カテゴリー
未分類

6月上旬



6月5日 月曜日 今日の暑さも半端ではなかった …


 店の混んだ休日の翌朝は、朝がなかなか起きられない。目覚めたかと思ってもまた眠ってしまうのです。昨日の夜のうちに蕎麦汁を作って、小鉢を盛り付け、カウンターに干した洗い物を片付けてきたから、今朝は早く蕎麦屋に出掛けても、あまりすることがないのです。9時過ぎに家を出ても間に合うように、疲れたときにはあらかじめ準備をしてあるから安心。ただ、昨日よりも暑くなると言うからちょっと心配。蕎麦は8人分しか打たないと決めてある。

 蕎麦屋に着けば、玄関脇の紫陽花が、昨日よりも大きく花を咲かせているから驚いたのです。まだ、色がはっきりしないけれど、そのうち目の覚めるようなブルーの花になる。あまり素敵なので、植木鉢で買って来た小さなものを、しばらくは店の中に置いていたのだけれど、駐車場の植え込みの隙間に二箇所植えたのです。それが今では未央柳や柊南天や馬酔木よりも大きくなって、毎年、綺麗に花を咲かせてくれる。生命力の強い植物なのです。

 看板を出して幟を立てたら、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。いつもと同じ42%の加水で打ち始めたら、室温が25℃と高かったからか、捏ねていくうちに今日は生地が少し柔らかくなった。打ち粉をふってなんとかごまかしながら、蕎麦切りを済ませたのだけれど、当然、所々で切りむらが出来るのです。野菜サラダの具材を刻み、女将のいない分、店の掃除や洗濯物の処理などいつもより仕事があったけれど、無事に開店時刻に間に合って暖簾を出す。

 外はかなり暑くなってきたので、窓を少しだけ開けてエアコンを入れていたのだけれど、何時の間にか止まって本体のランプが点滅しているではありませんか。この間、修理に来てもらったばかりなのに。取扱説明書を見ながら、コンセントからプラグを抜いて、しばらくしてまた入れたら動き出したのです。インターホーンの修理を頼んだセキュリティー会社からも電話が入って、やはり有料じゃないと治らないと言う。10年経つとあちこちで不具合が出て来る。

 12時まではお客が来なかったけれど、それからぽつりぽつりとお客が入って、最初の女性客が、ヘルシーランチセットの天せいろを頼まれたから、嬉しかったのです。その間に、何組かいらっして、鴨せいろとヘルシーランチセット、リピーターのご夫婦はせいろ蕎麦の大盛りと普通盛り。駐車場の車が入れ替わって、何度も来て下さる、亭主よりも少し年上の品のいい女性客が、天せいろを頼まれて、最後のお客なのでした。年代が近いと、会話も弾むもの…。

 洗い物をする暇がなかったので、残った蕎麦を亭主が賄い蕎麦にして食べたら、ゆっくりと片付け始めるのです。まだ、1時半前だったけれど、お蕎麦は売り切れの看板を出して、幟や暖簾は下げてしまうのでした。動いていたはずのエアコンがまた止まって、綠のランプが点滅している。店の中は午後の暑さで、28℃もあったけれど、窓を全開にして風を入れる。思ったよりも湿度が低かったから助かったのです。洗いかごに食器を伏せたまま、家に戻る亭主。



6月6日 火曜日 全身の疲労困憊の中から目覚めて …

 夕べはプールにも出掛けられずに、10時にはもう眠くなって床に就いた亭主。5時前に目が覚めて、身体中がだるくてならなかったのです。コーヒーは飲みたかったけれど、煙草が切れて、コンビニに買いに出掛けて、そのまま蕎麦屋で熱いコーヒーを入れて飲む。暑さのせいもあるのでしょう。目の前の洗い物を片付けたら、いよいよ西の小径に面した狭いスペースの雑草取りを始めるのでした。持って行った90㍑のビニール袋が一杯になったら終わりにする。

 木槿も背の高さまでで剪定して、和室のエアコンの室外機の回りまで終わったら、ちょうどゴミ袋が一杯になる。蔦の生える建物の周りには、根から刈らすという枯れ葉剤を撒いて、薬の効き始めるという一週間後を楽しみにする。家に戻って朝食を食べたら、書斎に入ってひと眠り。朝ドラの終わる時間には目が覚めて、洗面と着替えを済ませる。蕎麦屋に寄ってタッパやペットボトルの荷物を置いたら、お袋様に電話をして迎えに行くのです。

 火曜日は二人で仕入れに出掛ける日だから、彼女も週に一度、遠くまで安い食材を買いに出掛けられる。「寒いんだか暑いんだか判らないのよね」とお袋様が言う。気温は高くなってきたけれど、空は曇り空でまだ肌寒く感じる時間帯なのです。農産物直売所では農家のトマトが沢山出ていて、新キャベツもなかなか好いものがありました。隣町のスーパーに出掛けても、買い物リストにある食材はすべて揃ったので、今日は満足して蕎麦屋に戻るのでした。

 買い物袋から取り出した野菜類に買い忘れがないかと、もう一度チェックして、冷蔵庫に収納するのです。疲れている日には、幾つも買い忘れがあって、またスーパーに出掛けていかなくてはならないことも。今日はスーパーの店の中で、自分の買い物籠を入れたカートが何処にあるのかと捜してしまう。買い物が沢山あるので、カートを置いたまま買い物リストの食材を捜していると、ついカートを置いた場所を忘れてしまう。歳は取りたくないものです。

 家に戻って昼食を食べ終えたら、午後は蕎麦屋に出掛けて、大根のなた漬けと寒天で漉し餡と煮詰めた水羊羹を仕込む。洗濯物を干して、午後の仕事は終わりにして、家に戻ってゆっくりとする。焼酎が切れたのに気が付いて、国道沿いの酒屋まで車を走らせ、いつもの伊佐錦と炭酸、カップ麺の凄麺を買って帰る。女将が夕食の支度をしていたから、亭主は氷とライムを用意して、店で残った串焼きを焼いて、ニュースを見ながら一足先に一杯飲んでおくのです。




6月7日 水曜日 朝は爽やかだったけれど …

 朝飯前のひと仕事はなかったけれど、朝食を終えていつもの時間に家を出る。定休日も二日目になると、身体の疲労も抜けている。空は青く白い雲が浮かんでいました。蕎麦屋に着いても爽やかな天気で、涼しい午前中に仕事を終えてしまおうと厨房に入る。まずは蕎麦豆腐を仕込んで型に流し込み、ほうじ茶を沸かして湯飲みに三つ作っておくのです。これは暑くなると言う明日の水分補給の爲。今日のところはまだ涼しいから、水を飲んで我慢するのでした。

 次に小鉢の二品目は、やはり、切り干し大根の煮物にしようと、先週、残った人参の端切れや、出汁を取り終えた干し椎茸を短冊に切って、冷凍室にあった油揚げも切っておきます。水で戻した切り干し大根の水を切り、胡麻油を引いて温めてあったフライパンに、次々と入れて軽く炒める。出汁を入れて煮込んだら、出汁醤油と砂糖を加えて、キッチンペーパーで落とし蓋をして更に煮込む。その間に、南瓜を切り分け、蓮根の皮を剥いて切って茹でる。

 これで午前中の仕事は終わりでもいいのですが、午後は夕刻から防犯パトロールがあるので、少しゆっくりとしたい。時計を見ればまだ10時過ぎだから、天麩羅の具材を冷蔵庫から取り出して、切り分けていく。切り分けた南瓜はレンジでチーンしてもう冷蔵庫に入れてあるのです。知り合いの農家で直売所に出しているピーマンを買ったのですが、これがあまりにも大きかったから、三等分に切り分けたら、上手い具合に種の部分が取れてちょうど好かった。

 今日の昼飯はスパゲッティーでも食べようかと、女将と話していたから、家に戻ってお鍋に湯を沸かす。最近、美味しいと評判のミートソースが家にあったので、これを温めて茹で上がったスパゲッティーの上に掛けたらはいお終い。その間に女将が店で残ったキノコ汁を温めてくれた。久し振りに食べて二人とも満足なのでした。亭主は書斎に入ってひと眠りして、女将はその間にスポーツクラブに出掛けていく。どう考えても女将の方が活動的なのです。

 女将が帰ってくるまで、亭主はゆっくりとテレビ映画を観て過ごすのです。今日はお新香も漬けなくて好いから、夜のパトロールまで何もなかったのだけれど、女将が帰って来たら、もう一度車庫を開けて、車で蕎麦屋に出掛ける亭主。明日の小鉢を盛り付けて、蕎麦徳利に蕎麦汁を入れておくのです。午後の陽射しはとても熱く、車外温度は27℃を越えていました。蕎麦屋に着いてエアコンを入れたら、上手く動いたのでひと安心でした。

 家に帰ればもう夕飯の時間で、テレビのニュースを見ながら、女将と肉の塩胡椒焼きをおかずにご飯を食べる。食べ終えて書斎で眠ろうとするけれど、身体が回復しているからそんなに眠れるはずもない。このブログを途中まで仕上げて、時間になったらパトロールの集合場所に出掛けて行く。車で蕎麦屋に出掛けているから、今日の歩数は500歩。集合場所までが1000歩。自分よりも年上の人たちについて歩いたのが4000歩強。汗だくになって家に戻るのでした。




6月8日 木曜日 梅雨入りの雨の降る前に満員御礼で …

 今日の朝飯前のひと仕事は、一回目の蕎麦を打って帰ること。木曜日は、最近、混むことが多いのです。昼から女将も来てくれるから、少し蕎麦を余分に打っておく。梅雨入りになったらしいと曖昧な表現で報道があったけれど、朝のうちは陽が差していました。明日は雨だと言うから、お客が来るなら今日しかないだろうと思ったのです。42%の加水で、750g8人分の蕎麦を打って、7時過ぎには家に戻るのでした。朝食の用意はまだ終わっていなかった。

 食事を終えてひと休みしたら、書斎に入って30分ほど横になる。今朝はしっかりと寝込んで、朝ドラの終わる時間には目が覚める。着替えを済ませて9時前に家を出たら、外は半袖でも暑いと感じるくらい気温が上がっていました。蕎麦屋に着いて看板と幟を出したら、早速、蕎麦打ち室に入って二回目の蕎麦を打つ。500g5人分の蕎麦を打って、合わせて13食分の蕎麦を今日は用意した。この暑さだから、お客は来るだろうと思いながら開店前の仕込みに入る。

 暖簾を出せば、昼前に四人連れの作業着姿の男性達が、テーブルに座ってヘルシーランチセットの天せいろと、ぶっかけ蕎麦の大盛り二つにとろろ蕎麦を注文された。天麩羅を揚げていたら、ご夫婦がいらっしてせいろと天せいろ。12時を過ぎているのに女将はまだ来てくれない。こんな日に限ってお客は続くもので、あれよあれよという間に、カウンターも一杯になったのです。女将が来てくれてほっとする。一度に11人ものお客が店に入るのは滅多にない。

 カウンターに座った母と娘三人は天せいろ。最後は常連さんが一人ずつカウンターに座って、とろろ蕎麦の大盛りとせいろ蕎麦の大盛り。これで生舟の中の蕎麦は空になる。お蕎麦売り切れの看板を出したのはまだ1時前なのでした。一つ一つ調理して行くしかないから、亭主は慌てない。女将が忙しく立ち動いていた。1時にはすべての注文をこなし、女性三人の話の相手をする。自転車を漕いで隣の市から来て、これからラベンダー祭りに行くのだという。

 定休日明けの平日なのに、用意した小鉢もなくなって、蕎麦汁も半分以上なくなっていたから、夕飯の前にまた蕎麦屋に出掛けてお新香を漬ける。そして蕎麦汁を蕎麦徳利に補充したら、もう次の蕎麦汁がなくなっている。鍋に干し椎茸と昆布とを入れて明日の朝に出汁を取ろうと用意しておくのです。天麩羅の具材もすべてなくなっていたから、蓮根の皮を剥いて切り分けたら茹で、南瓜を切り分けてチーンしたら、生椎茸、ピーマン、茄子を切り分ける。



6月9日 金曜日 朝からの雨で涼しく …

 朝の5時に蕎麦屋に出掛けて、お新香を取り出して切り分ける。今朝一番の狙いは、夕べ浸けておいた干し椎茸と昆布の鍋で出汁を取ることでした。定休日明けの営業二日目で、こんなことはあまりないように思うのですが、コロナ禍が開けてお客が急に増えたのが原因なのでしょう。予報通りしっかりと雨が降る梅雨入り後の朝。今日は午前中一杯雨だと言うから、お客はあまり期待できないのですが、明日のこともあるから、油断は出来ないのです。

 蕎麦汁まで作って、二番出汁で天つゆを作り、家に戻って、今日はまだ6時半だったから、朝食前にひと眠りする亭主。7時過ぎに女将が起こしに来て、食堂に行って朝のご飯を食べるのです。ひじきの煮物と鰺の開きを半分だけ焼いて、これでは足りないと思ったのか、卵が出ていたから納豆を出してもらって、卵かけご飯を食べた。雨が降っていたので車で9時前に家を出て、蕎麦屋に着けば、玄関脇の紫陽花がやっとブルーに咲き始めている。

 蕎麦打ち室に入って、今日の蕎麦を750gだけ打っておく。昼まで雨ならば、8人分もあれば十分なはずです。今日は亭主一人の営業だから、三台分ある駐車場も一台分は亭主が占有してしまう。蕎麦は加水率42%で捏ね始めたけれど、蕎麦玉を寝かせてから伸していく間に、じわりじわりと湿っぽくなってきたから驚いた。蕎麦打ち室の湿度は80%で、やはり今日の雨が影響しているらしい。天候の変わり目は適正な加水をするのが難しいのです。

 それでも何とか打ち粉を振って、8食分の蕎麦を生舟に並べる。厨房に戻って野菜サラダの具材を刻むのだけれど、今日はサラダなど出るはずもない。でも、少し涼しいから、鴨南蛮やカレーうどんなどが出ても、サラダを付けるからと思って、いつもと同じ三皿だけ盛り付けておくのです。エアコンは除湿にして23℃の設定にしてある。雨は降り続いて、到底、お客が来るはずもない状態。それでも、開店の準備を整えて、テーブルやカウンターを拭いて回る。

 それでも昼過ぎには、リピーターさんのご夫婦が雨の中をいらっして、まずはビール、そして温かい汁のぶっかけ蕎麦と、天せいろにキスの天麩羅を頼まれるのでした。仲が良いご夫婦なのか奥様が喋り続けて、出した蕎麦もなかなか食べ終わらない。「雨が上がってきましたね」とおっしゃっていたご主人は、ビールを飲み終えて、ライムと炭酸割りの焼酎を二杯も飲んで行かれるのでした。1時半になったので、亭主は盆と皿を片付けにテーブルに行く。

 2時前には雨も止んで、幟や看板をしまいながら後片づけに入るのです。お客の食べた蕎麦皿や盆や皿を洗い終わったら、亭主は天麩羅を揚げて賄い蕎麦を食べる。お客が少なくても、大釜を洗わなくてはならないし、天麩羅鍋の油を空けて、パッドを洗わなくてはならない。生ゴミを外の容器に移して、火元の点検と明日の準備の下見をしたら、3時過ぎに家に帰ってひと眠りするのでした。5時になったら店で残ったサラダでお好み焼きを作って、女将と二人で食べる。6時半を過ぎたら、夜のプールに出掛けてひと泳ぎです。



6月10日 土曜日 混むかとは思ったけれど …

 昨日はお客が少なかったから、今朝は朝飯前のひと仕事はお休みで、9時前にゆっくりと蕎麦屋に出掛ける。雨こそ降っていないけれど、蒸し蒸しと梅雨の様相なのでした。この時期に元気になるのが玄関脇の紫陽花で、どんどん鮮やかなブルーに花びらが替わって行くのが楽しみです。看板を出して幟を立て、チェーンポールをおろしたら、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。昨日の蕎麦がちょうど五食分残っていたから、800g8人分を打つことにしました。

 今日の加水は42%ぴったりで、これがちょうど好い塩梅なのでした。包丁切りをしても蕎麦が刃にくっつかずに、綺麗に切れていくから、切りべら26本で140g前後の束を八つ作ったら生舟に並べていく。13食だけれど、最近の蕎麦屋夫婦のスピードでは、上限を切っておかないと、万が一、混んだ場合に店が回らないのです。今日は暖簾を出したらすぐにご夫婦がいらっして、ぶっかけ蕎麦とヘルシーランチセットの注文が入りました。

 休みの日だからか、今日は3人連れや4人連れが多く、昼過ぎには、やはり混んできたのです。注文を受けても3人4人の場合は、蕎麦を出すまでに時間がかかるから、結局、最後のお客に蕎麦を出し終えたのが1時半近かった。鴨せいろは肉を解凍してから焼くので、時間がかかるのですが、今日は三つも出たから驚いたのです。1歳の男の子はうどんを茹でて出せば、完食したから大したもの。80歳前のお爺様が、天せいろの大盛りを頼んだから家系なのか。

 先日の二の舞とならないように、暇を見つけて洗い物をしておいたから、少しは早めに片付いた。同じ容器を先に集めて洗うお袋様のやり方が、一番効率的なような気がする。無事に3時前には夫婦で家に戻って、ひと休みしたら女将は買い物に出掛けた。亭主は書斎に入ってパソコンに今日のデータを入力したら、1時間ほど眠って夕食になる。それから、お新香を漬けて蕎麦汁を補充しに、また蕎麦屋に出掛けていくのです。デザートの水羊羹も作っておく。

 庭のスモモの実が色づいてきました。



6月11日 日曜日 雨の予報が外れて今日もお蕎麦が売りきれ …

 朝から雨が降っていたのですが、6時には車で蕎麦屋に出掛け、夕べ漬けたお新香を糠床から取り出して、小鉢に盛り付けておきます。そして、一回目の蕎麦を打つために蕎麦打ち室に入って、750gの蕎麦粉を41%の加水率で捏ね始める。蕎麦打ち室の湿度は80%だから、いつもと同じでは柔らかくなりすぎると考えたのでした。果たして、ちょうど好い硬さの生地が仕上がり、蕎麦玉を寝かせている間に、厨房でお新香を盛り漬け、蕎麦汁を補充するのです。

 雨だとは言え、暖かい日曜日だから、昼は小雨と言うことだったから、もしかしてお客が沢山来るのではないかと、ちょっと心配なのでした。朝食後に二回目まで蕎麦を打っておけば、残っても明日使えるので心配はないのです。それを面倒がっていたら、折角のお客様を逃がすことになる。昨日の疲れもまだ抜けていないけれど、気合いを入れて蕎麦を伸し、畳んで包丁切り。切りべらは26本で、135gの蕎麦を8.5人分取って、生舟に並べておきます。

 7時をだいぶ過ぎた時間に家に戻ったのに、朝食の支度は終わっていなかった。やはり女将もかなり疲れているのでしょう。今週、女将の来てくれた日には、必ず10人を超えるお客があったのです。コロナ禍で楽を覚えてしまったからと言うよりも、この何年間かで女将も亭主も歳を取ったという方が正しいのかも知れない。亭主も夕べは早く床に就いたのに、朝まで7時間も眠り続けたのです。飲んだ酒の量も、何時もの夜の半分以下なのでした。

 朝食を終え、雨の中を傘を差して蕎麦屋に出掛けたのですが、お隣との境に植えてある紫陽花の「墨田の花火」が薄青く清楚に咲いていたので、写真に撮っておきました。雨で滑ってはいけないと、今朝は編み上げの運動靴をきちっと縛って、リハビリの気分で地面を歩く。ゆっくり歩けば、右足を引きずることもないのだけれど、裸足で履いている靴の底で、やはり右足には違和感があるのです。元通りになるのだろうかと心配しながら蕎麦屋まで歩く。

 看板を出し、幟を立てて、チェーンポールを降ろしたら、蕎麦打ち室に入って二回目の蕎麦を500gだけ打つ。同じく41%の加水だから、早朝と同じで好い生地に仕上がる。一回目と合わせて13.5人分蕎麦を用意して、今日の営業を始めるのでした。昨日、少なくなった天麩羅の具材を切り分けて、蓮根も酢水で茹でて用意する。野菜サラダもいつもと同じく三皿用意しておきました。暖簾を出す10分以上前に、最初のお客がいらっしたので、店の中に入ってもらう。

 亭主がまだ服も着替えていないのに、女将がお茶を出せば、天せいろとぶっかけ蕎麦の温かい汁のご注文。初めてのお客さんらしかった。開店の時刻になったら、常連のカレーうどんのご主人と奥様がいらっして、蕎麦やうどんの他に、ワカサギの天麩羅や串焼きを頼まれる。これが今日の始まりで、次々とお客が入って1時前にはもう蕎麦がなくなるのでした。やはり、雨も早めに上がって、暖かかったのが幸いしたのでしょう。今週はとてもお客が多かった。

カテゴリー
未分類

2023年6月初め



6月1日 木曜日 朝から晴れて梅雨入り前のすがすがしさ…

 夕べはそんなに早く床に就いたわけでもないのに、今朝は4時半にはすっきりと目が覚めてしまいました。日の出前の外が明るすぎて、青空も広がっていたのです。何故か女将も起き出していたから亭主は仕方なく蕎麦屋に出掛ける。昨日、早い時間に漬けすぎたお新香を取り出す必要があったのです。蕎麦屋に着けば、未央柳と柊南天の脇に植えた紫陽花が小さな花を沢山付けていのでした。いよいよ梅雨の始まりなのでしょう。今年は剪定が上手く出来た。

