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2023年9月末



9月27日 水曜日 久し振りに病院に行ったら …


 今朝は4時に目が覚めて、コーヒーを一杯飲んだら蕎麦屋に出掛けて、蕎麦汁を蕎麦徳利に詰めたり、洗濯物をほしたりと細かな仕事をこなしたのです。ところが6時を過ぎた頃にどうしても眠たくなってしまったので、家に戻って書斎でひと眠りしたのです。予定では、庭の木槿の剪定をするはずだったのですが、朝食の前に目覚めて一休みしている間に、月に一度の通院の時間になってしまったのでした。今月は薬をもらって先月の検査結果を聞くだけ。

 ところが銀行でお金を下ろしてから整形外科に行けば、いつもと違ってもう患者で溢れているではありませんか。1時間半も待ってわずか2分の医者との話。1年半も経っているから、全く問題はなさそうなのに、数値が正常範囲になって1年だから、次は更に弱い薬にしましょうと言われる。薬局によって薬をもらうまでにまた待たされる。駐車場の精算をしようと思ったら、例によって車のナンバーが思い出せない。列に並んだ人たちを待たせて迷惑をかけた。

 もう11時近かったので、そのまま家に帰って昼食の支度を始めるのです。女将が店で残ったキャベツを蒸かしたというので、焼きそばの残りでソース焼きそばを作り、亭主はラーメンをあんかけの湯麺にして食べる。午後は少しだけ昼寝をして、2時には蕎麦屋に出掛けて今日の仕込みを始める。デザートの抹茶小豆や蕎麦豆腐を仕込みながら、タブレットで中島みゆきの曲を聴く。女将は曲調の暗い曲が多いから、同世代でもあまり好きではないと言う。

 ほうじ茶やコーヒーを飲んで一服しては、次は何をすれば好いのかを考える。使った鍋を洗っては次の仕込みに入るのです。最後の30分は明日の天麩羅の具材を切り分けて容器に詰める。やっと5時前に仕込みが終わって、家の酒がなくなってきているのを思い出して、酒屋に寄って炭酸水と一緒に、台湾まぜ蕎麦のカップ麺を買って家に戻るのでした。カップ麺もだいぶ進化して、この混ぜ蕎麦はなかなか美味しい。夕食を食べないから夜食にはちょうど好い。

 11月18日土曜日の午後3時から、横浜で四年ぶりの高校のクラス会を開くと、日にちも時間も二転三転して連絡が来たけれど、詳細はまだらしく幹事も大変な様子です。蕎麦屋を臨時休業にしなくてはならないし、現地まで出掛けて行くのも時間もかかるので、早く決定版を知らせて欲しいものです。横浜までは直通の電車で約2時間もかかるから、昼を何処かで食べなければ。横浜の友人に久し振りに連絡をして、昼を一緒に食べられれば嬉しいのだけれど …。


9月28日 木曜日 日中は暑さがぶり返してきたか …

 5時過ぎに玄関を出れば、先日剪定した庭へ続く場所にある木槿は綺麗に枝を揃えて刈られているのに、正面の木槿はまだぼさぼさの状態なのです。涼しい朝のうちに剪定の作業をしたいところですが、今朝は蕎麦屋でやることが沢山あって、それどころではない。朝飯前のひと仕事にしては、今朝は随分と沢山の仕込みをしたのです。まずは今日打つ蕎麦の数だけ小鉢を盛り付けて、冷蔵庫に入れておきます。コーヒーを飲む暇もなく忙しく動き回る。

 次に生もの用のまな板を取り出して、解凍してあった豚のハラミを切り分ける。今日は竹串10本分の肉が取れて。一つ一つ竹串で刺していく。タッパに入れて真空フリーザーで保存します。手間はかかるけれど、既製の串刺しになった物に比べると味が違うのです。一手間掛けて美味しくお客に提供できれば、調理人としてこれほど嬉しいことはない。生もの用のまな板を出したところで、冷蔵庫から鶏肉を取り出して、キノコ汁に入れる鶏肉を小さくカットする。

 1600ccの鍋に一杯作って、塩味を効かせたら、半分は電磁調理器用の鍋に移し、残りはタッパに入れて冷蔵庫で保存する。使い切れなかったキノコの残りは、冷凍室に入れておきます。5種類のキノコと鶏肉で作って、だいたい5人分ぐらいしか汁が取れないから、原材料費を考えても900円では、せいろ蕎麦の670円が含まれているから、当然、利益が出ない。最初の価格設定が低すぎるのです。1年間この価格でやって来たから、そろそろ値上げしても好いか。

 洗い物を片付けていたら7時を過ぎたので、家に戻って朝食を食べる。今朝のおかずは銀ダラの煮付けだったので、美味しくご飯を食べられた。食後のお茶をもらったら、書斎に入ってひと眠り30分なのです。目覚めたらまだ外は曇っていた。今日は暑くなるという予報なのに、蕎麦屋まで行く間は陽射しもなく涼しいものでした。幟を立ててチェーンポールを降ろし、看板を出したら、まずは蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。850g9人分の蕎麦を仕上げる。

 野菜サラダを作りながら、大根や生姜をおろして、薬味の葱を刻む。11時には終わるから後は開店の準備。暖簾を出す10分前には、もうお客がいらっして天せいろとぶっかけ蕎麦のご注文なのです。外は陽が出て来て次第に暑くなってくる。12時前にもうひと組のお客が入って、女将が手伝いに来てくれる前に、亭主は結構忙しい。1時半に最後のお客が帰ったので、亭主はかき揚げを揚げて、賄い蕎麦を食べておく。暖簾を下ろしてから来たお客にはご免なさい。

 2時半には女将と家に戻って、亭主はエアコンの効いた書斎でひと眠り。4時過ぎに目が覚めて、今日は蕎麦屋に行かなくても好かったから、玄関前の木槿の剪定を始めた。女将が出て来て切った枝の袋詰めをしてくれる。それでも30分ほどで二人とも汗をかいたから、残りはまた明日の朝にしようと言うことになる。早い夕食を食べて、亭主は久々の木曜日にプールに出掛ける。帰りに階下のスーパーで、美味しそうな糖度18の巨峰とシャインマスカットを買う。



9月29日 金曜日 期待した仲秋の名月も雲の合間から …

 夕べはプールで泳いだから、今朝は7時まで目が覚めなかった。朝が涼しくなったのもよく眠れる原因なのかも知れない。女将の見ている朝ドラが終わる頃には、蕎麦屋に出掛けようと玄関を出る亭主。昨日の夕方に正面の木槿を二本、剪定したのが一つの成果で、女将が切り払った枝を袋に詰め、今朝のゴミ出しで捨ててくれた。それでもまだ左側の二本が残っている。前の通りの側に伸びた枝も払わなければならないから、来週まではかかりそうなのです。

 早めに蕎麦屋に着いて、まずはコーヒーを入れて今日の段取りを考える。週の営業の二日目はあまりすることがないから、とにかく蕎麦を打ってと思ったから、蕎麦打ち室に入って750gの蕎麦を打つのでした。加水率41%で蕎麦粉を捏ねて行けば、じきにねっとりとしてくるから、これが菊練りに入る合図なのです。早すぎても駄目だし、遅すぎればそれだけ時間がかかることになる。今日も上手い具合に生地が仕上がって、ビニール袋に入れて寝かせておきます。

 その間に厨房に戻って、大根をおろし、細々とした準備を整えておく。上手く仕上がった生地は伸しても綺麗に広がって、畳んで包丁切りをするにも何の問題もないのでした。この時期の気候に慣れて来たというか、しばらくはこの調子でいけば好い。昨日残った3束の蕎麦に加えて、今日の8束で11食分の蕎麦を用意して今日は営業を始めるのです。そんなにお客が来るはずもないけれど、明日の土曜日に蕎麦打ちを一回で済ませるように深謀遠慮なのでした。

 朝のうちは曇っていた空も晴れ間が覗いて、今日の仲秋の名月はどうなるのだろうかと少し気になるのでした。昔はお袋様にススキを取って来いと言われて、近所の原っぱで摘んでくれば、一升瓶に差して飾り、作ってくれた団子を並べたものです。そんな風習が今でも少しは残っているらしく、家に帰る途中で、ススキを持って隣の家に出掛ける近所のお宅に行く姿を見かけた。今日もお客は少なかったけれど、1時過ぎに珍しく家のご近所の親父様がご来店。

 亭主よりも一回り以上も年上なのに、元気でいるから驚いた。週に三日はスポーツクラブに出掛けてエアロビクスをしているとか。元気なお年寄りを見るにつけ、まだまだ亭主も頑張らなくてはと思うのです。家に戻ってひと眠りしたら、夕刻になって目覚めて蕎麦屋に明日の漬け物を漬けに出掛ける。夕食は沢山残った野菜サラダを肉を加えてあんかけ風にしておかずを作る。9月も明日で終わるけれど、まだまだ残暑は続くらしいから体調管理をしっかりと。




9月30日 土曜日 少しは涼しくなったのか …

 湿気を除けばかなり涼しくなった朝。それでも剪定していない庭の木槿はまだ咲き続けている。来週にはこの花の部分も切り取ってしまう予定。みずき通りのハナミズキの葉も黄葉しているのか枯れているのか、朝夕の涼しさがまだ足りないらしい。途中で立ち止まらなくても、ここまで歩いてこられるようになったから、やはり、かなり涼しくはなったのでしょう。蕎麦屋に着いて看板と幟を出したら、チェーンポールを降ろして今日も活動開始です。

 昨日の晩に糠床に浸けておいたキュウリとナスとカブを取り出して、小鉢に盛り付けておきます。他に切り干し大根や大根のなた漬けもあるので、これで日曜日までは持ちそうな量。いつも最初に漬け物を仕込んでしまうと、週末までに出ないと味が悪くなるので、今週は金曜の夜に漬け込んでみたのです。煎り糠を足したので、少し長し時間漬けたけれど、ちょうど好い具合の味になった。漬け物とはいえども、やはり美味しくなければお客に申し訳ない。

 蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。昨日の残った蕎麦と合わせて、今日は14食の蕎麦を用意した。加水率は41%ちょうどで、今朝は少し硬めに仕上がったから、伸して畳んで包丁切りをしても、綺麗に仕上がったのです。このところ、蕎麦が上手く打てているから「お蕎麦美味しかった」と言って帰られるお客が多いので嬉しいのです。蕎麦粉を溶いて作る蕎麦湯も、綺麗に飲み干して帰るお客が多いと嬉しい。目の前でその成果が試されるからハラハラする。

 今日はヘルシーランチセットとカレー蕎麦の大盛りが出たので、野菜サラダが二つも売れた。開店前に手間を掛けて作った甲斐があるというもの。今週のパイナップルは当たりで甘かった。難を言えばミニトマトの味が今ひとつなのです。昼過ぎに雨が降りだして、気温も低かったからか、今日は週末の割にはお客が少ない。ラストオーダーの時間が過ぎたら、女将と洗い物と片付け物を済ませて、家に帰るのでした。裏の幼稚園の運動会も無事に終わったらしい。

 午後の昼寝をしてから、夕刻に蕎麦屋に出掛けて、昼の間に準備しておいた出汁を取る。5時前に家に戻って、早めの夕食に残った野菜サラダで、カレーあんかけの肉炒めを亭主が作る。今日は今月最後の防犯パトロールなのでした。涼しくなって活発に活動する蚊の対策に、防虫スプレーを身体中に塗って、集合場所に出掛ける。十六夜の月が大きく見えて、皆で「好い月夜だ」と言って喜んだ。汗だくになって家に帰って、すぐにシャワーを浴びるのでした。

 今日で今月も終わり。月の終わりの決算を終わらせて、電気代が夏前の倍に増えているので驚いた。今年は熱い夏だったから、エアコンを相当に使ったのです。売り上げはコロナ禍前の状態まで戻って、仕入れも工夫するようになったからか、若干の黒字が続くのが嬉しいのでした。だだ、仕入れの金額は増えているから、やはり食材の値上げが響いているのでしょう。女将は「値上げしないの?」と言うけれど、これが思ったよりもなかなか難しいのです。

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2023年9月下旬




9月20日 水曜日 彼岸の入りは花を買いに出て …

 9時前に蕎麦屋に行けば、今日は早くからトラックなどが出て、蕎麦屋の前の古い舗装を剥がしていました。ちょうど店の前で終わりと見えて、続きは明日になりそうなのです。昨日、片側を剥がしてアスファルトを敷いたから、今日は反対側を工事している。片側交互通行で、通りを走る車も少し待つだけだから仕方がない。心配なのは明日の昼間で、蕎麦屋の営業時間に、いったいどんな方法で工事をするのだろうか。お客の車が入れるのだろうか。

 厨房に入って蕎麦汁の補充をしておく。2台のタブレットは、カウンターに置いて、一週間分の充電をしておくのです。蕎麦徳利を冷蔵庫に入れたら、今度は抹茶小豆の仕込みをする。固まるまでに蕎麦豆腐を造って型に入れて冷やすのです。女将から電話が入って家の台所の水道工事が無事に終わったという知らせ。お湯の管から水漏れがしていたのです。10年が寿命と言うことらしいが、もっと長く使った気がする。古くなると何でもガタが来るから大変です。

 一昨日の洗濯物を洗濯機から出していなかったので、店で着ているユニフォームや布巾類を取り出して干しておきました。11時前だったけれど昼食の用意があったから早めに家に戻るのでした。家の冷蔵庫には、蕎麦屋から持ち帰った、ピーマンや掻き揚げに使う人参や玉葱を刻んだものが、随分と残っていたので、スパゲッティーを茹で、市販のミートソースを加えてナポリタン風にして食べた。スープはキノコ汁の最後の残りをコンソメ味にしました。

 食後は冷えた書斎に入ってひと眠りです。女将はその間にもうスポーツクラブに出掛けて行った。今日は彼岸の入りだけれど、夕刻から激しく雨が降るという予報だったから、お袋様と相談して墓参りは明日の遅い午後に行くことにしてある。明日は蕎麦屋の営業もあるし、夕刻には業者が注文した食材を運んで来るから、昼寝をする間もなく出掛けて行かなければならない。当然、花を買いに出る余裕はないだろうと思って、隣町のスーパーに出掛けて花を買う。

 さすがに彼岸の入りとあって、店の広い入り口に一杯花が並んでいた。父の墓と義父母の墓と弟家の墓の分、三種類の花束を二束ずつ買って家に戻る。バケツに水を汲んで花束を入れたら、ちょうど女将が帰ってきた。亭主はそれから蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みなのです。そろそろ店の前の工事も終わるかなと思ったけれど、大きなトラックがちょうど駐車場の前に停まっている。運転手気が付いて通してくれたから助かった。帰る頃には工事は終わり、激しい雨が降りだしていたのです。夜の防犯パトロールは中止だろうと、大相撲を観ながら焼酎を飲み始めた。


9月21日 木曜日 いよいよ道路工事は蕎麦屋の前に …

 夕べ漬けたお新香が気になって蕎麦屋に出掛けた朝でしたが、家に戻って朝食を済ませ、再び蕎麦屋に行った頃には、もう道路工事が始まっていました。まさに蕎麦屋の真ん前で、古い舗装を剥がしてトラックに積んでいる。蕎麦屋の開店に間に合うようにと、早くから始めてくれているのだろうか。道路の誘導員の小父さんが、亭主に向かってOKサインを出すばかりで、心配しながら蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。加水率は41%。気温はいつもより低い。

 しっとりと捏ね上がって菊練りを済ませたら、蕎麦玉にして寝かせておく。その間に厨房に戻って、葱切りと大根をおろし、最後に生姜を擦るのです。何時も使っている細葱を買うのを忘れたらしいので、鴨せいろ用に買ってある長葱を刻んで代用した。メモを印刷してスーパーでもチェックしているのに、気が付かないということがあるものなのです。もっと緻密に買い物をしないと、何遍も買いに出掛ける手間が惜しまれるのです。

 上手く仕上がった生地は伸して畳んで、切りべら26本で140g前後に切りそろえる。このところ平日にはお客が少ないから、今日は8人分だけ打って生舟に並べた。昼前にご夫婦でお客が来たけれど、一回目に剥がしたアスファルトが、随分と深くまで掘られていたので、車高が低くて駐車場に入れなかった。誘導員の小父さんが少し先の空き地に止めるように行ってくれたので、そこから歩いて蕎麦屋にいらっしたのです。今日は昼前のこのお客さんだけで終わり。

 片付けを済ませたら、早めに女将と家に戻り、ひと休みしてお袋様に電話をして、車で迎えに行き、彼岸の墓参りに出掛けるのでした。雨がぱらつく空模様で風が強かったので、線香になかなか火が点かなかった。蕎麦屋の前の通りを通らないようにと遠回りをしたけれど、結局は、お袋様の住むマンションの手前で止められたのです。家に戻ってやっとひと眠り。夕刻は業者が食材を運んで来るから、また蕎麦屋まで行かなくてはならない。何かと忙しい一日。




9月22日 金曜日 曇り空の金曜日なのになぜかお蕎麦完売 …

 朝飯前のひと仕事に出掛けた帰りに、お袋様の家に寄って昨日仕入れた鰺の味噌煮を届けた。7時前だというのに、もう洗濯物を干し終わったと言うから、朝から元気な証拠。「上がっていけば」と言われたけれど、亭主も朝食の時間だったで、そのまま家に戻ったのです。今朝のひと仕事は、豚のハラミを切り分けて串に刺し、キノコ汁を仕込んで塩味だけ付けておきました。注文があってから蕎麦汁を加えてちょうど好い味にするのです。

 少し涼しくなったからか、連日、出るので嬉しい。鶏肉と何種類ものキノコを出汁で煮た汁に、せいろ蕎麦と小鉢を付けて900円というのは、少し安すぎたかも知れない。一度メニュー表に載せたから、変えずにそのままになっている。他のメニューとの関係もあるのでなかなか変えられないのです。家に戻って女将の作った朝食を食べ、お茶を飲んで洗面と着替えを済ませたらひと休み。ひと眠りしたいところだけれど、そんな時間はないので蕎麦屋に出掛ける。

 蕎麦屋の前のバス通りは、着々と工事が進んでいる。昨日までに小学校の坂道を基点として、蕎麦屋の区画の500mほどの全区間に一度目のアスファルトが敷かれ、今朝は、車が両方向とも通れるようになっていました。今月いっぱいが工期だから、来週には最後の舗装が終わるのでしょう。これで雨が降っても車が通ってしっぱねを浴びる心配がなくなる。蕎麦打ち室に入って蕎麦を打ち始めたら、二度目の舗装のアスファルトを運ぶトラックが通り始めた。

 今朝は昨日の蕎麦と合わせて10食の蕎麦を用意しました。平日だからそんなに出ることはないと思っていたけれど、普段、日曜日にしか来ない常連さんのご夫婦が、開店して直ぐにいらっした。今日は「鴨せいろの大盛りと普通にハラミの串焼き三本」と、先に店に入った奥様がおっしゃる。続けて、いつも辛味大根とせいろ蕎麦の大盛りを頼まれる常連さんがご来店で、今日はキノコ付け蕎麦の大盛りというご注文。途中でスタッフが来てくれて助かったのです。

 雨のそぼ降る陽気だというのに、その後もお客は止まらないのです。12時半に入ったお客を最後に蕎麦は売り切れた。短時間にお客が集中したから、何人入ったのかも覚えていない。亭主は天麩羅を揚げて蕎麦を茹でるだけなのでした。1時過ぎにはお客も全員帰られて、やっと一息入れる。スタッフも平日の混みようには驚いていました。洗い物と片付けを終えたら、早めにスタッフを帰し、亭主は一人遅い昼を食べるのです。家に帰ってぐっすり夕方まで眠る。




9月23日 土曜日 秋分の日、暑さ寒さも彼岸までか …

 明け方から強い雨音が聞こえて、7時間も睡眠を取った亭主は、なかなか起きられなかった。夕べはプールも休みにしてゆっくりとしたつもりなのに、季節の変わり目はどうも身体が疲れるらしい。自分の身体の調子にあまり逆らわずに、生活しているのですが、糠漬けは漬けすぎると塩辛くなってしまうので、6時過ぎに蕎麦屋へ出掛けて、糠床からお新香を取り出す。本当は蕎麦も一回目を打って起きたいのだけれど、それだけの時間はなかった。

