時期は長いのに、ここ数日の間にすっかりと花を咲かせたのです。移ろう季節の速さに置いてきぼりを食ったように、亭主は今朝も半袖のポロシャツを着て、とぼとぼとみずき通りを渡るのでした。年配の奥様のいるお宅では、季節の花がとても綺麗に咲いている。バラの花の木が見事なのも、色とりどりのパンジーが咲き乱れている庭も、今の季節だけの贈り物か。

 例年、こどもの日は、あまりお客が来ないのだけれど、どういうわけか今日は昼前からお客が一杯なのでした。10人を超えてもまだ客が入るから、やはりコロナ禍の緊張も過ぎて、暖かい日だったからなのでしょう。カウンターの温度計は26℃を表示していた。女将と二人で次々と注文の蕎麦を茹でては、お客の席に運んで行く。ヘルシーランチセットもサラダがなくなって終わり、キノコつけ蕎麦も今日は随分出た。1時過ぎには蕎麦が売り切れ、洗い物に入る。




5月6日 土曜日 昨夜から強い風が吹き続けて …

 夕べは疲れ果てて9時にはもう床に就いたのですが、夜の間ずっと風が強くて、目を覚ましてはまた眠るといった具合。4時半には目が覚めたのですが、5時までは起き上がれない。コーヒーを入れて居間の部屋で30分ほど休んでいたのですが、今朝も蕎麦を打たなくてはならないし、糠味噌に漬けた野菜類が心配で、蕎麦屋に出掛けていく亭主なのでした。糠が少なくなって水っぽくなったので、煎り糠を足してまたかき混ぜておきます。

 蕎麦を打ち終えて、糠漬けを切り分けていたら、玄関が開いて、犬の散歩の途中らしい弟の顔が見えた。久し振りに顔を合わせて、まずは「長い間お勤めご苦労様でした」と、退職を慰労する亭主。彼は1週間ほど東北を回ってきたと言う。コンパクトなキャンピングカーでの生活を聞かせてもらったのでした。自分の経験からしても、新しい生活に慣れるまでには時間がかかる。それまでは、今までしたかったと思っていた生活を楽しんで欲しいもの。

 外は晴れていたけれど、相変わらず風が強いのです。風の強い日にはお客は来ないと、長年、自分に言い聞かせてきたけれど、立夏の今日は果たしてどうなることやら。苺大福を包んで、野菜サラダの具材を刻もうと思ったら、もう、大釜のお湯が沸いていた。四つのポットにお湯を入れて、お茶の用意は完了。3本で200円もする太くて立派なアスパラガスをカットして、ブロッコリーと一緒に茹でる。300円で出す野菜サラダの原価が幾らになるのか心配です。

 陽は差しているけれど、向かいの森の木々が激しく揺れて、蕎麦屋の幟も千切れるほどの風の強さだから、暖簾を出してもなかなかお客は来なかった。蕎麦も茹でないから、大釜を汚さないようにと亭主も昼の賄い蕎麦を食べずに我慢している。1時半を過ぎた頃にやっとお客がいらっして、お花畑の見えるテーブルに座って、せいろ蕎麦とぶっかけ蕎麦をご注文なのでした。苺大福を「半分に切ってくれますか」と二人で一つを仲良く食べて行かれた。

 やっと亭主も昼飯にありつけた。洗い物もほとんどないし、片付けも簡単。残った蕎麦は生舟に一杯あるから、一日中雨だと言う明日は、蕎麦を打たなくても済みそう。たまにはゆっくりとしなさいと言われているようで、気分良く、女将と二人で家路をたどるのです。明日はまだ日曜日だから、今週の営業はあと二日もある。前半が忙しかったから、気分的にも疲れているのでしょう。書斎に入ってひと眠りしたら、早い夕食にざるラーメンを食べた。



5月7日 日曜日 土砂降りの雨の中を …


 未明から雨の降る暗い朝でした。早くから目覚めていたけれど、蕎麦屋に行ってもすることがないから、今朝はゆっくりとしていたのです。それでも7時前には食材の確認のために蕎麦屋に出掛け、帰りに煙草を買って帰る。朝食を終えてひと休みしたら、書斎に入ってもうひと眠り。8時半まで1時間ほど眠って、すっきりした頭で傘を差して蕎麦屋に出掛ける。まだ、それほど強く雨は降っていなかったのです。こんな日にお客が来るのだろうかと思う。

