カテゴリー
未分類

2023年4月末



4月28日 金曜日 晴れてこんなに暖かい日なのに …


 今朝も暖かな陽射しで、ゆっくりと眠って9時前に蕎麦屋に出掛けました。昨日の蕎麦が随分と残っていたから、今日は500g5人分だけ打ち足しておけば好かったのです。木曜日が暇だと、沢山用意した食材がそのまま次の日に使えるので、朝の仕事は楽なのです。厨房に入って大釜に火を入れたら、お茶のポットと蕎麦湯の入れ物を温めるポットを用意しておきます。蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打てば、加水率32.6%でちょうど好い生地が仕上がる。

 切りべら27本で135gの蕎麦を5束打つのは30分もあれば十分。残った生地を最後まで切って、昨日の端切れと合わせて今日の賄い蕎麦の準備をしておきます。あんなに晴れた昨日はお客が少なかったから、今日も天気が好くても、もしかするとお客が少ないかも知れない。大型連休前のお客の動向は予想がしづらいのです。それでも蕎麦は用意しておかなくてはならないから、平日の今日は13食の蕎麦を用意して、お客の来るを待つのでした。

 外は晴れて燕たちが飛び交い、生まれたばかりの小さな子供達が電線に止まって羽を繕っている。同じく生まれたばかりの子雀たちも、モミジの木の間で賑やかに鳴いているのです。ツバメは特急の名前にもなったくらいだから、飛ぶ速さが違うのです。亭主の動体視力では、とてもカメラでは追えない。リピーターらしい女性二人が昼前にいらっして天せいろ二つをご注文。その間に男性客がカウンターの隅に座り、せいろ蕎麦の大盛りと野菜サラダを頼まれる。

 どちらも歩いていらっしたお客で、亭主は慌てる様子もなく、一つ一つ調理をこなして配膳するのです。女性は話が長いから、後からいらっした男性が先に会計を済ませて帰られる。蕎麦ものびてしまうだろうし、天麩羅も冷めてしまうに違いないけれど、楽しそうに会話は続くのでした。他にお客もいないから、亭主はカウンターの盆や皿を片付けて洗っておくのです。やっと会計にはいるかと思ったら、まだ話したりない様子で二人は帰って行かれた。

 1時を過ぎたから、亭主は天麩羅を揚げて、端切れの蕎麦を集めて賄い蕎麦を食べておく。洗い物を済ませてもまだ2時前で、店の片付けを終えたら、亭主も珍しく早く家に戻るのです。パソコンのスイッチを入れて、居間の部屋でひと休み。テレビでスーパーマンの映画をやっていたから、最後まで観ているうちに女将が帰ってくる。書斎でひと眠りしたら早い夕飯を食べて、蕎麦屋に明日のお新香を漬けに行く。そのままプールへ出掛けてひと泳ぎなのです。



4月29日 土曜日 連休の始まりは暖かな一日で …

 最近は明るくなるのが早くなった。だから、いつもと同じ時間に床に就いているのに、つい目を覚ましてしまうのです。今朝も4時過ぎにはもう起き出して、台所に行って水を飲む。5時にはもう蕎麦屋に出掛け、夕べ漬けておいたお新香を糠床から取り出して切り分ける。ついでに切り干し大根の煮物もいくつか盛り付けておく。5時前にはもう陽が昇るらしく、森の木の間から太陽が昇っているからびっくりなのです。季節の推移を忘れていたような気がする。

 家に戻ってもまだ6時を過ぎたばかりなので、もう一度床に入ってひと眠りなのです。朝食の支度が出来る7時過ぎに女将が起こしに来てくれた。朝食を食べ終えたら、洗面と髭剃り、着替えを済ませてひと休み。暖かい朝だったから、上着も着ないで蕎麦屋に出掛けたのです。みずき通りを渡る頃には、空には薄雲が出ていたけれど、まだ青空の方が多かった。みずきの木も青葉が綺麗で、5月の綠が何故か懐かしいのでした。

