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2023年10月末


10月28日 土曜日 久々の週末気分で蕎麦が出る…

 6時過ぎに蕎麦屋に出掛けて、夕べ漬けておいたお新香を糠床から取り出すのでした。お新香を切り分けて小鉢に盛り付けていたらトントンと窓を叩く音がする。見れば犬の散歩で蕎麦屋の前を通った弟が笑っていた。玄関に出て、「昨日も通ったときに厨房から手を振ったけれど、気が付かなかったね」と言えば、「太陽の反射で中が見えなかった。お袋様の家に行ったんだよ」と応える。近くに住んでいれば何かと行き来があって、年寄りも喜ぶだろうと思う。

 蕎麦打ち室に入って今日の一回目の蕎麦を打っておきます。昨日の蕎麦もほとんど残っていなかったので、週末の今日はいつもの倍近く数を打たないといけない。一度に二回打つのは疲れるし、蕎麦の仕上がりにも影響するから、二度に分けて打てば、質の高い蕎麦が出来ると考えたのです。残れば明日の日曜日にも使えるし、何処かで二回打たないと週末は足らない。7時を少し過ぎてしまったけれど、家に戻って女将の作った朝食を食べる。

 割ってしまったと言う小さな茶碗がなくなったので、家にあるお茶漬け用の茶碗を使っているから、どうしてもご飯の量が多くなるような気がする。豚汁と茄子とピーマンの味噌炒めがおかずだったけれど、女将は炒め物に水溶き片栗粉を使わないから、どうしても仕上がりの見栄えが悪い。亭主なら砂糖を少々入れて水溶き片栗粉で仕上げるから、見た目も味も好くなるのです。長年の主婦の経験が、10年ほどの経験の調理師の言葉を聞き入れないのです。

 朝食を終えたら洗面と髭剃り、着替えを済ませて今朝も早めに家を出る。二回目の蕎麦打ちが気になっていたのです。早朝と同じ加水率だったけれど、少し硬めに仕上がったので何度も捏ねてやっとちょうど好い硬さになるのでした。朝と昨日の残りの蕎麦と合わせて、15食半の蕎麦を用意して今日が始まる。野菜サラダの具材を刻んでいつも通り三皿盛り付けて、時間があったので解凍してあった豚のハラミを切り分けて、串に刺しておくのでした。

 今日の一番乗りは中学生になった例の少年でした。相変わらず無口で、こちらが話ても言葉少なげに応えるだけ。それでも随分と身体が大きくなって、出した料理はすべて綺麗に食べて帰った。彼が来た日はお客が続くというのが亭の伝説で、今日もその後、続々とお客が来たのです。キノコつけ蕎麦が三つに鴨せいろの大盛りが二つ、温かい汁の注文が多いのは、やはり季節なのでしょう。2時半には家に帰り、夜は防犯パトロールに出掛けて4km歩く。




10月29日 日曜日 小雨がぱらつき涼しすぎる日だったのに …

 夜の防犯パトロールで疲れたのか、帰って来て飲んだ酒が効いたのか、夕べは10時にはもう眠くなって床に就いた。それが好かったのか今朝は4時にはもう目が覚めて、まだ暗いうちに蕎麦屋に出掛けるのでした。寒くなって暖かい汁ばかり出るから、二番出汁がなくなったのです。今日も昨日よりも寒いというから、1時間かけて一番出汁から蕎麦汁を作り、二番出汁から天つゆを作りました。少なくなった小鉢には大根のなた漬けを盛り付けておく。

 作業が終わって家に帰る頃に、やっと東の空が白んで来ました。6時前にもう一度床に入って熟睡していたら、7時過ぎに女将が起こしに来てくれた。朝食には亭主の好物の銀ダラの煮付けに、暖かい豚汁が付いた。食べ終えてまた眠くなったけれど、今度は我慢して洗面と着替えを済ませる。表の通りを掃きに出た女将が、「雨が降っているわ」と言って玄関に入ってきた。傘を差して蕎麦屋に行くのは嫌だと思っていたら、亭主の出掛ける時には雨は止んでいた。

 看板と幟を出してチェーンポールを下げたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。この寒さではお客が期待できそうにもないので、昨日、残った蕎麦に5食だけ打ち足して、今日は11食半の蕎麦を用意したのです。打つ数が少ないと集中力が途切れないので、加水率はいつもと同じだったけれど、いつもよりしっかりとした蕎麦が仕上がったような気がする。蕎麦を打ち終えた頃に女将が傘を差してやって来て、「今日は寒いからお客は来ない」と言う。

 雨はシトシトと降り続いているのです。電話が鳴って「予約できますか」と言うから、「小さな店なので予約はやっていません」と応える。「11時半から営業をしていますので、宜しければどうぞ」と言うのが精一杯の応対なのです。昼前に老夫婦がお客が見えたから、「お電話をくださった方ですか」と尋ねたけれど違うお客なのでした。せいろ蕎麦の大盛りとヘルシーランチセットの天せいろをご注文。そうしている間に電話の主がご夫婦でいらっしゃる。

 もう一つのテーブルに座って、ぶっかけ蕎麦と鴨せいろを頼まれる。今日は蕎麦屋本来の姿なのか、年配のお客ばかりなのでした。この寒い雨の中を蕎麦屋に来て昼を食べるというのは、やはり蕎麦が好きでないとなかなか出来ないこと。美味しかったと言って帰られるのを、亭主と女将も「有り難うございました」と嬉しく思うのです。蕎麦湯が綺麗に飲み干されているのが何よりの証拠です。駐車場の車がなくなったからと、先週もいらっした老夫婦がご来店。

 車がなくなるまで近くで待っていらっしたとか。先週と同じく天せいろとカレーうどんを注文なさる。奥様は「ここのカレーうどんが美味しいのよ」と最後にデザートの水羊羹まで頼まれる。ご主人は天麩羅を食べたらもうおなかが一杯になったとみえて、お蕎麦を半分残された。外は20℃にならないこの寒さの中を、よくぞ来て下さったと、女将と二人で「有り難うございました」と見送るのでした。2時半には家に戻って女将が剥いてくれた柿を食べる。


10月30日 月曜日 朝から晴れて心地よい秋の日和でした …

 みずき通りを登り切ったところにあるハナミズキの木が、青空に映えて見事に紅葉していました。この先のバス通りを右に折れたらもう蕎麦屋はすぐそこ。今朝は蕎麦粉が届くので早めに出掛けてきたのです。蕎麦屋は団地の外れだから、早いときは一番で届けてくれる。幟と看板を出してチェーンポールを降ろし、昨日の洗い物を片付けたら、9時少し前に宅配便のトラックが止まったのです。新蕎麦は少し遅れていると言うから、まだ去年の秋の蕎麦です。 

 蕎麦打ち室の冷蔵庫にいれるついでに、天ぷら粉も箱から袋を取り出して隣の冷蔵庫に入れておく。今朝も加水率41%でしっとりとした生地を仕上げ、月曜日だからと9束の蕎麦を用意しました。10時前には蕎麦を打ち終わって、厨房で大根をおろしたら、野菜サラダの具材を刻みます。蓮根が足りなくなるといけないと思って、野菜籠に残っていたものを皮を剥いて酢水で茹でておく。残れば木曜日にも使えるので、無駄にはならないのです。

 開店の準備は11時前に終わり、最後にアルコール除菌液でテーブルを拭いてまわる。外は晴れて青空が広がり、気温は低いけれど好い天気なのでした。暖簾を出したら10分ほどで、4人のお客が入ってまだスタッフも来ていないので、亭主がお茶を出して注文を聞いて回る。天せいろとヘルシーランチセットの天せいろと、晴れた日の常で天せいろが売れるのです。二人分ずつ盆と皿を並べて天麩羅を揚げているうちに、スタッフが来てくれたので助かった。

 習志野からいらっした常連さん母娘は、お孫さんの幼稚園が終わるまでに帰らないとと早めに帰られた。テーブル席に一人で座った女性客、一人ずつカウンターに座られたお客の一人は自転車で来た女性で、「本格的な蕎麦屋に来られて嬉しい」と山葵や天麩羅まで褒めて帰られる。今日は最初の常連さん以外は、皆さんお一人でのご来店なのでした。1時半には最後のお客も帰って、洗い物はまとめて亭主が洗い始める。天せいろばかりなので楽なのでした。



10月31日 火曜日 今日も秋晴れ、日中は暖かく …

 夕べは何故か9時過ぎにはもう眠くなって、床に入ったのは好いけれど、1時半頃に目が覚めて居間でテレビを観る。最後の一本の煙草を吸って、また眠るのでしたが目覚めれば6時前。最初に煙草を買いにコンビニに出掛けて、蕎麦屋に着いて駐車場の剪定に取りかかるのでした。細い枝の密集するアベリアホープレイズは、簡単に剪定が出来ると思っていたら、隣のヒイラギナンテンに比べて、枝の細い分、大変なのでした。30分ほど格闘してやっと半分。

 家に戻って朝食を食べたら、今朝は書斎でひと眠りする。お袋様との仕入れの時間には間に合って、農産物直売所へ出掛ければ、最近は開店時間が過ぎた頃から、随分とお客が多くてレジに並んだ。野菜類がスーパーでも値上がりしている影響なのだろうか。亭主も生椎茸や大根などの他に、ナスやピーマン、キャベツにレタスなど普段は買わない野菜まで買って、何と4000円。隣町のスーパーでも1万円を超える仕入れだったから、大変なのでした。

 大根のなた漬けの準備だけして、11時過ぎに家に戻ったけれど、女将はまだ買い物から帰っていなかった。書斎のパソコンに向かって今日の仕入れの入力をすれば、今月は食材の仕入れに10万を越える金額を使っていると判る。いつもと同じ感覚で買っていては、赤字になるのが当然という金額なのです。昼はカレー炒飯にして、三ツ葉や掻き揚げに使う玉葱や人参のスライス、天麩羅用のピーマンなど、スープを含めて蕎麦屋で残った野菜類を消化するのでした。

 女将のスポーツクラブの予約開始の時間まで、彼女が稽古場で書を描いている間に、書斎に入ってまたひと眠りする亭主。これが定休日の特権なのですが、今日はなかなか起きられずに、10分前に女将が起こしに来てくれたのです。3時前には蕎麦屋に出掛け、なた漬けを漬け直して、切り干し大根の煮物を作り、先週は随分と出たカレーライスの具材を刻んで煮込んでいきます。4時半近くにすべて終わって家に戻れば、女将が台所でもう夕食の支度をしていた。

