10月1日 日曜日 気温が低くなって曇りだからか …
夕べの夜の防犯パトロールが効いたのか、今朝は疲れて身体が動かなかった。拍子木を打ちながら4㎞ほどの距離を歩いただけなのに、家に帰れば汗だくですぐにシャワーを浴びたのです。土曜の夜のパトロールは、昼の蕎麦屋の仕事を終えてからなので、特に疲れているのです。それにしても、体力が落ちているのが目に見えて分かる。これが古稀を過ぎた自分の肉体の現実なのだろうか。そう言えばプールで泳いだ夜もぐっすりと眠ってしまう。
刈り残した家の木槿にまた花が咲いている。蕎麦屋に着いてみると夏の始めに剪定した植木がもうぼさぼさの状態。早く家の木槿を剪定して、こちらに取りかからなければ。朝の仕事を終えて、蕎麦打ち室に入れば、室温は26℃、湿度は60%で加水率41%。いつもと同じくしっとりとした生地が仕上がるのでした。切り幅もほぼ均等で切りべら26本でひと束140g前後での仕上がり。蕎麦が打ち上がれば、後はいつものように野菜サラダを刻むだけなのです。
厨房に戻って今日の大根をおろしたら、まずはブロッコリーとアスパラを茹でる。茹で上がる前にレタスを洗って、笊に上げておきます。時間があったのでキャベツの葉も用意しておく。最近はこの段取りが早くなったのか、作業の時間が短縮していると感じる。ブロッコリーとアスパラを笊に上げたら、キャベツと紫玉葱を刻んでから、アカと黄色のパフリカを刻み、人参のジュリエンヌに挑戦するのです。包丁が切れないとどうしても千切りになってしまう。
外は曇り空で時折雨も降っている。そんな中をお客がひと組駐車場に車を止めた。天せいろ二つをご注文なのでした。天麩羅を揚げている間に、常連さんがやって来て、最近はキノコ付け蕎麦の大盛りを頼まれる。お客が帰って暇になった頃に、メールが届いているのに気が付いて、見れば古い友人からの誕生日祝い。女将と二人で読みながら、互いに古稀を過ぎた日々の生活を思うのでした。木槿の剪定が終わったら、蕎麦屋の植木の剪定をしなければ。
お客が少ない日曜日は、最近では珍しいけれど、女将が言うにはこの気温の低さが原因なのだとか。帰り道、みずき通りのハナミズキの木を眺めたら、確かに紅葉が始まっているではありませんか。季節は確実に秋になって、これから涼しくなる毎日なのでしょう。夏ばてもなさそうだから、少し元気を出していろいろと活動を始めなければ。取りあえずは蕎麦屋の木々の剪定と雑草取りか。嫌になるけれど、他に誰もやってくれないので仕方がないのです。
10月2日 月曜日 やはり涼しすぎてお客は来ない …
今日は蕎麦を打たないことに決めたから、9時前に家を出たのです。剪定を終えた木槿は綺麗に枝を切りそろえて、少しは見栄えがするのでした。通りに出れば涼しい秋の風が吹いて、今日のお客の入りが心配された。気温が下がると、お客は少なくなるものなのです。みずき通りを越えて蕎麦屋に向かう途中のお宅には、歩道に鶏頭の花が咲いて珍しい光景。きっと家の主もこの花を咲かせてやろうと思ったに違いないと思ったのです。
蕎麦屋に着いて昨日の洗い物を片付け、大鍋に水を汲んで、洗濯物を干しても、まだ時間に余裕があった。タブレットの充電をしながら、中島みゆきの音楽を聴いてお茶を飲む。いろいろな機能の付いている新しいタブレットの方が、先に電池切れになるのでした。店内は24℃とエアコンを入れなくても涼しいから、窓を開けて新鮮な空気を入れる。昨日残った蕎麦を確認して、小鉢や蕎麦汁の数を調べておくのです。後は大根をおろして野菜サラダを作るだけ。
野菜サラダを刻んでカウンターに並べたら、天麩羅の具材を調理台に並べて、ポットにお湯を入れ、テーブルを拭いたら開店の準備は終わり。駐車場に出て、植え込みの様子を見れば、夏の初めに剪定した金木犀がまた上に伸びている。もう花が咲いて好い香がする時期なのに、今年は切り詰めてしまったからか黄色い花が見えないのです。明日の朝にでも伸びた上の部分は切っておかないと、幹がどんどん太くなってしまう。枝を梳きながら切るのは難しい。
待てど暮らせどお客は来ないと思っていたら、閉店間際にご夫婦がいらっして、天せいろを二つご注文。ちょうど天麩羅の具材を揚げて家に持ち帰ろうと思っていたから、すぐに仕上げてお出しするのです。今日は蕎麦も随分と残ったから、天麩羅や小鉢や蕎麦豆腐と合わせて、スタッフにもお裾分けをするのです。スタッフが帰った後は、亭主が一人で洗い物に精を出す。お客が少なくても、最終日の洗い物は、意外と沢山あるのでした。
家に帰ればまだ女将は帰っておらずに、冷蔵庫に持ち帰った荷物を入れておく。昼を食べていなかったから、3時半になるのでラーメンを作って一人で食べて、書斎に入ってひと眠りするのでした。目覚めれば5時半過ぎで夜のプールに行く準備をしたら、コーヒーを入れて飲む。少しだけでも、やはり泳ぎに出掛けた方が好いと、自分に言い聞かせるのでした。夜は洋画を観ながら酒を飲み、このブログを仕上げている。明日の朝は仕事が出来るだろうか。