 冷蔵庫に入れてあるとは言え、この時期の14時間はちょっと長すぎる。薄味の女将に馴らされた亭主の味覚では、少し塩辛い味のお新香が出来上がっていました。醤油を掛けて食べる客も多いから、普段はきっともう少し薄味なのでしょう。今日のお客は誰も残さなかったから、味覚の個人差は判らないものです。時間が早すぎたので、蕎麦打ち室に入って一回目の蕎麦を打っておく。この天気ならば、二回打っても少しは捌けるのではないかと思ったのです。

 加水率42%弱で、蕎麦粉を捏ね始めたけれど、もう少し水分があった方が好かったかと思う硬さで、何とか8食の蕎麦を仕上げる。木曜日は昼から女将が来てくれるから、お客が少し多いぐらいでも十分に蕎麦を出せる計算なのです。早めに家に戻ったら、7時前だというのにもう台所に女将が立って朝食の支度をしてくれていた。食後は、朝が早かったから、お茶も飲まずに書斎に入り、1時間ほどぐっすりと眠ったのです。これで頭もすっきりとしました。

 半袖のシャツを着て歩いて出掛けたけれど、蕎麦屋で二回目の蕎麦を打つ頃には、もう暑くなって下着一枚になる。定休日明けの木曜日は朝の仕事が沢山あるから、薬味の葱切りや大根と生姜をすり下ろすのを先に終わらせて、苺大福を包み始める。のんびりとやっているようだけれど、分刻みで時計を気にしながら、11時までには野菜サラダの具材も刻み終えて盛り付けを終えるのでした。新しい油を天麩羅鍋に入れて、お茶のポットにお湯を入れるのです。

 開店前の10分間で、テーブルをアルコール消毒液で拭き終えて、暖簾を出して初めて店用のシャツを着る。すぐにお客が来ないときには、だいたい昼前にいらっしゃる。今日も車が一台入って来たと思ったら、女性がお一人でテーブル席に座って、天せいろをご注文なのでした。12時を少し過ぎた頃に女将が姿を見せたので、ほっとする亭主。「お蕎麦が美味しかった」と帰る女性。1時前には四人連れで女性たちがいらっして、店の中は急に賑やかになる。




6月2日 金曜日 台風の影響だからどうしようもない雨の一日…

 強風と激しい雨の中を夜のプールに出掛けた亭主。プールは空いていて一人一コース。ゆっくりと三種目を泳いで、帰りに階下のスーパーに寄って、大阪の王将の冷凍餃子を三パックと、超熟成のパン三切れのパックと小岩井の牛乳を買い求めて、家に戻るのです。12個入りの餃子は1パックで125円だから、具材は少ないけれど手間を考えたら、自分で作るよりはるかに安い。今宵は昨日業者の若者が持って来た鮪のたたきを酢飯の丼にして食べたのです。

 朝から雨の一日でしたが、こんな時もあるからと、亭主は案外、平気な様子で蕎麦を打つ。今朝はゆっくりとしてテレビのニュースを見ながら、朝飯前のひと仕事もせずに、車で蕎麦屋に出掛けたのでした。蕎麦打ち室の湿度は80%を越えていたから、気温が24度もあるので、加水率は42%弱。打ち粉が切れて、新しい蕎麦粉と打ち粉が届く日なので気が気ではなかった。それでも、昨日の蕎麦の残りと合わせて12食の蕎麦を用意して、今日の営業を待つ。

 この雨の日だから、お客がなくても文句は言えない。それでも厨房に入って、野菜サラダは三皿用意する。苺大福は昨日作った物。こんな雨の日でも、お客があるもので、昼前に若いご夫婦がいらっして、天せいろの普通と大盛りを頼まれた。会計の時に「ここで蕎麦を打っているのですか?」と聞かれたので、蕎麦打ち室の扉を開けて見せてやる。お新香や蕎麦湯まで綺麗になくなっていたから、リピーターになってくれれば好いけれどと帰る姿を見送るのです。

 雨は、時折、激しく降っていたから、1時を過ぎたら、昨日仕入れた富山産のしら海老をかき揚げにして、賄い蕎麦を食べるのでした。食材が先にあるので、どうやって出そうかと考える亭主。値が張るものだから、生でも食べられると言うけれど、そうそう酒の肴ばかりでは出ないだろうと思うのです。家に戻り、夕食を済ませて、プールから帰ったら、夜の酒の肴に鶏の塩ずりの醤油揚げを試食する。こりこりしてとても美味しいけれど、これも酒の肴です。




6月3日 土曜日 大雨だったのが、思いの外、早くから晴れて …

 激しい雨の音で目が覚めた明け方。夜のプールが効いたのでしょうか、7時間以上もしっかりと眠ったから、起き出して蕎麦屋に出掛ければ、車に乗り込むまでに傘を差さないと、ガレージへの階段を降りられない状態。ワイパーも久し振りに、間欠ではない普通の速さで動かすのです。途中、一部冠水している曲がり角があった。昨日の夜に漬けたお新香を糠床から取り出して、小鉢に盛り付けたら、蕎麦打ち室の冷蔵庫を開けて、生舟の中の蕎麦を確認する。

 家に戻れば玄関脇の団扇サボテンの花も、この酷い雨に花びらを閉じているのでした。今朝は蕎麦打たないと決めたから、食事の後はテレビでコッポラの指揮した「秘密の花園」を見ていました。風景の映像が綺麗で、こんな話だったっけと子どもの頃に読んだのを思い出す。ハッヒーエンドなのが何よりも素晴らしく、心が温まるのでした。土曜日だけれど、この大降りの雨では車で出掛けるしかなかった。恐らく、お客は来ないと思っていたのです。

 午後の2時まで雨の予報だったけれど、苺大福を包んで野菜サラダを例によって三皿盛り付けたところで、外はだいぶ明るくなってきた。女将には、雨が酷いから11時に来れば好いからと言っておいたので、あまり、雨に濡れずに蕎麦屋まで来られたと言う。昼になると雨はほとんど止んで、暖簾を出せば、昼過ぎには、なんと、お客がいらっしゃる。天せいろが三つ出た後で、お隣の市からいらしたと言うご夫婦はヘルシーランチセットを二つ。

 買い物のついでに野菜サラダのある蕎麦屋を捜したのだそうな。続けていらっしたご夫婦は、天せいろとヘルシーランチセットのご注文で、今日は野菜サラダがすべて出たので嬉しかった。昼からお客が入ったというのに、いつもの土曜日並みに蕎麦は売り切れて、亭主は残った1把を茹でて、かき揚げを揚げ、賄い蕎麦を食べる。晴れて陽射しも出て来たので、家に帰ってすぐに女将は洗濯物を外に出す。夕刻には明日のお新香を漬けにまた蕎麦屋へ行く亭主。



6月4日 日曜日 暖かくなったら、やはりお蕎麦売り切れ …

 今日の朝は寒かった。気温13℃だから、昼の27℃との温度差が凄いのです。晴れて暖かくなると言うから、朝の5時前には長袖のジャージ上下を着て蕎麦屋に出掛け、まずは一回目の蕎麦を打つ。加水率は42%強で、まだ室温も低かったからか、少し硬めの仕上がりになるのでした。蕎麦玉をビニール袋に入れて寝かせている間に、厨房に戻って昨日の夜に漬けに来たお新香を糠床から出し、切り分けて小鉢に盛り付ける。少し多めの10鉢を用意しておきます。

 蕎麦打ち室に戻って、蕎麦玉を伸して畳んで包丁打ち。もう朝日が差し込む時間帯なので、綠色の蕎麦が綺麗に写真に写っている。まずは8食を生舟に並べて、朝食後には何食分打とうかと考えるのでした。500gか750gか、先日の晴れた土曜日には、750gを打っても足りなかったけれど、3時になっても洗い物が終わらずに、疲れが何日も残ったのです。あまり欲張らずに、後からいらっして店に入れないお客様には申し訳ないけれど、二回目は500gと決める。

 厨房に戻って、昨日までに売り切れた蕎麦豆腐を仕込み、ステンレスの型に四つ分流し込んで、冷蔵庫で冷やしておきます。出ないときはまったく出ないのですが、最近は、新しいお客様も増えたのか、一度は食べてみようと頼まれる方が多いようなのです。女将が家から自家製味噌を持って来て、味噌ダレを作ってくれるから助かる。今日は忙しくなりそうだからと、薬味の葱切りと生姜をおろすことだけを済ませて、家に戻るのでした。

 天麩羅に添える大根おろしと生姜はたくさん要らないのです。大根は毎日すり下ろして新しくしているけれど、新しい生姜は二日は使えるから頼もしい。河童橋で買って来たステンレス製のおろし金は、裏が生姜や大蒜をおろせるように出来ていて、生姜の繊維が綺麗に切れて下ろせるので優れものです。この黄色い色が新鮮さの証です。たまに古い生姜を仕入れてしまうと、もっと茶色くなってしまう。味は変わらないのかも知れないけれど、見た目が好くない。

 朝食を済ませて30分ほど書斎で眠り、頭をすっきりさせて洗面と着替えを済ませる。半袖を着て出られるほどに気温は上がっていたから驚く。青空とハナミズキの青葉が繁るみずき通りを越えたら、蕎麦屋までは100mほど。看板と幟を出したらチェーンポールを降ろして、午前中の仕込みにかかる。今日は開店前に二組もお客が来たので、その分、早く売りきれになった計算。とにかく天麩羅ばかりよく出たので、明日の具材は足りるだろうかと心配するのでした。

 

カテゴリー
未分類

2023年5月末



5月27日 土曜日 嬉しい悲鳴の今日もお蕎麦完売で …

 5時に起床。5時半には蕎麦屋へ出掛けていく亭主。もう太陽は森の影から昇っていました。早速、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。生地を寝かせている間に、夕べ漬けたお新香を糠床から採りだして、切り分けたら小鉢に盛り付ける。このほかに切り干し大根の煮物を5鉢用意して、暖かくなるという昼に備えるのでした。朝に8食分の蕎麦を打ち、朝食後にまた8食分の蕎麦を打って、昨日の残りと合わせて今日は17食の蕎麦を用意したのです。

 家に戻ったらもう朝食の用意が出来ていました。鰺の開きが大きすぎてなかなか食べ終わらない。半分の量で好いのに、どうして女将は1匹を食べさせるのだろうか。新しく買った魚焼き器の使い勝手が好すぎるのかも知れない。やっと食べ終えて、書斎に入って横になるけれど、これがなかなか眠れないのです。仕方がないから、朝ドラの始まる時間に起き出して、洗面と着替えを済ませ、コーヒーを入れてひと休みする。今日は朝から暑いから半袖で出掛ける。

 さつきの綺麗に咲いているご近所の前を通れば、次のお宅はラベンダーが並んで咲いているのです。ちょっと暑すぎるようだけれど清々しい5月の朝。蕎麦屋に着いて朝の仕事を終えたら、すぐに蕎麦打ち室に入って、二回目の蕎麦を打つ。湿度が随分と低かったから、加水率を42%まで上げたら、伸しも綺麗に仕上がって、蕎麦切りもまずまずの出来なのでした。これで17食の蕎麦が一つの生舟に入ったことになる。残れば明日に使えるからと思っていたのです。

 苺大福を包んで、野菜サラダの具材を刻んで盛り付ける。11時には開店の準備か整って、やっと座ってひと休み。早お昼を終えて女将がやって来る。暖簾を出したらすぐにお客がいらっして、最初の二組までは覚えているのですが、後はぞろぞろと続けてご来店なのでした。満席になって、後から玄関を開けたお客が「どのくらい待ちますか?」と尋ねたら「今ここがが空きます」と、最初のお客が言ってくださった。女将もてんてこ舞いの忙しさなのでした。

 1時を過ぎて、生舟の中にある蕎麦はもう注文済みの数だけで、それからいらっしゃるお客は「お蕎麦売り切れ」の看板を出して、お断りした。カウンターのお客はビールと焼酎のライム炭酸割りをご注文で、奥のカウンターのお客が先に天せいろをご注文。その後で、ご夫婦と四人連れのお客が別々に入ったから、店はコロナ前の賑わいなのでした。天せいろの具材がなくなったので、新しく野菜を切り分ける。全部出し終えたのが1時半前なのでした。

 野菜サラダや苺大福はほとんど出ていないから、30分近く待っていただいたお客達に、サービスでお出しして食べていただいた。1日15食と決めて営業をしているのは、続けて作り続けても、閉店の間際までに15食ぐらいしか調理できないからなのでした。それが今日は17食の蕎麦がすべて売り切れたから、コロナ以前の混みようなのです。洗い物をかたづけるのに3時過ぎまでかかり、天麩羅の具材もなくなってしまったので、また隣町のスーパーに買いに行く。  へろへろになって家に帰って、夜は出汁取りと蕎麦汁の仕込み、お新香のぬか漬けを漬けに、また蕎麦屋に出掛けていく。今日は夜の防犯パトロールがあった日ですが、申し訳ないけれどパスでした。



5月28日 日曜日 今日は余裕でお蕎麦完売で …

 今朝は午前5時半には蕎麦屋に出掛けて、朝飯前のヘビーなひと仕事なのです。昨日の洗った盆や皿はそのままカウンターに干したままだし、蕎麦汁も一つもない。おまけに蕎麦も打たなくてはならないし、夕べ漬けたお新香も糠床から取り出して、切り分けたら盛り付けなければ。まずは蕎麦打ち室に入って、朝一番で蕎麦を打つのです。生地を寝かせている間に、蕎麦汁を徳利に詰めて、盆や皿を片付ける。蕎麦打ち室に戻って蕎麦を伸して包丁切りをする。

 夕べは10時過ぎに床に入って、今朝は5時過ぎまで一度も起きることなく眠ったから、休養は十分のはずだけれど、やはり疲れは戻って来るのです。頭がふらふらして、蕎麦切りも多少むらが出る。それでも8食分を無事に切り終えて、厨房に戻ってお新香を切り分ける。今朝は加水率を42%にして打ったのが好かったらしい。硬すぎずに伸して畳めたのが正解なのでした。7時を過ぎていたけれどコンビニまで足を伸ばして煙草を買って帰る。

 1時間半の朝飯前のひと仕事を終えて家に戻れば、今朝は豪華な食卓なのでした。蕎麦屋でぬか漬けに使ったカブの葉を持ち帰ったら、女将はお浸しと味噌汁に入れて使ってくれた。ピーマンも蓮根もほっけの塩焼きに添えた大根おろしも、すべて蕎麦屋の残りものだけれど、食品ロスは出さないという信念の女将の力で、美味しく生まれ変わったのです。食後は書斎に入ってひと眠り30分。眠ったかどうかも判らないけれど、髭を剃って着替えを済ませる。

 今朝も暖かかったから、半袖に薄手のズボンをはいて蕎麦屋に出掛ける亭主。みずき通りもすっかり初夏の装いなのでした。早いところではもう紫陽花の花が咲いて、色づき始めているのです。昨日と同じで朝のうちは青空が覗いたけれども、日中は薄曇りで、時折陽が差す程度。それでも、気温はぐんぐん上がって、今日も26℃ほどになるのでした。日曜日だから、これでお客が来ないはずがないのです。暖簾を出したら、すぐにもうお客が二組ほどいらっした。

 苺大福も野菜サラダも売り切れるほどに出て、1時過ぎには用意した13食の蕎麦がすべて売り切れたのです。昨日の反省から、数を打って蕎麦を出せば好いというのではなく、後の片付けまで考えて売り切れのタイミングを決めたのが好かった。売り上げは少なくなるけれど、いらっしたお客様も忙しない思いをしなくて済むのでした。ご家族三人で来たお客は、せいろ蕎麦を頼んでワカサギと赤いかの天麩羅を別にご注文。蕎麦が美味しいと褒めてくださった。

 10人を越えた来客の後は、昨日の混雑に比べたら、洗い物も適度に忙しく、2時半には女将と蕎麦屋を出ることが出来たのです。コロナ禍の前には日に20人を越えるお客もあったけれど、夜もやっていたし、まだ亭主も若かったからこなせたのかも知れない。歳を取ると年々出来ることが少なくなっていくとは、お袋様がよく言っている。今日も小鉢が明日の営業には足りないので、夕刻にぬか漬けを漬けに蕎麦屋へ行く。そして、大相撲の千秋楽をテレビで観る。




5月29日 月曜日 やっと普通の平日の営業が戻った …

 今朝も6時前に一度蕎麦屋に出掛けて、夕べ漬けたお新香の糠漬けを取り出して、切り分け、小鉢に盛り付けておく。混んだ次の日というものは、小鉢も蕎麦汁もなくなるから、いろいろと補充しなくてはならないのです。それでも、今日は一日中雨だと言うから、久し振りに暇な営業かと思うと、少しホッとするのです。家に戻って朝食を食べたら、10分ほど横になるけれど、眠れるはずもなく、着替えと洗面を済ませて、車で蕎麦屋に出掛ける。

 看板と幟を出して、チェーンポールを降ろしたら、最初に蕎麦打ち室に入って、今日の蕎麦を打つ。雨だから湿度も高いので、加水率は41%強にしたけれど、捏ねている間にまた柔らかくなってしまう。それでも打ち粉を上手く使って8人分の蕎麦を打ち上げて、厨房に戻るのでした。今日は雨も降っているし、お客は少ないはずだけれど、苺が残っている数だけ大福を包み、野菜サラダもいつもと同じ三皿用意して開店の準備を整える。

 暖簾を出したら、車が駐車場に入って来たので、生舟を蕎麦打ち室の冷蔵庫から厨房に運んで、お茶を入れる準備をしていたら、玄関が開いて、「いらっしゃいませ」とお客を迎える。ところが「予約は出来るのかしら?(予約は受け付けていません)」「水曜日はお休みなのよね。電話番号が判るものはないかしら?」と聞くだけで、店置きのパンフレットをお渡しすれば、すぐに帰って行くではありませんか。『な~んだ』と拍子抜けがして、次のお客を待つのでした。

 昼を過ぎて若い女性客がお二人でご来店。天せいろ二つのご注文でした。昼の時間だからか、雨が降っているというのに、常連さんもいらっして、いつものせいろ蕎麦の大盛りと、珍しくワカサギの天麩羅を頼まれたのです。天せいろを先にお出しして、一緒に茹でた蕎麦を後のお客にもお出しする。ワカサギの天麩羅はすぐに揚げて席にお持ちするのでした。亭主一人の営業でもこのくらいはこなせるけれど、続けてお客が入るともう大変なのです。

 1時半になっても次のお客が続かないから、亭主はかき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べ始める。雨は少し小振りになって、暖かいのか涼しいのか、訳の分からない天候なのです。雀や椋鳥などが元気に飛び交っているだけなのです。月曜日はこの後が大変で、残った食材を整理して持ち帰る用意をしなければなりません。鍋や釜を洗って、2時半を過ぎた頃に、やっと車で家に戻るのでした。書斎に入って今日のデータをパソコンに入れたら、5時半までひと眠り。



5月30日 火曜日 疲れの取れない定休日は寝てばかり …

 夕べは早く寝たからいつものように5時には目が覚めて、目が覚めれば朝飯前のひと仕事を考える。返しがなかったから、小雨の降る中を車で蕎麦屋まで出掛け、カウンターの洗い物を片付けて返しを作り始める。出汁を取るよりは時間がかからないので、作ったら後は自然に冷ましておけば好い。空になった瓶類は前回のものと一緒にして、今日取りにくるゴミに出せばいいのです。ついでに昨日固めた古い油も、生ゴミと一緒に出しておく。

 7時前に家に戻れば、玄関脇の団扇サボテンが眠そうに花を開いていた。昼になればもっとはっきりと開くのだけれど、気温の低い朝はこんな感じなのです。食堂に入るとまだ女将が調理の最中で、亭主は居間で映画を見始める。シュワルツネッガー主演の「ジュニア」というコメディーで、何時も最初を見ていないから、興味を引かれたのです。朝食が出来て、おかずが野菜サラダにベーコンエッグだったので、すぐに食べ終えてまた居間に戻る。

 CMの時間に着替えや洗面を済ませて、9時前には最後まで見終えたので少し眠りたかったのだけれど満足。お袋様に電話をして、毎週火曜日の仕入れに出掛ける。半袖のTシャツの上にジャンバーを羽織って、小雨の降る中をお袋様を迎えに行けば、彼女は「暑いんだか、寒いんだか判らない天気だね」と言って車に乗り込んできた。雨の日は農産物直売所に野菜が届くのが遅い。帰る頃になって、知り合いの農家の親父様が来たけれど、隣町のスーパーに出掛ける。

 入り口に置いてある果物からいつも買い始めるのだけれど、夏みかんも苺ももう終わりの時期なのでした。メロンと西瓜とキイウイと貯蔵林檎だけが並んでいたので、キイウイと林檎を買って、いつもの食材を次々と籠の中に入れていく。今日は新型コロナのワクチン接種の予定があったので、早めに家に帰って女将と出かける。予約の人の数が少なかったと見えて時間前に完了。帰りに二人で近くのカレー専門店でカツカレーを食べる。深みのないカレーが残念。

 蕎麦屋のカレーうどんを、来るたびに「美味しい」と言うお客がいるけれど、カレーと出汁の効いた蕎麦汁とを合わせているから深みがあるのでしょう。午後はひと眠りしてから蕎麦屋に出汁を取りに出掛ける。朝の返しと違って、たっぷり1時間はかかったのです。夜は昨日残った串焼きと鴨肉とを、野菜サラダの残りを添えて二人で別々に食べる。今日は眠っても眠ってもまだ眠たい。夜になって風呂に入る頃になって、やっと眠気が覚めてきたのです。