 朝の二回の蕎麦打ちがないから、珍しく家を9時半に出て、蕎麦屋に着いても大釜に水を汲んだり、昨日の後片づけをしながら、10時になってやっと苺大福を包み始める。雨の具合を見るために外に出れば、昨日の強い風で幟がちぎれていた。もう一つ一緒に作ったものがあるから、新しい幟に取り替えなければ。業者が言うには幟の寿命は3ヶ月なのだとか。でも、毎日片付けるから、日に焼けて色も褪せたけれど、1年以上は持ったのではないだろうか。

 10時半前になったら、お湯を沸かしてアスパラとブロッコリーを茹でる。この30分で野菜サラダの具材を刻んで盛り付けるのです。11時になったら、天麩羅の具材を調理台に並べ、天麩羅油を鍋に入れて、天つゆの鍋を温める。天ぷら粉の容器を所定の位置に置き、キノコ汁を温めたら、準備は完了なのです。雨は降り続いていたけれど、今日はカレーの小父さんの来る日だと女将と話していたら、本当に開店直後に奥様と一緒に現れたから有り難い。

 お父さんは何時ものカレーうどんで奥様は今日は鴨せいろ。串焼きとデザートの注文も忘れていなかった。雨は段々と激しく降ってくる様子。ご夫婦が帰られて今日はこれで終わりだろうと思っていたら、大きなワゴン車が駐車場に入って来て、ご家族四人連れのお客がご来店。車から玄関まで来るのにもひと苦労するほどの雨の降りようなのです。ヘルシーランチセットの大盛りを二つに、天麩羅蕎麦と天せいろのご注文で、生舟の中の蕎麦も一気になくなる。

 サラダや蕎麦豆腐を出している間に、二度に分けて天麩羅を揚げて、全員の蕎麦を茹で終わる。土砂降りの雨が少し収まるまで昼を食べて、ゆっくりとしていかれたのです。1時半近くになって、さすがにもうお客は来そうにないのでした。女将が盆や皿を下げている間に、亭主はかき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べてしまう。洗い物はすぐに終わって、女将のスポーツクラブの予約をするのでした。夕刻になって急に寒くなってきたから、暖房を入れるのでした。



5月8日 月曜日 今朝もまた雨で …


 一晩中、降っていたのか、今朝も本降りの雨で寒さが身に凍みるのでした。4時半には目を覚まして、居間の部屋へ行ってコーヒーを啜るのです。それでも、今週最後の営業日だからと、蕎麦屋に出掛けて、カウンターに干してある盆や蕎麦皿を片付けたら、足りなくなった食材を補充する。天つゆを作って、蕎麦汁も仕込んでおきます。天麩羅の具材を切り分けて、容器に入れて準備をしておくのです。僅か一時間の作業だけれど、朝飯前だから出来ること。

 家に戻って朝食を食べたら、例によって書斎に入ってひと眠り。一時間ほど眠ったら、洗面をして髭を剃る。今日は亭主一人の営業だから、ひげ面の顔ではお客に失礼だと思うのです。雨は間欠ワイパーでは間に合わないほどの降りようで、今日の帰りは持ち帰る荷物も多いからと、車で蕎麦屋に出掛けて行くのでした。すぐに蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打つ。雨の日だから湿気が多いので、思い切って42%強の加水で生地を捏ね始めるのです。

 少し水分が少ないかと思いながら捏ねて行けば、粉の間に水が回って柔らかくなってくる。長い経験から分かってはいるはずなのだけれど、この時間を待つまでが長く感じられるのです。昨日残った蕎麦と合わせて9人分の蕎麦を用意して、厨房に戻るのでした。この雨と寒さとでは、お客は来ないのではないかと思われたけれど、用意はしておかなくてはならないから、昨日、売り切れた苺大福を包んで、野菜サラダの具材を刻むのです。

 11時過ぎには雨も上がったけれど、気温は16℃と寒いままなのでした。店の中は窓を少し開けたまま、暖房を22℃の設定で入れて、暖かくしてある。風にたなびく幟が、この数日で裂けてしまったのが痛々しい。新しい幟の布も用意してあるのだけれど、雨の上がる明日にでも付け替えようと思っている。この寒さでは当然のことながらお客は来ない。昨日の例もあるので、ラストオーダーの時間までは待ったけれど、平日だから今日は完敗なのでした。

 残った具材を片付けながら、天麩羅を揚げて賄い蕎麦を食べておく。この間、業者の若者が持って来た赤いかの天麩羅も揚げてみたけれど、これがなかなか好い食感で、使えそうなのが嬉しかった。客はなくても、持ち帰る食材を整理するのに時間がかかるのです。家に戻ったのが3時前。女将はまだ帰っていなかった。ひと眠りしたら、夕食に、残りものを揚げて帰った天麩羅をおかずにご飯を食べて、ひと休みしたら夜のプールに出掛ける亭主なのでした。