 蕎麦屋に着いて朝の支度を済ませたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。加水率42%あまりだったけれど、暖かいからか少し柔らかめの生地の仕上がりなのでした。最初のひと打ちはぐにゃっと幅広に切れてしまったので、注意して切り幅を揃えていきます。切りべら27本で140g前後の蕎麦を8束取ったら、端切れは昨日のものと合わせて賄い蕎麦用に取っておく。今日は昨日の残りの蕎麦と合わせて15食も用意したのですが、果たしてお客が来るのか。

 野菜サラダと苺大福を作ってカウンターに並べたら、まだ11時過ぎだというのに、もう駐車場に車が入ってきている。まだ、お湯も沸いていないので、しばらくはそのまま放っておくしかないのでした。女将が帰ってきたので、開店時刻の15分前だったけれど、暖簾を出して中に入ってもらう。その間にも電話が入って「今日はやっているのか」「予約は出来ないのか」と忙しい時間帯に、自分勝手な事を言って亭主を困らせる。連休中も定休日以外は営業するのです。

 今日は比較的若いお客が多かったからか、天麩羅が全く出なかった。取り替えたばかりの天麩羅油も、一度も使わずに終わったのです。洗い物と片付けを終えて、亭主と女将は早めに家に帰るのでした。「森の綠が綺麗だね」と亭主が言えば「今日はみどりの日よ」と女将が応える。夜の防犯パトロールの時間まで、亭主はひと眠りして、女将は夕飯の買い物に出掛けたらしい。80歳になるという老人の後をついて、4㎞ちょっとの距離を歩いて汗だくになった。



4月30日 日曜日 朝から風も強く雨の降る天気で …

 雨と風とで荒れた天気だったけれど、朝飯前のひと仕事に蕎麦屋に出掛けました。ヤマボウシやモミジの新芽が伸びた先に、電線に雀が一羽。厨房に入って今日の食材を確認するのです。この天気では、お客もあまり見込めないでしょうが、用意だけはしておかなくては。蕎麦打ち室に入って冷蔵庫の生舟の中を見れば、今日は蕎麦を打たなくても十分に足りそうなのでした。帰り道に夕べの夜のパトロールで通った道を車で走り、ツツジの壁をもう一度見ておく。

 今年はツツジがどこも満開だと老人たちが言っていた。家に戻れば、いつもより早い時間なのに、もう女将は台所に立って朝食の支度をしてくれていた。亭主はナス焼きを大蒜醤油につけてご飯に載せれば十分なのに、鰺を焼いたり小鉢をいくつも用意したりとご馳走なのでした。満腹になって、いつもなら書斎で横になるけれど、今朝は眠気がやってこない。蕎麦屋で飲んだ朝のコーヒーが効いてきたのかも知れない。外は風が強くて傘が差せるのだろうか。

 9時近くにやっと家を出て、蕎麦屋まで歩くうちに、おちょこにならないように何度傘をつぼめたか分からない。これでは到底お客も来ないだろうと思いながらも、蕎麦屋に着いて朝の仕事をするのでした。蕎麦を打たないから、時間には余裕があった。奥の座敷に入って、潰しておいた段ボールを紐で縛っておきます。苺大福を包もうと思ったら、6日目の苺はもう傷んでいたので、こんな時の爲に残しておいた金柑の甘露煮を出して、今日は金柑大福にする。

 野菜サラダの具材を刻むのも、いつもより30分は早かった。女将も「こんな天気の日もあるのよ」と、諦めムードなのでした。それでも、雨の降る昼前にご夫婦らしい男女がいらっして、とろろ蕎麦と天麩羅蕎麦とを頼まれる。雨宿りを兼ねてか、ゆっくりとしていかれたけれど、昼を過ぎても次のお客は来なかったのです。1時になるから、亭主はかき揚げとレンコンの端切れを天麩羅にして、賄い蕎麦を食べておく。雨脚は弱まって時折薄陽が差すこともあった。

 1時半を過ぎたから少しずつ片付けを始めたら、「まだ大丈夫ですか」とご夫婦がご来店。天麩羅の具材や天ぷら粉も片付けてしまったけれど、せいろ蕎麦の大盛りとキノコつけ蕎麦のご注文で、助かったのです。もう最後のお客だろうと、残った野菜サラダをサービスでお出しして、ラストオーダーの時間も過ぎたから、大釜の火を落として片付けを始めたのです。すると、若い男性が「二人なのですけれど」とやって来たから「いらっしゃいませ」と迎える。

