カテゴリー
未分類

2023年10月中旬




10月12日 木曜日 爽やかな秋の一日でした …

 今朝は6時前には蕎麦屋に出掛けて、夕べ漬けた糠漬けを取り出し、小鉢に盛り付けるのでした。店の玄関を入る時に懐かしい香がすると思ったら、駐車場にある金木犀の木が黄色い花を咲かせていました。切り詰めた枝の脇から沢山の花が開こうとしている。まだ花が開いていないのに、こんなに香が届くものなのか。朝飯前のひと仕事を終えて家に帰れば、女将が台所で朝食の支度をしてくれていた。今日から新米なのだそうだけれど、違いが分からなかった。

 今朝もひと眠りをせずに、朝ドラの始まる前に蕎麦屋に戻った。定休日明けの営業日には、やることが沢山あるのです。ハナミズキがすっかり紅葉したみずき通りを渡って、バス通りに出れば蕎麦屋はすぐそこ。朝は足の調子も好く、なんとか右足を引きずらなくても歩ける。これが一日の仕事を終えて帰る頃になると、ちょっと足を引きずるから、やはりずっと立って仕事をするから、足の筋肉も疲労してくるのだろうか。痛みは全くないけれどバランスが悪い。

 蕎麦屋に着いて看板と幟を出したら、チェーンポールを降ろして蕎麦打ち室に入る。今朝は850g9人分を打っておくことにした。蕎麦粉が多いと、それだけ捏ねるのに時間がかかるのです。加水率は41%だから、気温も下がって湿度も50%以下ではかなり力が要る。それでも生地がこなれてくるまで何度も捏ねて蕎麦玉を作ります。早く家を出たのが正解。9時過ぎには厨房に戻って、生姜や大根をおろして薬味の葱を刻むのでした。9時半にはまた蕎麦打ち室へ。

 硬く仕上がった生地は伸しに入っても力が要る。奥行き90cm弱、幅80cm強まで伸し広げたら、打ち粉を振って畳んで行く。これだけ生地がしっかりとしていれば、包丁打ちも均等な幅で綺麗に仕上がるのです。137g~140gの間で9束の蕎麦を生舟に並べて、9時50分になった。野菜サラダの具材を刻むには少し早いから、調理台に具材と皿を並べて、ここで一休みするのです。天麩羅の油を鍋に入れて、お湯のポットを用意しておく。10時になったら作業を開始。

 10時50分にはすべての準備が整って、テーブルをアルコール除菌液で拭いたら、一休みして暖簾を出す。すぐに常連の母と娘が、珍しく歩いて来たとかで、ヘルシーランチセットをご注文。女将が手伝いに来る前に、もうひと組若い女性が二人でいらっしゃる。こちらは天せいろのご注文で、天麩羅を揚げているうちに女将がやって来た。すると玄関の扉が開いて常連さんが「白海老の掻き揚げ」と言ってカウンターに座る。まだ12時になったばかりなのでした。

 「せいろは大盛りですね」と亭主が確認する。かき揚げを揚げて蕎麦を茹で、蕎麦湯まで全部出したところで、亭主は奥の部屋に入って一休みなのです。皆さんがお帰りになったのは12時半過ぎで、それからはお客が来なかった。今日の陽気ならばもう少し入っても好さそうなのでしたが、平日の5人はまあまあの客数なのです。亭主は早めに賄い蕎麦を食べて、ラストオーダーの時間になる前に、女将は残った野菜サラダを包んで持ち帰る準備。亭主も早めに暖簾を下ろすのでした。外は涼しくカラッと晴れた秋らしい日和。


10月13日 金曜日 朝から寒い秋らしい一日で …

 陽射しがあるのに今朝は寒い朝なのでした。途中まで剪定を始めた金木犀に、もう花が咲いている。人の目の高さまで短く切ろうと思うのですが、雨が降ったり、朝が起きられなかったりで、なかなか次が始められない。以前は暇な定休日に、時間をかけて枝を落としたものだけれど、最近はすぐに息が切れてしまう。まあ、何時までに終わらせなければという期限がないのが、好いような悪いような。この間刈り取ったばかり南側の庭の雑草も、次の草が生える。

 お隣のコスモス畑も回りの草が伸びたら機械で刈って、息の長い手入れをしている。ご主人は亭主と同年代だけれど、広い畑を止めてお花畑にするのにも、大変な苦労があるのだと思う。蕎麦屋に入って幟や看板を出したら、チェーンポールを降ろして蕎麦打ち室に入る。今朝は昨日の蕎麦が3束だけ残っているから、750g8食分を打って11食の用意をしようと考えた。先週の金曜日は9人もお客が来た上に、早い時間に何人か入れなかった反省もあるのでした。

 室温20℃、湿度は50%で41%の加水では、さすがに生地が硬くて捏ねるのにひと苦労。それでも何とか蕎麦玉を作って、寝かせている間に厨房に戻って今日の大根をおろす。蕎麦打ち室に戻って伸しの作業を始めるけれど、やはり生地が硬いとなかなか正円を作るのが難しい。やっと伸し終えて畳んで包丁打ちを始めたら、生地の硬い分だけ綺麗に仕上がる。切りべら26本で137~140gの束を八束作って、生舟の中に並べるのでした。細くてコシのある蕎麦です。

 朝がゆっくりだったから、蕎麦打ちに時間が取られて、野菜サラダの具材を刻み始めたのがもう11時前なのでした。室温が18℃の店内は、動いていないとくしゃみが出るほどの涼しさです。無事に開店の時間に間に合って仕込みが終わり、暖簾を出すけれど今日はひんやりと涼しすぎてお客は来なかった。街中ならば昼の時間に蕎麦屋に入るということもあるだろうけれど、団地の外れの畑に面したロケーションでは、到底、お客が来るはずもなかったのです。

 スタッフも手伝いに来てくれたけれど手持ちぶさたで、蕎麦打ち室の掃除をしてくれていた。亭主は解凍してあった豚のハラミを切り分けて、串に刺す作業に専念する。隣町のスーパーで見つけた新しい食材だったけれど、焼いても柔らかくて、塩味で食べると美味しいのです。味を知った常連さんは酒がなくても必ず頼むひと品。白エビのかき揚げと同じで味わいを知らないと頼みにくいのかも。結局、最後までお客が来なかったので、今週は二日もゼロの日。


10月14日 土曜日 どの通りを歩いても金木犀の香りが漂う …

 昨日の夜のプールで疲れたのか、今朝はなかなか起きられなかった。週に二三日軽い運動をすることは、身体に良いのでしょうか。女将に起こされて食堂に行けば、ぷーんと塩鯖を焼いた香が漂う。自家製の味噌で作った豚汁はなかなかの味で、ひじきの煮物も絶品なのです。食後のお茶をもらって居間の部屋でゆっくりとする。昨日の蕎麦が沢山余っていたから、今日は蕎麦を打たなくても好いくらいなのですが、土曜日なので500gだけ打っておこうと決める。

 蕎麦屋まで歩いていけば、向かいの畑の雑草が綺麗に刈り取られていました。昨日の午後からお兄さんが仕事をしたらしいのです。隣のコスモス畑といい、何も作物を作らない広い農地を管理するのは、大変な仕事だと思うのです。それに比べて、蕎麦屋の狭い駐車場は、剪定しようと途中まで切り落とした金木犀がもう花を付けているのです。蕎麦屋に近づくだけで好い匂いが漂ってくるから、きっと風情の分かるお客は秋を感じてくれるかも知れない。

 いつものように看板と暖簾を出してチェーンポールを降ろしたら蕎麦打ち室に入るのです。室温は18℃、湿度は48%。あまり生地が硬すぎるのもどうかと思って、今朝は41%よりも何グラムか多い水で蕎麦粉を捏ね始めました。それでも気温が低いからかまだ硬い。切りべら26本で140gの蕎麦を包丁打ちして生舟に並べる。綺麗な仕上がりで打っていても気持ちが好いのです。外は薄曇りで気温は昨日と同じぐらい。どれだけお客が来るものなのか。

 女将がやって来て、店の掃除や割り箸におしぼりなど細々とした準備を終えて、10時過ぎに一度家に戻るのです。亭主は厨房に入って野菜サラダの具材を刻み、今日も三皿盛り付けておく。沸いた大釜の湯を四つのポットに入れて、天麩羅油を鍋に注ぎ、調理台に天麩羅の具材を並べた頃に、再び女将がやって来るのです。暖簾を出して昼前にはお客がいらっしゃる。久し振りに尋ねてくれた常連さんで、天せいろと、白エビのかき揚げにハラミの串焼きをご注文。

 その後も一人の男性客で、せいろの大盛りを頼まれる。今日は珍しく男性客ばかりで、1時をだいぶ過ぎた頃にお二人でいらっしたお客は、亭主も顔を知っているお袋様の住むマンションの住人。昔はよくいらっしてくれたけれど、最近はあまり見かけない。大きな声で長々と話をして、2時前にやっと帰られた。今日は天せいろが随分出たので、亭主も油が冷めないうちにとかき揚げを揚げて、奥の部屋に入って賄い蕎麦を食べておくのです。

 お客が少なかったので、洗い物もすぐに終わって、2時半には蕎麦屋を出る。今夜は夜の防犯パトロールがあるので、柿を剥いてもらって食べたら、すぐに書斎に入ってひと眠りです。2時間近くも眠ってしまって、目覚めたらもう早い夕食の時間なのでした。6時半には家を出て集合場所に向かう。70代の男性ばかりが集まって、暗い中を懐中電灯と警告灯を持ってパトロールに出掛けるのです。拍子木を打って夜道を歩けば、至るところで金木犀の香りが漂う。




10月15日 日曜日 秋雨の中、どんでん返しの日曜日 …

 朝から雨の日曜日でした。昼は雨も強くなると言うから、車で蕎麦屋に出掛けた亭主。生舟には蕎麦が沢山残っていたから、今朝は蕎麦を打たないつもりでした。この寒さと雨ではお客は期待できなかったのです。それでも夕べ漬けたお新香を取り出して、大根のなた漬けと合わせて10鉢は用意しておく。お客が来なくても、最低限の準備はしておかなければならないから、食べ物屋は辛いのです。野菜サラダもいつもと同じく三皿は盛り付けておきました。

  暖簾を出して外の様子を窺えば、この雨で通る人も車もなく静かな日曜日なのです。今日はこの地区の六年に一度のお祭りだというのに、雨で中止と言うことはないのだとか。秋の祭りは、元来、作物の収穫を祝うものだろうから、来年以降の豊作の願も込められているに違いない。それにしても蕎麦屋の中も寒くなったので、エアコンの暖房を入れて暖めるのです。昼をだいぶ過ぎてやっとお客が来店した。母親と息子さんらしくキノコ付け蕎麦を頼まれる。

 そう言えば、このお婆さんはいつもキノコ付け蕎麦を頼むから、温かい汁とキノコが気に入っているのかしら。今日は中年の息子さんも大盛りで注文して、母親の食べられない分まで蕎麦を食べていた。隣のお花畑のひまわりも種取が半分だけ終わったらしく、綺麗に茎が刈られていた。昨日の遅い午後から草刈りをしたらしい。広いから大変な作業です。向かいの畑の草刈りといい、地区の人が通る今日の祭りの前に綺麗にしておこうという事なのでしょうか。

 1時になってもお客は来そうになかったので、亭主は蕎麦を茹でて大根おろしと葱と山葵だけで蕎麦を食べておく。綺麗に仕上げた昨日の蕎麦は、太さが揃っているので気持ちが好い。雨はまだまだ降り止みそうにないのでした。電話が鳴って女将が出れば、ラストオーダーは何時かという問い合わせだったらしい。日曜日だったからお客の出足が遅いのだろうか。それにしても閉店時刻の30分前に四人連れのご家族がいらっして、全員が天せいろのご注文。

 女将が電話の方かと尋ねれば違うという返答だった。四人分の天麩羅を二回に分けて揚げて、蕎麦を茹でて席に運んでいるときに、玄関が開いて先刻の電話の主が現れたのです。見ればこちらも常連さんで、娘さんは何時もヘルシーランチセットのせいろ蕎麦。お母さんは天せいろに今日は赤いかの天麩羅をプラスして、サラダと蕎麦豆腐まで単品で頼まれる。閉店の時刻を過ぎても食べ終わらずに2時20分に店を出て行かれた。雨も止んで外は明るくなっていた。




10月16日 月曜日 清々しい秋の日だったけれど …

 今朝は6時前に蕎麦屋に出掛けました。混んだ日の翌日は、蕎麦汁もなくなっているし、小鉢もほとんどなかった。二日は使えるかと思ったお新香でしたが、一時に客が来たので、女将も大根のなた漬けを盛り付ける暇がなかったから次々とお新香を出したのです。蕎麦豆腐もすべて出てしまったから、新しく仕込まなければなりませんでした。蕎麦汁は予備の一番出汁を使って、何とか今日の分は足りる。天麩羅の具材を切り分ける作業だけが残ってしまった。

 家に戻って朝食を食べたら、早くから起きていたのでやはりひと眠りをするのです。9時前には蕎麦屋に戻って、幟を立てたら蕎麦打ち室に入る。加水率41%強で750gの蕎麦を捏ね始めれば、今日も硬い生地が仕上がった。蕎麦玉を寝かせている間に一休みして、蕎麦玉を伸して畳んでなんとか8人分の蕎麦を生舟に並べることが出来ました。厨房に戻ってタブレットのYouTubeでサザンの曲を聴きながら、天麩羅の具材を切り分け、野菜サラダの具材を刻む。

 外は清々しい秋晴れで、金木犀の香りがそこいらじゅうに漂っている。開店の準備が整って暖簾を出せば、今日はお客よりも先にスタッフがやって来た。やっと昼前に習志野からわざわざいらっしゃる常連さんが見えて、天せいろを二つご注文。毎週のように来ていたのに、このところ見えないなと思ったら、子供のインフルエンザを家族でもらい、二週間は外に出られなかったと言う。近所の質屋に強盗が入ったと言って、気をつけなければとおっしゃっていた。

 店の窓は半分開け放っているから、駐車場から金木犀の香りが漂ってくる。隣のコスモス畑も陽を浴びて今日の青空に映え、本当に秋らしい陽気なのでした。駐車場に車が入って女性の一人客がいらっして、天せいろのご注文。今日は女性ばかりのご来店なのです。定刻に店をしまってスタッフを帰し、亭主は天麩羅を揚げてゆっくりと賄い蕎麦を食べる。残った食材も天麩羅にして、夜は天麩羅で女将も楽なようでした。夜のプールで泳いだら例によって一献。



10月17日 火曜日 今日も秋らしいうららかな晴天で …

 今朝は5時には目が覚めていたけれど、まだ暗いから寝床の中で今日の段取りを考えていました。取りあえず台所に行ってお湯を沸かし、コーヒーを入れたら居間の椅子に座って一服。それで蕎麦屋に出掛ければ好かったのだけれど、定休日だからという甘えがあったのか、時間のかかる金木犀の枝打ちは出来なかった。その代わりに出汁取りの準備をして、カウンターに干してあった昨日の洗い物を片付ける。段取りが儚く消えて、後ろにずれ込んだだけ。

 晴れた空の下を今朝は中央通りを通って、お袋様のマンションまで迎えに行く。農村物直売所には新鮮な生椎茸がいつもよりも数が出ていたので嬉しかった。知り合いの農家で持って来た大根や小松菜、オクラなどを買って、隣町のスーパーに出掛けるのです。いつもと同じ野菜類をカートに入れ、このところ値の上がっていたブロッコリーが何時もの場所にないのに気が付いた。仕方がないのでカリフラワーを買って帰る。野菜の値段は随分と上がっている。

 野菜類を冷蔵庫に収納したら、出汁を取りながら小豆を煮はじめる。これが時間のかかる作業で、柔らかくなるまでに1時間。その間に出汁も取り終えて鍋類も洗っておくのでした。それでも小豆はまだ少し硬めだったから、蓋をして鍋のまま置いて家に戻るのでした。昼は昨日残った蕎麦を茹でて、揚げて帰った天麩羅を焼いて、天せいろを食べる。蕎麦は家の鍋では上手く茹でられないからと、今日は一人分ずつ蕎麦を茹でた。これだとコシのある蕎麦になる。

 食後は書斎に入ってひと眠りする。2時には女将のスポーツクラブの予約があるから、20分前には居間に行って目を覚ますのです。女将は仕事部屋から休憩に出て、柿を剥いてくれる。無事に予約が取れて、亭主は早めに蕎麦屋に戻って午後の仕込みに取りかかる。午前中に煮ておいた小豆はちょうど好い柔らかさになっていた。氷砂糖を水から沸かして溶かしたら、粉寒天と抹茶を入れて再沸騰させる。少し固まるまで沸かしておいた大鍋で小松菜を茹でる。

 寒天が少し固まるまでにはかなり時間がかかるので、その間に南側の庭に出て、すっかり伸びてしまった月桂樹の枝の様子を見る。脚立を出して上の方だけを切ればいいと思ったけれど、内側に伸びた枝が風通しを悪くして、大量のカイガラムシがこびり付いているのでした。厨房に戻って小豆を固まってきた抹茶の器に載せたら、ラップを掛けて冷蔵庫に入れる。剪定ばさみと剪定用のノコギリを持って行って綺麗に剪定する。落とした枝は枯れるまでそのまま。

 なんでも放っておいてはいけないと、肝に銘じたのでした。ついでに前の家との間にあるフェンスに絡まった蔦を取り除いた。タラの木のある奥の方はまだ手つかずだから、こちらも近々剪定に取りかからなければ。駐車場の金木犀は花が終わる頃までに上に伸びた枝を刈らなければならない。4時を過ぎたので、取りあえず今日はこれまで。寒くなる前にいろいろとやっておかないといけないと、明日の段取りをまた考えるのでした。



10月18日 水曜日 今朝は夜明け前からひと仕事 …

 昨日の失敗を繰り返さないために、今朝は5時半には家を出た。まだ薄暗かったけれど、昇る朝日に染まった東の空を見ながら、厨房に入ってコーヒーを入れる。辺りが明るくなったら、脚立を出して金木犀の剪定に取りかかるのでした。約1時間、駐車場に面した側の枝を払って、ビニール袋に入れていく。切り落とした枝が二袋目の半分ほどになったところで7時前になる。今朝はここまでと諦めて、家に帰るのでした。これは相当に時間がかかると判った。

 朝食を食べ終えたらひと眠りして、今日は床屋に行くつもりでいたので、支度をして車を走らせる。開店の時刻を少し過ぎていたけれど、親父様は暇そうにしていたので、一番乗りで髪を刈ってもらうのでした。いつもは月末の火曜日と決めているのですが、来月は中旬にクラス会と古い友達に会う約束があったので、上旬にもう一度刈ってもらおうと考えたのです。スポーツ刈りは髪を刈って一週間が一番好いと、親父様に言われたのでした。

 床屋を出てそのまま蕎麦屋に直行して、午前中に出来る仕込みを済ませておくのでした。明日の小鉢に二番出汁で南瓜を煮込んでいる間に、昨日仕込んだ蕎麦汁を蕎麦徳利に詰める。それも終わって昼の支度にはまだ時間があったので、洗濯機の中に入れたままの洗濯物を干す。11時には家に戻って、昼食のカレー炒飯を作るのでした。食べ終えて亭主が書斎でひと眠りする間に、女将は早々とスポーツクラブに出掛けていく。のんびりとうららかな午後なのです。

 今日は夕方の6時から、地域の防犯パトロールの巡回があったので、逆算すると4時過ぎには夕飯を食べておかなくてはならない。2時過ぎには家を出て蕎麦屋に出掛け、午後の仕込みに入るのでした。鶏肉と茸を切り分けて、キノコ汁を煮込んで塩味をつけ、IH用の鍋に半分入れたら、残りはタッパに入れて冷凍しておくレンジの火口では、二つ目の小鉢の切り干し大根の煮物を作る。明日の天麩羅の具材を切り分けて、鍋類を洗って4時前に終わるのでした。

 家に戻って今日の写真をパソコンに取り込んだら、女将の作ったすき焼き風の煮込みをおかずに早い夕飯を食べる。5時半には集合場所の集会所まで歩かねばならないから、ひと眠りすることも出来ない。70代の親父様達が集まる夕暮れに、点呼を受けて二班に分かれ、懐中電灯と赤く点滅する棒を持って地域を巡回するのです。歩きながら、今日はパソコンやスマホの不具合や迷惑なメールの情報交換をするのでした。まったく年寄りには生きづらい時代です。



10月19日 木曜日 爽やかな秋晴れの一日でしたが …

 パトロールのあった翌日は、やはり疲れて身体がだるいのです。夕べは足の調子も好かったから、他の人に遅れないで歩くことが出来たのですが、帰り道にはやはり足を引きずってしまう。最近は皆さん年を取ったせいか、4kmも歩かないのですが、風呂に入ってゆっくりとしても朝はなかなか起きられない。一週間に一度の割合だから、いいリハビリにはなっている。後ひと月で横浜まで出掛けて大丈夫だろうか。ちょっと不安もあるけれど歩く距離は少ない。