5月9日 火曜日 何日かぶりに晴れて …

 今朝も4時半に目が覚めて、1時間ほど居間の部屋でゆっくりとしたら、蕎麦屋に出掛けて懸案だったグリストラップの掃除を始めるのでした。寒い季節は外の作業が出来ないので、放っておいたのですが、油を拭いて洗っているからか、思ったほどは汚れていなかった。それでも、溜まった油の塊は時間と共にと壁に張り付いて剥がすのに時間がかかる。二つのシンクに溜めたお湯を流して、ある程度綺麗になったらお終い。30分ほどの作業なのでした。

 家に戻れば7時だというのに女将はまだ台所に現れない。定休日だからとゆっくりしているのでしょうが、亭主は朝から身体を動かしているから、もうお腹が空いていたのです。茄子とピーマンの味噌焼きを手伝って、早めにご飯をよそって朝食を済ませる。いつもより10分ほど遅れて書斎に入りひと眠りなのです。ぐっすりと寝込んでしまったらしく、目が覚めればもう8時半なのでした。急いで洗面と着替えを済ませ、お袋様に電話を掛けて迎えに行く。

 天気は好いのだけれど、寒く感じるのは湿度が低いからなのか、次の仕事は道路脇の草を取らなくてはと考えながら、迎えに行ったお袋様も「朝が寒いから大変なのよね」と車に乗り込んでくる。農産物直売所では、いつものトマトと生椎茸を買い、ナスやキュウリももらってくる。そのまま隣町のスーパーに出掛けたけれど、今朝の寒さのせいか今日は随分と空いていました。蕎麦屋にある物は買い控えて、出来るだけ費用がかからないようにする。

 野菜の片付けが終わったら、洗濯物を畳み、通りに出て生えた雑草を抜いていく。道路脇に溜まった畑の土に生えているだけだで、根も張っていないから土ごと取ってゴミ袋に詰める。ついでに、駐車場の内側に伸び広がった金木犀の枝を、車が止まっても擦らないように剪定しておく。全体の剪定は、家から脚立を持ってこなければならないので、明日にでもするとして、取りあえずは昼食の用意に家に戻るのでした。女将はまだ買い物から帰っていなかった。

 蕎麦を茹でる鍋に湯を沸かし、昨日の天麩羅を焼くために、新しい電気グリルを温めて、女将の帰るのを待つのでした。昼は天せいろ蕎麦。亭主は大盛りで昨日残った蕎麦を食べるのです。食後はまた書斎に入ってひと眠り。外で動いている間は身体が温まるけれども、家の中でじっとしていると冷えてくるのです。1時間ほど眠ったら居間に行き、朝から用意されていた女将のスマホで、スポーツクラブの予約の準備をする。夕刻は蕎麦屋に出掛けて出汁を取る。




5月10日 水曜日 寒い朝でしたが身体を動かして…


 今朝も4時半に目が覚めて、1時間ほど居間の部屋で寛いでいたのです。寒いからストーブを点けて、残り少ない石油を使い切ろうとするのだけれど、なかなか空焚きにはならない。車に脚立を積み込んで蕎麦屋に出掛ける。90㍑のビニール袋にお花畑側の金木犀の枝を切って、詰めていくのでしたが、正面の通り側の枝を切る前にもう袋が一杯になってしまう。背の高さ以上の枝も切らねばならないのに、とても一回の作業では終わりそうにないのでした。

 7時になるからと家に戻れば、もう朝食の支度が出来ていて、今朝は塩鯖の焼き物が半身で食べ応えがあった。満足したところで書斎に入ってひと眠りです。朝から身体を動かしたから暖かくなったけれど、じっとしてるとまた冷えてくる。部屋のエアコンの暖房を入れて眠ったら、9時近くまでぐっすりと寝込んでしまった。やっと起き出して、洗面と着替えを済ませたらまた蕎麦屋に出掛ける。庭の片隅にさつきの花が咲き始めていた。

 午前中の仕込みは、白餡を煮詰めながらキノコ汁を作ること。大きな鍋で4~5人分を一度に作って、塩味をつけただけで小さな鍋とタッパに入れて冷蔵庫へ入れておく。蕎麦汁を入れて味つけをするのは明日になってから。洗濯物を畳んで、洗濯機の中の洗い物を干しておく。ついでに裂けた幟を新しいものに替えて、明日からは綺麗な幟が使えそう。11時を過ぎたから、家に帰って昼の支度をする。昼はキノコ汁の残りで蕎麦を茹でてつけ蕎麦にする。

