カテゴリー
未分類

2023年上旬



8月5日 土曜日 コロナ前の夏に戻ったかお蕎麦売り切れ …

 朝飯前のひと仕事は、昨日の洗い物の片付けと、小鉢を盛り付けることでした。わずか30分で終わる仕事だから、エアコンを入れて7時前に家に戻ったのです。空は晴れて今日も暑い一日になりそうな気配でした。朝食を終えてひと眠りしたら、髭を剃って着替えを済ませ、朝からの強い陽射しの中を歩いて蕎麦屋まで行く。今日は何年かぶりで佐倉市の花火大会だから、コロナの始まる数年前までは混んだ土曜日になっていたと、出がけに女将が言う。

 店の前の通りに面したひまわり畑に、やっとひまわりの花が咲き始めていました。以前からある隣のひまわり畑も、今年は大きなひまわりを植えたらしいのですが、雨が降らないので花が咲く前に葉が枯れ始めている。そう言えば、すぐ向かいの畑もキュウリの畑がもう終わっている。あまりに広すぎて水撒きもままならないのでしょう。蕎麦屋の駐車場もたまには水撒きをしてやりたいけれど、人間の方が暑さにやられてそのままになっている。

 朝のうちにエアコンを入れておいたから、なんとか30℃にはなっていたけれど、蕎麦を打つのに首に保冷剤を巻いているのも異常。昨日の残りの蕎麦と合わせて13食の蕎麦を用意して、厨房に戻って野菜サラダの具材を刻むのでした。開店の準備を済ませて暖簾を出せば、昼前からこの暑い陽気に、駐車場に次々と車が入ってくる。ほとんどのお客が天せいろで、女将も亭主も洗い物をする暇もなく動いていた。キスやアカイカの天麩羅も幾つか出た。

 大盛りが二つ出ただけで、最後の三人連れの常連さんが、いつもと同じくぶっかけ蕎麦をご注文なのでした。これで生舟の中の蕎麦が完全になくなる。閉店の時刻近くまでお客がいたので、それから洗い物を始めたから、今日は終わったのが3時を過ぎてしまう。女将も相当に疲れた様子。亭主も昼を食べられずに、家々の日影を辿りながら、家までよろよろと歩いて帰るのでした。あと50mで家の門に着く。夜は印旛沼の花火が二階からよく見えたのです。




8月6日 日曜日 晴れたり曇ったり土砂降りになったり …

 混んだ日の翌日は忙しいのです。朝の5時から蕎麦屋に出掛け、デザートの水羊羹を最初に豊缶に流し込み、隣の火口では出汁を取る。出汁取りは1時間はかかるから、その合間に昨日の洗い物を片付けるのです。6時を過ぎた頃にやっと蕎麦打ち室に入って、一回目の蕎麦を打つ。9食分の蕎麦を打ったから、これも小一時間かかった。急いで家に帰って朝食を食べる。早朝の2時間の仕事は、疲れるような年頃になった。食後は書斎で熟睡するのでした。

 朝は雲一つない空だったのに、出掛ける頃の空は沢山の雲もが出て、天気予報も雨のマークが出ているほどでした。お蔭で陽が翳ると少し涼しいので、蕎麦屋まで歩くのに少しは楽なのでした。ひまわり畑の長いバス通りにさしかかると、急に真夏の陽射しが戻ってジリジリと照りつける。今日は9時の時点で外はもう32℃もあったのです。看板と幟を出してチェーンポールを降ろしたけれど、10時から雨という予報は見事に外れていました。

 蕎麦打ち室に入って二回目の蕎麦を打ち、今日は14人分の蕎麦を用意したのですが、結局、半分ちょっとしか出なかった。それでも今日は天せいろ以下の値段の注文がなかったので、内容が濃かったような気がします。最後のお客が帰った1時半を過ぎたところで、かき揚げを揚げて、亭主もぶっかけの賄い蕎麦を食べる事が出来で好かった。明日は5人分の蕎麦を打てば、何とか間に合いそうなのです。天麩羅の具材が足りるかちょっと心配ではあります。

 昼過ぎからザーッと雨が降りだして、それこそ土砂降りになったけれど、黒い雲がいなくなったら、熱くなっている道路は乾き始めている。帰り道、通りを掃いていたご近所の親父様に「少し涼しくなりましたね」と挨拶をすれば「異常な天気ですよ」という言葉が返ってきた。今朝方は、その向かいのご主人に「暑くて家の中から出られませんよ」と挨拶されて「雨が降るらしいですよ」と応えたばかりなのに、雨が上がればまた暑さが戻ってきたのでした。




8月7日 月曜日 台風6号の影響か、今日も天気は不安定で …

 いつもよりは涼しい朝なのか、昨日の洗い物の片付けに蕎麦屋に出掛けたら、ひまわり畑のひまわりが一斉に咲き出していました。ところが、ひまわりの花は朝日の出る方角を向いて咲くから、道路とは反対側で、見る人に背を向けて咲く形になっているのでした。新しくこの農地を借りたという人が、そこまで考えなかったのか、畑の奥は森があるばかりで、通りを通る人が咲きそろった花を見ることは出来そうにない。写真を撮るにもこれが限界…。

 家に戻って食べるものがなくなった食卓には、蕎麦屋の残りものに卵を焼いてくれたけれど、彩りが綺麗だったので写真に撮っておきました。今日は食後のひと眠りをしないで、コーヒーを一杯飲んで早めに家を出る亭主。月曜日だから蕎麦だけ打ち足せば好い。小鉢も蕎麦汁も昨日の分だけで十分に足りるはずでした。空が曇っていたので、歩くのにも強い陽射しがなくて楽なのです。蕎麦屋の店内も30℃まで室温は上がっていないから、エアコンが効いていた。

 500gだけ蕎麦を打ち足して、昨日の残りと合わせて10人分の蕎麦を用意したけれど、到底、出るはずもないのです。野菜サラダもいつものように三皿用意したけれど、これも残るのを覚悟で盛り付けている。今日からやっと夏休みに入ったという女先生が、久し振りに来てくれたから、野菜サラダとデザートをサービスで出して、ぶっかけ蕎麦の器も大盛り用にして、白海老の掻き揚げを載せてお出ししたのです。明日は飛行機で実家に帰ると言う。

 明日から定休日という月曜日は、残りものを家に持ち帰るよりもお客に出した方が好いと、サービスをすることが多いのです。それでも残った食材は、スタッフと手分けして家に持ち帰る。時折、ザーッと雨が降るのだけれど、暖まった地面はすぐに雨を乾かしてしまう。重い荷物をぶら下げて家まで辿り着いたら、やはり汗だくなのでした。夕飯の時刻までひと眠りしたら、早く夕食を済ませて夜のプールに備える。今日のプールは一人一コースでゆっくり。




8月8日 火曜日 今日は立秋のはずだけれど …

 車内のクーラーの冷気でカメラのレンズが曇った。外は朝からもう30℃を越える暑さなのでした。お袋様を乗せて今朝も仕入れに出掛ける亭主。暑中見舞いを出した親戚の叔父伯母から、亭主に宜しく言ってくれと電話があったと言う。農産物直売所には、昨日入った生椎茸が綺麗な形で冷蔵庫に並んでいたから、全部もらって帰るのです。肉厚で形も良い生椎茸が、8つ入って290円なのは安いのです。この時期は保存状態が悪いとすぐに傷んでしまう。

 隣町のスーパーまで足を伸ばして、買い物リストに印刷した食材はすべて揃えた。蕎麦屋に帰れば、今朝はエアコンを入れに来なかったので、店内は30℃を越える暑さになっていた。首にアイスノンを巻いて、調理台に野菜を並べ、検品していく。しっかりと巻いたレタスが100円以下で売られていたのには、生産者はさぞかし大変だろうと思ってしまう。夏野菜もそれほど高値になっていないのは嬉しい。帰り道、例のひまわり畑の脇に車を停めて写真を撮る。

 昼は昨日残った蕎麦を茹でてとろろ蕎麦。切り干し大根も、なた漬けもすべて蕎麦屋の残りものなのです。暑いからか女将がなかなか台所に現れないので、亭主がとろろ芋を擦って食卓の準備をするのでした。茹でた蕎麦はやはり氷で冷やした方が、この時期は美味しく食べられると反省しました。食後はエアコンの効いた書斎に入って昼寝をする。1時間ほど眠って目が覚めるけれど、なかなか起き上がれないのが亭主の最近の傾向なのです。

 冷たく冷えた西瓜を食べて、椅子に座って午後の洋画を見終えたところで、やっと「蕎麦屋に行って来ます」と女将に告げて車に乗るのでした。昨日の洗い物を片付けたら、大根のなた漬けを仕込んで、切り干し大根の煮物を作る。エアコンを入れても店の中は暑いから、再び首にアイスノンを巻いて動いていたら、そのまま家まで戻ってしまった。台所では女将が、ポテトサラダを作ってレタスと一緒に盛り付けて、夕食の準備をしているのでした。

 亭主のリクエストは蛸の唐揚げで、女将はロースの薄切りを茹でてごまだれで食べていた。テレビは6時までは高校野球しかやっていないので、リモコンの受信部が壊れている食堂のテレビは、いちいち手作業でチャンネルを変えなければならないから、点けずにそのままにしてある。「食事の時はテレビを消しなさい」と言われて育った世代の夫婦だから、殊更、不便に感じないのです。食後は風呂の時間まで、また書斎に入ってひと眠りする亭主なのでした。

8月9日 水曜日 台風の影響が心配される昨今 …

 蒸し暑さで目が覚めた朝でした。曇り空だから気温は高くないのに、台風の影響なのかやたらと蒸し蒸しとしているのです。朝食を終えて書斎で横になったけれど、5分程ウトウトとしただけで、コーヒーを入れて蕎麦屋に出掛ける準備をする。定休日二日目の今日は、夜のプールで泳ぐのを目標に、頑張って仕込みをしなければいけない。蕎麦屋に着いたらまずはデザートの水羊羹を仕込んで、蕎麦豆腐を型に流してひと休みなのです。

 不思議な事に、厨房に入ると次は何をするのかと頭がはっきりとしてくる。すっかり空になっている蕎麦徳利に蕎麦汁を詰めて、昨日、塩漬けにしておいた大根のなた漬けを仕込む。水を切ってタッパに入れたら、甘酒の素と砂糖と唐辛子の輪切りを加えて漬け込んでおく。刻み柚子は明日の仕入れで業者が持ってくるから、それから更に漬け込めば好い。昼食には天麩羅を揚げて持って帰ることになっていたから、海老と南瓜と蓮根を揚げて帰る支度をしていた。

 そこに電話が鳴って習志野の常連さんのお母様から「梨を買ってしまったから持って行きたいのだけれど」と電話が入るのでした。小一時間かかると言うので、家に帰って蕎麦を茹で、女将と二人で食べ終えたら、急いで蕎麦屋に戻って待っていた。昼を食べると言ったら、蕎麦を茹でて天麩羅を揚げてやろうと準備だけはしておくのでした。果たして、娘さんの運転する外車が前の道路に止まり、「これから船橋のデパートに行くのよ」と忙しそうなのです。

 どうしていつもこんなに好くしてくれるのか不思議でならない。『小僧の神様』ではないけれど、自分がまるで幼い少年になったように感じるのでした。梨の入った箱を家に持って帰れば、女将が開けて冷蔵庫に入れる。見たこともないような大きさの梨に、女将も驚いていました。真面目に蕎麦を打っていれば好いことがあると、素直に喜ぶ亭主。明日はお袋様にも持って行ってあげよう。台風の来る前に墓参りに行こうと、今朝、電話をしたばかりなのでした。

 ひと眠りして今日の仕込みを終わらせなければと蕎麦屋に出掛けていけば、ひまわり畑は満開で後ろ向きに咲いたひまわりも立派。雨は降ったり止んだりで、道路はその度に暑い陽射しで乾いて、台風の影響はこんな遠くまで及んでくるのです。最後に明日のお新香を漬けたら、家に戻ってざるラーメン・餃子を作って食べておく。夜のプールの時間が何故か今日は待ち遠しく感じる。身体の調子が少し好くなったのかも知れないと、ゆっくり泳いで帰るのでした。

カテゴリー
未分類

2023年8月初め




8月1日 火曜日 朝は雨、昼は雷の不安定な天気でした …

 今朝も5時前から起きだして、裏庭の無花果の樹を剪定しようと思ったら、窓を開ければ雨が降ったと見えて、道路も濡れているではありませんか。仕方がないので5時のニュースをテレビで観て見て、また寝床に入ってひと眠りするのでした。7時過ぎに朝食の支度が出来たから、食堂に行けば、今朝は銀ダラの焼き物と茄子とピーマンの味噌炒めで、亭主の好物だったから食が進んだのです。子どもの頃、親父が好きでよく食べたのを覚えているのです。

 今朝は昨日作った暑中見舞いを出しに、切手を買うのにコンビニまで車を走らせて、その足でお袋様を迎えに行く。遠く離れている親戚や友人たちに、近況を知らせておくのも昔ながら流儀で、時代遅れの自分を変えるつもりもないけれど、去年は誰に出しただろうかと記憶にないのが年齢なのでしょう。仕入れ先の農産物直売所には、今日は好い生椎茸が揃っていた。隣町のスーパーは月初めの特売日とかで、広い駐車場も満杯なのでした。

 やっと蕎麦屋に戻り、昨日固めておいた油をゴミ箱に捨てて、昨日浸けておいた干し椎茸と昆布の鍋で出汁を取る。昨日の片付けをしていたら、もう11時になるのでした。エアコンを入れたまま、家に戻って昼食は蕎麦を茹でて、昨日揚げて帰った天麩羅を焼いて、女将と天せいろを食べるのです。すぐに蕎麦屋に戻ってと思ったら女将のスポーツクラブの予約があったのを思い出して、2時過ぎまでは家を出られない。定休日だからあまり焦ることもないのです。

 午後は、返しを作ったり、なた漬けの大根を塩で漬けたり、時間のかかる地味な仕込みを続けるのでした。外の天気は雨は上がったものの、曇り空で今にも雨が降りそうな天気。ゴロゴロと雷が夕刻まで鳴り続けて、夕刻にはとうとう雨が降り出す始末。乾ききっている大地には、この程度の雨では足りそうにないのです。しかし、夕刻まで空は雨雲が広がって、もう少し降ってくれれば好いのにと思うほどなのでした。1時間半ほどで仕込みに飽きて帰宅する。

 昼は蕎麦を茹でて食べたから、亭主は夕飯には蛸の唐揚げを所望して、女将は昨日残った鴨肉を焼いて食べていた。野菜サラダも一皿分を持って帰ったから、二人で半分ずつ食べて夕食は終わり。今日は曇っていたから、蒸してはいたけれどそれほど気温は上がらなかった。明日はまた暑くなると言うから、朝の無花果の剪定が出来るかどうか。身近な物から片付けていかないと、何事も先に進まないのです。そうだ、明日は防犯パトロールのある晩なのでした。




8月2日 水曜日 暑さが戻った日 …

 今朝も5時に目覚めて、居間の部屋でコーヒーを飲む。高層マンションに当たる朝日が反射して眩しいのです。今日こそは裏庭の無花果の樹を剪定しようと、長袖・長ズボンで手袋をして、剪定ばさみを持って玄関を出る。先日、手の届くところは切っておいたから、今日は長い剪定ばさみで幼稚園側に伸びた枝を切る。わずか20分ほどの作業でしたが、すぐ汗だくになって冷えた居間に戻るのです。内陸にある佐倉は8時にはもう30℃になるのです。

 人間も環境に適応する生き物なのか、一昔前なら、30℃とは真昼の一番暑い気温なのです。だから、高齢者の熱中症が後を絶たないのではないかと思う昨今。窓を開けて扇風機を回していれば好いと考えるのです。9時過ぎに蕎麦屋に出掛けて、エアコンを入れて首にアイスノンを巻く亭主。店の中は既に30℃はあるのでした。まずは厨房に入って蕎麦豆腐を仕込み、昨日、塩漬けにしておいた大根を麹に漬けて、砂糖と柚子と唐辛子を加えて漬け直すのです。

 外は晴れ渡った青空が広がり、エアコンを入れている店の中は、28℃よりも室温が下がらない。火を使っている厨房は、30℃を越える暑さなのです。冷たいほうじ茶を飲んで一服しながら、次の作業を考える亭主。小鉢の二品目の切り干し大根の煮物を作るのが、一番の効率的な段取りだと考えて、具材を刻んでフライパンに胡麻油を引き、70gの切り干し大根を水で戻して炒めていく。出し汁で煮込んで出汁醤油と砂糖を加えて出来上がりです。

 その間に、蓮根の皮を剥いて輪切りにしたら、酢水で湯がいて、南瓜を切り分けてレンジでチーンしておく。11時前だけれど、女将がスポーツクラブに出掛ける日だから、早めに家に戻って素麺を茹でるのでした。蒸したキャベツを冷やしておいてくれたから、冷やしなますと合わせて暑い昼にはちょうど好いおかず。食後はエアコンを効かせた書斎でひと眠りなのです。今夜は防犯パトロールのある日なので、少しでも身体を休めておかなければ。

 1時間ほどぐっすりと眠って、早めに蕎麦屋に出掛け、午後の仕込みを始めるのでした。すっかり空になっている蕎麦徳利に、昨日仕込んだ蕎麦汁を詰めて冷蔵庫に収納する。次に天麩羅の具材を切り分けて、容器に入れてやはり冷蔵庫に入れておくのです。鴨せいろに使う小松菜を茹でて切り分け、これは冷凍室に入れておく。最後に糠床を取り出して、ナスとキュウリを漬け込んだら終わり。4時には家に戻り、早い夕飯を用意して食べておきます。

 しゃぶしゃぶ用のロースの薄切りを茹でて、昼の蒸したキャベツや人参にカニかまを添えて、ご飯をチーンして一人で食べる。パトロールの集合場所に出掛ける6時半まで時間があるから、書斎でひと眠りしておきます。まだ外は30℃もあるから、相当な暑さなのです。今日は夏休みとあって、地域の子ども会の有志と一緒に回るので、集まった人の数は何時もの倍近かった。70代、80代の老人と小学生と親たちが、夕暮れ時の通りを歩く姿もまた好いものです。



8月3日 木曜日 例年、8月の初めは暑すぎて …

 今朝も5時から起きてはいたけれど、お新香を糠床から取り出して、小鉢を盛り付けるだけだから、家でゆっくりしていた。そしたら椅子の上で少しウトウトしたらしく、何時の間にか6時になっていたのです。空は青く白い雲が流れて、今日はどれだけ暑くなるのか気になるところ。予報では35℃まで上がると言うから、並の暑さではないのです。決して慣れてしまってはいけない。蕎麦屋に着いて冷蔵庫から糠床を取り出して、今朝はキュウリとナスのお新香。

 家に帰って朝食を食べたら、また書斎に入ってひと眠り。よくもこんなに眠れるものだと、自分でも驚いてしまうのです。髭を剃って着替えたら、日影のなくなった通りをみずき通りまで歩けば、残る100mほどは、朝から陽が当たっていた更に暑い歩道。エアコンの効いている蕎麦屋の中に逃げ込むようにして、わずかな距離を歩くだけでもう汗をかいている自分が可笑しい。厨房に入って冷たいほうじ茶を一杯飲んだら、いよいよ今日の蕎麦打ちを始める。

 8月の初めの平日は、お客が来ないのがデータでも判っているから、今朝は750g8人分の蕎麦を打ってお終い。8時の時点で30℃を越えたから、昼になるにつれてぐんぐん気温は上がっていく。エアコンの入っている蕎麦屋の中の気温計も、25℃から28℃まで上昇した。平屋の建物だから、陽が当たると建物全体が暖まるのです。大釜は亭主の後ろで火を点けたままだし、前のコンロで調理を始めれば、更に厨房の温度は上がる。そうなるとアイスノンの出番です。

 この暑さではそんなにお客が来るはずはないとは判っていても、全部の準備をし終えなければならないのが店屋の宿命です。薬味の葱を刻んだり、生姜を擦ったり、大根をおろして容器に入れる。山葵も大きなチューブから小分けにして容器に入れておく。そして、解凍した海老をやはり容器に移し、真空フリーザーに入れておきます。天つゆの鍋を冷蔵庫から取り出してコンロに載せ、天麩羅鍋に新しい油を注いで、天ぷら粉と天麩羅の具材を調理台に並べる。

 野菜サラダの具材を刻んで皿に盛り付けたら、沸いた大釜の湯をポットに入れ、後は店の掃除をしてテーブルを拭いて回る。開店の時刻にギリギリ間に合って暖簾を出すのでした。かといってすぐにお客が来るはずもなく、12時前にやっと車が駐車場に入ってきた。仕事の途中らしい若い女性が、カウンターに座って天せいろのご注文でした。天麩羅がとても美味しいと褒められて、会話が始まる。彼女はゆっくりと昼ご飯を食べてまた仕事に戻るのでした。

 女将が来てくれて最後の会計をしてくれた。それから1時間近くはお客がなく、次にいらっした車も、女性一人のお客なのでした。ヘルシーランチセットのご注文で、女将が野菜サラダと蕎麦豆腐を出している間に、亭主が盆と蕎麦皿をセットして蕎麦を茹でる。最近の暑さは異常だという話になり、高齢者の熱中症が話題になる。2時半前には家に戻って、亭主は涼しい書斎でひと眠り。今日は業者に食材を頼まなかったので、夜のプールで泳ぐことが出来た。



8月4日 金曜日 今日の佐倉は日中37℃にまで … ?