 定刻に家を出て、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。菊練りを終えて、蕎麦玉をビニール袋に入れて寝かせている間に、木鉢を厨房まで運んでお湯で洗う。家で飲まなかったコーヒーを入れて飲む。9時半になったら再び蕎麦打ち室に行って、生地を捏ねて、伸して畳んで包丁切りです。室温は20℃、湿度は60%だったけれど、加水率はいつもと同じ41%のまま。最近は均等な幅で蕎麦が切れるので、後は生地の厚さが均一になっているかが問題なのです。

 平日だから、今日は750g八人分の蕎麦を用意して、前掛けに付いた蕎麦粉を払いに玄関を出る。風もなく、空は青く高いところの雲がすじを作っていた。金木犀の剪定は今朝の寝坊で進んでいないけれど、気長にやるしかないと思っているのです。駐車場に入るお客の車の邪魔にならないように、枝を払っておいたから、お客の出入りには支障はないはず。厨房に戻って薬味の葱を刻んで、大根と生姜のおろしたら、野菜サラダの具材を刻んで皿に盛り付ける。

 暖簾を出したらすぐに散歩のご夫婦がいらっして、天せいろを二つに、ご主人がビールをご注文なのでした。天気が好くて暖かいから、店の前を歩いて通る人の数は多かったのです。しかし、午前中はこのお二人だけで、午後から駐車場に昼間が入って、若い女性の一人客がご来店。空いているからテーブル席にお一人で座って、キノコつけ蕎麦を頼まれる。女将がIHでキノコ汁を暖めて、亭主が味つけをして蕎麦を茹でれば、もう出来上がりです。

 こんなに好い陽気なのに、蕎麦を食べに来るお客は少ない。いつもの木曜日とはちょっと違った。亭主は昼飯も食べずに2時には家に帰ってふて寝するのでした。女将は予約してあった美容院に出掛けて、亭主が業者が来るからと夕刻に再び蕎麦屋に出掛けても、まだ帰ってこなかった。後で聞けば、いつになく美容院は混んでいたのだとか。綺麗になった髪で亭主の持ち帰った冷凍のカキフライを上げてくれた女将。今日残った野菜サラダと合わせて食べる。

カテゴリー
未分類

2023年10月上旬




10月5日 木曜日 寒い一日、お客も少ない …

 蕎麦打ち室の室温は21℃、湿度が70%。8人分750gの蕎麦粉を濾し網で篩に掛ける。この温度と湿度でどれだけの加水をしたら好いのかは、もう分からない状態なのです。室温が低ければ水は多めなのだけれど、湿度が高ければ、それだけ水を減らさなくてはならないからです。最近の加水率は41%だから、取りあえず今朝も同じ加水率で蕎麦粉を捏ね始めたのです。それが功を奏して、少し硬めで力が入ったけれど、上手い具合に仕上がったから好かった。

 菊練りにして蕎麦玉を寝かせている間に、厨房に戻って薬味の葱を刻み、大根と生姜をおろして、YouTubeで中島みゆきの曲を聴きながら一服する。「風の中の昴、砂の中の銀河…」と一見意味不明な歌詞が続いているのだけれど…。時計を見ながら蕎麦打ち室に入り、蕎麦玉を伸して畳んで包丁打ち。生地が硬いから綺麗に均等な幅で蕎麦が仕上がるのでした。この涼しさではお客もあまり期待できないから、今日は8食の蕎麦を用意しての営業です。

 お彼岸を過ぎて、このところ涼しい日が続いているから、先週も20人ほどしかお客は来なかった。例年の事ですが、涼しい気温に慣れてこないと、どうしても蕎麦を食べようという気にはならないらしいのです。今日も暖簾を出してもすぐにはお客は来ないのです。亭主は野菜サラダを盛り付けて、新しい天麩羅油を鍋に入れたり、天つゆを温めたりして準備だけはするのでしたが、昼を過ぎるまではお客が来なかったのです。手伝いに来た女将も手持ちぶさた。

 やっといらっした熟年のご夫婦が、鴨せいろとヘルシーランチセットのご注文で、サラダとデザートの水羊羹が出たのが好かった。しかし、それっきりお客は来なかったので、1時半を過ぎたら亭主は賄い蕎麦を茹でて食べる。今日の蕎麦は硬くてとても美味しかったのです。2時前に女将は家に帰り、亭主も後の確認を済ませて彼女の後を追う。今日は皮膚科の医者に言って薬をもらわなければならなかった。暑かったから汗をかくので頭に湿疹が出来るのです。




10月6日 金曜日 晴れ間が出たと思ったら、お蕎麦売り切れ …

 午前6時の日の出。駐車場の剪定を少しだけしたのですが、ビニール袋八分目でもう疲れてしまった。紫陽花の花を切り、ヤマボウシの出っ張った枝を落として、ヒイラギナンテンの伸びた部分を切り取った。金木犀に辿り着くのは次の定休日だろうか。厨房に入って小鉢を盛り付け、洗濯物を干したら今朝はもうすることはなかったのです。家に戻って書斎に入って、またひと眠りすれば、女将が「ご飯が出来ましたよ」と起こしに来てくれた。

 とても寒い朝だったけれど、空は青く雲一つないのです。日中も気温が上がらずに北風か吹くと言うから、今日のお客は多いのか少ないのか、日曜日に打つ蕎麦粉がもうなくなりそうだったので、蕎麦粉の注文をして、明日届くようにお願いしたのです。スポーツの日があるので三連休だけれど、後半は雨が降りそうで、なかなか難しい。取りあえず今日は5人分を打って昨日の残りと合わせて10人分の蕎麦を用意したのです。それが見事になくなったから不思議。

 平日にそんなにお客が来るとは思えなかったけれど、加水率41%で少し硬めの生地を仕上げる。室温はなんと21℃と今までになく寒いのです。お蔭で蕎麦は綺麗に仕上がって、包丁切りの際にもトントントンと、とても心地よい音が響く。切りべら26本で140gの蕎麦をキッチンペーパーに包んで生舟に並べる。厨房に戻って野菜サラダの具材を刻み、大根をおろして、天麩羅の具材を調理台に並べたら、時間が早かったので豚のハラミの串刺しを始めるのでした。

 大釜のお湯も沸いてポットに湯を入れ、暖簾を出そうと思って、玄関を開ければ電気の検査を再来週にしたいのですがと、若い青年がチラシを配っていた。ついでに蕎麦を食べたいのですけれどと、今度はお客になって本日の一番乗りなのでした。それからが今日の大変なところ。僅か一時間の間に9人のお客がいらっして、昼前にスタッフがやって来て助けられる。12時半に最後のご夫婦が入って蕎麦売り切れなのでした。しかもご主人はせいろ蕎麦を二つ。

 クーラーを入れずに涼しい店内だったのに、外は晴れて気持ちの好い天候なのでした。前半はそれなりに注文を受けてすぐに出せたけれど、後半は天せいろが続いてすぐには調理が終わらない。カウンターに座った最後のご夫婦に配膳できたのが1時前なのでした。せいろ蕎麦二つは多いのではと思ったけれど、蕎麦が好きらしく、小鉢も美味しかったと綺麗に食べて帰られた。会計をした奥様も、真顔で美味しいお蕎麦でしたとおっしゃってくれて嬉しかった。

 こんなに早く売りきれになるとは思ってもいなくて、亭主の食べる賄い蕎麦も残っていない。二組ほど後からいらっしたお客には、申し訳なかったけれど売りきれですとお断りしたのです。早めに後片づけを済ませて家に帰る。まずはひと眠りしてそれから遅い昼食を食べる。そして、夕刻に蕎麦汁の補充とお新香を漬けるために、また蕎麦屋に行くのです。6時半になったところで、今週三日目のプールに出掛けてひと泳ぎです。金曜日は空いているのです。



10月7日 土曜日 朝は13℃まで気温が下がって …

 晴れる土曜日とあって、蕎麦も小鉢も残っていなかったから、6時前に蕎麦屋に出掛けたのです。夕べ漬けたお新香を取り出して、小鉢に盛り付けたら、室温19℃の蕎麦打ち室に入って、一回目の蕎麦を打つ。キュウリもナスも大きくなったものだったから、小鉢は14鉢も取れて、明日までは大丈夫そうな数なのでした。湿度が35%だったから、大丈夫かとは思ったけれどいつもと同じ41%の加水で蕎麦粉を捏ね始めるのでした。やはり硬いけれど頑張って捏ねる。

 最近は蕎麦が硬くて美味しいと言うお客が多いので、亭主も調子に乗って硬い蕎麦を打っているのだけれど、到底1kgの分量では捏ね上げるのに時間がかかる。両掌に納まる750gでちょうど好いのです。それでも少し時間がかかって、煙草を買いにコンビニに寄って家に戻ったのは7時半近かった。待ちかねていた女将がすぐに味噌汁とご飯を運んでくれて、無事に朝食を終えるのでした。食後は書斎に入ってひと眠り。今日は8時半まで眠ってしまった。

 9時に蕎麦屋に着いて、看板を出し、幟を立ててチェーンポールを降ろす。すぐに蕎麦打ち室に入って二回目の蕎麦を打つ。蕎麦粉は600gだけ打つ分しか残っていなかった。蕎麦を打ち終わったところで、宅配便が蕎麦粉を届けてくれた。タイミングは好かったけれど、14食分打ったから、もうこれで好いだろうと厨房に入る。それにしても店内は21℃とこれまでにない涼しさで、外はもっと気温が低いのだろうと思われる。陽射しはあるけれどお客は来るのか。

 女将の三年日記によれば、去年も急に涼しくなった時期には、極端にお客が減ったのだと言う。これにしては平日の昨日は何だったのだろうか。果たして、1時近くまでお客は来なかったけれど、隣町の常連さんがご来店。久し振りに来たというご夫婦は、ヘルシーランチセットのご注文で、野菜サラダと蕎麦豆腐と水羊羹が捌けたので好かった。すぐに、駅前のマンションに住む常連さんがいらっして、ビールとハラミの串焼きに赤烏賊の天麩羅を頼まれる。

 焼酎ライムの炭酸割りも頼まれて、最後にせいろ蕎麦を食べて帰られた。家まで歩いて2km近くあるから「お気を付けて」と声を掛ける亭主と女将。昼になっても蕎麦屋の中は24℃までしか室温が上がらなかった。外は北風で22℃までしか上がらない。晴れていてもこの寒さがやはりお客の足を遠ざけているのだろうか。家に戻って林檎を剥いてもらって、亭主は書斎に入ってひと眠りする。明日の朝は、家のスモモの上に伸びた枝を落とす予定です。

10月8日 日曜日 今朝もかなり寒かったけれど、満員御礼 …

 夕べは9時半に床に就いたのに、夜中に目を覚ましたから、朝は眠かった。朝食を終えて早めに蕎麦屋に出掛け、幟を出したら蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。昨日の蕎麦がだいぶ残っていたから、今朝は500gだけ打って13食分の用意でした。昨日お客が少なかったので、更に気温の低い今日はどうかと思ったけれど、さすがは日曜日とあって、10人を越えるお客が入ったのです。朝の店内は18℃とこれまでにない寒さだった。外は12℃まで下がったとか。

 途中、陽が差したから少しは気温も上がったのでしょうが、日中も22℃を越えることはなかったのです。家の近所のご夫婦が、買い物に出掛ける途中で通りかかり「何時までやつているのですか」と聞いて言ったので「2時までですよ」と応えれば、昼前にお二人揃っていらっした。最初のお客はヘルシーランチセットのせいろと天せいろで、出だしから今日は快調でした。カレーうどんの小父さんが今日も一人でやって来て、豚のハラミの串焼きとデザート。

 今日はサラダもデザートも売り切れたので嬉しかった。1時前に一旦、客足が止まって今日はこれでお終いかと思ったら、電話が入ってこれから4人で行きたいのですがと言う。蕎麦はまだ残っていたから受けて、到着までに天麩羅の食材などを用意しておいた。ところが前にも来たことがあるご家族らしく、せいろ蕎麦の大盛りと普通盛りと白エビのかき揚げを二人前に、かけ蕎麦とお婆さんがキノコ蕎麦をご注文。蕎麦を茹でるのに、亭主は気合いを入れる。

 剪定した玄関脇の紫陽花とヒイラギナンテンが短くなったので、真ん中にある馬酔木が陽を浴びる。春に咲く花なのに、もう花芽が房になって垂れ下がっているではありませんか。3時までかかって女将と洗い物や片付けをして、家に帰れば亭主は書斎に入ってひと眠りです。5時過ぎまでぐっすりと眠って、夕食の食卓につく。夜のアルゼンチン戦のために酒は飲まずに、ご飯をもらうのでした。明日は朝から雨で寒い一日になりそうなので、休日でも心配です。




10月9日 月曜日 終日の冷たい雨で …

 今日は朝も猛烈に寒かったので、暖房を入れて居間の部屋を暖める。外は11℃ほどだけれど、夏の暖かさになれた身体には耐えられないのです。コーヒーを入れて飲み終えたら、今朝はくるまを出して蕎麦屋に出掛けるのでした。どうせお客は来ないだろうけれど、開店の準備をしなくてはならないのです。店の中は18℃と今までになく寒いので、こちらも暖房を入れて温める。蕎麦打ち室も19℃だったけれど、昨日の蕎麦が残っていないので新しく蕎麦を打つ。

 750gの蕎麦粉を41%の加水で捏ねて、しばらく寝かせた後で地伸しを始めるのです。しっかり捏ねて蕎麦玉にした蕎麦を打つには、この地伸しの段階からもう真剣勝負。両掌で均等の厚味になるように、そして正円になるように押し込んで、伸し棒で丸出しに入るのです。上手く伸せないと綺麗な四つ出しも出来ない。伸し棒を転がすにも。両手の圧力が上手く伝わるように調節しながら転がすのです。今朝は一連の作業が上手く終わって綺麗に畳むことが出来た。

 八束の蕎麦を生舟に並べて、降りしきる雨を眺めれば、上手く仕上げた満足感と共に、お客が来ないだろうにという空しさがこみ上げてくるのです。野菜サラダもいつもと同じく3皿盛り付けて、これもそのまま家に持ち帰ることになるのかと思うと、ちょっと寂しいのです。女将が来て暖簾を出してもお客は来るはずもない。雨が強く降りだして、床の汚れ落としを終えた女将は、店の新聞を読み出す始末。亭主は溜まった段ボールの箱を潰して紐で縛っておく。

 1時を過ぎても雨は強くなるばかりで、到底、お客は来そうにないのでした。最低限の洗い物を覚悟しして、賄い蕎麦を茹でて食べる。好く噛まないと食べられないほど、コシのある美味しい蕎麦なのでした。いつもと同じ加水率で、いつもと同じ40秒の茹で時間なのに、何故か最近は硬い蕎麦に仕上がるのです。これも経験がなせる一つの進化なのか。洗い物もないから、後片付けも楽ちんでしたが、月曜日は家に持ち帰る物が多いから、車で来て好かった。




10月10日 火曜日 何年ぶりで夫婦で買い物に街へ …

 今日は天気も回復したので、朝はいつもと同じようにお袋様と仕入に出かけ、蕎麦屋に戻って野菜類を冷蔵庫に収納したら、急いで家に帰るのでした。午前中に女将を連れて船橋まで車で出掛け、すり切れてきたウォーキングシューズを新調した。古くからのデパートの良い点は、売り場が変わらない場所にあり、以前と同じ対応をしてくれるところ。履いていった古い靴と同じ物をと頼んだら、さすがにそれはなく、新しい形でちょうど好いものを選んでくれた。

 このご時世だから、靴の値段も5割近く上がったらしく、仕入れを終えてから来た亭主の財布は空になった。レストラン街で昼飯を食べようと、和食の店を尋ねたらもう長蛇の列で、うなぎ屋で和定食を注文するのでした。自分の蕎麦屋に比べたら、とても可愛い大きさの天麩羅と小さな刺身と小鉢と茶碗蒸しに、味噌汁の付いた定食が二人で5000円以上。それでも満席なのだから、中高年の集う街中の店は懐にゆとりのある人ばかりなのでしょう。

 車で20㎞ほどしかないのに、片道1時間以上かかったから、女将のスポーツクラブの予約の時間に間に合わないと、途中で市民会館の駐車場に寄って、無事に予約を済ませるのでした。久々の遠出に疲れて、家に帰ったら書斎に入りひと眠りする亭主。夕刻に蕎麦屋に出掛けて明日の出汁取りの準備をする。夜は昨日残った蕎麦とキノコ汁で、キノコ付け蕎麦を食べる。これに小鉢を付けて900円で出しているのだから、いかに田舎でも良心的な値段だと思った。




10月11日 水曜日 身体の疲れはすっかり癒えたけれど …

 夕べは10時半まで頑張って起きていて眠ったら、今朝の5時まで目覚めることなく眠れたので好かった。寝起きのコーヒーは蕎麦屋で飲もうと玄関を出れば、目の前にオリオンがくっきりと見えて、星の綺麗な夜なのでした。車でまだくらい中を出掛ければ、東の空がうっすらと明るくなってきていました。スマホのカメラでは丸い点にしか映らないけれど、細く尖った月と明るい金星が並んで、向かいの森の上には不思議な形の雲が幾筋か見えている。

 厨房に入ってコーヒーを飲みながら出汁を取る。一番出汁で蕎麦汁を作って、二番出汁は5㍑の鍋に追い鰹で少し余分に取っておくのでした。涼しくなって暖かい汁の蕎麦が結構出るから、先週も二番出汁が足りなくなったのです。6時過ぎに片付けを終えて、高枝切りばさみを持って家に戻り、隣の家との境にあるスモモの木を切るのでした。夏に一度は剪定してあるけれど、伸びる枝というのはあるものなのです。完璧は目指さずに好い加減で家の中に入る。

 朝食を終えて書斎でひと眠りをしようと思ったけれど、なかなか眠れずに着替えを済ませたら再び蕎麦屋に出掛ける亭主。隣のお花畑に、コスモスの花が今ごろになってやっと咲き乱れている。今年は熱い夏だったせいか花の咲くのが遅いのです。蕎麦屋の金木犀も今ごろになって黄色い花のつぼみが付いて、これから香しい季節になりそうです。洗濯機の中に入れたままだった洗濯物を干し終えたら、厨房に入ってデザートの水羊羹を作り、蕎麦豆腐を仕込む。

 区切りの好いところで使った鍋を洗って、家に帰れば11時前。大鍋に湯を沸かして蕎麦を茹でるのは亭主の仕事で、女将が切り干し大根の煮物と蕎麦豆腐の残りを小鉢に盛って出してくれる。すべて先週の蕎麦屋の残りものだけれど、これがまた美味しいのです。家の大鍋は蕎麦屋に比べたらとても小さいから、どうしても蕎麦が上手く茹でられない。それでもなんとかコシのある蕎麦を食べられたから、好しとしなければいけない。小鉢は客も褒める絶品です。

 食後にまた書斎に入ってひと眠りしようとしたけれど、どうも今日は眠れない。定休日の二日目は身体の調子も回復して、疲れていないから眠くならないのです。女将がスポーツクラブから帰るのを待って、また蕎麦屋に出掛けていく。朝のうちに作った蕎麦汁を蕎麦徳利に詰めて、塩で押し漬けにしてあった大根の水を絞って、甘酒の素と砂糖で漬け直す。刻み柚子と京唐辛子とを加えて明日の小鉢の一品目を用意する。糠床にお新香を漬けたら、天麩羅の具材を切り分けて今日の仕込みを終えるのでした。

カテゴリー
未分類

2023年10月初め



10月1日 日曜日 気温が低くなって曇りだからか …

 夕べの夜の防犯パトロールが効いたのか、今朝は疲れて身体が動かなかった。拍子木を打ちながら4㎞ほどの距離を歩いただけなのに、家に帰れば汗だくですぐにシャワーを浴びたのです。土曜の夜のパトロールは、昼の蕎麦屋の仕事を終えてからなので、特に疲れているのです。それにしても、体力が落ちているのが目に見えて分かる。これが古稀を過ぎた自分の肉体の現実なのだろうか。そう言えばプールで泳いだ夜もぐっすりと眠ってしまう。 

 刈り残した家の木槿にまた花が咲いている。蕎麦屋に着いてみると夏の始めに剪定した植木がもうぼさぼさの状態。早く家の木槿を剪定して、こちらに取りかからなければ。朝の仕事を終えて、蕎麦打ち室に入れば、室温は26℃、湿度は60%で加水率41%。いつもと同じくしっとりとした生地が仕上がるのでした。切り幅もほぼ均等で切りべら26本でひと束140g前後での仕上がり。蕎麦が打ち上がれば、後はいつものように野菜サラダを刻むだけなのです。