 家に戻って朝食を食べたら、また眠くなったのでひと眠りする。どうも昨日の疲れが抜けていないようなのです。仕方がないから、早めに洗面と着替えをませて、雨の中を傘を差して蕎麦屋に向かうのでした。いつになく涼しいので、今日は長袖のポロシャツを着て家を出た。蕎麦屋に着いても幟を出さずに、そのまま厨房に入ってコーヒーを入れて飲む。雨が降っていても、さすがに土曜日だから今日は蕎麦を二回打たなければいけないので、気合いを入れる。

 湿度は80%もあるけれど、室温は24℃なので、いつもと同じく加水率は41%のまま、蕎麦粉を捏ね上げるのでした。少し柔らかい生地の仕上がりでしたが、何とか伸して切りべら26本で140g前後の蕎麦を仕上げる。750gと500gの二回を打って、13食の蕎麦を用意しました。冷たいこの雨だから、どれだけお客が来るかは分からないけれど、小鉢の数だけは蕎麦も用意しようと考えたのです。今日はお彼岸の中日だから、雨でもお客が来るかも知れない。

 蕎麦打ちに時間が取られたから、11時過ぎまで野菜サラダの具材を刻んでいたけれど、女将が来てくれる日なので、他の仕事をしなくて好いから助かった。開店の15分前にはもう駐車場に車が入ったけれど、まだ大釜の湯も沸いていなかったので、10分前まで待っていただいた。ひと組店に入れると後が続くもので、開店時刻の前にもう四人もお客がテーブルに座っている。いきなりヘルシーランチセットの天せいろをご注文で、次のお客も天せいろのご注文。

 油の疲れ具合を見ながら慎重に天麩羅を揚げる亭主。続けて揚げると温度が下がるからなのか、どうしてもカリッと仕上がらないのです。ご近所のご主人がいらっしてカレーうどんを頼まれる。男性二人のお客はせいろ蕎麦の大盛りに、天せいろと白エビの掻き揚げと赤いかの天麩羅をご注文。ひと休みする間もなく、次のお客が入ってくるので、厨房は大忙しなのでした。1時過ぎに常連の老夫婦がいらっして、「売りきれ」の看板を出しました。

 生舟には、蕎麦は二束残っていたけれど、ちょうど天麩羅の具材もなくなって、奥様がお酒を飲まれるから、これで最後だろうと思ったのです。2時には洗い物を始めて、ちょうど雨の上がった3時前には女将と家に帰る。柿を剥いてもらってひと休みしたら、亭主は書斎に入ってひと眠り。目覚めた頃には女将はお遣いに出掛けていた。大相撲を観ながら夕食を食べて、お茶をもらったら、亭主は風呂の時間まで約2時間、蕎麦屋に出掛けてひと仕事です。




9月24日 日曜日 20℃以下に下がる秋の朝 …

 昨日の反省から、今朝は4時半に起きて5時には蕎麦屋に出掛けました。工事中の標識のライトが点滅する中を左折して駐車場に車を入れる。昨日の洗い物を片付けたら、蕎麦打ち室に入って一回目の蕎麦を打つ。室温は24℃、湿度は60%。外はだいぶ涼しいから、窓を開けて冷気を入れました。加水率は41%。少し柔らかめだけれど、作業はし易いのです。この間、蕎麦切り包丁を研いだせいか、蕎麦切りの時に苦労せずに、均等に切り終えることが出来る。

 6時過ぎに家に戻って、約1時間、書斎に入ってひと眠りする。7時のニュースをかけたテレビの音を聞きながら食堂に入れば、ぷーんと酢飯の匂いがして、今朝は手巻き寿司だと分かるのでした。紫蘇の葉と山葵を添えて、ご飯一膳分を三つ食べれば、もう腹は膨れるのです。週末は蕎麦屋の手伝いで女将も忙しいから、魚の代わりに鮪のネギトロを食べるのがちょうど好い。女将の作った炒め鱠も、少し味を濃くしてもらったら美味しく食べられた。

 二度目の蕎麦打ちは9時過ぎから始めて10時前には終わった。今日は15食を用意して営業を開始したら、昨日と同じで早くからお客か様がいらっして、10人を越える数なのでした。洗い物をする暇もなく、カウンターに下げた盆と蕎麦皿が並ぶ。日曜日のせいか、今日はビールを頼まれるお客が多かった。天せいろの次に注文の多かったのは、キノコ付け蕎麦で、少し涼しくなったから、秋の味覚を味わうお客が増えたのだろうか。デザートは一年ぶりで蕎麦饅頭。

 洗い物をする暇がなかったので、2時に閉店してから、3時までかかって女将と二人で片付けをしたのです。途中で休憩をして、女将は店の新聞を読んで、夜の大相撲の対戦相手を知らせてくれる。家に戻れば、亭主は書斎に入って例によってひと眠り。その間に女将は買い物に出掛けたらしい。夕食が終わって、亭主は風呂の時間まで今日も蕎麦屋に出掛けていく。お客が増えるとやることが沢山あるので、ちょっと大変です。最後にお新香を漬けたら家に戻る。




9月25日 月曜日 前のバス通りの工事も終わりに近づく …

 今朝も6時になったら、夕べ浸けておいたお新香を糠床から取り出しに蕎麦屋に出掛ける。日の出が遅くなった太陽が、森の向こうから朝の光を届けてくれるのです。前のバス通りは、片側だけ最後のアスファルトが敷かれて、蕎麦屋側の残り半分は今日の作業になりそうなのでした。小鉢の数を確認して洗濯物を畳んだら、家に帰って朝食を食べる。書斎に入って横になるけれど、蕎麦屋でコーヒーを飲んだから、眠ることが出来ないで洗面と着替えを済ませる。

 いつもの時間に玄関を出て庭を眺めれば、遅れた木槿がまだ咲いている。韮の花が咲いて、庭も手入れをしなければならない時期。涼しくなってきたから、明日の朝には少し手入れをしようか。幼稚園に子ども達を送るお母様達に「行ってらっしゃい」と挨拶をして、みずき通りを渡って蕎麦屋まで歩く。涼しくなったから、今朝は雪駄を靴に履き替えたら、だいぶ足の具合が好い感じがする。仕事の後だと長時間経っているせいか、どうしても足がもたつくのです。

 看板を出し、幟を立ててチェーンポールを降ろしたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。昨日の蕎麦を三束だけ残したから、今日は500gだけ打って8食の蕎麦を用意する。室温は23℃、湿度は60%だから、いつもと同じ加水率でちょうど好い具合なのでした。前の通りの工事が始まったようで、アスファルトを運ぶトラックが次々と通り、敷いていく大型の機械が大きな音を立ててゆっくりと近づいてくるのです。大勢の作業員達がそれぞれの仕事をこなす。

 午前中に向こう側の半分を終わらせて、午後は蕎麦屋側の手前を仕上げるつもりなのだろうか。蕎麦屋の前は直線道路だから、仕事も早く進むのでしょう。お客の来る時間帯にぶつかれば、当然、店の駐車場には入れないと心配をするのでした。昼前に無事に向こう側の工事が終わって、昼過ぎにはお客が一車線の片側を通って、店に来てくれた。「入り口で止められたよ」と言って店に入って来る男性客もいた。今日は白エビのかき揚げや赤いかの天麩羅がでた。

 最後の女性客が1時半になっても出ようとしないから、「工事の車が待ってくれています」と言って帰っていただいた。ちょうど店の手前で、大型の機械がストップして車の出るのを待っていたのです。若い現場監督が「すいません」と亭主に挨拶をする。「道路の方が優先だからね」と亭主も幟をしまって、閉店の準備をするのでした。綺麗になった道を通って、またお客が来てくれれば好い。後は中央と路側帯に白線を描いて終わりになるのでしょう。

 3時過ぎに家に戻れば、女将はまだ帰っていなかった。持ち帰った荷物の生ものだけを冷蔵庫に入れて、居間の椅子に座ってひと休みする亭主。何時の間にか眠ってしまったらしく、気が付いて書斎に入って横になって眠る。今日は閉店後に店で昼の賄い蕎麦を食べてきたから、ぐっすりと眠って5時過ぎに目が覚める。しばらく行っていないプールに、今日こそは出掛けて行こうと、夕食も食べずに支度をするのでした。プールは混んでいたけれどひと泳ぎです。



9月26日 火曜日 今日は久し振り自宅の庭の剪定を始める …

 定休日だったけれど、今朝も6時前には目を覚まして、今日一日の段取りを考える。涼しい朝だったから、まずは庭木の剪定をしなければと思う。金柑の摘果が目的だったのですが、回りの木槿や南天の木の伸びたのを切らなければならない。玄関から脚立を持ち出して、高いところに昇るのを怖がりながら枝を払っていくのです。朝ドラを見終わった女将に確認して、隣の家との境にある墨田の花火を切る。お隣の小母さんも出て来て、いつも悪いわねと言う。

 40分ほどの作業でしたが、汗びっしょりで着ていた物は全部洗濯機にいれる。それからお袋様に電話をして、今日の仕入れに向かうのでした。知り合いの農家のご夫婦が野菜を運んで来たから、ナスやキュウリやオクラをもらって、隣町のスーパーに出掛ける。今日は買い残しのないように、買い物リストをしっかりとチェックしてレジに並ぶのでした。店に帰って野菜類を冷蔵庫に収納したら、ひと月振りに床屋に出掛けて髪を刈ってもらう。

 今日の話題は、年寄りの生きづらい時代と言うことで、駐車場もQRコードでチェックしなければならずに、便利なのは若い人だけと親父様が言う。床屋からの帰り道の車外温度は32℃になっていた。雲は出ていたけれど陽が差して、みずき通りもだいぶ秋の装いなのでした。家に戻って昼食にソース焼きそばを作り、食後のひと休みをするけれどなかなか眠れない。女将のスポーツクラブの予約を無事に終えたら、蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みをするのでした。

 午後の仕込みは、なた漬けの大根を塩漬けにして漬け物器に入れたら、返しを仕込むのに調味料を用意する。氷糖蜜を買うつもりが氷砂糖を頼んでしまったので、計量して味醂とワインビネガーで火を入れながら溶かしているから世話はない。大鍋の冷めるのを待たずに家に戻ったのが5時でした。店で残った豚のハラミの串焼きを焼いてもらって、焼酎を飲み始めるのです。蕎麦屋の前のバス通りも、路側帯と中央の白線が敷かれて綺麗な道路になりました。