5月31日 水曜日 今日も一日中眠かったけれど …

 定休日二日目もなかなか起きられなかった。夕べ飲んだ酒のせいなのか、先週の疲れのせいなのか判らない。休みだと思うから無理に起き出さないで、朝飯の時間まで床の中でウトウトするのでした。昨日ワクチン接種をした左腕が夜中から痛くて、目が覚めたということもある。今朝は寝間着代わりのジャージのまま蕎麦屋に出掛け、蕎麦汁を徳利に詰めて、洗濯物を干すことから始まった。ところが天麩羅の具材を切り分ける段になって、買い忘れに気が付く。

 南瓜も三つ葉も買っていなかったから、これは大変と昼前に隣町のスーパーまで出掛けて購入してくる。もう時期が終わりかと思っていた苺が少し出ていたので、山芋や切り干し大根などと共に、ついでに買って帰るのです。白餡を作ったのがまだ残っていたから、ちょうど好かった。店の駐車場の未央柳が満開なのでした。考えたら五月ももう今日で終わり。いよいよ紫陽花の季節になるのです。月日の推移について行けないのは歳を取った証拠なのかも…。

 昼は昨日食べなかった蕎麦を茹でて、山芋をおろしてとろろ蕎麦にして女将と食べる。昨日のカツカレーと比べたら、ずっと食べやすい。やはり年齢のせいなのか。でも、好きな食べ物だけに、もっと肉を厚くして、カレーを美味しくして食べてみたいという気はあるのです。昨日のカレー専門店にはまた出掛けて行って、違うメニューで食べてみたい気がする。量販店でのメニューはも次にもう一度食べたくなるという秘訣があるような気がするのです。

 女将がスポーツクラブに出掛ける頃には、亭主はまた書斎に入ってひと眠り。とにかく食べると眠くなるというのは、好いのか悪いのか身体の疲れを取るには一番好いのかも知れない。それでも1時過ぎには蕎麦屋に出掛けて、午前中に出来なかった仕込みを開始するのでした。蕎麦粉の発注も電話して、出入りの業者への注文も、最近はLINEで済ませる。天麩羅の具材を切り分けて、糠床にお新香を漬けたら、今日の仕込みは終わりなのでした。

 家に戻れば、すぐに女将が帰って、「随分と早かったわね」と言うから、「ちょっとお新香を早く漬けすぎたかも知れない」と応える亭主なのでした。夜は防犯パトロールがあるので、早めにラーメン餃子を作って食べる。大阪の王将の出している冷凍餃子は、値段も安く、中身は少ないのだけれど亭主の作る餃子に似ているから、最近、好く買ってくるのです。食べ終えたらまた書斎でひと眠り。パトロールは7時前に出掛けて約一時間、汗びしょで帰って来た。

カテゴリー
未分類

2023年5月下旬



5月20日 土曜日 午後から雨が上がったので助かった …

 今朝もぐっすりと7時過ぎまで眠ってしまいました。蕎麦屋が混んでいるわけでもないのに、お客を待って一日仕事をするというのは、結構、疲れるのかも知れません。出がけに玄関脇の団扇サボテンの花が一つ咲いているのを見つけて、写真に撮ったのだけれど、スマホのオートの設定では、花心まで綺麗には映らないのが残念。通りに出れば、家の塀際にサツキの花が咲いているのが見えた。歩きながら、今日は何から始めようかと考えるのでした。

 蕎麦屋に着いて、朝の仕事を終えたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。加水率は42%強。今日も好い蕎麦が打てたので嬉しい。14食を用意して、週末の来客に備えたのですが、朝から雨が降って、北風だったのでちょっと不安がありました。かといって、打つ蕎麦の数を減らすわけにもいかず、天気予報では曇りだというので信じたかったけれど、外は雨なのでした。こればかりは、誰に文句も付けられないから、運を天に任せるしかないのです。

 幸いなことに昼前から雨が止んで、昼過ぎにはお客が来始めた。皆さんリピーターの方らしくて、ヘルシーランチセットや天せいろやとろろ蕎麦をご注文されるのでした。12時過ぎから1時過ぎまで短い時間でしたが、次々とお客が入って、忙しい時間帯なのです。前の通りには、散歩に出る人たちの姿が見られ、北風なのに暖かいから、この陽気に救われたという感じです。2時過ぎには洗い物も終えて、女将と家に戻ることが出来ました。

 ひと休みして女将は買い物に出掛け、亭主は書斎でひと眠り。女将が帰る頃には目覚めて、蕎麦屋に行ってぬか漬けを漬ける。小鉢がもうすぐなくなるのでした。そして、空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を作って補充しておきます。外は青空が覗いて、陽が差しているから皮肉なもの。今日の蕎麦は、生舟の半分ほどなくなっていたから、明日は何食分打てば好いのだろうか。風は北風から南風に変わって、暖かくなるのだと言うけれど … 。

 大相撲をテレビで観ながらの夕食には、前回、美味しかったからと、亭主がリクエストしたポークソテーが用意されていました。油を引いて温めたフライパンで焼く筋切りされた肉は、柔らかくて本当に美味しいのです。蕎麦屋で残った野菜サラダを添えて、焼酎の炭酸割りを飲む亭主。女将が贔屓の大関の取り組みになって、彼女は席を立って「痛々しくて見ていられない」と言う。亭主よりも相撲にのめり込んでいる様子だから「みんな大変なのだよ」と亭主。



5月21日 日曜日 南風のお蔭で暖かく …

 早朝の蕎麦屋に出掛けて、紫陽花の花芽が大きくなっているのに驚きました。朝から一日中曇りだという天気予報とは違って、青空が見えていたから、少しは期待が持てそうだと喜んだのです。厨房に入って、糠漬けのキュウリやナスやカブを取り出したら、切り分けて小鉢に盛り付ける。切り干し大根煮物と合わせて11鉢あるから足らなければ、インゲン豆の生姜和えでも出せばいいかと、考えて家に戻るのでした。女将が台所で奮闘している様子なのです。

 食後のひと眠りも眠れないままで、8時になっらた洗面と着替えを済ませて、また蕎麦屋に出掛けていく。朝の仕事を終えたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。加水率42%は昨日と変わらずに、今日もしっかりとした蕎麦が仕上がるのでした。昨日の残りと合わせて、12食の蕎麦を用意して開店前の仕込みに精を出す亭主。厨房に戻って、大根を摺り下ろし、薬味の葱を刻んで、苺大福の仕込みにかかるのでした。今週の苺は新鮮で傷がないので好かった。

 野菜サラダの具材を刻んでいる間に、セキュリティー会社から電話があって、頼んでおいた機器の不具合を見に来ると言う。10年経って内部の電池が消耗したのだとか。女将もやって来て、開店の支度は出来ていたのです。雨は降っていないけれど、暖かな南風のお蔭で店の中は25℃。窓を開けて外気を入れる。開店の時刻に何時ものご夫婦がいらっして、カレーうどんに鴨せいろのご注文。気温が上がる昼過ぎからは次々とお客が入って、日曜日ならではの景色。

 1時過ぎに最後のお客がいらっして、ご主人は天せいろと言っていたけれど、奥様が「天麩羅はいらないわ」と言って、せいろ蕎麦の大盛りと普通のご注文なのでした。すぐに蕎麦を茹でてお出しするけれど、女将と二人で顔を見合わせる。日曜日だから、昨日よりも多くのお客が来たけれど、複雑な注文がなかったから、女将も楽な様子なのでした。外はたまに陽射しがあるけれど、晴れる様子ではないのです。亭主はかき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べる。

 二人で家に戻れば、玄関脇の団扇サボテンが、今日はまた一つ花を咲かせていた。昨日の写真の失敗を鑑みて、今日は設定を変えて撮ってみました。全部の花が開くときにはさぞ綺麗だろうと思うのです。ひと休みして、女将は買い物に出掛け、亭主は書斎でひと眠りなのです。今日の夕食は亭主のリクエストで春巻きなのでした。パリッとした食感と肉と野菜の味わいが、何とも言えずに懐かしい。昔はよく作ってくれたものなのです。明日はどうなるのだろうか。




5月22日 月曜日 昼は28℃まで気温が上がって …

 朝は雨が降っていたけれど、6時過ぎに車で蕎麦屋に出掛けて、カウンターに干した盆や蕎麦皿を片付ける。今朝の朝飯前のひと仕事は、昨日なくなった小鉢の具材を作る事でした。切り干し大根が続いたので、たまには違ったものをと、ワカサギの南蛮漬けを作ることにしたのです。人参を千切りにして塩をまぶしたら、玉葱を薄くスライスして水に浸けておく。出汁を煮立てて出汁醤油と酢を入れた鍋をそのまま冷やして、いよいよワカサギを天麩羅にする。

 もう7時を過ぎていたけれど、出し汁に人参と玉葱を入れて、揚げたワカサギの上から染み込ませ、タッパに入れて冷蔵庫で保存する。家に戻れば、まだ朝食の支度は終わっていなかった。今朝のおかずは昨日と同じく、卵焼きと海苔と納豆とお新香。すぐに食べ終えて亭主はお茶も飲まずに書斎に行って横になるのでした。すぐに眠れるわけもなく、朝ドラの始まる時間から15分ほど眠っただろうか。洗面と着替えを済ませ、コーヒーを入れて目を覚ます。

 暑い朝だったから、白のジーパンにTシャツを着て、蕎麦屋まで歩けばもう汗をかく。朝の仕事を終えたら、窓を開け放ってTシャツも脱いで、蕎麦打ち室にはいるのでした。この暑さではお客が来るかも知れないと思ったけれど、昨日残った蕎麦と合わせて、8食だけ用意したところでお終いにしました。厨房に戻って野菜サラダの具材を刻んで盛り付けたら、今朝作ったばかりのワカサギの南蛮漬けを小鉢に盛り付ける。お新香が三鉢残っていたので少しだけ。

 暖簾を出す頃には更に気温が上がって、昼は28℃にまでなったから、これでは急に暑くなりすぎてお客が来ないだろうと、嫌な予感がするのでした。通りを歩く人の姿も見えないから、やはり暑い日には家を出ないのかも知れない。向かいの畑で野良仕事をしていた親父様たちも、暑くなったからか家に帰ったらしい。青空も覗いて、時折、陽も差してきた。風があるのが救いで、蕎麦屋の中もエアコンを入れていたけれど、冷えてきたので窓を開けて涼む。

 店の中は26℃になろうとしていたから、野菜サラダも苺大福も冷蔵庫に入れる。1時を過ぎてもお客がないので、亭主はかき揚げを揚げて、賄い蕎麦を食べてしまう。残りものを持ち帰る準備をしながら、閉店の時間を待つのです。洗い物は食材を入れてあったステンレスの容器や天麩羅鍋と大釜。残った食材は一人では持って帰れないから、夕刻にまた車で取りに来よう。夕食のおかずはワカサギの南蛮漬けとお新香。ひと休みしてプールに出掛けるのでした。




5月23日 火曜日 冷たい雨の降る一日だったけれど …

 今朝も5時起き。5時半には雨の中を蕎麦屋に出掛ける亭主。コーヒーを沸かしながら、夕べ浸けておいた出汁取りの鍋に火を入れて、まずは一番出汁を取ります。2㍑の鍋には 600cc の返しを加えて、火にかけたら沸騰させずに火を止める。これが今週前半の蕎麦汁になります。残った一番出汁はボールで冷やして、瓶に詰めて蕎麦汁がなくなった場合の予備に使います。次いで二番出汁を3㍑取って、ステンレスの容器に入れて冷やします。これで約1時間。

 車に乗ろうと駐車場に出れば、先日、二台分の駐車スペースを整備しようと、綺麗に剪定した甲斐があって、なかなか好い具合なのです。手前には、もう一台、道路に直角に停めるスペースがあるけれど、先の二台分の車が出入りするために、大きな車は停められないのです。リピーターが多いから、皆さんよく判っていらっしゃるけれど、たまに初めての方が無理な止め方をする。最近は亭主も黙ってお客の止め方を見ている。一声掛ければ済むことなのです。

 お袋様と仕入に出かけて10時半に家に戻れば、女将に「床屋さんに行くんじゃないの?」と言われ、早く帰った理由を思い出す。一月振りに散髪をしたら、気分はさっぱりするのです。もう、一月が過ぎてしまったのかと思いつつ、家に戻って蕎麦を茹でるのでした。小鉢には、昨日、折角、作ったのに客に出せずに持ち帰ったワカサギの南蛮漬けを添えて、亭主は大盛りのせいろ蕎麦を食べる。食後に書斎に入って横になったけれど、早く起きたのに眠れなかった。

 午後は女将が稽古場で書を書いている間に、亭主は蕎麦屋に戻って、細々とした仕事を片付ける。生ゴミを捨ててレンジ周りを掃除したら、洗濯物を干そうと思ったけれど、まだ昨日干した物が乾いていない。雨はずっと降り続いているのでした。家に帰れば、女将はもう仕事を終えていた。昨日、持ち帰った野菜サラダが台所の調理台に置いてあったので、「今日は春巻きかな?」と言えば、大当たりで、夜は台所で大相撲を見ながら亭主の好物で一献です。




5月24日 水曜日 細かな仕事は少し手を抜いてでも …

 今日は朝から青空が広がって気持ちが好かった。でも、朝のうちは11℃と少し寒かったので、厚手のトレーナーと上着を着て、何ヶ月ぶりかで書斎と居間の床を掃除機で綺麗にしたのです。とは言っても、隅にはまだ埃が溜まっているし、とても完璧には掃除できない。手抜きをして少し好い加減でも、掃除をすることの方が優先だから、歳を取るとこのくらいの方が、負担が少ないのかも知れないと思う。庭に出て、先日切ったカッシアの木をノコギリで短く切る。

 朝食を食べて蕎麦屋に出掛け、蕎麦豆腐を仕込んだら、昨日作って置いた蕎麦汁を徳利に詰める。そして、今週はまた小鉢に切り干し大根の煮物を作っておくのです。ワカサギの南蛮漬けを作った日には、お客が来なくて家に持ち帰ったから、先週来たお客はまた同じ小鉢になる。夕方漬けに来る予定のお新香もあるから、上手い具合に出し分けられれば好いけれど。やっと乾いた洗濯物を畳んで、洗濯機の中の洗い物を干したら、いよいよ庭に出て草取りです。

 これも完璧さを求めずに、かなり好い加減にやらないと、時間ばかりかかって疲れるのです。90㍑のビニール袋が一杯になったら、止めるのがいつものこと。30分ちょっとでちょうど好い。草を取ったミニ菜園には、何か植えたいけれど、まだそこまで元気がない。お袋様の言うとおり、歳を取ると年々出来なくなることが多いのだとか。11時前に家に戻って、昼の支度を始めるのでした。月曜日に打った蕎麦がまだ残っているから、今日はとろろ蕎麦にしました。

 小鉢の食材として作ったワカサギの南蛮漬けも、やっと食べ終えるのです。三日目のなる蕎麦も、常温に戻してから茹でたら、とても美味しかった。コシのある蕎麦と深みのある蕎麦汁と、蕎麦屋ならではの味わいなのです。食後は書斎に入ってひと眠り。女将はその間にスポーツクラブに出掛ける。朝から随分と動いたから、ぐっすりと1時間ほど眠って、1時過ぎに西の町のホームセンターに、割り箸やゴミ袋、台所の消毒液など店の備品を買いに出掛ける。

 店に戻って明日の仕込みを始めれば、昨日は蓮根を買うのを忘れたのに気が付く。赤いかの冷凍物があるから、今週はこれに替えて天麩羅を出すことにする。天麩羅の食材を切り分けたら、お新香を糠味噌に漬けて午後の仕込みはお終い。家に戻って大相撲を見ながら、早い夕食に焼き肉丼を作って食べておく。ひと眠りしたら、夜のプールに出掛けるのです。まだまだリハビリの途中だけれど、確実に身体か動くようになっているからひと安心なのです。




5月25日 木曜日 朝と昼との温度差について行けない …

 朝の5時に目覚めて、薄着のまま蕎麦屋に出掛けたけれど、今朝は11℃だったのだとか。鼻水が出て来て仕方がなかった。くしゃみは出るし、早く気が付けば好かった。昨日の夜の間にどうも鼻風邪を引いてしまったらしいのです。プールから帰って暑い暑いと薄着をしていたのが好くなかったらしい。糠床からお新香を取り出し、切り分けたら小鉢に盛り付ける。6時過ぎの太陽はもう森の上に高く昇っているのでした。家に戻って朝食を食べたらひと眠り。

 再び蕎麦屋に着いて見れば、駐車場の未央柳が咲き始めているではありませんか。一年ぶりの対面に思わず感激するのです。花の似ているご近所のキンシバイよりは少し時期が遅いけれど、黄色の花と黄緑の葉が印象的なのです。看板と幟を出してチェーンポールを降ろしたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。朝のうちは晴れていたのに、もう曇り空で、気温は少しずつ上がっているから、窓を開けて風を入れる。加水率は42%でちょうど好い硬さ。

 蕎麦打ちを終えたら暑くなるので、上着を脱いで長袖一枚になるのですが。それでもまだ暑く、くしゃみと鼻水が止まらないから、ちょっと熱っぽいのかも知れなかった。昼近くになって青空も覗いて、陽射しも出て来たのです。暖簾を出せば、昼過ぎにはお客がいらっして、暖かい汁のぶっかけ蕎麦と、暖かい汁の天麩羅蕎麦をご注文なのでした。やはり、外は少し寒いくらいなのかしらと、自分の身体が熱いので、感覚が分からなくなっている。

 続けてお客が来る頃には、女将がやって来てくれたので助かったのです。駐車場は満杯になり、他のお客は天せいろばかりなのでした。それでもひと通りお客が混んだらそれでお終い。昼過ぎの一時間ほどの時間なのでした。早めに洗い物を済ませて、女将を先に帰す。火を消したかと確かめて、後から亭主は店を出るのです。夕刻まで少し眠ったら、今日は業者が頼んでおいた食材を持ってくる日だから、また蕎麦屋に出掛けて家に戻れば5時半なのでした。




5月26日 金曜日 平日なのにお蕎麦が売り切れた …

 昨日よりは少し暖かい一日でしたが、朝と昼との温度差は10℃を越えていました。昨夜は具合が好くなかったので、今朝は6時まで眠って、先日、切ったカッシアの木を、ゴミ袋に入る大きさに剪定用のノコギリで切っておく。すでに三分の二はゴミで出したのですが、女将が枝の張った部分や長い幹を避けておいてくれたのです。朝食を食べたら髭を剃って着替えたら蕎麦屋に出掛ける。蕎麦屋の駐車場には未央柳が沢山花を付けていました。

 看板と幟を出したら、チェーンポールを降ろして、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打ち始める。加水率は41%強で、少し硬いけれど何とか伸して、包丁切りを終えるのでした。昨日の残りの蕎麦と合わせて9食だけ用意して今日はお終い。一人の営業日は、頑張っても10人はこなせないのです。お客様には申し訳ないけれど、なくなったら売り切れにして片付けに入る。1時で今日も売り切れてから、車が2台ほどやって来たのでした。

 暖かく、時折、陽射しも出て、蕎麦を食べるには好い陽気なのかも知れない。今日は天せいろの注文が多かったのです。そのせいか野菜サラダも苺大福も出なかった。天麩羅でもうお腹が一杯になってしまうらしいのです。赤いかの天麩羅も柔らかくてとても美味しかったと言うお客もいらっした。それもそのはず、イカの表面には隠し包丁を細かく入れて、食べやすくなっているのです。レンコンよりも少し根が張るけれど、たまに変わって好いのかも知れない。

 1時半近くに最後のお客が帰って、亭主は洗い物の前に掻き揚げを揚げて賄い蕎麦を食べておきます。一人の営業だと、テーブルを次のお客のために空けて拭かなければならないので、カウンターの上にずらっと盆に載せた蕎麦皿を並べて、洗い物は最後にまとめてやることになる。食休みをしたら、少しずつ片付けに入るのだけれど、洗いかごが一杯になったところで、洗濯物を畳んだり、違う仕事をして気分を転換する。全部終わったのは3時半過ぎでした。

 夕食の時間までひと眠りしたら、大相撲の最後の二番を見るのがやっとで、暑さのせいもあるけれど、やはり、疲れたのでプールはお休みにする。夕食の前に蕎麦屋に出掛けて、お新香を漬けてこなければなりませんでした。ついでに、カウンターに干したままの盆や蕎麦皿を片付けて、明日の蕎麦汁を徳利に補充しておきます。帰りに国道沿いの酒屋に寄って、焼酎と炭酸を買って帰るのです。女将は夕食を済ませていたので、亭主はトーストとトマトを食べた。

カテゴリー
未分類

2023年5月中旬



5月11日 木曜日 珍しく男性ばかりのお客様で …

 夕べはいつもと同じく10時半に床に就いたのに、今朝は何故か4時前に目が覚めてしまった。夜のプールでの水泳が効いたのか、定休日明けの緊張からか、もう一度眠ったら遅くなると思い、コーヒーを入れてひと休みしたら、5時前には蕎麦屋に出掛けたのです。森の影からまだ朝日は昇っていなかった。夕べ漬けた糠漬けを取り出して、切り分けたら小鉢に盛り付ける。筍と油揚げと椎茸を煮込んだ小鉢にはインゲンを添えて三鉢ほど用意しておく。

 小鉢をラップでくるんで冷蔵庫に入れたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。今日も二回打つつもりだから、時間のある最初に750gを打つのです。加水率は42%強で、もう43%では生地が緩くなる時期なのだと身体が覚えている。朝日がやっと森の影から昇って眩しい。今日届くはずの蕎麦粉と打ち粉が待ち遠しい。少ししかない打ち粉を大事に使うから、切りべら26本で135gの蕎麦を打っても、打ち粉の重量の少ない分、最後の一束が120gになってしまう。