 家の大鍋では、二人分の蕎麦を茹でると温度が下がって、どうしても美味しく茹でられない。ざるとボールも小さいから、蕎麦を洗うのにも水を出しっぱなしでも冷たくならない。前は一人分ずつ茹でていたけれど、最近はそれを忘れて失敗しているのです。キノコつけ汁の場合は特に水切りがよくできていないと、汁の味が薄まって締まりのない味になる。蕎麦屋の亭主が家で不味い蕎麦を食べてどうするのだと腹が立つのでした。それでも満腹になるから不満。

 午後は夕刻にお新香を漬けにいったときに仕込みをすれば好いからと、ゆっくりとテレビで映画を観ていた。いろいろとやることは山のようにあるのだけれど、定休日に少しゆっくりしないと、明日からの営業に響くのです。女将がスポーツクラブから帰った3時過ぎになって、やっと蕎麦屋に出掛けていく亭主。お新香を漬けて小鉢に煮物を作って、明日の朝盛り付ければ好いようにしておく。女将はワクチン接種の電話申し込みをしてくれていた。

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2023年5月初め


5月1日 月曜日 風薫る五月も朝は雨 …

 芍薬の二輪目が咲いた。朝飯前のひと仕事から帰って朝食を食べたら、ひと休みしてまた蕎麦屋に出掛ける亭主。予報とは違って雨が降っていたから、傘を差して行かなければなりませんでした。通りに出たら庭の芍薬がまた一輪花を咲かせていたのが何よりです。蕎麦屋に着いて看板を出して幟を立て、チェーンポールを降ろしたら、早速、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。加水率は43%でちょうど好い硬さの生地に仕上がるのでした。

 切りべら26本で135gの蕎麦を8つ打って、今日の蕎麦打ちは終わり。大型連休は毎年思ったほどはお客が来ない。皆さん何処かに出掛けて行くか、家族が集まって食事をするかで、蕎麦屋に来て蕎麦を啜るのは、よほどの蕎麦好きなのです。だから、きちっと打った蕎麦を用意して、美味しく食べてもらえれば好いと思う亭主なのでした。雨は上がって、時折、薄陽も差すから、まんざら天気予報も外れているわけではなさそうで、どんな展開になるのかが楽しみ。

 隣のお花畑にも陽が当たって、随分と賑やかに花が咲いているから、外に出て写真を撮る。昨日のうちにお隣の息子さんが芝刈りをして、団地の歩道の切れたところから、自分の土地を同じ幅で綺麗に歩けるようにしてくれたらしい。90代の後半になるお爺さんはもう家の周りだけを耕して、亭主よりも一つ下の息子さんが、休みの日にこのお花畑を手入れしているのです。蕎麦屋の窓からもこの風景が見えるから、風情の分かるお客はとても喜んでいる。

 厨房に戻って野菜サラダの具材を刻み、大根をおろして油や天つゆの鍋を火にかけたら、店内のテーブルやカウンターを拭いても開店の準備が整うのでした。暖簾を出せば、昼前に男性客が一人いらっして「夜のパトロールでご一緒させていただいている○○です」とおっしゃるのですが、暗い時間にマスクをして会うだけだから、顔を覚えていない。続けて、若い作業着姿の男性がカウンターに座って、同じく天せいろを大盛りでご注文なのでした。

 天せいろを二つ同時に調理して、先にいらっしたお客から配膳するのです。「平日は女将がスポーツクラブに出掛けるので、私一人なんですよ」と言えば、テーブル席に座った○○さんは「うちの家内も行っているのですよ。今度は家内も連れて来ますよ」と言う。大盛りを頼まれた若い男性が先に会計を済ませる。二人とも帰られた後で、亭主は盆や皿をカウンターに片付けて、テーブルやカウンターを拭いて回る。二人とも綺麗に蕎麦湯を飲んでくれた。

 12時半を過ぎていたから、次は同なるのかと気が気ではないけれど、待ってもお客は来ないのでした。1時になったので、亭主は端切れのレンコンや南瓜を天麩羅にして、野菜のかき揚げを揚げて昼を済ませておく。片付けを始めた1時半を過ぎた頃にまたお客がいらっして、せいろ蕎麦の大盛りとキノコつけ蕎麦のご注文でした。早めに洗い物と片付けを済ませて、女将の帰るよりも早く家に戻る亭主。夜はプールに出掛けてひと泳ぎ。今日は身体が重かった。