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2023年9月中旬



9月10日 日曜日 やっと普通の週末に戻ったか …

 朝は少し涼しかったけれど、最近の朝の涼しさに慣れてしまったからか、日中も30℃ほどしかないのに、やけに暑く感じるのです。今朝は雲が多かったけれど、青空が覗いて間違いなく今日は晴れ。室温27℃、湿度は50%の蕎麦打ち室に入って、41%の加水率で蕎麦を捏ね始めたら、やはり少し柔らかく感じるのです。季節の変わり目というのは、どうも蕎麦を打つのが難しい。それでも何とか打ち粉を多めに振って、今日の蕎麦を仕上げるのでした。

 厨房に戻って冷蔵庫に入っていた糠床からお新香を取り出し、小鉢に盛り付ける。切り干し大根の煮物も三鉢だけ盛り付けておきました。天麩羅の出る時にはさっぱりとお新香を付けて、それ以外の注文の時には、切り干し大根を付けてお客に提供するのです。ところが今日のお客は一人を除いて、すべて天せいろや野菜の天麩羅の載ったぶっかけ蕎麦を頼まれたから、やはり気候の関係なのだろうと思った。今週はお客が少なかったけれど、今日はいつもの週末。

 暖簾を出すとすぐにお客が入って、天せいろとヘルシーランチセットのご注文なのでした。続けていらっした女性のお客も、カウンターに座って天せいろを頼まれる。そのうちに次々とお客が来るので、亭主は天麩羅を揚げて蕎麦を茹でることに専念する。今週はお客が少ないことに慣れてしまって、かなり忙しいと感じたのです。15人お客が来てもこなして来たのに、今日は9人だったと女将が言う。天麩羅の具材を途中で切り足さなければならなかったのです。

 途中で手を休めずに洗い物をしていたので、最後の三人連れのお客が帰ったら、残った洗い物はもうわけなく済ませられる。亭主は賄い蕎麦を食べて、暖簾を下ろしたら女将と手分けして片付けに入るのでした。空には夏の雲が湧いていたけれど、35℃の続いた8月程の暑さではなかった。女将と一緒に家に戻り冷たい梨を食べる。夕飯を食べながら、今日から始まった大相撲をテレビで見て、風呂から上がったら、ラグビーのワールドカップを見る宵でした。




9月11日 月曜日 久し振りに混んだ月曜日 …

 午前6時過ぎの東の空は雲が多く、その合間から太陽が光を投げかけていました。このところ朝は、蕎麦屋の中も涼しく、エアコンを入れなくても十分なのでした。カウンターに干した盆や蕎麦皿を片付け、今日の営業で使う蕎麦汁や小鉢の数を確認しておきます。蕎麦汁は10人分、小鉢も同じくらい出来ると分かってひと安心。もう出汁もないので、鍋にある天つゆの分がなくなればお終い。ひやひやするけれど、そんなにはお客が来ないのが月曜日だから。

 家に戻って朝食を終えたら、今朝はひと眠り30分。昨日の蕎麦が残っていたから、今日は500g5人分だけ打てば好いからゆっくり。それでも8時半には家を出てみずき通りを渡れば、空には雲が沢山出ていました。今日の予報では曇り時々晴れだと言うから、気温が上がればお客が来るかも知れない。蕎麦屋に着いて看板を出し、幟を立てて駐車場のチェーンポールを降ろしたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。室温は26℃、湿度は401%でした。

 エアコンを入れておいたから、空気が乾いていると思って、今日は加水率41%で蕎麦粉を捏ね始めました。それがぴったり正解で、しっとりとした生地が仕上がり、蕎麦切りも綺麗に切りむらがなく出来たのです。140g前後で5束と少しを打ち上げて、昨日の残りの蕎麦と合わせて10食の蕎麦を用意したのです。厨房に戻って大根をおろし、天麩羅の具材を切り分けながら、野菜サラダの具材を刻めば、時計は11時を回っていました。定刻に準備が完了する。

 天麩羅油の鍋を温め、天つゆを火にかけたところで、開店10分前だというのに、もう駐車場には車が入ってくる。少し早いけれど、大釜の湯も沸いているから、暖簾を出して店に入ってもらえば、天せいろとハラミの串焼き、デザートの水羊羹をご注文なのでした。天麩羅を揚げて蕎麦を茹でている間に、次のお客が三人連れでご来店。まだ11時半を回ったばかり。早くお客を入れると、次のお客も開いていると思って、やって来るものなのです。

 少し早めにスタッフが来てくれたので助かった。テーブル席が埋まって、亭主は調理に専念できる。三人連れのお客は、鴨せいろを初めとして皆さん違ったご注文だったから、全部出し終えるまでに時間がかかった。それでもまだ昼を過ぎたばかりで、次のお客はテーブル席に座ってのご注文なのでした。生舟に残った蕎麦の数を気にしながら、天麩羅を揚げてお出しすれば、店の名前の読み方を尋ねられ、いろいろと蕎麦の話をするから相手をするのです。

 聞けば隣町に住んでいるのに、こじんまりとした蕎麦屋をネットで捜して、霊犀亭を見つけたのだと言う。蕎麦湯まで綺麗に飲んで1時近くにお帰りになった。これで今日はお終いかなと思っていたら、大きなワゴン車が駐車場に入ってくるではありませんか。女性お二人のお客さんで、ヘルシーランチセットに赤いかの天麩羅、豚のハラミを頼まれて、デザートの水羊羹まで、随分と沢山召し上がったのです。手打ちにしては蕎麦が細くて美味しいと褒められた。



9月12日 火曜日 涼しくなっても残暑は厳しい …

 また定休日がやって来た。夕べは暑くなっては目が覚める夜だったから、心地よい目覚めではなかった。それでも朝食前にひと仕事と蕎麦屋に出掛けようとすれば、庭のモミジアオイが倒れかけた茎に幾つも花を咲かせているのでした。今年は秋口まで楽しませてくれる。金柑の実もだいぶ大きくなってきたから、早く摘果を終わらせなければいけない。蕎麦屋で昨日の洗い物の片付けを終えたら、家に戻って朝食を食べて、お袋様に電話をして仕入れに出掛ける。

 農産物直売所では、今日も新鮮な生椎茸が手に入った。パックから中身を出して、口を開けて袋に入れ替えて冷蔵庫に入れれば、かなり長持ちするので助かる。オクラもナスも何時もの農家のものを買って帰る。隣町のスーパーでは、冷凍の豚のハラミが美味しかったのでストック用にと二袋も買ったのです。お袋様を送って店に戻ったら、まずは野菜類を冷蔵庫に入れて、返しの仕込みをする。出汁を取るにも蕎麦汁を作るにも返しの仕込みは欠かせないのです。

 11時になる前に家に戻って昼の支度の準備をする。蕎麦屋で使うキャベツがどうしても毎週のように残るから、今日は人参やピーマンなどと一緒に、フライパンで肉やシーフードと一緒に蒸し炒めにして、焼きうどんを作った。これなら野菜たっぷりで、女将も美味しく食べられると喜んだのです。食後は書斎に入ってひと眠り。女将のスポーツクラブの予約の時間には、目覚めて無事に務めを果たす。冷たい桃を剥いてもらい、ひと休みしたら蕎麦屋に出掛ける。

 蕎麦屋に着いたら、まずは洗濯物を畳んで、洗濯機の中に昨日洗ったままの洗濯物が入っているから、これを干しておく。明日の朝の出汁取りの準備に、干し椎茸と昆布を鍋に入れて水に浸ける。大きな鍋にはお湯を沸かして小松菜を茹でる。水で洗って切り分けたら、タッパに入れて急速冷凍。鴨せいろに入れる綠なのです。蕎麦を茹でる大鍋に、朝から重曹を入れて、天麩羅鍋の汚れを取っていた。どれだけ落ちるか、仕上がりが楽しみ。




9月13日 水曜日 朝し涼しく昼は猛暑で …

 眠い目を擦りながら、今朝は5時半に家を出て蕎麦屋に向かう。やることが沢山あるのでしたが、一つ一つが時間のかかるものばかりなのでした。まずは出汁取りの鍋に火を入れて、一番出汁を取ったら、昨日作ったばかり返しを加えて蕎麦汁を仕込む。隣の火口では二番出汁を取って、天つゆを作って、残りは容器に入れて冷やすのです。3リットルの鍋を水から沸かして、削り節が沈むまで待たなくてはならない。これを二回繰り返すから時間がかかるのです。

 その間にコーヒーを入れて飲みながら、タブレットで昨日のブログを読み返したり、新しいニュースを読んだりと、目覚ましの工夫をするのです。家に戻ればもう7時を過ぎていた。食卓には銀むつの煮込みと茄子とピーマンの新焼が並んで、おかずが足りない場合のために納豆まで用意されていた。亭主は納豆まで食べる前に、もう朝食を終えているのです。食後のデザートには、先日お客様からいただいた大きな豊水を、二切れだけ出してくれた。

 書斎に入ってひと眠りの時間なのですが、どうしても定休日だとゆっくりと眠ってしまう。1時間ほど眠ったら頭がすっきりとしてやっと起き上がるのでした。洗面と着替えを済ませて、9時過ぎには車で家を出て蕎麦屋に向かうのです。昼はスパゲッティで好いねと女将に確認をして、冷蔵庫に残っている先週の蕎麦屋の野菜類を処理しようと考えた。午前中の仕込みも時間のかかる事ばかりで、小豆を一時間掛けて煮て、デザートの抹茶小豆を作ったのです。

 家に戻ればもう11時で、ビーマンを刻み、掻き揚げ用に刻んだ玉葱と人参を肉と炒めて、隣の鍋ではパスタを茹でる。カルボナーラのソースは、出来合いのものを同じ鍋で袋のまま5分ほど温めて、かけるだけだから世話はないのです。今日も昨日と同じ大皿でワンプレートの昼食だから、スポーツクラブに出掛ける女将には、洗うのも楽だから嬉しいはずです。亭主は満腹になったら書斎に入って、午後の昼寝の時間。たっぷり1時間は眠ったでしょうか。