 6時過ぎに家に戻って、女将はまだ起き出していないから、書斎に入ってひと眠り。寒いからエアコンの暖房を入れて眠ったら、ぐっすりと眠って1時間。女将が起こしに来てくれて、限りなく薄味の親子皿で朝食を食べる。お新香も味噌汁も薄すぎて味わいもないのだけれど、「ご馳走様でした」と言って居間で一休みなのです。女将が入れて来てくれるお茶だけは、味が濃いので美味しい。洗面と髭剃りを終えたら、着替えをして早めに蕎麦屋に出掛ける。

 玄関脇の団扇サボテンが沢山の花の蕾を付けていました。強い植物らしく、伸びると棘が人の身体に当たるから、短く切りつめてはいるのだけれど、次々と伸びてくるのです。蕎麦屋に着いて、今朝は新しい幟を立てました。1200円の天せいろの写真があるうちは、値段を上げられないから、もう少し頑張らなくてはいけない。金木犀の木の枝も、花が咲く前にもう少し体裁を整えなければ。二回目に500gの蕎麦を打って、今日は13食の蕎麦を用意しました。

 大根と生姜をおろして、薬味の細葱を刻んだら、苺大福を包み、野菜サラダの具材を刻んで、お湯をポットに詰めて、天つゆの鍋と新しい油を天麩羅鍋に入れて温めたら、店の掃除を始めるのです。暖簾を出して昼前に常連さんがいらっして、いつものビールとカレー蕎麦。出し終えたところで、大きなワゴン車が2台駐車場に入って職人風のお客が4人でいらっした。リピーターらしく、ぶっかけ蕎麦の大盛りと普通、とろろ蕎麦のご注文なのでした。

 12時過ぎに、ちょうど女将が来てくれて助かるのです。女性のお客が玄関を開けて「車は停められますか」と聞くので、「もう1台は入れますよ」と応えたけれど帰って行かれる。また、女性のお客が暖簾をくぐって「車を停められますか」と聞くから、同じように応えたのだけれど、また帰って行かれた。大きなワゴン車が問題だったのか、入り口のテーブルに座った男性客に抵抗があったのか、その後も今日は男性のお客ばかりなのでした。蕎麦の残りは三束 … 。



5月12日 金曜日 寒い朝、涼しい夕べ …

 夕べは業者の配達もなかったから、二日続けてのプールに出掛けてみましたが、身体は重く感じられた。それでも、運動をして暖まったからか、夜は居間の椅子に座ったまま、1時間近くも眠ってしまいました。目覚めてみれば、昨日よりも寒い朝なのでした。やっと石油ストーブが空になって、エアコンの暖房とコーヒーで暖まったら、6時過ぎに蕎麦屋に出掛ける。もう陽は高く昇って、青空も少し覗いていました。ヤマボウシの花と紅葉の新芽が鮮やかです。

 家に戻って朝食を食べたら、今朝はひと眠りしないでテレビで映画を観ていた。『ほんとうのピノッキオ』という前に一度見たものでしたが、アニメではなく実写化されているのがリアルで迫力があるのです。最後までは観られないから、女将の朝ドラが終わるところで「行ってきま~す」と玄関を出て再び蕎麦屋に出掛ける亭主。まずは看板や幟を出し、チェーンポールを降ろして、蕎麦打ち室に入るのでした。加水率は42%強と昨日と同じ。好い生地が出来た。

 生地が好ければ後は伸しと包丁切りだけだから、無事に8束の蕎麦を仕上げて生舟に並べる。大福は昨日作ったものが使えるから、後は野菜サラダの具材を刻むだけ。十分な時間があったので、切り干し大根の煮物を作っておく。店の掃除も終えて暖簾を出すけれども、外は時折、陽の差す薄曇りで、気温は20℃に届かなかった。昼を過ぎて、スポーツクラブの予約が取れなかった女将が手伝いに来てくれたけれど、二人とも手持ち無沙汰な午後なのでした。

 1時を過ぎて常連さんがいらっして、いつものせいろ蕎麦の大盛りと、辛味大根の最後の一つを頼まれる。7月の春蕎麦が出る時期までは、もうないのですと蕎麦農場の女性に言われて、ちょうど今が端境期らしいのです。朝の6時から準備をして、お客が一人。こんなこともあるのです。2時には蕎麦屋を出られたから、女将はすぐに美容院に電話をして出掛けて行く。亭主は夕刻までひと眠りしたら、蕎麦粉の代金を振り込みに行く。今日はプールはお休み。




5月13日 土曜日 昨日よりも天候は悪く、夜まで雨でした …

 朝の7時近くまで8時間以上も眠ったから、体調はすこぶる好かったのです。夜の食事に、冷凍うどんを茹でながら、カルボナーラのルーを温めて、うどんにかけて食べたらこれがとても美味しかった。満足したときにはすぐに眠くなるから、2時間ほどテレビの前でウトウトシながら床に就いたのです。女将の朝ドラが終わったところで例によって「行って来ま~す」と玄関を出て、みずき通りを渡れば、青空の覗いた空は暗雲が立ちこめていました。

 今朝は昨日の蕎麦がほとんどそのまま残っていたので、蕎麦を打つのを止めたのです。こんなに早い時間に蕎麦屋に来てもあまりすることはなかったから、まずはコーヒーを入れて飲んで、じっくりと苺大福を包むのでした。天気予報では昼の間だけ雨と言うことでしたが、隣のお花畑の上の空も黒い雲で覆われて、今にも降り出しそうな様子なのです。気温はそれほど低くないからか、ポピーの花は開いたままです。週末に天気が悪いのも本当に困ったものです。

 それでも野菜サラダはいつもと同じように三皿盛り付けて、カウンターに並べるのでした。女将が早お昼を食べて、蕎麦屋に来る頃にはもう雨が降っていた。今日もお客は見込めないだろうと、天麩羅の具材を調理台に並べて、開店の準備を終えたところでひと休みです。雨は本降りになって、これは大変と思っていたら、駐車場に車が入ってくるから驚いたのです。リピーターの老人がカウンターに座って、せいろ蕎麦と野菜サラダをご注文なのでした。

 また1台車がやって来て、やはり老人がテーブル席に一人で座って、ぶっかけ蕎麦の温かい汁をご注文。1時近くになって、今度はご夫婦がいらっして、こちらも温かいぶっかけ蕎麦を頼まれる。外は案外と涼しいのかしら。店の中は窓を開けていても20℃もあるのだけれど、暖かさに慣れて来たから、陽が差していないと薄ら寒く感じるのかも知れない。お蔭で天麩羅を揚げるものだから、退屈しなくて済むのです。雨の日なのに本当に有り難い事でした。

 やっとお客が途絶えたから、今度は亭主がかき揚げを揚げて、賄い蕎麦を食べる。天麩羅が入ると腹に溜まるから、昨日の素蕎麦に比べて十分に満足できるのです。蕎麦に大根と山葵を絡ませて、口に入れれば実に美味しい。熱々の天麩羅もたった二つで、店で出す量の半分だけれど、満足のいく味わいなのでした。2時過ぎには洗い物を片付けて、女将と二人で家に戻るのです。雨が止むと言うから夜のパトロールの前にお好み焼きを作って食べたら、また雨 … 。




5月14日 日曜日 曇っていてもさすがは日曜日 …

 今朝はいつもと同じように朝飯前に蕎麦屋に出掛けて、今日の準備をはじめるのでした。帰り道にコンビニへ煙草を買いに寄り、みずき通りを逆方向から登れば、空は何処までも暗く、日曜日なのにこれではお客も少ないのではないかと思う。家に戻れば、女将がほっけを焼いて朝食の支度をしてくれていた。新しく購入した魚焼きのグリルも調子が好さそうだし、昨日店で残った大根を早速豚汁にして出してくれたのが、とても美味しかったのです。

 今朝も食後のひと眠りをせずに、8時過ぎには蕎麦屋に出掛ける亭主。今日も上手い具合に蕎麦を打ちたいと、早速、蕎麦打ち室に入って、加水率42%で生地を捏ね始めるのでした。最初はぼろぼろで水が足りないかと思うほどなのですが、何度も捏ねて幾うちに、柔らかくなってくる。亭主の蕎麦打ちでは、この時間帯が一番腕に力が入るのです。生地にひび割れがなくなるまで捏ねたら、菊練りに入ります。これも、結構、内側への力が入るのかな。

 生地を寝かせている間に厨房に戻り、大根と生姜をおろして薬味の葱を刻んでおく。女将が来て店の掃除を始める。雨こそ降っていないけれど、暗い空なのです。蕎麦打ち室に戻って、今日の蕎麦を伸して、包丁で切っていけば、硬さがちょうど好くて思うように仕上がる。切りべら26本で135gの蕎麦が8束。昨日の蕎麦の残りと合わせて13食を用意して今日は始まるのでした。野菜サラダの具材を刻んで、今日も三皿盛り付けておく。

 天候の割にはお客が入って、昼前にはもう満席になる。さすがに日曜日はいつもと違うのでした。1時前には「お蕎麦売りきれ」の看板を出して、片付けに入るのでした。看板を見て帰る人もいれば、「お蕎麦はなくてもご飯か何かないですか」と、小さな子供を3人も連れた若いお母さんが来たけれど、ご飯はやっていないし、大鍋の火は落としてしまっている。可哀想だったけれど、ご免なさいなのでした。2時半過ぎには洗い物を終えて、女将と二人で家に帰る。




5月15日 月曜日 ぐずついた天気のまま今週も終わり …

 10人を超えたお客の入った昨日は疲れて早めに休んだから、今朝はまたいつもの時間に目が覚めて、蕎麦屋に出掛けていく。カウンターの上に干してある盆や蕎麦皿を片付けて、予備の一番出汁で蕎麦汁を作ったら徳利に詰めておくのです。小鉢に切り干し大根の煮物を盛り付けたら、今朝の朝飯前のひと仕事は終わり。7時前に家に戻れば、女将が台所で朝食の支度をしてくれている。今朝はホッケと茄子焼きで、美味しくいただくのでした。

 今日は食後のひと眠りをしっかりとって、髭を剃って着替えを済ませたら家を出る。塀際のさつきが随分と咲いてきた。横並びで植えてあるから、もう直ぐ沢山の花が見られそう。季節は5月も中旬で、これは確か40年前に、この家を買った時から植えられていたもので、ご近所にもあちこちに随分と残っているのです。ツツジの木のあるお宅もあるから、ツツジが終わって次はさつきと考えられたのものかも知れない。曇り空にぱあっと気分を明るくしてくれる。

 家の前の通りを少し先に行くと、ラベンダーを植えているお宅がある。何種類かのラベンダーがそろそろ咲く季節なのです。団地のある丘陵を下った先には、ラベンダー畑があって、今年もラベンダー祭りが始まったようです。毎年、この時期には蕎麦屋の前を通って行く人たちが、帰りに寄ってくれるから嬉しいのです。小雨が降っていたけれど、傘を差すほどでもないから、ジャンバーを着て蕎麦屋まで歩くのでした。この天気で平日だから客は来ないだろう。

 それでも蕎麦屋に着いたらすぐに蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打ち始めるのです。加水率はぴったり42%。このところ外すことがないので、いつも綺麗な仕上がりで気分が好い。雨が降っていても、滅多にないけれど、沢山お客が来る平日もあるから、油断は出来ないのです。厨房に戻って苺大福を包んだら、野菜サラダの具材を刻んで、いつもと同じ数だけ皿に盛り付ける。来ないだろうとは思いながらも、調理している間は忘れていられる。

 果たして、1時を過ぎても客がないので、亭主はキノコ汁を温めて、茹でた蕎麦の上に掛けて蕎麦を食う。今週は一度もキノコ汁が出なかったので、だいぶ残ってしまったのです。食べ終わらないうちに、駐車場に車が入って今日初めてのお客がいらっしゃる。リピーターのご夫婦で、天せいろとビールとかけ蕎麦のご注文。かけ蕎麦に薬味の皿だけでは物足りないから、昨日の天かすを器に入れて出したら、綺麗に食べてくれた。ビールはお替わりで閉店後まで。




5月16日 火曜日 急激に暑くなってきた …

 昨夜は12時近くに床に就いたのですが、いつもの習慣で5時にはもう目が覚めてしまう。定休日といえ、やることは沢山あるから、蕎麦屋に出掛けて行く亭主なのでした。5時過ぎにはもう向かいの森から太陽が姿を見せて、涼しい朝なのに強烈な光を放っている。亭主は半袖で家を出たから、最初は肌寒い気がしていたのですが、店の中は18℃。動いていれば寒く感じる程ではないのです。準備してあった出汁を取って、返しの仕込みにかかるのでした。

 出汁取りと返し作りでは1時間では終わらないから、7時までに家に帰れば好いと、定休日初日から頑張ってしまう。残った時間で洗濯物を片付け、子ども会の廃品回収に出す段ボールや古新聞を車に積んで家に戻るのでした。朝食の後は書斎でひと眠りしたら、洗面と着替えを済ませてお袋様を迎えに行く。この時間でも外はまだ涼しいのでしたが、車の中に差し込む陽射しははもう真夏の様相。農産物直売所で知り合いの農家の出したそら豆と新じゃがを買う。

 隣町のスーパーに出掛ければ、何故か今日は空いていた。お袋様に買った食材の袋詰めを手伝ってもらいながら、仕入れを終えて蕎麦屋に戻ってくる。家に戻れば、買い物に出掛けた女将はまだ帰っていなかった。肉や魚を冷蔵庫に入れて、他の食材はテーブルに置いたままで、居間の部屋でひと休みしていたら女将が帰る。家の大鍋に湯を沸かしてとろろ芋を擦ったら、蕎麦を茹でる。今日はさっと茹でて早めに笊に取り、流水で洗ったら美味しく食べられた。

 あまりの美味しさに、亭主はもう一束蕎麦を茹でて、今度はキノコ汁を掛けて食べたら、さすがに腹が一杯になるのでした。満足したらまた書斎で横になってひと眠りなのです。やはり、暑さに加えて今朝の睡眠が足りていなかったのでしょう。女将がスポーツクラブの予約の時間だと起こしに来て、無事に予約を済ませたら、いよいよ午後の仕事に出掛ける亭主。蕎麦屋のぐるりの手入れの前に、駐車場の木々の剪定が優先なのでした。

 お客が車を停めやすいように、車のセンサーに反応しない長さに枝を落としていくのです。小一時間でビニール袋が一杯になって、後は金木犀の枝の上部を刈り取れば何とか終わるというところ。日影になってきたとは言え、外の作業は暑いのでやはり疲れる。帰りに国道沿いの酒屋に寄って、焼酎と炭酸を買って帰る。家に戻れば女将がそら豆のヘタを取ってくれていた。テレビで大相撲中継を観ながら、茹でたそら豆と新じゃがにバターを添えて酒の肴にした。




5月17日 水曜日 今日は昨日よりも更に暑く …


 定休日の二日目も、いつもと同じ5時には目覚めて、コーヒーを入れるのでした。今朝の朝飯前のひと仕事は、自宅の庭のカッシアの木が枯れてしまったので、これを取り除く作業。剪定用のノコギリで短く切っていくだけなのですが、5時では近所の出前、ちょっとは早すぎるから、6時を過ぎてから仕事にかかるのでした。もともと鉢植えで二鉢買ってきたものでしたが、成田の確定申告の説明会に行った折に、ガーデンセンターで買ったから10年前のこと。

 家の庭に一鉢、蕎麦屋の玄関脇に一鉢を植え替えて、秋には黄色い花が満開になるので見事なのでした。ご近所や店の前を通る人々からも 「これは何という花なの?」と聞かれて「カッシア、アンデスの乙女とも言うそうです」と得意になって説明をしたものです。ところが、根が張らないので、植え替えには弱いと知っていたけれど、店の方は5、6年で枯れてしまった。家の庭ではその後も素敵な花を咲かせてくれたけれど、大きくなりすぎて今年は芽が出なかった。

 朝の涼しいうちに根元から抜いて、短く切った枝を女将が袋に入れてゴミに出す。朝食を終えてひと眠りしたら、蕎麦屋に出掛けて明日の仕込みに入る。駐車場の植え込みは、車が入れるように綺麗に剪定したつもりだけれど、もっと切り詰めないと木の勢いはこれからが大変。厨房に入って蕎麦豆腐を仕込み、天麩羅の具材を切り分けて一段落。小鉢の切り干し大根の煮物は作ってあるから、後は夕刻にぬか漬けを漬ければ好い。厨房は27℃もあるのでした。

 11時前に家に戻って、昼食の支度を始める。蕎麦は一束しか残っていないから亭主が食べて、ご飯を食べる女将のためにカレー味の肉野菜炒めを作ってやる。食後はひと眠りをする前に、減塩醤油や店で使うマスクシールドなどをネットで注文しておく。やっと横になってひと眠りしようと思うのだけれど、なかなか眠りに落ちないのです。夜は防犯パトロールがあるというのに、少し休んでおかないと、最近は体力にもあまり自信が無いのです。

 午後はテレビの映画を観て、家の中は涼しいけれど、スポーツクラブから帰った女将は、「今日は異常な暑さよ」と言っていた。家の中の温度計を見たら、25℃になっているではありませんか。夕刻に蕎麦屋に出掛けてぬか漬けを漬けて帰る。5時前に亭主だけラーメンを茹でて、チャーシュー麺にして早い夕食を食べておく。大相撲の放送が始まっていたから最後まで観て、6時半を過ぎたらパトロールの集合場所に出掛けて行くのでした。帰りは汗だくです。



5月18日 木曜日 あまり暑すぎてお客の来なかった一日 …

 朝から暑い日なのでした。5時半に蕎麦屋に出掛ければ、もう朝日は森の木々の上に昇っていました。まずは蕎麦打ち室に入って、今朝の一回目の蕎麦を打つ。今日は32℃を越える暑さになる予報なのでした。「暑すぎるとお客は来ないのよ」と過去のデータ管理をする女将が言うけれど、お客が来てから蕎麦がないのでは失礼なので、まずは750gを打って8食分の蕎麦を仕上げておきます。篩で細かくした蕎麦粉に水を加えて、右手だけで攪拌していきます。

 少し水が浸透したら左手も使って水回しに入るのです。両手に蕎麦粉がくっついてしまうのを防ぐ爲に、最近、考えた手法です。朝日が蕎麦打ち室にも当たるので、とても眩しい。蕎麦は切りべら26本で135gを8束打って、生舟に並べるのでした。次に厨房に戻って夕べ浸けておいた糠漬けを冷蔵庫から取り出して、切り分ける。小鉢に8つ盛り付けて、今日の小鉢は切り干し大根の煮物と合わせて10鉢用意しておいた。足らなければ、また盛り付ければ好い。

 7時過ぎに家に戻って、朝食を済ませたら、すぐに書斎に入ってひと眠りするのです。エアコンの冷房を入れておいたので、ぐっすりと1時間ほど眠ることが出来ました。異様な暑さとは、まさに今朝のことだけれど、まさかハーフパンツにティーシャツで店に行くわけにも行かずに、薄手のズボンをはいてティーシャツのまま蕎麦屋に出掛けるのでした。剪定した駐車場の植え込みは、まだ未完成だけれど、きちんと二台、車が入れるようになっている。

 二回目の蕎麦を打って生舟に入れたら、厨房に戻って苺大福を包み、野菜サラダの具材を刻んで盛り付ける。11時には用意が出来て店の掃除に取りかかる。開店の10分前には、やっと椅子に座ってひと休みするのでした。女将が来てくれるのは昼過ぎだから、その前にお客が来たらこうやってああしてとシュミレーションをする。お客が来ない時もあれば、満席になっている時もあるから、難しいのです。こんな暑い日には特に来客数を予測することは出来ない。

 昼を過ぎて女将がやって来たら、クリーニング店に行く途中で、集会所の脇の道に杖をついたお年寄りが倒れていたと言う。助けようとしたけれど、顔からは沢山の血が出て、手を引っ張っても起き上がれない。近所の人に声を掛けたら、すぐに救急車を呼んでくれたのだと言うのでした。昼をだいぶ過ぎてからお客がいらっして、ヘルシーランチセットを頼まれて、亭主が盆や蕎麦皿を用意して、女将はサラダと蕎麦豆腐を出す。続けてご家族のご来店。

 ヘルシーランチセットとぶっかけ蕎麦と天せいろのご注文で、とても美味しかったと言ってお帰りになる。閉店時間の間際に、亭主はかき揚げと新レンコンの天麩羅を揚げて、賄い蕎麦を食べる。片付け物に入ったところで、四皿作ったはずの苺大福が三つ残っていたので、「誰かに出さなかったのでは?」と女将に言えば、カウンターの隅に座った最初のお客に出していない事が判った。大変な失態だから、女将も何度も反省していた。また来てくれると好いが。



5月19日 金曜日 昼から夜まで雨の天気で …

 蕎麦屋に出掛けて、朝飯前のひと仕事は、カウンターに干してある昨日の盆や蕎麦皿を片付けて、空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を詰めることでした。洗濯物を干したり、大鍋に水を張ったりして、7時過ぎに家に戻るのです。女将の朝食の支度も今朝は少し遅く、飯を食べ終えてひと眠りする時間は取れなかった。居間の椅子に座って時計を見ながら、女将が朝ドラを見ている間に、髭を剃って洗面と着替えを済ませるのでした。8時15分には 「行って来ま~す」