 今日は朝から暑い陽気で、例によって蕎麦屋の前の通りは、わずか50mちょっとなのに、灼熱の暑さなのでした。蕎麦屋の中も30℃を越え、朝日の差し込む蕎麦打ち室は33℃。エアコンの設定を20℃にして、室内が冷えるまでコーヒーを入れ、YouTubeでロジャー・リドリーの『ドッグ・オブ・ザ・ベイ』を聴きながら、今朝の段取りを考える。サンタモニカの通りは亭主もかつて何度か尋ねた場所で、あちこちでストリートミュージシャン達が歌っていたっけ。

 悲しく切ない曲だけれど、彼の歌声に元気づけられて、31℃まで室温の下がった蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打つ。もちろん首にはアイスノンを巻き付けて血液から冷やしている。今日の加水率は41.6%。この間よりは少し多いけれど、室温が30℃を越えていたので、適正なのかどうかは、打ち終えてみるまで判らなかった。500g5人分だけ打って、昨日の残りと合わせて10束の蕎麦を、生舟に並べたら今朝の蕎麦打ちは終わり。

 蕎麦を打ち終えたら、床にこぼれた蕎麦粉が気になって少し掃除をする。お客は土足で店に入るから、多少は砂埃もあるのかも知れない。厨房に戻って、大根をおろし、野菜サラダの具材を刻む。エアコンが効いて来て室温は26℃まで下がってきた。首の保冷剤を冷凍庫に戻して、開店の準備を進める亭主。去年の同じ曜日も二人しかお客がなかったので、あまり期待はしていないが、外は相当な暑さなのです。最初のお客はリピーターの母と娘。

 天せいろをご注文で、スタッフがまだ来ていないから、自分で盆や蕎麦皿を並べ、小鉢と薬味と蕎麦汁とを並べたら、天麩羅の揚げ方に入るのです。天麩羅を揚げ終わる頃にやっとスタッフが来てくれて、テーブルに蕎麦を運んでくれた。これで亭主は、冷えた奥の座敷でひと休み出来るのです。煙草を吸うのに窓を開ければ、むーっと熱気が入って来る。外は相当に暑くなっているらしい。午後の一番で横浜ナンバーの車に乗った若い男性が天せいろのご注文。

 珍しく遅い時間にいらっした常連さんの母と娘と孫娘も、やはり天せいろで今日は天麩羅がよく出たのです。閉店間際までいろいろな話をして「知っている梨園があるので、今度は梨を送りますね」と言って帰られた。暑い中を家まで歩いてもう汗だくになる。パソコンにデータを入力したら、亭主は涼しい書斎で長めの昼寝。目が覚めたらもう夕食の時間。「何にしましょうかね」と女将が言うので、亭主がさぼてんでヒレカツを揚げてもらって帰るのでした。

 ついでにいつもの焼酎と炭酸を買って帰る。付け合わせは日昼に残った野菜サラダ。女将も身体がだるそうだったけれど、揚げたてのカツを食べたら少し元気が出たのだろうか。長女から暑中見舞いの返信が届いていた。ヨーガや土いじりを始めて、女将の影響だと書いていたけれど、孫の写真を見ながら「誰に似ているのかしら」と二人で話をする。夜になってメールが届いているのに気付いて見れば、友人から暑中見舞いの返信。元気で暮らしている様子。

 

カテゴリー
未分類

2023年7月末



7月28日 金曜日 今日も朝から暑かった …


 午前5時。駅前の高層マンションに当たった朝日が眩しい朝なのでした。今朝は蕎麦打ちはなかったけれど、夕べ作ったカレーを鍋のまま冷蔵庫に入れて帰って来たから、これを袋詰めして冷凍しなければいけない。8人分のカレーを6袋に詰めて、凍って袋同士がくっつかないように、ラップでくるんで容器に入れるのです。朝から暑いから、窓を全開にして外気を入れたら、エアコンを入れて店の中に冷気を送る。今日も暑くなりそうな気配なのでした。

 店の入り口に置いてある青年の樹のボツとの脇に、いつの間に入り込んだのか、蝉が死んでいるのかと思って、羽を掴んでゴミ箱に入れようとしたら、急にバタバタと飛び始めたから、慌てて玄関を開けて外に逃がしてやる。そのまま駐車場の金木犀の木の方に飛んで行った。よく炎天下の道路に同じように死んでいる蝉を見かけるけれど、涼しい蕎麦屋に逃げ込んで仮死状態だったのを救ったのかと思うと、ちょっと嬉しかった。短い命だから、全うして欲しい。

 家に戻って朝食を終えたら、書斎に入ってひと眠りする。今日は蕎麦打ちがないのでゆっくりとコーヒーを飲んで、9時過ぎに、蕎麦粉を頼んでいる農場に電話をして、蕎麦粉を注文したら、家を出て蕎麦屋に向かう。家の前の通りの突き当たりお宅のノウゼンカズラが、暑さにめげずに今が盛りと花を咲かせていた。熱い陽射しを浴びながら、蕎麦屋はエアコンを入れたままだから、涼しくなっているだろうと、それだけを頼みに頑張って歩くのでした。

 カウンターに載っている昨日の洗い物を片付け、奥の部屋に干してある洗濯物を畳んだら、洗濯機の中に入ったままの洗濯物を干して、厨房に戻る。次の仕事はレンジ周りの掃除で、この一週間、汚れたままで我慢していたのです。重曹の粉を振りかけて、沸かしたお湯を撒いて、コーヒーを冷やしたのを飲んで一服している間に、油分は浮いてくる。金のタワシで軽く擦って、後は雑巾で拭いていく。何度も雑巾を揉み出しながら、少しは綺麗になったかな。

 蕎麦打ちのない分、時間に余裕があるので、野菜サラダの具材もいつになく丁寧に刻んだ。大釜の湯が沸いたら、蕎麦茶や蕎麦湯の入れ物を温めるポットに湯を入れて、また、大釜に水を入れて湧かしておく。天麩羅鍋と天つゆの鍋を火にかけて、温めたところで、店の床を掃いてテーブルを拭くのです。暖簾を出せば、常連さんがすぐにご来店で、せいろ蕎麦の大盛りと辛味大根のご注文でした。昼から頼んでいるスタッフもやって来て、今日の営業が始まる。

 暑さが続く毎日ですが、続けばお客も暑さに慣れて来るから、少しずつ増えてくるらしい。ご夫婦でいらっしたお客は、ヘルシーランチセットのご注文で、作ったばかりの野菜サラダが出たので嬉しかった。春蕎麦の新蕎麦の綠がかった色に驚いて、蕎麦粉を溶いた蕎麦湯も綺麗に飲み干して帰られた。自転車でいらっした若いお客も、蕎麦が美味しかったと言って帰られたのです。スタッフがいると、亭主は調理に専念できるから楽しさが倍増するのです。

 2時前にスタッフを帰して、後の始末は亭主が一人でこなす。それでも2時半には蕎麦屋を出て、暑い最中を家に戻るのでした。エアコンを効かせた書斎でひと眠りして、目覚めればもう夕飯の時刻なのです。今週は月水金とプールに行こうと決めていたから、頑張って6時半には家を出る。週に三日、少しずつでも泳げば身体の調子も好くなるので、今日はかなり身体が軽かったような気がする。明日は地域の盆踊り大会が何年かぶりであると言う。



7月29日 土曜日 暑い昼だったけれどお蕎麦売り切れで…

 今朝も5時起き。6時には蕎麦屋に出掛けて、小鉢の盛り付けや蕎麦汁の補充をしておく。今日も36℃という予報が出ていたから、相当に暑くなるらしい。暑さも続けばお客も慣れてくるから、蕎麦を食べに来てくれるのです。エアコンを入れたまま家に戻り、女将の作った親子丼を食べて、エアコンを効かせた書斎でひと眠りです。今日は朝飯前のひと仕事があまり大変ではなかったから、眠りも浅くすぐに目が覚めてしまいました。コーヒーを入れて目を覚ます。

 早めに家を出たので、まだ家々の日影があった。みずき通りを渡ったら、もう日影はないので、エアコンの効いた蕎麦屋の涼しさを頼りに頑張って歩くのでした。やっと蕎麦屋に着いて、幟と看板を出したらチェーンポールを降ろす。店の中は涼しくて生き返るようなのです。今年の暑さは去年以上なのではないか知らん。30℃で暑い暑いと言っていた昔を思い出すと、人間もまた環境に順応してきたのだろうかと思う。熱中症という言葉も最近のものだ。

 蕎麦打ち室に入って、41%の加水で蕎麦を打てば、しっとりとした生地に仕上がった。蕎麦粉も残り少なくなってきたから、明日は果たしてどれだけ打てるのか。蕎麦粉の届く時間まで何とか持てば好いけれど。今日は11食の蕎麦を用意して、お客を迎えることになる。週末だから足りなくなることもあるだろうけれど、せめて1時までは持って欲しい。厨房に戻って野菜サラダの具材を刻み、開店の準備を進める亭主。開店前にやはりお客がやって来た。

 続けてもう一台車が入って、見れば宅配便の若者で、よくいらっしゃる方でした。先に入ったご夫婦がメニューを見て考えている間に、若者はいつものヘルシーランチセットの天せいろをご注文。二人の夫婦も続けてヘルシーランチセットの注文だったから、女将が野菜サラダや蕎麦豆腐を出している間に、亭主は天麩羅を揚げるのでした。その間に、カウンターにリピーターの親父様が座って、せいろ蕎麦にアカイカと白海老のかき揚げを頼まれる。

 まだ12時前だったけれど、女将も忙しい。「蕎麦豆腐はもう一つありますか?」と若者が言うけれど、今日はもう売り切れ。カウンターの親父様は「白海老は次に来る時もあるかね?」「なくなればまた仕入れますよ」前回も同じ注文だったから、よほど気に入ったらしい。午前中の四人が食べ終わったのが12時過ぎで、少し時間があったから急いで洗い物を済ませてしまう。案の定、後半のお客が続々と来店して、最後は1時過ぎ。お蕎麦売り切れの看板を出す。

 2時半には女将と家に戻り、冷たい梨を剥いてもらった。亭主は涼しくなった書斎に入って、今日のデータをパソコンに入力したらひと眠り。4時に目覚めて急いで蕎麦屋に出掛けて、片付けと天つゆ作りに蕎麦汁の補充。小鉢も蕎麦豆腐もなくなっていたから、作らなくてはいけなかったけれど、女将に夕飯の買い物を頼まれて、ショッピングセンターまで出掛けて、果物と夕食に鰻を買って帰るのでした。明日は早朝からまた忙しくなりそうなのです。



7月30日 日曜日 二日続けて地域の盆祭りで …

 四年ぶりで地域の盆踊り大会が開かれて、夕べは1kmほど離れた団地の中央の公園から、太鼓の音や盆踊りの音楽が聞こえていました。暗くなってから、今度は花火の音が聞こえるので、二階の窓から眺めたら、綺麗に大きな花火が見えたから、女将を呼んで二人でしばらく眺めたのです。お袋様も、近くの集会所で行われていた盆踊りの練習には、顔を出していたらしい。夏の風物詩として、長い間人々の生活に潤いを与えてくれたので、郷愁があるのです。

 今朝は6時に蕎麦屋に出掛けて、一回目の蕎麦打ちを済ませる。加水率41%でしっとりとした生地を畳み、均等の厚味で切りそろえていく。昨日は小鉢もすっかりなくなっていたけれど、朝の1時間では蕎麦汁を補充してもう時間切れなのでした。7時過ぎに家に戻れば、昨日の晩に寿司や鰻を買って食べたものだから、用意した冷しゃぶがそのまま食卓に載って、朝から豪華な食事なのです。食後は涼しい書斎に入ってひと眠りする亭主。

 今日の小鉢が気になって、10分ほどうととうとしたらもう目が覚めて、8時半には家を出て蕎麦屋に向かうのです。外は涼しい風が吹いて、思ったほどに暑くはなかった。強い朝の陽射しを避けて、家々の日影を辿ってまずは通りの突き当たりまで進み、高台にある家の影でひと休み。蕎麦屋までわずか300mなのに、まるで南の孤島に漂着した寅さんのように、日影を求めて進むのです。みずき通りを渡ればもう日影はないから、エアコンの効いた蕎麦屋を目指す。

 日影の風は涼しくても、陽射しがあると熱風に変わる。冷房の効いた蕎麦屋の中に逃げ込んで、朝の仕事を済ませるのでした。蕎麦打ち室に入って二回目の蕎麦を打ち、厨房に戻って今日の小鉢に夏野菜の焼き浸しを作る。冷蔵庫に残っていた野菜を集めたから、彩りも今ひとつなのでしたが、何とか10人分の小鉢を作って、野菜サラダの具材を刻み始めるのです。11時を過ぎるともう駐車場に車が入ってくる。ちょっと早すぎるから、サラダを優先するのです。

 今日も12時前に三組のお客が入り、大盛りのお客が多いので、生舟に残った蕎麦の数が気になる。一度に入って来るから、後から来たカウンターのお客はどうしても料理を出すまでに時間がかかる。お客も亭主が一人で調理しているのが見えるから、黙って待ってくれるのです。今日の最後のお客は、カレーうどんのご主人と鴨せいろの奥様の常連さんで、車が一杯で入れなかったのだと言う。全部出し終えて1時20分。ちょうど好い時間なのでした。




7月31日 月曜日 例年のことだが祭りの翌日はお客が少ない…


 朝の5時半には、家々の影が長く伸びて、涼しい風が吹いているのでした。蕎麦屋に出掛けて、まずはデザートの水羊羹を仕込む。冷蔵庫から糠床を取り出して、夕べ漬けておいたキュウリとナスとカブを切り分ける。昨日残った煮物の小鉢と合わせて、今日は9鉢だけの用意なのです。祭りの次の日はお客が来ないとデータが物語っているから、万が一にも、10人を超えることはない。去年もお客は二人だけだったと、夕べ女将に言われたのです。

 朝の6時過ぎの店内は、日が差し込んで明るいのです。洗濯物を畳んで、洗濯機に入ったままの昨日の洗濯物を干したら家に帰る。今朝は昨日のカレーの残りがあったので、レンジで温めて早めに朝食を食べる。やはり、八人分のカレーだから、一人分の分量が多すぎて丼に入りきれなかったのです。早く食べ終えれば、それだけ食後のひと眠りがゆっくりと出来るから、今日は30分以上ぐっすりと眠れた。夕べも9時に寝て5時まで起きなかったというのに。

 9時前には家を出て、蕎麦屋の前の通りまで頑張って歩く。もう陽射しは真夏の暑さだったけれど、向かいの畑のひまわりがだいぶ育ってきたので、写真に撮っておきました。まだ花は咲いていないけれど、青空と森を背景に、今年の暑中見舞いに使えそうな画像なのでした。今年は暑すぎたせいか、蕎麦屋も忙しかったからか、花の写真もきちんと撮っていなかったから、なんとかこれで勘弁してもらおう。親戚と友人だけだから許されるでしょう。

 蕎麦屋に着いて朝の仕事を終えたら、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。加水率 41.4%が、今までになく打ちやすいことが判ったのです。昨日残った4束の蕎麦と合わせて、9束の蕎麦を用意しました。ちょうど小鉢の数と同じで、なくなるときは一緒だから、区切りが好い。厨房に戻って野菜サラダの具材を刻みながら、昨日売り切れた天麩羅の具材を切り分け、お客は来ないだろうとは思っても、最低限度の支度はしておくのです。

 明日が休みだから、野菜サラダの具材も残らず使って大盛りになってしまう。開店前に何時も来る常連さんが、珍しく早くいらっしゃる。「暑いねぇ」といつもはカレー蕎麦とビールを頼むのに、今日は冷たいとろろ蕎麦の大盛りをご注文なのでした。暖簾を出してBGMの音楽を流して、お茶と割り箸とお手拭きをカウンターの隅まで持って行く。ビールの付け出しには茶豆を解凍して、小鉢に入れてお持ちする。とろろ芋を擦って蕎麦を茹でるだけだから簡単。

 スタッフが来て会計をしてくれたけれど、これが今日最初で最後のお客なのでした。1時を過ぎたら賄い蕎麦を食べて、1時半には持ち帰る食材を整理して、天麩羅を揚げる。昨日までのお客が多かったから、今日のために用意したものだけ残った。2時前にはスタッフを帰して、大釜を洗ったり、最後の片付けを済ませるのです。7月も今日で終わり、売り上げは4年前と同じに戻ったけれど、夜の営業をしていない分、辛うじて黒字の月なのです。

カテゴリー
未分類

2023年7月下旬




7月20日 木曜日 梅雨明けまでもう少しの辛抱か …

 昨日は、病院・買い物・夜のパトロールと8000歩近い距離を歩いて、ぐっすりと眠ったから、今朝は5時には目が覚めて、蕎麦屋に出掛けて蕎麦を打つ。夕べ漬けておいたお新香も糠床から取り出して小鉢に盛り付けた。加水率を42%弱で蕎麦粉を捏ね始めたら、やはり生地が少し柔らかくなった。打ち粉を振って何とか切り終えたけれど、切りむらがあるのはまだまだ未熟な証拠。7時過ぎに家に戻って女将の用意してくれた朝食を食べるのでした。

 食後に書斎に入って少しだけ横になろうと思ったけれど、10分ほど眠ったらもう目が覚めたのです。それでもこれが大事なこと。早朝の1時間半のひと仕事の疲れがリセットできるのです。再び蕎麦屋に出掛けて、朝の仕事を終えたら、早速、蕎麦打ち室に入って二回目の蕎麦を打つ。今度は41%の加水で絶妙の硬さの生地に仕上がり、包丁の刃にもくっつかずに、均等な蕎麦が打てたのでした。今日は昨日よりも少しだけ気温が低く、エアコンが効いていた。 

 エプロンに付いた蕎麦粉を払いに玄関に出れば、雲は多いけれど青空が覗いて陽も差している。厨房に戻って野菜サラダの具材を刻み、いつものように三皿だけ盛り付けてカウンターに並べるのでした。電話の鳴る音に気が付いて、出てみれば「7人で伺いたいのですけれど、ご迷惑かしら?」と言うので「もっと大きなお店に行かれた方が好いのではないですか。うちはテーブルも四人しか座れませんので」と体よくお断りしたのでした。

 もう少し若い頃なら、すぐに引き受けて売り上げも伸ばせたのでしょうが、開店間際に7人の注文を一度に受けても、まだ女将の来ない時間帯では、お客を待たせることになるから、逆に申し訳ないのです。それが好かったのか悪かったのか、今日は7人もお客が来なかったのです。それでも、暖簾を出したらすぐに車が2台駐車場に入って、3人のお客がご来店なのでした。3人ならば亭主一人でもすぐに対応できる。蕎麦を茹でて天麩羅を揚げるのでした。

 昼過ぎに女将がやって来て手伝いに入ってくれたのです。3人分の盆と蕎麦皿を下げて洗い物を済ませれば、傍らの女将がすぐに小皿や小鉢、蕎麦猪口を拭いて片付けてくれる。盆と蕎麦皿、蕎麦徳利はカウンターに並べて乾かすのです。昼を過ぎて車がもう1台入って来て、浴衣姿の若い女性がカウンターに座ってぶっかけ蕎麦をご注文。亭主は注文の品と蕎麦湯を出したら、奥の座敷でひと休みする。後で女将が言うには、民謡の会に参加した帰りなのだとか。

 閉店間際に、隣町の常連さんがいらっして、いつものせいろ蕎麦と辛味大根を頼まれる。普段は快活な方なのに、今日は元気がないと思ったら、暑さにやられたと言うのでした。辛味大根も小鉢も残して今日はお帰りになる。梅雨が明ける前に、もう夏ばての始まる時期なのかも知れない。暑さの中を女将と家に戻って、冷たい桃を剥いてもらった。ひと眠りして夕刻には業者の若者が食材を運んで来るのを待ちながら、明日の仕込みをする亭主。コーヒーを出して話をすれば、若い彼氏も今週は熱中症気味だったのだとか。



7月21日 金曜日 一転して涼しい一日でした …

 庭に続く入り口に植えた木槿が伸びてきたから、この間、剪定したばかりなのに、もう花が咲いているから驚きました。この木も挿し木で根付いた一本だから、元来が強い植物なのでしょう。今朝は5時半に蕎麦屋に出掛けて、今日飲むほうじ茶をグラスに三杯分作ったら、夏野菜の焼き浸しを作る。今週はなた漬けを作って、ぬか漬けも漬けたから、小鉢に不足はなかったけれど、週末の忙しい時期に次の小鉢を作るのは大変だからと、仕込んでおくのです。

 作り終えたら、カウンターに干してあった昨日の洗い物を片付けて、洗濯機の中に洗ったままになっていた昨日の洗濯物を干して、7時過ぎに家に戻るのでした。朝食は昨日仕入れた鮪のネギトロを酢飯に乗せて、葱と卵で美味しくいただく。現在は、コロナ禍でお客が減ってからというもの、蕎麦屋でご飯物は出していないのですが、次にご飯物を始めるときのために、家でいろいろと作って試食しているのです。それが何時になるのか、亭主にも判らない。

 食後は冷房の効いた書斎に入って10分ほど横になったけれど、最近は、夜がよく眠れているからか、少し眠っただけでもう目が覚めてしまうのです。9時前に蕎麦屋に出掛ければ、今朝は昨日とは違って、少し涼しい風が吹いていました。朝の仕事を終えたら蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打つ。加水率は41は%にして蕎麦粉を捏ねれば、ちょうど好い硬さで、伸して畳んで包丁切りをする。切りむらもなく、綺麗な蕎麦が打てたので嬉しかった。

 厨房で野菜サラダの具材を刻んでいると、急に激しい雨がザーッと降ってきて涼しいのに、ますます涼しくなって、店の中はエアコンで寒くなってくる有様。こんな日もあるのだと梅雨の明けない夏の日の一日。青空が覗いて、沢山の鳩が電線に止まって休憩しているではありませんか。暖簾を出してもお客は来なくて、とうとう閉店の時間まで一人も現れなかったから、何ヶ月ぶり。手伝いのスタッフが来てくれたのに、あまり仕事がなくて申し訳なかった。




7月22日 土曜日 昨日よりは暑くはなったけれど …

 昨日の涼しさに慣れてしまったせいか、今朝の陽射しはとても暑い気がしました。それでも明け方は気温が低かったので、夕べはぐっすりと眠れたのです。佐倉近辺はすっかり空梅雨で、これでも梅雨は明けていないのかと思うほど。今日は昨日の蕎麦がそのまま残っているから、蕎麦を打たないことにして、9時近くに家を出て、みずき通りを渡るのでした。陽の出ている分、じわりじわりと暑くなってきて、蕎麦屋に着く頃には汗をかく有様です。

 それでも店の中はまだ26℃と涼しく、朝の仕事を終えたら、早速蕎麦打ち室に入って、昨日の蕎麦の状態を確認するのです。14束の蕎麦が好い状態で残っているので、今朝は蕎麦を打たなくても大丈夫。大釜に火を入れて、お茶のポットを用意したり、小鉢の確認をしたり、山葵を新しく容器から移したりと、細かな仕事を済ませておくのでした。いつもの時間よりも少し早く野菜サラダの具材を刻み始め、女将がやって来て洗濯物を畳んで店の掃除をしてくれた。

 エアコンを入れても、すぐに涼しくなるので、やはり朝の涼しさが影響しているらしい。換気のために少しだけ窓を開けておくのですが、今日はそれでちょうど好い。11時過ぎにはもう駐車場に車が入って、店の中で待っていただいたら「この間は外で待っている女性もいらしたので」と言うご夫婦。天せいろとせいろ蕎麦と奥様が純米吟醸の「藤娘」を頼まれて、白海老のかき揚げとアカイカの天麩羅を注文された。続けて車が一台二台と入って昼前にもう満車。

 せいろ蕎麦を頼まれた老人が、やはり白海老のかき揚げとアカイカの天麩羅を注文して、美味しそうに食べていらっした。テーブル席からは先ほどの奥様が「白海老を値上げしなくて好いの?」とおっしゃる。どれだけ出るか判らなかったので、取りあえず掻き揚げ二つで150円にしてあるのでした。ところが、出してみると仕入れ値よりも安いことが判ったので、何とかしなければいけない。食べ慣れたお客の言うことも聞いておくべきなのです。