 厨房に戻って今日の大根をおろしたら、まずはブロッコリーとアスパラを茹でる。茹で上がる前にレタスを洗って、笊に上げておきます。時間があったのでキャベツの葉も用意しておく。最近はこの段取りが早くなったのか、作業の時間が短縮していると感じる。ブロッコリーとアスパラを笊に上げたら、キャベツと紫玉葱を刻んでから、アカと黄色のパフリカを刻み、人参のジュリエンヌに挑戦するのです。包丁が切れないとどうしても千切りになってしまう。

 外は曇り空で時折雨も降っている。そんな中をお客がひと組駐車場に車を止めた。天せいろ二つをご注文なのでした。天麩羅を揚げている間に、常連さんがやって来て、最近はキノコ付け蕎麦の大盛りを頼まれる。お客が帰って暇になった頃に、メールが届いているのに気が付いて、見れば古い友人からの誕生日祝い。女将と二人で読みながら、互いに古稀を過ぎた日々の生活を思うのでした。木槿の剪定が終わったら、蕎麦屋の植木の剪定をしなければ。

 お客が少ない日曜日は、最近では珍しいけれど、女将が言うにはこの気温の低さが原因なのだとか。帰り道、みずき通りのハナミズキの木を眺めたら、確かに紅葉が始まっているではありませんか。季節は確実に秋になって、これから涼しくなる毎日なのでしょう。夏ばてもなさそうだから、少し元気を出していろいろと活動を始めなければ。取りあえずは蕎麦屋の木々の剪定と雑草取りか。嫌になるけれど、他に誰もやってくれないので仕方がないのです。




10月2日 月曜日 やはり涼しすぎてお客は来ない …

 今日は蕎麦を打たないことに決めたから、9時前に家を出たのです。剪定を終えた木槿は綺麗に枝を切りそろえて、少しは見栄えがするのでした。通りに出れば涼しい秋の風が吹いて、今日のお客の入りが心配された。気温が下がると、お客は少なくなるものなのです。みずき通りを越えて蕎麦屋に向かう途中のお宅には、歩道に鶏頭の花が咲いて珍しい光景。きっと家の主もこの花を咲かせてやろうと思ったに違いないと思ったのです。

 蕎麦屋に着いて昨日の洗い物を片付け、大鍋に水を汲んで、洗濯物を干しても、まだ時間に余裕があった。タブレットの充電をしながら、中島みゆきの音楽を聴いてお茶を飲む。いろいろな機能の付いている新しいタブレットの方が、先に電池切れになるのでした。店内は24℃とエアコンを入れなくても涼しいから、窓を開けて新鮮な空気を入れる。昨日残った蕎麦を確認して、小鉢や蕎麦汁の数を調べておくのです。後は大根をおろして野菜サラダを作るだけ。

 野菜サラダを刻んでカウンターに並べたら、天麩羅の具材を調理台に並べて、ポットにお湯を入れ、テーブルを拭いたら開店の準備は終わり。駐車場に出て、植え込みの様子を見れば、夏の初めに剪定した金木犀がまた上に伸びている。もう花が咲いて好い香がする時期なのに、今年は切り詰めてしまったからか黄色い花が見えないのです。明日の朝にでも伸びた上の部分は切っておかないと、幹がどんどん太くなってしまう。枝を梳きながら切るのは難しい。

 待てど暮らせどお客は来ないと思っていたら、閉店間際にご夫婦がいらっして、天せいろを二つご注文。ちょうど天麩羅の具材を揚げて家に持ち帰ろうと思っていたから、すぐに仕上げてお出しするのです。今日は蕎麦も随分と残ったから、天麩羅や小鉢や蕎麦豆腐と合わせて、スタッフにもお裾分けをするのです。スタッフが帰った後は、亭主が一人で洗い物に精を出す。お客が少なくても、最終日の洗い物は、意外と沢山あるのでした。

 家に帰ればまだ女将は帰っておらずに、冷蔵庫に持ち帰った荷物を入れておく。昼を食べていなかったから、3時半になるのでラーメンを作って一人で食べて、書斎に入ってひと眠りするのでした。目覚めれば5時半過ぎで夜のプールに行く準備をしたら、コーヒーを入れて飲む。少しだけでも、やはり泳ぎに出掛けた方が好いと、自分に言い聞かせるのでした。夜は洋画を観ながら酒を飲み、このブログを仕上げている。明日の朝は仕事が出来るだろうか。



10月3日 火曜日 朝は14℃の涼しさで …

 今年はお隣のコスモス畑の開花が随分と遅かった。熱かった夏の影響だろうか。今朝はやけに寒くて、長袖の上にジャージの上着を羽織らなければいけないほどの涼しさなのでした。週の終わりに泳いだ夜は、やはりなかなか眠れずに、朝の仕事は出来なかった。厨房に入って、昨日の洗い物を片付けてから、お袋様に電話をして今週の仕入れに出掛ける。空は青く晴れていたけれど、空気が乾いてとても涼しいのです。陽が高くなれば暑くなると言うけれど。

 蕎麦屋に戻って10時過ぎ。買って来た野菜類を冷蔵庫に収納したら、大根を一本だけ残して、なた漬け用に切って塩で押し漬けにしておく。11時前に家に帰り、昼は昨日残った蕎麦を茹で、揚げて帰った天麩羅を焼いてもらって天せいろ。お客が少ない週は、残りものが多いので、その消化が大変なのです。食事を終えたら書斎に入ってひと眠り。この時点ではエアコンを点けて、部屋を涼しくしなければならなかった。朝と昼の寒暖差が激しいのです。

 女将のスポーツクラブの予約を無事に終えたら、3時になる前に蕎麦屋に出掛けて、朝漬けておいた大根の水を切って甘酒の素を加え、砂糖と刻み柚子と京唐辛子を加えて、更に漬け込んでおく。そして、いよいよ懸案の駐車場の木の剪定を始めました。涼しいので身体を動かすのが随分と楽だったけれど、思っていたよりも枝の分量が多く、金木犀の枝を90㍑のビニール袋一杯になるまで切り続けたけれど、まだ半分も終わらないのでした。

 電動のバリカンで刈ってしまえば楽なのかとも思うのですが、枝や葉が飛び散って後の掃除が大変だから、一本一本枝の様子を見て手刈りで進める。袋一杯で約40分。今日はここまでなのです。洗濯機の中の洗濯物を干したら、酒屋に空瓶をひとケースで持って行って、瓶生ビールを1ケースもらってくる。冷蔵庫にはもう5、6本しか残っていなかったのです。業者に電話をして鴨肉と海老を注文しておく。家に帰れば夕飯の時間で、豚のハラミを焼いて一献です。



10月4日 水曜日 朝はのんびりとした定休日二日目 …

 今日はゆっくりと10時過ぎに蕎麦屋に出掛ける。玄関を出て庭に入るところにある金柑の実を見て驚いた。なんと夏に摘果をした東側の実が随分と大きくなっていたのでした。実の数が減ってもこれなら十分に楽しめる。先週は南側の実も摘果したけれど、ちょっと時期が遅かったかも知れない。もともと大粒の実がなる木を植えたのだから、これをキチンと育てないのはやはり管理が悪いのです。蕎麦屋に着いてすぐ、用意しておいた出汁取りの鍋に火を入れる。 

 一番出汁を取り終えて、蕎麦汁を仕込んだら、その隣の火口では二番出汁を取る。奥の火口は、先週の残りの二番出汁で天つゆを作っているのです。1時間ちょっとの午前中の仕込みで、家に帰って昼飯を作らなければなりませんでした。今日は蕎麦屋の残りものを使って、カレー炒飯とキノコ汁。ガスレンジに高温ボタンというのがあったのを思い出して、これで炒めたらパラパラの炒飯が出来たので嬉しかった。食後は書斎でひと眠りのはずがなかなか眠れず。

 仕方がないので1時になったら蕎麦屋に出掛けて、雨が止んでいたので、駐車場の剪定を少しだけしておく。車が入ってきても、車のセンサーに感知されないように、前と下の枝を払ったのです。大きな金木犀の木は時間がかかるのでまた今度。家の女将に「店屋なのに駐車場の雑草が見苦しいわ」と言われたので、少しは草も刈っておいた。それこそ毎日のように、草刈りと剪定を繰り返さなければ、綺麗にはならない。とても一人では出来ないと思う昨今です。

 厨房に入って蕎麦豆腐と水羊羹を仕込む。いろいろと小物を用意しておくためには、細かな時間が必要なのです。次に切り干し大根の材料を用意したら、次々と胡麻油で炒めて出し汁で煮る。隣の火口ではキノコ汁を作っておきます。明日も涼しいでしょうから、案外、キノコ付け蕎麦が出るかも知れない。300円近い鶏肉を切って入れるから、5種類のキノコと合わせて、食材費だけでも1000円をこえる。5杯取れても、やはり早めに値上げをしなければ。

 明日の天麩羅の食材を切り分けて、蓮根と南瓜に火を通し、4時前にすべての準備が終わるのでした。午前中にゆっくりとした分、午後の三時間はきつかった。冬時間になった今日は6時から防犯パトロールの巡回がある。天気予報では雨だと言うけれど、4時には夕食を作って台湾混ぜ蕎麦と餃子を食べておく。ひと眠りして外に出てみれば、幸か不幸か雨が降っているではありませんか。急遽、プールに行く支度をして、夜のプールでひと泳ぎです。

カテゴリー
未分類

2023年9月末



9月27日 水曜日 久し振りに病院に行ったら …


 今朝は4時に目が覚めて、コーヒーを一杯飲んだら蕎麦屋に出掛けて、蕎麦汁を蕎麦徳利に詰めたり、洗濯物をほしたりと細かな仕事をこなしたのです。ところが6時を過ぎた頃にどうしても眠たくなってしまったので、家に戻って書斎でひと眠りしたのです。予定では、庭の木槿の剪定をするはずだったのですが、朝食の前に目覚めて一休みしている間に、月に一度の通院の時間になってしまったのでした。今月は薬をもらって先月の検査結果を聞くだけ。

 ところが銀行でお金を下ろしてから整形外科に行けば、いつもと違ってもう患者で溢れているではありませんか。1時間半も待ってわずか2分の医者との話。1年半も経っているから、全く問題はなさそうなのに、数値が正常範囲になって1年だから、次は更に弱い薬にしましょうと言われる。薬局によって薬をもらうまでにまた待たされる。駐車場の精算をしようと思ったら、例によって車のナンバーが思い出せない。列に並んだ人たちを待たせて迷惑をかけた。

 もう11時近かったので、そのまま家に帰って昼食の支度を始めるのです。女将が店で残ったキャベツを蒸かしたというので、焼きそばの残りでソース焼きそばを作り、亭主はラーメンをあんかけの湯麺にして食べる。午後は少しだけ昼寝をして、2時には蕎麦屋に出掛けて今日の仕込みを始める。デザートの抹茶小豆や蕎麦豆腐を仕込みながら、タブレットで中島みゆきの曲を聴く。女将は曲調の暗い曲が多いから、同世代でもあまり好きではないと言う。

 ほうじ茶やコーヒーを飲んで一服しては、次は何をすれば好いのかを考える。使った鍋を洗っては次の仕込みに入るのです。最後の30分は明日の天麩羅の具材を切り分けて容器に詰める。やっと5時前に仕込みが終わって、家の酒がなくなってきているのを思い出して、酒屋に寄って炭酸水と一緒に、台湾まぜ蕎麦のカップ麺を買って家に戻るのでした。カップ麺もだいぶ進化して、この混ぜ蕎麦はなかなか美味しい。夕食を食べないから夜食にはちょうど好い。

 11月18日土曜日の午後3時から、横浜で四年ぶりの高校のクラス会を開くと、日にちも時間も二転三転して連絡が来たけれど、詳細はまだらしく幹事も大変な様子です。蕎麦屋を臨時休業にしなくてはならないし、現地まで出掛けて行くのも時間もかかるので、早く決定版を知らせて欲しいものです。横浜までは直通の電車で約2時間もかかるから、昼を何処かで食べなければ。横浜の友人に久し振りに連絡をして、昼を一緒に食べられれば嬉しいのだけれど …。


9月28日 木曜日 日中は暑さがぶり返してきたか …

 5時過ぎに玄関を出れば、先日剪定した庭へ続く場所にある木槿は綺麗に枝を揃えて刈られているのに、正面の木槿はまだぼさぼさの状態なのです。涼しい朝のうちに剪定の作業をしたいところですが、今朝は蕎麦屋でやることが沢山あって、それどころではない。朝飯前のひと仕事にしては、今朝は随分と沢山の仕込みをしたのです。まずは今日打つ蕎麦の数だけ小鉢を盛り付けて、冷蔵庫に入れておきます。コーヒーを飲む暇もなく忙しく動き回る。

 次に生もの用のまな板を取り出して、解凍してあった豚のハラミを切り分ける。今日は竹串10本分の肉が取れて。一つ一つ竹串で刺していく。タッパに入れて真空フリーザーで保存します。手間はかかるけれど、既製の串刺しになった物に比べると味が違うのです。一手間掛けて美味しくお客に提供できれば、調理人としてこれほど嬉しいことはない。生もの用のまな板を出したところで、冷蔵庫から鶏肉を取り出して、キノコ汁に入れる鶏肉を小さくカットする。

 1600ccの鍋に一杯作って、塩味を効かせたら、半分は電磁調理器用の鍋に移し、残りはタッパに入れて冷蔵庫で保存する。使い切れなかったキノコの残りは、冷凍室に入れておきます。5種類のキノコと鶏肉で作って、だいたい5人分ぐらいしか汁が取れないから、原材料費を考えても900円では、せいろ蕎麦の670円が含まれているから、当然、利益が出ない。最初の価格設定が低すぎるのです。1年間この価格でやって来たから、そろそろ値上げしても好いか。

 洗い物を片付けていたら7時を過ぎたので、家に戻って朝食を食べる。今朝のおかずは銀ダラの煮付けだったので、美味しくご飯を食べられた。食後のお茶をもらったら、書斎に入ってひと眠り30分なのです。目覚めたらまだ外は曇っていた。今日は暑くなるという予報なのに、蕎麦屋まで行く間は陽射しもなく涼しいものでした。幟を立ててチェーンポールを降ろし、看板を出したら、まずは蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。850g9人分の蕎麦を仕上げる。

 野菜サラダを作りながら、大根や生姜をおろして、薬味の葱を刻む。11時には終わるから後は開店の準備。暖簾を出す10分前には、もうお客がいらっして天せいろとぶっかけ蕎麦のご注文なのです。外は陽が出て来て次第に暑くなってくる。12時前にもうひと組のお客が入って、女将が手伝いに来てくれる前に、亭主は結構忙しい。1時半に最後のお客が帰ったので、亭主はかき揚げを揚げて、賄い蕎麦を食べておく。暖簾を下ろしてから来たお客にはご免なさい。

 2時半には女将と家に戻って、亭主はエアコンの効いた書斎でひと眠り。4時過ぎに目が覚めて、今日は蕎麦屋に行かなくても好かったから、玄関前の木槿の剪定を始めた。女将が出て来て切った枝の袋詰めをしてくれる。それでも30分ほどで二人とも汗をかいたから、残りはまた明日の朝にしようと言うことになる。早い夕食を食べて、亭主は久々の木曜日にプールに出掛ける。帰りに階下のスーパーで、美味しそうな糖度18の巨峰とシャインマスカットを買う。



9月29日 金曜日 期待した仲秋の名月も雲の合間から …

 夕べはプールで泳いだから、今朝は7時まで目が覚めなかった。朝が涼しくなったのもよく眠れる原因なのかも知れない。女将の見ている朝ドラが終わる頃には、蕎麦屋に出掛けようと玄関を出る亭主。昨日の夕方に正面の木槿を二本、剪定したのが一つの成果で、女将が切り払った枝を袋に詰め、今朝のゴミ出しで捨ててくれた。それでもまだ左側の二本が残っている。前の通りの側に伸びた枝も払わなければならないから、来週まではかかりそうなのです。

 早めに蕎麦屋に着いて、まずはコーヒーを入れて今日の段取りを考える。週の営業の二日目はあまりすることがないから、とにかく蕎麦を打ってと思ったから、蕎麦打ち室に入って750gの蕎麦を打つのでした。加水率41%で蕎麦粉を捏ねて行けば、じきにねっとりとしてくるから、これが菊練りに入る合図なのです。早すぎても駄目だし、遅すぎればそれだけ時間がかかることになる。今日も上手い具合に生地が仕上がって、ビニール袋に入れて寝かせておきます。

 その間に厨房に戻って、大根をおろし、細々とした準備を整えておく。上手く仕上がった生地は伸しても綺麗に広がって、畳んで包丁切りをするにも何の問題もないのでした。この時期の気候に慣れて来たというか、しばらくはこの調子でいけば好い。昨日残った3束の蕎麦に加えて、今日の8束で11食分の蕎麦を用意して今日は営業を始めるのです。そんなにお客が来るはずもないけれど、明日の土曜日に蕎麦打ちを一回で済ませるように深謀遠慮なのでした。

 朝のうちは曇っていた空も晴れ間が覗いて、今日の仲秋の名月はどうなるのだろうかと少し気になるのでした。昔はお袋様にススキを取って来いと言われて、近所の原っぱで摘んでくれば、一升瓶に差して飾り、作ってくれた団子を並べたものです。そんな風習が今でも少しは残っているらしく、家に帰る途中で、ススキを持って隣の家に出掛ける近所のお宅に行く姿を見かけた。今日もお客は少なかったけれど、1時過ぎに珍しく家のご近所の親父様がご来店。

 亭主よりも一回り以上も年上なのに、元気でいるから驚いた。週に三日はスポーツクラブに出掛けてエアロビクスをしているとか。元気なお年寄りを見るにつけ、まだまだ亭主も頑張らなくてはと思うのです。家に戻ってひと眠りしたら、夕刻になって目覚めて蕎麦屋に明日の漬け物を漬けに出掛ける。夕食は沢山残った野菜サラダを肉を加えてあんかけ風にしておかずを作る。9月も明日で終わるけれど、まだまだ残暑は続くらしいから体調管理をしっかりと。




9月30日 土曜日 少しは涼しくなったのか …

 湿気を除けばかなり涼しくなった朝。それでも剪定していない庭の木槿はまだ咲き続けている。来週にはこの花の部分も切り取ってしまう予定。みずき通りのハナミズキの葉も黄葉しているのか枯れているのか、朝夕の涼しさがまだ足りないらしい。途中で立ち止まらなくても、ここまで歩いてこられるようになったから、やはり、かなり涼しくはなったのでしょう。蕎麦屋に着いて看板と幟を出したら、チェーンポールを降ろして今日も活動開始です。

 昨日の晩に糠床に浸けておいたキュウリとナスとカブを取り出して、小鉢に盛り付けておきます。他に切り干し大根や大根のなた漬けもあるので、これで日曜日までは持ちそうな量。いつも最初に漬け物を仕込んでしまうと、週末までに出ないと味が悪くなるので、今週は金曜の夜に漬け込んでみたのです。煎り糠を足したので、少し長し時間漬けたけれど、ちょうど好い具合の味になった。漬け物とはいえども、やはり美味しくなければお客に申し訳ない。

 蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。昨日の残った蕎麦と合わせて、今日は14食の蕎麦を用意した。加水率は41%ちょうどで、今朝は少し硬めに仕上がったから、伸して畳んで包丁切りをしても、綺麗に仕上がったのです。このところ、蕎麦が上手く打てているから「お蕎麦美味しかった」と言って帰られるお客が多いので嬉しいのです。蕎麦粉を溶いて作る蕎麦湯も、綺麗に飲み干して帰るお客が多いと嬉しい。目の前でその成果が試されるからハラハラする。

 今日はヘルシーランチセットとカレー蕎麦の大盛りが出たので、野菜サラダが二つも売れた。開店前に手間を掛けて作った甲斐があるというもの。今週のパイナップルは当たりで甘かった。難を言えばミニトマトの味が今ひとつなのです。昼過ぎに雨が降りだして、気温も低かったからか、今日は週末の割にはお客が少ない。ラストオーダーの時間が過ぎたら、女将と洗い物と片付け物を済ませて、家に帰るのでした。裏の幼稚園の運動会も無事に終わったらしい。

 午後の昼寝をしてから、夕刻に蕎麦屋に出掛けて、昼の間に準備しておいた出汁を取る。5時前に家に戻って、早めの夕食に残った野菜サラダで、カレーあんかけの肉炒めを亭主が作る。今日は今月最後の防犯パトロールなのでした。涼しくなって活発に活動する蚊の対策に、防虫スプレーを身体中に塗って、集合場所に出掛ける。十六夜の月が大きく見えて、皆で「好い月夜だ」と言って喜んだ。汗だくになって家に帰って、すぐにシャワーを浴びるのでした。