10月3日 火曜日 朝は14℃の涼しさで …
今年はお隣のコスモス畑の開花が随分と遅かった。熱かった夏の影響だろうか。今朝はやけに寒くて、長袖の上にジャージの上着を羽織らなければいけないほどの涼しさなのでした。週の終わりに泳いだ夜は、やはりなかなか眠れずに、朝の仕事は出来なかった。厨房に入って、昨日の洗い物を片付けてから、お袋様に電話をして今週の仕入れに出掛ける。空は青く晴れていたけれど、空気が乾いてとても涼しいのです。陽が高くなれば暑くなると言うけれど。
蕎麦屋に戻って10時過ぎ。買って来た野菜類を冷蔵庫に収納したら、大根を一本だけ残して、なた漬け用に切って塩で押し漬けにしておく。11時前に家に帰り、昼は昨日残った蕎麦を茹で、揚げて帰った天麩羅を焼いてもらって天せいろ。お客が少ない週は、残りものが多いので、その消化が大変なのです。食事を終えたら書斎に入ってひと眠り。この時点ではエアコンを点けて、部屋を涼しくしなければならなかった。朝と昼の寒暖差が激しいのです。
女将のスポーツクラブの予約を無事に終えたら、3時になる前に蕎麦屋に出掛けて、朝漬けておいた大根の水を切って甘酒の素を加え、砂糖と刻み柚子と京唐辛子を加えて、更に漬け込んでおく。そして、いよいよ懸案の駐車場の木の剪定を始めました。涼しいので身体を動かすのが随分と楽だったけれど、思っていたよりも枝の分量が多く、金木犀の枝を90㍑のビニール袋一杯になるまで切り続けたけれど、まだ半分も終わらないのでした。
電動のバリカンで刈ってしまえば楽なのかとも思うのですが、枝や葉が飛び散って後の掃除が大変だから、一本一本枝の様子を見て手刈りで進める。袋一杯で約40分。今日はここまでなのです。洗濯機の中の洗濯物を干したら、酒屋に空瓶をひとケースで持って行って、瓶生ビールを1ケースもらってくる。冷蔵庫にはもう5、6本しか残っていなかったのです。業者に電話をして鴨肉と海老を注文しておく。家に帰れば夕飯の時間で、豚のハラミを焼いて一献です。
10月4日 水曜日 朝はのんびりとした定休日二日目 …
今日はゆっくりと10時過ぎに蕎麦屋に出掛ける。玄関を出て庭に入るところにある金柑の実を見て驚いた。なんと夏に摘果をした東側の実が随分と大きくなっていたのでした。実の数が減ってもこれなら十分に楽しめる。先週は南側の実も摘果したけれど、ちょっと時期が遅かったかも知れない。もともと大粒の実がなる木を植えたのだから、これをキチンと育てないのはやはり管理が悪いのです。蕎麦屋に着いてすぐ、用意しておいた出汁取りの鍋に火を入れる。
一番出汁を取り終えて、蕎麦汁を仕込んだら、その隣の火口では二番出汁を取る。奥の火口は、先週の残りの二番出汁で天つゆを作っているのです。1時間ちょっとの午前中の仕込みで、家に帰って昼飯を作らなければなりませんでした。今日は蕎麦屋の残りものを使って、カレー炒飯とキノコ汁。ガスレンジに高温ボタンというのがあったのを思い出して、これで炒めたらパラパラの炒飯が出来たので嬉しかった。食後は書斎でひと眠りのはずがなかなか眠れず。
仕方がないので1時になったら蕎麦屋に出掛けて、雨が止んでいたので、駐車場の剪定を少しだけしておく。車が入ってきても、車のセンサーに感知されないように、前と下の枝を払ったのです。大きな金木犀の木は時間がかかるのでまた今度。家の女将に「店屋なのに駐車場の雑草が見苦しいわ」と言われたので、少しは草も刈っておいた。それこそ毎日のように、草刈りと剪定を繰り返さなければ、綺麗にはならない。とても一人では出来ないと思う昨今です。
厨房に入って蕎麦豆腐と水羊羹を仕込む。いろいろと小物を用意しておくためには、細かな時間が必要なのです。次に切り干し大根の材料を用意したら、次々と胡麻油で炒めて出し汁で煮る。隣の火口ではキノコ汁を作っておきます。明日も涼しいでしょうから、案外、キノコ付け蕎麦が出るかも知れない。300円近い鶏肉を切って入れるから、5種類のキノコと合わせて、食材費だけでも1000円をこえる。5杯取れても、やはり早めに値上げをしなければ。
明日の天麩羅の食材を切り分けて、蓮根と南瓜に火を通し、4時前にすべての準備が終わるのでした。午前中にゆっくりとした分、午後の三時間はきつかった。冬時間になった今日は6時から防犯パトロールの巡回がある。天気予報では雨だと言うけれど、4時には夕食を作って台湾混ぜ蕎麦と餃子を食べておく。ひと眠りして外に出てみれば、幸か不幸か雨が降っているではありませんか。急遽、プールに行く支度をして、夜のプールでひと泳ぎです。