 外はかなり暑くなってきているから、居間の部屋でゆっくりと涼みながら映画を観る。午後の仕込みは長くても2時間で終わらせようと、段取りは考えているのです。蕎麦豆腐を仕込んで、夏野菜の揚げ浸しを作り、お新香を漬けたら、明日の天麩羅の具材を切り分ける。その間に、大鍋で少しは綺麗になった天麩羅鍋を洗って、レンジ周りを掃除して、家に戻ったのは5時半。大相撲の大関戦だけは見ることが出来ました。プールに行けなかったのが残念でした。

 


9月14日 木曜日 昼間は暑くなったけれどお客は少なかった …

 定休日明けの木曜日はいろいろとやることが多くて、今朝も5時半に家を出て蕎麦屋に出掛けるのでした。まずは冷蔵庫から糠床を取り出して、お新香を切り分け小鉢に盛り付ける。そして、ついでに昨日作った夏野菜の揚げ浸しを三皿だけ盛っておくのです。すぐに終わってしまうから、コーヒーを入れて一服しながら今日の段取りを考える。まだ6時半前だから、キノコ蕎麦の汁を作ろうと、足りなかった鶏肉とエノキを買いに24時間営業の店まで行く。

 朝から店は混んでいて、亭主の前にも年配の男性達が並んでいるのでした。エノキがなかったので代わりにエリンギを買って、蕎麦屋に戻ってキノコ汁を作る。塩味だけで汁を作って鍋とタッパに入れてちょうど7時過ぎ。家に戻って朝食の食卓に付くのでした。女将がこれから鰺を焼くところで、食べ終われば7時半なのでした。ひと眠りしたかったけれど、今日は忙しいので洗面と着替えを済ませ蕎麦屋に出掛ける。庭の金柑が随分と大きくなっていた。

 やはり、摘果をした側の実が大きくなっていたから、反対側も遣っておいた方が好さそうなのです。蕎麦屋に着いたらまだ8時半前だったので、最初に、解凍しておいた豚のハラミを切り分けて串に刺す。今週のうちに出なければ、家に持ち帰って酒の肴になる。キノコ蕎麦と合わせて、カウンターのホワイトボードに書いたから、気付いたお客が頼んでくれると好い。昨日、漂白して洗ったタオルや前掛けを畳んで、真っ白な前掛けを掛けて蕎麦打ち室に入る。

 エアコンを入れておいたので、室温は26℃、湿度は40%。加水率41%で蕎麦粉を捏ねたら、今朝は少し硬い仕上がりだったから、菊練りまでにも時間がかかった。伸して切り始める頃にはいつもの時間を過ぎてしまった。それでも、硬い生地だったので、しっかりとした蕎麦が仕上がったのです。大釜に火を入れて、大根と生姜をおろし、野菜サラダの具材を刻む。この時間を縮められたことで、やっといつもの時間に準備が終わるのでした。

 天気は好いけれど、暖簾を出してもなかなかお客は来なかった。女将がやって来て、「去年の今日は26℃と気温が低くて、やはりお客が少なかった」と言う。今日はもう30℃を越えていたのに、週末に三連休があるから出控えているのだろうか。やっと1時過ぎにご夫婦がいらっして、天せいろの大盛りと普通盛りをご注文。蕎麦湯を綺麗に飲み干して帰られたのが嬉しかった。それっきりお客はなくて、朝早くから張り切って用意をしたのに、がっかりなのです。




9月15日 金曜日 蕎麦屋の前の道路が通行止め!?

 何故か夕べはぐっすりと眠れて、夜の10時半から朝の7時まで目が覚めなかったのです。朝食を終えたら、洗面と着替えを済ませ、女将の朝ドラが始まる頃にはもう家を出ていた。食後のひと眠りも必要なかった。蕎麦屋の上空には、絹雲と言うのか高い空に出来る秋の雲が見えたのです。最近は、毎日この雲が見られるから、やはり秋は確実に来ている。夏の花も咲き続けているし、日中の残暑が厳しいから、まだまだと思っていても、季節は巡るのです。

 時間が早かったので、コーヒーを入れたら、店に置いてあるタブレットで昨日のブログ(031tei.com)を読み返しながら、誤字や脱字がないかを調べる。間違いに気づいても、家に帰ってパソコンで修正するから、どこの場所だったかを忘れてしまうこともあるのです。その場で修正すれば好いのだけれど、パスワードを覚えていないから困ったものです。店のセキュリティー設備の関係で、Wi-Fiが使えるだけまだ好いのかと思っている。

 まだ9時前だったけれど、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打ち始める。昨日の残った蕎麦に打ち足して、今日は11食の用意です。蕎麦を打ち終えた頃には、前の道路を大型トラックが何台も通って行く。今月いっぱいは道路の改修工事とかで、片側交互通行になるというけれど、まだ蕎麦屋の前までは工事が始まっていない。古いバス通りも舗装が壊れて、雨の日などはしっぱねが上がって大変なのですが、やっと直してくれるのかと期待しているのです。

 ところが、開店の時刻に近づいた頃に、習志野から来る常連さんから電話があって「通行止めで通れないのだけれど店は営業しているの」「蕎麦屋に行くと言えば通してくれるから。お待ちしています」と応えれば、じきにお母様と娘さんがいらっしゃった。天せいろを作っている間に、近くの常連さんもいらっして、車を止められたという。窓の外には砂利を積んだトラックが並んで順番を待っている。初めてのお客は通行止めの表示を見て帰るに違いない。

 事前に市から各家に配布されたプリントには、蕎麦屋の前は片側通行になると書かれている。現場の作業員達が作業をし易いように車を停めているのかも知れない。午後からいらっしたお客さんも、車を停められたと言う。明日からの三連休はお客が来ると思っていたから、ちょっとショックなのでした。帰りがけに通りの入り口にいる作業員に言えば、「今日のミーティングで話しておきます」と言っていた。確かに看板には「車両通行止め」と書いてあった。

 家に戻っても、女将はまだ帰っていなかった。あちこちの部屋のエアコンを入れて、書斎でひと眠りして居る間に、もう大相撲を観る時間になっている。簡単に夕食を食べたら、夜は久し振りにプールにで掛けたのです。行けるときに行かなければ、本当に時間が取れない。30分で更衣室に戻って、下の階のスーパーでいろいろと買い物をする。出始めのリンゴや柿は女将のために、冷凍食品やラーメン、パン、バターなどはすべて夜食の材料ばかり。



9月16日 土曜日 道路工事はお休みだったのに …

 曇り空の朝でした。陽射しがないから涼しいはずなのに、外はじっとりと湿った陽気です。蕎麦屋に着いてエアコンを入れたら、いつもよりは室温が低いから設定温度を23℃にしておく。広い店の中はいつもなら20℃にしないと、窓を開けて換気をする都合上涼しいと感じないのです。少しずつは涼しくなっているのでしょうが、予報では、昼を過ぎると陽射しもないのに、33℃と何時もの暑さなのでした。蕎麦打ちの加水も難しい。41%の加水率で750gを打つ。

 湿気のある分、少し柔らかめの生地でしたが、寝かせているうちにしっとりとして、伸して畳んで綺麗に蕎麦切りが出来たのです。9時を過ぎても砂利を積んだトラックが通らないから、どうやら今日は道路の工事はお休みらしい。車両通行止めの立て看板も見当たらないし、作業員の姿も見えないのです。これでお客が来てくれるかと思ったけれど、三連休の初日だからか、暖簾を出しても一向にお客は来ない。1時前にやっと車が2台続けて駐車場に入る。

 最初の女性客は、カウンターの亭主の前に座って「何がお薦めですか」と尋ねるから「天せいろを頼まれるお客が多いですね」と応える。聞けば、80歳を超えた親に車の免許を返納させたと言う。親の家の近くに住もうと蕎麦屋が見えるマンションに越してきたのだとか。蕎麦好きらしく「お蕎麦が美味しい」「天麩羅もカリッと揚がって美味しい」としきりに褒める。テーブル席に座った年配のご夫婦も天せいろのご注文で、笑いながら彼女の話を聞いている。

 しかし、今日のお客はそれっきりで、1時半を過ぎたら亭主もかき揚げを揚げて、賄い蕎麦を食べて仕舞うのでした。カリッと揚がった天麩羅はさすがに美味しくて、まんざらお世辞だけでもなかったと納得する。お客が多く、続けて天麩羅を揚げるときが要注意なのです。銅の鍋で胡麻油を使っても、間を開けないと油が疲れて、カリッとはいかないことがたまにある。時間がかかっても、少しずつ揚げていくのが正解なのです。片付けも早めに終えて家に戻る。

 美容院に行くからと女将を早く帰したのに、店が混んでいたらしく、明日にしたと冷たい梨を剥いてくれた。今日のデータをパソコンに入力したら、夕刻まで涼しい書斎でひと眠り。5時近くになっても夕飯の支度が始まらないから、「今日は夜のパトロールの日なんだけれど」と女将に言って、テレビで相撲を観ながら夕食を終える。曇っていたのにどうしてこんなに蒸すのだろうか。汗だくになってパトロールから家に戻ればもう風呂の時間なのでした。



9月17日 日曜日 ぼちぼちの三連休中日 …

 朝の6時過ぎから目覚めてはいたけれど、頭がぼうっとしてなかなか起き上がれなかった。昨夜は久し振りの夜のパトロールで、やはり疲れたのだろうか。特に歩くことについては、足の具合が悪くなってから1年半というもの、毎日は蕎麦屋までの往復しか歩いていないから、あまり改善されていない。ただ、最近は痛めた右足に力が入るようになったので、運動靴の紐をきつく縛って歩けば、それなりに歩ける。ただ、長時間だとやはり疲れるのです。

 家の門を出て通りから、庭のモミジアオイとアオイの花が咲いているのを見たら、もう季節も終わったのに最後まで咲くから凄いと思うのでした。寝起きは足の調子も好くて、今日は途中で立ち止まらずに蕎麦屋まで行けた。幟を立てて朝の準備を終えたら、厨房で天つゆの仕込みを始める。二番出汁ももうこれで最後。なんとか今日と明日の分が足りれば好い。蕎麦打ち室に入って、今日は8人分750gの蕎麦を打つ。加水率は41%で柔らかめの仕上がりでした。