 先週は蕎麦屋でナスが沢山余ったので、ナス焼きばかりではとチーズを載せてひと工夫。昨日、農産物直売所で買って帰った里芋を茹でて衣かつぎ。雨唐辛子と豚のハラミを焼いて酒の肴ばかりが並ぶから、亭主は焼酎を用意して嬉しく飲み始めるのでした。明日も穏やかな天気が続くと言うから、朝飯前のひと仕事に今日の続きで駐車場の剪定をしようか。風呂に入りながらそんなことを考えて、昨日、床に入った時間になる。横になれば直ぐに眠れるけれど…。

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2023年10月中旬



10月20日 金曜日 南風の強い晴れた一日で …

 今朝は6時過ぎに蕎麦屋に出掛けて、朝飯前のひと仕事に金木犀の剪定の続きをするのでした。手前から少しずつ枝を掴んで切っていくけれど、すぐにゴミ袋は一杯になってしまう。ゴミを持っていってもらうのにお金を払っているから、今月は相当な金額になるのではないかと心配するのです。家に持ち帰って市の無料のゴミ出しに出せば好いのに、袋が小さすぎて数が多くなるので諦めている。少しずつ奥まで切り進んでいかなければいけない。

 隣のコスモス畑は朝日を浴びて綺麗に花が咲いている。この広さを亭主と同年代のご主人一人で管理しているのだから、大変な労力だと思う。店の厨房に入って、カウンターに干してある昨日の洗い物を片付け、今日のお茶を沸かして冷蔵庫に入れる。昨日の洗濯物も洗濯機から出して干しておきます。7時前には家に戻って、女将の用意してくれた朝食を食べる。まだ涼しかったので、食後のひと眠りもぐっすりと眠れたのです。それから日中は南風が吹いた。

 蕎麦屋に出掛けるときになって、昨日蕾があったモミジアオイが咲いているのに気が付いて写真に撮っておく。今年は随分と長い間目を楽しませてもらった。自然の営みも、今夏の異常な暑さに影響を受けているのでしょう。朝は歩く足取りも軽く、通風の後遺症も気にならないのですが、どうも疲れてくると足を引きずってしまうようなのです。後ひと月、横浜に出掛ける時までにはもう少し好くなっているのでしょうか。かれこれ一年半になるのです。

 上着を羽織って蕎麦屋に着けば、蕎麦打ち室は22℃もあり、湿度は64%なのでした。いままで少し硬すぎたという反省もあって、同じ41%の加水で蕎麦粉を捏ねて、少し柔らかい生地を伸して畳んで包丁切りをする。ひと束目から綺麗に切り幅も揃って、今日も上手い具合に仕上がった。蕎麦打ちはこの緊張感がたまらないのです。10時前には厨房に戻って、大根や生姜をおろして、蓮根の皮を剥いて鍋で茹でながら、野菜サラダの具材を刻み始めるのでした。

 開店の準備を整え、暖簾を出してお客を待つけれど、今日はスタッフの方が先に来た。昼を過ぎてお客が来ると、俄に厨房の亭主も忙しくなる。外は晴れて店の中も気温が上がっているから、お客は正直なもので、蕎麦を食べたいと思うのでしょうか。しかも、晴れた日には天せいろがよく出るのです。最後のお客は何時もいらっしゃる常連のご夫婦で、蕎麦か美味しかったと言って帰られた。早めにスタッフを帰して、亭主は一人で賄い蕎麦を食べるのです。

 大鍋を洗って天麩羅鍋の油を濾したら、まな板の消毒をして帰り支度をする。2時半には家に帰ったけれど、女将はまたスポーツクラブから帰っていない。亭主はパソコンに今日のデータを入力したら、暖かい書斎でひと眠りするのでした。2時間近くも眠って、早めの夕食を食べて夜のプールに出掛ける前に、蕎麦屋に行って明日の小鉢のぬか漬けを漬けてくる。金曜日はプールは空いているのでゆっくりと泳いで、女将のために果物を買って帰る。



10月21日 土曜日 晴れても風が冷たくなりました …

 夕べ漬けたお新香を取り出すために、今朝は6時過ぎに蕎麦屋に出掛けました。これが朝飯前のひと仕事。金木犀の枝を少し落として帰ろうかとも思ったけれど、大きなビニールのゴミ袋を一杯にするのには時間がなかったのです。空は雲が出ていたけれど、朝日がその隙間から光を投げかけて、爽やかな朝なのです。向かいの畑では、こんな早くから刈り取った草を燃やしていた。親父様も亭主と同じ世代だから、きっと朝飯前のひと仕事なのでしょう。

 朝食を終えてお茶をもらったら、書斎に入ってひと眠りする亭主でしたが、今朝は40分ほど眠って目を覚ました。7時間近くは眠っているのだから、眠らなくてもいられるのですが、どうも頭がすっきりとしない。もうひと眠りがしっかり目覚める秘訣なのかも知れない。女将は何処で聞いてきたのか「昼寝が長いと早死にするって話もあるわよ」と言うけれど、脳の活性化のために仮眠を勧める企業もあると言うから、どこも悪くない亭主の場合は後者に賭ける。

 9時前に蕎麦屋に出掛けて、歩きながら足の具合を点検する。長袖を着ていても、風は思ったよりも冷たくて、これが本来の秋の陽気なのでしょう。足の具合は昨日の午後よりは少し好い。最近は、右足にも体重を掛けて歩けるから、疲れていなければあまり足を引きずることもない。歩行というのは、左右に踏み出す足と体重のバランスによって成り立っているとしみじみと思う。右足の骨のアーチが少しずつ回復しているのかも知れない。

 いつものように蕎麦を打ち、いつものように野菜サラダの具材を刻んで皿に盛り付ける。今日は女将が早い時間から来てくれる日なので、多少、遅れ気味でも店の掃除などの仕事がないから、ゆっくりと構えていられる。それでも、日々の習慣からか、11時前にはもう開店の準備を終えているのでした。暖簾を出すとすぐに常連さんがいらっして、キノコ蕎麦の大盛りをご注文。出し終えた頃に、最近よく見えるご老人が、白エビのかき揚げとキスの天麩羅。

 その後しばらくはお客がなかったけれど、1時半近くに老夫婦がいらっしてヘルシーランチセットの天せいろを頼まれる。他に単品で他にも天麩羅を頼もうとするから、女将が「多いと思いますよ」と言っているのが聞こえた。「直ぐに揚げられますからまずは食べてみては」とカウンター越しに亭主が言うのでした。果たして、満足して「とても美味しかった」とお帰りになるから好かった。夕食の食卓には、今年初めての里芋が衣かつぎで出たのでした。 

 店屋をしていると、どうしても昼食が遅くなるから、早い時間の夕食はあまり食べられない。女将は早お昼を食べに家に帰るので、早くお腹が空いてしまう。今日も5時を過ぎた頃に、女将はもう先に夕食を終えていた。亭主は豚のハラミ串焼き二本と里芋と昼の残りのサラダを食べて、もうお腹が一杯になる。だから、夜になって飲みながらまた食べるという習慣が付いてしまうのです。理にかなっているとは思うけれど、身体には好いのか悪いのか。


10月22日 日曜日 天気予報で報道しない佐倉の気候の実態 …

 早く床に就いたら4時前に目が覚めたので、蕎麦屋に出掛ける亭主。玄関を出れば南の空にオリオン座が、金星も木星も明るく光っているのでした。昨日の朝よりもかなり寒く、外の温度は8℃。これが放射冷却で陽の昇る6時頃には6℃台まで下がるのです。テレビの天気予報では、県内の海の近くにある都市だけ気温が出るけれど、何処も佐倉よりは3℃ほど気温が高い。どちらかというと盆地式気候のような感じで、亭主はいつも都市別の予報を見ている。

 蕎麦屋に着いたら、暗いうちに厨房に入って、蕎麦豆腐を仕込んだり、予備の一番出しで蕎麦汁を作ったりしながら、明るくなるのを待つけれど、5時前ではまだ暗いのです。仕方がないから、蕎麦打ち室に入って今日の分の蕎麦を打ってしまう。水回しをしていたら、やっと東の空が薄明るくなりました。何時もの加水率で蕎麦玉を作ったら、寝かせている間に少し硬くなって、伸すのに一苦労。気候の変わり目は蕎麦を打つのもなかなか難しいのです。

 明るくなって気温は下がったけれど、陽射しがあったので外回りの木槿の剪定を始めた。最初に少しだけ金木犀の枝を落としたのだけれど、終わりそうにないので、西側の木槿を切ることにしたのです。ビニール袋は直ぐに一杯になる。今週はもう三袋目なのです。9時半になって女将が下の階段を昇って来たので、落ち葉を掃き集めて蕎麦屋に入る。朝飯前に蕎麦を打ってあるから、時間に余裕があったのです。野菜サラダの具材を刻んで開店の準備をする。

 少しだけ枝を払った金木犀は、ちょうど二段に分かれて奥の枝が残っている状態。下の段が本来の高さだから、まだまだ時間がかかりそうなのです。電動バリカンで切るよりは、枝を捕まえて剪定ばさみで少しずつ切った方が、切った枝も散らばらずに掃除が楽なのです。店の中は17℃しかなかったので、少し暖房を入れる。今日は気温が低いから、お客はあまり期待が出来ないと女将と話をしていたら、昼前にご夫婦がいらっしてヘルシーランチセットのご注文。

 その後も二組ほどお客が来たけれど、外が寒いせいか、暖かいぶっかけ蕎麦やキノコつけ汁の注文が続いたのでした。7人のお客はこの涼しさの中ではまずまずの数なのかと女将と話をする。洗い物はその都度出来たから、帰りは後片づけだけで2時半にはもう家に着いていた。亭主は今日のデータをパソコンに入力して、ひと眠りなのです。女将は買い物に出掛けて、亭主が目覚める夕刻には帰っていました。残ったサラダと酒がなかったので串焼きで夕食です。



10月23日 月曜日 今日も朝から寒い一日でした …

 夕べは10時に床に入って直ぐに眠りに落ちたのですが、やはり3時には目が覚めて、コーヒーを一杯入れて飲む。前日の記憶を身体が覚えているのだろうか。ちょうどテレビでゴッホの作と言われるサルバトール・ムンディの番組をやっていたから、興味深く観ていたのです。今朝は蕎麦屋も最終日だからあまり仕事がないし、金木犀の剪定も外がまだ暗いので始められない。そんなことを考えていたら眠くなって床に就けば、じきに女将が食事だと起こしに来た。

 昨日の蕎麦が半分ほど残っていたので、今日は500g五人分だけ打てば好かった。玄関を出れば庭の金柑が少し色づいていた。陽の当たる側は早くに摘果をして大きくなった実なのです。外は陽射しがあっても気温がまだ低く、蕎麦屋まで歩いても暖かくはならない。最近は、右足を出す一歩と左足の一歩の幅が違うと気が付いて、意識して右足を前に出して歩く。足の具合が良くなったのも手伝い、引きずらずに随分とスムーズに歩けるのが判ったから嬉しい。