 今日で今月も終わり。月の終わりの決算を終わらせて、電気代が夏前の倍に増えているので驚いた。今年は熱い夏だったから、エアコンを相当に使ったのです。売り上げはコロナ禍前の状態まで戻って、仕入れも工夫するようになったからか、若干の黒字が続くのが嬉しいのでした。だだ、仕入れの金額は増えているから、やはり食材の値上げが響いているのでしょう。女将は「値上げしないの?」と言うけれど、これが思ったよりもなかなか難しいのです。

カテゴリー
未分類

2023年9月下旬




9月20日 水曜日 彼岸の入りは花を買いに出て …

 9時前に蕎麦屋に行けば、今日は早くからトラックなどが出て、蕎麦屋の前の古い舗装を剥がしていました。ちょうど店の前で終わりと見えて、続きは明日になりそうなのです。昨日、片側を剥がしてアスファルトを敷いたから、今日は反対側を工事している。片側交互通行で、通りを走る車も少し待つだけだから仕方がない。心配なのは明日の昼間で、蕎麦屋の営業時間に、いったいどんな方法で工事をするのだろうか。お客の車が入れるのだろうか。

 厨房に入って蕎麦汁の補充をしておく。2台のタブレットは、カウンターに置いて、一週間分の充電をしておくのです。蕎麦徳利を冷蔵庫に入れたら、今度は抹茶小豆の仕込みをする。固まるまでに蕎麦豆腐を造って型に入れて冷やすのです。女将から電話が入って家の台所の水道工事が無事に終わったという知らせ。お湯の管から水漏れがしていたのです。10年が寿命と言うことらしいが、もっと長く使った気がする。古くなると何でもガタが来るから大変です。

 一昨日の洗濯物を洗濯機から出していなかったので、店で着ているユニフォームや布巾類を取り出して干しておきました。11時前だったけれど昼食の用意があったから早めに家に戻るのでした。家の冷蔵庫には、蕎麦屋から持ち帰った、ピーマンや掻き揚げに使う人参や玉葱を刻んだものが、随分と残っていたので、スパゲッティーを茹で、市販のミートソースを加えてナポリタン風にして食べた。スープはキノコ汁の最後の残りをコンソメ味にしました。

 食後は冷えた書斎に入ってひと眠りです。女将はその間にもうスポーツクラブに出掛けて行った。今日は彼岸の入りだけれど、夕刻から激しく雨が降るという予報だったから、お袋様と相談して墓参りは明日の遅い午後に行くことにしてある。明日は蕎麦屋の営業もあるし、夕刻には業者が注文した食材を運んで来るから、昼寝をする間もなく出掛けて行かなければならない。当然、花を買いに出る余裕はないだろうと思って、隣町のスーパーに出掛けて花を買う。

 さすがに彼岸の入りとあって、店の広い入り口に一杯花が並んでいた。父の墓と義父母の墓と弟家の墓の分、三種類の花束を二束ずつ買って家に戻る。バケツに水を汲んで花束を入れたら、ちょうど女将が帰ってきた。亭主はそれから蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みなのです。そろそろ店の前の工事も終わるかなと思ったけれど、大きなトラックがちょうど駐車場の前に停まっている。運転手気が付いて通してくれたから助かった。帰る頃には工事は終わり、激しい雨が降りだしていたのです。夜の防犯パトロールは中止だろうと、大相撲を観ながら焼酎を飲み始めた。


9月21日 木曜日 いよいよ道路工事は蕎麦屋の前に …

 夕べ漬けたお新香が気になって蕎麦屋に出掛けた朝でしたが、家に戻って朝食を済ませ、再び蕎麦屋に行った頃には、もう道路工事が始まっていました。まさに蕎麦屋の真ん前で、古い舗装を剥がしてトラックに積んでいる。蕎麦屋の開店に間に合うようにと、早くから始めてくれているのだろうか。道路の誘導員の小父さんが、亭主に向かってOKサインを出すばかりで、心配しながら蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。加水率は41%。気温はいつもより低い。

 しっとりと捏ね上がって菊練りを済ませたら、蕎麦玉にして寝かせておく。その間に厨房に戻って、葱切りと大根をおろし、最後に生姜を擦るのです。何時も使っている細葱を買うのを忘れたらしいので、鴨せいろ用に買ってある長葱を刻んで代用した。メモを印刷してスーパーでもチェックしているのに、気が付かないということがあるものなのです。もっと緻密に買い物をしないと、何遍も買いに出掛ける手間が惜しまれるのです。

 上手く仕上がった生地は伸して畳んで、切りべら26本で140g前後に切りそろえる。このところ平日にはお客が少ないから、今日は8人分だけ打って生舟に並べた。昼前にご夫婦でお客が来たけれど、一回目に剥がしたアスファルトが、随分と深くまで掘られていたので、車高が低くて駐車場に入れなかった。誘導員の小父さんが少し先の空き地に止めるように行ってくれたので、そこから歩いて蕎麦屋にいらっしたのです。今日は昼前のこのお客さんだけで終わり。

 片付けを済ませたら、早めに女将と家に戻り、ひと休みしてお袋様に電話をして、車で迎えに行き、彼岸の墓参りに出掛けるのでした。雨がぱらつく空模様で風が強かったので、線香になかなか火が点かなかった。蕎麦屋の前の通りを通らないようにと遠回りをしたけれど、結局は、お袋様の住むマンションの手前で止められたのです。家に戻ってやっとひと眠り。夕刻は業者が食材を運んで来るから、また蕎麦屋まで行かなくてはならない。何かと忙しい一日。




9月22日 金曜日 曇り空の金曜日なのになぜかお蕎麦完売 …

 朝飯前のひと仕事に出掛けた帰りに、お袋様の家に寄って昨日仕入れた鰺の味噌煮を届けた。7時前だというのに、もう洗濯物を干し終わったと言うから、朝から元気な証拠。「上がっていけば」と言われたけれど、亭主も朝食の時間だったで、そのまま家に戻ったのです。今朝のひと仕事は、豚のハラミを切り分けて串に刺し、キノコ汁を仕込んで塩味だけ付けておきました。注文があってから蕎麦汁を加えてちょうど好い味にするのです。

 少し涼しくなったからか、連日、出るので嬉しい。鶏肉と何種類ものキノコを出汁で煮た汁に、せいろ蕎麦と小鉢を付けて900円というのは、少し安すぎたかも知れない。一度メニュー表に載せたから、変えずにそのままになっている。他のメニューとの関係もあるのでなかなか変えられないのです。家に戻って女将の作った朝食を食べ、お茶を飲んで洗面と着替えを済ませたらひと休み。ひと眠りしたいところだけれど、そんな時間はないので蕎麦屋に出掛ける。

 蕎麦屋の前のバス通りは、着々と工事が進んでいる。昨日までに小学校の坂道を基点として、蕎麦屋の区画の500mほどの全区間に一度目のアスファルトが敷かれ、今朝は、車が両方向とも通れるようになっていました。今月いっぱいが工期だから、来週には最後の舗装が終わるのでしょう。これで雨が降っても車が通ってしっぱねを浴びる心配がなくなる。蕎麦打ち室に入って蕎麦を打ち始めたら、二度目の舗装のアスファルトを運ぶトラックが通り始めた。

 今朝は昨日の蕎麦と合わせて10食の蕎麦を用意しました。平日だからそんなに出ることはないと思っていたけれど、普段、日曜日にしか来ない常連さんのご夫婦が、開店して直ぐにいらっした。今日は「鴨せいろの大盛りと普通にハラミの串焼き三本」と、先に店に入った奥様がおっしゃる。続けて、いつも辛味大根とせいろ蕎麦の大盛りを頼まれる常連さんがご来店で、今日はキノコ付け蕎麦の大盛りというご注文。途中でスタッフが来てくれて助かったのです。

 雨のそぼ降る陽気だというのに、その後もお客は止まらないのです。12時半に入ったお客を最後に蕎麦は売り切れた。短時間にお客が集中したから、何人入ったのかも覚えていない。亭主は天麩羅を揚げて蕎麦を茹でるだけなのでした。1時過ぎにはお客も全員帰られて、やっと一息入れる。スタッフも平日の混みようには驚いていました。洗い物と片付けを終えたら、早めにスタッフを帰し、亭主は一人遅い昼を食べるのです。家に帰ってぐっすり夕方まで眠る。




9月23日 土曜日 秋分の日、暑さ寒さも彼岸までか …

 明け方から強い雨音が聞こえて、7時間も睡眠を取った亭主は、なかなか起きられなかった。夕べはプールも休みにしてゆっくりとしたつもりなのに、季節の変わり目はどうも身体が疲れるらしい。自分の身体の調子にあまり逆らわずに、生活しているのですが、糠漬けは漬けすぎると塩辛くなってしまうので、6時過ぎに蕎麦屋へ出掛けて、糠床からお新香を取り出す。本当は蕎麦も一回目を打って起きたいのだけれど、それだけの時間はなかった。

 家に戻って朝食を食べたら、また眠くなったのでひと眠りする。どうも昨日の疲れが抜けていないようなのです。仕方がないから、早めに洗面と着替えをませて、雨の中を傘を差して蕎麦屋に向かうのでした。いつになく涼しいので、今日は長袖のポロシャツを着て家を出た。蕎麦屋に着いても幟を出さずに、そのまま厨房に入ってコーヒーを入れて飲む。雨が降っていても、さすがに土曜日だから今日は蕎麦を二回打たなければいけないので、気合いを入れる。

 湿度は80%もあるけれど、室温は24℃なので、いつもと同じく加水率は41%のまま、蕎麦粉を捏ね上げるのでした。少し柔らかい生地の仕上がりでしたが、何とか伸して切りべら26本で140g前後の蕎麦を仕上げる。750gと500gの二回を打って、13食の蕎麦を用意しました。冷たいこの雨だから、どれだけお客が来るかは分からないけれど、小鉢の数だけは蕎麦も用意しようと考えたのです。今日はお彼岸の中日だから、雨でもお客が来るかも知れない。

 蕎麦打ちに時間が取られたから、11時過ぎまで野菜サラダの具材を刻んでいたけれど、女将が来てくれる日なので、他の仕事をしなくて好いから助かった。開店の15分前にはもう駐車場に車が入ったけれど、まだ大釜の湯も沸いていなかったので、10分前まで待っていただいた。ひと組店に入れると後が続くもので、開店時刻の前にもう四人もお客がテーブルに座っている。いきなりヘルシーランチセットの天せいろをご注文で、次のお客も天せいろのご注文。

 油の疲れ具合を見ながら慎重に天麩羅を揚げる亭主。続けて揚げると温度が下がるからなのか、どうしてもカリッと仕上がらないのです。ご近所のご主人がいらっしてカレーうどんを頼まれる。男性二人のお客はせいろ蕎麦の大盛りに、天せいろと白エビの掻き揚げと赤いかの天麩羅をご注文。ひと休みする間もなく、次のお客が入ってくるので、厨房は大忙しなのでした。1時過ぎに常連の老夫婦がいらっして、「売りきれ」の看板を出しました。

 生舟には、蕎麦は二束残っていたけれど、ちょうど天麩羅の具材もなくなって、奥様がお酒を飲まれるから、これで最後だろうと思ったのです。2時には洗い物を始めて、ちょうど雨の上がった3時前には女将と家に帰る。柿を剥いてもらってひと休みしたら、亭主は書斎に入ってひと眠り。目覚めた頃には女将はお遣いに出掛けていた。大相撲を観ながら夕食を食べて、お茶をもらったら、亭主は風呂の時間まで約2時間、蕎麦屋に出掛けてひと仕事です。




9月24日 日曜日 20℃以下に下がる秋の朝 …

 昨日の反省から、今朝は4時半に起きて5時には蕎麦屋に出掛けました。工事中の標識のライトが点滅する中を左折して駐車場に車を入れる。昨日の洗い物を片付けたら、蕎麦打ち室に入って一回目の蕎麦を打つ。室温は24℃、湿度は60%。外はだいぶ涼しいから、窓を開けて冷気を入れました。加水率は41%。少し柔らかめだけれど、作業はし易いのです。この間、蕎麦切り包丁を研いだせいか、蕎麦切りの時に苦労せずに、均等に切り終えることが出来る。

 6時過ぎに家に戻って、約1時間、書斎に入ってひと眠りする。7時のニュースをかけたテレビの音を聞きながら食堂に入れば、ぷーんと酢飯の匂いがして、今朝は手巻き寿司だと分かるのでした。紫蘇の葉と山葵を添えて、ご飯一膳分を三つ食べれば、もう腹は膨れるのです。週末は蕎麦屋の手伝いで女将も忙しいから、魚の代わりに鮪のネギトロを食べるのがちょうど好い。女将の作った炒め鱠も、少し味を濃くしてもらったら美味しく食べられた。

 二度目の蕎麦打ちは9時過ぎから始めて10時前には終わった。今日は15食を用意して営業を開始したら、昨日と同じで早くからお客か様がいらっして、10人を越える数なのでした。洗い物をする暇もなく、カウンターに下げた盆と蕎麦皿が並ぶ。日曜日のせいか、今日はビールを頼まれるお客が多かった。天せいろの次に注文の多かったのは、キノコ付け蕎麦で、少し涼しくなったから、秋の味覚を味わうお客が増えたのだろうか。デザートは一年ぶりで蕎麦饅頭。

 洗い物をする暇がなかったので、2時に閉店してから、3時までかかって女将と二人で片付けをしたのです。途中で休憩をして、女将は店の新聞を読んで、夜の大相撲の対戦相手を知らせてくれる。家に戻れば、亭主は書斎に入って例によってひと眠り。その間に女将は買い物に出掛けたらしい。夕食が終わって、亭主は風呂の時間まで今日も蕎麦屋に出掛けていく。お客が増えるとやることが沢山あるので、ちょっと大変です。最後にお新香を漬けたら家に戻る。




9月25日 月曜日 前のバス通りの工事も終わりに近づく …

 今朝も6時になったら、夕べ浸けておいたお新香を糠床から取り出しに蕎麦屋に出掛ける。日の出が遅くなった太陽が、森の向こうから朝の光を届けてくれるのです。前のバス通りは、片側だけ最後のアスファルトが敷かれて、蕎麦屋側の残り半分は今日の作業になりそうなのでした。小鉢の数を確認して洗濯物を畳んだら、家に帰って朝食を食べる。書斎に入って横になるけれど、蕎麦屋でコーヒーを飲んだから、眠ることが出来ないで洗面と着替えを済ませる。

 いつもの時間に玄関を出て庭を眺めれば、遅れた木槿がまだ咲いている。韮の花が咲いて、庭も手入れをしなければならない時期。涼しくなってきたから、明日の朝には少し手入れをしようか。幼稚園に子ども達を送るお母様達に「行ってらっしゃい」と挨拶をして、みずき通りを渡って蕎麦屋まで歩く。涼しくなったから、今朝は雪駄を靴に履き替えたら、だいぶ足の具合が好い感じがする。仕事の後だと長時間経っているせいか、どうしても足がもたつくのです。

 看板を出し、幟を立ててチェーンポールを降ろしたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。昨日の蕎麦を三束だけ残したから、今日は500gだけ打って8食の蕎麦を用意する。室温は23℃、湿度は60%だから、いつもと同じ加水率でちょうど好い具合なのでした。前の通りの工事が始まったようで、アスファルトを運ぶトラックが次々と通り、敷いていく大型の機械が大きな音を立ててゆっくりと近づいてくるのです。大勢の作業員達がそれぞれの仕事をこなす。

 午前中に向こう側の半分を終わらせて、午後は蕎麦屋側の手前を仕上げるつもりなのだろうか。蕎麦屋の前は直線道路だから、仕事も早く進むのでしょう。お客の来る時間帯にぶつかれば、当然、店の駐車場には入れないと心配をするのでした。昼前に無事に向こう側の工事が終わって、昼過ぎにはお客が一車線の片側を通って、店に来てくれた。「入り口で止められたよ」と言って店に入って来る男性客もいた。今日は白エビのかき揚げや赤いかの天麩羅がでた。

 最後の女性客が1時半になっても出ようとしないから、「工事の車が待ってくれています」と言って帰っていただいた。ちょうど店の手前で、大型の機械がストップして車の出るのを待っていたのです。若い現場監督が「すいません」と亭主に挨拶をする。「道路の方が優先だからね」と亭主も幟をしまって、閉店の準備をするのでした。綺麗になった道を通って、またお客が来てくれれば好い。後は中央と路側帯に白線を描いて終わりになるのでしょう。

 3時過ぎに家に戻れば、女将はまだ帰っていなかった。持ち帰った荷物の生ものだけを冷蔵庫に入れて、居間の椅子に座ってひと休みする亭主。何時の間にか眠ってしまったらしく、気が付いて書斎に入って横になって眠る。今日は閉店後に店で昼の賄い蕎麦を食べてきたから、ぐっすりと眠って5時過ぎに目が覚める。しばらく行っていないプールに、今日こそは出掛けて行こうと、夕食も食べずに支度をするのでした。プールは混んでいたけれどひと泳ぎです。



9月26日 火曜日 今日は久し振り自宅の庭の剪定を始める …

 定休日だったけれど、今朝も6時前には目を覚まして、今日一日の段取りを考える。涼しい朝だったから、まずは庭木の剪定をしなければと思う。金柑の摘果が目的だったのですが、回りの木槿や南天の木の伸びたのを切らなければならない。玄関から脚立を持ち出して、高いところに昇るのを怖がりながら枝を払っていくのです。朝ドラを見終わった女将に確認して、隣の家との境にある墨田の花火を切る。お隣の小母さんも出て来て、いつも悪いわねと言う。

 40分ほどの作業でしたが、汗びっしょりで着ていた物は全部洗濯機にいれる。それからお袋様に電話をして、今日の仕入れに向かうのでした。知り合いの農家のご夫婦が野菜を運んで来たから、ナスやキュウリやオクラをもらって、隣町のスーパーに出掛ける。今日は買い残しのないように、買い物リストをしっかりとチェックしてレジに並ぶのでした。店に帰って野菜類を冷蔵庫に収納したら、ひと月振りに床屋に出掛けて髪を刈ってもらう。

 今日の話題は、年寄りの生きづらい時代と言うことで、駐車場もQRコードでチェックしなければならずに、便利なのは若い人だけと親父様が言う。床屋からの帰り道の車外温度は32℃になっていた。雲は出ていたけれど陽が差して、みずき通りもだいぶ秋の装いなのでした。家に戻って昼食にソース焼きそばを作り、食後のひと休みをするけれどなかなか眠れない。女将のスポーツクラブの予約を無事に終えたら、蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みをするのでした。

 午後の仕込みは、なた漬けの大根を塩漬けにして漬け物器に入れたら、返しを仕込むのに調味料を用意する。氷糖蜜を買うつもりが氷砂糖を頼んでしまったので、計量して味醂とワインビネガーで火を入れながら溶かしているから世話はない。大鍋の冷めるのを待たずに家に戻ったのが5時でした。店で残った豚のハラミの串焼きを焼いてもらって、焼酎を飲み始めるのです。蕎麦屋の前のバス通りも、路側帯と中央の白線が敷かれて綺麗な道路になりました。

カテゴリー
未分類

2023年9月中旬



9月10日 日曜日 やっと普通の週末に戻ったか …

 朝は少し涼しかったけれど、最近の朝の涼しさに慣れてしまったからか、日中も30℃ほどしかないのに、やけに暑く感じるのです。今朝は雲が多かったけれど、青空が覗いて間違いなく今日は晴れ。室温27℃、湿度は50%の蕎麦打ち室に入って、41%の加水率で蕎麦を捏ね始めたら、やはり少し柔らかく感じるのです。季節の変わり目というのは、どうも蕎麦を打つのが難しい。それでも何とか打ち粉を多めに振って、今日の蕎麦を仕上げるのでした。

 厨房に戻って冷蔵庫に入っていた糠床からお新香を取り出し、小鉢に盛り付ける。切り干し大根の煮物も三鉢だけ盛り付けておきました。天麩羅の出る時にはさっぱりとお新香を付けて、それ以外の注文の時には、切り干し大根を付けてお客に提供するのです。ところが今日のお客は一人を除いて、すべて天せいろや野菜の天麩羅の載ったぶっかけ蕎麦を頼まれたから、やはり気候の関係なのだろうと思った。今週はお客が少なかったけれど、今日はいつもの週末。

 暖簾を出すとすぐにお客が入って、天せいろとヘルシーランチセットのご注文なのでした。続けていらっした女性のお客も、カウンターに座って天せいろを頼まれる。そのうちに次々とお客が来るので、亭主は天麩羅を揚げて蕎麦を茹でることに専念する。今週はお客が少ないことに慣れてしまって、かなり忙しいと感じたのです。15人お客が来てもこなして来たのに、今日は9人だったと女将が言う。天麩羅の具材を途中で切り足さなければならなかったのです。