 空は曇っていたけれど、昨日の暑さの名残か半袖でもまだ暑い。蕎麦屋に着いたら、幟と看板を出して、チェーンポールを降ろし、早速、蕎麦打ち室に入る。店の中も随分と暑くて、蕎麦打ち室の温度計も25℃を表示していたから、エアコンの冷房を入れる。今朝は42%弱の加水率で蕎麦を打ち始めるのでした。仕上がりは上々、このところ加水は上手く当たっている。昨日の蕎麦の入った生舟に、今日打った分を付け足して、冷蔵庫の中にしまっておきます。

 外は今にも雨が降りそうな黒い雲が空を覆って、午後は雨だと言うから、今日もあまりお客が期待できない。郵便がが届いたようなので、ポストに取りに行けば、ご近所のご主人が 「今日は知り合いと蕎麦を食べに来ますよ」と言って様子を見に来られた。毎日、蕎麦屋の前を通って畑に出掛けるから、すっかり顔馴染みなのです。昼前に先にいらっしたご主人は、後から軽トラックで来た知り合いと二人で天せいろとワカサギの天麩羅をご注文でした。

 この団地に入った第一世代らしく、「私は85歳になりますよ。ご主人は幾つ?」と聞かれたので、「今年で70歳になります」「まだ若いね」まだゴルフをやっていると言うから、元気な方なのです。話す声も大きく、天せいろとワカサギの天麩羅をしっかりと食べて帰られたから、亭主は彼の年齢まで元気でいられるのだろうかと、少し心配になる。夜の防犯パトロールに集まる老人達は、第二世代で80歳が最高齢。亭主などはその次の世代に入るのだろうか。

 お客が帰って洗い物を済ませたところに、ツーシーターのスポーツカーに乗った若者がいらっして、カウンターの隅に座ってヘルシーランチセットのご注文。まず野菜サラダを出して蕎麦豆腐を運んだら、盆や蕎麦皿をセットしして、天麩羅を揚げて蕎麦を茹でる。厨房からは見えない場所なので、昨日も女将がデザートを出すのを忘れたから、早めに席にお出しして、蕎麦湯をお持ちした。これで今日はお終い。賄い蕎麦にかき揚げを揚げて遅い昼を済ませる。

カテゴリー
未分類

2023年5月上旬



5月5日 金曜日 こどもの日の様変わりか …

 夕べは疲れて10時半には床に就いたのです。そうしたら6時間眠って4時半にはもう目が覚める。コーヒーを入れて5時のニュースを見たら、蕎麦屋に出掛けてまずは蕎麦を打つ。今日は昨日よりも暑くなると言うから、売り切れた蕎麦をまた最初から用意しなければならない。加水率43%弱で、絶妙な柔らかさの生地が仕上がったので、気をよくして包丁切りに入る。昨夜漬けに来たお新香を糠床から取り出して小鉢に盛り付け、切り干し大根の煮物と並べる。

 それでも2時間近い朝飯前のひと仕事は、結構、きついのです。昨日の混み様はまるで週末のそれで、今日が日曜日なのかと錯覚してしまう。でも、今週はまだ始まったばかりで、大型連休の後半の中日なのでした。家に戻って、女将の用意してくれた朝食を食べたら、新しく購入した魚焼き器で焼いた鰺の開きが美味しかった。満足して、すぐに書斎に入って横になれば、ウトウトと40分。洗面と着替えを済ませて、また蕎麦屋に出掛けるのでした。

 家の前の通りに出れば、庭の芍薬の花が開ききって、もう花を終えようとしている。硬い蕾の時期は長いのに、ここ数日の間にすっかりと花を咲かせたのです。移ろう季節の速さに置いてきぼりを食ったように、亭主は今朝も半袖のポロシャツを着て、とぼとぼとみずき通りを渡るのでした。年配の奥様のいるお宅では、季節の花がとても綺麗に咲いている。バラの花の木が見事なのも、色とりどりのパンジーが咲き乱れている庭も、今の季節だけの贈り物か。

 例年、こどもの日は、あまりお客が来ないのだけれど、どういうわけか今日は昼前からお客が一杯なのでした。10人を超えてもまだ客が入るから、やはりコロナ禍の緊張も過ぎて、暖かい日だったからなのでしょう。カウンターの温度計は26℃を表示していた。女将と二人で次々と注文の蕎麦を茹でては、お客の席に運んで行く。ヘルシーランチセットもサラダがなくなって終わり、キノコつけ蕎麦も今日は随分出た。1時過ぎには蕎麦が売り切れ、洗い物に入る。




5月6日 土曜日 昨夜から強い風が吹き続けて …

 夕べは疲れ果てて9時にはもう床に就いたのですが、夜の間ずっと風が強くて、目を覚ましてはまた眠るといった具合。4時半には目が覚めたのですが、5時までは起き上がれない。コーヒーを入れて居間の部屋で30分ほど休んでいたのですが、今朝も蕎麦を打たなくてはならないし、糠味噌に漬けた野菜類が心配で、蕎麦屋に出掛けていく亭主なのでした。糠が少なくなって水っぽくなったので、煎り糠を足してまたかき混ぜておきます。

 蕎麦を打ち終えて、糠漬けを切り分けていたら、玄関が開いて、犬の散歩の途中らしい弟の顔が見えた。久し振りに顔を合わせて、まずは「長い間お勤めご苦労様でした」と、退職を慰労する亭主。彼は1週間ほど東北を回ってきたと言う。コンパクトなキャンピングカーでの生活を聞かせてもらったのでした。自分の経験からしても、新しい生活に慣れるまでには時間がかかる。それまでは、今までしたかったと思っていた生活を楽しんで欲しいもの。

 外は晴れていたけれど、相変わらず風が強いのです。風の強い日にはお客は来ないと、長年、自分に言い聞かせてきたけれど、立夏の今日は果たしてどうなることやら。苺大福を包んで、野菜サラダの具材を刻もうと思ったら、もう、大釜のお湯が沸いていた。四つのポットにお湯を入れて、お茶の用意は完了。3本で200円もする太くて立派なアスパラガスをカットして、ブロッコリーと一緒に茹でる。300円で出す野菜サラダの原価が幾らになるのか心配です。

 陽は差しているけれど、向かいの森の木々が激しく揺れて、蕎麦屋の幟も千切れるほどの風の強さだから、暖簾を出してもなかなかお客は来なかった。蕎麦も茹でないから、大釜を汚さないようにと亭主も昼の賄い蕎麦を食べずに我慢している。1時半を過ぎた頃にやっとお客がいらっして、お花畑の見えるテーブルに座って、せいろ蕎麦とぶっかけ蕎麦をご注文なのでした。苺大福を「半分に切ってくれますか」と二人で一つを仲良く食べて行かれた。

 やっと亭主も昼飯にありつけた。洗い物もほとんどないし、片付けも簡単。残った蕎麦は生舟に一杯あるから、一日中雨だと言う明日は、蕎麦を打たなくても済みそう。たまにはゆっくりとしなさいと言われているようで、気分良く、女将と二人で家路をたどるのです。明日はまだ日曜日だから、今週の営業はあと二日もある。前半が忙しかったから、気分的にも疲れているのでしょう。書斎に入ってひと眠りしたら、早い夕食にざるラーメンを食べた。



5月7日 日曜日 土砂降りの雨の中を …


 未明から雨の降る暗い朝でした。早くから目覚めていたけれど、蕎麦屋に行ってもすることがないから、今朝はゆっくりとしていたのです。それでも7時前には食材の確認のために蕎麦屋に出掛け、帰りに煙草を買って帰る。朝食を終えてひと休みしたら、書斎に入ってもうひと眠り。8時半まで1時間ほど眠って、すっきりした頭で傘を差して蕎麦屋に出掛ける。まだ、それほど強く雨は降っていなかったのです。こんな日にお客が来るのだろうかと思う。

 朝の二回の蕎麦打ちがないから、珍しく家を9時半に出て、蕎麦屋に着いても大釜に水を汲んだり、昨日の後片づけをしながら、10時になってやっと苺大福を包み始める。雨の具合を見るために外に出れば、昨日の強い風で幟がちぎれていた。もう一つ一緒に作ったものがあるから、新しい幟に取り替えなければ。業者が言うには幟の寿命は3ヶ月なのだとか。でも、毎日片付けるから、日に焼けて色も褪せたけれど、1年以上は持ったのではないだろうか。

 10時半前になったら、お湯を沸かしてアスパラとブロッコリーを茹でる。この30分で野菜サラダの具材を刻んで盛り付けるのです。11時になったら、天麩羅の具材を調理台に並べ、天麩羅油を鍋に入れて、天つゆの鍋を温める。天ぷら粉の容器を所定の位置に置き、キノコ汁を温めたら、準備は完了なのです。雨は降り続いていたけれど、今日はカレーの小父さんの来る日だと女将と話していたら、本当に開店直後に奥様と一緒に現れたから有り難い。

 お父さんは何時ものカレーうどんで奥様は今日は鴨せいろ。串焼きとデザートの注文も忘れていなかった。雨は段々と激しく降ってくる様子。ご夫婦が帰られて今日はこれで終わりだろうと思っていたら、大きなワゴン車が駐車場に入って来て、ご家族四人連れのお客がご来店。車から玄関まで来るのにもひと苦労するほどの雨の降りようなのです。ヘルシーランチセットの大盛りを二つに、天麩羅蕎麦と天せいろのご注文で、生舟の中の蕎麦も一気になくなる。

 サラダや蕎麦豆腐を出している間に、二度に分けて天麩羅を揚げて、全員の蕎麦を茹で終わる。土砂降りの雨が少し収まるまで昼を食べて、ゆっくりとしていかれたのです。1時半近くになって、さすがにもうお客は来そうにないのでした。女将が盆や皿を下げている間に、亭主はかき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べてしまう。洗い物はすぐに終わって、女将のスポーツクラブの予約をするのでした。夕刻になって急に寒くなってきたから、暖房を入れるのでした。



5月8日 月曜日 今朝もまた雨で …


 一晩中、降っていたのか、今朝も本降りの雨で寒さが身に凍みるのでした。4時半には目を覚まして、居間の部屋へ行ってコーヒーを啜るのです。それでも、今週最後の営業日だからと、蕎麦屋に出掛けて、カウンターに干してある盆や蕎麦皿を片付けたら、足りなくなった食材を補充する。天つゆを作って、蕎麦汁も仕込んでおきます。天麩羅の具材を切り分けて、容器に入れて準備をしておくのです。僅か一時間の作業だけれど、朝飯前だから出来ること。

 家に戻って朝食を食べたら、例によって書斎に入ってひと眠り。一時間ほど眠ったら、洗面をして髭を剃る。今日は亭主一人の営業だから、ひげ面の顔ではお客に失礼だと思うのです。雨は間欠ワイパーでは間に合わないほどの降りようで、今日の帰りは持ち帰る荷物も多いからと、車で蕎麦屋に出掛けて行くのでした。すぐに蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打つ。雨の日だから湿気が多いので、思い切って42%強の加水で生地を捏ね始めるのです。

 少し水分が少ないかと思いながら捏ねて行けば、粉の間に水が回って柔らかくなってくる。長い経験から分かってはいるはずなのだけれど、この時間を待つまでが長く感じられるのです。昨日残った蕎麦と合わせて9人分の蕎麦を用意して、厨房に戻るのでした。この雨と寒さとでは、お客は来ないのではないかと思われたけれど、用意はしておかなくてはならないから、昨日、売り切れた苺大福を包んで、野菜サラダの具材を刻むのです。

 11時過ぎには雨も上がったけれど、気温は16℃と寒いままなのでした。店の中は窓を少し開けたまま、暖房を22℃の設定で入れて、暖かくしてある。風にたなびく幟が、この数日で裂けてしまったのが痛々しい。新しい幟の布も用意してあるのだけれど、雨の上がる明日にでも付け替えようと思っている。この寒さでは当然のことながらお客は来ない。昨日の例もあるので、ラストオーダーの時間までは待ったけれど、平日だから今日は完敗なのでした。

 残った具材を片付けながら、天麩羅を揚げて賄い蕎麦を食べておく。この間、業者の若者が持って来た赤いかの天麩羅も揚げてみたけれど、これがなかなか好い食感で、使えそうなのが嬉しかった。客はなくても、持ち帰る食材を整理するのに時間がかかるのです。家に戻ったのが3時前。女将はまだ帰っていなかった。ひと眠りしたら、夕食に、残りものを揚げて帰った天麩羅をおかずにご飯を食べて、ひと休みしたら夜のプールに出掛ける亭主なのでした。




5月9日 火曜日 何日かぶりに晴れて …

 今朝も4時半に目が覚めて、1時間ほど居間の部屋でゆっくりとしたら、蕎麦屋に出掛けて懸案だったグリストラップの掃除を始めるのでした。寒い季節は外の作業が出来ないので、放っておいたのですが、油を拭いて洗っているからか、思ったほどは汚れていなかった。それでも、溜まった油の塊は時間と共にと壁に張り付いて剥がすのに時間がかかる。二つのシンクに溜めたお湯を流して、ある程度綺麗になったらお終い。30分ほどの作業なのでした。

 家に戻れば7時だというのに女将はまだ台所に現れない。定休日だからとゆっくりしているのでしょうが、亭主は朝から身体を動かしているから、もうお腹が空いていたのです。茄子とピーマンの味噌焼きを手伝って、早めにご飯をよそって朝食を済ませる。いつもより10分ほど遅れて書斎に入りひと眠りなのです。ぐっすりと寝込んでしまったらしく、目が覚めればもう8時半なのでした。急いで洗面と着替えを済ませ、お袋様に電話を掛けて迎えに行く。

 天気は好いのだけれど、寒く感じるのは湿度が低いからなのか、次の仕事は道路脇の草を取らなくてはと考えながら、迎えに行ったお袋様も「朝が寒いから大変なのよね」と車に乗り込んでくる。農産物直売所では、いつものトマトと生椎茸を買い、ナスやキュウリももらってくる。そのまま隣町のスーパーに出掛けたけれど、今朝の寒さのせいか今日は随分と空いていました。蕎麦屋にある物は買い控えて、出来るだけ費用がかからないようにする。

 野菜の片付けが終わったら、洗濯物を畳み、通りに出て生えた雑草を抜いていく。道路脇に溜まった畑の土に生えているだけだで、根も張っていないから土ごと取ってゴミ袋に詰める。ついでに、駐車場の内側に伸び広がった金木犀の枝を、車が止まっても擦らないように剪定しておく。全体の剪定は、家から脚立を持ってこなければならないので、明日にでもするとして、取りあえずは昼食の用意に家に戻るのでした。女将はまだ買い物から帰っていなかった。

 蕎麦を茹でる鍋に湯を沸かし、昨日の天麩羅を焼くために、新しい電気グリルを温めて、女将の帰るのを待つのでした。昼は天せいろ蕎麦。亭主は大盛りで昨日残った蕎麦を食べるのです。食後はまた書斎に入ってひと眠り。外で動いている間は身体が温まるけれども、家の中でじっとしていると冷えてくるのです。1時間ほど眠ったら居間に行き、朝から用意されていた女将のスマホで、スポーツクラブの予約の準備をする。夕刻は蕎麦屋に出掛けて出汁を取る。




5月10日 水曜日 寒い朝でしたが身体を動かして…


 今朝も4時半に目が覚めて、1時間ほど居間の部屋で寛いでいたのです。寒いからストーブを点けて、残り少ない石油を使い切ろうとするのだけれど、なかなか空焚きにはならない。車に脚立を積み込んで蕎麦屋に出掛ける。90㍑のビニール袋にお花畑側の金木犀の枝を切って、詰めていくのでしたが、正面の通り側の枝を切る前にもう袋が一杯になってしまう。背の高さ以上の枝も切らねばならないのに、とても一回の作業では終わりそうにないのでした。

 7時になるからと家に戻れば、もう朝食の支度が出来ていて、今朝は塩鯖の焼き物が半身で食べ応えがあった。満足したところで書斎に入ってひと眠りです。朝から身体を動かしたから暖かくなったけれど、じっとしてるとまた冷えてくる。部屋のエアコンの暖房を入れて眠ったら、9時近くまでぐっすりと寝込んでしまった。やっと起き出して、洗面と着替えを済ませたらまた蕎麦屋に出掛ける。庭の片隅にさつきの花が咲き始めていた。

 午前中の仕込みは、白餡を煮詰めながらキノコ汁を作ること。大きな鍋で4~5人分を一度に作って、塩味をつけただけで小さな鍋とタッパに入れて冷蔵庫へ入れておく。蕎麦汁を入れて味つけをするのは明日になってから。洗濯物を畳んで、洗濯機の中の洗い物を干しておく。ついでに裂けた幟を新しいものに替えて、明日からは綺麗な幟が使えそう。11時を過ぎたから、家に帰って昼の支度をする。昼はキノコ汁の残りで蕎麦を茹でてつけ蕎麦にする。

 家の大鍋では、二人分の蕎麦を茹でると温度が下がって、どうしても美味しく茹でられない。ざるとボールも小さいから、蕎麦を洗うのにも水を出しっぱなしでも冷たくならない。前は一人分ずつ茹でていたけれど、最近はそれを忘れて失敗しているのです。キノコつけ汁の場合は特に水切りがよくできていないと、汁の味が薄まって締まりのない味になる。蕎麦屋の亭主が家で不味い蕎麦を食べてどうするのだと腹が立つのでした。それでも満腹になるから不満。

 午後は夕刻にお新香を漬けにいったときに仕込みをすれば好いからと、ゆっくりとテレビで映画を観ていた。いろいろとやることは山のようにあるのだけれど、定休日に少しゆっくりしないと、明日からの営業に響くのです。女将がスポーツクラブから帰った3時過ぎになって、やっと蕎麦屋に出掛けていく亭主。お新香を漬けて小鉢に煮物を作って、明日の朝盛り付ければ好いようにしておく。女将はワクチン接種の電話申し込みをしてくれていた。

カテゴリー
未分類

2023年5月初め


5月1日 月曜日 風薫る五月も朝は雨 …

 芍薬の二輪目が咲いた。朝飯前のひと仕事から帰って朝食を食べたら、ひと休みしてまた蕎麦屋に出掛ける亭主。予報とは違って雨が降っていたから、傘を差して行かなければなりませんでした。通りに出たら庭の芍薬がまた一輪花を咲かせていたのが何よりです。蕎麦屋に着いて看板を出して幟を立て、チェーンポールを降ろしたら、早速、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。加水率は43%でちょうど好い硬さの生地に仕上がるのでした。

 切りべら26本で135gの蕎麦を8つ打って、今日の蕎麦打ちは終わり。大型連休は毎年思ったほどはお客が来ない。皆さん何処かに出掛けて行くか、家族が集まって食事をするかで、蕎麦屋に来て蕎麦を啜るのは、よほどの蕎麦好きなのです。だから、きちっと打った蕎麦を用意して、美味しく食べてもらえれば好いと思う亭主なのでした。雨は上がって、時折、薄陽も差すから、まんざら天気予報も外れているわけではなさそうで、どんな展開になるのかが楽しみ。

 隣のお花畑にも陽が当たって、随分と賑やかに花が咲いているから、外に出て写真を撮る。昨日のうちにお隣の息子さんが芝刈りをして、団地の歩道の切れたところから、自分の土地を同じ幅で綺麗に歩けるようにしてくれたらしい。90代の後半になるお爺さんはもう家の周りだけを耕して、亭主よりも一つ下の息子さんが、休みの日にこのお花畑を手入れしているのです。蕎麦屋の窓からもこの風景が見えるから、風情の分かるお客はとても喜んでいる。

 厨房に戻って野菜サラダの具材を刻み、大根をおろして油や天つゆの鍋を火にかけたら、店内のテーブルやカウンターを拭いても開店の準備が整うのでした。暖簾を出せば、昼前に男性客が一人いらっして「夜のパトロールでご一緒させていただいている○○です」とおっしゃるのですが、暗い時間にマスクをして会うだけだから、顔を覚えていない。続けて、若い作業着姿の男性がカウンターに座って、同じく天せいろを大盛りでご注文なのでした。

 天せいろを二つ同時に調理して、先にいらっしたお客から配膳するのです。「平日は女将がスポーツクラブに出掛けるので、私一人なんですよ」と言えば、テーブル席に座った○○さんは「うちの家内も行っているのですよ。今度は家内も連れて来ますよ」と言う。大盛りを頼まれた若い男性が先に会計を済ませる。二人とも帰られた後で、亭主は盆や皿をカウンターに片付けて、テーブルやカウンターを拭いて回る。二人とも綺麗に蕎麦湯を飲んでくれた。

 12時半を過ぎていたから、次は同なるのかと気が気ではないけれど、待ってもお客は来ないのでした。1時になったので、亭主は端切れのレンコンや南瓜を天麩羅にして、野菜のかき揚げを揚げて昼を済ませておく。片付けを始めた1時半を過ぎた頃にまたお客がいらっして、せいろ蕎麦の大盛りとキノコつけ蕎麦のご注文でした。早めに洗い物と片付けを済ませて、女将の帰るよりも早く家に戻る亭主。夜はプールに出掛けてひと泳ぎ。今日は身体が重かった。


5月2日 火曜日 朝はちょっと涼しかったけれど …

 夕べはプールで泳いだから、夜の酒も量が増えて、今朝はなかなか起きられなかった。8時間は眠っただろうか。女将が起こしに来たのも分からずに、7時半まで眠ってしまったのです。大好きな茄子焼きが食卓に並んで、ニンニクをおろして醤油をかけ、温かいご飯の上に載せて食べる。タンパク質がないからと女将が納豆を用意してくれた。お新香や若布と豆腐の味噌汁までついて、亭主にしてみれば極上の朝食なのです。外は晴れて気持ちの好い朝でした。