 蕎麦屋に着けば、刈りかけの金木犀が目に付く。モミジもヤマボウシもまた枝が伸びて鬱蒼としている。駐車場の側を早く剪定しなければ、南の庭などはまた草がボウボウに生えているのです。今年もあと二ヶ月だから、本当は剪定を休んでいる暇はない。蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。加水率はいつもと同じく41%で、蕎麦玉にしてしばらく置いておけば、しっとりとした生地がで上がった。丁寧に伸して畳んで140g前後でひと束にするのです。

 蕎麦を打って身体は温まったけれど、店内は17℃しかなかったので、暖房を入れたけれども、亭主は鼻水が止まらない。夕べ薄着で過ごしたのがいけなかったのか。野菜サラダの具材を刻んで11時には盛り付けも終わる。油も天つゆの鍋も火にかけて、天ぷら粉も用意した。あとはテーブルをアルコール除菌液で拭いたら一休み。暖簾を出してもお客はなかなか来なかったのです。12時半過ぎにやっと最初のお客がいらっして、とろろ蕎麦とヘルシーランチセット。




10月24日 火曜日 朝から忙しない定休日でした …

 午前6時前に蕎麦屋に着いたら、太陽はまだ森の影から昇っていなかった。それでも十分に明るかったので、剪定鋏を持って金木犀の剪定を始めました。30分ほどで駐車場側の枝を綺麗に落として、もう向こう側が透けて見える程。ちょうど90㍑のゴミ袋が一杯になったので、今朝はここで終わりにするのでした。今週はこれで4袋目です。あと二日ぐらいあればすっきりとするだろうか。店の厨房に入って今度は固めた油をゴミ袋に入れ、生ゴミと一緒に外へ。

 家に帰って朝食を食べたら、書斎に入ってひと眠り。8時半になったらまた蕎麦屋に出掛けて、午後の出汁取りの準備をする。お袋様に電話をして仕入れに行く途中で彼女を車に乗せる。農産物直売所では、顔馴染みの農家の親父様が大根を運んで来て棚に並べていました。好いのを選んでもらって買って帰る。新鮮な生椎茸も先週から随分と数が出ている。ナスやキュウリや里芋もここで買った。スーパーも最近では値段がやけに高くなっているのです。

 お袋様を家まで送り、蕎麦屋に荷物を持ち帰って今日は急いで冷蔵庫に収納するのでした。午前中に7回目のコロナのワクチン接種があるので、女将とお袋様を車に乗せて高層マンション群の中にある内科医に出掛けるのでした。朝の寒さに比べて昼近くには随分温かくなって来たので、亭主は半袖のTシャツを着ていく。受付を済ませたら、隣が毎月薬を処方してもらっている整形医外科だから、今月も薬が残り少なかったので頼んでおく。近いと便利なもの。

 三人とも接種を終えて15分の様子見の時間で、亭主は近くの薬局に処方箋を出して薬をもらってくる。上手い具合に何処も空いていたので、昼前には家に帰ることが出来ました。昼は女将が天麩羅をフライパンで焼いて、亭主が大鍋に湯を沸かして蕎麦を茹でて天麩羅蕎麦。固く茹でた蕎麦は美味しいから、蕎麦一杯では亭主はちょっと足りないのだけれど、蕎麦湯を啜って我慢するのでした。女将は一人分ずつ茹でた蕎麦と天麩羅で、十分、満足そうでした。

 やはり午前中が忙しかったから、昼食が終わったのは12時半で、書斎でひと眠りするには、女将のスポーツクラブの予約があったから、気が気ではないのです。暖かなの陽の当たる書斎で横になりながら、午後の仕込みを考えている亭主。予約が無事に終わったところで、蕎麦屋に出掛けて出汁を取る。一番出汁で蕎麦汁を仕込み、二番出汁で天つゆを仕込んで、約一時間。洗濯物を干したり、洗い物を片付けたりで、4時過ぎには家に戻るのでした。

 今日の買い物の計算をして、女将には家の分の食材の金をもらうのです。蕎麦屋の仕入れは約1万円。家の分は魚が冷凍の銀ダラと縞ほっけ、生鮭に骨取りの鯖を4パックと、豚肉とハムや鶏肉、蜜柑、コーヒーなどを買って3500円。端数は全部亭主持ち。女将にしてみればかなり安上がりの買い物なのです。夕食には里芋の衣かつぎと冷や奴、蕎麦屋で残った豚のハラミの串焼きを焼いてもらて、ちびりちびりと焼酎を飲む。今日は風呂に早く入って暖まる。



10月25日 水曜日 


 今朝はまだ夜の明けぬ5時過ぎに蕎麦屋に歩いて出掛けました。右足を意識して前に出す習慣を付けないと、いつまでも足を引きずってしまうから、わずか300mだけれどリハビリのつもりで歩くのです。外が暗いうちに厨房で蕎麦豆腐や水羊羹の仕込みをして、明るくなったら金木犀の剪定に取りかかろうという考えなのでした。毎日、少しずつでも外回りの仕事をこなさないと、気持ちの好い状態で年を越せないのではないかと気持ちが焦るのです。

 暑かった夏は植木の剪定をすることも出来なかったけれど、だいぶ涼しくなったので、ジャージを着込んで左手で枝を掴んでは、右手に持った剪定ばさみで切っていく。今朝は駐車場側のほぼ全部の枝を丸刈りにする。ゴミ袋が一杯になったところでちょうど30分。後は、西側の通りに面した枝を払えばお終い。実は木の剪定は枝の中に手を入れて、あちこちに向かって伸びている細い枝を切らなくてはならないのですが、6時半を回ったので家に戻るのでした。

 お隣のコスモス畑が朝日を浴びて賑やかだったので、写真に撮っておきました。スマホのカメラでは雰囲気だけを撮るのが限界か。家に戻って女将の作る朝食を食べたら、亭主は書斎に入ってひと眠り。朝飯前のひと仕事で身体を動かしたのが効いたのか、今朝は1時間も眠ってしまった。気温も少し上がってきたので、半袖に着替えて再び蕎麦屋に出掛けるのです。午前中の仕事は甕が空になった返しの仕込みです。5㍑の鍋で作ってどれだけ持つのか。

 ここまでは昨日のうちに段取りを考えていたけれど、小鉢を何にするかを考えていなかった。大根のなた漬けを作るにも甘酒の素を買っていないし、簡単な切り干し大根の煮物を作るのも、切り干し大根そのものを買っていない。最近は、仕入れる野菜類も値上がりしているので、ギリギリの食材だけしか買って帰らないのです。仕方がないから、蓮根の皮を剥いて酢水で茹でて、南瓜の種を取って天麩羅の具材に出来るように、スライスしてチーンをしておく。

 11時になったので家に戻って昼の用意。とろろ芋を擦って蕎麦を茹でている間に、女将が先週の残りの切り干し大根を小鉢にも盛り付けてくれた。3㍑の鍋にお湯を沸かして、一人分ずつ蕎麦を茹でたら、硬くて歯ごたえのある蕎麦が味わえた。亭主は蕎麦湯を飲んで一休み。眠くなってきたので、書斎で横になってひと眠りする。女将はその間にスポーツクラブに出掛けて行くのでした。亭主は2時過ぎに蕎麦に出掛ける前に隣町のスーパーで小鉢の食材を買う。

 午前中に塩で浸けておいた大根の水が上がっていたので、切り分けたら唐辛子と刻み柚子を入れて甘酒の素で更に漬け込む。次にキノコ汁を仕込んだのですが、ナメコを買うのを忘れたから、生椎茸を刻んで入れて代用する。天麩羅の具材を切り分けて容器に入れていったら、ピーマンがないのに気が付いた。綠色の枕がないと格好が付かないので、一番近い農産物直売所に行って手に入れてくる。今日は忘れ物が多かったので、反省することしきりなのでした。



10月26日 木曜日 雲一つない晴れた一日でしたが …

 朝飯前のひと仕事は、夕べ漬けたお新香の野菜を糠床から取り出して、小鉢に盛り付けることでした。二日くらい持てば好いと、7鉢分だけ漬けたので、後は大根のなた漬けを小鉢に盛るのでした。三日目のお新香もナスの色が落ちなければ十分に使えるのですが、その時によって茶色く色落ちしてしまうことがあるので、お客には出せないのです。面倒くさがらずに、二日に一度は新しく漬けて、翌朝、また取り出すという作業を続けています。

 家に帰る前に、次の剪定の目標であるモミジとヤマボウシの木をしみじみと見ておきました。夏に剪定をしなかった分だけ、背丈も伸びて葉も生い茂っているのです。それと二本の木を囲むように植えられたビヨウヤナギやアベリアホープレイズが、何時の間にか混んで来たので、また枝を短くして梳いておかなくてはいけません。金木犀の剪定をおえたら、こちらも綺麗にして上げなくては。早く駐車場の剪定を終えないと、南の庭の草刈りもまだ残っている。

 家に戻って朝食を食べたら、今日は早めに蕎麦屋に向かう亭主。蕎麦打ち室に入り、850g9人分の蕎麦粉を捏ねて、蕎麦玉を作って寝かせておきます。その間に厨房に戻って、大根をおろしておくのです。なぜが音楽を聴く気にはなれないので、静かな中でお茶を啜る。30分近く蕎麦玉を寝かせたら、蕎麦打ち室に入って伸しを始めます。850gは幅を85cmにしなくてはならないのですが、これがなかなか広がらない。量が多くなると何かと難しいのです。

 無事に9束半の蕎麦を打ち上げて、厨房に戻って野菜サラダを刻みます。今週のアスパラはメキシコ産だけれど、太くて結構いい感じなのでした。サラダを盛り付け、新しい天麩羅油を鍋にあけて、天つゆをコンロに掛けたら、もう開店の準備は整っているのです。暖簾を出すと直ぐに、隣町からの常連さんご夫婦が「好い天気ですね」と言って奥さんが先に席に着く。キノコつけ蕎麦とご主人はカレーうどん。ハラミの串焼きを3本頼まれた。

 カレーうどんを先に仕上げて、串焼きを焼きながら蕎麦を茹でていると、玄関が開いて橋の向こうの常連さんが、お友だちを連れていらっしゃる。こちらはキノコつけ蕎麦の大盛りと、天麩羅蕎麦のご注文で、四人とも違う注文だったのでちょっと忙しい。12時を過ぎて女将が来てくれたので助かった。亭主は奥の部屋に入ってひと休みするのでした。天気は好いけれど、その後お客は来なかったので、1時半前に亭主はかき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べる。