 途中で手を休めずに洗い物をしていたので、最後の三人連れのお客が帰ったら、残った洗い物はもうわけなく済ませられる。亭主は賄い蕎麦を食べて、暖簾を下ろしたら女将と手分けして片付けに入るのでした。空には夏の雲が湧いていたけれど、35℃の続いた8月程の暑さではなかった。女将と一緒に家に戻り冷たい梨を食べる。夕飯を食べながら、今日から始まった大相撲をテレビで見て、風呂から上がったら、ラグビーのワールドカップを見る宵でした。




9月11日 月曜日 久し振りに混んだ月曜日 …

 午前6時過ぎの東の空は雲が多く、その合間から太陽が光を投げかけていました。このところ朝は、蕎麦屋の中も涼しく、エアコンを入れなくても十分なのでした。カウンターに干した盆や蕎麦皿を片付け、今日の営業で使う蕎麦汁や小鉢の数を確認しておきます。蕎麦汁は10人分、小鉢も同じくらい出来ると分かってひと安心。もう出汁もないので、鍋にある天つゆの分がなくなればお終い。ひやひやするけれど、そんなにはお客が来ないのが月曜日だから。

 家に戻って朝食を終えたら、今朝はひと眠り30分。昨日の蕎麦が残っていたから、今日は500g5人分だけ打てば好いからゆっくり。それでも8時半には家を出てみずき通りを渡れば、空には雲が沢山出ていました。今日の予報では曇り時々晴れだと言うから、気温が上がればお客が来るかも知れない。蕎麦屋に着いて看板を出し、幟を立てて駐車場のチェーンポールを降ろしたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。室温は26℃、湿度は401%でした。

 エアコンを入れておいたから、空気が乾いていると思って、今日は加水率41%で蕎麦粉を捏ね始めました。それがぴったり正解で、しっとりとした生地が仕上がり、蕎麦切りも綺麗に切りむらがなく出来たのです。140g前後で5束と少しを打ち上げて、昨日の残りの蕎麦と合わせて10食の蕎麦を用意したのです。厨房に戻って大根をおろし、天麩羅の具材を切り分けながら、野菜サラダの具材を刻めば、時計は11時を回っていました。定刻に準備が完了する。

 天麩羅油の鍋を温め、天つゆを火にかけたところで、開店10分前だというのに、もう駐車場には車が入ってくる。少し早いけれど、大釜の湯も沸いているから、暖簾を出して店に入ってもらえば、天せいろとハラミの串焼き、デザートの水羊羹をご注文なのでした。天麩羅を揚げて蕎麦を茹でている間に、次のお客が三人連れでご来店。まだ11時半を回ったばかり。早くお客を入れると、次のお客も開いていると思って、やって来るものなのです。

 少し早めにスタッフが来てくれたので助かった。テーブル席が埋まって、亭主は調理に専念できる。三人連れのお客は、鴨せいろを初めとして皆さん違ったご注文だったから、全部出し終えるまでに時間がかかった。それでもまだ昼を過ぎたばかりで、次のお客はテーブル席に座ってのご注文なのでした。生舟に残った蕎麦の数を気にしながら、天麩羅を揚げてお出しすれば、店の名前の読み方を尋ねられ、いろいろと蕎麦の話をするから相手をするのです。

 聞けば隣町に住んでいるのに、こじんまりとした蕎麦屋をネットで捜して、霊犀亭を見つけたのだと言う。蕎麦湯まで綺麗に飲んで1時近くにお帰りになった。これで今日はお終いかなと思っていたら、大きなワゴン車が駐車場に入ってくるではありませんか。女性お二人のお客さんで、ヘルシーランチセットに赤いかの天麩羅、豚のハラミを頼まれて、デザートの水羊羹まで、随分と沢山召し上がったのです。手打ちにしては蕎麦が細くて美味しいと褒められた。



9月12日 火曜日 涼しくなっても残暑は厳しい …

 また定休日がやって来た。夕べは暑くなっては目が覚める夜だったから、心地よい目覚めではなかった。それでも朝食前にひと仕事と蕎麦屋に出掛けようとすれば、庭のモミジアオイが倒れかけた茎に幾つも花を咲かせているのでした。今年は秋口まで楽しませてくれる。金柑の実もだいぶ大きくなってきたから、早く摘果を終わらせなければいけない。蕎麦屋で昨日の洗い物の片付けを終えたら、家に戻って朝食を食べて、お袋様に電話をして仕入れに出掛ける。

 農産物直売所では、今日も新鮮な生椎茸が手に入った。パックから中身を出して、口を開けて袋に入れ替えて冷蔵庫に入れれば、かなり長持ちするので助かる。オクラもナスも何時もの農家のものを買って帰る。隣町のスーパーでは、冷凍の豚のハラミが美味しかったのでストック用にと二袋も買ったのです。お袋様を送って店に戻ったら、まずは野菜類を冷蔵庫に入れて、返しの仕込みをする。出汁を取るにも蕎麦汁を作るにも返しの仕込みは欠かせないのです。

 11時になる前に家に戻って昼の支度の準備をする。蕎麦屋で使うキャベツがどうしても毎週のように残るから、今日は人参やピーマンなどと一緒に、フライパンで肉やシーフードと一緒に蒸し炒めにして、焼きうどんを作った。これなら野菜たっぷりで、女将も美味しく食べられると喜んだのです。食後は書斎に入ってひと眠り。女将のスポーツクラブの予約の時間には、目覚めて無事に務めを果たす。冷たい桃を剥いてもらい、ひと休みしたら蕎麦屋に出掛ける。

 蕎麦屋に着いたら、まずは洗濯物を畳んで、洗濯機の中に昨日洗ったままの洗濯物が入っているから、これを干しておく。明日の朝の出汁取りの準備に、干し椎茸と昆布を鍋に入れて水に浸ける。大きな鍋にはお湯を沸かして小松菜を茹でる。水で洗って切り分けたら、タッパに入れて急速冷凍。鴨せいろに入れる綠なのです。蕎麦を茹でる大鍋に、朝から重曹を入れて、天麩羅鍋の汚れを取っていた。どれだけ落ちるか、仕上がりが楽しみ。




9月13日 水曜日 朝し涼しく昼は猛暑で …

 眠い目を擦りながら、今朝は5時半に家を出て蕎麦屋に向かう。やることが沢山あるのでしたが、一つ一つが時間のかかるものばかりなのでした。まずは出汁取りの鍋に火を入れて、一番出汁を取ったら、昨日作ったばかり返しを加えて蕎麦汁を仕込む。隣の火口では二番出汁を取って、天つゆを作って、残りは容器に入れて冷やすのです。3リットルの鍋を水から沸かして、削り節が沈むまで待たなくてはならない。これを二回繰り返すから時間がかかるのです。

 その間にコーヒーを入れて飲みながら、タブレットで昨日のブログを読み返したり、新しいニュースを読んだりと、目覚ましの工夫をするのです。家に戻ればもう7時を過ぎていた。食卓には銀むつの煮込みと茄子とピーマンの新焼が並んで、おかずが足りない場合のために納豆まで用意されていた。亭主は納豆まで食べる前に、もう朝食を終えているのです。食後のデザートには、先日お客様からいただいた大きな豊水を、二切れだけ出してくれた。

 書斎に入ってひと眠りの時間なのですが、どうしても定休日だとゆっくりと眠ってしまう。1時間ほど眠ったら頭がすっきりとしてやっと起き上がるのでした。洗面と着替えを済ませて、9時過ぎには車で家を出て蕎麦屋に向かうのです。昼はスパゲッティで好いねと女将に確認をして、冷蔵庫に残っている先週の蕎麦屋の野菜類を処理しようと考えた。午前中の仕込みも時間のかかる事ばかりで、小豆を一時間掛けて煮て、デザートの抹茶小豆を作ったのです。

 家に戻ればもう11時で、ビーマンを刻み、掻き揚げ用に刻んだ玉葱と人参を肉と炒めて、隣の鍋ではパスタを茹でる。カルボナーラのソースは、出来合いのものを同じ鍋で袋のまま5分ほど温めて、かけるだけだから世話はないのです。今日も昨日と同じ大皿でワンプレートの昼食だから、スポーツクラブに出掛ける女将には、洗うのも楽だから嬉しいはずです。亭主は満腹になったら書斎に入って、午後の昼寝の時間。たっぷり1時間は眠ったでしょうか。

 外はかなり暑くなってきているから、居間の部屋でゆっくりと涼みながら映画を観る。午後の仕込みは長くても2時間で終わらせようと、段取りは考えているのです。蕎麦豆腐を仕込んで、夏野菜の揚げ浸しを作り、お新香を漬けたら、明日の天麩羅の具材を切り分ける。その間に、大鍋で少しは綺麗になった天麩羅鍋を洗って、レンジ周りを掃除して、家に戻ったのは5時半。大相撲の大関戦だけは見ることが出来ました。プールに行けなかったのが残念でした。

 


9月14日 木曜日 昼間は暑くなったけれどお客は少なかった …

 定休日明けの木曜日はいろいろとやることが多くて、今朝も5時半に家を出て蕎麦屋に出掛けるのでした。まずは冷蔵庫から糠床を取り出して、お新香を切り分け小鉢に盛り付ける。そして、ついでに昨日作った夏野菜の揚げ浸しを三皿だけ盛っておくのです。すぐに終わってしまうから、コーヒーを入れて一服しながら今日の段取りを考える。まだ6時半前だから、キノコ蕎麦の汁を作ろうと、足りなかった鶏肉とエノキを買いに24時間営業の店まで行く。

 朝から店は混んでいて、亭主の前にも年配の男性達が並んでいるのでした。エノキがなかったので代わりにエリンギを買って、蕎麦屋に戻ってキノコ汁を作る。塩味だけで汁を作って鍋とタッパに入れてちょうど7時過ぎ。家に戻って朝食の食卓に付くのでした。女将がこれから鰺を焼くところで、食べ終われば7時半なのでした。ひと眠りしたかったけれど、今日は忙しいので洗面と着替えを済ませ蕎麦屋に出掛ける。庭の金柑が随分と大きくなっていた。

 やはり、摘果をした側の実が大きくなっていたから、反対側も遣っておいた方が好さそうなのです。蕎麦屋に着いたらまだ8時半前だったので、最初に、解凍しておいた豚のハラミを切り分けて串に刺す。今週のうちに出なければ、家に持ち帰って酒の肴になる。キノコ蕎麦と合わせて、カウンターのホワイトボードに書いたから、気付いたお客が頼んでくれると好い。昨日、漂白して洗ったタオルや前掛けを畳んで、真っ白な前掛けを掛けて蕎麦打ち室に入る。

 エアコンを入れておいたので、室温は26℃、湿度は40%。加水率41%で蕎麦粉を捏ねたら、今朝は少し硬い仕上がりだったから、菊練りまでにも時間がかかった。伸して切り始める頃にはいつもの時間を過ぎてしまった。それでも、硬い生地だったので、しっかりとした蕎麦が仕上がったのです。大釜に火を入れて、大根と生姜をおろし、野菜サラダの具材を刻む。この時間を縮められたことで、やっといつもの時間に準備が終わるのでした。

 天気は好いけれど、暖簾を出してもなかなかお客は来なかった。女将がやって来て、「去年の今日は26℃と気温が低くて、やはりお客が少なかった」と言う。今日はもう30℃を越えていたのに、週末に三連休があるから出控えているのだろうか。やっと1時過ぎにご夫婦がいらっして、天せいろの大盛りと普通盛りをご注文。蕎麦湯を綺麗に飲み干して帰られたのが嬉しかった。それっきりお客はなくて、朝早くから張り切って用意をしたのに、がっかりなのです。




9月15日 金曜日 蕎麦屋の前の道路が通行止め!?

 何故か夕べはぐっすりと眠れて、夜の10時半から朝の7時まで目が覚めなかったのです。朝食を終えたら、洗面と着替えを済ませ、女将の朝ドラが始まる頃にはもう家を出ていた。食後のひと眠りも必要なかった。蕎麦屋の上空には、絹雲と言うのか高い空に出来る秋の雲が見えたのです。最近は、毎日この雲が見られるから、やはり秋は確実に来ている。夏の花も咲き続けているし、日中の残暑が厳しいから、まだまだと思っていても、季節は巡るのです。

 時間が早かったので、コーヒーを入れたら、店に置いてあるタブレットで昨日のブログ(031tei.com)を読み返しながら、誤字や脱字がないかを調べる。間違いに気づいても、家に帰ってパソコンで修正するから、どこの場所だったかを忘れてしまうこともあるのです。その場で修正すれば好いのだけれど、パスワードを覚えていないから困ったものです。店のセキュリティー設備の関係で、Wi-Fiが使えるだけまだ好いのかと思っている。

 まだ9時前だったけれど、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打ち始める。昨日の残った蕎麦に打ち足して、今日は11食の用意です。蕎麦を打ち終えた頃には、前の道路を大型トラックが何台も通って行く。今月いっぱいは道路の改修工事とかで、片側交互通行になるというけれど、まだ蕎麦屋の前までは工事が始まっていない。古いバス通りも舗装が壊れて、雨の日などはしっぱねが上がって大変なのですが、やっと直してくれるのかと期待しているのです。

 ところが、開店の時刻に近づいた頃に、習志野から来る常連さんから電話があって「通行止めで通れないのだけれど店は営業しているの」「蕎麦屋に行くと言えば通してくれるから。お待ちしています」と応えれば、じきにお母様と娘さんがいらっしゃった。天せいろを作っている間に、近くの常連さんもいらっして、車を止められたという。窓の外には砂利を積んだトラックが並んで順番を待っている。初めてのお客は通行止めの表示を見て帰るに違いない。

 事前に市から各家に配布されたプリントには、蕎麦屋の前は片側通行になると書かれている。現場の作業員達が作業をし易いように車を停めているのかも知れない。午後からいらっしたお客さんも、車を停められたと言う。明日からの三連休はお客が来ると思っていたから、ちょっとショックなのでした。帰りがけに通りの入り口にいる作業員に言えば、「今日のミーティングで話しておきます」と言っていた。確かに看板には「車両通行止め」と書いてあった。

 家に戻っても、女将はまだ帰っていなかった。あちこちの部屋のエアコンを入れて、書斎でひと眠りして居る間に、もう大相撲を観る時間になっている。簡単に夕食を食べたら、夜は久し振りにプールにで掛けたのです。行けるときに行かなければ、本当に時間が取れない。30分で更衣室に戻って、下の階のスーパーでいろいろと買い物をする。出始めのリンゴや柿は女将のために、冷凍食品やラーメン、パン、バターなどはすべて夜食の材料ばかり。



9月16日 土曜日 道路工事はお休みだったのに …

 曇り空の朝でした。陽射しがないから涼しいはずなのに、外はじっとりと湿った陽気です。蕎麦屋に着いてエアコンを入れたら、いつもよりは室温が低いから設定温度を23℃にしておく。広い店の中はいつもなら20℃にしないと、窓を開けて換気をする都合上涼しいと感じないのです。少しずつは涼しくなっているのでしょうが、予報では、昼を過ぎると陽射しもないのに、33℃と何時もの暑さなのでした。蕎麦打ちの加水も難しい。41%の加水率で750gを打つ。

 湿気のある分、少し柔らかめの生地でしたが、寝かせているうちにしっとりとして、伸して畳んで綺麗に蕎麦切りが出来たのです。9時を過ぎても砂利を積んだトラックが通らないから、どうやら今日は道路の工事はお休みらしい。車両通行止めの立て看板も見当たらないし、作業員の姿も見えないのです。これでお客が来てくれるかと思ったけれど、三連休の初日だからか、暖簾を出しても一向にお客は来ない。1時前にやっと車が2台続けて駐車場に入る。

 最初の女性客は、カウンターの亭主の前に座って「何がお薦めですか」と尋ねるから「天せいろを頼まれるお客が多いですね」と応える。聞けば、80歳を超えた親に車の免許を返納させたと言う。親の家の近くに住もうと蕎麦屋が見えるマンションに越してきたのだとか。蕎麦好きらしく「お蕎麦が美味しい」「天麩羅もカリッと揚がって美味しい」としきりに褒める。テーブル席に座った年配のご夫婦も天せいろのご注文で、笑いながら彼女の話を聞いている。

 しかし、今日のお客はそれっきりで、1時半を過ぎたら亭主もかき揚げを揚げて、賄い蕎麦を食べて仕舞うのでした。カリッと揚がった天麩羅はさすがに美味しくて、まんざらお世辞だけでもなかったと納得する。お客が多く、続けて天麩羅を揚げるときが要注意なのです。銅の鍋で胡麻油を使っても、間を開けないと油が疲れて、カリッとはいかないことがたまにある。時間がかかっても、少しずつ揚げていくのが正解なのです。片付けも早めに終えて家に戻る。

 美容院に行くからと女将を早く帰したのに、店が混んでいたらしく、明日にしたと冷たい梨を剥いてくれた。今日のデータをパソコンに入力したら、夕刻まで涼しい書斎でひと眠り。5時近くになっても夕飯の支度が始まらないから、「今日は夜のパトロールの日なんだけれど」と女将に言って、テレビで相撲を観ながら夕食を終える。曇っていたのにどうしてこんなに蒸すのだろうか。汗だくになってパトロールから家に戻ればもう風呂の時間なのでした。



9月17日 日曜日 ぼちぼちの三連休中日 …

 朝の6時過ぎから目覚めてはいたけれど、頭がぼうっとしてなかなか起き上がれなかった。昨夜は久し振りの夜のパトロールで、やはり疲れたのだろうか。特に歩くことについては、足の具合が悪くなってから1年半というもの、毎日は蕎麦屋までの往復しか歩いていないから、あまり改善されていない。ただ、最近は痛めた右足に力が入るようになったので、運動靴の紐をきつく縛って歩けば、それなりに歩ける。ただ、長時間だとやはり疲れるのです。

 家の門を出て通りから、庭のモミジアオイとアオイの花が咲いているのを見たら、もう季節も終わったのに最後まで咲くから凄いと思うのでした。寝起きは足の調子も好くて、今日は途中で立ち止まらずに蕎麦屋まで行けた。幟を立てて朝の準備を終えたら、厨房で天つゆの仕込みを始める。二番出汁ももうこれで最後。なんとか今日と明日の分が足りれば好い。蕎麦打ち室に入って、今日は8人分750gの蕎麦を打つ。加水率は41%で柔らかめの仕上がりでした。

 昨日のの残りの蕎麦と合わせて14人分の蕎麦を用意したけれど、昨日のお客の少なさを考えたら、そんなに出るとは思えなかった。果たして、暖簾を出せばすぐにご夫婦でお客がいらっして、メニューを見ながら注文を考えている間に、カレーうどんの小父さんが今日はお一人で見えて、ハラミの串焼きとデザートの抹茶小豆を頼まれる。テーブル席のご夫婦は天せいろとやはりハラミの串焼き。奥の座敷に涼みに行っている間に、カウンターには常連さんが座る。

 ビールを飲みながらいろいろと話をして、ハラミの串焼きを頼まれたから、今日はハラミが随分と出て嬉しい。切り分けて串に刺す手間を惜しまずに、新しい豚ハラミに変えて好かった。1時をだいぶ過ぎた頃に、駐車場に車が入って若い父親と小さな女の子がご来店なのでした。閉店の時間までゆっくりと食事をしていたので、亭主は天麩羅を揚げて蕎麦を茹で、奥の座敷で賄い蕎麦を食べる。昨日、美容院の予約が取れなかった女将を早く帰して後片づけです。



9月18日 月曜日 三連休、敬老の日はお蕎麦売り切れ …

 夕べは早めに休んだので、午前5時に目覚めて、テレビで対イングランド戦の終盤を観る。あれよあれよという間に点を取られて、残念な結果に終わったけれど、迫力のある試合振りに元気を貰って蕎麦屋に出掛ける亭主なのでした。朝日が向かいの森から昇って、今日も暑い一日になると予感する。厨房に入って、カウンターの上の洗い物を片付け、朝のコーヒーを入れながら、昼間飲むほうじ茶を作って冷蔵庫に入れておきます。

 今週は抹茶小豆が随分と出て、今日の分がなかったので、3カップ分だけ作っておきました。寒天が固まるまでの時間が問題で、少し固まったら冷えた小豆を少し入れて、更に固まったら上に載せて出来上がりです。豊缶で作ると数の調整が出来ないので、今週は耐熱のカップで作ったのが正解でした。昨日残った蕎麦の数を確認して家に戻ります。女将が7時のニュースをかけて朝食の用意をしていた。とろろを擦ってオクラを載せ、ひじきとベーコンエッグ。

 9時前に家を出て、三連休の最後の一日と、頑張って蕎麦屋まで歩く。空はどこまでも青く、早朝の雲は何処かに消えていた。幟を立てて朝の準備を終え、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。昨日残った蕎麦と合わせて12食の用意。少なかった今週のお客の数から考えると、それ以上は期待できなかったのです。ところが、今日は開店の15分前から車が駐車場に入って、ご夫婦でいきなりヘルシーランチセットの天せいろをご注文なのでした。