 お袋様に電話をして一緒に今日の仕入れに出掛ける。新緑の眩しい並木道を走り、農産物直売所に出掛ければ、最近は開店の時間から随分とお客が来ているのです。農家の車はまだ来ていなくて、仕方がないから、知った名前の農家のトマトや胡瓜と、ピーマンや生椎茸を買って、隣町のスーパーに向かうのでした。ここで予定の食材を仕入れ、ついでに家の肉や魚を買って、昼はカレーにしようと女将と話していたから、揚げたての豚カツも買って帰る。

 いつもながら冷凍の鰺も鯖も四つで550円ととても安いのです。もう直ぐ90歳になるというお袋様も、200円台と安く売っていた油をレジで400円台に印字されたレシートを見て、亭主に細かな文字を読んでくれと言うから、見れば確かに油は400円台に印字されていた。レジに言って訂正してもらう堅実振り。まだまだ現役だと感心するばかり。蕎麦屋に寄って昨日の残りの蕎麦と金柑大福を持たせて家まで送る。野菜を冷蔵庫に収納したら、亭主もすぐに帰宅。

 豚カツが冷めないうちに戻って、カレーの準備をするのでした。やっと身体が目覚めて、昼食の後は庭に出て、この時期伸び放題の木槿や南天の枝を切り、隣の家との境にあるスモモの木を剪定するのでした。女将のスポーツクラブの予約を終えたら、再び蕎麦屋に出掛けて、蕎麦汁を蕎麦徳利に詰めたら、キノコ汁を仕込み、天つゆを作りながら、カレーの具材を刻んで午後の仕込みを終える。洗濯機の中の洗濯物を干して、4時過ぎには家に帰るのです。

 出入りの業者の若者が持ってくるものだから、10袋もごまだれの蕎麦汁を買ってしまったけれど、店では出せそうになかったから、一袋35円のラーメンの麺だけ買って来て、夜は久し振りに亭主だけざるラーメンを食べた。昨日の残りの野菜類を肉と炒めて副菜にして、早い夕食は軽く済ませておくのです。ゴミ回収の業者に支払いを済ませて、風呂から上がったら、例によって焼酎を飲み始める。明日の予定はスモモの木の剪定の続きが最初の仕事なのです。

 連休だというのに夜の防犯パトロールがあるから、それまでに小鉢の仕込みを済ませて、お新香を糠味噌に漬けなければならない。大型連休中の世間の動向をテレビのニュースでは見ているけれど、コロナの感染者が増えているのも気になるところです。若い人たちとは違って、片肺飛行で古稀を迎えようとする高齢者は、まだまだ油断をしてはならないのです。庭の芍薬も次々と咲き出して、季節は気持ちの好い初夏。身近な自然の推移を堪能するばかりです。



5月3日 水曜日 朝からスモモの木の剪定で …

 昨日一日ゆっくりと休んだから、今朝は早くから目が覚めた。でも、蕎麦屋には出掛けずに、庭に出てスモモの木の剪定をどうやって続けようかと眺める亭主。少し背の高い脚立は庭に出したままだったけれど、右側の木の剪定が済んで、今度は左側の木に取りかかるのには使えそうもない。家の中から背の低い踏み台を持って来てこれでお隣の庭との境にある塀に昇れば好いと考える。朝食を食べてひと休みしたら、洗濯物が干されないうちにと作業を始める。

 庭の道路際の芍薬が次々と花を開いていた。1m程の塀に昇るのに、以前はひょいと飛び乗っていたのに、歳を取ったせいか最近は高いところが怖くなって、踏み台を昇って安全に昇るのでした。脚力も全身の筋力も落ちているからなのでしょうが、15cmの幅の塀の上を、まるで綱渡り出もするかのように歩くのです。木の枝につかまりながら少しずつ切り進み、1時間ほどで作業は完了する。もうスモモの実が幾つかなっているから今年は楽しみです。

 9時を過ぎたら蕎麦屋に出掛け、出汁取りの昆布と干し椎茸を鍋に浸けたら、小鉢にする切り干し大根を煮始める。今日は女将と魚焼き器を見に行く予定だったから、早めに切り上げて駅の近くの大型家電店に出掛けるのでした。ところが、高機能の魚焼きグリルが三点あっただけで、今はレンジと一緒とか高価な物ばかり。ネットで亭主が調べたものの方が、ずっと沢山種類があるのでした。家のガスレンジと一体型の物を取り替えるよりも遙かに安い。

 結局、ネットで注文することになって明日には店に届くという。夫婦二人だけだから、簡単な作りの物でいいのです。送料は無料で5900円だから、一体型のレンジを取り替えるよりずっと安かった。朝は肌寒かったのに、暑くなってきたので、昼は亭主だけざるラーメン餃子を食べる。女将は鶏肉と葱とで親子丼を作っていた。家の中にいると何故か涼しいのです。もう一杯食べたくなるほど美味しかったので、満足して食後は書斎でひと眠りするのでした。

 1時過ぎに目覚めて、蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みをする。出汁を取りながら明日の天麩羅の具材を切り分け、3時過ぎになったところで冷蔵庫から糠床を出して、キュウリとカブとナスを漬けるのです。ナスは塩をまぶした後でミョウバンをすり込んで漬ける。家に戻った夕刻は、70年代のスーパーマンの映画を見始めて、新キャベツの千切りだけ手伝って、豚のバラ肉をしゃぶしゃぶにして胡麻だれで食べるのでした。夜は防犯パトロールがあったのです。

 連休中でもパトロールがあるのは何故なのかと、女将と話をしていたら、70歳以上の人は子ども達が帰ってこない限り暇があるというのです。80歳を過ぎた何人かの人も一緒に、夜の通りをライトを照らして歩き、行き会う人には「今晩は」「ご苦労様です」と声を掛け合って、汗だくになって帰って来るのでした。夜の4㎞の運動は身体には好いに決まっているから、家に戻って焼酎を飲みながら、風呂に入ってこのブログを書いているのです。


5月4日 木曜日 連休だからか、暖かいからか、お客が多い …

 今朝は5時に起きて、蕎麦屋に出掛ける。あさひが昇る時刻なのに、ひんやりとした空気の中、電線にツバメが二羽止まっていた。厨房で小鉢にお新香と切り干し大根の煮物を盛り付け、蕎麦打ち室に入り、一回目の蕎麦を打つ。加水率は43%で、ちょうど好い硬さの生地に仕上がる。朝食後に来て二回打つのは、時間的にも押してくるので、気持ちも落ち着かないのです。朝の時間のある時に打つ蕎麦は、しっかりと仕上がるから嬉しい。ただ、時間がかかる。

 それでも、生地が柔らかくない分、切りべら27本で135gと少し細めの蕎麦が仕上がった。生舟に8束の蕎麦を並べて冷蔵庫に入れたら、家に戻って居間で朝食の出来るのを待つのです。食べ終わったら書斎に入って横になればすぐに眠くなる。朝の2時間近い仕込みはやはり疲れるのです。30分以上眠ったのか、目覚めればもう女将の朝ドラの始まる時間なのでした。洗面と髭剃りを済ませて着替えたら、「行って来ま~す」と、また蕎麦屋に向かうのです。

 8時半のみずき通りは、連休だからか車も人も見当たらない。陽射しは強く、今日は暑くなると言うので、亭主はもう半袖のシャツ一枚で歩くのでした。蕎麦屋につて朝の仕事を済ませたら、まずは二回目の蕎麦打ちを済ませて、苺大福を包む準備をする。今週仕入れた苺は少し大きかったので、勿体ないけれど下半分は切って高さを揃える。それでも少し大きめの大福になってしまうのでした。女将が9時半にやって来たから、「随分早いね」と驚く亭主。

 「連休の時は毎年、週末と同じ時間なのよ」と、有り難い言葉。店の掃除や、ドレッシングや醤油の入れ物をチェックしたりと、細かな準備がない分、亭主はゆっくりと仕込みが出来るのです。女将は10時過ぎには早お昼を食べに家に戻ったけれど、亭主は野菜サラダの具材を刻んでカウンターに並べ、天麩羅の具材を並べたり、天ぷら粉を用意して、天麩羅油や天つゆの鍋を温める事が出来た。今日は12時前に3組のお客が入って、週末並の混みようなのでした。

 1時過ぎには蕎麦が売り切れて、10人を越えるお客が次々とご来店。ヘルシーランチセットも三つ出て、野菜サラダも完売なのでした。洗い物をする暇もなく、お蕎麦売り切れの看板を出したら、亭主はかき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べる。厨房の中は24℃にもなって、今までになく暑い昼なのでした。1時間ほどかけて洗い物と片付けを終えたら、店に届いた魚焼き器の大きな箱を持って、家まで歩いて帰る。女将も疲れたらしく昼寝をしたのだとか。

カテゴリー
未分類

2023年4月末



4月28日 金曜日 晴れてこんなに暖かい日なのに …


 今朝も暖かな陽射しで、ゆっくりと眠って9時前に蕎麦屋に出掛けました。昨日の蕎麦が随分と残っていたから、今日は500g5人分だけ打ち足しておけば好かったのです。木曜日が暇だと、沢山用意した食材がそのまま次の日に使えるので、朝の仕事は楽なのです。厨房に入って大釜に火を入れたら、お茶のポットと蕎麦湯の入れ物を温めるポットを用意しておきます。蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打てば、加水率32.6%でちょうど好い生地が仕上がる。

 切りべら27本で135gの蕎麦を5束打つのは30分もあれば十分。残った生地を最後まで切って、昨日の端切れと合わせて今日の賄い蕎麦の準備をしておきます。あんなに晴れた昨日はお客が少なかったから、今日も天気が好くても、もしかするとお客が少ないかも知れない。大型連休前のお客の動向は予想がしづらいのです。それでも蕎麦は用意しておかなくてはならないから、平日の今日は13食の蕎麦を用意して、お客の来るを待つのでした。

 外は晴れて燕たちが飛び交い、生まれたばかりの小さな子供達が電線に止まって羽を繕っている。同じく生まれたばかりの子雀たちも、モミジの木の間で賑やかに鳴いているのです。ツバメは特急の名前にもなったくらいだから、飛ぶ速さが違うのです。亭主の動体視力では、とてもカメラでは追えない。リピーターらしい女性二人が昼前にいらっして天せいろ二つをご注文。その間に男性客がカウンターの隅に座り、せいろ蕎麦の大盛りと野菜サラダを頼まれる。

 どちらも歩いていらっしたお客で、亭主は慌てる様子もなく、一つ一つ調理をこなして配膳するのです。女性は話が長いから、後からいらっした男性が先に会計を済ませて帰られる。蕎麦ものびてしまうだろうし、天麩羅も冷めてしまうに違いないけれど、楽しそうに会話は続くのでした。他にお客もいないから、亭主はカウンターの盆や皿を片付けて洗っておくのです。やっと会計にはいるかと思ったら、まだ話したりない様子で二人は帰って行かれた。

 1時を過ぎたから、亭主は天麩羅を揚げて、端切れの蕎麦を集めて賄い蕎麦を食べておく。洗い物を済ませてもまだ2時前で、店の片付けを終えたら、亭主も珍しく早く家に戻るのです。パソコンのスイッチを入れて、居間の部屋でひと休み。テレビでスーパーマンの映画をやっていたから、最後まで観ているうちに女将が帰ってくる。書斎でひと眠りしたら早い夕飯を食べて、蕎麦屋に明日のお新香を漬けに行く。そのままプールへ出掛けてひと泳ぎなのです。



4月29日 土曜日 連休の始まりは暖かな一日で …

 最近は明るくなるのが早くなった。だから、いつもと同じ時間に床に就いているのに、つい目を覚ましてしまうのです。今朝も4時過ぎにはもう起き出して、台所に行って水を飲む。5時にはもう蕎麦屋に出掛け、夕べ漬けておいたお新香を糠床から取り出して切り分ける。ついでに切り干し大根の煮物もいくつか盛り付けておく。5時前にはもう陽が昇るらしく、森の木の間から太陽が昇っているからびっくりなのです。季節の推移を忘れていたような気がする。

 家に戻ってもまだ6時を過ぎたばかりなので、もう一度床に入ってひと眠りなのです。朝食の支度が出来る7時過ぎに女将が起こしに来てくれた。朝食を食べ終えたら、洗面と髭剃り、着替えを済ませてひと休み。暖かい朝だったから、上着も着ないで蕎麦屋に出掛けたのです。みずき通りを渡る頃には、空には薄雲が出ていたけれど、まだ青空の方が多かった。みずきの木も青葉が綺麗で、5月の綠が何故か懐かしいのでした。

 蕎麦屋に着いて朝の支度を済ませたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。加水率42%あまりだったけれど、暖かいからか少し柔らかめの生地の仕上がりなのでした。最初のひと打ちはぐにゃっと幅広に切れてしまったので、注意して切り幅を揃えていきます。切りべら27本で140g前後の蕎麦を8束取ったら、端切れは昨日のものと合わせて賄い蕎麦用に取っておく。今日は昨日の残りの蕎麦と合わせて15食も用意したのですが、果たしてお客が来るのか。

 野菜サラダと苺大福を作ってカウンターに並べたら、まだ11時過ぎだというのに、もう駐車場に車が入ってきている。まだ、お湯も沸いていないので、しばらくはそのまま放っておくしかないのでした。女将が帰ってきたので、開店時刻の15分前だったけれど、暖簾を出して中に入ってもらう。その間にも電話が入って「今日はやっているのか」「予約は出来ないのか」と忙しい時間帯に、自分勝手な事を言って亭主を困らせる。連休中も定休日以外は営業するのです。

 今日は比較的若いお客が多かったからか、天麩羅が全く出なかった。取り替えたばかりの天麩羅油も、一度も使わずに終わったのです。洗い物と片付けを終えて、亭主と女将は早めに家に帰るのでした。「森の綠が綺麗だね」と亭主が言えば「今日はみどりの日よ」と女将が応える。夜の防犯パトロールの時間まで、亭主はひと眠りして、女将は夕飯の買い物に出掛けたらしい。80歳になるという老人の後をついて、4㎞ちょっとの距離を歩いて汗だくになった。



4月30日 日曜日 朝から風も強く雨の降る天気で …

 雨と風とで荒れた天気だったけれど、朝飯前のひと仕事に蕎麦屋に出掛けました。ヤマボウシやモミジの新芽が伸びた先に、電線に雀が一羽。厨房に入って今日の食材を確認するのです。この天気では、お客もあまり見込めないでしょうが、用意だけはしておかなくては。蕎麦打ち室に入って冷蔵庫の生舟の中を見れば、今日は蕎麦を打たなくても十分に足りそうなのでした。帰り道に夕べの夜のパトロールで通った道を車で走り、ツツジの壁をもう一度見ておく。

 今年はツツジがどこも満開だと老人たちが言っていた。家に戻れば、いつもより早い時間なのに、もう女将は台所に立って朝食の支度をしてくれていた。亭主はナス焼きを大蒜醤油につけてご飯に載せれば十分なのに、鰺を焼いたり小鉢をいくつも用意したりとご馳走なのでした。満腹になって、いつもなら書斎で横になるけれど、今朝は眠気がやってこない。蕎麦屋で飲んだ朝のコーヒーが効いてきたのかも知れない。外は風が強くて傘が差せるのだろうか。

 9時近くにやっと家を出て、蕎麦屋まで歩くうちに、おちょこにならないように何度傘をつぼめたか分からない。これでは到底お客も来ないだろうと思いながらも、蕎麦屋に着いて朝の仕事をするのでした。蕎麦を打たないから、時間には余裕があった。奥の座敷に入って、潰しておいた段ボールを紐で縛っておきます。苺大福を包もうと思ったら、6日目の苺はもう傷んでいたので、こんな時の爲に残しておいた金柑の甘露煮を出して、今日は金柑大福にする。

 野菜サラダの具材を刻むのも、いつもより30分は早かった。女将も「こんな天気の日もあるのよ」と、諦めムードなのでした。それでも、雨の降る昼前にご夫婦らしい男女がいらっして、とろろ蕎麦と天麩羅蕎麦とを頼まれる。雨宿りを兼ねてか、ゆっくりとしていかれたけれど、昼を過ぎても次のお客は来なかったのです。1時になるから、亭主はかき揚げとレンコンの端切れを天麩羅にして、賄い蕎麦を食べておく。雨脚は弱まって時折薄陽が差すこともあった。

 1時半を過ぎたから少しずつ片付けを始めたら、「まだ大丈夫ですか」とご夫婦がご来店。天麩羅の具材や天ぷら粉も片付けてしまったけれど、せいろ蕎麦の大盛りとキノコつけ蕎麦のご注文で、助かったのです。もう最後のお客だろうと、残った野菜サラダをサービスでお出しして、ラストオーダーの時間も過ぎたから、大釜の火を落として片付けを始めたのです。すると、若い男性が「二人なのですけれど」とやって来たから「いらっしゃいませ」と迎える。

 誰かと思えば、いつもせいろ蕎麦の大盛りと辛味大根を頼む常連さんの親子で、すぐに火を点けて大盛りのせいろ蕎麦を二つ茹でるのでした。外は風も収まって雨もほとんど降っていない。最後まで頑張って好かった。女将と二人で家に戻れば、庭先の芍薬が花を咲かせていた。堅いつぼみだけれど、開く時は一挙に咲くから好い。亭主は書斎に入って今日のデータをパソコンに入力。今月の売り上げは去年、一昨年よりは好かったのでひと安心なのでした。コロナ禍前に比べるとまだまだですが、地道にやっていくしかない。

カテゴリー
未分類

2023年4月下旬



4月20日 木曜日 開店からわずか40分でお蕎麦完売 …

 今朝も5時半に家を出て蕎麦屋に出掛ければ、駐車場の立木が茂っていたから、様子を見に西側の小径に出てみたのです。金木犀の新しい葉は勿論のこと、モミジの葉も生い茂って、奥の木槿も新芽が伸びているのでした。厨房に入ってカウンターの洗い物の片付けをして、蓮根の皮を剥いて酢水で茹でる。7時には家に戻って朝食を食べる。食後のひと眠りを終えたら、女将が海メロからパイナップルを送ってきたという。島の香りが食堂に広がっていた。

 何時になったら石垣島に行けるのだろうかと、いつもFacebookの記事を読んではいるのだけれど、電車にも乗らない高齢者の亭主だから、飛行機はまだずっと先の事のように思えるのです。プールでのリハビリもまだ完全ではないし、蕎麦屋の経営もコロナ禍の前まではまだ戻っていない。それでも、二人の娘さん達が大学院と大学に進み、親の立場からは就職と結婚が心配な年頃。多くの人に見守られて島で育った子ども達は、本当に真面目で芯が強いのです。

 蕎麦屋に着いたら南側のミニ菜園を覗いて見たけれど、荒れ放題でコゴミの葉が広がっていた。奥のタラの芽だけがもう一度くらい採れそうな様子なのでした。蕎麦屋の周囲の草取りは東西南北と四回に分けてしなければならない。その他にも、半年以上も掃除をしていない排水溝にも手を入れる必要があるのです。まったく維持管理という仕事は、目には見えないけれど、店の中の道具の掃除と同じように、着実に行わなければならないことなのです。

 朝の仕事を終えたら、まずは蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。今日は暑くなると言うから、お客沢山来るのだろうとは思えたけれど、あまり欲張らずに9食分だけ打って終わりにしました。加水率は43%で、暖かいからか生地は少し柔らかめだったけれど、9人分の蕎麦を打って生舟に並べておく。やはり、包丁の切れ味が少し悪くなってきているのか、蕎麦が包丁の刃にくっついてしまう。暇を見つけて研いでおく必要がありそうです。

 厨房に戻って生姜と大根をおろし、薬味の葱切りを済ませたら、苺大福を包んで野菜サラダの具材を刻む。時計を見れば時間は押しているのです。天麩羅鍋に油を注ぎ、天つゆの鍋を火にかけて、テーブルを拭いて回ったら、もう開店の時間なのでした。暖簾を出して間もなく、四人連れのお客がいらっして、天せいろを四つご注文なのでした。その後すぐに若い女性が二人連れでテーブルに座ってやはり天せいろ。まだ12時前なのです。すぐに女将に電話をする。

 蕎麦は9つしかないから、順番に天麩羅を揚げて蕎麦を茹でていくしかないのですが、出すのが遅くなるから、女将の助けが必要なのでした。昼を過ぎてすぐに、ご夫婦でカウンターに座って、天せいろとヘルシーランチセットのご注文。女将が来てくれて亭主は調理に専念することが出来た。蕎麦の残りはひと束だけだったから、次にいらっしたお客には事情を説明してお断りする。その後も二組もお客が来たのです。歩いていらっした方もいたから申し訳ない。

 もう一回、蕎麦を打っておけは好かったかと、後で反省するのでした。欲張らないまでは好いのですが、歩いていらっしたお客にも蕎麦を出せなかったから、ちょっと残念なのでした。それでも、最初のお客が「ここの天麩羅は美味しいんだよね」と言ってくれた。カウンターに座った最後のお客も、コゴミやタラの芽の天麩羅が美味しいとビールの他に日本酒まで頼まれたから嬉しかったのです。明日は亭主一人の営業で、果たしてどれだけ客が来るのだろうか。

 

4月21日 金曜日 今日も40分でお蕎麦売り切れ …

 曇りという予報だったけれど、朝は怪しげな空の向こうから、太陽が昇っていました。曇っているのか朝霧が出ているのかが好く判らないのです。厨房に入って夕べ漬けた糠床からお新香を取り出して、小鉢に盛り付けていきます。蕪は大きいし、ラデッシュがある分小鉢が一杯になるほどの量なのです。知り合いの農家の野菜は、さすがに甘くて美味しい。蕎麦汁を補充して、今日は女将が来ないからと、洗濯物まで畳んで朝のひと仕事を終えるのです。