 外は曇りの予報だったのに、雲は多かったけれどずっと晴れて、昼過ぎには気温も上がってきました。12時半を過ぎて、しばらくお客が来ない時間帯があったので、亭主は蕎麦を茹でて大根おろしと山葵で昼を済ませておく。ところが、こういうときに限って次のお客が来るもので、急いで食べ終えて対応するのでした。とろろ蕎麦と天せいろのご注文で、天麩羅を揚げながらとろろ芋をすり下ろすのです。店内は人気もなく、和やかな会話をしてお帰りになる。

 折角、作った野菜サラダは今日も売れのこってしまった。最後のお客にサービスで出しても好かったけれど、調理に夢中でつい忘れてしまったのです。お客がそれほど多くなかったから、洗い物はその都度終えて、2時過ぎには女将と蕎麦屋を出られた。一番暑い時間に家に帰るから、僅かな距離を歩いて汗だくになる。昨日のサラダも残っていたから、夜はしかたなく亭主がお好み焼きを作るのでした。波乱の大相撲を夫婦で見れば、女将が「エーッ」と叫ぶ。



7月23日 日曜日 昼の暑さとお客の数が戻って来たか …


 今朝も涼しかったから、ぐっすりと眠れたのです。5時には起き出して、珈琲を一杯飲んで蕎麦屋に出掛ける。昨日の洗い物を片付けて、蕎麦汁を補充したら、エアコンを入れたまま家に戻って、女将の用意した朝食を食べる。マグロの手巻き寿司に茄子焼きと豚汁が出て、朝から豪華な食事なのでした。解凍した鮪は早めに使い切らないといけないから、どうしても続くのは仕方がない。亭主は納豆巻きも食べたいのだけれど、鮪の処理に追われるのです。

 朝のうちに少しは動かなければと、蕎麦屋から50mほど歩いて、駅前の高層マンションの見えるところまで来たら、写真を撮っておく。蕎麦屋の隣のお花畑には、次の季節のひまわりが植えられて、夏の楽しみがまた増えた。今朝は800gの蕎麦を打って、9食分の蕎麦を用意したら、昨日の残りと合わせて14食。今週のお客の来店具合からすると、これで十分な気がするのでした。先週が連休だったから、気温の下がったのと合わせて、少しは数が減ると読んだ。

 テレビのニュースを見ていても、梅雨が明けたのかがはっきりとしないのは、最近の傾向か。女将が来て何処の新聞には梅雨明けと出ていたけれど、家の新聞には載っていなかったと言う。気象庁が言うよりも、最近の天候から、自分で勝手に梅雨が明けたと考えた方が無難なようです。とにかく朝は涼しいけれど、このところ晴れが続いて日中は暑くなる。厨房に入って野菜サラダの具材を刻み、今日はどんなお客がいらっしゃるかと楽しみにするのです。

 最初のお客が開店の時刻に合わせてご来店で、今日も駐車場はすぐに満杯になった。前半のお客が帰った後で洗い物を済ませたら、1時前から後半のお客がいらっして、また駐車場は満杯。間が空くから洗い物も出来て、今日は人数の割には楽なのでした。初めてのお客も結構いるから、上手く天麩羅を揚げて蕎麦を茹でなければと緊張するのです。2時過ぎには真夏の陽射しを浴びながら、女将と家に戻ってひと休み。亭主はざるラーメン餃子で遅い昼を食べる。

 思ったよりも蕎麦が出たので、今日よりも暑くなると言う明日のために少し残った蕎麦を食べずに帰ったのでした。向かいの畑は新しく借りたという農家が耕して、道路際にはひまわりを植えたらしい。畑は耕されてこそなんぼのものだから、美しい風景に感動。相変わらずシマダヤのつけ麺と大阪王将の冷凍餃子だったけれど、蕎麦屋の蕎麦を食べるよりは安く上がるので我慢するのでした。ひと眠りして、夜は女将と大相撲の千秋楽を興奮しながら観る。




7月24日 月曜日 やはり梅雨は明けていた …


 今朝は5時に目覚めて、5時半には家を出て歩いて蕎麦屋に出掛けました。このところ足の調子が悪かったので、車に乗っていくことが多かったけれど、いつまでも自分を甘やかしてはいけないと、わずか300mの距離だから歩いてみたのです。右足に若干の違和感はあるものの、痛いわけでもないのですが、潰れた右足の親指の軟骨が歩きにくくしているのです。蕎麦屋の向かいの森から朝日が昇って、今日も暑い一日になりそうなのでした。

 厨房に入って、昨日の洗い物を片付けて、蕎麦汁を詰めたら、小鉢を盛り付けておきます。それから、朝飯前のひと仕事のメインである南側のミニ菜園の草取りを始めたのです。ついこの間草取りをしたばかりだと思っていたら、もう雑草が生い茂り、蔦が絡まっているので、お隣にも申し訳ないと思っていたのでした。90㍑のビニール袋が一杯になるまで頑張って、汗だくになってしまいました。朝の涼しい時間帯しか出来ない仕事です。

 家に戻る帰り道は、まだ太陽が高く上がっていないので、日影が続いて涼しかったけれど、汗だくになっているので、来ている物は全取っ替えなのでした。朝食を終えてひと眠りしたら、またこの道を歩いて蕎麦屋に出掛けるのでしたが、その時間にはもう日影はなくなって、ジリジリと夏の太陽が照りつけるのです。エアコンを入れておいた蕎麦屋に着いてホットする。幟と看板を出してチェーンポールを降ろしたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。

 加水率41%で蕎麦粉を捏ねて、ちょうど好い硬さで蕎麦玉を作って寝かせる。その間に厨房に戻って薬味の葱を刻み、大根をおろしておきます。明日はお休みだけれど、今日の食材は揃えておかなければならないから、蕎麦を打ち終えてからも、蓮根の皮を剥いて、輪切りにしたら鍋に入れて湯がく。南瓜も足りないといけないので種を取って切り分ける。野菜サラダの具材を刻むまでに、細かな仕事か沢山あるのでした。それでも11時過ぎには仕込みが終わる。

 外はだんだんと暑くなり、エアコンを効かせた店内も27℃まで室温が上がってきた。外は34℃まで上がると言うから、果たしてお客は来るのか。午前中は客の姿もないので、手伝いのスタッフがやって来たら、西側の小径に木槿の花殻が散っているのを掃いていたのです。見慣れた高級外車が駐車場に入って来たので、見れば習志野からの常連さんの母娘で、今日もお孫さんを連れていらっした。天せいろを二つ作ってお出ししたら、次のお客がやって来るのです。




7月25日 火曜日 日中は酷い暑さでした …


 今朝も5時前には目が覚めて、コーヒーを一杯飲んで蕎麦屋に出掛けました。朝飯前のひと仕事は、洗濯物を畳んで昨日の洗い物を片付けたら、駐車場に出てモミジの枝を長鋏で切り落とすこと。先日、手前だけは切っておいたから、奥の長く伸びた枝を一本一本丹念に挟んで切っていくのです。まだ6時前だというのに、向かいの畑の親父様がやって来て、畑で取れたばかりのキュウリをくれながら、「ちょうど好い具合に切りそろえているね」と言う。

 時間があったから、西の小径の木槿やタラの木も剪定したら、ビニール袋が一杯になる。まだ陽が差していないので、汗もかかずに仕事を終えることが出来たのです。家に戻って朝食を食べ終えたらいつものように書斎に入ってひと眠り。エアコンが効いているので1時間近く眠って、お袋様に電話をして仕入れに出掛ける。農産物直売所では、帰りがけに馴染みの農家の親父様がオクラを沢山持って来て、「昨日の残りだから」と手渡してくれたのです。

 今日は月末の火曜日だから床屋に行く日。珍しく誰もいない店に入って、髪を刈ってもらうのでした。「土曜日に梅雨が明けたんだってね」と話をすれば、「梅雨が明けたの?」とやはり知らなかったらしい。テレビでもあまり放映していなかったのです。亭主よりも10歳も年上の親父様は、昔のことをよく思い出すらしく「最近は潜りに行かないのか」とか「釣りに行っていないのか」と言うものだから「電車にも乗らずに暮らしていますよ」と応える亭主。

 「歳を取ったら遠くまで行かなくても好いんだよ」というのが、若い頃は床屋をやりながら船に乗って、世界中を旅したという親父様の考えで、二人の意見が合ったのでした。昼食は久し振りに蕎麦屋で残った蕎麦を茹でて女将と食べる。新蕎麦になってからは初めてのことなので、とても美味しくいただいた。先週は珍しくお客が少なかったのです。食後は女将のスポーツクラブの予約を済ませてから、書斎に入ってひと眠りする。外は暑い最中です。

 夕飯の前に蕎麦屋に出掛けて、残っている一番出汁や二番出汁で来週の天つゆや蕎麦汁を仕込む。それでも週末には足りなくなるから、干し椎茸と昆布を水を入れた鍋に浸しておくのです。食堂に飾ったカサブランカは、母の日におまけでもらった球根から目が出て咲いた一輪。花が重いからと切り花にしたのですが、香りが強くて居間に入るだけでももう香ばしい。今朝もらって来たオクラを茹でて、ポークステーキを小さく切って、酒の肴にするのでした。




7月26日 水曜日 今朝は家にいて朝飯前のひと仕事 …

 蕎麦屋の駐車場の剪定が一区切りついたので、今朝は家の裏手の無花果とタラの木などを切り始める。5時から起きているのに、なかなか身体が動かないから、6時になってやっと剪定ばさみを持って外に出たのです。蚊に食われないようにと長袖長ズボンで裏庭に出たけれど、足元や手首にしっかりと刺されていました。以前は、狭い裏庭はすべて亭主が手入れをしていたのですが、やはり年齢と共に蕎麦屋と両方は出来なくなり、大きな刈り込みだけをする。

 切った枝は女将が後で暇を見てゴミ袋に詰めてくれるから、亭主は30分間、猛烈な勢いで枝を切るのです。ついでに玄関から庭に出るところに植えてある団扇サボテンが、また伸びてきたので、庭に出るときに棘が刺さってもいけないと、切っておくのでした。今日も朝から汗をかいて、家の仕事は女将に感謝されるから、やり甲斐があると感じるのです。暇があれば涼しい朝にいつでも仕事をするのだけど、蕎麦屋では朝飯前のひと仕事が待っているのです。

 今朝も食事を終えたらいつもの時間に家を出て、蕎麦屋に向かうのでしたが、今日は昨日よりも少し暑いのでした。朝がこの間の頃よりも気温が上がっているらしく、蕎麦屋の中も30℃を越えていたのです。エアコンを20℃強風の設定で入れて、扇風機を回しながら厨房に立つ。出汁取りに準備しておいた鍋に火を入れて、隣で南瓜を二番出汁で煮はじめる。小豆が残っているから、まずは小鉢の一品目として、従姉妹煮を作っておくことにしたのです。

 出汁取りには、一番出汁、二番出汁と取って冷やせば、どうしても小一時間はかかるので、蕎麦汁を作りながらじっくりと待つ。その間に、煮えた南瓜に出汁醤油と砂糖を加えて、冷ましたらタッパに入れて冷蔵庫で保存しておきます。使った鍋類を洗って10時半。午前中の仕込みはこのくらいがちょうど好い。今日は夜のパトロールもないので、午後は好きなように使えるのです。家に戻って、久し振りに素麺を茹で、残った野菜や蕎麦豆腐を女将と食べる。

 馴染みの農家の親父様にいただいたオクラは、女将が塩ずりをして茹でて切っておいてくれたから、素麺と一緒に茹でた梅干しを添えて美味しくいただいたのです。暑さの厳しくなる午後は、食休みを兼ねて書斎でひと眠り。女将はスポーツクラブに出掛けていく。どう考えても彼女の方が元気なのです。亭主は冷たく冷えた幸水を剥いて、丸かじりしながらテレビでアカデミー賞の受賞作を観る。女将が帰ってやっと重い腰を上げ、午後の仕込みに出掛ける。

 洗いかごに入れたままの鍋類を片付けたら、午前中に作った蕎麦汁を蕎麦徳利に詰めて、天麩羅の具材を切り分けて容器に入れる。明日のデザートや蕎麦豆腐は明日の朝に仕込む事にして、糠床にお新香を漬けて午後の仕込みを終わりにするのでした。5時過ぎに家に帰って夕食を食べたら、6時半からはプールに出掛けてひと泳ぎするのです。今日は十分に休んでいたから、身体の調子も好かったから、帰りにスーパーに寄って酒の肴に冷凍食品を買った。




7月27日 木曜日 今日は朝から暑い一日でした …

 今朝は4時起き。夕べは10時にはもう眠りに落ちていた。月・水と夜にプールに行く習慣がやっと戻って、健全な生活に復帰した気がするのでした。しかし、動き出すまでには、やはり時間がかかるので、居間の椅子に座ってひと休みです。5時なったら出掛けようと決意して、歩いて蕎麦屋に行けば、朝は少し雲が出て陽射しが遮られので、幾分、涼しいのでした。店のエアコンを入れて、蕎麦打ち室に入ったら、今日、一回目の蕎麦を打ち始めるのです。

 厨房に入って糠床からお新香を取り出して、南瓜の従姉妹にと共に小鉢に盛り付けておく。蕎麦玉を寝かせている間に仕込んだ蕎麦豆腐も水羊羹も固まって、後はすべて冷蔵庫に収納して朝飯前のひと仕事は終わりです。家に帰る頃には、雲も晴れて陽射しが暑い。今日も36℃になると言うから、暑すぎてお客が来るかどうか。暑い平日の昼にわざわざ蕎麦を食べに出掛ける人は、あまりりいないだろうと考えてみても判るのです。

 それでも朝食後のひと眠りを終えて、また歩いて蕎麦屋まで出掛ける亭主。木曜日の朝の習慣で、二回目の蕎麦を打つのでした。今日は昼から女将が手伝いに来てくれるから、万が一、お客が沢山来た場合に、蕎麦がないのでは話にならないのです。今月の半ばまでは本当に木曜日が混んでいたのです。しかし、ちょうど夏休みが始まってからというもの、暑い平日にはお客が来ないという日が多いのです。今日も女将が来るまでお客は一人も来なかった。

 1時前にやっとご夫婦のお客がいらっしたけれど、ご主人はカレーうどんのご注文なのでした。今朝打った蕎麦を食べてくれたのはおろし蕎麦を注文した奥様だけなのです。この暑い中をお客が来てくれただけでも喜ばなければならないと言うくらいの暑さで、頃合いを見計らって、亭主は端切れの蕎麦を茹でてぶっかけにして賄い蕎麦を食べるのでした。閉店の時刻の2時にはもう女将を帰して、亭主もガスや電気と明日の準備の確認をして家に戻るのです。

 涼しい書斎で1時間ほど昼寝をしたら、今日は業者の若者が食材を届けに来るので、また蕎麦屋に出掛ける。コーヒーを入れる支度だけしたら、昼間、カレーうどんが出て、残り少なくなってきたから、カレーの仕込みを始める亭主。家で女将が買ってあった鶏肉を半分分けてもらって、あとはすべて店にあるもので揃った。油で食材を炒めたら、1㍑ほどの出汁で煮込んでルーを入れる。その間に業者の車が到着したから、コーヒーを入れて荷物を受け取る。

 今日はいつになく早い時間だから「今日は随分早いね」と言えば「どこも暑さでお客が少なくて注文がなかったのです」と言う。カウンターのホワイトボードを見て「しら海老の掻き揚げ、まだこんな値段で出しているんですか?」と言われて「知っている人は安すぎると言うけれど、知らない人にはね」「何処の店でもこの倍の値段ですよ」「そうじゃないと採算は取れないだろうね」暢気な亭主なのです。価格をそろそろ見直さなくてはいけない時期か。

カテゴリー
未分類

2023年7月中旬




7月12日 水曜日 佐倉の梅雨は明けていないのか …

 庭にピンクの葵の花が咲いた。モミジアオイよりも背丈が低いから目立たないけれど、隣同士並んで咲くのが、我が家の庭の夏の風物詩なのです。今朝も早くから暑くて、朝ドラの時間が過ぎてもなかなか家を出られなかった。純白の木槿が青空に映えて、「今日も元気で行ってらっしゃい」と言っているようなのでした。カレージに入れてある車の車外温度も30℃を越えていた。蕎麦屋の店内も朝なのに30℃もあるから、今日も前の日よりも暑くなりそう。

 エアコンを20℃に設定してクーラーを入れ、壁に掛けてある扇風機を動かして空気を攪拌させる。それでも室温が27℃までしか下がらないのは、外が相当に暑くなってきた証拠。なくなっていた返しを作るのに、調味料類の瓶を並べて、名人のレシピ通りに鍋に入れていく。最後に塩30gを溶いて加えれば、30分ほどで出来上がり。最近は5㍑の大鍋で作った返しが、一週間でなくなるほどお客が増えているのでした。毎週のように仕込んでいるから大変です。

 冷えたほうじ茶を飲みながら、水羊羹を仕込み、蕎麦豆腐を造っておきます。大型電気店の開店の10時になる前に、車に乗り込んで一週間ぶりでiPadを受け取りに出掛ける。帰りがけに安い扇風機を買って家に持って帰るのでした。食堂に居間の部屋の冷気を送るために、扇風機を使うのはとても基本的な考え方。昼は先週残った野菜を刻んで、カレー味で肉野菜炒めを作っておかずにする。塩と砂糖と水溶き片栗粉を入れるのが亭主の工夫です。

 午後は暑い中をまた蕎麦屋に出掛け、蕎麦汁を徳利に詰める作業から始める。新レンコンの皮を剥いて輪切りにして茹でたら、南瓜を切ってレンジでチーンする。天麩羅の具材を切り分けて、容器に詰め、切り干し大根の煮物を作るのでした。この間に、買って来たiPadがWi-Fiに繋がらないので、業者に電話をして確認をすれば、暗証番号が違っている事が判明する。ルーターの裏に張り付けてあった番号の一部が削られて、文字が消えていたのでした。

 これで先週からの一連の課題が解決して、やっとiPadも使えるようになるのでしたが、今度は新しくなった機器の使い方を覚えなければならない。歳を取ると、この新しい事に対応する能力が低下するのか、何事も億劫になってくる。酒を買って家に戻れば、大相撲も最後の頃で、横綱の休場で盛り上がりに欠ける。エアコンの入っていなかった居間の部屋は31℃にもなって、外は相当に暑い午後なのでした。梅雨は明けているに違いないけれど、まだ発表がない。



7月13日 木曜日 やはりまだ梅雨はあけていないらしい …

 ぽつりぽつりと雨粒が落ちる中を、傘も差さずに蕎麦屋に出掛けていく亭主。湿気はあるものの気温はあまり高くないらしい。蕎麦屋に着いて朝の仕事を終えたら、夕べ浸けておいた糠漬けを取り出して、切り分けたら小鉢に盛り付ける。切り干し大根の煮込みは、昨日のうちに四鉢だけ盛っておいた。家を出るのが遅かったので、時間に追われそう。蕎麦打ち室に入って蕎麦を打ち終えたら、もう10時を過ぎているのでした。今朝は900g10人分の蕎麦を用意する。

 40%の加水で水回しを始めたけれど、蕎麦粉の量が多いとどうしても時間がかかるのです。それでも、これからお客が増えてくることを考えると、一度に1kg までは打つことに慣れないといけない。蕎麦屋を始めた頃は、それで腕の腱鞘炎になったけれど、今はそれほどがむしゃらに打とうという気はない。決めた数だけ用意したらもうそれで終わりにするのです。平日に10人のお客が来ることは滅多にないから、1kg 12人分ほど打てば十分だと考えている。

 それでも今日は曇り空で気温も低いから、そんなにお客を見込めないだろうと、暖簾を出しても厨房に座って、女将の来るのを待っていた。エアコンを入れた厨房の温度計は、25℃を表示している。昼過ぎに女将が来てくれたときには、まだ店にはお客がいなかったのです。最近では珍しい光景でした。いつも何組か客が入って、そろそろ亭主があっぷあっぷとする時刻に、女将が助けに入るから。今日もそれほど気温が低いわけではないけれど、曇り空なのです。

 エアコンを入れた店内の室温は25℃といつもよりは低い。やっといらっしゃった老夫婦は、昨日も一昨日も来たけれど店が閉まっていた言う。奥様がカレーうどんを食べたかったとおっしゃる。ご主人の頼まれた天せいろも、値段が安すぎると言って釣り銭を取らなかった。続けて家の近所のご主人が、娘さんとそのお友だちを連れていらっして、ゆっくりと話をして行く。最後に隣町の常連さんが辛味大根とホワイトボードを見て、アカイカの天麩羅を頼まれる。

 閉店時間も迫っていたので、それから洗い物をするとどうしても遅くなる。女将がいたから、洗った食器をすぐに片付けてくれる。これが亭主一人だと、休み休みだから延々と時間がかかるのです。それでも3時前には二人で家に戻って、冷えた桃を食べる。亭主は書斎に入ってひと眠り。女将はお使いに出掛けて、夜の食材にモヤシを買って帰る。亭主は4時半には起き出して蕎麦屋に出掛け、片付けをしながら、業者の若者が荷物を運んで来るのを待つのです。




7月14日 金曜日 今日から以前のスタッフが助っ人に …

 午前5時半、少し涼しいと感じる朝だったので、蕎麦屋の駐車場の木々の剪定に出掛けました。ヤマボウシの伸びた枝を、脚立に昇って切り落としたら、今度は長い剪定ばさみで上の方の枝を払う。モミジの枝も下の方は手を伸ばして、短い剪定ばさみで切ったのですが、上に伸びた枝は一本一本長い鋏で切っていかなくてはならない。以前なら、脚立の上に乗って枝により掛かるようにして切っていたけれど、最近は落ちたら怖いから前の方だけ切って終わり。

 とうに陽は昇っているけれど、太陽は雲に隠れて、時折、雨がぱらつくのです。7時前に家に戻って、女将が朝食の支度を終えるのを待つ。お新香と焼き魚と味噌汁で簡単な朝食を終えて、亭主は居間の部屋でお茶をもらったら、書斎に入ってひと眠りするのです。今日は天候も悪く、気温も低いようなので、お客はそれほど見込めない。新蕎麦を打つのを楽しみにはしているけれど、500gか600gを打てば10人分になるだろうと考えながら眠りに就くのでした。

 再び蕎麦屋に出掛けて、朝の仕事を終えたら、蕎麦打ち室に入って600gの蕎麦を打つ。蕎麦打ち室の室温は27℃、湿度は56%だったから、久し振りに41%の加水で蕎麦粉を捏ね始めました。1%違うだけでしっとりとした生地に仕上がる。蕎麦切りも均等な太さで、今日は楽しく蕎麦を打てたのです。柔らかくなるのを恐れて、水を減らすと捏ねるのにも力が要るし、伸すのにも一苦労なのです。ちょうど好いのが一番いいのですが、これがいつも難しいところ。