10月27日 金曜日 こんな日もあるのですね …

 夕べは10時過ぎに床に入って、今朝は6時前まで目が覚めなかった。何が好かったのか、ぐっすりと眠れたのです。今週は蕎麦屋の駐車場の金木犀を剪定しているので、何とか今日で終わらせたいと頑張って蕎麦屋に向かう亭主。目標があると気持ちが目標に向かって集中するからか、剪定ばさみとゴミ袋を持って、薄暗い中を刈り込みを始めたのです。脚立も使わずに、伸びた枝の根元から鋏を入れるので、背の高さまで綺麗に刈り込むことが出来ました。

 次はモミジとヤマボウシの剪定だと思うと、やる気が出てくるから不思議なものです。その前に、二本の木の根元に植えてあるヒイラギナンテンやビヨウヤナギやアベリアホープレイズを、刈り込んでおかなくてはならない。やることが多いと逆にやる気が湧いてくるのです。足の具合も少し好くなって、よく眠ったから体調が好いのだろうか。7時過ぎに家に戻って、女将の用意してくれた朝食を食べる。塩鯖とナス焼きだったからご飯のお変わりがしたかった。

 9時前に家を出て蕎麦屋に向かう。今日も好い天気で青空が広がっていました。蕎麦屋に着いて看板を出し、幟を立ててチェーンポルを降ろしたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。昨日の残りの蕎麦と合わせて、10食分を用意したからこれで十分だろうと思ったのです。ところが、昼前にリピーターや常連さんの5人のお客が入り、あっとという間に生舟の中の蕎麦がなくなっていくのでした。金曜日にしては珍しいペースなので嬉しいやら驚きです。

 後半にもお客があれば好いと思っていたら、1時半近くに老夫婦がいらっして、奥様が「海老は駄目なんですけれど天せいろをお願いしたい」とおっしゃるので、野菜の天麩羅にしてお出しする。ご主人はおろし蕎麦。食べ終えてから、蕎麦豆腐とデザートの水羊羹を頼まれて、美味しかったと見えて「テイクアウトできますか」と言うのでした。「お蕎麦もとても美味しかったです」と言って、閉店の時刻に帰られたから嬉しかったのです。

 2時になったのでスタッフを先に返して、最後のお客の盆や皿は亭主が洗う。それから賄い蕎麦を茹でて食べるから、どうしても昼が遅くなるのです。家に帰ればもう女将は帰っていた。柿を剥いて居間のテーブルに置いてくれてあったから、食べたら銀行と酒屋に出掛けて、女将に今月分の給料を払うのでした。客が少なかったので、言い出せないでいたのだとか。ひと眠りして、夕食を食べて、蕎麦屋にお新香を漬けにいって、夜のプールに出掛けるのでした。

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2023年10月中旬




10月12日 木曜日 爽やかな秋の一日でした …

 今朝は6時前には蕎麦屋に出掛けて、夕べ漬けた糠漬けを取り出し、小鉢に盛り付けるのでした。店の玄関を入る時に懐かしい香がすると思ったら、駐車場にある金木犀の木が黄色い花を咲かせていました。切り詰めた枝の脇から沢山の花が開こうとしている。まだ花が開いていないのに、こんなに香が届くものなのか。朝飯前のひと仕事を終えて家に帰れば、女将が台所で朝食の支度をしてくれていた。今日から新米なのだそうだけれど、違いが分からなかった。

 今朝もひと眠りをせずに、朝ドラの始まる前に蕎麦屋に戻った。定休日明けの営業日には、やることが沢山あるのです。ハナミズキがすっかり紅葉したみずき通りを渡って、バス通りに出れば蕎麦屋はすぐそこ。朝は足の調子も好く、なんとか右足を引きずらなくても歩ける。これが一日の仕事を終えて帰る頃になると、ちょっと足を引きずるから、やはりずっと立って仕事をするから、足の筋肉も疲労してくるのだろうか。痛みは全くないけれどバランスが悪い。

 蕎麦屋に着いて看板と幟を出したら、チェーンポールを降ろして蕎麦打ち室に入る。今朝は850g9人分を打っておくことにした。蕎麦粉が多いと、それだけ捏ねるのに時間がかかるのです。加水率は41%だから、気温も下がって湿度も50%以下ではかなり力が要る。それでも生地がこなれてくるまで何度も捏ねて蕎麦玉を作ります。早く家を出たのが正解。9時過ぎには厨房に戻って、生姜や大根をおろして薬味の葱を刻むのでした。9時半にはまた蕎麦打ち室へ。

 硬く仕上がった生地は伸しに入っても力が要る。奥行き90cm弱、幅80cm強まで伸し広げたら、打ち粉を振って畳んで行く。これだけ生地がしっかりとしていれば、包丁打ちも均等な幅で綺麗に仕上がるのです。137g~140gの間で9束の蕎麦を生舟に並べて、9時50分になった。野菜サラダの具材を刻むには少し早いから、調理台に具材と皿を並べて、ここで一休みするのです。天麩羅の油を鍋に入れて、お湯のポットを用意しておく。10時になったら作業を開始。

 10時50分にはすべての準備が整って、テーブルをアルコール除菌液で拭いたら、一休みして暖簾を出す。すぐに常連の母と娘が、珍しく歩いて来たとかで、ヘルシーランチセットをご注文。女将が手伝いに来る前に、もうひと組若い女性が二人でいらっしゃる。こちらは天せいろのご注文で、天麩羅を揚げているうちに女将がやって来た。すると玄関の扉が開いて常連さんが「白海老の掻き揚げ」と言ってカウンターに座る。まだ12時になったばかりなのでした。

 「せいろは大盛りですね」と亭主が確認する。かき揚げを揚げて蕎麦を茹で、蕎麦湯まで全部出したところで、亭主は奥の部屋に入って一休みなのです。皆さんがお帰りになったのは12時半過ぎで、それからはお客が来なかった。今日の陽気ならばもう少し入っても好さそうなのでしたが、平日の5人はまあまあの客数なのです。亭主は早めに賄い蕎麦を食べて、ラストオーダーの時間になる前に、女将は残った野菜サラダを包んで持ち帰る準備。亭主も早めに暖簾を下ろすのでした。外は涼しくカラッと晴れた秋らしい日和。


10月13日 金曜日 朝から寒い秋らしい一日で …

 陽射しがあるのに今朝は寒い朝なのでした。途中まで剪定を始めた金木犀に、もう花が咲いている。人の目の高さまで短く切ろうと思うのですが、雨が降ったり、朝が起きられなかったりで、なかなか次が始められない。以前は暇な定休日に、時間をかけて枝を落としたものだけれど、最近はすぐに息が切れてしまう。まあ、何時までに終わらせなければという期限がないのが、好いような悪いような。この間刈り取ったばかり南側の庭の雑草も、次の草が生える。

 お隣のコスモス畑も回りの草が伸びたら機械で刈って、息の長い手入れをしている。ご主人は亭主と同年代だけれど、広い畑を止めてお花畑にするのにも、大変な苦労があるのだと思う。蕎麦屋に入って幟や看板を出したら、チェーンポールを降ろして蕎麦打ち室に入る。今朝は昨日の蕎麦が3束だけ残っているから、750g8食分を打って11食の用意をしようと考えた。先週の金曜日は9人もお客が来た上に、早い時間に何人か入れなかった反省もあるのでした。

 室温20℃、湿度は50%で41%の加水では、さすがに生地が硬くて捏ねるのにひと苦労。それでも何とか蕎麦玉を作って、寝かせている間に厨房に戻って今日の大根をおろす。蕎麦打ち室に戻って伸しの作業を始めるけれど、やはり生地が硬いとなかなか正円を作るのが難しい。やっと伸し終えて畳んで包丁打ちを始めたら、生地の硬い分だけ綺麗に仕上がる。切りべら26本で137~140gの束を八束作って、生舟の中に並べるのでした。細くてコシのある蕎麦です。

 朝がゆっくりだったから、蕎麦打ちに時間が取られて、野菜サラダの具材を刻み始めたのがもう11時前なのでした。室温が18℃の店内は、動いていないとくしゃみが出るほどの涼しさです。無事に開店の時間に間に合って仕込みが終わり、暖簾を出すけれど今日はひんやりと涼しすぎてお客は来なかった。街中ならば昼の時間に蕎麦屋に入るということもあるだろうけれど、団地の外れの畑に面したロケーションでは、到底、お客が来るはずもなかったのです。

 スタッフも手伝いに来てくれたけれど手持ちぶさたで、蕎麦打ち室の掃除をしてくれていた。亭主は解凍してあった豚のハラミを切り分けて、串に刺す作業に専念する。隣町のスーパーで見つけた新しい食材だったけれど、焼いても柔らかくて、塩味で食べると美味しいのです。味を知った常連さんは酒がなくても必ず頼むひと品。白エビのかき揚げと同じで味わいを知らないと頼みにくいのかも。結局、最後までお客が来なかったので、今週は二日もゼロの日。


10月14日 土曜日 どの通りを歩いても金木犀の香りが漂う …

 昨日の夜のプールで疲れたのか、今朝はなかなか起きられなかった。週に二三日軽い運動をすることは、身体に良いのでしょうか。女将に起こされて食堂に行けば、ぷーんと塩鯖を焼いた香が漂う。自家製の味噌で作った豚汁はなかなかの味で、ひじきの煮物も絶品なのです。食後のお茶をもらって居間の部屋でゆっくりとする。昨日の蕎麦が沢山余っていたから、今日は蕎麦を打たなくても好いくらいなのですが、土曜日なので500gだけ打っておこうと決める。

 蕎麦屋まで歩いていけば、向かいの畑の雑草が綺麗に刈り取られていました。昨日の午後からお兄さんが仕事をしたらしいのです。隣のコスモス畑といい、何も作物を作らない広い農地を管理するのは、大変な仕事だと思うのです。それに比べて、蕎麦屋の狭い駐車場は、剪定しようと途中まで切り落とした金木犀がもう花を付けているのです。蕎麦屋に近づくだけで好い匂いが漂ってくるから、きっと風情の分かるお客は秋を感じてくれるかも知れない。

 いつものように看板と暖簾を出してチェーンポールを降ろしたら蕎麦打ち室に入るのです。室温は18℃、湿度は48%。あまり生地が硬すぎるのもどうかと思って、今朝は41%よりも何グラムか多い水で蕎麦粉を捏ね始めました。それでも気温が低いからかまだ硬い。切りべら26本で140gの蕎麦を包丁打ちして生舟に並べる。綺麗な仕上がりで打っていても気持ちが好いのです。外は薄曇りで気温は昨日と同じぐらい。どれだけお客が来るものなのか。

 女将がやって来て、店の掃除や割り箸におしぼりなど細々とした準備を終えて、10時過ぎに一度家に戻るのです。亭主は厨房に入って野菜サラダの具材を刻み、今日も三皿盛り付けておく。沸いた大釜の湯を四つのポットに入れて、天麩羅油を鍋に注ぎ、調理台に天麩羅の具材を並べた頃に、再び女将がやって来るのです。暖簾を出して昼前にはお客がいらっしゃる。久し振りに尋ねてくれた常連さんで、天せいろと、白エビのかき揚げにハラミの串焼きをご注文。