 誰かと思えば、いつもせいろ蕎麦の大盛りと辛味大根を頼む常連さんの親子で、すぐに火を点けて大盛りのせいろ蕎麦を二つ茹でるのでした。外は風も収まって雨もほとんど降っていない。最後まで頑張って好かった。女将と二人で家に戻れば、庭先の芍薬が花を咲かせていた。堅いつぼみだけれど、開く時は一挙に咲くから好い。亭主は書斎に入って今日のデータをパソコンに入力。今月の売り上げは去年、一昨年よりは好かったのでひと安心なのでした。コロナ禍前に比べるとまだまだですが、地道にやっていくしかない。

カテゴリー
未分類

2023年4月下旬



4月20日 木曜日 開店からわずか40分でお蕎麦完売 …

 今朝も5時半に家を出て蕎麦屋に出掛ければ、駐車場の立木が茂っていたから、様子を見に西側の小径に出てみたのです。金木犀の新しい葉は勿論のこと、モミジの葉も生い茂って、奥の木槿も新芽が伸びているのでした。厨房に入ってカウンターの洗い物の片付けをして、蓮根の皮を剥いて酢水で茹でる。7時には家に戻って朝食を食べる。食後のひと眠りを終えたら、女将が海メロからパイナップルを送ってきたという。島の香りが食堂に広がっていた。

 何時になったら石垣島に行けるのだろうかと、いつもFacebookの記事を読んではいるのだけれど、電車にも乗らない高齢者の亭主だから、飛行機はまだずっと先の事のように思えるのです。プールでのリハビリもまだ完全ではないし、蕎麦屋の経営もコロナ禍の前まではまだ戻っていない。それでも、二人の娘さん達が大学院と大学に進み、親の立場からは就職と結婚が心配な年頃。多くの人に見守られて島で育った子ども達は、本当に真面目で芯が強いのです。

 蕎麦屋に着いたら南側のミニ菜園を覗いて見たけれど、荒れ放題でコゴミの葉が広がっていた。奥のタラの芽だけがもう一度くらい採れそうな様子なのでした。蕎麦屋の周囲の草取りは東西南北と四回に分けてしなければならない。その他にも、半年以上も掃除をしていない排水溝にも手を入れる必要があるのです。まったく維持管理という仕事は、目には見えないけれど、店の中の道具の掃除と同じように、着実に行わなければならないことなのです。

 朝の仕事を終えたら、まずは蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。今日は暑くなると言うから、お客沢山来るのだろうとは思えたけれど、あまり欲張らずに9食分だけ打って終わりにしました。加水率は43%で、暖かいからか生地は少し柔らかめだったけれど、9人分の蕎麦を打って生舟に並べておく。やはり、包丁の切れ味が少し悪くなってきているのか、蕎麦が包丁の刃にくっついてしまう。暇を見つけて研いでおく必要がありそうです。

 厨房に戻って生姜と大根をおろし、薬味の葱切りを済ませたら、苺大福を包んで野菜サラダの具材を刻む。時計を見れば時間は押しているのです。天麩羅鍋に油を注ぎ、天つゆの鍋を火にかけて、テーブルを拭いて回ったら、もう開店の時間なのでした。暖簾を出して間もなく、四人連れのお客がいらっして、天せいろを四つご注文なのでした。その後すぐに若い女性が二人連れでテーブルに座ってやはり天せいろ。まだ12時前なのです。すぐに女将に電話をする。

 蕎麦は9つしかないから、順番に天麩羅を揚げて蕎麦を茹でていくしかないのですが、出すのが遅くなるから、女将の助けが必要なのでした。昼を過ぎてすぐに、ご夫婦でカウンターに座って、天せいろとヘルシーランチセットのご注文。女将が来てくれて亭主は調理に専念することが出来た。蕎麦の残りはひと束だけだったから、次にいらっしたお客には事情を説明してお断りする。その後も二組もお客が来たのです。歩いていらっした方もいたから申し訳ない。