 厨房に戻って野菜サラダの具材を刻みながら、鴨肉が届いたので鴨せいろに使う小松菜を茹でたり、天麩羅の具材を切り足したりとながら、11時前にはサラダをい上げる。天麩羅油を鍋に注ぎ、天つゆの鍋を冷蔵庫から取り出して、天麩羅の具材を調理台に並べたら店の床を掃いてテーブルをアルコール除菌液で拭いて回る。開店時刻の少し前に、高級外車が駐車場に入って、習志野からの常連さんがご来店。今日はコロナ禍で生まれた下の娘さんも一緒でした。

 続けて若い女性一人のお客さんがカウンターの隅に座り、天せいろのご注文なのでした。昼前には、今日から復活した前のスタッフがやって来て、注文やお茶出しをしてくれたので、亭主はひたすら調理に専念できるというもの。皆さんが帰った1時前には、近所の常連さんの女性が今日は一人でいらっして、老犬を医者に連れて行ったのだと話をする。それきり今日はお客はなく、洗い物も終えて閉店時刻の前にはスタッフにも帰ってもらったのです。



7月15日 土曜日 開店前から8人ものお客が押し寄せ …


 むーっとするような暑さの朝でしたが、陽が差していないのでなんとか我慢ができるのです。夕べはプールに出掛けて久し振りに泳いだのです。先週は泳いでいるうちに目が回って、これは行けないと慌てて水から上がったものだから、恐る恐るプールに入って、ゆっくりと身体をほぐしたのでした。お蔭で夜はぐっすりと眠れたから、今朝もすっきりと目覚めて蕎麦屋に出掛けるのです。朝の仕事を終えたら、蕎麦打ち室に入って今日の新蕎麦を打つ。

 加水率は昨日よりも更に増やして、41%ぴったりで蕎麦粉を捏ね始めれば、好い具合に仕上がって、伸して畳んで綺麗に蕎麦切りを終えるのでした。女将が来て店の掃除や洗濯物を畳んでくれて、厨房でひと休みする亭主は、Wi-Fiに繋がった古いiPadで、小野リサの歌う懐かしいドック・オブ・ザベイをYouTubeで聴いてリラックスするのです。孤独な老人が一日中海を眺めて物思いに耽るという歌なのですが、彼女の歌い方にはその悲しみや寂しさがない。

 野菜サラダの具材を刻み、開店の準備に追われていたら、11時過ぎにもう駐車場に車が入ってくる。まだ早すぎるだろうと思っていたら、親父様が玄関を開けて「まだやっていないよね」「もう10分ほど待っていただけますか」それを見てか、続けて2台も車が入ってくる。10分前に暖簾を出せば、我先にとお客が入って、テーブル席とカウンターが埋まるのでした。早く注文をしようとする奥様には、「前の方は11時から待っているので…」と亭主が一言。

 最初の四人組がヘルシーランチセットを三つも頼まれたから、サラダも蕎麦豆腐もデザートもすべて売り切れる。せいろ蕎麦の大盛りを先に出して、女将がサラダを出している間に、亭主が盆や蕎麦皿をセットする。次のお客は、せいろ蕎麦と天せいろ蕎麦のご注文で、追加で白海老のかき揚げを頼まれる。順番に作ってお出しすれば、カウンターのお客は天せいろを二つだからすぐに準備する。この慌ただしさに女将もびっくりしたようだ。

 全部出してもまだ昼前だったけれど、生舟に残った蕎麦はもう半分以上なくなっている。駐車場が空いたらまた次の車が入って、蕎麦の残りを見ながら店に入っていただく。最後のお二人が席に着いて、「お蕎麦売り切れ」の看板を出したのが12時40分。ちょっと早すぎるのです。それでも、注文の品を作ってお出しすれば1時過ぎになるのでした。今日は晴れてはいないけれど、外はかなり暑くなっているのでした。早くから洗い物が出来たので助かった。

 美容院に予約を入れてあるからと、2時過ぎに女将が帰って、後は亭主が片付けや洗濯をする。3時過ぎに家に帰れば、エアコンが効いて涼しいのでひと休み。書斎で横になって、1時間以上眠ったら、飲み物を飲んで目を覚まし、再び蕎麦屋に出掛けるのでした。明日の蕎麦汁もない状態だったから、昼に干し椎茸や昆布を浸けておいた鍋に火を入れて、出汁を取り、蕎麦汁を作る。小鉢も全部なくなっているから、糠床を出してキュウリ、カブ、ナスを漬ける。6時半には家に戻ったけれど、夜の防犯パトロールには出られそうにない。疲れた女将は自分の食事を終えたら台所から引き上げた。



7月16日 日曜日 今日は朝から暑すぎて …

 暑さで目が覚めるほどの朝でした。6時前に家を出て蕎麦屋に行けば、もう太陽は向かいの森の上に輝いていました。朝日を浴びながら一回目の蕎麦打ちを始め、今朝は42%弱の加水で捏ねたら、しっとりと仕上がるのです。蕎麦打ち室の室温は29℃、湿度は45%。目覚めてから動き出すまでの時間が長かったから、蕎麦玉を作って厨房に戻ったのが6時20分。寝かせている間に、夕べ漬けに来たお新香を取り出して、小鉢に盛り付けなければならない。

 明日の月曜日も祝日だから、お客が来るかも知れないと、少し多めに漬けておいたので、小鉢はいつになく沢山なのです。これと切り干し大根の煮物があれば、十分な量だと考える。時計を見れば、もう7時前なので少し焦って蕎麦打ち室に戻るのでした。綺麗に仕上げた蕎麦玉は、綺麗に伸して畳んで包丁切り。蕎麦屋の亭主の楽しみは、この一瞬にあると言っても過言ではないのです。切りべら35本で8束と何十グラムかの蕎麦を生舟に並べる。

 昨日の蕎麦はまったく残っていなかったから、朝食を食べに帰った後でまた来た時に、600gでも打って今日は14食の用意で好いかと考える。蕎麦豆腐もデザートの水羊羹も昨日でなくなったから、今朝は作っておかなくてはならないし、天麩羅の具材も切り分けたのが残り少なくなっているので、今日は結構忙しい。7時半前に家に戻れば、女将はもう朝ご飯を食べ始めていた。先日、お客様からいただいた新鮮なナスを炒めて、今日も食卓に出されていたのです。

 食事を終えたら居間でひと休み。今日は映画チャンネルで、まだ見たことのないSFの宇宙映画が放映されていたから、最後まで観てしまった。それでも身体は回復していたから、暑い中をまた蕎麦屋まで歩く。青い空が広がるみずき通りまで出るのに、建物の日影で何度か立ち止まって、そこから一挙に蕎麦屋までの100m程を歩く。今日は本当に朝から暑さが厳しい。店に入れば早朝からエアコンを入れておいたので生き返る感じ。今日は暑すぎてお客が来るのか。

 開店前の仕込みが沢山あったので、今日は休む暇もなかった。女将が洗濯物を畳んで店の掃除を終えたら、早お昼を食べに家に帰るので、その間に亭主は、天麩羅の具材の蓮根の皮を剥いて茹で、南瓜を切り分けてレンジでチーンする。生椎茸やヒーマン、ナスもほとんど容器に残っていなかったから、野菜サラダの具材を準備する合間に準備をして、座る暇もなく立ち働くのでした。何とか開店の時間に暖簾を出せば、駐車場に見慣れた車が入ってくる。

 家のご近所の奥様で、歩いた方が早いくらいの距離なのに、やはりこの暑さのせいなのでしょう。「娘のいる大阪に行こうかとも思ったけれど、暑くてね」と、三連休の中日は蕎麦屋に来てくださったのです。続いて昼前に自転車の老人がやって来て、カウンターに座って天せいろのご注文。70歳になって週に二日だけ床屋をやっているという男性で、すべて予約制にしたので何ヶ月も先まで予約は埋まっているのだと言う。昼を過ぎたらご夫婦のお客がご来店。
 今日は日曜日だから出だしが遅いのか、それからが忙しかった。外が随分と暑くなったから、食べ終わっても店の中で涼んでいくお客が多かったような気がする。昨日の混みようとは違ったので、女将も「暑いのに今日は楽だわ」と言う。亭主もエアコンを効かせた奥の座敷で涼む余裕があったのです。片付けを終えて二人で3時前には家に戻り、亭主は書斎に入って4時過ぎまでぐっすりとひと眠りするのでした。女将も暑すぎて買い物には行かなかったらしい。



7月17日 月曜日 昨日よも更に暑い日で …

 連日の暑さと蕎麦屋の盛況とで、女将も亭主もかなり疲れているのですが、今日は連休の最終日とあって、朝の6時前から蕎麦屋に出掛けるのでした。なんと陽の当たる蕎麦打ち室は33℃もあった。昨日は29℃だったから、異様な暑さなのです。エアコンをフルパワーで運転して、まずは蕎麦打ちの一回目。750gの蕎麦粉を41%の加水で捏ねて、蕎麦玉を作ったら寝かせている間に厨房に戻る。カウンターの上に干した盆や蕎麦皿を片付けて、蕎麦汁を詰める。

 厨房は28℃までは下がっていたが、厨房はまだ31℃。しかし、蕎麦を打たなければならないから、我慢して今日も綺麗な蕎麦を仕上げるのでした。7時をだいぶ過ぎで家に戻れば、今朝はホッケとナスの焼き浸しが用意されていた。食後はエアコンの効いた書斎に入ってひと眠り。30分ほど熟睡したのか、頭もすっきりとして、早朝よりも更に暑くなった玄関を出て蕎麦屋に向かうのです。それでも純白の木槿が青い空に映えて爽やかなのでした。

 9時前になると、太陽もかなり上の方に昇っているから、家々の影もなくなってひと息入れる場所もない。高台に立てられたお宅の影でやっとひと休み。ここまで100mちょっとしか移動していない。緩やかな登り坂になっているから、亭主の右足にはやはり負荷がかかるのかも知れない。みずき通りを越えて最後の坂を登れば、蕎麦屋の前の平坦なバス通りだから、日影のない代わりに歩きやすいのです。蕎麦屋に着いたら、朝の仕事を終え、二回目の蕎麦を打つ。

 昨日の蕎麦も3束残っていたから、5束打ち足して、今日は16食の蕎麦を用意したことになる。さすがにこの数は出し切れないだろうと思う。しかし、野菜サラダの具材を刻み終えた11時には、もう車が道路に止まって店を窺っているではありませんか。ちょっと早すぎるので、そのままにしておいたら、何処かに行ってしまった。ところが11時15分を過ぎた頃に、駐車場に入って玄関を開けて店に入って来るお客がいたのです。皆さん少しばかり自分勝手。 

 暑いからと中で待ってもらえば、すぐ注文をするから、開店時刻の意味が分かっていない。お湯が沸いて油が温まらなければ調理は出来ない。「急ぎませんから」と悠長な顔で我が儘なお客。女将が取りなして相手をしてくれたので、亭主は怒り出さなくて済んだ。先ほどの車も戻って来て、開店前に店に入る。聞けば、先日は売り切れで蕎麦が食べられなかったのだとか。今日もとても暑いのに大入り満員で、天麩羅ばかり出るので具材が尽きたので売り切れ。

 最後のお客には、生椎茸がなくなったのでアカイカを上げて代用したのです。ヘルシーランチセットの天せいろを頼んで「満腹になりました」と帰るご夫婦もいた。「天せいろがこの値段では安すぎる」とも言われ、「すぐに値上げをするのは難しいのですよ」と他のメニューとの関係を説明する亭主。コロナ前から同じ値段だと女将が言うから、もう何年も値段を上げていないのかも知れない。2時半には洗い物も片付いて、家でひと休みしたら、珍しく夫婦でショッピングモールに出掛け、夕食に特上の寿司を買って帰った。



7月18日 火曜日 暑すぎて日中は身動きが出来ない …


 夕べはエアコンのタイマーを1時間にセットして心地よい眠りに就いたはずでしたが、エアコンが切れて2時間もするともう暑くなって目が覚めるのでした。朝飯前のひと仕事に蕎麦屋に出掛け、子ども会の廃品回収に出す段ボールや新聞を運んで帰る。朝食を食べてひと休みしたら、お袋様に電話をして今日の仕入れに出掛ける。「朝から暑いねぇ」と車に乗り込んでくる彼女も、朝の洗濯の時には、首に亭主の贈ったアイスノンを巻いて動いているのだそうな。

 朝の9時だというのに、陽射しは強く、農産物直売所に置かれた野菜も、早くからお客が来て次々となくなっていくのでした。蕎麦屋に戻って検品も冷蔵庫に入れる時に行うだけ。30℃を越える暑さの中では、朝から入れてあるエアコンもあまり効かないのです。家に戻って、隣町のスーパーで家に買って帰った魚や肉を冷蔵庫に入れて、買い物に出掛けたらしい女将の帰るのを待って昼食を作る。昼は久し振りに素麺を茹でて、肉や野菜を添えて食べるのでした。

 食後は女将のスポーツクラブの予約の時間まで、書斎に入ってひと眠りすれば、10分前には女将がスマホを持って現れる。無事に予約を済ませれば、冷えた西瓜を切って居間に運んでくれるから有り難い。MLBの野球中継も、大谷選手の35号ホームランを観て大満足だったし、暑さの中を蕎麦屋に出掛けて、出来ることをやっておこうと玄関を出る。うだるような暑さの中で、庭の団扇サボテンだけが、この間剪定したばかりなのに、元気に葉を広げていた。

 シャッターを開けたまま、ガレージに停めておいた車の車外温度は43℃。温度計のある部分の車体が蓄熱するとは言え、今までにない温度なのでした。蕎麦屋に着いたら、昨日の洗い物を片付けて、二回分の予備の一番出汁で蕎麦汁を作って蕎麦徳利に詰める。明日の仕事を少しでも減らしておこうと、新レンコンの皮を剥いて輪切りにしたら、酢水で湯がいて、南瓜を切り分けてレンジでチーンしておく。最後に大根を切り分けて、塩で漬けてなた漬けの準備。




7月19日 水曜日 夜も暑くて目が覚める日々 …


 夕べも11時過ぎには床に就いたのに、1時には暑くて目が覚めたのです。エアコンのタイマーで電源が切れる時間帯で、寝室の温度が急に上がり始めるらしいのです。こんな夏の経験は今までになかったような気がする。日中の36℃などという気温もあまり記憶にないのです。日本の位置する温帯モンスーンという気候の様式が、既に変化してきているのではないかというのが亭主の考え方。今までと同じ生活では、熱中症が多発しても無理はないのでは。

 最後に目が覚めたのは、女将が朝食が出来たと呼びに来た時で、8時間近く眠っているのに、何故か身体か疲れている感じなす。朝食を終えていつもの時間に蕎麦屋に出掛ければ、店の中は30℃を越える暑さなので、エアコンを20℃に設定して扇風機を回す。まずは時間のかかる小豆を煮始めて、昨日、塩で浸けておいた大根の水を絞って、甘酒の素と砂糖を加え、刻み柚子と輪切りにした京唐辛子を振りかける。抹茶と寒天の粉を水と氷糖蜜で溶いて沸騰させる。

 荒熱を取ったら耐熱のガラス容器に入れて、半分ほど固まるのを待つのです。この間に小豆は煮えてくるから、柔らかくなってから小豆と同じ重量の砂糖を分けて加えて、塩を少々。1時間ちょっとの作業なのです。合間にほうじ茶を沸かして冷蔵庫に入れ、午後の出汁取りの準備を済ませれば、もう、医者に行く時間になるのでした。月に一度、尿酸値を下げる薬を処方してもらい、毎日飲むのが唯一の病院通い。帰りに昨日買えなかったアスパラと細葱を買う。

 家に戻れば、女将が11時前だというのに、もう昼の食材を台所に並べて、早めに作って欲しいとでも言いたげなのでした。昼食は亭主がカレー炒飯を作って、女将が用意してあった豚汁の具材を煮直して味つけをするのでした。暑い時期だからか、昨日仕入れた肉の質が良かったからか、女将も頷くほど、カレー味はいつになく美味しく感じられたのです。午後は亭主がひと眠りする間に、女将はスポーツクラブに出掛ける。それからが午後のひと仕事なのです。

 蕎麦屋に出掛けて30℃を越える暑さの中を、エアコンを入れたら首にアイスノンを巻いて、まずは蕎麦豆腐を仕込む。そして、出汁取りの鍋に火を入れたら、天麩羅の具材を切り分けて容器に入れ、糠床を冷蔵庫から取り出して、お新香を漬けるのです。夜の防犯パトロールの前に、家に戻って夕飯を食べなくてはいけないから、仕込みも時間との勝負なのです。一番出汁、二番出汁を取り終え、今週前半の蕎麦汁も鍋に作って冷蔵庫で保存する。

 5時には家に戻って、相撲中継に夢中な女将に様子を尋ねる。亭主は台所に立って夕飯の支度を始め、餃子を焼きながらざるラーメンの麺を茹でる。女将は女将でもう肉と葱を煮込んで丼物の用意をしてあるのでした。テレビを観ながら夕食を済ませ、二人で大相撲を見終えたら、亭主はお茶をもらってエアコンを効かせた書斎に入り、ひと眠りするのです。20分ほどしか眠っていないけれど、暑さの中の仕事の後には、とても大事なひと眠りなのでした。

 集合時間の7時前には間に合うように、6時40分には家を出る。気温は29℃。風があるので涼しく感じるけれど、湿っているから動けばもう汗がほとばしり出る。70歳台から80歳台までの老人達が、10人も集まって夕暮れ時の団地の中を歩き始めれば、足の具合の悪い亭主は坂道の上りになるとすぐに後れる。下りでなんとか追いついて、皆さんの会話に参加するのでした。家に戻ればもう汗でびっしょりで、冷たい焼酎の炭酸割りを飲んで風呂の用意をする。

 

カテゴリー
未分類

2023年7月上旬



7月5日 水曜日 朝からどんよりと曇り空で …

 今朝も元気な我が家の木槿。一日花だから、昨日咲いた花は道路に落ちるか、花殻がまだ枯れたまま残っている。女将の熱中症も症状が治まったのでひと安心。今朝は念のためにひと仕事に出掛けずに、亭主が朝食の用意をする。「今日のスポーツクラブは休んだ方が好いよ」と言えば素直に聞いていたから、昨日の目眩や嘔吐がかなり応えたらしいのです。朝ドラは見に来ていたから、少しは元気が出たのかも知れない。亭主は9時前には蕎麦屋に出掛ける。

 早朝の涼しい時間帯を逃したから、今朝は駐車場の木々の剪定はお休みにして、洗濯物を畳んで軍手や雑巾などを洗濯機に入れて洗う。そして厨房に入って何から始めようかと、冷えたお茶を飲んでひと休み。ひと休みすると、なかなか動き出せないのが最近の習慣で、まずはデザートの水羊羹と蕎麦豆腐を仕込んで、小鉢に切り干し大根の煮物を作ってと、頭の中で手順を考えてからやっと椅子から立ち上がるのです。疲れが取れていないのか身体が重いのです。

 昨日は何も出来なかったから、今日は結構忙しい。夜の防犯パトロールもあるから、それまでにいろいろと仕込みを終えなければ。11時には家に戻って、女将の様子を確認するけれど、昼食はまだ蕎麦を食べられる様子ではなかった。仕方がないから亭主は、今朝の天丼に続いて、天麩羅を焼いて冷たい蕎麦を一人で食べる。それでも、片付けは女将がしてくれたから、かなり回復しているらしい。ひとまず安心して午後の仕込みに出掛ける亭主なのでした。

 コーヒーを入れて一服しながら、天麩羅の具材を切り分けて、南瓜をレンジでチーンしながら、蓮根の皮を剥いて火を通す。隣の火口には、午前中に用意した出汁取りの鍋が火入れの時間を待っているのです。出汁を取り終えれば、ちょうど4時前で、糠漬けを漬けるのに頃好い時間なのでした。茄子と胡瓜と蕪を冷蔵庫から取り出して、塩をまぶして、茄子にはミョウバンをすり込んで、今日の最後の仕込みは終わりです。4時半には家に帰って夕食を待つ。

 雨が降りだして道路も濡れてきたから、このまま夜まで降らないかと思ったけれど、パトロールの集合時間にはもう道路が乾いていました。10人近い老人達が集合場所に集まって、出発の時間を待つのです。ほとんどが亭主よりも年上の70代。亭主の足の具合が悪いから、いつも遅れて迷惑を掛けているけれど、今夜は途中でまた雨が降ってきたので、早い時間で切り上げて帰るのでした。一緒に帰ったご近所のご主人が、「歩かないとどんどん弱る」と言っていた。



7月6日 木曜日 朝は雨、昼からは青空が出て暑くなる …

 夜のパトロールで疲れていたはずなのに、4時間ほど眠ったらもう目が覚めてしまうのでした。まだ3時過ぎだったから、また眠ったけれど、今度はなかなか寝付けない。雨の音が凄かったから5時過ぎに起き出して、居間の椅子に座る。座ったまま次の動作に移れないから、テレビのニュースを見て少しは頭を活動させるのです。でも、最近はあまり自分に関係のないことには、興味や関心が沸かないから、ますます視野が狭くなっていくような気がします。

 6時にやっと蕎麦屋に出掛け、お新香を糠床から取り出したら、コーヒーを入れてひと休み。そしてまた、椅子に座ったまま時間が過ぎていく。6時半になってやっと蕎麦打ち室に入って、今朝の一回目の蕎麦を打つ。午前中は雨の予報だから、一回目も500gだけ打つことにしました。加水率は40%弱。すると綺麗に伸せて、包丁切りも等間隔ですっきりと仕上がりました。今朝一番の目が覚める出来事です。この雨ならば、そんなにお客は来ないだろうと考える。

 朝がもたもたとしていたから、家に帰ったのは7時半になってしまい、女将はもう朝食を済ませていた。食事を取ってゆっくりとお茶を飲んでいたら、もう八時前。それでも少し眠りたかったから、書斎に入って横になるのでした。30分ほど眠ったら、だいぶ頭がすっきり。髭を剃って洗面と着替えを済ませ、傘を差して蕎麦屋に出掛ける。もう9時近いのです。この天気だとお客は10人も見込めないから、また蕎麦を500gだけ打つことにして、時間を調整する。

 野菜サラダの具材を冷蔵庫から取り出して、アスパラとブロッコリーを茹でるお湯の沸くのを待つ間に、また椅子に座ってしまう。雨は小降りになって、外は随分と明るくなった。包丁を持って天麩羅の具材を刻み始めると、一挙に眠気が飛んで営業モードになる。この天候では、野菜サラダも出ないだろうけれども、何時もの通り三皿盛り付けておきます。今日は体調の戻った女将も、昼過ぎから手伝いに来てくれるはずだから、まずは暖簾を出さなければ。

 この間いらっした習志野の母娘が来るかと思ったけれど、それほどは暇がないのでしょう。いつも昼前に歩いて来るカレー蕎麦とビールの親父様も姿が見えない。やっと昼過ぎに老人と娘らしい女性がカウンターに座って天せいろのご注文。お茶を出している間に、「いらっしゃいませ」と言いながら女将がやって来た。テーブル席も埋まって、この間は蕎麦が売り切れで入れなかったと言う、女性の二人連れも無事に天せいろとぶっかけ蕎麦をご注文なのでした。