 昨日のの残りの蕎麦と合わせて14人分の蕎麦を用意したけれど、昨日のお客の少なさを考えたら、そんなに出るとは思えなかった。果たして、暖簾を出せばすぐにご夫婦でお客がいらっして、メニューを見ながら注文を考えている間に、カレーうどんの小父さんが今日はお一人で見えて、ハラミの串焼きとデザートの抹茶小豆を頼まれる。テーブル席のご夫婦は天せいろとやはりハラミの串焼き。奥の座敷に涼みに行っている間に、カウンターには常連さんが座る。

 ビールを飲みながらいろいろと話をして、ハラミの串焼きを頼まれたから、今日はハラミが随分と出て嬉しい。切り分けて串に刺す手間を惜しまずに、新しい豚ハラミに変えて好かった。1時をだいぶ過ぎた頃に、駐車場に車が入って若い父親と小さな女の子がご来店なのでした。閉店の時間までゆっくりと食事をしていたので、亭主は天麩羅を揚げて蕎麦を茹で、奥の座敷で賄い蕎麦を食べる。昨日、美容院の予約が取れなかった女将を早く帰して後片づけです。



9月18日 月曜日 三連休、敬老の日はお蕎麦売り切れ …

 夕べは早めに休んだので、午前5時に目覚めて、テレビで対イングランド戦の終盤を観る。あれよあれよという間に点を取られて、残念な結果に終わったけれど、迫力のある試合振りに元気を貰って蕎麦屋に出掛ける亭主なのでした。朝日が向かいの森から昇って、今日も暑い一日になると予感する。厨房に入って、カウンターの上の洗い物を片付け、朝のコーヒーを入れながら、昼間飲むほうじ茶を作って冷蔵庫に入れておきます。

 今週は抹茶小豆が随分と出て、今日の分がなかったので、3カップ分だけ作っておきました。寒天が固まるまでの時間が問題で、少し固まったら冷えた小豆を少し入れて、更に固まったら上に載せて出来上がりです。豊缶で作ると数の調整が出来ないので、今週は耐熱のカップで作ったのが正解でした。昨日残った蕎麦の数を確認して家に戻ります。女将が7時のニュースをかけて朝食の用意をしていた。とろろを擦ってオクラを載せ、ひじきとベーコンエッグ。

 9時前に家を出て、三連休の最後の一日と、頑張って蕎麦屋まで歩く。空はどこまでも青く、早朝の雲は何処かに消えていた。幟を立てて朝の準備を終え、蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ。昨日残った蕎麦と合わせて12食の用意。少なかった今週のお客の数から考えると、それ以上は期待できなかったのです。ところが、今日は開店の15分前から車が駐車場に入って、ご夫婦でいきなりヘルシーランチセットの天せいろをご注文なのでした。

 昨日までとは違ってお客が後を絶たないから、12時半には生舟の蕎麦がもう半分以上なくなっていた。休みの日とあってか、ビールや日本酒を召し上がるお客もいる。ヘルシーランチセットが三つも出たから、野菜サラダとデザートは全部売り切れたので嬉しかったのです。1時半過ぎに最後のお客がいらっして、三人とも大盛りで鴨せいろにキノコ付け蕎麦、せいろ蕎麦のご注文。見事に生舟が空になって、後からいらっしたお客は「お蕎麦売り切れ」の看板を見て帰って行かれるのでした。こんな日もあるのだと喜んだのです。




9月19日 火曜日 寝ぼけていた朝 …

 目が覚めたら6時だった。また相撲も観ないで眠ってしまったのかと、居間の部屋に行けば、女将はもう夕食を済ませて稽古場に入っている。不思議と食堂が明るいから、おかしいと思ってテレビを点ける。いつもの番組がやってないので、文字放送で確認すれば、なんと朝の6時ではないか。女将はまだ起き出してもいないのだ。昨夜の記憶がないから、てっきりまだ夕方なのかと思ったのです。食堂が明るいのは朝日が昇っているからなのでした。

 今週もお袋様と一緒に仕入れに出掛け、農産物直売所に行けば、店の小母さんが「生椎茸は今日入っばかりだよ」と、いつもまとめて買うから覚えられたらしい。隣町のスーパーから帰れば、店の前の道路の工事がいよいよ始まったらしい。片側だけ古い舗装が綺麗に剥がされているのでした。野菜を冷蔵庫に収納して、昼前にカレーを作って家に戻るつもりが、また、鶏肉を買うのを忘れていた。仕方がないので、家に帰って買った肉や魚を冷蔵庫に入れておく。

 定休日の昼飯は亭主が作るから、今日はカレー炒飯と店で残ったキノコ汁をスープにして食べる。食後はエアコンの効いた書斎に入って、女将のスポーツクラブを予約する時間までひと眠りする。冷たい梨を剥いてもらったら、午後の仕込みに蕎麦屋へ出掛けるのでした。蕎麦屋の前の道路は、片側だけもうアスファルトを敷いていた。ちょうど蕎麦屋の手前までで、今日の作業は終わりらしく、ローラーで平らにして綺麗に下ごしらえが出来上がった。

 まだ手を付けていない反対側の車線よりも少し低くならしてあるから、全部終わったところで、その上にもう一度アスファルトを敷くに違いない。男性達にまじってヘルメットを被った若い女性の作業員が、竹箒をもって掃除をしているのでした。時代を感じさせる光景に亭主は目を丸くする。蕎麦屋の厨房は29℃で、火を使えばもっと暑くなるはず。冷たいほうじ茶を飲んだら、エアコンと扇風機を付けながら、カレーの仕込みを始めます。

 隣の火口には午前中に出汁取りの準備をしておいたから、出来上がったカレー鍋を降ろして冷ましている間に、出汁を取ってしまうのでした。一番出汁、二番出汁と小一時間掛けて取り終えたら、最後はカレーをジブロックの袋に詰めて冷凍する。具沢山の8人分の分量を6袋に詰めていくから、一袋当たりの分量は相当に多い。時計を見れば、もう5時過ぎ。たっぷりと二時間の作業なのでした。家に戻って串焼きを焼いてもらいながら、大相撲の終盤戦を観る。

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2023年9月上旬



9月5日 火曜日 今日は蕎麦屋の仕入れだけなのでしたが …

 朝食を終えてエアコンの効いた書斎でひと眠りしたら、時計を見ながら今日の活動の開始。ところが、居間の部屋に行ってみると、もう9時を過ぎているではありませんか。急いでお袋様に電話をして寝坊をしたからと待ってもらう。書斎の時計が電池切れで遅れていたのでした。15分程遅れてお袋様のマンションに着いた。秋晴れの好い天気で、朝は風も幾分涼しくなったけれど、日中は相当に暑くなると言う。農産物直売所に出掛ければ好い椎茸が入っている。

 何時もの農家のオクラやナスももらって、隣町のスーパーに車を走らせれば、蕎麦屋の前のバス通りは改修工事が始まって片側通行なのでした。今月いっぱいで終わるというから、秋の楽しみが増えたと思って気長に待つしかない。買い物の帰りに、何度掛けても電話が通じなかった弟の家に寄れば「誕生日は明日じゃなかった?」と言う。後で分かったのだけれど、亭主の掛けていたのは彼の家の番号で、こちらはすぐに留守電になる。二人ともちょっと呆けた。

 夜は用事を入れてしまったと言うから、2時からにしようと言うことになったのですが、仕入れた荷物を持って蕎麦屋に戻り、急いで家に帰って女将に話をする。彼女も書の提出で午後は忙しかったらしいので、亭主が料理やおかずを買いに、ショッピングモールに出掛けてお袋様の家に運んでおく。蕎麦屋に戻ってビールや酒やお袋様に持っていってもらうはずだった蕎麦や何やらをまた運び、汗だくになって家に女将を迎えに行くのでした。

 一年ぶりに久し振りに家族が集まって、いろいろな話をするのは楽しい。お袋様が元気だから、弟や亭主や女将もそれぞれの老後を楽しんでいられるとしみじみと思うのでした。弟のところも我が家でも、コロナ禍で子供や孫にも会えずにいるから、近くに住む年寄りだけの誕生日会。昼から久し振りに酒を飲んで、心地よく酔いが回った。歩くのが遅い亭主は、弟と女将を先に帰してお袋様の家を出る。午後の陽射しは強かったけれど秋晴れなのでした。




9月6日 水曜日 一転、夜は土砂降りの雨と雷で …

 午前中は蕎麦屋に出掛けて、洗濯物を畳んだり、蕎麦汁を徳利に詰めたりと細々とした仕事をする。水羊羹を作って豊缶に流し込んで、蕎麦豆腐を仕込んだところで、ちょうど家に帰って昼の支度をする時間になりました。昼は亭主の提案で胡麻だれのざるラーメンと大阪王将の冷凍餃子。珍しく女将が食べると言うので、張り切って麺を茹でるのでした。居間の椅子に座って、食後のお茶を飲んだら今朝はゆっくりと眠ったのに、書斎に入ってまたひと眠り。

 1時過ぎに目を覚ました時には、女将はもうスポーツクラブに出掛けていました。居間の椅子に腰を下ろして一服したら、亭主も蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みに入ります。お新香を漬けるのは一晩漬ける時間を考えて最後に回す。冷凍してある、出汁取りに使った干し椎茸を水で戻している間に、切り干し大根を洗って水で戻す。人参と冷凍室の油揚げと共に、胡麻油で全部を炒めて出し汁で煮ていくのです。出汁醤油と砂糖を加えて味が染みたところで終わり。

 新しく買ったのは切り干し大根と油揚げだけだから、この煮物はお新香以上に早く出来て安上がりなのです。それでいて他の小鉢よりは、お客に喜ばれるから不思議です。手間のかかるなた漬けもお新香も食べない人はそれこそ全部残すから、蕎麦を好むお客は和風の小鉢が好きなのかも知れない。かき揚げの材料の三ツ葉と玉葱を刻み、生椎茸、ピーマン、ナスを切り分けて、南瓜を切ってチーンする。4時近くになってやっとお新香の野菜を漬け始めるのです。

 夕刻になるに従って、空は曇ってきました。女将は「今夜はパトロールはお休みね」と言うけれど、亭主は雨が降れば、防犯パトロールは休みなので、プールに行こうと考えていた。5時に食べる夕食には、亭主がキャベツを刻んで、女将が冷凍のカキフライを揚げてくれた。美味しく食べ終えて、書斎で今日の写真の整理をしていたら、6時過ぎから土砂降りの雨の音。ほっと安堵して横になったら、そのまま7時過ぎまで眠ってしまったのです。