5月2日 火曜日 朝はちょっと涼しかったけれど …

 夕べはプールで泳いだから、夜の酒も量が増えて、今朝はなかなか起きられなかった。8時間は眠っただろうか。女将が起こしに来たのも分からずに、7時半まで眠ってしまったのです。大好きな茄子焼きが食卓に並んで、ニンニクをおろして醤油をかけ、温かいご飯の上に載せて食べる。タンパク質がないからと女将が納豆を用意してくれた。お新香や若布と豆腐の味噌汁までついて、亭主にしてみれば極上の朝食なのです。外は晴れて気持ちの好い朝でした。

 お袋様に電話をして一緒に今日の仕入れに出掛ける。新緑の眩しい並木道を走り、農産物直売所に出掛ければ、最近は開店の時間から随分とお客が来ているのです。農家の車はまだ来ていなくて、仕方がないから、知った名前の農家のトマトや胡瓜と、ピーマンや生椎茸を買って、隣町のスーパーに向かうのでした。ここで予定の食材を仕入れ、ついでに家の肉や魚を買って、昼はカレーにしようと女将と話していたから、揚げたての豚カツも買って帰る。

 いつもながら冷凍の鰺も鯖も四つで550円ととても安いのです。もう直ぐ90歳になるというお袋様も、200円台と安く売っていた油をレジで400円台に印字されたレシートを見て、亭主に細かな文字を読んでくれと言うから、見れば確かに油は400円台に印字されていた。レジに言って訂正してもらう堅実振り。まだまだ現役だと感心するばかり。蕎麦屋に寄って昨日の残りの蕎麦と金柑大福を持たせて家まで送る。野菜を冷蔵庫に収納したら、亭主もすぐに帰宅。

 豚カツが冷めないうちに戻って、カレーの準備をするのでした。やっと身体が目覚めて、昼食の後は庭に出て、この時期伸び放題の木槿や南天の枝を切り、隣の家との境にあるスモモの木を剪定するのでした。女将のスポーツクラブの予約を終えたら、再び蕎麦屋に出掛けて、蕎麦汁を蕎麦徳利に詰めたら、キノコ汁を仕込み、天つゆを作りながら、カレーの具材を刻んで午後の仕込みを終える。洗濯機の中の洗濯物を干して、4時過ぎには家に帰るのです。

 出入りの業者の若者が持ってくるものだから、10袋もごまだれの蕎麦汁を買ってしまったけれど、店では出せそうになかったから、一袋35円のラーメンの麺だけ買って来て、夜は久し振りに亭主だけざるラーメンを食べた。昨日の残りの野菜類を肉と炒めて副菜にして、早い夕食は軽く済ませておくのです。ゴミ回収の業者に支払いを済ませて、風呂から上がったら、例によって焼酎を飲み始める。明日の予定はスモモの木の剪定の続きが最初の仕事なのです。

 連休だというのに夜の防犯パトロールがあるから、それまでに小鉢の仕込みを済ませて、お新香を糠味噌に漬けなければならない。大型連休中の世間の動向をテレビのニュースでは見ているけれど、コロナの感染者が増えているのも気になるところです。若い人たちとは違って、片肺飛行で古稀を迎えようとする高齢者は、まだまだ油断をしてはならないのです。庭の芍薬も次々と咲き出して、季節は気持ちの好い初夏。身近な自然の推移を堪能するばかりです。



5月3日 水曜日 朝からスモモの木の剪定で …

 昨日一日ゆっくりと休んだから、今朝は早くから目が覚めた。でも、蕎麦屋には出掛けずに、庭に出てスモモの木の剪定をどうやって続けようかと眺める亭主。少し背の高い脚立は庭に出したままだったけれど、右側の木の剪定が済んで、今度は左側の木に取りかかるのには使えそうもない。家の中から背の低い踏み台を持って来てこれでお隣の庭との境にある塀に昇れば好いと考える。朝食を食べてひと休みしたら、洗濯物が干されないうちにと作業を始める。

 庭の道路際の芍薬が次々と花を開いていた。1m程の塀に昇るのに、以前はひょいと飛び乗っていたのに、歳を取ったせいか最近は高いところが怖くなって、踏み台を昇って安全に昇るのでした。脚力も全身の筋力も落ちているからなのでしょうが、15cmの幅の塀の上を、まるで綱渡り出もするかのように歩くのです。木の枝につかまりながら少しずつ切り進み、1時間ほどで作業は完了する。もうスモモの実が幾つかなっているから今年は楽しみです。

 9時を過ぎたら蕎麦屋に出掛け、出汁取りの昆布と干し椎茸を鍋に浸けたら、小鉢にする切り干し大根を煮始める。今日は女将と魚焼き器を見に行く予定だったから、早めに切り上げて駅の近くの大型家電店に出掛けるのでした。ところが、高機能の魚焼きグリルが三点あっただけで、今はレンジと一緒とか高価な物ばかり。ネットで亭主が調べたものの方が、ずっと沢山種類があるのでした。家のガスレンジと一体型の物を取り替えるよりも遙かに安い。