 今日は老人の運転で、車を駐車場の真ん中に停めるので、次に入るお客が道路で待つ場面もあった。そんな中をスーッと大きな車を乗り入れるお客がいたから、見れば隣町の常連さん。一ヶ月以上来なかったから、亭の蕎麦にも飽きたのかと思っていたのでしたが、話を聞けば、何年も乗っていなかったバイクに乗ろうとしたら、動かなくなってバイク屋に行っても埒があかず、自分で分解して修理を繰り返していたそうな。明日はバイクで来ると言って帰られた。



7月7日 金曜日 七夕の今日はお蕎麦売り切れで …

 今朝は、既に亡くなっている釣りの師匠や先輩達との楽しく語らう夢を見て、5時に目が覚めたのです。窓を開ければ月がいつもよりかなり大きいので、写真に撮っておきました。水を何杯かのんで顔を洗ったら、車に乗って蕎麦屋まで行く。涼しいうちに駐車場の木々の剪定の続きを始めるのでした。起きた手だからと、脚立を出して高い枝を切る事は止めて、花の終わって汚くなった紫陽花の枝を切って、ビニール袋に詰めていく。30分で一杯になった。

 西側の小径の木槿の様子を見に行けば、沢山花殻が落ちていたので、箒で掃いてビニール袋に入れるのでした。店に戻って今度は洗濯物を畳み、洗濯機の中の洗濯物を干しておく。今日は亭主一人の営業の日だから、小鉢も蕎麦汁も8食分だけしか用意していない。これで案外、気が楽になるもので、どんなに混んでもそれで終わりだから、焦る気持ちも抑えられるのです。7時前に家に戻って、今度は、庭の木槿の木を剪定する余裕さえありました。

 切り散らかしては女将が大変だからと、ゴミ袋をもらって枝を切りながら袋に入れていく。後ろの南天も、この間切ったばかりなのにまた背丈が伸びている。右側の金柑の木に陽が当たらないと、実の付きが悪くなるからと、かなり注意をしているつもりなのです。実はこの金柑も摘果をしないといけないのです。その方法わ、最近テレビで蜜柑などの摘果の様子を見て、これなら自分にも出来るかも知れないと、最近では思うようになった。

 朝食を食べて再び蕎麦屋に出掛ける亭主。朝の仕事を終えて蕎麦打ち室に入れば、今日も加水率40%弱でちょうど好い硬さです。ちょうど10時には蕎麦を打ち終えて、昨日の残りと合わせて10食の蕎麦を用意したことになります。金曜日は、どんなに混んでも10人のお客は来ない。問題は、一度に沢山のお客が来てしまうと、手に負えないのです。そんなことを考えながら、厨房に戻って野菜サラダの具材を刻む。今日は佐倉市は35℃になると言う予報。

 暖簾を出せば開店の時刻にぴったりと、習志野の母と娘がいらっしゃる。この間の話の続きを聞いて、天せいろをお出ししたら、駐車場にもう一台の車が入って、若い女性が二人連れでご来店。天せいろとぶっかけ蕎麦を頼まれて、ゆっくりと食べて行かれる。亭主一人の営業の時は、ゆっくりが有り難いのです。母娘は会計の際に「値段が安すぎるわよ」と釣りを取らずに帰られる。次も女性の二人連れ。最後が大盛りのご夫婦で、蕎麦は見事になくなった。

 最後のお客が帰ったのは、もうラストオーダーの時間も過ぎていたのです。ほどよい具合に間が開いて、忙しい思いをせずに済んだけれど、一人で片付けるのが大変なのです。腹が減っては元気が出ないと、残った一束の蕎麦を茹でて、かき揚げを揚げて昼を済ませる。食べるとひと休みするから、カウンターに並べた盆や皿を眺めながら、マイペースで洗い物を始めるのです。暑い中を家に帰ったのは4時過ぎで、ひと眠りして夕飯前にぬか漬けを漬けに戻った。



7月8日 土曜日 湿った風の強い一日でした …

 小雨混じりの強い風が吹く朝でした。5時には起き出して居間の部屋に行くけれど、なかなか動き出せない。このところ月・金と一人で営業する日にも、結構、お客が入るので片付けを終えて家に戻るのが遅くなる。月・水・金と週に三日、夜のプールで泳ぐのを楽しみにしている亭主なのでしたが、最近は疲れ果ててなかなか出掛けられないのです。昨日も8時間は眠ったのに。冷たく冷やしたコーヒーを一杯飲んで、蕎麦屋に出掛けたのは6時過ぎでした。

 昨日洗ってカウンターに干しておいた盆や蕎麦皿はそのままだったから、これを片付けて糠床を冷蔵庫から出し、お新香を切り分けて小鉢に盛り付ける。蕎麦汁は一つもなくなっていたから、蕎麦徳利に詰めて冷蔵庫に収納しておきます。本当は、朝飯前に蕎麦を一回打っておくはずなのでしたが、今朝はもう時間がない。この天候だから、そんなにお客は来ないとは思うものの、やはり週末は油断は出来ないのです。7時前に家に戻って朝食を食べる。

 食事を終えたら、やはり少しでも眠りたいから、疲れが抜けていないのでしょう。朝ドラの終わる時間には目覚めて、洗面と着替えとを済ませるのでした。これで頭はすっきり。でも、この悪循環は何処かで断ち切らないと。むーっとした湿気の中を蕎麦屋まで休み休み歩く亭主。風が吹いていても、生ぬるいから身体がだるくなるのです。小雨の降る中を朝の仕事を終えて、蕎麦打ち室に入り二回分の蕎麦粉を捏ねる。加水率は40%弱でかなり硬い感じです。

 13食の蕎麦を用意して、厨房に戻るのでしたが、いつもの時間より30分ほど遅れている。大根と生姜をおろして、薬味の葱を刻んだらもう10時半を過ぎていた。野菜サラダだの具材を刻み、盛り付けていけば、よりによってこんな時に、開店の時間前にお客が来る。「入ってもらうわよ」と女将が言って、「いらっしゃいませ」とお客を迎える。よりによってヘルシーランチセットの天せいろのご注文で、作りたてのサラダを出したらお客も喜んでくれました。

 続けて隣町の常連さんが久し振りにいらっして、天せいろと辛味大根を頼まれる。初めてらしいご夫婦と寡黙な常連さんだから、店の中は静かで落ち着いた雰囲気。昼過ぎになって、ラベンダー祭りにこれから出掛けると言うご夫婦が、場所を確認するので亭主が応える。高級な外車のクーペは、見たこともない重厚な外観なのでした。鴨せいろと天せいろのご注文で、今日はお客の少ない割には、客単価が高かったのです。早めに片付けて家に戻れば食堂は30℃。

 客は少なかったのでしたが、家に帰ればまた眠ってしまう亭主。やはり疲れが抜けていない。今日は午前中に近所に住む前のスタッフが、自宅の畑で作った野菜を持って来てくれた。コロナ禍の影響で、彼女に休んでもらってからもう2年になるけれど、そろそろ声がかかるのではと思っているのではないかと、女将とも話をする。夏場の蕎麦屋は毎月の収支が少しは黒字になるけれど、人件費を捻出するのは大変です。次のステージに向けて、まだまだ試行錯誤。

7月9日 日曜日 蒸し蒸しと暑い一日でしたが …

 純白の木槿の花が今朝の出勤を見送ってくれました。毎年、一番最後に咲くのがこの花。今朝の青空に映えて、湿った暑さを忘れさせてくれるのでした。みずき通りを渡れば、もう蕎麦屋まではわずか。足の具合も好かったので、左右違わずに歩いているつもり。最近は、動けるだけ動けば、後は気にしないという暢気な亭主なのです。あまり神経質になって、医者通いをするのもどうかと思うのです。生活に支障がなければそれで好しとするべきなのです。

 蕎麦屋に着いて朝の仕事を終えたら、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。加水率は40%ぴったりで、750gの蕎麦粉を捏ねていけば、幾分硬い感触は残るものの、しっとりとした蕎麦玉に仕上がったのです。これを寝かせている間に、厨房に戻って大根と生姜をおろし、椅子に座ってひと休みする。女将がやって来る時間なのでした。彼女が洗濯物を畳んだり、店の掃除をしている間に、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つのです。首尾は上々だから嬉しい。

 昨日の蕎麦が残っていたから、今朝は一回だけの蕎麦打ちでしたが、加水が適切だとこんなにも違うものなのです。140g以内で一束をまとめ、8束作って生舟に加える。昨日の蕎麦も上手く打てているから、今日は胸を張って蕎麦を茹でられるというもの。これがやはり蕎麦屋の基本なのでしょう。厨房に戻って天麩羅の具材の蓮根や南瓜を切り分けて火を通す。それから野菜サラダの具材を刻み始めるのでした。開店の10分前にはもうお客がいらっしゃった。

 見れば常連さんで、今日はスリランカの友人を連れて三人で来ると言っていた。日曜日は混むかも知れないと開店の時刻にご来店なのでした。奥のテーブルに座って天せいろに野菜サラダをご注文。作ったばかり野菜サラダが始めに売り切れて、亭主も女将も嬉しいのです。続けていらっしたご夫婦が、揃って鴨せいろを頼まれて、調理をしている間に、次のお客が入るから忙しない。「順番に送りしますから」と女将がお茶を運ぶのでした。

 最初のお客が帰られて、カウンターに座っていたお二人をテーブル席に案内する。とろろ蕎麦とぶっかけ蕎麦の大盛りと蕎麦豆腐を頼まれたから、鴨せいろを出したらすぐに用意をする。するとまた一人歩いていらっしたご婦人が、カウンターに座って天せいろのご注文。ここでもう1時を過ぎていたから、皆さんゆっくりと食べて行かれたのです。洗い物もその都度洗い終える余裕があったから、今日は後片づけの時間も早く終わったのです。




7月10日 月曜日 35℃の猛暑の中を …

 我が家の朝の庭に咲いたモミジアオイ。女将がいち早く見つけて亭主に報告する。これは昔、勤務先の用務員さんから種をもらって植木鉢で育てたもの。大きくなるから庭に植えたのですが、それから毎年のように、手入れをしなくても花を咲かせてくれる。気品のある紅色なのです。昨夜も10時過ぎには床に就いたのに、8時間眠ってもままだ身体が動かない。連日の暑さが応えているのかも知れない。今朝は女将の朝ドラの終わる前にやっと家を出たのです。

 蕎麦屋に着けば店内は29℃で、蕎麦打ち室は33℃もあった。朝からこんなに暑いのは、今年初めてのことです。エアコンを入れてもなかなか室温が下がらない。仕方がないから、蕎麦打ち室が31℃になったところで今朝のの蕎麦を打ちに入るのでした。勿論、首にはアイスノンを巻いて、昨日の残りがあるから500g5人分だけ打って今日は10食分だけ用意したのです。このところ月曜日と金曜日もお客が多いので、対応できるかと心配でしたが…。

 朝から気温が高かったから、予報では日中は35℃まで上がるのだとか。思った通り開店の10分前からももう車が駐車場に入って来るのでした。大釜お湯も沸いていたから、店の中に入ってもらうと、続けてすぐにもう一組の男女がテーブル席に座るのでした。注文はほぼ同時で、ヘルシーランチセットの天せいろ二つに、せいろ蕎麦の大盛りを二つ。ヘルシーランチセットの野菜サラダを食べてもらっている間に、せいろ蕎麦を茹でてお出しするのでした。

 ところが三台目の車が入って、カウンターにご主人がカレーうどんを頼まれるご夫婦が、珍しく平日にいらっしゃる。天麩羅を揚げてテーブル席に蕎麦を出したら、最初のせいろ蕎麦のご夫婦には蕎麦湯を出して、ランチセットのご夫婦にはデザートをお持ちする。やっと、カレーを温めて、最後の野菜サラダを食べていただいている間に、ご注文の串焼きを焼いて出したら、奥様のおろし蕎麦を先に茹でてお持ちする。そしてやっとカレーうどんを作るのでした。

 まだ時間は12時半前なのです。せいろ蕎麦の大盛りのお客が先に帰られたかと思えば、駐車場の空いたスペースに、隣町の常連さんがいらっして、いつもの辛味大根とせいろ蕎麦を頼まれる。亭主はもう汗だくなのです。入り口のテーブル席の盆や皿は、カウンターの上に下げて、今日はそろそろ「お蕎麦売り切れ」の看板を出そうと言っていたら、歩きの若いご夫婦が玄関を入って来たのです。蕎麦の大盛りを頼まれたけれど、果たして蕎麦が残っているのか。
 今日は全部で9人のお客が入ったことになる。疲れ果てた亭主は盆と皿をすべてカウンターに並べたところで、かき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べる。ゆっくり休んで2時になったら暖簾と幟を下げ、チェーンポールを上げて、洗い物を始めるのです。お袋様の口癖で「一年一年出来なくなることが多いよ」と言うとおり、暑すぎるのか、体力がなくなったのか、1時間半以上かかって終了。夜はプールに出掛けたけれど、目眩がしてすぐに帰る。軽い熱中症らしい。




7月11日 火曜日 熱中症の翌日は …

 いつもの習慣で朝の5時には目が覚めたけれど、熱中症の症状で目が回った昨日の記憶が生々しいので、床の中でじっとしている亭主。涼しいうちに蕎麦屋に行って、駐車場の木々の上に伸びた枝を払えれば好いと思ったのです。そのせっかちさがいけないと、自分に言い聞かせて朝食の時間まで床の中にいた。今朝は昨日よりも暑かったらしく、女将も朝からひんやりリングを首に巻いていた。モミジアオイの二番手の花が開いて、いよいよ夏という感じ。

 金柑の花も次々と咲いて、これでは摘果しようにも、どの花を摘めば好いのかが判らない。長年育てたたった一本の木なのだから、実を大きくしようなどと、欲張ったことを考えずに、蜂たちが飛び回るのを眺めながら、自然が一番と思うのでした。蕎麦屋に出掛けて、昨日の洗い物を片付けたら、お袋様に電話をして迎えに行く。空は晴れて陽射しも強いので、大雨の被害を受けた地方のことは忘れて、もう梅雨が明けたのではないかと思ってしまう。

 農産物直売所では新鮮な茄子や胡瓜やトマトをもらい、隣町のスーパーに出掛けて買い物リストに残った食材を買う。まだ値段の高い新レンコンは、大きさが揃ったものを揃えるのに一苦労。40品目もある蕎麦屋の買い物を済ませたら、今度は家で使う魚や肉をみつくろって、今日はカナダ産のロースがなかなか好かったので、4枚入りだったけれど買って帰る。蕎麦屋に戻って野菜を冷蔵庫に収納したら、前のスタッフに月木の昼に来られないかと電話をする。

 昼飯は、亭主がざるラーメンを茹でて餃子を焼く。それなりに美味しく食べたけれど、やはり、ざるラーメンはごまだれを自分で作った方が美味しいし、餃子も今ひとつの味わいなのでした。値段も手頃で簡単に作れるのが好いのだけれど、どこか本物ではないと言う気がするのです。居間で食休みをしていたら、先週買ったiPadを取りに行く日だったのを忘れて、電話がかかってくる。今から取りに行くと言えば、バイトの担当者がもう帰るのだと言われた。

 書斎に入ってひと眠りして、女将のスポーツクラブの予約を済ませたら、蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みをするのでした。ガレージを開けたまま停めてあった愛車の車外温度は、蓄熱するからか41℃もあった。蕎麦屋の店内も30℃を越える暑さで、エアコンを入れてもなかなか温度は下がらない。BGMに小野リサの「ドッグ・オブ・ザベイ」を流して、出汁取りを始める。今週の業者からの仕入れを慣れないLINEで確認して、明日の仕事を考える午後なのでした。

 夕食は女将と二人で大相撲を見ながらゆっくりと食べる。昨日蕎麦屋で残ったレタスとブロッコリーとアスパラを添えて、今日買ってきたロースをソテーにして酒のつまみにする。食べやすいように一口サイズに切ってもらう。脂身が少なく柔らかいのが、女将にも好評なでした。大相撲は若い力士達の活躍が目覚ましく、横綱も二日続けて負けたから驚いた。新聞の相撲欄をよく読んでいる女将の解説がまた面白い。明日は何から始めようかと考える夜なのです。



 

カテゴリー
未分類

2023年7月初め




7月1日 土曜日 昼からは雨で涼しい一日 …

 風が強くて、日の出過ぎの空の雲がどんどん流れていきます。木曜日金曜日と平日なのに連日お蕎麦売り切れでかなり混んだから、今朝は疲れてなかなか起きられなかった。5時に目覚めて『さあ出掛けるか』と思ったけれど、また眠ってしまい、6時になってやっと顔を洗ったのです。今朝は蕎麦屋に出掛けて出汁を取り、お新香を糠床から取り出して小鉢に盛ったら、もう7時を過ぎていた。蕎麦徳利に詰め込むことも出来ずに、家に帰って朝食です。

 食後は書斎に入って30分だけまた眠る亭主。眠っても眠ってもまた寝られるから不思議です。昨日はエアコン修理の業者が来て、洗い物を終えて家に戻ったのが4時過ぎだったから、それから6時過ぎまで寝てしまったのです。ちょっとリズムが狂ったのを修正すれば好かったのですが、夜中まで持ち越して洋画を観てしまったからいけない。ほとんど酒も飲まずに夕食を食べたから、夜に食べてまた眠るというわけにもいかない。エアコンが直ったのは好かった。

 予報とは違って、今朝は青空が覗いていました。蕎麦屋に着いても陽が差していたから、いったいどんな天気になるのだろうかと、気が揉めた。早朝に一回目の蕎麦打ちをする時間がなかったので、すぐに蕎麦打ち室に入って二回続けて蕎麦粉を捏ねて、二回続けて生地を伸して蕎麦切りをする。750gと600gの蕎麦粉を40%の加水で打ったから、昨日よりは硬く仕上がったけれど、湿度があるらしく伸していくうちにまた柔らかくなる。14.5食の蕎麦を用意した。

 このまま晴れてくれれば、週末だからなんとか蕎麦が捌けるとは思ったけれど、疲れが溜まってきているから、少し休んだ方が好いと、途中から雨が降りだしてきた。午後の1時過ぎまでかなり強く降ったから、当然お客は来るはずもないのでした。それでも1時前に、年配のご家族4人がいらっして、ゆっくりと昼を食べて行かれたので好かった。「お蕎麦美味しかった」「ご馳走様でした」と、デザートまで頼まれて帰られたから女将も喜んでいた。

 直したばかりのエアコンが効いているから、店内は換気のために窓を少し開けても快適な状態なのでした。外はじめっとした梅雨の気配なのです。洗い物も少なかったから、女将と二人で2時過ぎには蕎麦屋を出られた。雨はもう上がっていたのです。居間でひと休みしたら、女将は食べるものがないと買い物に出掛け、亭主はまたもや書斎に入ってひと眠り。今度は4時過ぎまでぐっすりと眠ったのです。夕食はポークステーキでまたご飯を食べてしまう。

 今日は時間に追われながらも、頑張って作った野菜サラダが一つも出なかったから、家に持って帰って夕食のステーキに添えて食べるのでした。酒の肴ではないから、どうしても米が食べたくなるのです。肉は腹持ちが好いので、夜まで何も食べたくはない。明日は暑くなると言うけれど、蕎麦を600g六人分だけ打てば足りる計算。6月は去年より売り上げが伸びて、インターホーンの修理代はでたけれど、エアコンの修理代にはまだマイナス。7月の始まりです。



7月2日 日曜日 やはり晴れたらまたお蕎麦売り切れに …

 今朝は5時半には目が覚めて、お客の少なかった昨日のお蔭で、7時間も睡眠を取って、少し疲労が回復したような気がする。雲はあるものの空も晴れて陽が差している。朝は25℃とエアコンを点けなくても窓を開ければ涼しい。蕎麦屋に着いたら、まずは空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を詰めていくのです。昨日の蕎麦が随分と残っていたから、今朝は蕎麦打ちは一回で済むのでした。朝食を食べに家に戻って、ひと眠りしたら歩いて蕎麦屋に出掛ける。

 今朝は隣のお花畑に鳩が群れているのでした。草刈りをして綺麗になった畑に生えているのは、ひまわりなのか、お隣の親父様が、次々と綺麗な花を育ててくれるから、季節ごとに見ていて飽きないのです。車を道路肩に停めて写真を撮る人たちもいるくらいです。亭主は蕎麦打ち室に入って、今日は40%の加水で500g五人分だけ蕎麦を打つ。さすがに40%だと伸して畳んで包丁で切っても、ほとんどくっついたりしないから安心なのでした。

 大根や生姜をおろして、野菜サラダの具材を刻めば、まだ11時前なのでした。ところがもう駐車場には車が入ってくる。早お昼を食べに帰った女将もまだ来ていない。お湯が沸くのを見計らって、店の中に入っていただけば、女将もやって来て営業開始。開店時刻前にもう次のお客の車が入ってくる。12時前にもう三組のお客がいらっして、のんびりと構えていた亭主も真剣になるのでした。駐車場はいきなり満杯で、とにかく天麩羅を揚げて蕎麦を茹でる。

 その勢いだから、12時半にはもう蕎麦も残り少なくなるのです。直したばかりのエアコンは調子が好くて、窓を少し開けていても涼しい風を送ってくれる。リピーターの方もいらっしゃるけれど、初めてのお客が多かった。ご新規のお客様には、店置きのパンフレットを差し上げる。空いた席の盆や皿は女将がカウンターに下げて、次のお客が入れるようにテーブルを拭いていくのです。デザートの抹茶小豆を頼むご夫婦がいれば、違う席でもまたご注文。

 10人を超えて一区切りついたかと思ったら、また駐車場に車が入ってくる。それでも盆や皿を半分は洗い終えたから、今日は後が楽です。1時前には「お蕎麦売り切れ」の看板を出して、幟を下げました。最後のお客は女性二人で、デザートの抹茶小豆をご所望だったけれど、もう一つしか残っていなかった。半分ずつに分けてお出ししたら、美味しいと喜んで下さったのです。今週は雨で涼しかった昨日を除いて、すべて打った蕎麦が売り切れたから忙しかった。

 女将と家に戻ってひと休みしたら、亭主は書斎に入って横になるのでしたが、やはり疲れが戻ったのか、今日は夕方まで目覚めなかった。それでも明日の仕込みが残っていたので、夕食前にまた蕎麦屋に出掛け、糠床にお新香を漬けて、空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を補充してくる。天つゆもなくなったから、新しく1.5㍑鍋に作って冷ましたら冷蔵庫に入れる。亭主一人での営業の、明日の天気が気がかりだけれど、今日と同じく天気は好いらしいのです。