9月7日 木曜日 涼しくなったのに何故かお客は来ない …

 朝の6時に蕎麦屋に出掛け、お新香を糠床から取り出して小鉢を盛り付けました。向かいの森の彼方から朝日が昇って、一日中、曇りだという最後の輝きを見せていた。関東地方にも影響を及ぼすと言う台風の影響なのか、空は複雑な様相を呈していたのです。家に戻って朝食の食卓に着けば、今朝は随分とおかずの品数が多いのでした。鯖の塩焼きがメインなのでしょうが、夏野菜の揚げ浸しや、とろろ芋にオクラを散らして、それだけでもご飯が食べられる。

 それでも小さな茶碗にご飯は一杯。全部平らげて「ご馳走様でした」と居間の椅子に座れば、女将がお茶を入れて持って来てくれるのです。満腹になったらよく眠れるかと書斎に入って横になれば、昨日は7時間も眠ったので、身体を休めているだけで、意識はしっかりと目覚めているのでした。女将が見ている朝ドラの終わる時間に起き出して、髭を剃って洗面を済ませるのです。今朝は倒れかけた茎から、モミジアオイが三つも咲いていました。

 涼しい朝だったので、歩くのも楽なのです。みずき通りはもう秋の装いで、薄陽が差していました。蕎麦屋までは5分ほどで到着。幟と看板を出してチェーンポールを降ろす。店の中も26℃といつになく涼しくて、蕎麦打ちの加水も41%ではどうなのかと思ったけれど、いつものように上手い具合に菊練りまでこぎ着けました。もう少し生地がなめらかになるまで捏ねても好いのでしょうが、最近は腕の力がなくなったのか、少し好い加減になっている。

 蕎麦玉を寝かせている間に、厨房に戻って葱切りを終えたら、大根と生姜をおろす。定休日明けの木曜日は、開店までにやっておくことが多いのです。再び蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。切りべら26本で135gで、9人分の蕎麦を用意しました。最後のひと束は、集中が途切れたのか、途中から太さが揃わずに150gを取って、キッチンへーパーに包んでおきます。お客はこんなに来ないから、このひと束は亭主が賄い蕎麦にして食べる分なのです。

 昼過ぎに常連さんがやって来て、いつもの辛味大根とせいろ蕎麦の大盛りのご注文。今日はこのお一人だけがお客なのでした。習志野から常連さんが、特大の梨を一箱で持って来て下さる。有り難い事なのです。昼から手伝いに来てくれた女将と二人で時間をもてあましながら、過ごすのもまた一興。1時半になって女将のスポーツクラブの予約を取ったら、亭主は賄い蕎麦を食べる。洗い物も片付けもないので、2時前に女将には帰ってもらった。




9月8日 金曜日 台風の影響で今日は大雨でした …

 台風は随分と離れたところにあるのに、前線の影響なのか今日は朝から酷い雨でした。一日中、強い雨だと言うから、お客も来ないだろうと車で蕎麦屋に出掛けて、とにかく店だけは開けておこうと支度をする。幟も看板も二の次で、蕎麦を打っておくのが一番だと蕎麦打ち室に入る。店の中は23℃といつになく涼しいので、エアコンは除湿にして、蕎麦を打ち始めるのでした。加水率は湿気が多いので40%強にして、しっとりとした生地に仕上げるのでした。

 生地が上手く仕上がると、切りむらもなく蕎麦は綺麗に打てる。外の雨は時間と共に激しくなって、向かいの畑にも水が溢れているのです。スタッフに電話をして、今日は来なくても好いからと言ってやる。表に出られるような状況ではなかったのです。歩いてスポーツクラブに出掛ける女将にも電話をしたら、今日はキャンセルするつもりだと言う。店の窓も隙間から雨がにじみ出てくる始末で、久々に危機感を覚えた。携帯に緊急避難情報の知らせも届く有様。

 タブレットで雨雲の推移を見ながら、野菜サラダの具材を刻み、大根をすりおろろして開店の準備を済ませる亭主。この激しい雨では到底、お客が来るはずもないのですが、雪が降っても店を開けていた頃を思い出す。ごく稀に、お客がいらっして「開いていて好かった」と言うお客がいると、「営業して好かった」と思った時もあるのです。しかし今日は、台風を控えて防災無線の放送がしきりと注意を喚起する。こんな時もあるものだと椅子に座ってひと休み。

 1時を過ぎた頃に腹が減ってきたので、今朝打った蕎麦を茹でてかき揚げを揚げ、賄い蕎麦を食べて起きます。誰もお客は来なくても、天麩羅のパッドや大鍋を洗う覚悟は出来ていました。打ち立ての蕎麦は歯ごたえがあって、揚げたてのかき揚げは美味しい。腹ごしらえが出来たら、少しは仕事をしておこうと、解凍してあった豚のハラミを切り分けて、串に刺して焼き物の用意をしておく。最近隣町のスーパーでも置いてあるので、手に入りやすくなった。

 肉を切り分けて串に刺す手間はあるけれど、大量販売で仕入れる串焼きとは味が違うのです。以前はこれを出していたのですが、買ってくる店で置かなくなったので、しばらく諦めていた。一本120円で出しても少しは利益があるので、しばらくは続けてみようと思うのです。今日は店を早仕舞いして、2時前には車に乗って家に向かうのでした。夜になっても雨が止まずに、台風の行方も定まらないから、プールに行くのはお休みにして、焼酎をあおる夕べです。




9月9日 土曜日 雨は上がったけれど雲行きが怪しい …

 朝はまだ道が濡れていたから、明け方まで雨が降っていたのかしら。お客の来なかった昨日は、天気の行方を気にして気づかれしたのか、今朝は朝食の時間までゆっくりと眠ってしまったのです。蕎麦屋に出掛けても特にすることもなかったから、女将の朝ドラの時間には、居間の椅子に座ってのんびりコーヒーを飲んでいた亭主。霧で高層マンション群も霞んで、外は雨上がりの曇り空で、涼しいかと思ったら薄陽が差して蒸し暑いのでした。

 蕎麦屋に着いたらまずは幟を立ててチェーンポールを降ろし、看板を出したら。蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。昨日の蕎麦が残っていたので、500g5人分だけ打ち足しておきました。湿度が高かったので、加水率は40%で捏ね始めたら、それでもまだ柔らかい感じなのです。無事に打ち終えて厨房に戻れば、女将は早お昼を食べに家に帰るところなのでした。昨日も家に持ち帰った野菜サラダを、性懲りもなく、今日も修行と思って三皿盛り付ける。

 常連さんがみえてビールととろろ蕎麦の大盛りを頼まれる。女性の二人連れがいらっして天せいろのご注文。今日は何故かこれだけのお客しか来なかった。昼を過ぎた頃には青空も見えて、外はかなり蒸し暑いという陽気なのです。家に戻って冷たい桃を食べたら、書斎に入って4時過ぎまで眠る。5時には夕食のおかずを作るからと言って、蕎麦屋に出掛けて今日の片付けと、明日のぬか漬けを漬けてくる。夕食は野菜サラダで肉野菜炒めのカレー味なのでした。

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2023年9月初め



9月1日 金曜日 昼の暑さは納まらず …

 いよいよ9月になりました。明け方が少し涼しくなったお蔭で、6時過ぎまでゆっくりと眠ることが出来ました。少し花の数は少なくなったけれど、玄関前の木槿は今朝も元気に花を咲かせていました。団扇サボテンも今年二度目の花を付け初めて、暑さのせいで狂い咲きなのでしょうか。真紅のモミジアオイも、このところ連日、花を咲かせ続けている。人間は続く暑さに疲れているというのに、植物たちは気候に応じて何度も花を咲かせるのです。

 ご近所のオシロイバナやノウゼンカズラも元気に花を咲かせている。今年は百日紅もあちこちで見事な花を咲かせているから、人間界とは事情が違うようです。陽射しが強くなるに従って、通りを歩く人の姿は見かけなくなる。毎日、熱中症アラートが出て「外出は控えましょう」とスマホの画面に案内が出るのです。陽射しが強いから、日影で休みながら蕎麦屋まで歩く。普通なら3分で着くところを10分も掛けて歩くから、蕎麦屋に着いたらもう9時前。

 何はさておき、今朝の蕎麦を打って、今日の営業の準備を始めるのです。加水率は41%。今日も綺麗な蕎麦が仕上がる。昨日の残りと合わせて、12食の蕎麦を用意したけれど、平日はそんなにお客が来るはずもないのです。それでも緊張感を持って蕎麦を打つところが好い。厨房に戻って大釜に水を入れている間に、カウンターに干してある昨日の洗い物を片付ける。看板を出し、幟を立ててチェーンポールを降ろすのです。青空が広がって今日も暑そう。

 隣のひまわり畑では、亭主と同年代の親父様が機械で草刈りをしている。昨日も蕎麦屋に来て営業時間を確認していたから、お客の来ない間に仕事をしてくれているらしい。それにしても畑は広いから、親父様一人では大変な仕事なのです。そんな姿を毎日見ているから、亭主も頑張らなくてはと、野菜サラダの具材を刻み始める。昨日も三皿全部を家に持ち帰って、女将と二人でサラダ三昧。この暑さではなかなかお客も来ないけれど、作っておかなくては。

 開店の準備が整う前で、暖簾も出してもいないのに、いきなり玄関の扉を開けるから「何かご用ですか?」と言えば、「蕎麦屋さんでしょ」と応える風変わりな若者でした。バスにのってやって来たらしい。外は暑いから中に入ってもらえば、カウンターの真ん中にに座ったものの、何か落ち着かない様子なのでした。お茶は沸いていたので、割り箸とおしぼりと共に席に持って行く。天麩羅の油はまだ温まっていないから、注文は受けられないのです。

 やっと支度が調って注文を聞けば、暖かいぶっかけ蕎麦を頼まれる。「最近は涼しくなりましたよね」と言うから、亭主も返答に窮するのでした。見れば長袖の上に上着を着ている。「お客が来ないのですね。ここに蕎麦屋があるって知らないんじゃないのですか」と、開店前に来てずいぶんなことを言う。「宣伝はしていないけれど、週末は結構お客が来ますよ。お蕎麦が好きな人が来てくれるのです」と、亭主も話し相手になるのでした。