 もう一回、蕎麦を打っておけは好かったかと、後で反省するのでした。欲張らないまでは好いのですが、歩いていらっしたお客にも蕎麦を出せなかったから、ちょっと残念なのでした。それでも、最初のお客が「ここの天麩羅は美味しいんだよね」と言ってくれた。カウンターに座った最後のお客も、コゴミやタラの芽の天麩羅が美味しいとビールの他に日本酒まで頼まれたから嬉しかったのです。明日は亭主一人の営業で、果たしてどれだけ客が来るのだろうか。

 

4月21日 金曜日 今日も40分でお蕎麦売り切れ …

 曇りという予報だったけれど、朝は怪しげな空の向こうから、太陽が昇っていました。曇っているのか朝霧が出ているのかが好く判らないのです。厨房に入って夕べ漬けた糠床からお新香を取り出して、小鉢に盛り付けていきます。蕪は大きいし、ラデッシュがある分小鉢が一杯になるほどの量なのです。知り合いの農家の野菜は、さすがに甘くて美味しい。蕎麦汁を補充して、今日は女将が来ないからと、洗濯物まで畳んで朝のひと仕事を終えるのです。

 家に戻って朝食を食べたら、例によってひと眠り30分。朝ドラの終わる前に洗面と着替えを済ませ、コーヒーを一杯入れて飲むのです。蕎麦屋に出掛ければ、玄関前のツツジが満開で、季節の移り替わりが早いのには驚くばかりなのでした。看板と幟を出してチェーンポールを降ろしたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。平日だから今日も850g9人分の蕎麦を、43%の加水率で打ち始める。昨日の残りがあったから、今日は10人分の蕎麦を用意する。

 硬めに仕上がった生地は少し伸しムラが出来たらしく、今度は切るときに四苦八苦してしまう。何とかごまかして打ち終えたのだけれど、なかなか思うようにはいかないのが、日々の蕎麦打ちなのです。包丁の切れ味が悪いばかりが原因ではなさそうです。それでも10時前には厨房に戻って、次の仕事にかかるのでした。大根をおろすのにも、こんなに沢山のおろしが必要なのかと、途中で止めて残りをラップでくるんで冷蔵庫に入れる。

 苺大福は昨日作ったのが今日も出せるから、野菜サラダの具材を刻んで、いつも通り三皿盛り付けておきます。天麩羅鍋に油を注いで、天つゆの鍋を温めて開店の準備をするのでした。アルコール除菌液でテーブルを拭いて少し早めに暖簾を出せば、11時半を過ぎた頃にはもう車が駐車場に入ってくるのでした。中年の男女がカウンターの奥の席に座って、天せいろのご注文。天麩羅を揚げて出す前に、仕事着姿の三人連れがやって来て皆さん大盛りのご注文。

 辛味大根ととろろをおろして、蕎麦を茹でているところに、歩いていらっした二人組の男性が、せいろ蕎麦の大盛りと串焼きの注文でした。「今お茶をお出ししますから」と言って、カウンターのお客に蕎麦湯を出し、時計を見ればまだ12時を過ぎたばかり。三人組の大盛りを出し終えて、やっと後の二人の調理にかかる。大盛りが五つも出るのは珍しく、生舟の中の蕎麦はもうなくなっいたのです。急いでお蕎麦売り切れの看板を出したのが12時半でした。

 テーブルの盆や蕎麦皿を片付け終わらないうちに、車が駐車場に入ってくる。外に出て、「蕎麦は売れ切れたので、うどんしか出せないのですけれど」と言えば、うどんでも好いからと店の中に入るのでした。何回がいらっしたリピーターのご夫婦らしく、残った野菜サラダをサービスでお出しして、食べていただいている間に、うどんを茹でてせいろでお出しするのでした。蕎麦の通らしくいろいろな話を聞かせてくれて、1時半にはお帰りになる。

 時間が早かったから、お袋様にもSOSの電話をせずに、昼飯も食わずに一人で洗い物を済ませるのでした。暑い日だったから、お客が多かったのではないかと、3時過ぎにスポーツクラブから帰ったばかりの女将が心配して来てくれた。明日は涼しくなるというけれど、果たしてどれだけ蕎麦を打てば好いのか。早い夕食を食べて半袖のまま6時半には夜のプールに出掛ける亭主。泳ぐよりも歩く方に違和感を感じるのかちょっと不安なのです。