 その後も一人の男性客で、せいろの大盛りを頼まれる。今日は珍しく男性客ばかりで、1時をだいぶ過ぎた頃にお二人でいらっしたお客は、亭主も顔を知っているお袋様の住むマンションの住人。昔はよくいらっしてくれたけれど、最近はあまり見かけない。大きな声で長々と話をして、2時前にやっと帰られた。今日は天せいろが随分出たので、亭主も油が冷めないうちにとかき揚げを揚げて、奥の部屋に入って賄い蕎麦を食べておくのです。

 お客が少なかったので、洗い物もすぐに終わって、2時半には蕎麦屋を出る。今夜は夜の防犯パトロールがあるので、柿を剥いてもらって食べたら、すぐに書斎に入ってひと眠りです。2時間近くも眠ってしまって、目覚めたらもう早い夕食の時間なのでした。6時半には家を出て集合場所に向かう。70代の男性ばかりが集まって、暗い中を懐中電灯と警告灯を持ってパトロールに出掛けるのです。拍子木を打って夜道を歩けば、至るところで金木犀の香りが漂う。




10月15日 日曜日 秋雨の中、どんでん返しの日曜日 …

 朝から雨の日曜日でした。昼は雨も強くなると言うから、車で蕎麦屋に出掛けた亭主。生舟には蕎麦が沢山残っていたから、今朝は蕎麦を打たないつもりでした。この寒さと雨ではお客は期待できなかったのです。それでも夕べ漬けたお新香を取り出して、大根のなた漬けと合わせて10鉢は用意しておく。お客が来なくても、最低限の準備はしておかなければならないから、食べ物屋は辛いのです。野菜サラダもいつもと同じく三皿は盛り付けておきました。

  暖簾を出して外の様子を窺えば、この雨で通る人も車もなく静かな日曜日なのです。今日はこの地区の六年に一度のお祭りだというのに、雨で中止と言うことはないのだとか。秋の祭りは、元来、作物の収穫を祝うものだろうから、来年以降の豊作の願も込められているに違いない。それにしても蕎麦屋の中も寒くなったので、エアコンの暖房を入れて暖めるのです。昼をだいぶ過ぎてやっとお客が来店した。母親と息子さんらしくキノコ付け蕎麦を頼まれる。

 そう言えば、このお婆さんはいつもキノコ付け蕎麦を頼むから、温かい汁とキノコが気に入っているのかしら。今日は中年の息子さんも大盛りで注文して、母親の食べられない分まで蕎麦を食べていた。隣のお花畑のひまわりも種取が半分だけ終わったらしく、綺麗に茎が刈られていた。昨日の遅い午後から草刈りをしたらしい。広いから大変な作業です。向かいの畑の草刈りといい、地区の人が通る今日の祭りの前に綺麗にしておこうという事なのでしょうか。

 1時になってもお客は来そうになかったので、亭主は蕎麦を茹でて大根おろしと葱と山葵だけで蕎麦を食べておく。綺麗に仕上げた昨日の蕎麦は、太さが揃っているので気持ちが好い。雨はまだまだ降り止みそうにないのでした。電話が鳴って女将が出れば、ラストオーダーは何時かという問い合わせだったらしい。日曜日だったからお客の出足が遅いのだろうか。それにしても閉店時刻の30分前に四人連れのご家族がいらっして、全員が天せいろのご注文。

 女将が電話の方かと尋ねれば違うという返答だった。四人分の天麩羅を二回に分けて揚げて、蕎麦を茹でて席に運んでいるときに、玄関が開いて先刻の電話の主が現れたのです。見ればこちらも常連さんで、娘さんは何時もヘルシーランチセットのせいろ蕎麦。お母さんは天せいろに今日は赤いかの天麩羅をプラスして、サラダと蕎麦豆腐まで単品で頼まれる。閉店の時刻を過ぎても食べ終わらずに2時20分に店を出て行かれた。雨も止んで外は明るくなっていた。




10月16日 月曜日 清々しい秋の日だったけれど …

 今朝は6時前に蕎麦屋に出掛けました。混んだ日の翌日は、蕎麦汁もなくなっているし、小鉢もほとんどなかった。二日は使えるかと思ったお新香でしたが、一時に客が来たので、女将も大根のなた漬けを盛り付ける暇がなかったから次々とお新香を出したのです。蕎麦豆腐もすべて出てしまったから、新しく仕込まなければなりませんでした。蕎麦汁は予備の一番出汁を使って、何とか今日の分は足りる。天麩羅の具材を切り分ける作業だけが残ってしまった。

 家に戻って朝食を食べたら、早くから起きていたのでやはりひと眠りをするのです。9時前には蕎麦屋に戻って、幟を立てたら蕎麦打ち室に入る。加水率41%強で750gの蕎麦を捏ね始めれば、今日も硬い生地が仕上がった。蕎麦玉を寝かせている間に一休みして、蕎麦玉を伸して畳んでなんとか8人分の蕎麦を生舟に並べることが出来ました。厨房に戻ってタブレットのYouTubeでサザンの曲を聴きながら、天麩羅の具材を切り分け、野菜サラダの具材を刻む。

 外は清々しい秋晴れで、金木犀の香りがそこいらじゅうに漂っている。開店の準備が整って暖簾を出せば、今日はお客よりも先にスタッフがやって来た。やっと昼前に習志野からわざわざいらっしゃる常連さんが見えて、天せいろを二つご注文。毎週のように来ていたのに、このところ見えないなと思ったら、子供のインフルエンザを家族でもらい、二週間は外に出られなかったと言う。近所の質屋に強盗が入ったと言って、気をつけなければとおっしゃっていた。

 店の窓は半分開け放っているから、駐車場から金木犀の香りが漂ってくる。隣のコスモス畑も陽を浴びて今日の青空に映え、本当に秋らしい陽気なのでした。駐車場に車が入って女性の一人客がいらっして、天せいろのご注文。今日は女性ばかりのご来店なのです。定刻に店をしまってスタッフを帰し、亭主は天麩羅を揚げてゆっくりと賄い蕎麦を食べる。残った食材も天麩羅にして、夜は天麩羅で女将も楽なようでした。夜のプールで泳いだら例によって一献。



10月17日 火曜日 今日も秋らしいうららかな晴天で …

 今朝は5時には目が覚めていたけれど、まだ暗いから寝床の中で今日の段取りを考えていました。取りあえず台所に行ってお湯を沸かし、コーヒーを入れたら居間の椅子に座って一服。それで蕎麦屋に出掛ければ好かったのだけれど、定休日だからという甘えがあったのか、時間のかかる金木犀の枝打ちは出来なかった。その代わりに出汁取りの準備をして、カウンターに干してあった昨日の洗い物を片付ける。段取りが儚く消えて、後ろにずれ込んだだけ。

 晴れた空の下を今朝は中央通りを通って、お袋様のマンションまで迎えに行く。農村物直売所には新鮮な生椎茸がいつもよりも数が出ていたので嬉しかった。知り合いの農家で持って来た大根や小松菜、オクラなどを買って、隣町のスーパーに出掛けるのです。いつもと同じ野菜類をカートに入れ、このところ値の上がっていたブロッコリーが何時もの場所にないのに気が付いた。仕方がないのでカリフラワーを買って帰る。野菜の値段は随分と上がっている。

 野菜類を冷蔵庫に収納したら、出汁を取りながら小豆を煮はじめる。これが時間のかかる作業で、柔らかくなるまでに1時間。その間に出汁も取り終えて鍋類も洗っておくのでした。それでも小豆はまだ少し硬めだったから、蓋をして鍋のまま置いて家に戻るのでした。昼は昨日残った蕎麦を茹でて、揚げて帰った天麩羅を焼いて、天せいろを食べる。蕎麦は家の鍋では上手く茹でられないからと、今日は一人分ずつ蕎麦を茹でた。これだとコシのある蕎麦になる。

 食後は書斎に入ってひと眠りする。2時には女将のスポーツクラブの予約があるから、20分前には居間に行って目を覚ますのです。女将は仕事部屋から休憩に出て、柿を剥いてくれる。無事に予約が取れて、亭主は早めに蕎麦屋に戻って午後の仕込みに取りかかる。午前中に煮ておいた小豆はちょうど好い柔らかさになっていた。氷砂糖を水から沸かして溶かしたら、粉寒天と抹茶を入れて再沸騰させる。少し固まるまで沸かしておいた大鍋で小松菜を茹でる。

 寒天が少し固まるまでにはかなり時間がかかるので、その間に南側の庭に出て、すっかり伸びてしまった月桂樹の枝の様子を見る。脚立を出して上の方だけを切ればいいと思ったけれど、内側に伸びた枝が風通しを悪くして、大量のカイガラムシがこびり付いているのでした。厨房に戻って小豆を固まってきた抹茶の器に載せたら、ラップを掛けて冷蔵庫に入れる。剪定ばさみと剪定用のノコギリを持って行って綺麗に剪定する。落とした枝は枯れるまでそのまま。

 なんでも放っておいてはいけないと、肝に銘じたのでした。ついでに前の家との間にあるフェンスに絡まった蔦を取り除いた。タラの木のある奥の方はまだ手つかずだから、こちらも近々剪定に取りかからなければ。駐車場の金木犀は花が終わる頃までに上に伸びた枝を刈らなければならない。4時を過ぎたので、取りあえず今日はこれまで。寒くなる前にいろいろとやっておかないといけないと、明日の段取りをまた考えるのでした。



10月18日 水曜日 今朝は夜明け前からひと仕事 …

 昨日の失敗を繰り返さないために、今朝は5時半には家を出た。まだ薄暗かったけれど、昇る朝日に染まった東の空を見ながら、厨房に入ってコーヒーを入れる。辺りが明るくなったら、脚立を出して金木犀の剪定に取りかかるのでした。約1時間、駐車場に面した側の枝を払って、ビニール袋に入れていく。切り落とした枝が二袋目の半分ほどになったところで7時前になる。今朝はここまでと諦めて、家に帰るのでした。これは相当に時間がかかると判った。

 朝食を食べ終えたらひと眠りして、今日は床屋に行くつもりでいたので、支度をして車を走らせる。開店の時刻を少し過ぎていたけれど、親父様は暇そうにしていたので、一番乗りで髪を刈ってもらうのでした。いつもは月末の火曜日と決めているのですが、来月は中旬にクラス会と古い友達に会う約束があったので、上旬にもう一度刈ってもらおうと考えたのです。スポーツ刈りは髪を刈って一週間が一番好いと、親父様に言われたのでした。