 家に戻って朝食を食べたら、例によってひと眠り30分。朝ドラの終わる前に洗面と着替えを済ませ、コーヒーを一杯入れて飲むのです。蕎麦屋に出掛ければ、玄関前のツツジが満開で、季節の移り替わりが早いのには驚くばかりなのでした。看板と幟を出してチェーンポールを降ろしたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。平日だから今日も850g9人分の蕎麦を、43%の加水率で打ち始める。昨日の残りがあったから、今日は10人分の蕎麦を用意する。

 硬めに仕上がった生地は少し伸しムラが出来たらしく、今度は切るときに四苦八苦してしまう。何とかごまかして打ち終えたのだけれど、なかなか思うようにはいかないのが、日々の蕎麦打ちなのです。包丁の切れ味が悪いばかりが原因ではなさそうです。それでも10時前には厨房に戻って、次の仕事にかかるのでした。大根をおろすのにも、こんなに沢山のおろしが必要なのかと、途中で止めて残りをラップでくるんで冷蔵庫に入れる。

 苺大福は昨日作ったのが今日も出せるから、野菜サラダの具材を刻んで、いつも通り三皿盛り付けておきます。天麩羅鍋に油を注いで、天つゆの鍋を温めて開店の準備をするのでした。アルコール除菌液でテーブルを拭いて少し早めに暖簾を出せば、11時半を過ぎた頃にはもう車が駐車場に入ってくるのでした。中年の男女がカウンターの奥の席に座って、天せいろのご注文。天麩羅を揚げて出す前に、仕事着姿の三人連れがやって来て皆さん大盛りのご注文。

 辛味大根ととろろをおろして、蕎麦を茹でているところに、歩いていらっした二人組の男性が、せいろ蕎麦の大盛りと串焼きの注文でした。「今お茶をお出ししますから」と言って、カウンターのお客に蕎麦湯を出し、時計を見ればまだ12時を過ぎたばかり。三人組の大盛りを出し終えて、やっと後の二人の調理にかかる。大盛りが五つも出るのは珍しく、生舟の中の蕎麦はもうなくなっいたのです。急いでお蕎麦売り切れの看板を出したのが12時半でした。

 テーブルの盆や蕎麦皿を片付け終わらないうちに、車が駐車場に入ってくる。外に出て、「蕎麦は売れ切れたので、うどんしか出せないのですけれど」と言えば、うどんでも好いからと店の中に入るのでした。何回がいらっしたリピーターのご夫婦らしく、残った野菜サラダをサービスでお出しして、食べていただいている間に、うどんを茹でてせいろでお出しするのでした。蕎麦の通らしくいろいろな話を聞かせてくれて、1時半にはお帰りになる。

 時間が早かったから、お袋様にもSOSの電話をせずに、昼飯も食わずに一人で洗い物を済ませるのでした。暑い日だったから、お客が多かったのではないかと、3時過ぎにスポーツクラブから帰ったばかりの女将が心配して来てくれた。明日は涼しくなるというけれど、果たしてどれだけ蕎麦を打てば好いのか。早い夕食を食べて半袖のまま6時半には夜のプールに出掛ける亭主。泳ぐよりも歩く方に違和感を感じるのかちょっと不安なのです。


4月22日 土曜日 急に寒くなったと感じる朝 …

 朝飯前のひと仕事から家に帰って、朝食を食べたら今日はひと眠りをしないで、また蕎麦屋に出掛けていく亭主。二日続けて蕎麦が売り切れになったから、週末なので少しは沢山蕎麦を打っておこうと考えたのです。それでも、随分と気温が低くなって曇り空だったので、どうなるかは判らない状況なのでした。看板と幟を出したらチェーンポールを降ろして、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を二回打つ。8時半に打ち始めれば、いつもの時間には間に合うのです。

 加水率は43%のまま、少し気温が低いから硬めの生地に仕上がって、包丁切りも順調に終える。135gの蕎麦の束を13束生舟に並べ、これなら少しは持ちこたえるのではと思う。太陽の陽射しがないから不安なのですが、週末を甘く見てはいけない。店の中は窓を少しだけ開けて、エアコンの暖房を入れていたから、やはり寒く感じるのです。薬味の葱を刻んで、大根をおろしたら、苺大福を包み、野菜サラダの具材を刻む。11時過ぎにはお湯も沸いて準備が完了。

 開店時刻の10分前に暖簾を出せば、5分前に大きな車に乗った若いカップルがご来店。天せいろとせいろ蕎麦を注文して、静かに蕎麦を啜るのでした。昼を過ぎて今度は年配の男女が作業着姿でいらっして、とろろ蕎麦とぶっかけ蕎麦を頼まれる。「あんたは幾つになる?」と親父様が尋ねるから、「今年で古稀になります」と応えれば、「若いねぇ。俺は喜寿だよ」とおっしゃる。二人で組んでシルバーの植木屋をやっているそうな。何もしないと老けてしまうのだとか。

 今日は1時を過ぎても陽は差してこなかった。昼からは晴れマークの出ていた佐倉市の天気予報を見れば、天気を追いかけるように曇りマークに変わっているではありませんか。隣のお花畑も黄色いポピーの花は正直で、気温が下がったら朝から花びらを閉じているのでした。この調子ではもうお客が来ないかと思って、亭主は蕎麦を茹で、おろしと山葵だけ載せてぶっかけで食べる。コシがあって実に美味い蕎麦なのです。昼飯はこれだけなのですぐに腹が減る。



4月23日 日曜日 気温は17℃までしか上がらけれど …

 今朝も6時に朝飯前のひと仕事で蕎麦屋に出掛け、糠床からお新香を取り出して、切り分けたら小鉢に盛り付ける。そして、昨日なくなった蕎麦汁を補充しておくのでした。蕎麦汁は夕べ蕎麦屋に来て、小一時間掛けて出汁を取り、返しを加えて温めたもの。ひと晩冷蔵庫に入れて冷ましておいたのです。ついでに天つゆも仕込んでおきます。7時前には家に戻り、女将の用意してくれた親御丼を食べてひと眠りする。満腹になって一時間は眠っただろうか。

 朝は少し寒いくらいだったのですが、陽が差して隣のお花畑のポピーも花びらを開いていました。看板を出して幟を立てたら、チェーポールを降ろして、早速、蕎麦打ち室に入るのです。今朝は、昨日の蕎麦が随分と残っていたから、500g5人分だけ打ち足して、14人分の蕎麦を用意しました。気温が低いのが気がかりだけれど、日曜日を馬鹿にしてはいけないと思って、開店前の仕込みに精を出すのでした。加水率は43%弱。少し硬めできっちりと仕上げられた。

 包丁の切れ味を心配していたけれど、生地の仕上がりの善し悪しで、切りべら26本で135gの蕎麦は、エッジが立って綺麗に等間隔に打ち上がるのでした。やはりこの時期はもう加水率を43%弱にしないといけないのか。朝が寒く、陽が出ていたことも関係するのかも知れない。まさにポピーの花の開き具合と共通しているような気がするから不思議。女将が来てくれて、「お早うございます」と挨拶を交わしたきり、二人とも黙々と開店の準備をするのでした。

 「また来ますね」と女将が早お昼を食べに家に戻れば、亭主は一人で大根をおろし、野菜サラダの具材を刻むのです。まだ暖簾を出していないのに、開店の10分前にはもう車が駐車場に入って、リピーターの若い男女がいらっした。お湯も沸いていたから店の中に入っていただいて、ちょうど女将もやって来たから、お茶を出して注文を取るのでした。天せいろと鴨南蛮蕎麦のご注文で、鴨肉を解凍している間に、天麩羅を揚げて蕎麦を茹でてお出しする。

 12時過ぎまでに4組のお客が入り、厨房はもうてんてこ舞い。駐車場も満配なのに、玄関を開けて「ほかに駐車場はないんですか」と聞くお客もいる。店の中を見れば満席だと判るはずなのに、申し訳ないけれど小さな蕎麦屋なのです。忙しい時間帯が過ぎた頃に、電話がなって3人で行きたいのだけれどと言う。女将が出て「大丈夫ですよ」と言ったけれど、予約は受けないから、先に来たお客が優先。生舟の蕎麦はもう残り少なかったのです。

 1時前にやっと件の三名様がいらっして、見れば手押し車を押したお婆様を連れたリピーターさん。お婆様は前回と同じキノコ付け蕎麦を頼まれて、綺麗に完食したから好かった。ご主人はカレー蕎麦、奥様はとろろ蕎麦のご注文で、カレー蕎麦に付ける野菜サラダが終わっていたので、小鉢とトマトをお出ししたら、トマトが美味しかったらしくて、「家で作っているのですか?」と聞かれた。1時過ぎだったけれど、お蕎麦売り切れの看板を出して洗い物に入る。


4月24日 月曜日 肌寒い日だったから …


 やはり店の混んだ昨日は疲れたのだろうか。今朝は何度も目が覚めるのだけれど、また眠ってしまうのでした。6時になってやっと起き出して、蕎麦屋に向かう準備をする。小鉢、蕎麦汁、洗濯物と二何度も自分に言い聞かせながら眠ったのに、朝になったら、もう何をするのかを忘れていた。厨房に入ってやっと思い出して、フライパンを取り出す。ニンジン、干し椎茸、油揚げを刻んで、切り干し大根を水で戻す。ごま油で炒めて出汁で煮込んで味つけをする。

 出汁で煮ている間に、空の蕎麦徳利を取り出して蕎麦汁を補充していく。7時を過ぎていたけれど、洗濯機の中の洗濯物を干して、取り込んだ洗濯物は畳んで戸棚の中に入れておく。家に戻れば、女将が食堂で亭主の帰るのを待っていました。朝食を食べ終えても、今日はひと眠りをしなかった。眠くないのではなく、眠ったら起きられないと思っていたのです。洗面と着替えを済ませて、歩いて蕎麦屋に出掛ければ、ご近所のウツギが綺麗に咲いているのでした。

 薄陽が差すほどには晴れていたけれど、風は冷たくやはり上着が必要なのでした。蕎麦屋に着いて外回りの仕事を終えるまで、ジャンバーは脱げなかった。店の中の室温は17℃だから、それほど寒いわけではないのに、寒く感じるのが最近の陽気。今日は湿度もかなり低かったから、身体が寒いと感じるのです。蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を750g8人分打っておきます。加水率は43%と昨日と同じだったけれど、やはり少し硬めに仕上がるのでした。

 この涼しさではお客はあまり期待できないと思いながらも、薄陽が差しているのが唯一の希望か。今月の月曜日の来客数は4人から 9人までと、結構、多かったので、ある程度の数は見込めるだろうと思っていたのです。苺大福を包み、野菜サラダの具材を刻んで、今日も三皿盛り付けておきます。女将がいない分、店の掃除もあるから、少しずつ早めに仕事を終えておく。テーブルを拭いて回ってもまだ11時ちょっと過ぎなのでした。新しい油を天麩羅鍋に注ぐ。

 暖簾を出してお客を待てば、1時間経っても来る気配がない。前日が混むと次の日はお客が少ないと言うことはあるのです。あまりにも暇だったから、隣の畑に出て、近くで花の写真を撮ってくる。あの赤い花は何というのだったっけ。歳を取ってから調べた花の名は、なかなか思い出せないのです。1時過ぎになってやっとお客がご来店。天せいろの大盛りと辛味大根を注文なさって、カウンターの隅で静かにゆっくりと食べて行かれた。今日はこのお客だけ … 。



4月25日 火曜日 午前中は雲一つない青空で …


 定休日だったけれど、いつもと同じ時間に目が覚めて、6時になったら蕎麦屋に出掛ける。午後の出汁取りの準備をして、少なくなった返しを仕込んでおきました。そして、洗濯機の中に入れたままの昨日の洗濯物を干したらお終い。7時過ぎには家に戻って、朝食を食べるのです。今朝も食後のひと眠りをせずに、洗面と着替えを済ませて早い時間に再び蕎麦屋に行くのでした。大鍋に冷めた返しを甕に移して、膝下の戸棚に収納する。

 駐車場のヤマボウシの柔らかい新芽が、陽を浴びてつやつやと光っていました。お袋様と仕入れに出掛けるのには、まだちょっと時間があったので、隣のお花畑まで行って花を見ていました。ストロベリーキャンドルの花が随分と沢山咲いていたから、近寄って見れば、葉はシロツメクサの様なのでした。毎年、この花は何というのだっけと調べ直すのですが、どうもカタカナの花の名前は頭に入りづらいのです。オランダレンゲともベニバナツメクサとも言う。

 ベニバナツメクサなら紅花爪草と漢字で書ける。白詰草と花の形が似てはいるけれど、赤くて縦に長いから、どうもイメージが違うのです。ただ、葉の形がクローバーに似ているから、豆科の植物だと判るのです。豆科の花を検索して、沢山の花の画像を見ているうちにこの花を発見する。毎年、こんなことを繰り返していながら、未だにその名を覚えていないのは、やはり年齢のせいなのか。時間に余裕のある定休日だから、こんなことが許されるのです。

 ツツジの咲きほこるお袋様のマンションを後に、農産物直売所へ出掛ければ、朝から随分と客が来ていた。にもかかわらず、農家がやって来るのが遅いのか、野菜はまだ並んでいないのでした。トマトと蕪と生椎茸だけを買って、後は隣町のスーパーで仕入れるのです。こちらは開店時刻に来たお客が帰って、ちょうど広い駐車場も空きが出て来る。パプリカとアスパラガスがまだは入っていないから、午後にもう一度来なければならないのでした。

 お袋様を送って蕎麦屋に戻ったら、買ってきた野菜を検品して、冷蔵庫に収納したら月に一度の床屋へ出掛ける。ちょうど前のお客が終わりそうなので「ちょっと待ってね」と言われてからが長い。ご近所らしい白髪の老人の話が長いのでした。女将が家で昼を待っていると思って、散髪が終わったところですぐに電話をするのでした。昼は昨日残った蕎麦だから、亭主が帰らないと要領を得ない。女将にはキノコつけ蕎麦、亭主は胡麻味噌ダレで食べる。

 結局、午後も昼寝をしないで、女将のスポーツクラブの予約を取ったら、三度、蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みにかかる。干し椎茸と昆布を浸けてあった3㍑の鍋で出汁を取って蕎麦汁を仕込み、再び湯を沸かして二番出汁を取るのです。外はどんどん曇ってきた。明日は朝から雨になりそうで、この休みにも排水溝の掃除は出来そうにない。店の回りの草刈りもまだ終わっていないし、当分仕事が目白押しなのです。それが健康には好いのかも知れない。


4月26日 水曜日 終日雨が降り続けて …


 今朝はゆっくりと9時過ぎに蕎麦屋に出掛けて、明日の仕込みを開始するのでした。まずは蕎麦豆腐を仕込んで冷蔵庫に入れたら、キノコ汁を作って塩味だけ付けておく。1.6㍑の鍋一杯の汁を、半分は小さなキノコ汁用の鍋に入れ、残りはタッパに入れて冷蔵庫で保存するのです。全部で5人分程か。鍋に張り切れなかったキノコは冷凍して、足りなくなったときに使う。先週は随分と残ったから、家で使わなくてはならないのです。

 次にキノコ汁を作った鍋を洗ってレンコンを茹でる。レンコンは新しいものを買ってきて皮を剥いて輪切りにしたら、水に浸けて茹でるのですが、どうしてもポリフェノールが紫色に出て仕舞う。酢水に浸けても同じことだから、最近は水に浸けて茹でている。その間に南瓜の種を取って切り分け、レンジに入れて2分ほどチーンする。一度に2分ではなく、1分半チーンしたらしばらくおいて、もう一度30秒チーンしているのです。

 天麩羅の具材を切り分けたら、午前中の仕込みは終わり。家に戻って昼食の支度をしなければならないのです。朝から降り続けている雨は、雨脚は弱まったものの止むことはなかった。昼は冷蔵庫の中の残りものを野菜炒め煮して、カレー味で皿に一人分ずつ盛り付ける。大皿にもって取り皿を使うより、大皿一枚分、女将が洗う手間が省けるのです。業者が持ってきたごまだれの蕎麦汁で食べてみる。「たまには味が変わって好いのかもね」と女将が言う。

 でも、ごまだれでは蕎麦湯は飲めなかった。昔よく作ったざるラーメンのタレのようで、麺には絡むけれど、何時もの蕎麦汁のようには味わいがないのです。一人分100円ちょっとだから、自分で蕎麦汁を作る方が、当然、量もあるし、少し安上がりなのです。書斎に入ってひと眠りしている間に、女将はスポーツクラブに出掛けて行く。1時間ほどで目が覚めて、珈琲を入れて居間でテレビを観るのでした。何度も見たスティーブン・セガールの映画。

 お新香を漬けるだけだから、急がなくても好かったのですが、今日は女将の帰る前に蕎麦屋に出掛け、珍しく夕刻に蕎麦を打つ。室温19℃、湿度が60%を越えていたから、43%の加水率でも柔らかい生地に仕上がるのでした。たまには好いかと薄く伸して、切りべら28本の細い蕎麦に仕上げる。これで明日の朝は一回の蕎麦打ちで済む。木曜日はやることが多いから、少しでも今日出来ることをしておきたい。4時半になったらお新香を漬け、包丁を研いでおいた。

 今日は夜のプールへ出掛ける予定だったから、女将に「夜ご飯はなににするの?」と聞けば、「何にしましょうかね」と思案している様子だった。「キノコを入れてラーメンを食べるよ」と言えば、女将も残りものを食べて夕飯にしていた様子。雨の日だからか、夜のプールは2つのコースが空いて、誰も入っていなかったのです。いつも来ている若い人たちは姿を見せなかった。一人でクロールでアップしたら、バックストロークにブレストとゆっくりと泳いで行く。



4月27日 木曜日 晴れて雲一つない天気だったけれど …


 6時前に家を出れば、もう太陽は森の木々の上に昇っている。日の出の時間がまた早くなっているのでした。雲一つない好い天気の朝なのです。厨房に入って、糠床を冷蔵庫から取り出して、漬けたお新香を切り分ける。このところ、お新香は順調に漬かっているのです。白菜の漬け物と違って、なくなったらその都度、漬けなければいけないのが大変ではあるのですが、それが美味しさの秘訣でもある。切り干し大根の煮物も小鉢に盛り、朝飯前の仕事は終わり。

 家に戻って、女将が作る朝食を食べたら、ひと眠りしようと思って書斎に入るけれど、定休日の習慣が残っているのか、横になっても眠れずに、起き出して洗面と髭剃り、着替えを済ませて、蕎麦屋に出掛ける準備をするのでした。昨日の夕刻に一度蕎麦を打っているから、今朝はもう一度打てば終わりなのです。平日に二回分の蕎麦を用意するのも珍しいけれど、このところ客が増えているから、女将も手伝いに来てくれる日だし、頑張ってみたのです。

 二度目の蕎麦打ちは加水率43%なのでしたが、湿度が32%とかなり低かったから、少し硬めでちょうど好い具合の生地が仕上がったのです。切りべら28本と少し細めで包丁切りを終えて、生舟一杯の蕎麦を用意するのでした。10時前には厨房に戻り、薬味の葱を刻んで、大根や生姜をおろし、野菜サラダの具材を刻み始めるのです。パイナップルは、この間、石垣島の海メロから送って頂いた島のパイナップルを使ってみました。小さいけれど甘さは抜群なのです。

 先週の混みようを心配してか、女将が昼前に来てくれたけれど、今日はどういうわけかお客が来ない。朝が寒かったのが響いているのだろうか。12時半過ぎにやっと最初のお客がいらっして、急いでいるらしく、早く出来るものはないかとおっしゃるので、せいろ蕎麦とキノコ蕎麦を勧めたら、せいろ蕎麦だけのご主人が野菜サラダを頼まれて、ゆっくりと食べて行かれたのです。今日はこんなに天気が好かったのに、天せいろは一つも出なかったから不思議。

 1時過ぎにいらっしたご夫婦も、二人ともキノコつけ蕎麦の大盛りをご注文で、やはり朝が涼しかったからなのでしょうか。世間は大型連休前とあって、ご近所でもお客が来ているらしく、バーベキューをするお宅があるのでした。晴れた日の割には、お客が少なくて、がっかりとした女将と亭主。明日はもっと暖かくなるというから、亭主一人でどれだけ出来るか、試練の一日になりそうです。夕刻にまた蕎麦屋に行って、業者の配送を受け取るのでした。

 

カテゴリー
未分類

2023年4月中旬


4月12日 水曜日 風の強い曇り空の日だったけれど …

 暖かな朝でしたが、風が強くなりそう。遅ればせに咲いた庭のチューリップが二本。他の家のチューリップはとっくに花を終えているというのに。それに比べて今年は芍薬の育ちが早いのです。蕎麦屋に向かえば、何処の家もドウダンの花が綺麗に咲いているではありませんか。これも少し季節が早いのではと今年の暖かさを感じるのでした。この先は季節の営みがいったいどうなるのだろうかと、ちょっと心配な気もするのです。

 みずき通りを渡れば、ハナミズキの木がずっと向こうまで白い花を咲かせている。これも例年よりは少し早い気がするのです。曇りと言いながらも、青空が見えていたから少し安心するのでした。バス通りに出れば、蕎麦屋の向かいの菜の花畑も、もうそろそろ終わりの時期。オレンジのポピーの花が鮮やかなのが嬉しい。風はどんどん強くなるばかりで、蕎麦屋着く頃には外回りの仕事は出来ないと思うのでした。グリストラップの掃除がまだ済んでいない。