4月22日 土曜日 急に寒くなったと感じる朝 …

 朝飯前のひと仕事から家に帰って、朝食を食べたら今日はひと眠りをしないで、また蕎麦屋に出掛けていく亭主。二日続けて蕎麦が売り切れになったから、週末なので少しは沢山蕎麦を打っておこうと考えたのです。それでも、随分と気温が低くなって曇り空だったので、どうなるかは判らない状況なのでした。看板と幟を出したらチェーンポールを降ろして、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を二回打つ。8時半に打ち始めれば、いつもの時間には間に合うのです。

 加水率は43%のまま、少し気温が低いから硬めの生地に仕上がって、包丁切りも順調に終える。135gの蕎麦の束を13束生舟に並べ、これなら少しは持ちこたえるのではと思う。太陽の陽射しがないから不安なのですが、週末を甘く見てはいけない。店の中は窓を少しだけ開けて、エアコンの暖房を入れていたから、やはり寒く感じるのです。薬味の葱を刻んで、大根をおろしたら、苺大福を包み、野菜サラダの具材を刻む。11時過ぎにはお湯も沸いて準備が完了。

 開店時刻の10分前に暖簾を出せば、5分前に大きな車に乗った若いカップルがご来店。天せいろとせいろ蕎麦を注文して、静かに蕎麦を啜るのでした。昼を過ぎて今度は年配の男女が作業着姿でいらっして、とろろ蕎麦とぶっかけ蕎麦を頼まれる。「あんたは幾つになる?」と親父様が尋ねるから、「今年で古稀になります」と応えれば、「若いねぇ。俺は喜寿だよ」とおっしゃる。二人で組んでシルバーの植木屋をやっているそうな。何もしないと老けてしまうのだとか。

 今日は1時を過ぎても陽は差してこなかった。昼からは晴れマークの出ていた佐倉市の天気予報を見れば、天気を追いかけるように曇りマークに変わっているではありませんか。隣のお花畑も黄色いポピーの花は正直で、気温が下がったら朝から花びらを閉じているのでした。この調子ではもうお客が来ないかと思って、亭主は蕎麦を茹で、おろしと山葵だけ載せてぶっかけで食べる。コシがあって実に美味い蕎麦なのです。昼飯はこれだけなのですぐに腹が減る。



4月23日 日曜日 気温は17℃までしか上がらけれど …

 今朝も6時に朝飯前のひと仕事で蕎麦屋に出掛け、糠床からお新香を取り出して、切り分けたら小鉢に盛り付ける。そして、昨日なくなった蕎麦汁を補充しておくのでした。蕎麦汁は夕べ蕎麦屋に来て、小一時間掛けて出汁を取り、返しを加えて温めたもの。ひと晩冷蔵庫に入れて冷ましておいたのです。ついでに天つゆも仕込んでおきます。7時前には家に戻り、女将の用意してくれた親御丼を食べてひと眠りする。満腹になって一時間は眠っただろうか。

 朝は少し寒いくらいだったのですが、陽が差して隣のお花畑のポピーも花びらを開いていました。看板を出して幟を立てたら、チェーポールを降ろして、早速、蕎麦打ち室に入るのです。今朝は、昨日の蕎麦が随分と残っていたから、500g5人分だけ打ち足して、14人分の蕎麦を用意しました。気温が低いのが気がかりだけれど、日曜日を馬鹿にしてはいけないと思って、開店前の仕込みに精を出すのでした。加水率は43%弱。少し硬めできっちりと仕上げられた。

 包丁の切れ味を心配していたけれど、生地の仕上がりの善し悪しで、切りべら26本で135gの蕎麦は、エッジが立って綺麗に等間隔に打ち上がるのでした。やはりこの時期はもう加水率を43%弱にしないといけないのか。朝が寒く、陽が出ていたことも関係するのかも知れない。まさにポピーの花の開き具合と共通しているような気がするから不思議。女将が来てくれて、「お早うございます」と挨拶を交わしたきり、二人とも黙々と開店の準備をするのでした。