 昨日までとは違ってお客が後を絶たないから、12時半には生舟の蕎麦がもう半分以上なくなっていた。休みの日とあってか、ビールや日本酒を召し上がるお客もいる。ヘルシーランチセットが三つも出たから、野菜サラダとデザートは全部売り切れたので嬉しかったのです。1時半過ぎに最後のお客がいらっして、三人とも大盛りで鴨せいろにキノコ付け蕎麦、せいろ蕎麦のご注文。見事に生舟が空になって、後からいらっしたお客は「お蕎麦売り切れ」の看板を見て帰って行かれるのでした。こんな日もあるのだと喜んだのです。




9月19日 火曜日 寝ぼけていた朝 …

 目が覚めたら6時だった。また相撲も観ないで眠ってしまったのかと、居間の部屋に行けば、女将はもう夕食を済ませて稽古場に入っている。不思議と食堂が明るいから、おかしいと思ってテレビを点ける。いつもの番組がやってないので、文字放送で確認すれば、なんと朝の6時ではないか。女将はまだ起き出してもいないのだ。昨夜の記憶がないから、てっきりまだ夕方なのかと思ったのです。食堂が明るいのは朝日が昇っているからなのでした。

 今週もお袋様と一緒に仕入れに出掛け、農産物直売所に行けば、店の小母さんが「生椎茸は今日入っばかりだよ」と、いつもまとめて買うから覚えられたらしい。隣町のスーパーから帰れば、店の前の道路の工事がいよいよ始まったらしい。片側だけ古い舗装が綺麗に剥がされているのでした。野菜を冷蔵庫に収納して、昼前にカレーを作って家に戻るつもりが、また、鶏肉を買うのを忘れていた。仕方がないので、家に帰って買った肉や魚を冷蔵庫に入れておく。

 定休日の昼飯は亭主が作るから、今日はカレー炒飯と店で残ったキノコ汁をスープにして食べる。食後はエアコンの効いた書斎に入って、女将のスポーツクラブを予約する時間までひと眠りする。冷たい梨を剥いてもらったら、午後の仕込みに蕎麦屋へ出掛けるのでした。蕎麦屋の前の道路は、片側だけもうアスファルトを敷いていた。ちょうど蕎麦屋の手前までで、今日の作業は終わりらしく、ローラーで平らにして綺麗に下ごしらえが出来上がった。

 まだ手を付けていない反対側の車線よりも少し低くならしてあるから、全部終わったところで、その上にもう一度アスファルトを敷くに違いない。男性達にまじってヘルメットを被った若い女性の作業員が、竹箒をもって掃除をしているのでした。時代を感じさせる光景に亭主は目を丸くする。蕎麦屋の厨房は29℃で、火を使えばもっと暑くなるはず。冷たいほうじ茶を飲んだら、エアコンと扇風機を付けながら、カレーの仕込みを始めます。

 隣の火口には午前中に出汁取りの準備をしておいたから、出来上がったカレー鍋を降ろして冷ましている間に、出汁を取ってしまうのでした。一番出汁、二番出汁と小一時間掛けて取り終えたら、最後はカレーをジブロックの袋に詰めて冷凍する。具沢山の8人分の分量を6袋に詰めていくから、一袋当たりの分量は相当に多い。時計を見れば、もう5時過ぎ。たっぷりと二時間の作業なのでした。家に戻って串焼きを焼いてもらいながら、大相撲の終盤戦を観る。

カテゴリー
未分類

2023年9月上旬



9月5日 火曜日 今日は蕎麦屋の仕入れだけなのでしたが …

 朝食を終えてエアコンの効いた書斎でひと眠りしたら、時計を見ながら今日の活動の開始。ところが、居間の部屋に行ってみると、もう9時を過ぎているではありませんか。急いでお袋様に電話をして寝坊をしたからと待ってもらう。書斎の時計が電池切れで遅れていたのでした。15分程遅れてお袋様のマンションに着いた。秋晴れの好い天気で、朝は風も幾分涼しくなったけれど、日中は相当に暑くなると言う。農産物直売所に出掛ければ好い椎茸が入っている。

 何時もの農家のオクラやナスももらって、隣町のスーパーに車を走らせれば、蕎麦屋の前のバス通りは改修工事が始まって片側通行なのでした。今月いっぱいで終わるというから、秋の楽しみが増えたと思って気長に待つしかない。買い物の帰りに、何度掛けても電話が通じなかった弟の家に寄れば「誕生日は明日じゃなかった?」と言う。後で分かったのだけれど、亭主の掛けていたのは彼の家の番号で、こちらはすぐに留守電になる。二人ともちょっと呆けた。

 夜は用事を入れてしまったと言うから、2時からにしようと言うことになったのですが、仕入れた荷物を持って蕎麦屋に戻り、急いで家に帰って女将に話をする。彼女も書の提出で午後は忙しかったらしいので、亭主が料理やおかずを買いに、ショッピングモールに出掛けてお袋様の家に運んでおく。蕎麦屋に戻ってビールや酒やお袋様に持っていってもらうはずだった蕎麦や何やらをまた運び、汗だくになって家に女将を迎えに行くのでした。

 一年ぶりに久し振りに家族が集まって、いろいろな話をするのは楽しい。お袋様が元気だから、弟や亭主や女将もそれぞれの老後を楽しんでいられるとしみじみと思うのでした。弟のところも我が家でも、コロナ禍で子供や孫にも会えずにいるから、近くに住む年寄りだけの誕生日会。昼から久し振りに酒を飲んで、心地よく酔いが回った。歩くのが遅い亭主は、弟と女将を先に帰してお袋様の家を出る。午後の陽射しは強かったけれど秋晴れなのでした。




9月6日 水曜日 一転、夜は土砂降りの雨と雷で …

 午前中は蕎麦屋に出掛けて、洗濯物を畳んだり、蕎麦汁を徳利に詰めたりと細々とした仕事をする。水羊羹を作って豊缶に流し込んで、蕎麦豆腐を仕込んだところで、ちょうど家に帰って昼の支度をする時間になりました。昼は亭主の提案で胡麻だれのざるラーメンと大阪王将の冷凍餃子。珍しく女将が食べると言うので、張り切って麺を茹でるのでした。居間の椅子に座って、食後のお茶を飲んだら今朝はゆっくりと眠ったのに、書斎に入ってまたひと眠り。

 1時過ぎに目を覚ました時には、女将はもうスポーツクラブに出掛けていました。居間の椅子に腰を下ろして一服したら、亭主も蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みに入ります。お新香を漬けるのは一晩漬ける時間を考えて最後に回す。冷凍してある、出汁取りに使った干し椎茸を水で戻している間に、切り干し大根を洗って水で戻す。人参と冷凍室の油揚げと共に、胡麻油で全部を炒めて出し汁で煮ていくのです。出汁醤油と砂糖を加えて味が染みたところで終わり。

 新しく買ったのは切り干し大根と油揚げだけだから、この煮物はお新香以上に早く出来て安上がりなのです。それでいて他の小鉢よりは、お客に喜ばれるから不思議です。手間のかかるなた漬けもお新香も食べない人はそれこそ全部残すから、蕎麦を好むお客は和風の小鉢が好きなのかも知れない。かき揚げの材料の三ツ葉と玉葱を刻み、生椎茸、ピーマン、ナスを切り分けて、南瓜を切ってチーンする。4時近くになってやっとお新香の野菜を漬け始めるのです。

 夕刻になるに従って、空は曇ってきました。女将は「今夜はパトロールはお休みね」と言うけれど、亭主は雨が降れば、防犯パトロールは休みなので、プールに行こうと考えていた。5時に食べる夕食には、亭主がキャベツを刻んで、女将が冷凍のカキフライを揚げてくれた。美味しく食べ終えて、書斎で今日の写真の整理をしていたら、6時過ぎから土砂降りの雨の音。ほっと安堵して横になったら、そのまま7時過ぎまで眠ってしまったのです。




9月7日 木曜日 涼しくなったのに何故かお客は来ない …

 朝の6時に蕎麦屋に出掛け、お新香を糠床から取り出して小鉢を盛り付けました。向かいの森の彼方から朝日が昇って、一日中、曇りだという最後の輝きを見せていた。関東地方にも影響を及ぼすと言う台風の影響なのか、空は複雑な様相を呈していたのです。家に戻って朝食の食卓に着けば、今朝は随分とおかずの品数が多いのでした。鯖の塩焼きがメインなのでしょうが、夏野菜の揚げ浸しや、とろろ芋にオクラを散らして、それだけでもご飯が食べられる。

 それでも小さな茶碗にご飯は一杯。全部平らげて「ご馳走様でした」と居間の椅子に座れば、女将がお茶を入れて持って来てくれるのです。満腹になったらよく眠れるかと書斎に入って横になれば、昨日は7時間も眠ったので、身体を休めているだけで、意識はしっかりと目覚めているのでした。女将が見ている朝ドラの終わる時間に起き出して、髭を剃って洗面を済ませるのです。今朝は倒れかけた茎から、モミジアオイが三つも咲いていました。

 涼しい朝だったので、歩くのも楽なのです。みずき通りはもう秋の装いで、薄陽が差していました。蕎麦屋までは5分ほどで到着。幟と看板を出してチェーンポールを降ろす。店の中も26℃といつになく涼しくて、蕎麦打ちの加水も41%ではどうなのかと思ったけれど、いつものように上手い具合に菊練りまでこぎ着けました。もう少し生地がなめらかになるまで捏ねても好いのでしょうが、最近は腕の力がなくなったのか、少し好い加減になっている。

 蕎麦玉を寝かせている間に、厨房に戻って葱切りを終えたら、大根と生姜をおろす。定休日明けの木曜日は、開店までにやっておくことが多いのです。再び蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。切りべら26本で135gで、9人分の蕎麦を用意しました。最後のひと束は、集中が途切れたのか、途中から太さが揃わずに150gを取って、キッチンへーパーに包んでおきます。お客はこんなに来ないから、このひと束は亭主が賄い蕎麦にして食べる分なのです。

 昼過ぎに常連さんがやって来て、いつもの辛味大根とせいろ蕎麦の大盛りのご注文。今日はこのお一人だけがお客なのでした。習志野から常連さんが、特大の梨を一箱で持って来て下さる。有り難い事なのです。昼から手伝いに来てくれた女将と二人で時間をもてあましながら、過ごすのもまた一興。1時半になって女将のスポーツクラブの予約を取ったら、亭主は賄い蕎麦を食べる。洗い物も片付けもないので、2時前に女将には帰ってもらった。




9月8日 金曜日 台風の影響で今日は大雨でした …

 台風は随分と離れたところにあるのに、前線の影響なのか今日は朝から酷い雨でした。一日中、強い雨だと言うから、お客も来ないだろうと車で蕎麦屋に出掛けて、とにかく店だけは開けておこうと支度をする。幟も看板も二の次で、蕎麦を打っておくのが一番だと蕎麦打ち室に入る。店の中は23℃といつになく涼しいので、エアコンは除湿にして、蕎麦を打ち始めるのでした。加水率は湿気が多いので40%強にして、しっとりとした生地に仕上げるのでした。

 生地が上手く仕上がると、切りむらもなく蕎麦は綺麗に打てる。外の雨は時間と共に激しくなって、向かいの畑にも水が溢れているのです。スタッフに電話をして、今日は来なくても好いからと言ってやる。表に出られるような状況ではなかったのです。歩いてスポーツクラブに出掛ける女将にも電話をしたら、今日はキャンセルするつもりだと言う。店の窓も隙間から雨がにじみ出てくる始末で、久々に危機感を覚えた。携帯に緊急避難情報の知らせも届く有様。

 タブレットで雨雲の推移を見ながら、野菜サラダの具材を刻み、大根をすりおろろして開店の準備を済ませる亭主。この激しい雨では到底、お客が来るはずもないのですが、雪が降っても店を開けていた頃を思い出す。ごく稀に、お客がいらっして「開いていて好かった」と言うお客がいると、「営業して好かった」と思った時もあるのです。しかし今日は、台風を控えて防災無線の放送がしきりと注意を喚起する。こんな時もあるものだと椅子に座ってひと休み。

 1時を過ぎた頃に腹が減ってきたので、今朝打った蕎麦を茹でてかき揚げを揚げ、賄い蕎麦を食べて起きます。誰もお客は来なくても、天麩羅のパッドや大鍋を洗う覚悟は出来ていました。打ち立ての蕎麦は歯ごたえがあって、揚げたてのかき揚げは美味しい。腹ごしらえが出来たら、少しは仕事をしておこうと、解凍してあった豚のハラミを切り分けて、串に刺して焼き物の用意をしておく。最近隣町のスーパーでも置いてあるので、手に入りやすくなった。

 肉を切り分けて串に刺す手間はあるけれど、大量販売で仕入れる串焼きとは味が違うのです。以前はこれを出していたのですが、買ってくる店で置かなくなったので、しばらく諦めていた。一本120円で出しても少しは利益があるので、しばらくは続けてみようと思うのです。今日は店を早仕舞いして、2時前には車に乗って家に向かうのでした。夜になっても雨が止まずに、台風の行方も定まらないから、プールに行くのはお休みにして、焼酎をあおる夕べです。




9月9日 土曜日 雨は上がったけれど雲行きが怪しい …

 朝はまだ道が濡れていたから、明け方まで雨が降っていたのかしら。お客の来なかった昨日は、天気の行方を気にして気づかれしたのか、今朝は朝食の時間までゆっくりと眠ってしまったのです。蕎麦屋に出掛けても特にすることもなかったから、女将の朝ドラの時間には、居間の椅子に座ってのんびりコーヒーを飲んでいた亭主。霧で高層マンション群も霞んで、外は雨上がりの曇り空で、涼しいかと思ったら薄陽が差して蒸し暑いのでした。

 蕎麦屋に着いたらまずは幟を立ててチェーンポールを降ろし、看板を出したら。蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。昨日の蕎麦が残っていたので、500g5人分だけ打ち足しておきました。湿度が高かったので、加水率は40%で捏ね始めたら、それでもまだ柔らかい感じなのです。無事に打ち終えて厨房に戻れば、女将は早お昼を食べに家に帰るところなのでした。昨日も家に持ち帰った野菜サラダを、性懲りもなく、今日も修行と思って三皿盛り付ける。

 常連さんがみえてビールととろろ蕎麦の大盛りを頼まれる。女性の二人連れがいらっして天せいろのご注文。今日は何故かこれだけのお客しか来なかった。昼を過ぎた頃には青空も見えて、外はかなり蒸し暑いという陽気なのです。家に戻って冷たい桃を食べたら、書斎に入って4時過ぎまで眠る。5時には夕食のおかずを作るからと言って、蕎麦屋に出掛けて今日の片付けと、明日のぬか漬けを漬けてくる。夕食は野菜サラダで肉野菜炒めのカレー味なのでした。

カテゴリー
未分類

2023年9月初め



9月1日 金曜日 昼の暑さは納まらず …

 いよいよ9月になりました。明け方が少し涼しくなったお蔭で、6時過ぎまでゆっくりと眠ることが出来ました。少し花の数は少なくなったけれど、玄関前の木槿は今朝も元気に花を咲かせていました。団扇サボテンも今年二度目の花を付け初めて、暑さのせいで狂い咲きなのでしょうか。真紅のモミジアオイも、このところ連日、花を咲かせ続けている。人間は続く暑さに疲れているというのに、植物たちは気候に応じて何度も花を咲かせるのです。

 ご近所のオシロイバナやノウゼンカズラも元気に花を咲かせている。今年は百日紅もあちこちで見事な花を咲かせているから、人間界とは事情が違うようです。陽射しが強くなるに従って、通りを歩く人の姿は見かけなくなる。毎日、熱中症アラートが出て「外出は控えましょう」とスマホの画面に案内が出るのです。陽射しが強いから、日影で休みながら蕎麦屋まで歩く。普通なら3分で着くところを10分も掛けて歩くから、蕎麦屋に着いたらもう9時前。

 何はさておき、今朝の蕎麦を打って、今日の営業の準備を始めるのです。加水率は41%。今日も綺麗な蕎麦が仕上がる。昨日の残りと合わせて、12食の蕎麦を用意したけれど、平日はそんなにお客が来るはずもないのです。それでも緊張感を持って蕎麦を打つところが好い。厨房に戻って大釜に水を入れている間に、カウンターに干してある昨日の洗い物を片付ける。看板を出し、幟を立ててチェーンポールを降ろすのです。青空が広がって今日も暑そう。

 隣のひまわり畑では、亭主と同年代の親父様が機械で草刈りをしている。昨日も蕎麦屋に来て営業時間を確認していたから、お客の来ない間に仕事をしてくれているらしい。それにしても畑は広いから、親父様一人では大変な仕事なのです。そんな姿を毎日見ているから、亭主も頑張らなくてはと、野菜サラダの具材を刻み始める。昨日も三皿全部を家に持ち帰って、女将と二人でサラダ三昧。この暑さではなかなかお客も来ないけれど、作っておかなくては。

 開店の準備が整う前で、暖簾も出してもいないのに、いきなり玄関の扉を開けるから「何かご用ですか?」と言えば、「蕎麦屋さんでしょ」と応える風変わりな若者でした。バスにのってやって来たらしい。外は暑いから中に入ってもらえば、カウンターの真ん中にに座ったものの、何か落ち着かない様子なのでした。お茶は沸いていたので、割り箸とおしぼりと共に席に持って行く。天麩羅の油はまだ温まっていないから、注文は受けられないのです。

 やっと支度が調って注文を聞けば、暖かいぶっかけ蕎麦を頼まれる。「最近は涼しくなりましたよね」と言うから、亭主も返答に窮するのでした。見れば長袖の上に上着を着ている。「お客が来ないのですね。ここに蕎麦屋があるって知らないんじゃないのですか」と、開店前に来てずいぶんなことを言う。「宣伝はしていないけれど、週末は結構お客が来ますよ。お蕎麦が好きな人が来てくれるのです」と、亭主も話し相手になるのでした。

 昼前にお客がいらっして、海老が駄目だから野菜の天せいろの大盛りにしてくれと言われる。蕎麦豆腐を二回も頼まれて、デザートの水羊羹までご注文。1時過ぎには綺麗に着飾ったご婦人がいらっして、天せいろを頼まれる。「とても美味しかったわ」と言って蕎麦湯も綺麗に飲み干して帰られた。今日は一人のお客が多かった。昼からお願いしているスタッフを帰して、亭主は一人後片づけをする。誰もいない家に戻って女将の帰るのを待つのでした。



9月2日 土曜日 暑い中を大勢のお客がいらっしゃった …

 今日も朝方は少し涼しかったけれど、蕎麦屋に出掛けるときにはもう、陽射しが強く感じるのでした。こうやって少しずつ涼しくなるのだったかなと、昔の記憶を思い出す。空には秋の筋雲と、夏の雲の名残が見えていたから、やはり、まだ暑さは続くのだろうか。蕎麦屋の中が以前ほど熱気がこもっていないのは、明け方に掛けて気温が下がっているからなのでしょう。蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打つ。昨日の蕎麦と合わせて13食を用意した。

 前掛けに付いた粉を払いに玄関を出たついでに、隣のひまわり畑を覗いてくる。綺麗に雑草を刈った跡が見事なのでした。人が歩きやすいようにと団地の側の歩道に合わせて、向こうのバス停まで刈り込んであるから凄い。亭主も負けてはいられないと、厨房に入って野菜サラダの具材を刻み始めるのです。昨日も家に持ち帰って、夜のおかずの牡蛎フライと共に食べたのですが、こればかりは作らないわけにはいかないのです。出る確率は50%以下なのです。

 開店と同時に三人連れのお客が入って、続けてもう三人。どちらもリピーターの方なのでした。今日は天せいろが随分と出て、皿が足らなくなって女将が洗って使う始末。昼過ぎまでに8人が入ったので皿を洗う暇もなかった。やっと一息入れたけれど、亭主は汗だくで奥の部屋で涼んでくる。洗い物をしようと思ったら、後半のお客がもう駐車場に入ってくるのです。結局、1時過ぎには13食打った蕎麦がすべて売り切れて、暑いのに有り難い事だと女将と話す。

 最後のお客の父娘はカウンターに座って、何時ものぶっかけ蕎麦を頼まれる。今日はヘルシーランチセット以外でも蕎麦豆腐やデザートが出たのも有り難い。3時過ぎに二人で家に戻って、冷たく冷えた梨を剥いてもらう。書斎のエアコンが効いてきたのを確かめてから、亭主はパソコンに向かって今日のデータを入力する。そして1時間ほど横になってゆっくりと眠ったのです。夕食を食べ終えてから、また蕎麦屋に出掛けて出汁取りとぬか漬けを漬けてくる。