 結局、ネットで注文することになって明日には店に届くという。夫婦二人だけだから、簡単な作りの物でいいのです。送料は無料で5900円だから、一体型のレンジを取り替えるよりずっと安かった。朝は肌寒かったのに、暑くなってきたので、昼は亭主だけざるラーメン餃子を食べる。女将は鶏肉と葱とで親子丼を作っていた。家の中にいると何故か涼しいのです。もう一杯食べたくなるほど美味しかったので、満足して食後は書斎でひと眠りするのでした。

 1時過ぎに目覚めて、蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みをする。出汁を取りながら明日の天麩羅の具材を切り分け、3時過ぎになったところで冷蔵庫から糠床を出して、キュウリとカブとナスを漬けるのです。ナスは塩をまぶした後でミョウバンをすり込んで漬ける。家に戻った夕刻は、70年代のスーパーマンの映画を見始めて、新キャベツの千切りだけ手伝って、豚のバラ肉をしゃぶしゃぶにして胡麻だれで食べるのでした。夜は防犯パトロールがあったのです。

 連休中でもパトロールがあるのは何故なのかと、女将と話をしていたら、70歳以上の人は子ども達が帰ってこない限り暇があるというのです。80歳を過ぎた何人かの人も一緒に、夜の通りをライトを照らして歩き、行き会う人には「今晩は」「ご苦労様です」と声を掛け合って、汗だくになって帰って来るのでした。夜の4㎞の運動は身体には好いに決まっているから、家に戻って焼酎を飲みながら、風呂に入ってこのブログを書いているのです。


5月4日 木曜日 連休だからか、暖かいからか、お客が多い …

 今朝は5時に起きて、蕎麦屋に出掛ける。あさひが昇る時刻なのに、ひんやりとした空気の中、電線にツバメが二羽止まっていた。厨房で小鉢にお新香と切り干し大根の煮物を盛り付け、蕎麦打ち室に入り、一回目の蕎麦を打つ。加水率は43%で、ちょうど好い硬さの生地に仕上がる。朝食後に来て二回打つのは、時間的にも押してくるので、気持ちも落ち着かないのです。朝の時間のある時に打つ蕎麦は、しっかりと仕上がるから嬉しい。ただ、時間がかかる。

 それでも、生地が柔らかくない分、切りべら27本で135gと少し細めの蕎麦が仕上がった。生舟に8束の蕎麦を並べて冷蔵庫に入れたら、家に戻って居間で朝食の出来るのを待つのです。食べ終わったら書斎に入って横になればすぐに眠くなる。朝の2時間近い仕込みはやはり疲れるのです。30分以上眠ったのか、目覚めればもう女将の朝ドラの始まる時間なのでした。洗面と髭剃りを済ませて着替えたら、「行って来ま~す」と、また蕎麦屋に向かうのです。

 8時半のみずき通りは、連休だからか車も人も見当たらない。陽射しは強く、今日は暑くなると言うので、亭主はもう半袖のシャツ一枚で歩くのでした。蕎麦屋につて朝の仕事を済ませたら、まずは二回目の蕎麦打ちを済ませて、苺大福を包む準備をする。今週仕入れた苺は少し大きかったので、勿体ないけれど下半分は切って高さを揃える。それでも少し大きめの大福になってしまうのでした。女将が9時半にやって来たから、「随分早いね」と驚く亭主。

 「連休の時は毎年、週末と同じ時間なのよ」と、有り難い言葉。店の掃除や、ドレッシングや醤油の入れ物をチェックしたりと、細かな準備がない分、亭主はゆっくりと仕込みが出来るのです。女将は10時過ぎには早お昼を食べに家に戻ったけれど、亭主は野菜サラダの具材を刻んでカウンターに並べ、天麩羅の具材を並べたり、天ぷら粉を用意して、天麩羅油や天つゆの鍋を温める事が出来た。今日は12時前に3組のお客が入って、週末並の混みようなのでした。

 1時過ぎには蕎麦が売り切れて、10人を越えるお客が次々とご来店。ヘルシーランチセットも三つ出て、野菜サラダも完売なのでした。洗い物をする暇もなく、お蕎麦売り切れの看板を出したら、亭主はかき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べる。厨房の中は24℃にもなって、今までになく暑い昼なのでした。1時間ほどかけて洗い物と片付けを終えたら、店に届いた魚焼き器の大きな箱を持って、家まで歩いて帰る。女将も疲れたらしく昼寝をしたのだとか。