 「また来ますね」と女将が早お昼を食べに家に戻れば、亭主は一人で大根をおろし、野菜サラダの具材を刻むのです。まだ暖簾を出していないのに、開店の10分前にはもう車が駐車場に入って、リピーターの若い男女がいらっした。お湯も沸いていたから店の中に入っていただいて、ちょうど女将もやって来たから、お茶を出して注文を取るのでした。天せいろと鴨南蛮蕎麦のご注文で、鴨肉を解凍している間に、天麩羅を揚げて蕎麦を茹でてお出しする。

 12時過ぎまでに4組のお客が入り、厨房はもうてんてこ舞い。駐車場も満配なのに、玄関を開けて「ほかに駐車場はないんですか」と聞くお客もいる。店の中を見れば満席だと判るはずなのに、申し訳ないけれど小さな蕎麦屋なのです。忙しい時間帯が過ぎた頃に、電話がなって3人で行きたいのだけれどと言う。女将が出て「大丈夫ですよ」と言ったけれど、予約は受けないから、先に来たお客が優先。生舟の蕎麦はもう残り少なかったのです。

 1時前にやっと件の三名様がいらっして、見れば手押し車を押したお婆様を連れたリピーターさん。お婆様は前回と同じキノコ付け蕎麦を頼まれて、綺麗に完食したから好かった。ご主人はカレー蕎麦、奥様はとろろ蕎麦のご注文で、カレー蕎麦に付ける野菜サラダが終わっていたので、小鉢とトマトをお出ししたら、トマトが美味しかったらしくて、「家で作っているのですか?」と聞かれた。1時過ぎだったけれど、お蕎麦売り切れの看板を出して洗い物に入る。


4月24日 月曜日 肌寒い日だったから …


 やはり店の混んだ昨日は疲れたのだろうか。今朝は何度も目が覚めるのだけれど、また眠ってしまうのでした。6時になってやっと起き出して、蕎麦屋に向かう準備をする。小鉢、蕎麦汁、洗濯物と二何度も自分に言い聞かせながら眠ったのに、朝になったら、もう何をするのかを忘れていた。厨房に入ってやっと思い出して、フライパンを取り出す。ニンジン、干し椎茸、油揚げを刻んで、切り干し大根を水で戻す。ごま油で炒めて出汁で煮込んで味つけをする。

 出汁で煮ている間に、空の蕎麦徳利を取り出して蕎麦汁を補充していく。7時を過ぎていたけれど、洗濯機の中の洗濯物を干して、取り込んだ洗濯物は畳んで戸棚の中に入れておく。家に戻れば、女将が食堂で亭主の帰るのを待っていました。朝食を食べ終えても、今日はひと眠りをしなかった。眠くないのではなく、眠ったら起きられないと思っていたのです。洗面と着替えを済ませて、歩いて蕎麦屋に出掛ければ、ご近所のウツギが綺麗に咲いているのでした。

 薄陽が差すほどには晴れていたけれど、風は冷たくやはり上着が必要なのでした。蕎麦屋に着いて外回りの仕事を終えるまで、ジャンバーは脱げなかった。店の中の室温は17℃だから、それほど寒いわけではないのに、寒く感じるのが最近の陽気。今日は湿度もかなり低かったから、身体が寒いと感じるのです。蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を750g8人分打っておきます。加水率は43%と昨日と同じだったけれど、やはり少し硬めに仕上がるのでした。

 この涼しさではお客はあまり期待できないと思いながらも、薄陽が差しているのが唯一の希望か。今月の月曜日の来客数は4人から 9人までと、結構、多かったので、ある程度の数は見込めるだろうと思っていたのです。苺大福を包み、野菜サラダの具材を刻んで、今日も三皿盛り付けておきます。女将がいない分、店の掃除もあるから、少しずつ早めに仕事を終えておく。テーブルを拭いて回ってもまだ11時ちょっと過ぎなのでした。新しい油を天麩羅鍋に注ぐ。