 床屋を出てそのまま蕎麦屋に直行して、午前中に出来る仕込みを済ませておくのでした。明日の小鉢に二番出汁で南瓜を煮込んでいる間に、昨日仕込んだ蕎麦汁を蕎麦徳利に詰める。それも終わって昼の支度にはまだ時間があったので、洗濯機の中に入れたままの洗濯物を干す。11時には家に戻って、昼食のカレー炒飯を作るのでした。食べ終えて亭主が書斎でひと眠りする間に、女将は早々とスポーツクラブに出掛けていく。のんびりとうららかな午後なのです。

 今日は夕方の6時から、地域の防犯パトロールの巡回があったので、逆算すると4時過ぎには夕飯を食べておかなくてはならない。2時過ぎには家を出て蕎麦屋に出掛け、午後の仕込みに入るのでした。鶏肉と茸を切り分けて、キノコ汁を煮込んで塩味をつけ、IH用の鍋に半分入れたら、残りはタッパに入れて冷凍しておくレンジの火口では、二つ目の小鉢の切り干し大根の煮物を作る。明日の天麩羅の具材を切り分けて、鍋類を洗って4時前に終わるのでした。

 家に戻って今日の写真をパソコンに取り込んだら、女将の作ったすき焼き風の煮込みをおかずに早い夕飯を食べる。5時半には集合場所の集会所まで歩かねばならないから、ひと眠りすることも出来ない。70代の親父様達が集まる夕暮れに、点呼を受けて二班に分かれ、懐中電灯と赤く点滅する棒を持って地域を巡回するのです。歩きながら、今日はパソコンやスマホの不具合や迷惑なメールの情報交換をするのでした。まったく年寄りには生きづらい時代です。



10月19日 木曜日 爽やかな秋晴れの一日でしたが …

 パトロールのあった翌日は、やはり疲れて身体がだるいのです。夕べは足の調子も好かったから、他の人に遅れないで歩くことが出来たのですが、帰り道にはやはり足を引きずってしまう。最近は皆さん年を取ったせいか、4kmも歩かないのですが、風呂に入ってゆっくりとしても朝はなかなか起きられない。一週間に一度の割合だから、いいリハビリにはなっている。後ひと月で横浜まで出掛けて大丈夫だろうか。ちょっと不安もあるけれど歩く距離は少ない。

 定刻に家を出て、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。菊練りを終えて、蕎麦玉をビニール袋に入れて寝かせている間に、木鉢を厨房まで運んでお湯で洗う。家で飲まなかったコーヒーを入れて飲む。9時半になったら再び蕎麦打ち室に行って、生地を捏ねて、伸して畳んで包丁切りです。室温は20℃、湿度は60%だったけれど、加水率はいつもと同じ41%のまま。最近は均等な幅で蕎麦が切れるので、後は生地の厚さが均一になっているかが問題なのです。

 平日だから、今日は750g八人分の蕎麦を用意して、前掛けに付いた蕎麦粉を払いに玄関を出る。風もなく、空は青く高いところの雲がすじを作っていた。金木犀の剪定は今朝の寝坊で進んでいないけれど、気長にやるしかないと思っているのです。駐車場に入るお客の車の邪魔にならないように、枝を払っておいたから、お客の出入りには支障はないはず。厨房に戻って薬味の葱を刻んで、大根と生姜のおろしたら、野菜サラダの具材を刻んで皿に盛り付ける。

 暖簾を出したらすぐに散歩のご夫婦がいらっして、天せいろを二つに、ご主人がビールをご注文なのでした。天気が好くて暖かいから、店の前を歩いて通る人の数は多かったのです。しかし、午前中はこのお二人だけで、午後から駐車場に昼間が入って、若い女性の一人客がご来店。空いているからテーブル席にお一人で座って、キノコつけ蕎麦を頼まれる。女将がIHでキノコ汁を暖めて、亭主が味つけをして蕎麦を茹でれば、もう出来上がりです。

 こんなに好い陽気なのに、蕎麦を食べに来るお客は少ない。いつもの木曜日とはちょっと違った。亭主は昼飯も食べずに2時には家に帰ってふて寝するのでした。女将は予約してあった美容院に出掛けて、亭主が業者が来るからと夕刻に再び蕎麦屋に出掛けても、まだ帰ってこなかった。後で聞けば、いつになく美容院は混んでいたのだとか。綺麗になった髪で亭主の持ち帰った冷凍のカキフライを上げてくれた女将。今日残った野菜サラダと合わせて食べる。

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2023年10月上旬




10月5日 木曜日 寒い一日、お客も少ない …

 蕎麦打ち室の室温は21℃、湿度が70%。8人分750gの蕎麦粉を濾し網で篩に掛ける。この温度と湿度でどれだけの加水をしたら好いのかは、もう分からない状態なのです。室温が低ければ水は多めなのだけれど、湿度が高ければ、それだけ水を減らさなくてはならないからです。最近の加水率は41%だから、取りあえず今朝も同じ加水率で蕎麦粉を捏ね始めたのです。それが功を奏して、少し硬めで力が入ったけれど、上手い具合に仕上がったから好かった。

 菊練りにして蕎麦玉を寝かせている間に、厨房に戻って薬味の葱を刻み、大根と生姜をおろして、YouTubeで中島みゆきの曲を聴きながら一服する。「風の中の昴、砂の中の銀河…」と一見意味不明な歌詞が続いているのだけれど…。時計を見ながら蕎麦打ち室に入り、蕎麦玉を伸して畳んで包丁打ち。生地が硬いから綺麗に均等な幅で蕎麦が仕上がるのでした。この涼しさではお客もあまり期待できないから、今日は8食の蕎麦を用意しての営業です。

 お彼岸を過ぎて、このところ涼しい日が続いているから、先週も20人ほどしかお客は来なかった。例年の事ですが、涼しい気温に慣れてこないと、どうしても蕎麦を食べようという気にはならないらしいのです。今日も暖簾を出してもすぐにはお客は来ないのです。亭主は野菜サラダを盛り付けて、新しい天麩羅油を鍋に入れたり、天つゆを温めたりして準備だけはするのでしたが、昼を過ぎるまではお客が来なかったのです。手伝いに来た女将も手持ちぶさた。

 やっといらっした熟年のご夫婦が、鴨せいろとヘルシーランチセットのご注文で、サラダとデザートの水羊羹が出たのが好かった。しかし、それっきりお客は来なかったので、1時半を過ぎたら亭主は賄い蕎麦を茹でて食べる。今日の蕎麦は硬くてとても美味しかったのです。2時前に女将は家に帰り、亭主も後の確認を済ませて彼女の後を追う。今日は皮膚科の医者に言って薬をもらわなければならなかった。暑かったから汗をかくので頭に湿疹が出来るのです。




10月6日 金曜日 晴れ間が出たと思ったら、お蕎麦売り切れ …

 午前6時の日の出。駐車場の剪定を少しだけしたのですが、ビニール袋八分目でもう疲れてしまった。紫陽花の花を切り、ヤマボウシの出っ張った枝を落として、ヒイラギナンテンの伸びた部分を切り取った。金木犀に辿り着くのは次の定休日だろうか。厨房に入って小鉢を盛り付け、洗濯物を干したら今朝はもうすることはなかったのです。家に戻って書斎に入って、またひと眠りすれば、女将が「ご飯が出来ましたよ」と起こしに来てくれた。

 とても寒い朝だったけれど、空は青く雲一つないのです。日中も気温が上がらずに北風か吹くと言うから、今日のお客は多いのか少ないのか、日曜日に打つ蕎麦粉がもうなくなりそうだったので、蕎麦粉の注文をして、明日届くようにお願いしたのです。スポーツの日があるので三連休だけれど、後半は雨が降りそうで、なかなか難しい。取りあえず今日は5人分を打って昨日の残りと合わせて10人分の蕎麦を用意したのです。それが見事になくなったから不思議。

 平日にそんなにお客が来るとは思えなかったけれど、加水率41%で少し硬めの生地を仕上げる。室温はなんと21℃と今までになく寒いのです。お蔭で蕎麦は綺麗に仕上がって、包丁切りの際にもトントントンと、とても心地よい音が響く。切りべら26本で140gの蕎麦をキッチンペーパーに包んで生舟に並べる。厨房に戻って野菜サラダの具材を刻み、大根をおろして、天麩羅の具材を調理台に並べたら、時間が早かったので豚のハラミの串刺しを始めるのでした。

 大釜のお湯も沸いてポットに湯を入れ、暖簾を出そうと思って、玄関を開ければ電気の検査を再来週にしたいのですがと、若い青年がチラシを配っていた。ついでに蕎麦を食べたいのですけれどと、今度はお客になって本日の一番乗りなのでした。それからが今日の大変なところ。僅か一時間の間に9人のお客がいらっして、昼前にスタッフがやって来て助けられる。12時半に最後のご夫婦が入って蕎麦売り切れなのでした。しかもご主人はせいろ蕎麦を二つ。

 クーラーを入れずに涼しい店内だったのに、外は晴れて気持ちの好い天候なのでした。前半はそれなりに注文を受けてすぐに出せたけれど、後半は天せいろが続いてすぐには調理が終わらない。カウンターに座った最後のご夫婦に配膳できたのが1時前なのでした。せいろ蕎麦二つは多いのではと思ったけれど、蕎麦が好きらしく、小鉢も美味しかったと綺麗に食べて帰られた。会計をした奥様も、真顔で美味しいお蕎麦でしたとおっしゃってくれて嬉しかった。

 こんなに早く売りきれになるとは思ってもいなくて、亭主の食べる賄い蕎麦も残っていない。二組ほど後からいらっしたお客には、申し訳なかったけれど売りきれですとお断りしたのです。早めに後片づけを済ませて家に帰る。まずはひと眠りしてそれから遅い昼食を食べる。そして、夕刻に蕎麦汁の補充とお新香を漬けるために、また蕎麦屋に行くのです。6時半になったところで、今週三日目のプールに出掛けてひと泳ぎです。金曜日は空いているのです。



10月7日 土曜日 朝は13℃まで気温が下がって …

 晴れる土曜日とあって、蕎麦も小鉢も残っていなかったから、6時前に蕎麦屋に出掛けたのです。夕べ漬けたお新香を取り出して、小鉢に盛り付けたら、室温19℃の蕎麦打ち室に入って、一回目の蕎麦を打つ。キュウリもナスも大きくなったものだったから、小鉢は14鉢も取れて、明日までは大丈夫そうな数なのでした。湿度が35%だったから、大丈夫かとは思ったけれどいつもと同じ41%の加水で蕎麦粉を捏ね始めるのでした。やはり硬いけれど頑張って捏ねる。

 最近は蕎麦が硬くて美味しいと言うお客が多いので、亭主も調子に乗って硬い蕎麦を打っているのだけれど、到底1kgの分量では捏ね上げるのに時間がかかる。両掌に納まる750gでちょうど好いのです。それでも少し時間がかかって、煙草を買いにコンビニに寄って家に戻ったのは7時半近かった。待ちかねていた女将がすぐに味噌汁とご飯を運んでくれて、無事に朝食を終えるのでした。食後は書斎に入ってひと眠り。今日は8時半まで眠ってしまった。