 厨房の中は19℃もあるから、暖房も入れずに今日の仕込みをするのでした。まずは時間のかかる白餡に氷糖蜜を加えて、弱火でぐつぐつと煮始める。南瓜の種を取って切り分けたら、レンジでチーンして明日の天麩羅の具材の準備。昨日採ったばかりのコゴミとタラの芽を洗って、容器に入れて冷蔵庫で保存する。今日一日は待てるけれど、明日には次の芽を採らなくてはならない。客に出す数より沢山育つから、毎年、採り終わらないうちに終わるのです。

 キノコ汁の具材を鍋に入れて出し汁で煮込む頃には、白餡も固まってくる。柔らかすぎると中に入れる具材をなかなか包めない。今週はそろそろ苺大福を作ろうと思って、小さな苺を買ってきてあるのですが、苺の日持ちがしないのでちょっと心配です。女将がスポーツクラブに出掛ける時間の関係もあって、11時前には蕎麦屋を出て昼食の用意に家に帰る亭主。風の強いせいか雲が流れて青空が広がっていました。暖かな風でまさに新緑の季節。

 家に戻って昼はキャベツの炒め物にして、鶏ガラスープの素と砂糖と水溶き片栗粉で、女将も美味しいと言うおかずを作った。彼女がスポーツクラブに行く前に、亭主は書斎に入ってひと眠り。小一時間ほど眠ったら起き出して、コーヒーを入れて飲む。お新香を漬ける糠床を復活させるために、冷蔵庫から取り出して表面の黴を取って、塩を振ったら好くかき混ぜておいたけれど、今日は漬けられない。天麩羅の具材きりと切り干し大根の煮物が午後の仕事です。

 蕎麦豆腐も仕込んでおいたけれど、一度、口を開けた豆乳はいつまで持つのかが心配なのです。二ヶ月も賞味期間があるのに、開封したら三日で消費しろと、箱に書いてあるのを発見したからです。大きなパックではなく小さな物にすれば好いのだけれど、まだ、どの豆乳が最適なのかを確かめていないから、時間がかかるのです。夜は予定通りにプールに出掛けた。一日おきだとやはり身体が軽くて泳ぎやすい。リハビリも順調に進んでいるのです。



4月13日 木曜日 今日も日中はかなり暖かくて …

 今朝も5時半前には目が覚めて、歩いて蕎麦屋に出掛けるのでした。木曜日は定休日明けだから、やることが結構いろいろとある。空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を詰めて、大盛り用と普通盛り用の21本を用意する。これで二日分の分量なのですが、ぴったりと出ることはまずない。鍋に残った蕎麦汁は容器に入れて冷蔵庫にしまっておく。お客の多い週は、3㍑分の蕎麦汁も作り足さなければならないので、予備の一番出汁がものを言うこともあるのです。

 次に小鉢の盛り付けなのですが、糠床がまだ完成していないので今日は切り干し大根のみの用意です。皿を置くトレイが一杯になったところで止めたから、後のお客には女将が別に盛り付けていた。洗濯物を畳んでもまだ7時前だったから、ミニ菜園に出てコゴミとタラの芽を採っておくのです。1日おきでもコゴミはもう伸びきって葉が開いている茎もあるから、自然の力は凄いものがあるなあと感心するばかり。タラの芽も芽元から採らないのでまた出て来る。

 家に戻って朝食を食べたら、書斎に入って横になればウトウトとして30分。洗面と着替えを済ませて蕎麦屋に出掛けようとすれば、女将が「今日は朝ドラがなかったから早いわ」と洗濯物を持ってウッドデッキに干している。「北海道にミサイルが飛んでくるとずっとニュースでやっていたのよ」あり得ない事だとは思ったけれど、果たして、その情報は取り消されたらしい。そのまま蕎麦屋に出掛けて、今朝の蕎麦を打つ亭主なのでした。

 今朝は二回蕎麦を打とうかとも思ったけれど、先週も木曜日はお客が8人だったから、大盛りが出ても9人分も打てば十分だろうと考えて、850gの蕎麦を打つのでした。加水率は43%で、硬めの生地に仕上げて、エッジの効いた蕎麦を9束生舟に並べるのでした。よほどお客が集中しない限り、全部の蕎麦を出すには1時を過ぎてしまうから、売り切れで好いと考えたのです。厨房に戻って、今日は一年振りで苺大福を包む。野菜サラダも三皿盛り付けておく。

 暖簾を出して10分ほどしたら、何時ものお客がバス通りを歩いていらっしゃるのが見えた。今日も誰か連れがある様子なのでした。「いらっしゃいませ」とお茶を出せば、カレーうどんとカレー蕎麦にビールのご注文。大きな鍋で二人分のカレーを温めるのでした。出し終える前に、もう次のお客がいらっしゃるから、『早く女将が来てくれないかな』と時計を見れば、まだ12時前なのでした。せいろ蕎麦とぶっかけ蕎麦のご注文だったから、すぐに用意をする。

 注文の品が出来上がった頃に、やっと女将が来て配膳をしてくれた。少し休めるかと思ったら、また駐車場に車が入ってご夫婦が来店で、天せいろの大盛りと普通盛りのご注文。まだ天麩羅鍋の温度が下がっていなかったので、すぐに天麩羅を揚げることが出来た。女将が盆や蕎麦皿をセットしてくれるから、時間にしたら倍以上の速さで料理を仕上げることが出来るのです。時計は1時少し前。生舟には蕎麦が三束。最後のカップルが来て売りきれの看板を出す。



4月14日 金曜日 半袖で過ごすことが多かった一日 …

 昨日も早く休んだから、今朝も5時過ぎには目が覚めた。普段の日も定休日も同じリズムで暮らしているからか、まだ今週は1日しか営業していないのに、曜日の感覚がなくなってしまったようで怖いのです。今日は曇りかと思っていたら、青空の方がずっと広がって雲の合間から朝日が昇っていました。今朝はお新香の漬け物を糠床から取り出して、切り分けたら小鉢に盛り付ける。今年初めてのぬか漬けは、思ったよりも上手く漬かっていたので嬉しい。

 切り干し大根の煮物も幾つか盛り付けて、冷蔵庫の中身を確認したら、洗濯物を畳んで、洗濯機の中の洗い物を干しておきます。今日は女将が来ない日なので、全部を亭主が一人でこなさなければならないのです。家に戻って朝食を食べたら、書斎に入ってひと眠り30分。8時過ぎに洗面と着替えを済ませて、早めに家を出るのでした。新緑が綺麗な森の風景も、幾分雲の増えた今朝の空に映えて、まさに初夏の装いなのです。朝の仕事を終えて蕎麦打ち室に入る。

 今朝も昨日と同じく850g9人分の蕎麦を打つ。昨日はカレーうどんが出たから、蕎麦が一つ残った計算で、今日は10食の蕎麦を用意したことになる。これがすべてなくなったから、やはり暖かい日にはお客が来るのです。一人での営業は、お客が続けて来る時が一番大変になるのですが、今日はそれほどには繋がらずに、切れることもなくだらだらとお客が続いた。女性陣は話が長いし、酒を飲んだご主人は一番長く座って、ライム酎ハイの炭酸割りまで頼む。

 1時を過ぎて最後の二人がいらっしたところで「お蕎麦売りきれ」の看板を出しました。天せいろ二つのご注文だったから、用意した天麩羅の具材も綺麗になくなったのです。お新香も綺麗に売り切れたから、残っていた野菜サラダを小鉢代わりにお出ししたら喜ばれた。それでも女性は話が長いので、閉店時間の直前までゆっくりとしていかれた。一人だと亭主は休憩をすることも出来ないのです。まずはかき揚げを揚げて賄い蕎麦を茹でて腹を満たしておきます。

 それからが長い後片づけの時間になるのです。お盆と蕎麦皿や器を全部洗い終わった頃に、女将がやって来てくれたから助かった。女将が食器を拭いて片付けている間に、亭主は大釜を洗ったり、天麩羅油の鍋を綺麗にしたり、時間は半分になるから4時前には家に戻ることが出来たのです。パソコンに今日のデータを入力して、亭主はひと眠り1時間。早い夕食を簡単に食べて、再び蕎麦屋に出掛けて、片付け物をしてお新香を漬ける。それからプールへ直行。



4月15日 土曜日 朝から冷たい雨が降り続けて …

 夕べも早く床に就いたのに、今朝は目覚めて何故か身体が疲れていると感じたのです。夜のプールも身体が重かったから、恐らくは一人で営業したのが疲れたのでしょう。それでも、元気を出して雨の中を車で蕎麦屋に向かうのです。天麩羅の具材入れも空になっていたし、南瓜も蓮根もなくなっていた。まずはカウンターの上に干した盆や蕎麦皿を片付けて、レンコンの皮を剥いて輪切りにしたら酢水で茹でる。南瓜も種を取って切り分けレンジに掛ける。椎茸やピーマン、ナスを切り分けて、最後にお新香を糠床から出す。

 小一時間の仕事でした。家に戻って女将の作った朝食を食べて、書斎に入ってひと眠り30分。まだ身体は疲れていると感じる。朝から冷たい雨が降っているから、今日はお客も来ないのではないだろうかと、二度打つはずだった蕎麦も一度で好いと思えた。9時前には傘を差して家を出て、蕎麦屋に向かうのでした。チェーンポールを降ろし、看板と幟を出すのです。蕎麦打ち室に入れば、空の生舟が打ち台の上に置いたままだったから、850gの蕎麦粉を計量する。この天気では、9人分も打てば十分なのです。加水率は43%。

 雨のせいか43%の加水でもまだ少し生地が緩いと感じる。切りべら26本で135gで揃えたいのだけれど、どうしても140gになることの方が多い。それでも9束と70gほど取れたから、やはり打ち粉の重量分だけ重くなっているのでしょう。亭主が厨房に戻る頃には女将は「また来ます」と言って早い昼食を食べに家に戻る。今日も苺大福を包もうと、香蘭社のバラの絵の描かれた小皿を五つ並べる。季節が明るくなったからと皿を替えたのに、今日は暗い雨の日だから嫌になる。新しく作った白餡は少し焦がして茶色くなっていた。

 野菜サラダの具材を刻んで盛り付けが終わる頃に、女将が戻って来てくれた。その前に亭主はお湯をポットに入れたり、天麩羅鍋に油を注いだり、天つゆの鍋を火にかけたりと仕事をし続けていたのです。サラダの皿が並んでやっと椅子に座れる。朝から3時間以上も立ち仕事を続けているから、腰も痛くなるのです。それでも、動いていたからか、朝のだるさはなくなっていました。車はかなりの数で通るのですが、暖簾を出しても蕎麦屋に来るお客はない。当然と言えば当然のこと。少しはゆっくりと休めと言うことなのか。

 やっとお客が来たのはもう1時過ぎで、80歳になると言う母親を連れた娘さんが、労るように寄り添ってご来店なのでした。天せいろ二つのご注文。小鉢の代わりに野菜サラダをお出しして、食べていてもらう。話を聞けば、娘さんの方は何回か蕎麦屋に来ているのだそうな。近くのマンションに住んでいるのだけれど、母親は歩くのが不自由だから、なかなか一人では来られないのだと言う。ゆっくりと食べていかれたから、今日はこれで終わりなのでした。片付け物も早く済んで、雨の中を二人で家に帰る。



4月16日 日曜日 今日は目まぐるしい天気で … 


 昨日は蕎麦屋も暇だったのに、ゆっくりと目覚めた朝でした。夜まで雨だったから女将も買い物に行けず、亭主の仕入れに付き合って隣町のスーパーまで行っただけなのに、よく眠れたと言う。朝靄が出て駅前の高層マンションが曇って見えた。蕎麦も沢山残っていたけれど、今日は午前中に蕎麦粉が届く日だからと、朝食を終えて早めに蕎麦屋に出掛けたのです。白い花が満開のみずき通りを渡れば、蕎麦屋まであとわずか。日曜日だから車の陰もないのです。

 蕎麦屋に着いたら、まずは看板を出して幟を立て、チェーンポールを降ろして活動の開始。カウンターに干してある二人分の盆や蕎麦皿を片付けたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。その前に、早いことにもう宅配便が届いて、蕎麦粉を受け取るのでした。8時45分。この地区を回る運転手が地区の入り口にある蕎麦屋を通るときに、亭主が来ていれば受け取ることが出来るのです。加水率は43%で、今日はちょうど好い柔らかさで上手く打てた。

 女将が来る前に蕎麦粉を捏ね終えて、薬味の細葱を刻んで大根をすり下ろす。再び蕎麦打ち室に入って、伸しを始める頃に女将がやって来る。「折りたたみ傘は持って来たのだけれど」と言うから、外を見れば確かに黒い雲も出ているのでした。不安定な陽気だけれど気温は高いから、それなりにお客は来るのではないかと考えた。野菜サラダも新キャベツになったら柔らかくて美味しそう。人参も綺麗に千切りが出来て、今日は正解なのでした。

 玄関前の馬酔木が新芽を出しているのにやっと気が付いた。時間に余裕があるからいろいろと気が付くのです。ミニ菜園に行って、コゴミとタラの芽も摘んでくる。使い切れないからどんどん溜まってしまうのも困ったものなのです。天せいろやぶっかけ蕎麦などに付けて出せばいいのですが、天麩羅が多くなりすぎるので出せないから、どうしても躊躇してしまう。仕入れる具材を減らすしか方法はなさそうです。こういう日に限って天麩羅物は少ない。

 開店して間もなく、そろそろいらっしゃる頃だと思っていた、カレーうどんのご主人を連れてご夫婦がご来店。奥様は今日はとろろ蕎麦。串焼きを四本頼まれたから最初に焼いてお出しした。週末は串焼きをあらかじめ解凍してあるから早いのです。青空が広がって陽も差してきた。続けてはお客が来ないものだから、何故かのんびりゆったりとして、亭主は奥の部屋でひと休みすることが出来た。平日よりも混まなかったこともあるかも知れない。

 1時をだいぶ過ぎて最後のお客が帰ったら、気になっていたコゴミとタラの芽を天麩羅にして、賄い蕎麦を食べる。タラの芽のほろ苦さが春らしい。ぶっかけ蕎麦にはこの二つを入れて出せば好い。でも、ぶっかけ蕎麦も、出る時と出ないときの差が激しいのです。天せいろのようにはコンスタントに出ない。2時過ぎには片付けを終えて、夫婦で家に戻る。女将はすぐに美容院に出掛けた。彼女が帰ってきたかと思えば、雷の音と共に強い雨が降ってきた。




4月17日 月曜日 陽も差して暖かかったけれど …

 今日も5時起き。夕べは10時にはもう床に就いたのです。それなのになかなか起き上がれなくて、5時半になってやっと居間の部屋に移動。「春眠暁を覚えず…」なのか。熱いコーヒーを入れて飲んだら、少しは目が覚めてきました。明日は定休日だと言うこともあって、少し気が緩んでいるのかも知れません。朝飯前のひと仕事に何をするかを考えながら、玄関を出れば外は思ったよりも暗く、今にも雨が降りそうな空模様なのでした。

 蕎麦屋の厨房に入って、カウンターに干したままの盆や蕎麦皿を戸棚にしまい、冷蔵庫から蕎麦汁を入れる徳利を取り出して、予備の一番出汁で蕎麦汁を仕込む。鍋ごと水で冷やしている間に、小鉢の切り干し大根の煮物を盛り付けて、昨日出したお新香と合わせて9鉢用意する。気温も低そうだから、今日はそんなにお客は来ないと考えたのです。洗濯物を畳んで、洗濯機の中に入れたままの洗い物を干して家に戻るのでした。煙草を買いにコンビニまで行く。

 朝早くとは違って青空が見えて来たから、昨日よりは好い天気になるのかも知れない。家に帰れば女将が台所で朝食の用意をしてくれていた。早朝に飲んだコーヒーの残りを啜りながら一服していると、「ご飯が出来ましたよ」と言う声が聞こえる。朝食を終えて、亭主は書斎に入ってひと眠り、今朝は1時間。やはり「不覚暁」なのか。目覚めて洗面と着替えを済ませたら、「行って来ま~す」と家を出る亭主。晴れて好い天気なのでした。

 蕎麦屋に着けば、例の小雀がまた一羽で電線に止まっている。やはりどこか身体の具合が悪いのだろうか。仲間たちはとっくにあたらこちらに飛び立っているのです。この時期、嘴と脚の黄色い椋鳥の子ども達も電線に止まっていることが多い。この雀だけが一羽で止まっているから、何故か気になるのです。看板を出して幟を立てたらチェーンポールを降ろして、今日の仕事の始まりです。蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打つ。加水率43%で絶妙の仕上がり。

 昨日の蕎麦の残りと合わせて11食の蕎麦を用意して、厨房に戻って苺大福を包み、野菜サラダの具材を刻む。開店の準備が整って、テーブルを拭いて回っている間に、珍しく早い時間に隣町の常連さんが車を駐車場に止めるのでした。開店の10分前だったけれど、放っておくわけにも行かずに、暖簾を出して中に入ってもらう。「今日は随分と早いですね」「車を洗いに行こうと思ってね」と何時ものご注文だったから、キノコ汁を沸かして、辛味大根を擦るのです。

 野菜サラダはカウンターからご自分で取って食べるから、ドレッシングと箸とお茶を後から出す。しばらく選挙の話をしていたら、次のお客がいらっして、この地区の史跡を巡っているのだと言う。今日で三回目のご来店なのだとか。話をしているうちに亭主も思い出して、「また来ます」と帰って行かれた。今日はウンターに座るお客ばかりで、最後は若い男性が隅に座って天せいろのご注文。早めに終わって、片付けを済ませて家に戻る。勿論、夜はプール。



4月18日 火曜日 久し振りに朝寝をした定休日 …


 蕾だった玄関脇のツツジが花を開いていた。朝はまだ薄手のジャンパーが必要な涼しさなのでした。隣のお花畑もポピーが花びらを閉じていました。亭主の定休日に合わせて、花も眠るのだろうか。

 蕎麦屋に寄って今朝の仕入れの確認をしたら、お袋様に電話をして迎えに行く。夕べはプリンターのインクがなくなっていたので、買い物リストを印刷できなかったのです。

 青空が覗いて陽が差してきたら、急に暖かくなって上着を脱ぐ。お袋様のマンションの周りも躑躅が満開なのでした。通りの並木も木々の新芽が赤く燃えていた。今日の仕入れは最小限度。

 午後の出汁取りの準備をして、今年最後の筍の煮物を作る。どうしても客に出し切れない山菜を天麩羅にして、家に持って帰って昼は天麩羅蕎麦にした。コゴミもタラの芽も天麩羅が一番美味しい。

 月曜日のお客が少なかったので、打った蕎麦が残ったのです。午後はプリンターのインクを買いに出掛けて、蕎麦屋で出汁を取り、夕方に家に戻って夕食を食べる。串焼きと鰯の蒲焼き。

 40℃の風呂に20分入るのが好いと言われて、やってみたら、風呂から上がってもう眠くなった。酒の量はワイングラスに二杯だけ。7時間眠って朝の4時に目覚め、この記事を書いているのです。



4月19日 水曜日 日中は暑いくらいで …

 今朝も随分と早くから目が覚めて、5時過ぎには蕎麦屋に出掛けて、朝飯前のひと仕事をする亭主。昨日洗った鍋類を片付けて、蕎麦汁を徳利に詰める。昨日煮込んだ筍を小鉢に盛り付けて冷蔵庫に入れる。二番出汁に返しを加えて天つゆと温かい汁を作っておく。最後に洗濯機の中に入ったままの洗い物を干して、家に戻るのでした。まだ6時半なので女将は起き出して来ないから、食事の時間までと書斎に入ってひと眠りするのです。

 「ご飯が出来ましたよ」と女将が起こしに来てくれて、やっと朝食にありつく。食後のお茶をもらって、テレビで懐かしいスーパーマンの映画をやっていたから、最後まで観てしまうのでした。9時をとうに過ぎ、急いで洗面と着替えを済ませて蕎麦屋に出掛ける。今日は午後から整形外科に行って、なくなった尿酸値を下げる薬をもらわなくてはならない。夜は地域の防犯パトロールがあるので、体調を整えておかなければ。厨房に入れば仕事が待っていた。

 1600ccの鍋でキノコ汁を作って、小さな鍋とタッパに分けて冷蔵庫に入れておきます。明日の天麩羅にする分だけ、南瓜の種を取って切り分けたら、レンジに掛けて残りはラップをして野菜籠に入れておく。玉葱をスライスしてかき揚げの材料を容器に入れてストックし、三ツ葉はキノコ蕎麦にも使うので別の容器に入れておく。今週、これで最後にしようと、採っておいたタラの芽とコゴミを洗って、タッパにそれぞれ入れて天麩羅の具材の用意です。

 外は晴れて暑くなってきました。半袖でも十分なくらいの暑さだったけれど、今朝の続きでまだ長袖を着ていた。女将のスポーツクラブがあるので、11時には家に戻って昼の支度をする。昨日、揚げて帰ったコゴミとタラの芽と筍、海老の天麩羅の残りを砂糖を加えた天つゆで煮て、昼は別皿で出して天丼に食べたのです。女将がタラの芽は苦味があると言うから、亭主がその分沢山食べる。満腹になって眠っている間に、女将はスポーツクラブに出掛けて行った。

 整形外科に出掛ければ、午後の診察前で一番に並んで薬の処方箋をもらう。それをすぐ近くの薬局に持って行って薬をもらうのですが、空いていたからこれもすぐに済む。家に戻ってコーヒーを入れてひと休み。夜のパトロールの前に夕食を食べ、蕎麦屋に戻って糠床に野菜を漬けなければならないのでした。やっと薄暗くなって、亭主は制服を着て集合場所に向かうのです。80歳を越えた老人の後について、5㎞近い距離を歩く。汗だくになってしまいました。