 暖簾を出してお客を待てば、1時間経っても来る気配がない。前日が混むと次の日はお客が少ないと言うことはあるのです。あまりにも暇だったから、隣の畑に出て、近くで花の写真を撮ってくる。あの赤い花は何というのだったっけ。歳を取ってから調べた花の名は、なかなか思い出せないのです。1時過ぎになってやっとお客がご来店。天せいろの大盛りと辛味大根を注文なさって、カウンターの隅で静かにゆっくりと食べて行かれた。今日はこのお客だけ … 。



4月25日 火曜日 午前中は雲一つない青空で …


 定休日だったけれど、いつもと同じ時間に目が覚めて、6時になったら蕎麦屋に出掛ける。午後の出汁取りの準備をして、少なくなった返しを仕込んでおきました。そして、洗濯機の中に入れたままの昨日の洗濯物を干したらお終い。7時過ぎには家に戻って、朝食を食べるのです。今朝も食後のひと眠りをせずに、洗面と着替えを済ませて早い時間に再び蕎麦屋に行くのでした。大鍋に冷めた返しを甕に移して、膝下の戸棚に収納する。

 駐車場のヤマボウシの柔らかい新芽が、陽を浴びてつやつやと光っていました。お袋様と仕入れに出掛けるのには、まだちょっと時間があったので、隣のお花畑まで行って花を見ていました。ストロベリーキャンドルの花が随分と沢山咲いていたから、近寄って見れば、葉はシロツメクサの様なのでした。毎年、この花は何というのだっけと調べ直すのですが、どうもカタカナの花の名前は頭に入りづらいのです。オランダレンゲともベニバナツメクサとも言う。

 ベニバナツメクサなら紅花爪草と漢字で書ける。白詰草と花の形が似てはいるけれど、赤くて縦に長いから、どうもイメージが違うのです。ただ、葉の形がクローバーに似ているから、豆科の植物だと判るのです。豆科の花を検索して、沢山の花の画像を見ているうちにこの花を発見する。毎年、こんなことを繰り返していながら、未だにその名を覚えていないのは、やはり年齢のせいなのか。時間に余裕のある定休日だから、こんなことが許されるのです。

 ツツジの咲きほこるお袋様のマンションを後に、農産物直売所へ出掛ければ、朝から随分と客が来ていた。にもかかわらず、農家がやって来るのが遅いのか、野菜はまだ並んでいないのでした。トマトと蕪と生椎茸だけを買って、後は隣町のスーパーで仕入れるのです。こちらは開店時刻に来たお客が帰って、ちょうど広い駐車場も空きが出て来る。パプリカとアスパラガスがまだは入っていないから、午後にもう一度来なければならないのでした。

 お袋様を送って蕎麦屋に戻ったら、買ってきた野菜を検品して、冷蔵庫に収納したら月に一度の床屋へ出掛ける。ちょうど前のお客が終わりそうなので「ちょっと待ってね」と言われてからが長い。ご近所らしい白髪の老人の話が長いのでした。女将が家で昼を待っていると思って、散髪が終わったところですぐに電話をするのでした。昼は昨日残った蕎麦だから、亭主が帰らないと要領を得ない。女将にはキノコつけ蕎麦、亭主は胡麻味噌ダレで食べる。

 結局、午後も昼寝をしないで、女将のスポーツクラブの予約を取ったら、三度、蕎麦屋に出掛けて午後の仕込みにかかる。干し椎茸と昆布を浸けてあった3㍑の鍋で出汁を取って蕎麦汁を仕込み、再び湯を沸かして二番出汁を取るのです。外はどんどん曇ってきた。明日は朝から雨になりそうで、この休みにも排水溝の掃除は出来そうにない。店の回りの草刈りもまだ終わっていないし、当分仕事が目白押しなのです。それが健康には好いのかも知れない。


4月26日 水曜日 終日雨が降り続けて …


 今朝はゆっくりと9時過ぎに蕎麦屋に出掛けて、明日の仕込みを開始するのでした。まずは蕎麦豆腐を仕込んで冷蔵庫に入れたら、キノコ汁を作って塩味だけ付けておく。1.6㍑の鍋一杯の汁を、半分は小さなキノコ汁用の鍋に入れ、残りはタッパに入れて冷蔵庫で保存するのです。全部で5人分程か。鍋に張り切れなかったキノコは冷凍して、足りなくなったときに使う。先週は随分と残ったから、家で使わなくてはならないのです。