9月3日 日曜日 朝晩が少し涼しくなったけれど …

 絹雲がたなびく6時前の空。有り明けの月が蕎麦屋の屋根の彼方に見えています。昨日は蕎麦が売り切れたから、当然、小鉢もなくなって、一回目の蕎麦打ちと夕べ漬けたお新香を取り出しに来た。昼の暑さで疲れている身体は、眠っても眠ってもなかなか回復しない年頃。寝ぼけ眼で車を走らせ、蕎麦打ち室に入れば、室温は27℃しかなかったから、少しは涼しくなってきている。一回目の蕎麦打ちは750g8人分を打って約40分。糠床を冷蔵庫から取り出す。

 次の小鉢を作るにはまだ早すぎるかと、残ったキュウリとナスとカブを使って、今朝は12鉢のお新香を盛り付けた。沢山作っておいたなた漬けも、この3鉢でお終い。夕べ出汁を取って洗いかごに伏せておいた鍋類をしまって、昼の水分補給にほうじ茶を沸かして、グラスに3杯分、冷蔵庫に入れておきます。これで7時になったから、家に帰って朝食の食卓に着く。果たして今日の日曜日はどれだけお客が来るのだろうか。二回目の蕎麦打ちの数を思案する亭主。

 食後のひと眠りも、最近は30分ではなかなか起き上がれない。やっと居間の部屋に行って、台所でコーヒーを入れる。それから、一服して目を覚ましたら、洗面と着替えを済ませてやっと蕎麦屋に出掛けるのです。外は思ったよりも涼しかったけれど、陽射しはまだ夏のあの暑さで、休み休みみずき通りを渡って、蕎麦屋まで歩く。二回目の蕎麦打ちは600g6食だけにして、合わせて14食の蕎麦を用意する。二日続けて混むことも少ないが、日曜は馬鹿に出来ない。

 暖簾を出す前からもう駐車場には車が入ってくる。何時もカレーうどんを頼まれるお父さんが、奥さんを乗せて今日も来てくれた。奥さんはこのところいつも鴨せいろのご注文。手間のかかる注文だから、早めに来てくれるのは嬉しいのだけれど、今日はまだ大釜の湯が沸いていなかった。お二人が食べ終わる頃になると、次々とお客がやって来る。今日も一人のお客がカウンターに三人も座った。ビールや海老、キス、イカなど単品の天麩羅の注文も入る。

 12時過ぎまでに7人ほどのお客が入ったから、昨日とあまり変わらないのでした。ぶっかけ蕎麦や天せいろが次々と出た。前半のお客の盆や皿を洗い終わったところで、後半のお客が駐車場に入ってくるのでした。やはり、日曜日は馬鹿に出来ない。外は幾分気温が低いようでしたが、厨房は熱くて汗だくなのでした。亭主はアイスノンを首に巻いて調理を続ける。閉店15分前のラストオーダーの間際まで、お客は帰らなかった。お蕎麦売り切れの看板を出す。

 洗い物を半分は片付けていたので、片付けが終わって早めに家に戻れました。小鉢も蕎麦汁もなくなっているから、夕刻に蕎麦屋に行かなければと思いつつも、身体が疲れて5時半まで眠ってしまうのでした。女将が一人で食堂で夕食を食べていたけれど、亭主は起きてすぐには食べられない。明日の朝は、早めに出掛けて小鉢の食材を調理しなければいけない。雨だと言うし平日だから、蕎麦も一回だけ打てば好いだろうと考える。少しは涼しくなるだろうか。



9月4日 月曜日 今朝は未明から土砂降りの雨でしたが …

 夕べは蕎麦屋の混んだ週末の疲れか、10時前に床に就いたのですが、朝の3時過ぎには激しい雨の音で目が覚めてしまうのでした。居間の部屋に行って、台所でコーヒーを入れたら、椅子に座ってゆっくりと今朝の段取りを考える。この雨だから、お客は少ないだろうけれど、蕎麦は打たなければならない。小鉢は5鉢残っていたから、後は残った食材で揚げ浸しを作れば好い。早くから出掛けて行っても、洗い物の片付けと洗濯物を干すぐらいしかないのです。

 蕎麦屋に着いてみると、奥の座敷のエアコンは点けっぱなしで、店の扇風機も回したままなのでした。昨日は、大釜を乾かすのに火を点けて、帰り道で消し忘れたのに気が付いて、店に戻ったのに、エアコンと扇風機には気が付かなかった。やはり、疲れていたのでしょう。火の元は何度も消したことを確かめるのに、最後に忘れてしまった。家庭用のガスコンロだから、火を点けて空だきをすると自然に火が消える仕組みだけれど、気をつけなければいけない。

 家に戻れば、女将が台所で朝食の支度をしてくれていた。味見用に持ち帰った揚げ浸しが、早速、小鉢に盛られて出て来る。質素な朝食だけれど、年を取った二人にはちょうど好い量なのです。野菜サラダに使うキャベツが五日分使ってもまだ残るから、女将が蒸して味噌汁などに入れてくれる。本漬けのたくわんも、業者が持って来たもので、味わい深いのです。我が家の食材は、蕎麦屋の残りものをどう消化するかで、美味しく食事を食べられる。

 食後のお茶をもらってひと休みしたら、書斎に入ってひと眠りしようと思ったけれど、なかなか眠れそうにない。身体が休んだところで、洗面と着替えを済ませて、また蕎麦屋に出掛けるのです。雨は、結構、激しく降っていたから、ズボンの端を巻くって雪駄で道を歩くのも大変。来週から補修工事が始まるという蕎麦屋の前のバス通りも、車が通る度に水しぶきが飛んで歩きにくい。それでも雨の降った分だけ外は涼しく、久し振りに30℃以下なのでした。

 雨が少し小振りになったらと思って、幟も出さずに、チェーンポールも降ろしていなかった。蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打てば、湿度が高いからか、同じ加水率でも少し柔らかめに生地が仕上がる。柔らかいとどうしても切りむらが出来るので残念。平日の月曜日だから、今朝は8人分の蕎麦を用意しておく。明日が定休日だから、残しても無駄になるのです。一番仕入れの値段が高い蕎麦粉を大事に扱うようになったから、少しは進歩しているのかな。

 厨房に戻って野菜サラダの具材を刻みながら、昨日使い果たした天麩羅の具材を準備する。新鮮な蓮根は皮を剥いて酢水で茹でる。古くなるとこの白さが黄ばんでくるから、売り場でよく見てから買うようにしているのです。今日は開店するなり、先週の土曜日にいらっしたばかりのご家族三人が来て下さって、カレーうどんにぶっかけ蕎麦の大盛りと、お父様が天せいろ。昼過ぎに女性お一人のお客がテーブル席でせいろ蕎麦を頼まれた。

 2時前にスタッフを帰して亭主は賄い蕎麦をぶっかけで食べる。ひと休みしてから最後の洗い物と片付けなのです。家に帰る頃には雨も上がっていたけれど、空にはまだ雨雲が連なっていました。家に戻り、女将が帰るのを待って居間の椅子に座ったまま、しばらく眠ってしまったらしい。5時すぎに夕食を軽く食べて、家の買い物と夜のプールに出掛ける。最近は週に一回か二回の水泳なので、足のリハビリと体力回復を兼ねて、ゆっくりと少しだけ泳いでいる。

カテゴリー
未分類

2023年8月末



8月28日 月曜日 朝夕は涼しくなったのに、残暑は厳しい …

 昼の暑さのせいか、夕べは疲れ果てて、寝酒も少量。10時前に床に就いてしまった。お蔭で3時半には目が覚め、定休日前の月曜日の準備を万端にしようと、まだ暗い4時には家を出て蕎麦屋に向かう。コーヒーを入れ、昼間飲むためのお茶を入れて、冷蔵庫で冷やしたら、昨日、カウンターに干した盆や蕎麦皿を片付け、小鉢を盛り付け、空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を詰める。十分に身体が動くようになったところで、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。

 昨日の蕎麦が生舟に残っていたので、今朝は500g5人分だけ打つことにして、昨日と同じ加水率で捏ね始めたら、しっとりとした生地に仕上がった。勿論、包丁打ちも綺麗に終えて、週の終わりの蕎麦打ちとしては満足のいくものでした。昨日の洗濯物を干して、家に戻ったのが5時半だったから、朝食の時間までまた床に入って眠るのです。7時過ぎに食堂に入れば、ぷ~んと酢飯の匂いが漂っている。今朝もネギトロの手巻き寿司を美味しく食べるのでした。

 もう今日の蕎麦を打ってしまったので、朝はそんなに忙しくないのに、習慣だから仕方なく9時前には家を出て蕎麦屋に向かう。女将は、朝の涼しいうちに10分間だけ草取りをすると言って庭に出ていた。多少、陽は差しているものの、空はどう考えても曇り空。それで朝の気温が少し違うのかも知れない。日中の暑さに比べると、25℃でも風があると涼しく感じるのです。下の葉が暑さで枯れているのに、蕎麦屋の隣のひまわり畑は元気に花を咲かせている。

 厨房の椅子に座って今日の段取りを考えるけれど、早朝にだいたい終えているから、いつもより1時間は余分に時間がある計算。気になっていた壁に掛けた扇風機を分解して、綺麗に洗っておく。久し振りなので、どうやって取り外したら好いのかを思い出すまでに時間がかかるのです。一つ一つ時間を見つけてやらなければならないことは沢山ある。建物の南側にあるミニ菜園も、手つかずのままなので雑草が生い茂っているのは、先刻、承知なのです。

 今日は暖簾を出しても全くお客が来る気配がなかったから、昼から来てくれるスタッフと話をしていた。近所の家で道路に面した大きな庭木を沢山切ったら、300万円もかかったという話を聞いてびっくりする亭主。古くから住んでいる人たちの大変さがつくづくと分かるのです。蕎麦屋の南庭の雑草取りなど論外に思われる。今日は誰もお客が来ないかと思っていたら、閉店間際に続けてお客があった。2時を過ぎたらスタッフを帰して、亭主が後を片付ける。

 最後のお客が帰ったのが2時20分過ぎだったから、それから亭主はかき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べる。ひと休みしてから洗い物にかかるから、当然、時間は遅くなるのでした。お客が全くなければ洗い物を出さないように、亭主も昼を我慢して家で食べるのだけれど、腹は減るから痛し痒し。家々の日影が長く伸びた4時前に、家の前の通りに出れば、向こうから女将が心配そうにやって来た。冷たい梨を食べて、夕食まで冷えた書斎でひと眠りなのでした。



8月29日 火曜日 早いもので8月も残り僅か …

 今朝は陽の昇る前から蕎麦屋に出掛け、東側と南側の庭の草取りを始めました。一日一つずつというのが目標で、日中の猛烈な暑さの中では到底出来ない作業なのです。お隣に接している東のミニ菜園は、夏になっても何回か草取りをして、小石を敷いた歩くスペースには除草剤を撒いているので、何も作物を植えていない部分に草や蔦が生えているのです。何時もの年ならポットにもナスやピーマンなどを植えているのですが、ここ二年ほどサボっている。

 夏前に草取りをしただけの東側は、足の踏み場もないほど雑草が生い茂っていたから、取りあえずは釜を持って、根から抜ける物は抜いていく。前のお宅との境にあるフェンスに絡みついた蔦が、大変な量なのでした。それでもミニ菜園として耕していた土だから、草は容易に抜けてその場に倒して枯れるのを待つのです。約30分の作業でした。エアコンの効いた店の中に戻って、昨日の片付けを終えたらやっとひと休みです。長袖・長ズボンが暑くてたまらない。

 7時前には家に戻って朝食の準備を手伝いながら、定休日の朝の食事を済ませるのでした。居間の椅子に座って、今日の仕入れの買い物リストを眺めながら、もう8月も終わりなのだと実感する。例年になく暑い夏だったけれど、コロナ禍の時期よりはお客も増えたのか、週末の夜の営業を止めたにもかかわらず、売り上げは近年になく伸びていた。小さな店だから、週に多くても40人ほどのお客が限度だけれど、コツコツと仕事をするしかないのです。

 お袋様に電話をして迎えに行き、今日の仕入れに向かう。涼しいのは朝のうちだけで、彼女は「暑いねぇ」と言って車に乗り込んでくる。ショッピングモールにあった自転車屋がなくなったらしく、自転車に空気を入れることも出来ないと言うので、午後から空気入れを車に積んで空気を入れてやる。買ってきた野菜を冷蔵庫に収納したら、出汁取りの準備をして家に戻るのでした。昼は山芋をすり下ろして茹でたオクラを散らし、蕎麦を茹でて食べる。

 食後は例によって書斎に入ってひと眠り。女将は稽古場に入って書を書く時間。彼女のスポーツクラブの予約を無事に取ったら、テレビ映画の終わったところで蕎麦屋出掛ける。午前中に塩で押し漬けをしてあった大根を漬け直し、甘酒の素と刻み柚子、唐辛子、砂糖を加えてタッパに入れる。そして、いよいよ出汁取り、蕎麦汁の仕込みと、エアコンを入れても32℃もある厨房で、首にアイスノンを巻きながら約1時間の作業をするのでした。



8月30日 水曜日 この暑さは止まらない …

 明け方が少し涼しかったせいか、今朝は6時までゆっくりと眠ることが出来ました。居間のエアコンを点けて涼んでいたら、今日は月に一度の整形外科への通院の日なのを思い出して、開院時刻を調べ始める亭主。毎日、飲まされている薬がなくなったから、医者へ行かなければと気が付いたのです。尿酸値を下げるための薬だと言うけれど、何十年も普段は何でもないのですが、去年、足を痛めてその結果が今だから、あまり馬鹿にも出来ない。8月は検査の日。

 ひと月振りの通院の帰りに蕎麦屋に寄って、午前中の仕込みを済ませる。水羊羹を作って豊缶に流し込んで固まるのを待つ。その間に蕎麦豆腐を造ってこちらも型に流し込む。外はどんどん気温が上がっているから、クーラーの効いた蕎麦屋の中で出来ることを済ませておくのです。冷蔵庫に入れてあった蕎麦汁の鍋を取り出して、蕎麦徳利に詰めていくのも仕事の一つ。洗濯機の中に入れたままになっていた洗濯物を干すのもこの時間なのでした。

 昼前に家に戻って、今日は女将のリクエストでソース焼きそばを作る。店で残ったキャベツやレタスが随分と残っていたので、これを何とか処理したいというのが彼女の理由なのです。亭主はあんかけの五目焼きそばの方が好きなのですが、残りものの処理と言われると二の句が出ない。昼食を食べ終えて、クーラーの効いた書斎でひと眠り。その間に女将はスポーツクラブに出掛けて行った。1時過ぎに目が覚めたけれど、暑い盛りで蕎麦屋には出掛けられない。

 今日は夜の防犯パトロールがあるので、クーラーを効かせた居間の部屋で、ゆっくりとテレビを見ながら寛いでいました。女将の帰った3時半過ぎに、やっと蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みを開始する。店のエアコンは点けたままにしておいたから、涼しくて気持ちが好かった。南瓜を切り分けてレンジでチーンしたら、天麩羅やかき揚げの具材を刻んで容器に入れる。最後に糠床を出してキュウリとカブとナスを漬ければもうお終いなのでした。

 猛烈な暑さの中を家に帰れば、女将が首にアイスノンを付けていた。「昨日も佐倉は36℃になったそうよ」と、食堂の温度計が熱中症注意のマークを表示しているのを亭主に見せる。午後になって、急激に暑さが激しくなったような気がするのです。早めに軽い夕食を食べて、ひと眠りしようと思ったけれど、エアコンの入っている書斎も暑くて眠れなかった。夜のパトロールは汗だくだくで、タオルで汗を拭きながらやっと家まで辿り着く有様なのでした。



8月31日 木曜日 8月最後の一日も暑すぎて …

 6時前の東の空にはまだ森から太陽が昇っていなかった。夕べ漬けた糠漬けを取り出さなくてはと、蕎麦屋にやって来たけれど、他に仕事はないのです。コーヒーを入れながら、昼間に飲むほうじ茶を用意して、冷蔵庫から糠床を出す。煎り糠を足したばかりだからか、ちょうど好い具合に漬いていたから嬉しかった。ミョウバンを振りかけたナスも好い色に仕上がって、ぬか漬けは夏の代表選手なのです。キュウリもナスも短くて8人分しか取れなかった。

 大根のなた漬けを四鉢だけ用意して、それぞれラップを掛けて冷蔵庫に入れる。お茶もコーヒーの二杯目も、冷蔵庫に入れて冷やしておく。水道の水は生ぬるくなっているから、暑い昼間の厨房では飲めたものではないのです。それでも朝の店内は、エアコンを入れて26℃までしか上がらないから、朝だけは少し涼しくなっているのかも知れない。7時前までのんびりとして、家に帰って朝食を食べる。今朝はサンマの開きととろろ芋で健康的な食事でした。

 食後のひと眠りをしたら、洗面と着替えを済ませ、居間の部屋で少し涼んでから9時前に家を出る。8月半ばまでは木曜日も蕎麦を二回打っていたけれど、最近はあまりお客が来ないので、850gを一回だけ打つことにしているのです。このくらいの量までは、伸し棒一本で打てるので気が楽なのです。1kg11人分となると、どうしても巻き棒に巻いて伸さなければならないから手間がかかる。最近の暑さでは、そんなにはお客が来そうにないのです。

 加水率はこのところ同じ暑さだから41%で、しっとりとした生地に仕上げて、包丁打ちも上手くいく。綺麗に打てたときは嬉しいけれど、お客に食べてもらってなんぼだから、どれだけお客が来るのかは天気次第ということなのだろう。野菜サラダの具材を刻みながら、大根や生姜をおろして、薬味の葱を刻んで開店の準備をするのです。天麩羅鍋に入れる油は、来週までは持たないだろうと昨日の夜になって注文を出しておいた。今日の売り上げがないと赤字。

 天麩羅油もまた3割ほど値上がりして、一斗缶で1万3000円を超えるから、蕎麦粉の次に出費が嵩む。胡麻油と綿実油ではなくて、普通の安いサラダ油に替えたいところだけれど、それを始めると、蕎麦汁の返しを作る二種類の醤油も減塩を止めて、安い普通の醤油を使うことになる。そこまで赤字が続けば、考えなければならないでしょう。なんとかとんとんでやっているのが現状。午後の1時を過ぎて、本日最初のお客は隣町の常連さんなのでした。

カテゴリー
未分類

2023年8月下旬



8月20日 日曜日 続く暑さで珍しくお客の少なかった日曜日 …

 午前4時半。今朝は出汁取りと蕎麦打ちとお新香の盛り付けと、いつになく仕事が多かったから、眠い目をこすりながら蕎麦屋に出掛けました。日の出が随分と遅くなったから、まだ夜の明ける前で向かいの森の上の空がうっすらと白んでいるのです。久し振りに夜もエアコンを入れないで眠れたから、昨日より涼しい朝でしたが、蕎麦屋の中は昨日の熱気がこもって30℃を超えていたのです。出汁取りの釜に火を入れて、冷えたアイスノンを首に巻く亭主。

 1時間かけて出汁を取り、返しの残っている分だけ蕎麦汁を作ったら、冷蔵庫から糠床を取り出してお新香を切り分け、小鉢に盛り付ける。タッパの中には大根のなた漬けも残っていたので、取りあえず12鉢もあれば足りるだろうと、コーヒーを飲みながらひと休みする。普段なら朝飯前のひと仕事は、これで終わりなのだけれど、今日は週末の日曜日とあって、昨日の混みようから考えると、蕎麦は二回打たなければならないと思えたのです。

 朝飯前に750g8人分を打って、家に帰って朝食を食べたら、ひと眠りしてまた蕎麦屋に出掛け、今度は500g5人分の蕎麦を打つ。昨日、残った二食分と合わせて、今日は15人分の蕎麦を用意したのです。11時には開店の準備が終わって、女将もやって来て、果たしてどれだけのお客が来るのかと、期待と不安で待っていたのですが、昼過ぎにご夫婦のお客が来たきり、今日は誰も来ないではありませんか。日曜日にしてはとても珍しい光景なのです。

 奥の座敷でひと休みする亭主は、南側の窓を開けて荒れ放題なのを確認する。いくら草取りをしてもすぐにまた生えてくるから、朝も暑いのでしばらく放っておいたのです。野菜を植えていた頃は、草も生えなかったのに、歳を取った亭主の活動は、自然の勢いに追いつかない。お隣の家との境の東側は何度も草取りをするから、少しは見られるのですが、駐車場の植え込みも手入れはしているけれど、やっとお客の車が入れるだけで、なかなかすっきりとしない。

 1時を過ぎてもお客がないので、天麩羅とかき揚げを揚げて、賄い蕎麦を食べておく。食べ終えてひと休みしようと思ったら、駐車場に車が入ってきたのです。女性の一人客で、テーブルに座ってゆっくりと天せいろを召し上がって帰られた。洗い物や片付けもすぐに終わり、明日は蕎麦打ちも小鉢の用意もなしだねと、暑い中を女将と家に戻るのでした。この暑さのせいなのか、確かに、歩いている人には出会わなかった。居間のエアコンも何とか動いている。