7月3日 月曜日 朝から曇ってはいたけれど、気温は高くて …

 午前6時。ずっしりと湿気を帯びた朝の空気を、玄関前の木槿が和らげてくれる。暑くなると木槿が本当に元気になるから嬉しい。蕎麦屋に着いて車を降りれば、駐車場の木々が鬱蒼と生い茂っているではありませんか。梅雨の前に一度剪定して、ついこの間も、車の出入りに差しつかえる枝は払ったはずなのに、この時期はもう歯止めの利かない成長ぶりなのです。定休日一日目の明日の朝は、意を決して、この一角を何とか剪定し直したいのです。

 新聞を取って店に入ったら、まずは奥の座敷に干してあった昨日の洗い物を取り込み、洗濯場に行って昨日洗った洗濯物を干す。今日は女将が来ない日だから、忘れないうちにやっておかないと、今日の洗濯が出来なくなるのです。厨房に入って、カウンターの上に干してあった昨日の洗い物を片付け、まずは昨日売り切れたデザートの抹茶小豆を仕込む。先日、カボチャの従姉妹煮で使った小豆を半分冷凍しておいたのです。月曜日だからどれだけ出るか。

 6時半になったので、冷蔵庫から糠床を取り出し、夕べ漬けておいたお新香を切って、小鉢に盛り付ける。ついでに切り干し大根も残りをすべて小鉢に盛り付け、全部で今日打つ蕎麦の数になるようにしておくのです。7時になったので家に戻り、女将の用意してくれた朝食を食べる。冷蔵庫の中身がもう殻の状態なのを知っていたから、お新香と納豆だけの質素な朝食なのでした。それに肉の入った豚汁が出たので、これで帳尻を合わせているのでしょう。

 食後のひと眠りも束の間で、洗面と着替えを済ませて、コーヒーを入れる。女将は洗濯物を干し終えて、稽古場の和室で新聞を読んでいるらしい。「行って来ま~す」「行ってらっしゃい」と、今日もまた蕎麦屋に出掛けていく亭主。白い花の中心に赤い斑の入った品のいい木槿が、亭主を見送ってくれた。外は曇り空でしたが、朝から暑いので、時々立ち止まってひと休みするのです。新しく買った畳み生地の雪駄は、涼しく履き安いけれど足の調子も悪い。     

 蕎麦屋に着いて朝の仕事を終えたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。捏ねていて何故か少し緩いと思ったら、加水率を間違えていたことに気が付く。40%弱にしようと思ったのに、何時もの癖で41%弱にしてしまったのです。それでも、修正できないほどの違いではないので、打ち粉を振って何とか8束の蕎麦を打ち終えるのでした。昨日残った一束があるので、今日は9人分の蕎麦を用意したことになる。朝から暑いけれど月曜日だからどうだろうか。

 直したばかりのエアコンは調子が好くて、24℃の設定で厨房でも26℃まで下がるから、除湿もされるから快適なのです。しかし、昼になるに従って気温は上がるから、設定温度を裂けなければなりませんでした。昼前に常連さんがいらっして、いつものせいろ蕎麦の大盛りと辛味大根のご注文。日曜日には外国の友人を連れていらっしゃると言う。今日は近くのラベンダー祭りに出掛けたと言うご夫婦が二組もいらっしゃった。奥様が単品のサラダを頼まれる。

 店が空いているので、皆さんゆっくりとなさって、亭主にいろいろと話かけて来るから楽しい。窓の外に見えるヤマボウシを見て、「このヤマボウシはあまり大きくならないのね」と言うから、「大きくならないように切っているのですが、明日の朝にはまた剪定しなければいけません」「本当に朝しか出来ないのよね。夕方は蚊が出て大変だし」お客が帰ったのが1時半近くで、洗い物を終えて定刻に暖簾をしまったら、亭主はまず賄い蕎麦を食うのです。
 今日は思ったほどお客が入らなかったので、天麩羅の具材が残った。海老とアカイカを混ぜて天麩羅を揚げて、家に持ち帰る物を袋に詰めたら、大鍋を洗ったり、天麩羅の油を固めたり、片付けを始める。どうしても休み休みになるから、3時半を過ぎて女将が来てくれるまで、亭主はもうふらふらになって掃除をしていたのです。スポーツクラブから暑い中を2㎞近く歩いて帰った彼女も、汗だくなはずなのに申し訳ない。やはり体力がなくなったのかな。



7月4日 火曜日 定休日一日目、予報と違って朝は雨 …

 

 今朝は蕎麦屋の駐車場の木々を剪定しようと張り切っていたけれど、窓を開けたら道路が濡れているではありませんか。雨では外の作業はできないと、蕎麦屋まで出掛けて細々とした仕事を済ませてしまう。昨日の洗い物もまだ片付けていなかった。駐車場のフェンスには小雀たちが集まって何やら朝のミーティング。雨が止んできたので、90㍑のビーニール袋と剪定ばさみを持って外に出る。出来るところまで、まずは始めておかないとと枝を切り始める。

 ヒイラギナンテンや紫陽花の枝も払って、駐車場の真ん中のレーンに車が停めやすくする。後ろのアベリアホープレイズも随分と枝が伸びてきているので、まずは下の方から車のセンサーで感知されない長さに切りそろえておきます。そして、新芽の伸びたヤマボウシを手の届くところで短く切っておく。30分ほどしたらもう袋は一杯で、7時を過ぎていたので、家に戻って朝食を食べる。二三日あれば、駐車場は綺麗になるはずです。

 食後は書斎に入ってひと眠り30分。今朝はお袋様と仕入に出かけるので、あまりゆっくりと寝てもいられない。着替えて迎えに行けば、今日は農産物直売所に亭主のお気に入りの肉厚の生椎茸が出ていた。店のお客さんにも好評なのです。隣町のスーパーにも足を伸ばして、新レンコンの少し大きなものが出ていたので買って帰る。野菜を冷蔵庫に収納したら、家の買い物もあったので一度家に戻れば、買い物に出掛けているはずの女将が稽古場で横になっていた。

 朝までは元気だったのに、目眩と嘔吐で苦しんだと言う。昨日は暑かったから、恐らく軽い熱中症なのだろう。心配しながら午前中の予定をこなす亭主。ショッピングセンターの中にある、大型の電気店にWiFiに繋がらなくなったタブレットを持って行くのでした。30分1000円の相談窓口で、簡単に復活したのですが、10数年前の古い機種だったから、買い換えを進められた。ついでにアプリ検索の機能を削除してしまったスマホを直してもらうのでした。

カテゴリー
未分類

2023年6月末




6月27日 火曜日 霧の濃い朝でしたが …


 午前5時に目が覚めて窓を開ければ、家の道路の前まで真っ白な霧に覆われ、これは凄いと思って蕎麦屋に出掛ける用意をしていたら、玄関を出ればもう霧はそれほどでもないのでした。短い時間で気温が上がったのでしょう。昨日の洗い物の片付けをして、空になった蕎麦汁の徳利を更に並べて、冷蔵庫に入れておきます。コーヒーを入れて今朝の仕事の段取りを考えるひととき。BGMには小野リサの歌う「ドッグ・オブ・ザベイ」をリピートで流している。

 寂しくもの悲しい曲なのだけれど、彼女が歌うと何故か心が癒やされる。8月にはまた関内でのコンサートがあるようだけれど、お互いに歳を取ってきたから、CDで聴いているだけの方が好いのか。出汁を取るのは好いけれど、返しがどれだけ残っているかを調べないといけない。昨日の午前中に届くはずだった再仕込み醤油は、夕方の6時過ぎに配達に来たらしいが、当然、再配送で、電話をして木曜日の午前中にお願いした。残っていた返しで蕎麦汁を作る。

 7時前に家に戻って、朝食には珍しくパンとベーコンエッグにしてもらった。新しいトースターは冷凍してあるパンもこんがりと焼けるから素晴らしい。若い頃なら、こんな量では足りなかったけれど、歳を取ると日常生活の活動量が減る分、食べる量も少しで済むのです。食後はひと眠りをせずに、パソコンで打ち出した買い物リストを眺めて過ごす。蒸し暑いからとハーフパンツで出掛けたかったが、長ズボンをはいてお袋様を迎えに行くのでした。

 農産物直売所では、いつも買う農家の親父様がトマトを運んで来たから話を聞くと、今年は早くから暑すぎてトマトがあまり美味しくないと言う。値段も半分にして出しているから、自信のなさがよく判るのです。茄子やピーマン、キュウリなどの夏野菜は、立派に仕上がっているからもらって帰る。隣町のスーパーで買い残した野菜類を仕入れ、蕎麦屋に戻って冷蔵庫に収納したら、月に一度の床屋に出掛ける亭主なのでした。さっぱりとして家に戻るのです。

 昼は昨日揚げて帰った天麩羅を焼いて、残った蕎麦を茹でて女将と食べる。食後に書斎に入ってひと眠りをしたら、女将のスポーツクラブの予約の時間に迫られて、緊張するひととき。女将は稽古場で書を書いている。無事に予約が取れたので、亭主は蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みに入るのでした。店の中が暑いからと入れたエアコンは1時間もすると止まってしまう。タブレットの調子も悪い。切り干し大根の煮物を作る準備をしてフライパンを取り出す。

 昨日の洗濯物を干したら、もう今日は終わりにしようと家に帰るのでした。夕刻まで、新しい看板やメニューの作成でパソコンに向かう。暑くなったのでキノコつけ蕎麦を外して、「月曜と金曜は亭主一人の営業のために、8食しか蕎麦を打たない」と看板に入れることにしました。メニューの方はまだ完成していない。業者やお客に、「これでは原価だ」と言われたアカイカの天麩羅や白海老のかき揚げは、値段を上げておかなければいけない。夕食は鰯と肉じゃが。



6月28日 水曜日 真夏の様な暑さの一日でしたが …


 今朝は久し振りにゆっりとして、9時過ぎに蕎麦屋に出掛けようと玄関を出れば、洗濯物を干しに出た女将が「もう真夏だわね」と言うのでした。四種類の木槿も次々と花を開いて、今年は何時もの年よりも早いのかも知れないと思う亭主。蕎麦屋に着いても、室温は27℃でエアコンを入れるけれど、一時間もすると切れてしまうから、やはりまた修理をしてもらわなければいけない。原始的な扇風機の首振りだけが音を立てて涼しい風を送ってくるのです。

 調子の悪かったタブレットも、リセットをしたら今度はインターネットに繋がらなくなってしまったから大変。そもそもが使っていたプラウザが古くなったので、更新すべきだったのに、やり方が判らないうちに使えなくなってしまった。もう10年も使っているから何もかも忘れているのです。コーヒーを入れながら、昨日の日記を読んだのが最後なのでした。水羊羹と蕎麦豆腐を仕込んだら、まだ少し悪戦苦闘するのだけれど、これも業者を呼ぶしかないのか。

 早めに家に帰って、女将の作った鰯の蒲焼き丼を食べる。午後は大谷選手の出る野球をテレビで観る。一試合に二本のホームランを打って大活躍をするのでした。しかも勝利投手だから、普段、あまり野球など見ない亭主も、つい最後まで観てしまうのです。涼しい廊下に出れば、女将が漬けたらっきょうの瓶が並んでいた。昔はこれを10個も漬けたというから、大変な事だ。暑い八月になったら食べられると言うけれど、もう暑い時期なのです。

 2時過ぎに蕎麦屋に出掛けて、午後の仕込みを始めるのでした。まずは空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を詰めて、小鉢を盛り付けて起きます。エアコンの修理を頼もうと、コールセンターに電話をするけれどなかなか繋がらない。タブレットの iPad が wifi に接続できないのは、やはり、リセットを掛けてしまったからか。これは、何処に連絡をすれば好いのか知らん。便利な機器がいったん調子が悪くなると、もう手が付けられないのは、やはり歳を取ったせいなのか。

 明日の天麩羅の具材を切り分けて、糠床にお新香を浸けたら、昨日手に入らなかった赤のパプリカを捜しに、一番近い小さなスーパーに行ってみれば上手い具合に手に入った。夕刻からは雨になるという予報だったから、ちょっと期待していたけれど、雨雲は千葉まで南下してこなかった。早めに蕎麦を茹でて軽い夕食を食べて、ひと眠り30分。集合時間の7時に間に合うように、6時40分には家を出るのです。この時間でも28℃はあったから相当に暑いのでした。





6月29日 木曜日 11時前から駐車場にお客が来て …

 5時半には蕎麦屋に出掛ける湿った朝。西側の小径の様子を見れば、お隣のお花畑も綺麗に草刈りをして、蕎麦屋の側に生えた草も枯れ葉剤が効いて来たのか茶色く枯れていた。毎年、最後はこうやって草を根から枯らすのです。店の中に入れば厨房は室温25℃で、窓を開ければ清々しい朝なのです。夕べ漬けた糠床を冷蔵庫から取り出して、茄子と胡瓜と蕪を切り分け、小鉢に盛り付けておく。このほかに、南瓜と小豆の従姉妹煮があるから十分に足りる。

 蕎麦打ち室に入って、今朝は800gの蕎麦を打ちました。加水率は41%弱で、少し硬めに仕上がるかと思ったら、寝かせている間に今朝の湿気でちょっと柔らかくなる。この微妙な感覚は、実際に蕎麦を打っている者でないと判らないでしょう。130gずつ束にすれば、9束取れるはずでしたが、どうしてもいつもの習慣で、一束が135gになってしまうので、8束半しか取れなかった。打ち粉の分量を考えても、130gの方が一人分としては好いような気もするのですが。

 7時を過ぎたので家に帰る準備をする。女将の作った朝食を食べ終えて、今朝はひと眠りをしないで洗面と着替えを済ませる亭主。夕べは夜のパトロールで疲れて、10時に床に就いて今朝は5時まで目が覚めなかったのです。夜に6000歩も歩けば、十分な運動なのです。「行って来ま~す」と通りに出れば、通りの側にも木槿の花が沢山咲いているのでした。夏の花だというのに、今年は早くから暑いので、もう満開状態なのでした。むーっとした暑さの中を歩く。

 蕎麦屋に着いて看板と幟を出したら、チェーンポールを降ろして蕎麦打ち室に入る。二回目の蕎麦打ちは、今朝と同じく41%弱の加水で600gを打って、6束半の蕎麦を取るのでした。蕎麦玉を寝かせている間に、薬味の葱切りを済ませ、大根生姜をおろして、時間を少しずつ短縮していくのです。11時には仕込みが終わって、後は大釜のお湯が沸くのをまっているだけ、駐車場に車が2台も入ったので、急いで店の掃除を済ませるのでした。

 暑くなってきたので、あまり外でお客を待たせるのもどうかと思って、少しはエアコンの効いて涼しい店内に入っていただく。まだ開店20分前なのでした。どうしてこんなに早く来るのかと聞けば、「駐車場が少ししかないと聞いたので」と応えるご新規さん。車が三台も入れば小さな店はもう満席なのに、自分勝手な人が多い。女将に電話をしたら、まだ昼飯も食べていなかったのです。それでもおにぎりを作ってすぐに来てくれたから助かった。店はすぐに満席。

 あっという間に10人を越えたお客様がいらっして、蕎麦も天麩羅の具材も天つゆも残り僅かなのでした。外はもう30℃は優に超えているでしょう。常連の若いお客が、カボチャの従姉煮が初めてで美味しかったと言って喜んでくれた。カウンターの老夫婦のご主人が白海老のかき揚げを頼まれたら、先の常連さんも「食べたことがないから」とご注文なのでした。12時半にならないのに、最後に三人連れのお客が入ったところで「お蕎麦売り切れ」の看板を出した。




6月30日 金曜日 今日も暑くて、お蕎麦売り切れでした …

 今日で6月も終わり。今朝も5時には家を出て、蕎麦屋に着いてからコーヒーを入れるのでした。まだ気温は高くはないけれど、湿気が酷くて、昨日連絡をしたら、エアコンの修理が最短で今日の午後と言うから、首を長くして待っていたのです。玄関前の木槿もどこか暑そうで、蕎麦屋に着いて、向かいの森から日の出を見たけれど、どうもすっきりとした天気ではなさそうなのでした。何時雨になっても可笑しくないような空模様なのです。

 蕎麦打ち室に入れば室温は28℃。湿度は65%。今朝の湿度を考えると、加水率41%でもまだ柔らかくなりそうな気がしたので、この時期、初めて41%を切って加水したのです。ところが、それでも菊練りを済ませると、まだ少し柔らかい感触なのでした。蕎麦玉にして寝かせている間に、更に柔らかくなるから、今日はどうなるのだろうかと心配する。朝一番からこれでは先が思いやられるのです。朝のうちは、外の方が涼しいので窓を開け放って風を入れる。

 心配したとおり、包丁切りはかなり手こずった。打ち粉を振って生地がくっつかないようにはしたけれど、そもそもが生地の厚味が均一ではないような気がするのです。それでも何とか7束半の蕎麦を仕上げて、厨房に戻って、小鉢に切り干し大根を盛り付けるのでした。昨日の蕎麦が二束だけ残っていたので、大盛りが出たとしても、8人分はある計算。普段の金曜日なら、そんなにお客が来ることはないのだけれど、今日も暑くなると言うから分からない。

 大根をおろして野菜サラダの具材を刻めば、11時前には仕込みが終わって、店の掃除を始めるのです。一人で営業をする日は、どこか心細いもので、箸もおしぼりも八人分だけ用意しておく。玄関前の看板には、「月曜と金曜は八食限り」と明記しておいたのです。暖簾を出して10分ほど経った頃、見覚えのある高級外車が駐車場に入ってきたのです。見れば、数年前までよくいらっしていた娘さんとお母様。積もる話を聞いけば「変わらないですね」と言われた。

 そのうちに段々と店が混んできて「また来ますから」と言って帰られた。駐車場はもう満杯で、最後に歩いていらした家の近所のご夫婦は、カウンターの隅に座った。ほとんどの方が天せいろのご注文で、最後の奥様だけがせいろ蕎麦。大盛りも幾つか出たから、ちょうど用意した蕎麦がなくなったところで、「お蕎麦売り切れ」の看板を出すのでした。天麩羅の具材もちょうどなくなった。亭主一人の営業に同情してか、カウンターまで盆を下げるお客もいた。

 1時過ぎには歩いて年配の女性が二人いらっしたけれど、玄関まで亭主が出て「お蕎麦も天麩羅の具材もなくなってしまったのですよ。ご免なさい」と丁寧にお断りしたのです。亭主はうどんを茹でて、かき揚げを揚げて賄いうどんを食べる。片付けをしていたら、2時過ぎに業者から連絡があって、5分で着くと言う。去年の暮れに来てくれた人で、室外機のファンのモーターが壊れていると言う。過電流が流れて、替えたばかりの基盤まで交換することに。交換するのに20分。手際の良い仕事ぶりなのでした。快適な涼しさです。

カテゴリー
未分類

2023年6月下旬



6月20日 火曜日 休みでも午前4時には目が覚めて …

 やはり習慣というものは恐ろしい。忙しかった週末を乗り越えてやっと定休日になったというのに、夕べも夜の9時にはもう瞼が重くなり、ブログを書いたまま床に就いてしまったものだから、今朝も外が明るくなる4時にはもう目が覚める。7時間の睡眠だから、健康には好いのだそうだが、休みの日ぐらいはゆっくりと眠りたいのです。床の中でもう一度眠ろうとしても、目が冴えてしまうから台所に行ってコーヒーを入れる湯を沸かすのでした。

 厨房で昨日の洗い物を片付けて、捨てるために固めた天麩羅鍋の油をゴミに出し、生ゴミを外の入れ物に持って行く。ついでに油を入れる漉し器に重曹を振りかけて、久々に綺麗に磨く。天麩羅鍋も同じように磨くのだけれど、こちらは尋常にはいかない。重曹を振りかけて大鍋に浸けて浸けておくのです。それでもまだ6時前だから、掃除機を押し入れから出し、二つの和室と廊下に洗面所と掃除機を掛ける。段ボールを紐でくくり、新聞紙とともに車に乗せる。

 今日は地域の子ども会の廃品回収があるのです。木槿と南天の木の間に白い花が咲いていたから、見ればクチナシの花。いつも他の木の成長に押されて、日影になってしまうから可哀想なのですが、健気にも毎年花を咲かせる。やっと6時半を過ぎて家の玄関を入れば、女将が起き出してきて「お早うございます」と朝の挨拶をするのでした。冷蔵庫にはもうあまり食べ物がないから、今朝は納豆と卵で朝食だろうと思っていたら、それにお新香が付いた。

 7時過ぎには朝食を終えて、書斎で横になってひと眠りしようと思ったら、どうも眠くならない。夕べは7時間以上もぐっすりと眠ったから、それも当然なのです。パソコンを開いて再仕込み醤油の発注をして、夕べ印刷しておいた今日の仕入れの食材を確認する。蕎麦屋に寄って、もう一度、現物があるのかどうかを確認したら、お袋様に電話をして迎えに行くのです。農産物直売所には夏の野菜が沢山並んでいました。今年は野菜も生育が早いらしい。

 隣町のスーパーに行って、残りの食材と家の買い物を済ませて、蕎麦屋に戻って野菜を片付けたら、残り少なくなったカレーを仕込んでおこうと具材を切り分ければ、鶏肉を買うのを忘れているのに気が付いた。これで午前中の仕込みは出来なくなる。早めに家に戻って、昼はスパゲッティーミートソースを作る。揚げたてのカツを買ってきたから、ベロネーズ風にして亭主は大満足。今日はインターホーンの交換に業者が来るので、ひと眠りも出来ない。

 近くのスーパーで買ってきた鶏肉を刻んで、やっとカレーのルーを作るのでしたが、シメジがないのに気が付いた。今度は団地の反対側の八百屋に出掛けて手に入れて来る。隣町では手に入らなかった蓮根があればついでに買おうと思ったけれど、新レンコンに変わる時期なのかまったく出ていない。シメジと青森県産の大蒜を買って帰り、カレーを完成させるのでした。6人分のルーを取って、少し余ったから、先週の残りと合わせて家に持ち帰る。

 夜は、今日買って帰った鰯が新鮮なので、女将が刺身と酢みそ和えにしてくれた。脂が乗りすぎて、全部は一人で食べられなかったから女将と分けて、亭主は昨日と同じく蛸の唐揚げを作ってもらった。1本80円で出ていたトウモロコシを茹でてくれたので、二人で半分ずつ食べるのでした。甘さが尋常ではないのが至福の味わい。ブログを書きながら、サッカーのペルー戦を見る間に風呂に入る。日本のサッカーも随分と強くなって、動きが好いのには驚いた。



6月21日 水曜日 もう夏至なのですね …

 最近は明るくなるのが随分と早いと思って、暦を見れば今日は一年で一番昼の時間が長いという夏至の日。夕べは真夜中の2時に携帯のアラームが鳴って目が覚め、しばらく寝付けなかったから、外が明るくなってからやっと眠りに就く有様でした。女将のスポーツクラブの予約の時間前に、アラームを鳴らそうとセットしたのですが、14時と2時とを間違えてしまったのです。お蔭で夕べ考えていた予定が狂って、今日は朝食を食べ終えてから蕎麦屋に出掛ける。