 昼前にお客がいらっして、海老が駄目だから野菜の天せいろの大盛りにしてくれと言われる。蕎麦豆腐を二回も頼まれて、デザートの水羊羹までご注文。1時過ぎには綺麗に着飾ったご婦人がいらっして、天せいろを頼まれる。「とても美味しかったわ」と言って蕎麦湯も綺麗に飲み干して帰られた。今日は一人のお客が多かった。昼からお願いしているスタッフを帰して、亭主は一人後片づけをする。誰もいない家に戻って女将の帰るのを待つのでした。



9月2日 土曜日 暑い中を大勢のお客がいらっしゃった …

 今日も朝方は少し涼しかったけれど、蕎麦屋に出掛けるときにはもう、陽射しが強く感じるのでした。こうやって少しずつ涼しくなるのだったかなと、昔の記憶を思い出す。空には秋の筋雲と、夏の雲の名残が見えていたから、やはり、まだ暑さは続くのだろうか。蕎麦屋の中が以前ほど熱気がこもっていないのは、明け方に掛けて気温が下がっているからなのでしょう。蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打つ。昨日の蕎麦と合わせて13食を用意した。

 前掛けに付いた粉を払いに玄関を出たついでに、隣のひまわり畑を覗いてくる。綺麗に雑草を刈った跡が見事なのでした。人が歩きやすいようにと団地の側の歩道に合わせて、向こうのバス停まで刈り込んであるから凄い。亭主も負けてはいられないと、厨房に入って野菜サラダの具材を刻み始めるのです。昨日も家に持ち帰って、夜のおかずの牡蛎フライと共に食べたのですが、こればかりは作らないわけにはいかないのです。出る確率は50%以下なのです。

 開店と同時に三人連れのお客が入って、続けてもう三人。どちらもリピーターの方なのでした。今日は天せいろが随分と出て、皿が足らなくなって女将が洗って使う始末。昼過ぎまでに8人が入ったので皿を洗う暇もなかった。やっと一息入れたけれど、亭主は汗だくで奥の部屋で涼んでくる。洗い物をしようと思ったら、後半のお客がもう駐車場に入ってくるのです。結局、1時過ぎには13食打った蕎麦がすべて売り切れて、暑いのに有り難い事だと女将と話す。

 最後のお客の父娘はカウンターに座って、何時ものぶっかけ蕎麦を頼まれる。今日はヘルシーランチセット以外でも蕎麦豆腐やデザートが出たのも有り難い。3時過ぎに二人で家に戻って、冷たく冷えた梨を剥いてもらう。書斎のエアコンが効いてきたのを確かめてから、亭主はパソコンに向かって今日のデータを入力する。そして1時間ほど横になってゆっくりと眠ったのです。夕食を食べ終えてから、また蕎麦屋に出掛けて出汁取りとぬか漬けを漬けてくる。




9月3日 日曜日 朝晩が少し涼しくなったけれど …

 絹雲がたなびく6時前の空。有り明けの月が蕎麦屋の屋根の彼方に見えています。昨日は蕎麦が売り切れたから、当然、小鉢もなくなって、一回目の蕎麦打ちと夕べ漬けたお新香を取り出しに来た。昼の暑さで疲れている身体は、眠っても眠ってもなかなか回復しない年頃。寝ぼけ眼で車を走らせ、蕎麦打ち室に入れば、室温は27℃しかなかったから、少しは涼しくなってきている。一回目の蕎麦打ちは750g8人分を打って約40分。糠床を冷蔵庫から取り出す。

 次の小鉢を作るにはまだ早すぎるかと、残ったキュウリとナスとカブを使って、今朝は12鉢のお新香を盛り付けた。沢山作っておいたなた漬けも、この3鉢でお終い。夕べ出汁を取って洗いかごに伏せておいた鍋類をしまって、昼の水分補給にほうじ茶を沸かして、グラスに3杯分、冷蔵庫に入れておきます。これで7時になったから、家に帰って朝食の食卓に着く。果たして今日の日曜日はどれだけお客が来るのだろうか。二回目の蕎麦打ちの数を思案する亭主。

 食後のひと眠りも、最近は30分ではなかなか起き上がれない。やっと居間の部屋に行って、台所でコーヒーを入れる。それから、一服して目を覚ましたら、洗面と着替えを済ませてやっと蕎麦屋に出掛けるのです。外は思ったよりも涼しかったけれど、陽射しはまだ夏のあの暑さで、休み休みみずき通りを渡って、蕎麦屋まで歩く。二回目の蕎麦打ちは600g6食だけにして、合わせて14食の蕎麦を用意する。二日続けて混むことも少ないが、日曜は馬鹿に出来ない。

 暖簾を出す前からもう駐車場には車が入ってくる。何時もカレーうどんを頼まれるお父さんが、奥さんを乗せて今日も来てくれた。奥さんはこのところいつも鴨せいろのご注文。手間のかかる注文だから、早めに来てくれるのは嬉しいのだけれど、今日はまだ大釜の湯が沸いていなかった。お二人が食べ終わる頃になると、次々とお客がやって来る。今日も一人のお客がカウンターに三人も座った。ビールや海老、キス、イカなど単品の天麩羅の注文も入る。

 12時過ぎまでに7人ほどのお客が入ったから、昨日とあまり変わらないのでした。ぶっかけ蕎麦や天せいろが次々と出た。前半のお客の盆や皿を洗い終わったところで、後半のお客が駐車場に入ってくるのでした。やはり、日曜日は馬鹿に出来ない。外は幾分気温が低いようでしたが、厨房は熱くて汗だくなのでした。亭主はアイスノンを首に巻いて調理を続ける。閉店15分前のラストオーダーの間際まで、お客は帰らなかった。お蕎麦売り切れの看板を出す。

 洗い物を半分は片付けていたので、片付けが終わって早めに家に戻れました。小鉢も蕎麦汁もなくなっているから、夕刻に蕎麦屋に行かなければと思いつつも、身体が疲れて5時半まで眠ってしまうのでした。女将が一人で食堂で夕食を食べていたけれど、亭主は起きてすぐには食べられない。明日の朝は、早めに出掛けて小鉢の食材を調理しなければいけない。雨だと言うし平日だから、蕎麦も一回だけ打てば好いだろうと考える。少しは涼しくなるだろうか。



9月4日 月曜日 今朝は未明から土砂降りの雨でしたが …

 夕べは蕎麦屋の混んだ週末の疲れか、10時前に床に就いたのですが、朝の3時過ぎには激しい雨の音で目が覚めてしまうのでした。居間の部屋に行って、台所でコーヒーを入れたら、椅子に座ってゆっくりと今朝の段取りを考える。この雨だから、お客は少ないだろうけれど、蕎麦は打たなければならない。小鉢は5鉢残っていたから、後は残った食材で揚げ浸しを作れば好い。早くから出掛けて行っても、洗い物の片付けと洗濯物を干すぐらいしかないのです。

 蕎麦屋に着いてみると、奥の座敷のエアコンは点けっぱなしで、店の扇風機も回したままなのでした。昨日は、大釜を乾かすのに火を点けて、帰り道で消し忘れたのに気が付いて、店に戻ったのに、エアコンと扇風機には気が付かなかった。やはり、疲れていたのでしょう。火の元は何度も消したことを確かめるのに、最後に忘れてしまった。家庭用のガスコンロだから、火を点けて空だきをすると自然に火が消える仕組みだけれど、気をつけなければいけない。

 家に戻れば、女将が台所で朝食の支度をしてくれていた。味見用に持ち帰った揚げ浸しが、早速、小鉢に盛られて出て来る。質素な朝食だけれど、年を取った二人にはちょうど好い量なのです。野菜サラダに使うキャベツが五日分使ってもまだ残るから、女将が蒸して味噌汁などに入れてくれる。本漬けのたくわんも、業者が持って来たもので、味わい深いのです。我が家の食材は、蕎麦屋の残りものをどう消化するかで、美味しく食事を食べられる。

 食後のお茶をもらってひと休みしたら、書斎に入ってひと眠りしようと思ったけれど、なかなか眠れそうにない。身体が休んだところで、洗面と着替えを済ませて、また蕎麦屋に出掛けるのです。雨は、結構、激しく降っていたから、ズボンの端を巻くって雪駄で道を歩くのも大変。来週から補修工事が始まるという蕎麦屋の前のバス通りも、車が通る度に水しぶきが飛んで歩きにくい。それでも雨の降った分だけ外は涼しく、久し振りに30℃以下なのでした。

 雨が少し小振りになったらと思って、幟も出さずに、チェーンポールも降ろしていなかった。蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打てば、湿度が高いからか、同じ加水率でも少し柔らかめに生地が仕上がる。柔らかいとどうしても切りむらが出来るので残念。平日の月曜日だから、今朝は8人分の蕎麦を用意しておく。明日が定休日だから、残しても無駄になるのです。一番仕入れの値段が高い蕎麦粉を大事に扱うようになったから、少しは進歩しているのかな。

 厨房に戻って野菜サラダの具材を刻みながら、昨日使い果たした天麩羅の具材を準備する。新鮮な蓮根は皮を剥いて酢水で茹でる。古くなるとこの白さが黄ばんでくるから、売り場でよく見てから買うようにしているのです。今日は開店するなり、先週の土曜日にいらっしたばかりのご家族三人が来て下さって、カレーうどんにぶっかけ蕎麦の大盛りと、お父様が天せいろ。昼過ぎに女性お一人のお客がテーブル席でせいろ蕎麦を頼まれた。

 2時前にスタッフを帰して亭主は賄い蕎麦をぶっかけで食べる。ひと休みしてから最後の洗い物と片付けなのです。家に帰る頃には雨も上がっていたけれど、空にはまだ雨雲が連なっていました。家に戻り、女将が帰るのを待って居間の椅子に座ったまま、しばらく眠ってしまったらしい。5時すぎに夕食を軽く食べて、家の買い物と夜のプールに出掛ける。最近は週に一回か二回の水泳なので、足のリハビリと体力回復を兼ねて、ゆっくりと少しだけ泳いでいる。