8月21日 月曜日 異常な暑さが蕎麦屋でも話題に …

 いつものように5時過ぎには目は覚めたのですが、今朝は早く蕎麦屋に出掛けてもすることのない定休日前でした。昨日は珍しく客が少なかった日曜日だったので、二回打った蕎麦と沢山用意した小鉢が残っていたのです。何時もの朝よりは少し涼しいような気がしたけれど、朝食を終えて9時過ぎに蕎麦屋に出掛ける頃には、何時もの暑さが戻っていました。日中が35℃を越える日が続いているからか、25℃の朝方が涼しく感じられるのです。

 今日は曇りという天気予報でしたが、雲の多い割には陽射しが強い一日なのでした。蕎麦屋に着いたら、カウンターに干した昨日の洗い物を片付け、大釜に水を汲みながら、ほうじ茶とコーヒーをいれる湯を沸かす。蕎麦打ちがないと朝のこの時間にもかなり余裕がある。野菜サラダの具材を刻み始める前に、大根をおろしてお茶や湯をいれるポットを用意しておきます。何時もの時間になったら、ブロッコリーとアスパラを茹で、キャベツを刻み始める。

 曇りだというのに、時折、差す陽が強いからか、厨房の温度計は早い時間にもう27℃を表示していた。昼前に最初のお客が来て、いきなりヘルシーランチセットの天せいろをご注文です。作ったばかりの野菜サラダが出るので嬉しい。今日は時間に余裕があったからか、人参のジュリエンヌも綺麗に切れている。昼からお願いしているスタッフがやって来て、後は彼女が配膳をしてくれた。蕎麦を出し終える頃に、次のお二人がいらっして、カウンターに座る。

 「最近の暑さは異常ですね」と親父様が話しかけるので、天麩羅を揚げながら亭主がそれに応える。厨房の温度計は28℃まで上がっていた。火の側にいる亭主は、汗だくに成りながら、首にアイスノンを巻いて調理をしているのです。ぶっかけ蕎麦を頼んだ隣に座った娘らしき女性が、白海老のかき揚げを追加で注文する。玉葱、人参、三ツ葉に、一握りの白エビを入れて揚げるかき揚げは、二つで150円。美味しさと値段の安さから、最近は頼む客が増えている。

 天せいろで1200円払うよりも、せいろ蕎麦とこのかき揚げとキスか赤いかの天麩羅を頼んで、1000円以下で済ませるお客もいるのです。割のいいメニューを捜すのが上手なお客もいるもの。胡麻油と綿実油の天麩羅油も天ぷら粉も、実は今月から3割ほど値上がりしているのです。常連さん達や女将も「値上げしたら」と言う。秋口から値上げをしようとは思っているのだけれど、他のメニューの値段にも影響が出るので、なかなか踏ん切りが付かない。
 午後はもう一組ご夫婦でいらっしたお客があって、最近の月曜日にしては珍しいことでした。外はむーっとした暑さで雲間から強い午後の陽射しが照りつけてくる。女将よりも早く家に帰って、全室のエアコンを入れて回る。冷えた西瓜を冷蔵庫から取り出して、一人で食べる亭主。甘みも最盛期のそれとは違って、西瓜の時期ももうそろそろ終わりらしい。書斎に入ってひと眠りをした後は、一足早く夕食にしてもらい、一週間ぶりでプールに出掛けました。



8月22日 火曜日 今日は新しいエアコンが入る日で …

 お袋様と仕入に出かける直前に、電気屋から電話があって、10時から12時の間にエアコンの取り付け工事をしに来ると言っていた。これはちょうど好いと、いつもの農産物直売所に着けば、お盆に、オクラを沢山持って来てくれた農家のご夫婦が野菜を運んでいた。先日の礼を言って今日も新鮮な野菜を幾つも買ったのですが、帰りがけに、今度は奥さんが「昨日の残りだから」とオクラをくださったから恐縮する。一日置いただけでもう品物を持ち帰るのも凄い。

 家に帰って、物置と化していた書斎に続く廊下の荷物を書斎に運び、天井に棚をつって置いていた沢山の釣り竿も一緒に移動する。居間の部屋から廊下の中空を通って、エアコンの室外機までの配管が施されているのです。これもそっくり新しいものに取り替えるから、簡単には終わりそうもないのでした。案の定、現場を見に来た青年が「時間がかかりそうだから、先に違う家の方を終わらせてきますから」と、昼過ぎになってまた来てくれたのです。

 それまでに昼飯を食べてしまわなければと、ちょうど亭主が今日買ってきた鰻があったので、入れ物を捜して鰻重にして食べる。女将もいろいろと用意しなくて済むから楽ちんなのでした。昼を過ぎてまた電気屋の青年がやって来て、いよいよ取り付け工事が始まるのでしたが、水の漏れる原因は、本体の側と室外機を繋ぐ部分の傾斜がおかしいからですと説明してくれる。新しく家の外壁に穴を開けて、適正な傾斜をとってくれたけれど、これは時間がかかった。

 午後の仕込みに蕎麦に出掛けたのは3時過ぎで、女将も夕方から買い物に出掛けると言う。昨日の洗い物もカウンターに干したままだったから、まずこれを片付け、固めておいた天麩羅鍋の油を捨てて、明日の爲にほうじ茶をたっぷりと沸かして茶碗に入れておく。店の中は厨房が33℃もあったから、エアコンのスイッチを入れたら首にアイスノンを巻いて作業をするのでした。まずは5㍑の大鍋で返しを作る仕事。そして小鉢の一品目に揚げ浸しを仕込んでおく。

 約1時間半の仕込みでしたが、西日の当たる厨房は32℃までしか温度が下がっていなかった。具材本来の色を綺麗に出そうと、今回は薄口の出汁醤油を二番出汁で薄めて味つけをした。家に味見に持ち帰ったら、夕食の時に女将が「綺麗に出来たわね」と褒めてくれたのです。いつも最後の日に残った天つゆなどを使っているから、減塩醤油を使っているのでどうしても色が黒くなるのです。明日は床屋に行って、ひと月振りに親父様に髪を刈ってもらおう。



8月23日 水曜日 定休日二日目は忙しかった …

 夕べ雨が降ったのか、朝は少し涼しい空気なのでした。朝一番で国道沿いにあるいつもの床屋に出掛け、元気な親父様の声を聞くことが出来ました。亭主よりも10歳ほど年上のはずですが、腕は確かなのが有り難いこと。何時の間にか酒も煙草も止めているというから偉いのです。髪の毛が短くなってさっぱりとしたところで、蕎麦屋に戻って備品の残り具合を確かめて、西の町のホームセンターまで出掛け、天削げの割り箸や消毒液などを買い込んで来る。

 雨がかなり激しく降っていたけれど、西の空には青空が見えて、大気が不安定なのが分かるのです。店に荷物を置きに戻って、洗濯機に入れっぱなしだった洗濯物を干したところで、もう11時になるから、家に帰って昼飯の用意をするのです。蕎麦屋の残り物の野菜に肉を入れてカレー炒飯を作って、女将と二人で食べるのでした。デザートには冷たく冷えた桃が剥かれて、いつになく甘いので驚いた。やはり、大きさと値段とに美味さは比例するのだろうか。

 新しく入った居間のエアコンは快適で、27℃の設定なのに随分と涼しく感じるのでした。しばらく涼んでいるうちに、微睡んでしまったのか、気が付けば女将はもうスポーツクラブに出掛けていた。1時を過ぎていたので、亭主も蕎麦屋に行って残った仕込みをしなければと、重い腰を上げて車に乗るのでした。出汁取りと蕎麦汁、天つゆの仕込みに一時間はかかった。厨房は店のエアコンを入れているのに、29℃まで下げるのがやっとなのです。

 まな板を出して包丁を使う前にと、明日のデザートの抹茶小豆と蕎麦豆腐の仕込みをしておく。耐熱ガラスの容器に入れた粉寒天と糖蜜で溶いた抹茶が少し固まるまで、小豆を入れることが出来ないから、その間に蕎麦豆腐を造ってしまう。やっとまな板を出して、南瓜の種を取り天麩羅に使う部分を切り分ける。端の部分は形を整えて冷凍室にストックしておく。明日使う分をレンジでチーンしたら、今度は蓮根の皮を剥いて、輪切りにして酢水で湯がくのです。

 玉葱をスライスして水にさらしたら、人参を刻み、三ツ葉を切ってかき揚げの材料を作る。生椎茸の飾り切りをして、半分に切ったピーマンの種を取る。四つに切ったナスを天麩羅用に包丁を入れ、すべて容器に入れたらラップを掛ける。農家の親父様が朝採りのナスだと言っていただけあって、中が真っ白なのが嬉しい。全部を冷蔵庫に入れたら、糠床を取り出して、お新香を漬ける準備。ナスはすぐ酸化するから、一番最後にミョウバンを入れて漬けるのです。

 大して仕事をしているわけではないのだけれど、いつもの定休日と違ってエアコンの取り替えや床屋に出掛けたり、ホームセンターまで仕入れに行ったりと、歳を取ると違った行動を取るのがやたらと疲れる。あちらこちらに出掛けて、車で移動するのさえ面倒になるから困ったものです。午後の続けて3時間の仕込みもかなり疲れた。暑すぎるから尚更なのかも知れません。今日は35℃まではいかなかったけれど、湿気がもの凄かったのです。



8月24日 木曜日 平日なのに何故かお客が多かった …

 糠漬けのお新香を取り出すために、今朝は5時半に蕎麦屋に出掛ける。日の出が遅くなって、森の影から太陽がやっと顔を出す時刻なのでした。少し前に比べれば、朝が涼しくなったけれど、蕎麦屋の中は28℃と昨日の午後の暑さが残っていました。エアコンを入れて冷蔵庫から糠床を出して、お新香を切り分ける。今日は蕎麦を9食分打つ予定だったから、小鉢は明日の分を含めて12鉢用意しておきました。昨日使った鍋釜を片付けて、洗濯物を干しておく。

 木曜日にお客が多かった時期には、朝飯前に一度蕎麦を打っていたのですが、8月になって10人はお客が来ないから、今日も少しゆっくりとしていたのです。蕎麦粉も値段が高いので、無駄に打って残してしまうよりは、売れ切れにして翌日新しい蕎麦を打った方が好いと考えたのです。隣のひまわり畑も元気に花を咲かせていたから、駅前の高層マンション群を背景に、今朝の青空を写真におさめておきました。気温は少し低いけれど、今日も暑くなりそうです。

 ところが朝食を食べてひと眠りした後で、蕎麦屋に出掛ける頃には、黒い雲が広がって不穏な雲行きなのでした。大気が不安定だというのが目で見て分かる空模様なのです。幸い雨には降られずに、エアコンの効いた蕎麦屋まで行って、今朝の蕎麦を打ち始めることが出来ました。加水率は41%、蕎麦打ち室の温度は28℃、湿度は47%まで下がっていたので、これで十分なのです。果たして、しっとりとした生地が仕上がり、無事に9食分の蕎麦が打ち上がる。

 週末ならば蕎麦を打っている時間に女将がやって来るのですが、木曜日は昼からの出勤だから、昼までは亭主が一人で頑張らなくてはいけない。元来、依存心が強いからなのか、どうしても当てにしてしまうのが欠点かと、最近はよく思う事がある。週に三日も手伝いに来てくれるだけでも有り難いと思わなくてはいけないのです。昼前にはもうお客がいらっして、天せいろの普通と大盛りにキスの天麩羅を追加でご注文。天麩羅を揚げ終わる頃に女将が現れる。

 常連さんもいらっして、あれよあれよという間に生舟の中の蕎麦がなくなっていく。最後のご家族がテーブル席に座って、1時にならないうちに生舟の中の蕎麦はなくなったのです。「お蕎麦売り切れ」の看板を出して、後からいらっしゃったお客は、3組ほどお断りしたから、もの凄い勢いなのでした。全部の蕎麦を出し終えて1時過ぎだったから、沢山打ったとしても、座る席もなかったし、出し切れるものではないのでした。小さな蕎麦屋の悲哀でしょうか。




8月25日 金曜日 暑い昼、開店前からお客が来たけれど …

 

 今朝は6時前に蕎麦屋に出掛けて、小鉢の用意と今日の水分補給用にとほうじ茶を沸かして冷蔵庫に入れる。コーヒーを入れて一杯飲みながら、昨日の混み様を思い返して、蕎麦を余分に打つかどうかを考えるのでした。平日に二日も続けて混むことはないと、洗濯物を畳んだだけで、家に帰って朝食を食べる。ひと眠りして9時過ぎに家を出れば、もう陽射しは真夏の様相。エアコンの効いた蕎麦屋に逃げ込んで、蕎麦打ちを始めるのでした。

 加水率は昨日と同じで41%に。蕎麦打ち室の湿度は37%、室温は27℃でした。上手く仕上がった生地は、包丁で打っても綺麗に仕上がるから嬉しい。蕎麦は水回しからと言われる由縁が理解できる。厨房は朝のうちは24℃と涼しかったのに、時間が経つにつれて27℃まで上がり、外はサウナ状態。野菜サラダの具材を刻みながら、大根をおろしたり、天麩羅の具材を切り分けたりと時間との勝負で、11時を過ぎた頃には、もうお客の車が駐車場に入って来る。

 お湯が沸いていないからと、しばらく車の中で待ってもらい、慌ててテーブルを拭いて、着替えを済ませて暖簾を出すのでした。初めてのお客らしく、デザートを最初に頼まれる。せいろ蕎麦の大盛りとぶっかけ蕎麦を注文されて、調理が終わる頃にスタッフがやって来た。すると、続けてもう一台車が駐車場に入ってくる。今日は蕎麦を沢山用意していなかったから、この勢いではどうなるのかと一瞬、不安に思ったけれど、その後は続かないのでした。

 それでもリピーターらしい女性二人のお客は、ヘルシーランチセットのご注文で、駐車場とテーブル席が埋まってまずまずなのでした。急いで開店したものだから、BGMも流さずにレジの鍵も付け忘れていた。1時半には賄い蕎麦を食べて、スタッフが帰った後で亭主が一人で、ゆっくりと大鍋を洗ったり、後の始末をするのです。一番暑くなる時間に汗だくになりながら家路を辿り、女将の帰っていない家に帰ってエアコンを入れ、冷えた果物を買いに出掛ける。

 ついでに酒屋に寄って今夜の焼酎と強炭酸を買って帰る。それでもまだ3時過ぎだから、女将に果物を渡して書斎に入ってひと眠りするのです。夕食を女将と一緒に食べて、6時を過ぎたらまた蕎麦屋に出掛けて、明日の仕込みを開始する。デザートに水羊羹を作って、糠床を冷蔵庫から取り出して、キュウリとカブとナスを漬けるのです。蕎麦豆腐を仕込んだところで、明日の小鉢はお新香だけだから、種類が足りないと思ったけれど、7時を回っていたから帰宅する。明朝はどうしても二回蕎麦を打たなければならない。



8月26日 土曜日 目まぐるしい天候の変化の中を …

 うっかり寝過ごして目覚めれば6時。テレビで夕べのドキュメンタリー番組を観たのが仇となった。急いで蕎麦屋に出掛けて一回目の蕎麦を打つ。41%の加水で蕎麦粉を捏ね始めたのだけれど、いつになく柔らかいから驚いたのです。室温も湿度もあまり昨日と変わりがないのに、少し包丁に蕎麦がくっついて、切りむらが出来る。昨日の蕎麦が三束だけ残っていたから6食分を打って、朝食後に残り6食を打てば、15食の用意が出来るという計算なのです。

 夕べ漬けたお新香を糠床から取り出して小鉢に盛り付ける。11鉢は用意が出来たけれど、お新香ばかりで次の日の用意にも影響するから、もうひと品作っておきたいところなのでしたが、出だしが遅かったからその暇はなかった。7時半近くに家に戻れば、朝食は鮪のたたきの手巻き寿司で、女将が鮨飯を用意してくれたから、簡単に美味しく食べられて好かった。食後のひと眠りもせずに、蕎麦屋にとって返して、二回目の蕎麦を打つ亭主。

 天気予報は時々刻々に移り変わって、取りあえず朝は晴れ。捏ねた蕎麦玉を寝かせている間に、大根をおろし、切り干し大根の煮物を作って、忙しない朝の仕込みなのでした。二回目の蕎麦は同じ加水率なのにしっとりと仕上がって、綺麗に畳んで切りむらもなく仕上がったから好かった。この原因は解明されていないから困った。エアコンを入れる前と後との温度と湿度の差としか考えられない。野菜サラダの具材を刻み、今日の開店の準備を済ませる。

 11時を過ぎた頃から、黒い雲が広がって、あっという間に土砂降りになる。西の空にはまだ夏の青空が見えるのでした。今日は昼に掛けてもこの繰り返しで、かなり沢山の雨が降った。その合間を縫うようにして、お客が来てくれたのは有り難い事なのでした。リピーターの老夫婦は天せいろを頼まれて、ご主人がノンアルコールのビールとデザートの水羊羹を追加して、食べきれないのは年齢のせいだと弁解する。90歳近い年齢だから仕方がないのかも知れない。

 親子でいらっした男性客は、二人とも天せいろの大盛りのご注文で、見事な食べっぷりで早々に帰られる。母と娘でいらっしたお客は、天せいろに白エビのかき揚げを追加で頼まれた。親が富山の出身だとかで、白エビは懐かしい食べ物なのだとか。一時は混んだけれど、この雨の中をよくぞ来て下さったと言うお客様達。雨の上がった真夏の陽射しの中を、女将と二人で家に帰る。朝から忙しかったせいか、書斎でひと眠りしたら1時間以上も眠ってしまう。
 夕食を女将と一緒に食べて、亭主はもう夜の防犯パトロールに出掛ける支度を始める。女将は夜が眠れなくなるからと、歩いて買い物に出掛けるのでした。虫の声も聞こえて、風が吹くと涼しく感じる夕べなのですが、歩き始めると湿気が凄いから、汗が滝のように流れ出てくるのでした。今日はあれだけ沢山の雨が降って、夕刻にはもう道路が乾いてしまうのだから、空気中の水分は多いに違いないのです。明日は果たしてどんな天気になるのやら…。



8月27日 日曜日 暑さと湿気でかなり疲れた週末でした …

 昨日の夜のパトロールが効いたのか、今朝は何故か疲れていました。昼も夜も暑いから汗をかきっぱなしで動いているから、体力も消耗するのかも知れない。それでも今朝は昨日の失敗を繰り返さない様にと、6時前には蕎麦屋に出掛けたのです。空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を補充して、カウンターに干してある昨日の盆や蕎麦皿を片付ける。小鉢に切り干し大根の煮物を盛り付けて、お新香と合わせて15食分、今日の予定の蕎麦数だけ用意しておくのでした。

 天気予報を確認するのは毎日の日課で、雨雲レーダーまで観て、その日の気象状況を確認するのです。しかし、これもだいたいの話で、目の前の森や畑の上の空が一番の目印。今朝は晴れていたけれど、風が東風で少し涼しく感じられた。店の中の温度もエアコンを入れたら23℃まで下がっているから、涼しい朝なのでしょう。最大で15食用意しようと思っている蕎麦は、果たして適正な数なのか。残れば最終日の明日に回せば好いから気は楽なのです。

 家に帰って朝食を食べ終え、今朝は、30分だけひと眠りをしました。コーヒーを飲んで蕎麦屋に出掛ける道々、家々の通りから南の空を見れば、白い雲と黒い雲が交互に流れてくる。午前中から雨が降ると言う予報は当たるかも知れないと、急いで蕎麦屋に向かう亭主。晴れているのだか曇っているのだか、分かりづらい今朝の天気なのです。蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打つ。加水率は41%で、このところ毎日同じ加水なのでした。今日は上手くいった。

 しっとりと仕上がった生地は、包丁打ちをしても綺麗に切れる。予定通り15食の蕎麦を用意して、厨房に戻って開店の準備を進めれば、昼前にご夫婦のお客がいらっしゃって、天せいろのご注文なのでした。次に見えたのはリピーターの四人家族で、品のいいお婆様の顔を亭主も女将も覚えていた。続けて若いご夫婦がカウンターに座ろうとしていたから、帰ったばかりのお客がいたテーブル席を片付けて座っていただく。と、駐車場に車を停めて若い男性が …。

 玄関を開けて「子供を入れて四人なんですけれど」とおっしゃるから「カウンターでよければどうぞ」と応える。「考えます」と言って車に乗ったらそのまま帰られた。小さな店だから、それ以上の対応は出来ないのです。途中、雨が降ったり止んだりしたけれど、今日もまずまずのお客の入りでした。ほとんどが天せいろだから、天麩羅の具材が足りなくなって、冷蔵庫から取り出して野菜を切り分ける。涼しいはずなのに汗だくだったから、疲れたのです。