 蕎麦屋の中は25℃。窓を開ければ涼しい風も入って、昨日までの暑さが嘘のようなのです。大鍋に重曹を入れて浸けておいた天麩羅鍋を磨いて、内側だけは綺麗になったけれど、外側の焦げ付きはやはりもう落ちない。強い火で炭化させて叩くしかなさそうだが、今朝はそこまではやらずに、鍋を乾かして明日の使用に備える。出汁取りの支度をしておいたから、一番出汁を取って蕎麦汁を仕込む。二番出汁を取って水で冷やしたら、午前中の仕事はもう終わり。

 家に戻って昼食には先週残ったカレーを温めて、女将と二人でカレーライスを食べる。亭主は朝と昼とカレー続きなのでした。昼食を終えてひと休みしたら、女将はスポーツクラブに出掛けていく。亭主は居間の椅子に座って大谷選手の出る野球を観戦。ところが今日はまったく振るわず、相手チームのピッチャーに押さえ込まれてしまうのでした。書斎に戻って横になれば、10分ほど眠っただろうか、またしても14時にセットしたアラームの音で目が覚める。

 今日は使いつけないスマホのアラームのせいで、すっかり調子が狂ってしまうのでした。ぬか漬けを漬ける都合もあって、蕎麦屋に行くにはまだ早すぎるし、西瓜を食べながらテレビで洋画を観ていた。やっと女将が帰ったのが3時半で、亭主は重い腰を上げ、車で蕎麦屋に出掛けるのです。梅雨の中休みも今日までと言う。青空も覗いて気温も上がらないので、蕎麦屋の窓を明け放って、大きな音でBGMを流すのでした。過ごしやすい気持ちの好い気候です。

 まずは水羊羹を仕込んで型に流して冷ましておく。次は蕎麦豆腐を仕込んでこれも型に流し込む。生椎茸、ピーマン、茄子の順番で切り分けたら入れ物に入れ、お次は玉葱をスライスして水に浸す。人参を明日の野菜サラダに使う分だけ残し、千切りにして玉葱に加える。南瓜を切り分けてレンジでチーン。三つ葉を洗って刻んでタッパに入れておく。そしていよいよ時間も押してきたから、冷蔵庫から糠床を取り出して、キュウリとカブとナスを浸けておきます。

 5時を回ったので家に戻り、夜の防犯パトロールの前に夕食を食べておこうと、ざるラーメン・餃子を作って食べる。少し遅れて女将はキャベツの上に豚肉を載せて蒸し野菜を作っていた。書斎に入って6時過ぎまで少し眠ったら、コーヒーを入れて出掛ける支度をする亭主。集合場所に集まれば、「今晩わ」と言うのが不似合いなほどに明るい夕刻なのです。車の車上荒らしの報告がある。お年寄りとの今夕の会話は、耳の遠くなったという話ばかりなのでした。



6月22日 木曜日 昼の気温は23℃でしたが蒸し暑く …


 午前5時には蕎麦屋に着いて、夕べ漬けた糠漬けを切り分け、小鉢に盛り付けるのでした。昨日浸けておいたなた漬けも少しだけ盛り付けておく。朝の空気は涼しくて、蕎麦屋の厨房も24℃なのでした。長袖・長ズボンのトレーニングウエアを着て行った亭主は、その上に前掛けをして蕎麦打ち室に入る。残っている蕎麦粉は600gあまりで、打ち粉がなくなったので、小麦粉とキャッサバ粉とを混ぜて代用する。さらっとはいかないけれどないよりはまし。

 加水率は41%にして出来るだけ硬く打とうと考えた。打ち粉がないと生地と生地とがくっつくので、細い蕎麦は打てない。切りべら24本で135gの蕎麦を仕上げ、思ったよりも好く出来た。蕎麦を打ち終えて7時を過ぎたから、家に帰って朝食を食べる。食後は書斎に入ってひと眠り30分。今日は午前中に蕎麦粉が届く日だから、早めに蕎麦屋に出掛ける。みずき通りを渡ろうとすれば、通りかかった防犯パトロールのリーダーが車から手を振って挨拶をしてくれた。

 今朝も5時過ぎに農家の親父様が犬の散歩で蕎麦屋の前を通り、頭を下げれば手を振って挨拶をしてくれた。歳を取るとそんなことでも心に残るのです。ノウゼンカズラがご近所のあちらこちらで咲いていました。気温は低いけれど、動くと何故か暑くなる。蕎麦屋に着いて、幟と看板を出すけれど、まだ蕎麦粉は届かないから蕎麦を打つことは出来ない。今日の気温ならばお客はそれほど来ないだろうけれど、最近は木曜日に13食を打つことにしているのです。

 二週続けて10人を越えるお客があったから、昼から女将が来る日には、蕎麦だけは打っておこうと考えるのです。蕎麦粉が届くまで大根や生姜をおろしたり、薬味の細葱を刻んだりと細々とした用意をしておくのです。9時半近くにやっと蕎麦粉と打ち粉と辛味大根が届いて、すぐに蕎麦を打ち始めるのでした。サラサラとした打ち粉があると本当に蕎麦が打ちやすい。13食分の蕎麦を生舟に並べ終えたら、今日は10時を過ぎていたのです。

 急いで厨房に戻って野菜サラダの具材を刻み、大釜の湯を沸かして、新しい油を天麩羅鍋に入れ、調理台に天麩羅の具材を並べる。店の掃除をして11時15分だったから、何とか開店の時刻には間に合った。今日も女将の来ない昼前に、女性二人がいらっして天せいろのご注文。天麩羅を揚げて蕎麦を茹で終えた頃に、やっと女将がやって来た。亭主は奥の座敷に入って休憩できたのです。昼からは常連さんがやって来て、せいろ蕎麦の大盛りと辛味大根のご注文。

 届いたばかりの辛味大根は、やはり辛かったらしく顔を真っ赤にしてお帰りになった。1時を過ぎていたので、新しくメニューボードに書いた富山産の白海老のかき揚げを揚げて、賄い蕎麦を食べておく。生でも食べられると言うけれど、殻や髭が引っかかるので、揚げた方が全部食べられて、海老の香りが香ばしく、なかなか美味しいのです。折角、女将が来てくれたけれど、今日はやはり涼しいから、それ以上はお客は来なかったのです。

 女性のお客が帰りがけに「この紫陽花は変わっているわね」と言うので、「銀河と言うのですよ」と教えてあげた。営業中に近所に住む昔のスタッフが、「お母さんにもどうぞ」と持って来てくれたジャガイモを持ってお袋様のマンションまで歩いて行く。今日は3000歩を越えたから、昨日の5000歩に続いて好いリハビリになった。昨日は体操の後で友だちが4人も来て夕方まで話をしていたとか。家に戻ってひと眠りしたら、業者が来るのでまた蕎麦屋に出掛ける。



6月23日 金曜日 気温も低く、涼しい昼だったのに …

 今朝は17℃まで気温が下がったら、昨日よりも寒いくらいに涼しいのでした。昨日打った蕎麦が9束近くも残っていたので、今日は蕎麦を打たないことにして、ゆっくりと家を出たのです。玄関の扉を開けると、目の前に紫色の木槿が賑やかに咲いていました。薄手のジャンパーを着て蕎麦屋に出掛けた亭主は、看板と暖簾を出したらチェーンポールを降ろして厨房に入る。まだ9時過ぎだから、蕎麦を打たないとなると、何をするにもちょっと早すぎるのです。

 蕎麦屋の中はそれでも 22℃と昨日の温もりが残っていたけれど、ちょっと肌寒い感じなのでした。コーヒーを入れて、何から始めようかと考えたのですが、野菜サラダの具材を刻むのには少し早すぎるのです。今朝方まで降っていた雨の雫が、窓の外のヤマボウシの新芽に連なって、夏の前にもう一度剪定をしなければいけないと思うのでした。昨日の洗濯物を干して、10時前には大釜に火を入れ、大根をおろしたら、やっとサラダに使う野菜を刻み始める。

 天麩羅鍋に油を入れて、天つゆの鍋を火にかけ、店の掃除を終えたら、もう開店の準備は終わりです。まだ11時過ぎなのでした。窓を開けて涼しい空気を店の中に入れ、今日はお客が見込めないと思っていたのです。ところが、昼を過ぎて女性三人連れのお客がご来店で、天せいろにカレーうどん、鴨せいろと三人三様のご注文で、時間はかかるけれど、他にお客がいないから順番にこなしていく亭主。蕎麦を出し終える頃に、また三人連れのお客がやって来た。

 今度は暖かいぶっかけ蕎麦と暖かい天麩羅蕎麦と冷たいぶっかけ蕎麦のご注文。やはり外は少し涼しいのでしょうか。全部出し終わらないうちに、お客がご夫婦でいらっして、カウンターの隅に座るのでした。「今お茶をお出ししますからお待ち下さい」とひと声掛けて、「これで今日はお蕎麦売り切れになりました」と看板を出す。時計を見れば、もう 1時20分なのでした。最後のお客は天せいろととろろ蕎麦のご注文で、待たせる間に残ったサラダをサービス。

 一人の営業の日に8人のお客は、続けて来るとかなり大変なのです。しかも、一人一人バラバラのご注文だから、スピードを上げようもない。最後のお客が帰ったのが 1時40分。それから腹の減った亭主は、冷凍うどんを茹で、かき揚げを揚げて賄いうどん。洗い物と片付けを始めたのは 2時過ぎなのでした。3時半には洗い物を片付けて、4時前には家に帰る。ひと眠りして5時過ぎには目覚め、夕食を食べたら、今日こそはとプールに出掛けていくのです。



6月24日 土曜日 今日もお蕎麦14食完売でした …

 5時に起き出して、まだ眠気も覚めないのに車に乗り込んだ。わずか 300m の距離だけれど、とても歩いては移動できない。左右を確認しながら慎重に蕎麦屋まで運転する。日の出の時刻は過ぎているのに、向かいの森の辺りで雲がかかって、不思議な光景なのでした。犬の散歩で蕎麦屋の前を通る知り合いの小母さんに挨拶をしたら、店に入ってコーヒーを沸かすのです。厨房の温度は25℃と、昨日よりもだいぶ暖かい。亭主も半袖・短パン姿なのでした。

 コーヒーを飲みながら、今朝の仕事の段取りを考える。まずは蕎麦打ち。蕎麦玉を寝かせている間に、カウンターに干した洗い物を片付けて、小鉢と蕎麦汁の準備。そして、天麩羅の具材の残りを調べて、野菜を切り分けるところまで行けば、一番いいのだけれど。今日の加水は41%強で蕎麦粉を捏ね始めたけれど、ちょうど好い硬さで蕎麦玉にしても、寝かせている間に、暖かいからか少し柔らかくなってしまうのです。これが曲者。かなり硬く打たなくては。

 打ち粉があるからよく振りかけて、八つに畳んで切るときに、切りべら24本ほどにして少し太めに仕上げる。これは生地が柔らかいときの対処法としてはかなり有効です。蕎麦包丁も単に押し切りでは蕎麦と蕎麦がくっついてしまうから、少し包丁を前に出しながら切っていくと上手く切れるのです。茹でた場合に、細い蕎麦に慣れた亭主には、見るからに太いと思うけれど、お客は案外美味しいと言ってくれるから解らないもの。歯ごたえがあるのかも知れない。

 結局、最後は天麩羅の具材の切り分けまでは、出来なかったけれど7時前になったので、区切りの好いところで家に戻るのでした。外も陽が差してきたから、今日は暑くなりそうだと、二回目の蕎麦を幾つ打とうかと考えながら、食後のひと眠りをする亭主。目が覚めてもすぐには起きられないから、結局、1時間は寝ていたことになる。意を決して玄関を出れば、今日は白の木槿が咲き出していまた。蕎麦屋に着けば青空が広がって、混みそうな予感がする。

 二回目の蕎麦打ちは、600g 6人分を打って、一回目と合わせて、14食の蕎麦を用意したのです。これが幸いして、今日は、最後の三人連れのお客が、大盛り二つにヘルシーランチセットだったから、生舟の中の蕎麦はすっかりなくなった。開店前から続々といらっしたお客も、無事にこなして、最初の5人で使った盆や皿を合間を見て洗っておいたので、ひと休みする暇はないけれど、後がかなり楽なのでした。天麩羅の具材も沢山用意したので助かった。

 大盛りが四つも出たから、来客数は12人と言うことになる。亭主はお客が帰ってから、今日もうどんを茹でて昼を食べた。最近はきちんと昼を食べる習慣が付いて、その後の片付けが元気に出来る。疲れも少しは回復するのだろうか。2時半には片付けが終わり、女将を先に返してから、夜は何を仕込めば好いのかと、冷蔵庫の中を眺める亭主。蕎麦豆腐が全部売れたから、作っておかなくてはならない。小鉢が残り二つで、夜はお新香を漬ける必要もある。

 肝心の蕎麦汁は、残り僅かで、ストック分を入れてもまだ足りない。予備の一番出汁を使って蕎麦汁を作る必要がある。天つゆや暖かい汁に使う二番出汁は十分にあるのだけれど、明日の出方次第では、もう一度出汁取りをしなければいけない。大甕の返しも残り少ないから、作っても明後日の分ぐらいだろう。晴れた午後の通りを暑い暑いと歩いて家に帰れば、女将が西瓜を切ってくれていた。昼寝をしたら、4時半から一時間、蕎麦屋で明日の仕込みをする。




6月25日 日曜日 晴れたけれど気温はあまり上がらずに …

 今朝は4時に目覚めて4時半には蕎麦屋に出掛ける。玄関を出れば、庭の金柑の木にびっしりと花が咲いていた。 今年も美味しい実が出来るのかと期待するのでしたが、肥料もやっているのに、年々実が小さくなっているような気がする。摘果する方法を調べても判らないので、剪定するだけで自然に任せているのですが、それでは本来の大粒の実は出来ないのでしょう。今は女将が家で金柑の甘露煮を作るのを楽しみにしているから、それで好い。

 蕎麦屋に着いたら、まずは蕎麦打ち。750gの蕎麦粉を加水率41%弱で捏ねていくけれど、力を入れて何とか菊練りにして、蕎麦玉を作るけれど、これが曲者で寝かせている間に生地が柔らかくなってしまうのです。伸し広げて行けば、まあそれほど柔らすぎることもなく、切りべら26本で140gの蕎麦の束を8束作るのでした。厨房に戻って小豆を煮ていたから様子を見れば、なかなか時間がかかるもの。南瓜を煮込んで、その隣で蕎麦豆腐の仕込みをするのです。

 これで7時になるから、コンビニに煙草を買いに寄って家に戻るのでした。2時間半の朝飯前のひと仕事です。ちょっと疲れた … 。朝食を食べて書斎でひと眠りしたら、なかなか起きられなくて結局8時半になってしまった。「行って来まーす。今日もよろしくね」と女将に声を掛けて門への階段を下りようとすれば、今朝は赤い木槿が元気に花を咲かせている。今年は薬を撒く時期が好かったのか、アブラムシが湧いていないのです。束の間の幸せか。

 蕎麦屋に着いて、朝の仕事を終えたら、二回目の蕎麦打ちにかかるのです。昨日と同じく600gの蕎麦粉を捏ねて、蕎麦玉にしたら、しばらく寝かせておきます。加水率は今朝と同じく41%弱。これで6束の蕎麦を仕上げたから、今日も14食の蕎麦を用意したことになります。昨日よりは少し涼しいけれど、蒸し暑いから動くと汗がにじみ出る。窓を全開にして、店の中の温度は26℃。エアコンの調子が悪いから、このまま営業できれば一番いいのですが。

 女将が早お昼に帰って、亭主は黙々と野菜サラダの具材を刻んだら、天麩羅油を鍋に空け、天つゆの鍋を火にかける。開店の10分前には駐車場に車が入ったから、店の中に入ってもらえば、じっとこちらを見ている男女。見覚えのある顔つきだけれど、「○○です」と言われて昔の教え子だと記憶が蘇る。女性の方は前にも来ているクラスの卒業生なのだけれど、美しくなっているので見違えた。注文を受けたら、しばらくは昔話が続く。男性は35年ぶりなのだとか。

 その間に、ご近所の奥さんがいらっして天せいろのご注文。前の二人はヘルシーランチセットの注文だったから、三人分をまとめて作るのでした。そうしている間に、カウンターにもう一人女性のお客がいらっしゃって、こちらもヘルシーランチセットを頼まれる。今日は12時前に野菜サラダが売り切れる。ご近所の奥様も会話に参加して、賑やかなひとときが流れる。もう一人の若い女性も笑って聴いている様子なのでした。あまり混まなくて好かった。

 一区切り付いて片付けを始める前に、亭主はかき揚げを揚げて、久し振りに賄い蕎麦を食べる。1時半近くになったから、今日はこれで終わりかと思ったら、車が入ってきて、若い男女がご来店。天せいろとぶっかけ蕎麦のご注文だったので、すぐに作ってお出しするのです。退屈していた女将も少しは目が覚めたのでしょう。洗い物は済んでいたから、今日はお客の少ない分早く片付けを終えられたのです。ひと眠りしたら亭主は今夜の酒を買いに出掛ける。



6月26日 月曜日 えっ、月曜日なのにこんなにお客が …


 玄関前の真っ白の木槿がとうとう咲き出した。毎年、一番遅く花を咲かせるのは、何故なのだろうか。昨日はお客が少なかったので今朝は、朝飯前のひと仕事にも出掛けずに、再仕込み醤油の届く日だからと、朝ドラの終わる時間に家を出たのです。ところが、当の品物は午前中着のはずなのに、夕方まで待っても配達されることはなかったのです。これが来ないと、返しを作ることが出来ない。こんなことは滅多にないのだけれど、今ある分だけで作るしかない。

 蕎麦屋まで歩いて、今日は湿度がかなりあるのか、半袖で手掛けたのにもう汗をかいている。窓を開け放って店の中に風を入れ、コーヒーを沸かす間に、朝の仕事を終え、今日の段取りを考えるのです。まずは蕎麦打ち室に入って、昨日の残りの蕎麦があるので500gだけ打ち足しておこうと、加水率41%弱で蕎麦粉を捏ねる。どうしても生地を寝かせている間に柔らかくなるから、打ち粉を振ってその分少し多めの140gで5束の蕎麦を打ったのです。

 打ち終えても、数が少ないから、まだ10時前なのでした。昨日の残った蕎麦だけでも足りるかとも思ったけれど、この時期の陽気ではどれだけお客が来るのかは読めないのです。ただ、今日は亭主一人での営業だったから、そんなに沢山は出せない。お茶出しや注文を受け、盆に蕎麦皿を載せて小鉢や蕎麦汁をセットして、調理をしなければならないから、お客が増えればどんどんと出し遅れてくるからです。最初のお客が開店の10分前にはやって来るのでした。

 テーブル席を勧めたけれど、ご夫婦はカウンターに座って、せいろ蕎麦と天せいろをご注文。そして奥様が純米吟醸の日本酒を頼まれて、白海老のかき揚げまでご注文なのでした。盆や蕎麦皿をセットしていたら、「日本酒はないの?」と言われて、「お酒が先でしたね」と急いで日本酒と付け出しに小鉢をお出しする。富山県産の白海老のかき揚げを二つ出したら、「いくらなんでも、これで100円は安すぎるのじゃない」と言われる。「判る方はそうおっしゃる」

 と、亭主は嬉しそうに応えるのでした。昼になる前にテーブル席が埋まって、お茶を出したり、注文を取ったりで忙しくなる。ヘルシーランチセットやぶっかけ蕎麦や天せいろで、用意が楽だったので助かった。月曜日は天麩羅の具材も沢山は用意していないから、蕎麦はあっても天麩羅が出来なくなりそうなのでした。昼過ぎにはご家族三人連れでウンターに座って、鴨せいろ二つに天せいろのご注文。鴨肉を解凍して焼くには時間がかかるのです。

 皆さん、初めてのご来店らしく、亭主一人なのに蕎麦を茹でているときに会計をするから大変です。茹でた蕎麦を氷で締めている間に、急いで会計を済ませる。まだ時間は早かったのだけれど、途中で「お蕎麦売り切れ」の看板を出したら、玄関を開けてまだお客が入ってくる。「蕎麦は売り切れなんですけれど」と言えば「トイレを貸して欲しいのです」と言うから案内する。結局、全部の品を出し終えたのが1時前で、洗い物を終えたのは3時過ぎ。片付けを終えたのが3時半で、女将が荷物を取りに来てくれた。家に戻ってひと眠りしたら、パンを一枚食べてプールへ泳ぎに出掛ける。

カテゴリー
未分類

2023年6月中旬



6月12日 月曜日 朝からの雨で蕎麦屋も小休止 …

 混んだ日曜日の翌日だから、なかなか起きられなかった。今日の小鉢をまだ仕込んでいなかったから、熱いコーヒーを入れて、6時前には車で蕎麦屋に行く亭主。知り合いの農家の親父様が、雨だと言うのに傘を差して犬の散歩に出ていた。すれ違う車の中から頭を下げて挨拶をする。蕎麦屋に着けば、ヤマボウシの白い花はもう散り終えて、未央柳も雨で散り散りになっている。これからが元気な枝がもうひと伸びの季節なのでしょう。また剪定をしなければ…。

 梅雨の時季に元気なのは、やはり、紫陽花ばかりで、玄関脇では綺麗なブルーに色づいた花を咲かせている。厨房に入って、昨日のうちに塩で浸けておいた大根の容器を見れば、随分と水が出て柔らかくなっていた。ここに京唐辛子を輪切りにして、冷凍の刻み柚子と一緒に入れたら、砂糖の入っていない甘酒の素と砂糖を加え、また重しを置いて、今度は冷蔵庫に入れておく。朝食後にまた蕎麦屋に来たときには、小鉢に盛り付けられるのです。

 カウンターの上に干してある沢山の盆や蕎麦皿を片付け、蕎麦徳利をしまったら、昨日の洗濯物を干して家に戻る。小一時間の仕事でした。まだ7時前だったから、女将がやっと起き出して台所に入る。今朝のおかずはベーコンエッグとひじきの煮物に人参と挽肉ののグラッセ。キュウリのお新香もテーブルの中央に置いてある。更に納豆まで付いているから、おかずが多すぎるのです。最近は亭主も本当に沢山は食べられなくなったから、納豆はパス。

 朝食の後は書斎に入ってひと眠り30分。それでもまだ眠り足りないのか、なかなか起き上がることが出来ないのです。疲れているのは判っているけれど、『今日一日だから』と起き出して洗面と着替えを済ませる。女将の入れてくれたお茶を飲んで一服したら、やっと出掛ける態勢が整う。雨はまだ降り続いているので、車で蕎麦屋まで行くのでした。こんな月曜日にはお客がないのが、長い経験で判るのです。半袖でも寒くないから気温は高いのです。