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2023年4月末



4月28日 金曜日 晴れてこんなに暖かい日なのに …


 今朝も暖かな陽射しで、ゆっくりと眠って9時前に蕎麦屋に出掛けました。昨日の蕎麦が随分と残っていたから、今日は500g5人分だけ打ち足しておけば好かったのです。木曜日が暇だと、沢山用意した食材がそのまま次の日に使えるので、朝の仕事は楽なのです。厨房に入って大釜に火を入れたら、お茶のポットと蕎麦湯の入れ物を温めるポットを用意しておきます。蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打てば、加水率32.6%でちょうど好い生地が仕上がる。

 切りべら27本で135gの蕎麦を5束打つのは30分もあれば十分。残った生地を最後まで切って、昨日の端切れと合わせて今日の賄い蕎麦の準備をしておきます。あんなに晴れた昨日はお客が少なかったから、今日も天気が好くても、もしかするとお客が少ないかも知れない。大型連休前のお客の動向は予想がしづらいのです。それでも蕎麦は用意しておかなくてはならないから、平日の今日は13食の蕎麦を用意して、お客の来るを待つのでした。

 外は晴れて燕たちが飛び交い、生まれたばかりの小さな子供達が電線に止まって羽を繕っている。同じく生まれたばかりの子雀たちも、モミジの木の間で賑やかに鳴いているのです。ツバメは特急の名前にもなったくらいだから、飛ぶ速さが違うのです。亭主の動体視力では、とてもカメラでは追えない。リピーターらしい女性二人が昼前にいらっして天せいろ二つをご注文。その間に男性客がカウンターの隅に座り、せいろ蕎麦の大盛りと野菜サラダを頼まれる。

 どちらも歩いていらっしたお客で、亭主は慌てる様子もなく、一つ一つ調理をこなして配膳するのです。女性は話が長いから、後からいらっした男性が先に会計を済ませて帰られる。蕎麦ものびてしまうだろうし、天麩羅も冷めてしまうに違いないけれど、楽しそうに会話は続くのでした。他にお客もいないから、亭主はカウンターの盆や皿を片付けて洗っておくのです。やっと会計にはいるかと思ったら、まだ話したりない様子で二人は帰って行かれた。

 1時を過ぎたから、亭主は天麩羅を揚げて、端切れの蕎麦を集めて賄い蕎麦を食べておく。洗い物を済ませてもまだ2時前で、店の片付けを終えたら、亭主も珍しく早く家に戻るのです。パソコンのスイッチを入れて、居間の部屋でひと休み。テレビでスーパーマンの映画をやっていたから、最後まで観ているうちに女将が帰ってくる。書斎でひと眠りしたら早い夕飯を食べて、蕎麦屋に明日のお新香を漬けに行く。そのままプールへ出掛けてひと泳ぎなのです。



4月29日 土曜日 連休の始まりは暖かな一日で …

 最近は明るくなるのが早くなった。だから、いつもと同じ時間に床に就いているのに、つい目を覚ましてしまうのです。今朝も4時過ぎにはもう起き出して、台所に行って水を飲む。5時にはもう蕎麦屋に出掛け、夕べ漬けておいたお新香を糠床から取り出して切り分ける。ついでに切り干し大根の煮物もいくつか盛り付けておく。5時前にはもう陽が昇るらしく、森の木の間から太陽が昇っているからびっくりなのです。季節の推移を忘れていたような気がする。

 家に戻ってもまだ6時を過ぎたばかりなので、もう一度床に入ってひと眠りなのです。朝食の支度が出来る7時過ぎに女将が起こしに来てくれた。朝食を食べ終えたら、洗面と髭剃り、着替えを済ませてひと休み。暖かい朝だったから、上着も着ないで蕎麦屋に出掛けたのです。みずき通りを渡る頃には、空には薄雲が出ていたけれど、まだ青空の方が多かった。みずきの木も青葉が綺麗で、5月の綠が何故か懐かしいのでした。

 蕎麦屋に着いて朝の支度を済ませたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。加水率42%あまりだったけれど、暖かいからか少し柔らかめの生地の仕上がりなのでした。最初のひと打ちはぐにゃっと幅広に切れてしまったので、注意して切り幅を揃えていきます。切りべら27本で140g前後の蕎麦を8束取ったら、端切れは昨日のものと合わせて賄い蕎麦用に取っておく。今日は昨日の残りの蕎麦と合わせて15食も用意したのですが、果たしてお客が来るのか。