 9時に蕎麦屋に着いて、看板を出し、幟を立ててチェーンポールを降ろす。すぐに蕎麦打ち室に入って二回目の蕎麦を打つ。蕎麦粉は600gだけ打つ分しか残っていなかった。蕎麦を打ち終わったところで、宅配便が蕎麦粉を届けてくれた。タイミングは好かったけれど、14食分打ったから、もうこれで好いだろうと厨房に入る。それにしても店内は21℃とこれまでにない涼しさで、外はもっと気温が低いのだろうと思われる。陽射しはあるけれどお客は来るのか。

 女将の三年日記によれば、去年も急に涼しくなった時期には、極端にお客が減ったのだと言う。これにしては平日の昨日は何だったのだろうか。果たして、1時近くまでお客は来なかったけれど、隣町の常連さんがご来店。久し振りに来たというご夫婦は、ヘルシーランチセットのご注文で、野菜サラダと蕎麦豆腐と水羊羹が捌けたので好かった。すぐに、駅前のマンションに住む常連さんがいらっして、ビールとハラミの串焼きに赤烏賊の天麩羅を頼まれる。

 焼酎ライムの炭酸割りも頼まれて、最後にせいろ蕎麦を食べて帰られた。家まで歩いて2km近くあるから「お気を付けて」と声を掛ける亭主と女将。昼になっても蕎麦屋の中は24℃までしか室温が上がらなかった。外は北風で22℃までしか上がらない。晴れていてもこの寒さがやはりお客の足を遠ざけているのだろうか。家に戻って林檎を剥いてもらって、亭主は書斎に入ってひと眠りする。明日の朝は、家のスモモの上に伸びた枝を落とす予定です。

10月8日 日曜日 今朝もかなり寒かったけれど、満員御礼 …

 夕べは9時半に床に就いたのに、夜中に目を覚ましたから、朝は眠かった。朝食を終えて早めに蕎麦屋に出掛け、幟を出したら蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。昨日の蕎麦がだいぶ残っていたから、今朝は500gだけ打って13食分の用意でした。昨日お客が少なかったので、更に気温の低い今日はどうかと思ったけれど、さすがは日曜日とあって、10人を越えるお客が入ったのです。朝の店内は18℃とこれまでにない寒さだった。外は12℃まで下がったとか。

 途中、陽が差したから少しは気温も上がったのでしょうが、日中も22℃を越えることはなかったのです。家の近所のご夫婦が、買い物に出掛ける途中で通りかかり「何時までやつているのですか」と聞いて言ったので「2時までですよ」と応えれば、昼前にお二人揃っていらっした。最初のお客はヘルシーランチセットのせいろと天せいろで、出だしから今日は快調でした。カレーうどんの小父さんが今日も一人でやって来て、豚のハラミの串焼きとデザート。

 今日はサラダもデザートも売り切れたので嬉しかった。1時前に一旦、客足が止まって今日はこれでお終いかと思ったら、電話が入ってこれから4人で行きたいのですがと言う。蕎麦はまだ残っていたから受けて、到着までに天麩羅の食材などを用意しておいた。ところが前にも来たことがあるご家族らしく、せいろ蕎麦の大盛りと普通盛りと白エビのかき揚げを二人前に、かけ蕎麦とお婆さんがキノコ蕎麦をご注文。蕎麦を茹でるのに、亭主は気合いを入れる。

 剪定した玄関脇の紫陽花とヒイラギナンテンが短くなったので、真ん中にある馬酔木が陽を浴びる。春に咲く花なのに、もう花芽が房になって垂れ下がっているではありませんか。3時までかかって女将と洗い物や片付けをして、家に帰れば亭主は書斎に入ってひと眠りです。5時過ぎまでぐっすりと眠って、夕食の食卓につく。夜のアルゼンチン戦のために酒は飲まずに、ご飯をもらうのでした。明日は朝から雨で寒い一日になりそうなので、休日でも心配です。




10月9日 月曜日 終日の冷たい雨で …

 今日は朝も猛烈に寒かったので、暖房を入れて居間の部屋を暖める。外は11℃ほどだけれど、夏の暖かさになれた身体には耐えられないのです。コーヒーを入れて飲み終えたら、今朝はくるまを出して蕎麦屋に出掛けるのでした。どうせお客は来ないだろうけれど、開店の準備をしなくてはならないのです。店の中は18℃と今までになく寒いので、こちらも暖房を入れて温める。蕎麦打ち室も19℃だったけれど、昨日の蕎麦が残っていないので新しく蕎麦を打つ。

 750gの蕎麦粉を41%の加水で捏ねて、しばらく寝かせた後で地伸しを始めるのです。しっかり捏ねて蕎麦玉にした蕎麦を打つには、この地伸しの段階からもう真剣勝負。両掌で均等の厚味になるように、そして正円になるように押し込んで、伸し棒で丸出しに入るのです。上手く伸せないと綺麗な四つ出しも出来ない。伸し棒を転がすにも。両手の圧力が上手く伝わるように調節しながら転がすのです。今朝は一連の作業が上手く終わって綺麗に畳むことが出来た。

 八束の蕎麦を生舟に並べて、降りしきる雨を眺めれば、上手く仕上げた満足感と共に、お客が来ないだろうにという空しさがこみ上げてくるのです。野菜サラダもいつもと同じく3皿盛り付けて、これもそのまま家に持ち帰ることになるのかと思うと、ちょっと寂しいのです。女将が来て暖簾を出してもお客は来るはずもない。雨が強く降りだして、床の汚れ落としを終えた女将は、店の新聞を読み出す始末。亭主は溜まった段ボールの箱を潰して紐で縛っておく。

 1時を過ぎても雨は強くなるばかりで、到底、お客は来そうにないのでした。最低限の洗い物を覚悟しして、賄い蕎麦を茹でて食べる。好く噛まないと食べられないほど、コシのある美味しい蕎麦なのでした。いつもと同じ加水率で、いつもと同じ40秒の茹で時間なのに、何故か最近は硬い蕎麦に仕上がるのです。これも経験がなせる一つの進化なのか。洗い物もないから、後片付けも楽ちんでしたが、月曜日は家に持ち帰る物が多いから、車で来て好かった。




10月10日 火曜日 何年ぶりで夫婦で買い物に街へ …

 今日は天気も回復したので、朝はいつもと同じようにお袋様と仕入に出かけ、蕎麦屋に戻って野菜類を冷蔵庫に収納したら、急いで家に帰るのでした。午前中に女将を連れて船橋まで車で出掛け、すり切れてきたウォーキングシューズを新調した。古くからのデパートの良い点は、売り場が変わらない場所にあり、以前と同じ対応をしてくれるところ。履いていった古い靴と同じ物をと頼んだら、さすがにそれはなく、新しい形でちょうど好いものを選んでくれた。

 このご時世だから、靴の値段も5割近く上がったらしく、仕入れを終えてから来た亭主の財布は空になった。レストラン街で昼飯を食べようと、和食の店を尋ねたらもう長蛇の列で、うなぎ屋で和定食を注文するのでした。自分の蕎麦屋に比べたら、とても可愛い大きさの天麩羅と小さな刺身と小鉢と茶碗蒸しに、味噌汁の付いた定食が二人で5000円以上。それでも満席なのだから、中高年の集う街中の店は懐にゆとりのある人ばかりなのでしょう。

 車で20㎞ほどしかないのに、片道1時間以上かかったから、女将のスポーツクラブの予約の時間に間に合わないと、途中で市民会館の駐車場に寄って、無事に予約を済ませるのでした。久々の遠出に疲れて、家に帰ったら書斎に入りひと眠りする亭主。夕刻に蕎麦屋に出掛けて明日の出汁取りの準備をする。夜は昨日残った蕎麦とキノコ汁で、キノコ付け蕎麦を食べる。これに小鉢を付けて900円で出しているのだから、いかに田舎でも良心的な値段だと思った。




10月11日 水曜日 身体の疲れはすっかり癒えたけれど …

 夕べは10時半まで頑張って起きていて眠ったら、今朝の5時まで目覚めることなく眠れたので好かった。寝起きのコーヒーは蕎麦屋で飲もうと玄関を出れば、目の前にオリオンがくっきりと見えて、星の綺麗な夜なのでした。車でまだくらい中を出掛ければ、東の空がうっすらと明るくなってきていました。スマホのカメラでは丸い点にしか映らないけれど、細く尖った月と明るい金星が並んで、向かいの森の上には不思議な形の雲が幾筋か見えている。

 厨房に入ってコーヒーを飲みながら出汁を取る。一番出汁で蕎麦汁を作って、二番出汁は5㍑の鍋に追い鰹で少し余分に取っておくのでした。涼しくなって暖かい汁の蕎麦が結構出るから、先週も二番出汁が足りなくなったのです。6時過ぎに片付けを終えて、高枝切りばさみを持って家に戻り、隣の家との境にあるスモモの木を切るのでした。夏に一度は剪定してあるけれど、伸びる枝というのはあるものなのです。完璧は目指さずに好い加減で家の中に入る。

 朝食を終えて書斎でひと眠りをしようと思ったけれど、なかなか眠れずに着替えを済ませたら再び蕎麦屋に出掛ける亭主。隣のお花畑に、コスモスの花が今ごろになってやっと咲き乱れている。今年は熱い夏だったせいか花の咲くのが遅いのです。蕎麦屋の金木犀も今ごろになって黄色い花のつぼみが付いて、これから香しい季節になりそうです。洗濯機の中に入れたままだった洗濯物を干し終えたら、厨房に入ってデザートの水羊羹を作り、蕎麦豆腐を仕込む。

 区切りの好いところで使った鍋を洗って、家に帰れば11時前。大鍋に湯を沸かして蕎麦を茹でるのは亭主の仕事で、女将が切り干し大根の煮物と蕎麦豆腐の残りを小鉢に盛って出してくれる。すべて先週の蕎麦屋の残りものだけれど、これがまた美味しいのです。家の大鍋は蕎麦屋に比べたらとても小さいから、どうしても蕎麦が上手く茹でられない。それでもなんとかコシのある蕎麦を食べられたから、好しとしなければいけない。小鉢は客も褒める絶品です。

 食後にまた書斎に入ってひと眠りしようとしたけれど、どうも今日は眠れない。定休日の二日目は身体の調子も回復して、疲れていないから眠くならないのです。女将がスポーツクラブから帰るのを待って、また蕎麦屋に出掛けていく。朝のうちに作った蕎麦汁を蕎麦徳利に詰めて、塩で押し漬けにしてあった大根の水を絞って、甘酒の素と砂糖で漬け直す。刻み柚子と京唐辛子とを加えて明日の小鉢の一品目を用意する。糠床にお新香を漬けたら、天麩羅の具材を切り分けて今日の仕込みを終えるのでした。