 蕎麦を打って野菜サラダを盛り付けたら、ポットに湯を入れて、天つゆと天麩羅鍋を準備する。天麩羅の具材と天ぷら粉を調理台に置いたら、店の掃除に取りかかる。暖簾を出しても、予想したとおり、昼過ぎまではお客が来ない。宅急便の配送のミニバンが駐車場に入ってきたから、見れば何時も来る青年なのでした。今日はヘルシーランチセットの天麩羅抜きのご注文でした。蕎麦豆腐が美味しいと、お変わりを頼まれた。1時前までゆっくりと話をする。 

 もう一台、車が入ってきたから、お茶の用意をして待っていたら玄関を開けて中に入ってくる。ところがお客ではなくて、「連れがいるから、下調べにきました」と、メニューの写真を撮り始めるではありませんか。「宜しくお願いします」と、店置きのパンフレットを渡して、帰る姿を眺めるばかり。お客が一人でも、月曜日の後片づけは、一週間の掃除をするようなものだから、結構、大変なのです。女将の帰っていない家に戻り、夕方までぐっすりと眠るのでした。



6月13日 火曜日 昼からは晴れて蒸し暑く…

 朝から蒸し暑い日なのでした。玄関前の木槿もだいぶつぼみが付いて、今年は早くから花を咲かせそう。夏の前にもう一度剪定をしないと、高さも幅も不揃いになってしまう。6時前に蕎麦屋に出掛けて、仕入れに出掛ける前に、なくなった返しを作っておこうと思ったけれど、味醂がないのに気が付いた。仕方がないから、荒れ放題の南側の庭を少しは綺麗にしようと、部屋の中から剪定ばさみでタラの木を切っておく。ハンズボン半袖では外には出られない。

 家に戻って朝食を終えたら、今朝は朝ドラの15分でひと眠り。女将が珍しく買い物に一緒に行くと言うので、お袋様に電話をして今日は三人で農産物直売所と隣町のスーパーに出掛ける。家の食材を女将が買ってくれるので、亭主は蕎麦屋の食材を買うことだけに専念できた。二人を家まで送って店に戻れば、冷蔵庫の野菜籠が随分と汚れているのに気づき、まずは掃除から始める。これでまたしばらくは快適に使えるというもの。面倒くさがってはいけないな。

 わずか15分ぐらいの掃除の成果に気分を好くして、野菜を収納したら、買ってきた味醂を加えて、早速、返しを作るのでした。奈良県から取り寄せている再仕込み醤油が残り一本になったから、これも早めに注文しておかなければならない。今朝の味醂ではないけれど、歳を取ると、店のすべての食材や調味料などのチェック・調達をすることが大変になるのです。洗剤や消毒液などの衛生管理も常に残っている量を頭に入れておかなくてはならない。

 11時になったら一度家に戻って、昼食に蕎麦を茹でて女将と食べる。その間に作った返しが冷めているからちょうど好い。食後にひと眠りして、目覚めればもう直ぐに、女将のスポーツクラブの予約作業に取りかからなければならない。女将は農産物直売所と隣町のスーパーで買って来たらっきょうを洗って、酢に漬ける準備に余念がない。予約が終わったところで、亭主は蕎麦屋に出掛けて出汁取りの仕事にかかる。夫婦それぞれに結構忙しいのです。

 出汁取りと蕎麦汁作りが終わったところで、厨房の床の掃除を始める。天麩羅を揚げる油が飛び散って埃を吸うから、かなり黒くなっていたのです。重曹の粉を振りかけ、お湯を垂らして30分ほど置いておく。去年、新しく購入した電動ポリシャーを使って洗えば、見事に綺麗になる。今までは床に屈んでタワシで擦っていたのだから、かなり楽になったのです。完璧には汚れは落ちないけれど、汚れた泥水を紙で拭き取って、モップで拭いたら気分が好いのです。

 4時を過ぎていたから、酒屋に出掛けて今日の酒を買ってこなければと玄関を出れば、青空が広がって紫陽花が綺麗に映えているのでした。ガクアジサイの一種らしいけれど、「銀河」と言う鳥取県で作られた品種だと、以前、亭主が調べたのを女将が覚えていてくれた。この色合いが素敵なので、夫婦共に蕎麦屋に来る度にしみじみと眺めている。駐車場に停めてあって車の車外温度は34℃まで上がっていたし、家に帰れば、居間の部屋は28℃と暑いわけです。

 5時のニュースに間に合うように、夕食の準備に忙しい女将。今日は書道の課題が届いていないと言うので、午後はらっきょう漬けに精を出していたらしい。食堂にはぷ~んとお酢の香りが漂っている。前回の2kgと合わせてこれで4kgのらっきょうを漬けたことになる。家族の多かった昔は10kgも漬けていたと言うから、大変だったのだろう。夕飯は鰯の蒲焼きで、中型の鰯を開いたのを3匹食べて一杯飲んだら、もう眠くなって風呂の時間まで2時間も眠った。




6月14日 水曜日 定休日なのに、今日も朝から忙しかった …

 朝は5時には目が覚めて、居間の部屋で椅子に座って、熱いコーヒーを入れて飲む。ところが身体が動かず、また床に入れば好かったのに、朝食の時間まで座り続けていたから驚きです。夕べは少し夜更かしをしたから、そのつけが回ってきたらしい。納豆と卵と鯖の塩焼きで朝食を済ませ、朝ドラが終わったら、もう蕎麦屋に出掛ける準備をするのでした。蕎麦屋に着けば小雀たちが電線に止まって朝のミーティング。車のドアを開けたら皆飛んで行った。

 雨が降っていなかったから、南側の庭の様子を見に行けば、前のお宅に垂れ下がるように蔦が絡まり、月桂樹や酢橘の枝が伸びているではありませんか。今朝は暑いのに長袖長ズボンを履いてきたから、剪定ばさみと軍手を持って庭に出て、取りあえずは伸びた枝や蔓を切っておく。コゴミの群生や、タラの木の剪定など、残り半分はまた次の機会にすることにして、厨房に戻るのでした。僅か20分ぐらいの作業でしたが、少しだけやっておくことが大切なのです。

 厨房は、昨日、床の半分を掃除したから、道具もそのままなので残り半分を、今度は中性洗剤を撒いてポリシャーで磨くのです。完璧は目指さずに、ある程度綺麗になったところで、雑巾で汚れた水を拭き取っていく。それでも随分と綺麗になった気がするので、これも少しずつ気分を好くして続けるしかない。店の掃除は始めれば切りがないほどやることが多いのです。体力もなくなったし、すべて一人でこなさなければならないから、ほどほどが一番好い。

 昨日作った蕎麦汁を蕎麦徳利に詰めて、ほうじ茶を沸かしてグラスに入れたら、洗濯物を畳んで、一昨日の洗濯物を洗濯機から取り出して干すのでした。洗濯機の中のゴミ取りのケースも外して洗っておく。家ではそんな掃除をしたこともないから、いつも女将には「蕎麦屋の洗濯機も同じよ」と言われているのです。11時を過ぎたから、家に戻って昼飯にはまた蕎麦を茹でて食べるのでした。タンパク質がないからと、女将が豆腐を用意してくれた。

 蕎麦一杯では足りない亭主でしたが、蕎麦湯を飲んで腹の足しにするのです。食後のお茶をもらったら、書斎に入って昨日の眠り足りなかった分を昼寝でカバー。女将はその間にスポーツクラブに出掛けたらしい。目が覚めたら、1時間以上眠っていたらしく、やはり腹が空いていたので、食パンを焼いてバターを付けて牛乳と一緒に食べておきます。テレビの昼の映画はジュリア・ロバーツとデンゼル・ワシントンのでる「ペリカン文書」だったから最後まで観る。

 女将が帰ってきたところで、亭主はやっと立ち上がり、蕎麦屋に午後の仕込みに出掛けるのでした。デザートの水羊羹を作り、蕎麦豆腐をしこんだら、天麩羅の具材を切り分け、鴨せいろに入れる小松菜を茹で、糠床に新しい煎り糠を補充してお新香を漬けたら、開け放っていた窓を閉めて家に戻るのでした。本当は今夜はプールに行ければ一番いいのだけれど、朝からかなり仕事をした気がするので、夕食の野菜炒めの鍋を振って、晩酌を始めるのでした。




6月15日 木曜日 今日も満員御礼お蕎麦売り切れ …

 今朝も店の銀河が色鮮やかでした。午前5時半から厨房に入り、まずは夕べ漬けておいたお新香を糠床から取り出して、小鉢に盛り付ける。キュウリがやけに長いので、いつもより沢山の小鉢に盛ることが出来ました。夕べ塩で浸けておいた大根を漬け物器から取り出して、大きなタッパに唐辛子の輪切りと刻み柚子を入れ、甘酒の素と砂糖を加えて更に漬け込む。そして蕎麦打ち室に入って、残る時間で一回目の蕎麦を打つ。最近は木曜日が混むので多めに用意。

 42%の加水で水回しを始めたら、ちょうど好い具合の硬さで蕎麦玉を作ったのですが、これがいけなかった。20分ほどビニール袋に包んで寝かせている間に、随分と柔らかくなってしまったのです。やはり、湿度が高いからなのでしょう。雨こそ降っていなかったけれど、梅雨時の蕎麦打ちは本当に難しい。打ち粉を多めに振って、何とか伸したのは好いけれど、包丁打ちの段になったらどうも上手く切れない。今朝は切りむらの連続で恥ずかしい限りなのでした。

 7時過ぎに家に戻れば、食堂で魚を焼いている匂いがする。鯖の半身を半分に切って、今朝も生卵と納豆が付いて来たのです。野菜はキュウリとカブの漬け物に豚汁。炊きたてのご飯を食べて満足したら、亭主は書斎に入ってひと眠りするのでした。朝ドラの終わる時間まで40分ほど眠ったら、洗面と着替えを済ませて、また蕎麦屋に出掛けるのです。看板と幟を出して、チェーンポールを降ろしたら、二回目の蕎麦打ちをするために蕎麦打ち室に入る。

 今朝ほどの失敗を繰り返さないように、今回は加水を41%に落とし、掌の中の感触ではかなり硬いけれど、やはり寝かせて置く間にしっとりとしてくるのでした。今度はいつものように綺麗に包丁を打つことが出来たのです。大鍋で茹でてしまえばあまり気にならないけれど、見る人が見れば段違いなのです。野菜サラダを盛り付けて、店の掃除を終えたら暖簾を出す。昼前にリピーターのご夫婦がまずいらっしゃる。「天麩羅が美味しいのよ」と奥様が言う。

 女将が来てくれた頃には二組目が入って、皆さん天せいろ。その後は3人連れが続いて、やはり皆さん天せいろ。天麩羅の具材が足りなくなって、生椎茸や南瓜を切り分けて用意する。1時過ぎには蕎麦が売り切れ、売り切れの看板を出して幟をしまう。雨が降ってきているのに、駐車場は車で一杯なのでした。雨のお蔭か、今日はその後からいらっしたお客はいなかった。女性の三人連れがやはり最後まで話をして、やっと帰られたのが2時半過ぎでした。




6月16日 金曜日 気温は高かったけれど湿気がなかった …

 今朝も早くから目が覚めたのだけれど、なかなか起きられなかったのです。やはり、昨日が混んだから疲れたのだろうか。6時前には蕎麦屋に出掛けて、コーヒーを一杯飲みながら、足りなくなった小鉢の補充をする。朝日が店の中まで差し込んで、今日は天気が好さそうなのでした。昨日は業者を待って夕方まで店にいたので、洗い物を片付けたり、おおかたの仕事は終えていた。小鉢を盛り付けたら、洗濯物を畳んでもう家に帰るのです。

 朝食を終えて9時前に家を出れば、雲は多かったけれど青空が広がっている。天気予報はコロコロと変わるので、目の前の空模様で判断するしかないのです。陽射しはまるで夏のようなのでした。蕎麦屋に着いてひんやりとした店の中に風を入れるために、窓を開け放って蕎麦打ち室に入る。湿度計は47%だったから、蕎麦打ち室の温度が26℃もあったけれど、今日は42%の加水で蕎麦粉を捏ね始めた。蕎麦玉を寝かせてひと休みすれば、生地は絶妙の仕上がり。

 そんな日は、包丁打ちもスムーズで、切りべら26本で135gと綺麗に蕎麦が切れるのです。750gで8食半の蕎麦を仕上げ、厨房に戻って野菜サラダの具材を刻む。11時前には開店の準備が終わるのでした。店の掃除を終えて暖簾を出せば、すぐに車が駐車場に入ってくるから嬉しい。男性お一人のご来店で、天せいろのご注文だったから、すぐに支度をして蕎麦をお出しする。続けてお客が来ないかと心配したけれど、このペースなら一人でも十分耐えられるのです。

 外の気温は時間と共に上がって、厨房の温度計が28℃になったから、エアコンを入れたけれどどれだけ動くのか心配なのです。この間、直してもらったばかりなのに、2時間近く動くと自然に止まってしまう。取扱説明書を見ながら、故障箇所を調べるけれど、ピッという音が鳴ったときにリモコンの表示を見なければならない。このピッという高音が、耳の遠くなった亭主には聞こえないのです。可能性のある幾つかの項目をチェックしたけれど異常がない。

 昼を過ぎて年配のご夫婦がいらっして、ヘルシーランチセットととろろ蕎麦のご注文。全部並べてお出しすれば、スマホで写真を撮っている。「いつもお一人でやっているのですか?」と聞かれるから、「月曜と金曜は女将がスポーツクラブで、お客も少ないから一人なのですよ」と応える。最近は木曜日と週末はいつも売りきれになるほど混んでいるのです。今日はその疲れを癒やす日かな。夕刻にプールに出掛けてリハビリの水泳に興じるのでした。




6月17日 土曜日 30℃を越えた暑さの一日で …

 昨日は疲れていたはずなのに、今朝は4時にはもうすっかりと目が覚めてしまった。4時半前に蕎麦屋に出掛けて、一回目の蕎麦を打ち、夕べ漬けに来たお新香を糠床から取り出して、小鉢を用意するのでした。昨日の蕎麦も5束ほど残っていのだけれど、今日は晴れると言う土曜日だから、いつも早い時間に蕎麦が足りなくなるので、朝から750g八人分の蕎麦を打つ。湿度は低かったけれど気温は高く、42%の加水で捏ねたらちょうど好い具合なのでした。

 眩しい朝日が昇ってきて蕎麦打ち室を照らす。これで13食分は確保したけれど、朝食後にまた500g五食分を追加するつもりでいた。18食分あれば、恐らく営業時間内には、出し切れないほどの量だけれど、小鉢も明日の分も含めて用意しておくのでした。家に戻って朝食に朝から豪華なマグロ丼をだったから、ご飯の盛りをいつもより多くしてもらう。小一時間ほど眠ったら、再び蕎麦屋へ向かうのです。青空が広がって陽射しはもう真夏の様なのでした。

 湿気のない分、日陰を通ると風が涼しいけれど、家の前の通りはもう影もない程の時間なのです。蕎麦屋の中は夕べの暑さが残っていたので、窓を全開にして涼しい風を入れるのでした。二回目の蕎麦を無事に打ち終えて、野菜サラダの具材を刻んだら、開店の準備を着々と進める亭主。後から来る女将も黙々と仕事をして、早お昼を食べに家に戻るのでした。店内の気温は徐々に上がって、28℃を越えたところで、エアコンを入れて扇風機を回す。

 昼前に最初のお客がいらっしたと思ったら、続々と後に続いて、今日はカウンターを含めて二回転以上のお客が入ったのです。駐車場もいつも満杯の状態。1時過ぎにはあれほど用意した蕎麦が売り切れて、天麩羅の具材も補充しなければならないから、お客の待つ時間が長くなるのです。女将がすぐにテーブルを片付けて、カウンターに座って蕎麦を待つお客を案内する。全部出し終えたのが1時15分で、最後の三人連れがせいろ蕎麦の注文で助かったのです。

 コロナ禍以後では初めての15人越え。用意した蕎麦汁も小鉢もほとんどなくなってしまったので、今日は夜の仕込みがまた大変。夜7時からの防犯パトローにはとても出られそうにない。洗い物を終えて家に戻ったのが3時半。これだけの量があるから、二人でこなしても2時間はかかる。すっかり疲れて家に戻ったら、エアコンの効いた書斎でひと眠りして、夜のご飯も食べずにまた蕎麦屋に出掛ける亭主。出汁取りと蕎麦汁を作り、漬け物を漬けて家に帰る。



6月18日 日曜日 今日もまた30℃越え、15人越えの混みよう …

 昨日の疲れで朝がなかなか起きられなかった。厨房は30℃以上になるから、首にアイスノンを巻いているのだけれど、軽度の熱中症らしい。それでも今日は日曜日だから、蕎麦も小鉢も蕎麦汁もないので、5時半には蕎麦屋に出掛けて準備をするのでした。朝日の差し込む蕎麦打ち室で、750g八人分の蕎麦を打って、一回目の蕎麦打ちを終える。加水率は41%で、昨日の失敗は繰り返さない。それでも室温が26℃と高いから、少し柔らかめの生地になっている。

 7時前には家に戻って、女将の用意してくれた朝食を食べる。すぐに書斎に入って、小一時間眠るのです。早朝の1時間半のひと仕事は結構疲れるのです。空はうっすらと雲がかかっていたけれど、陽射しは昨日よりも強い。梅雨の中休みも今日がピークのようなのです。南風だから気温が上がる。店の中は時間毎に温度が上がるから、28℃になったところで、窓を少し閉めてエアコンを入れるのでした。これがどういうわけか1時間ほどしか動かないから困った。

 二回目の蕎麦打ちを終え、今日は15食の蕎麦を用意して、厨房に戻って野菜サラダの具材を刻む。昨日と同じだけの蕎麦を用意しても、営業時間内には出し切れないのが判っているから、意を決して開店に臨むのでした。暖簾を出したらすぐにご夫婦がいらっして、天せいろのご注文。すぐに次のお客が入って、店の中はすぐに一杯になる。「ただ今満席です」の看板を出して、一つ一つ丁寧に蕎麦を茹でていく。恐ろしい勢いで、まだ12時前なのでした。

 車が一台駐車場に入ったと思ったら、なんと5人連れのお客がいらっして、カウンターに並んで座ってもらうのでした。ぶっかけ蕎麦三つととろろ蕎麦と天せいろだったから、何とか間に合わせる。玄関の外では二組ほどお客が待っている状態。それにしても天せいろがよく出るのです。そんなこともあろうかと、天麩羅の具材は多めに用意したのだけれど、天せいろだけでも9つも出たから、皿が足りずに女将が洗っているのが判った。とにかく忙しかった。

 「お蕎麦売り切れ」の看板を出してと亭主が言えば、また車が一台入って来る。三人連れのご家族で、座るところもなかったから、女将がカウンターに椅子を一つ増やして待ってもらうのです。亭主が賄い蕎麦で食べるはずだった最後の一束も使って、何とか三人前の天せいろを作ってお出しする。天麩羅の具材は尽きたから、南瓜の代わりにアカイカを揚げて、小鉢には野菜サラダと蕎麦豆腐。皆さんお帰りになったのが1時半近くなのでした。

 幟と暖簾を下げて、2時前には女将のスポーツクラブの予約を終え、亭主は腹が減っていたのでうどんを茹でて、天かすと山葵を載せて賄いうどんを食べる。その間に女将が盆や皿を同じ種類に分けて洗う準備をしてくれたので、今日は3時には片付けが終わった。家に戻ってひと休みしたら、夕食前に亭主は隣町のスーパーに、足らなくなった食材の仕入れに出掛ける。蕎麦屋に寄って、明日の蕎麦汁を仕込み、今日の洗い物を片付けてくるのです。



6月19日 月曜日 梅雨の中休みの今週は、コロナ以前よりも …

 夕べは9時にはもう眠気に耐えられずに床に入った。暑さの中の週末の営業は、やはりかなり疲れたのです。7時間ぐっすりと眠って4時には目が覚めたけれど、コーヒーを入れて目を覚まそうとするけれど、なかなか動き始められない。5時過ぎにやっと玄関を出て、目の前に咲いている木槿の花に朝のご挨拶。一日花だから、これが一期一会の出会い。紫色の花が毎年最初に咲くのです。昨日の夜は蕎麦汁の補充までは出来なかったから、今朝は仕事が多い。

 東の空にはとっくにもう陽が昇る時間なのに、雲がかかって不思議な夜明けの光景を作り出している。昨日までの習慣で、蕎麦打ち室に入って蕎麦を打ち始めたのは好いけれど、今日は月曜日だから一回の蕎麦打ちで好かったのです。捏ねた蕎麦を菊練りにして、蕎麦玉を作ったら寝かせている間に厨房に戻り、昨日すっかりなくなった小鉢に切り干し大根の煮物を作っておく。今日で今週の営業は終わりだから、打った蕎麦の数だけ小鉢が出来れば好かった。

 フライパンに煮物を入れたまま、蕎麦打ち室に戻って蕎麦玉を伸して畳めば、今日も好い具合に生地が仕上がっている。少し太めに切って、8人分の蕎麦を束ねれば、これでもう今日の蕎麦打ちは終わりなのでした。朝食を終えて少し遅く家を出ても大丈夫です。家に戻ればちょうど7時前で、テレビで天気予報をやっていたから、見れば昼間は天気が好さそうなのです。それでも、亭主一人の営業だから、小鉢も蕎麦の数だけ盛り付けて終わりのでした。

 野菜サラダの具材を刻んで何時もの通り三皿盛り付けて、開店の準備が整ったら、11時半には暖簾を出す。と、待っていたかのように、リピーターのお客様がいらっして、奥のテーブルに座って天せいろをご注文。すぐに続いてご夫婦でいらっしたお客様が、やはりヘルシーランチセットの天せいろを頼まれる。更にサイクリングの途中らしい男性がカウンターに座って天せいろのご注文でした。12時前だというのに、もう店は混んでしまうから驚きなのでした。

 天麩羅の具材もなくなってきたので、新しく用意するかどうかと悩んでいたのです。ところが午後からいらっしたお客は、仕事の途中らしい若い女性がぶっかけ蕎麦、その後にいらっしたご夫婦がせいろ蕎麦にぶっかけ蕎麦と違うメニューだったので助かった。これで今日打った蕎麦は、1時前にすべて売り切れです。幟を倒して、暖簾をしまい、チェーンポールを上げたのですが、まだお客は来るのです。今週は50人を越えるお客があったから忙しかったのです。

 女将の記録によると、夜も営業していたコロナ禍以前も、50人を超えるお客はなかなかないと言うことでした。梅雨の中休みのお蔭で、なかなか疲れが抜けないけれど、久し振りに蕎麦屋の冥利に尽きる週になったのです。3時過ぎに、洗い物を終えて家に帰る途中で、家に持ち帰る残った食材を、取りに来てくれた女将に出会う。本当は、今夜はプールに出掛ければ好いのですが、ひと休みしたら5時過ぎまで眠ってしまった。夜は蛸の唐揚げで一献です。