 野菜サラダと苺大福を作ってカウンターに並べたら、まだ11時過ぎだというのに、もう駐車場に車が入ってきている。まだ、お湯も沸いていないので、しばらくはそのまま放っておくしかないのでした。女将が帰ってきたので、開店時刻の15分前だったけれど、暖簾を出して中に入ってもらう。その間にも電話が入って「今日はやっているのか」「予約は出来ないのか」と忙しい時間帯に、自分勝手な事を言って亭主を困らせる。連休中も定休日以外は営業するのです。

 今日は比較的若いお客が多かったからか、天麩羅が全く出なかった。取り替えたばかりの天麩羅油も、一度も使わずに終わったのです。洗い物と片付けを終えて、亭主と女将は早めに家に帰るのでした。「森の綠が綺麗だね」と亭主が言えば「今日はみどりの日よ」と女将が応える。夜の防犯パトロールの時間まで、亭主はひと眠りして、女将は夕飯の買い物に出掛けたらしい。80歳になるという老人の後をついて、4㎞ちょっとの距離を歩いて汗だくになった。



4月30日 日曜日 朝から風も強く雨の降る天気で …

 雨と風とで荒れた天気だったけれど、朝飯前のひと仕事に蕎麦屋に出掛けました。ヤマボウシやモミジの新芽が伸びた先に、電線に雀が一羽。厨房に入って今日の食材を確認するのです。この天気では、お客もあまり見込めないでしょうが、用意だけはしておかなくては。蕎麦打ち室に入って冷蔵庫の生舟の中を見れば、今日は蕎麦を打たなくても十分に足りそうなのでした。帰り道に夕べの夜のパトロールで通った道を車で走り、ツツジの壁をもう一度見ておく。

 今年はツツジがどこも満開だと老人たちが言っていた。家に戻れば、いつもより早い時間なのに、もう女将は台所に立って朝食の支度をしてくれていた。亭主はナス焼きを大蒜醤油につけてご飯に載せれば十分なのに、鰺を焼いたり小鉢をいくつも用意したりとご馳走なのでした。満腹になって、いつもなら書斎で横になるけれど、今朝は眠気がやってこない。蕎麦屋で飲んだ朝のコーヒーが効いてきたのかも知れない。外は風が強くて傘が差せるのだろうか。

 9時近くにやっと家を出て、蕎麦屋まで歩くうちに、おちょこにならないように何度傘をつぼめたか分からない。これでは到底お客も来ないだろうと思いながらも、蕎麦屋に着いて朝の仕事をするのでした。蕎麦を打たないから、時間には余裕があった。奥の座敷に入って、潰しておいた段ボールを紐で縛っておきます。苺大福を包もうと思ったら、6日目の苺はもう傷んでいたので、こんな時の爲に残しておいた金柑の甘露煮を出して、今日は金柑大福にする。

 野菜サラダの具材を刻むのも、いつもより30分は早かった。女将も「こんな天気の日もあるのよ」と、諦めムードなのでした。それでも、雨の降る昼前にご夫婦らしい男女がいらっして、とろろ蕎麦と天麩羅蕎麦とを頼まれる。雨宿りを兼ねてか、ゆっくりとしていかれたけれど、昼を過ぎても次のお客は来なかったのです。1時になるから、亭主はかき揚げとレンコンの端切れを天麩羅にして、賄い蕎麦を食べておく。雨脚は弱まって時折薄陽が差すこともあった。

 1時半を過ぎたから少しずつ片付けを始めたら、「まだ大丈夫ですか」とご夫婦がご来店。天麩羅の具材や天ぷら粉も片付けてしまったけれど、せいろ蕎麦の大盛りとキノコつけ蕎麦のご注文で、助かったのです。もう最後のお客だろうと、残った野菜サラダをサービスでお出しして、ラストオーダーの時間も過ぎたから、大釜の火を落として片付けを始めたのです。すると、若い男性が「二人なのですけれど」とやって来たから「いらっしゃいませ」と迎える。

 誰かと思えば、いつもせいろ蕎麦の大盛りと辛味大根を頼む常連さんの親子で、すぐに火を点けて大盛りのせいろ蕎麦を二つ茹でるのでした。外は風も収まって雨もほとんど降っていない。最後まで頑張って好かった。女将と二人で家に戻れば、庭先の芍薬が花を咲かせていた。堅いつぼみだけれど、開く時は一挙に咲くから好い。亭主は書斎に入って今日のデータをパソコンに入力。今月の売り上げは去年、一昨年よりは好かったのでひと安心なのでした。コロナ禍前に比べるとまだまだですが、地道にやっていくしかない。