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2023年10月初め



10月1日 日曜日 気温が低くなって曇りだからか …

 夕べの夜の防犯パトロールが効いたのか、今朝は疲れて身体が動かなかった。拍子木を打ちながら4㎞ほどの距離を歩いただけなのに、家に帰れば汗だくですぐにシャワーを浴びたのです。土曜の夜のパトロールは、昼の蕎麦屋の仕事を終えてからなので、特に疲れているのです。それにしても、体力が落ちているのが目に見えて分かる。これが古稀を過ぎた自分の肉体の現実なのだろうか。そう言えばプールで泳いだ夜もぐっすりと眠ってしまう。 

 刈り残した家の木槿にまた花が咲いている。蕎麦屋に着いてみると夏の始めに剪定した植木がもうぼさぼさの状態。早く家の木槿を剪定して、こちらに取りかからなければ。朝の仕事を終えて、蕎麦打ち室に入れば、室温は26℃、湿度は60%で加水率41%。いつもと同じくしっとりとした生地が仕上がるのでした。切り幅もほぼ均等で切りべら26本でひと束140g前後での仕上がり。蕎麦が打ち上がれば、後はいつものように野菜サラダを刻むだけなのです。

 厨房に戻って今日の大根をおろしたら、まずはブロッコリーとアスパラを茹でる。茹で上がる前にレタスを洗って、笊に上げておきます。時間があったのでキャベツの葉も用意しておく。最近はこの段取りが早くなったのか、作業の時間が短縮していると感じる。ブロッコリーとアスパラを笊に上げたら、キャベツと紫玉葱を刻んでから、アカと黄色のパフリカを刻み、人参のジュリエンヌに挑戦するのです。包丁が切れないとどうしても千切りになってしまう。

 外は曇り空で時折雨も降っている。そんな中をお客がひと組駐車場に車を止めた。天せいろ二つをご注文なのでした。天麩羅を揚げている間に、常連さんがやって来て、最近はキノコ付け蕎麦の大盛りを頼まれる。お客が帰って暇になった頃に、メールが届いているのに気が付いて、見れば古い友人からの誕生日祝い。女将と二人で読みながら、互いに古稀を過ぎた日々の生活を思うのでした。木槿の剪定が終わったら、蕎麦屋の植木の剪定をしなければ。

 お客が少ない日曜日は、最近では珍しいけれど、女将が言うにはこの気温の低さが原因なのだとか。帰り道、みずき通りのハナミズキの木を眺めたら、確かに紅葉が始まっているではありませんか。季節は確実に秋になって、これから涼しくなる毎日なのでしょう。夏ばてもなさそうだから、少し元気を出していろいろと活動を始めなければ。取りあえずは蕎麦屋の木々の剪定と雑草取りか。嫌になるけれど、他に誰もやってくれないので仕方がないのです。




10月2日 月曜日 やはり涼しすぎてお客は来ない …

 今日は蕎麦を打たないことに決めたから、9時前に家を出たのです。剪定を終えた木槿は綺麗に枝を切りそろえて、少しは見栄えがするのでした。通りに出れば涼しい秋の風が吹いて、今日のお客の入りが心配された。気温が下がると、お客は少なくなるものなのです。みずき通りを越えて蕎麦屋に向かう途中のお宅には、歩道に鶏頭の花が咲いて珍しい光景。きっと家の主もこの花を咲かせてやろうと思ったに違いないと思ったのです。

 蕎麦屋に着いて昨日の洗い物を片付け、大鍋に水を汲んで、洗濯物を干しても、まだ時間に余裕があった。タブレットの充電をしながら、中島みゆきの音楽を聴いてお茶を飲む。いろいろな機能の付いている新しいタブレットの方が、先に電池切れになるのでした。店内は24℃とエアコンを入れなくても涼しいから、窓を開けて新鮮な空気を入れる。昨日残った蕎麦を確認して、小鉢や蕎麦汁の数を調べておくのです。後は大根をおろして野菜サラダを作るだけ。

 野菜サラダを刻んでカウンターに並べたら、天麩羅の具材を調理台に並べて、ポットにお湯を入れ、テーブルを拭いたら開店の準備は終わり。駐車場に出て、植え込みの様子を見れば、夏の初めに剪定した金木犀がまた上に伸びている。もう花が咲いて好い香がする時期なのに、今年は切り詰めてしまったからか黄色い花が見えないのです。明日の朝にでも伸びた上の部分は切っておかないと、幹がどんどん太くなってしまう。枝を梳きながら切るのは難しい。

 待てど暮らせどお客は来ないと思っていたら、閉店間際にご夫婦がいらっして、天せいろを二つご注文。ちょうど天麩羅の具材を揚げて家に持ち帰ろうと思っていたから、すぐに仕上げてお出しするのです。今日は蕎麦も随分と残ったから、天麩羅や小鉢や蕎麦豆腐と合わせて、スタッフにもお裾分けをするのです。スタッフが帰った後は、亭主が一人で洗い物に精を出す。お客が少なくても、最終日の洗い物は、意外と沢山あるのでした。

 家に帰ればまだ女将は帰っておらずに、冷蔵庫に持ち帰った荷物を入れておく。昼を食べていなかったから、3時半になるのでラーメンを作って一人で食べて、書斎に入ってひと眠りするのでした。目覚めれば5時半過ぎで夜のプールに行く準備をしたら、コーヒーを入れて飲む。少しだけでも、やはり泳ぎに出掛けた方が好いと、自分に言い聞かせるのでした。夜は洋画を観ながら酒を飲み、このブログを仕上げている。明日の朝は仕事が出来るだろうか。



10月3日 火曜日 朝は14℃の涼しさで …

 今年はお隣のコスモス畑の開花が随分と遅かった。熱かった夏の影響だろうか。今朝はやけに寒くて、長袖の上にジャージの上着を羽織らなければいけないほどの涼しさなのでした。週の終わりに泳いだ夜は、やはりなかなか眠れずに、朝の仕事は出来なかった。厨房に入って、昨日の洗い物を片付けてから、お袋様に電話をして今週の仕入れに出掛ける。空は青く晴れていたけれど、空気が乾いてとても涼しいのです。陽が高くなれば暑くなると言うけれど。

 蕎麦屋に戻って10時過ぎ。買って来た野菜類を冷蔵庫に収納したら、大根を一本だけ残して、なた漬け用に切って塩で押し漬けにしておく。11時前に家に帰り、昼は昨日残った蕎麦を茹で、揚げて帰った天麩羅を焼いてもらって天せいろ。お客が少ない週は、残りものが多いので、その消化が大変なのです。食事を終えたら書斎に入ってひと眠り。この時点ではエアコンを点けて、部屋を涼しくしなければならなかった。朝と昼の寒暖差が激しいのです。

 女将のスポーツクラブの予約を無事に終えたら、3時になる前に蕎麦屋に出掛けて、朝漬けておいた大根の水を切って甘酒の素を加え、砂糖と刻み柚子と京唐辛子を加えて、更に漬け込んでおく。そして、いよいよ懸案の駐車場の木の剪定を始めました。涼しいので身体を動かすのが随分と楽だったけれど、思っていたよりも枝の分量が多く、金木犀の枝を90㍑のビニール袋一杯になるまで切り続けたけれど、まだ半分も終わらないのでした。

 電動のバリカンで刈ってしまえば楽なのかとも思うのですが、枝や葉が飛び散って後の掃除が大変だから、一本一本枝の様子を見て手刈りで進める。袋一杯で約40分。今日はここまでなのです。洗濯機の中の洗濯物を干したら、酒屋に空瓶をひとケースで持って行って、瓶生ビールを1ケースもらってくる。冷蔵庫にはもう5、6本しか残っていなかったのです。業者に電話をして鴨肉と海老を注文しておく。家に帰れば夕飯の時間で、豚のハラミを焼いて一献です。



10月4日 水曜日 朝はのんびりとした定休日二日目 …

 今日はゆっくりと10時過ぎに蕎麦屋に出掛ける。玄関を出て庭に入るところにある金柑の実を見て驚いた。なんと夏に摘果をした東側の実が随分と大きくなっていたのでした。実の数が減ってもこれなら十分に楽しめる。先週は南側の実も摘果したけれど、ちょっと時期が遅かったかも知れない。もともと大粒の実がなる木を植えたのだから、これをキチンと育てないのはやはり管理が悪いのです。蕎麦屋に着いてすぐ、用意しておいた出汁取りの鍋に火を入れる。 

 一番出汁を取り終えて、蕎麦汁を仕込んだら、その隣の火口では二番出汁を取る。奥の火口は、先週の残りの二番出汁で天つゆを作っているのです。1時間ちょっとの午前中の仕込みで、家に帰って昼飯を作らなければなりませんでした。今日は蕎麦屋の残りものを使って、カレー炒飯とキノコ汁。ガスレンジに高温ボタンというのがあったのを思い出して、これで炒めたらパラパラの炒飯が出来たので嬉しかった。食後は書斎でひと眠りのはずがなかなか眠れず。

 仕方がないので1時になったら蕎麦屋に出掛けて、雨が止んでいたので、駐車場の剪定を少しだけしておく。車が入ってきても、車のセンサーに感知されないように、前と下の枝を払ったのです。大きな金木犀の木は時間がかかるのでまた今度。家の女将に「店屋なのに駐車場の雑草が見苦しいわ」と言われたので、少しは草も刈っておいた。それこそ毎日のように、草刈りと剪定を繰り返さなければ、綺麗にはならない。とても一人では出来ないと思う昨今です。

 厨房に入って蕎麦豆腐と水羊羹を仕込む。いろいろと小物を用意しておくためには、細かな時間が必要なのです。次に切り干し大根の材料を用意したら、次々と胡麻油で炒めて出し汁で煮る。隣の火口ではキノコ汁を作っておきます。明日も涼しいでしょうから、案外、キノコ付け蕎麦が出るかも知れない。300円近い鶏肉を切って入れるから、5種類のキノコと合わせて、食材費だけでも1000円をこえる。5杯取れても、やはり早めに値上げをしなければ。

 明日の天麩羅の食材を切り分けて、蓮根と南瓜に火を通し、4時前にすべての準備が終わるのでした。午前中にゆっくりとした分、午後の三時間はきつかった。冬時間になった今日は6時から防犯パトロールの巡回がある。天気予報では雨だと言うけれど、4時には夕食を作って台湾混ぜ蕎麦と餃子を食べておく。ひと眠りして外に出てみれば、幸か不幸か雨が降っているではありませんか。急遽、プールに行く支度をして、夜のプールでひと泳ぎです。