 次にキノコ汁を作った鍋を洗ってレンコンを茹でる。レンコンは新しいものを買ってきて皮を剥いて輪切りにしたら、水に浸けて茹でるのですが、どうしてもポリフェノールが紫色に出て仕舞う。酢水に浸けても同じことだから、最近は水に浸けて茹でている。その間に南瓜の種を取って切り分け、レンジに入れて2分ほどチーンする。一度に2分ではなく、1分半チーンしたらしばらくおいて、もう一度30秒チーンしているのです。

 天麩羅の具材を切り分けたら、午前中の仕込みは終わり。家に戻って昼食の支度をしなければならないのです。朝から降り続けている雨は、雨脚は弱まったものの止むことはなかった。昼は冷蔵庫の中の残りものを野菜炒め煮して、カレー味で皿に一人分ずつ盛り付ける。大皿にもって取り皿を使うより、大皿一枚分、女将が洗う手間が省けるのです。業者が持ってきたごまだれの蕎麦汁で食べてみる。「たまには味が変わって好いのかもね」と女将が言う。

 でも、ごまだれでは蕎麦湯は飲めなかった。昔よく作ったざるラーメンのタレのようで、麺には絡むけれど、何時もの蕎麦汁のようには味わいがないのです。一人分100円ちょっとだから、自分で蕎麦汁を作る方が、当然、量もあるし、少し安上がりなのです。書斎に入ってひと眠りしている間に、女将はスポーツクラブに出掛けて行く。1時間ほどで目が覚めて、珈琲を入れて居間でテレビを観るのでした。何度も見たスティーブン・セガールの映画。

 お新香を漬けるだけだから、急がなくても好かったのですが、今日は女将の帰る前に蕎麦屋に出掛け、珍しく夕刻に蕎麦を打つ。室温19℃、湿度が60%を越えていたから、43%の加水率でも柔らかい生地に仕上がるのでした。たまには好いかと薄く伸して、切りべら28本の細い蕎麦に仕上げる。これで明日の朝は一回の蕎麦打ちで済む。木曜日はやることが多いから、少しでも今日出来ることをしておきたい。4時半になったらお新香を漬け、包丁を研いでおいた。

 今日は夜のプールへ出掛ける予定だったから、女将に「夜ご飯はなににするの?」と聞けば、「何にしましょうかね」と思案している様子だった。「キノコを入れてラーメンを食べるよ」と言えば、女将も残りものを食べて夕飯にしていた様子。雨の日だからか、夜のプールは2つのコースが空いて、誰も入っていなかったのです。いつも来ている若い人たちは姿を見せなかった。一人でクロールでアップしたら、バックストロークにブレストとゆっくりと泳いで行く。



4月27日 木曜日 晴れて雲一つない天気だったけれど …


 6時前に家を出れば、もう太陽は森の木々の上に昇っている。日の出の時間がまた早くなっているのでした。雲一つない好い天気の朝なのです。厨房に入って、糠床を冷蔵庫から取り出して、漬けたお新香を切り分ける。このところ、お新香は順調に漬かっているのです。白菜の漬け物と違って、なくなったらその都度、漬けなければいけないのが大変ではあるのですが、それが美味しさの秘訣でもある。切り干し大根の煮物も小鉢に盛り、朝飯前の仕事は終わり。

 家に戻って、女将が作る朝食を食べたら、ひと眠りしようと思って書斎に入るけれど、定休日の習慣が残っているのか、横になっても眠れずに、起き出して洗面と髭剃り、着替えを済ませて、蕎麦屋に出掛ける準備をするのでした。昨日の夕刻に一度蕎麦を打っているから、今朝はもう一度打てば終わりなのです。平日に二回分の蕎麦を用意するのも珍しいけれど、このところ客が増えているから、女将も手伝いに来てくれる日だし、頑張ってみたのです。

 二度目の蕎麦打ちは加水率43%なのでしたが、湿度が32%とかなり低かったから、少し硬めでちょうど好い具合の生地が仕上がったのです。切りべら28本と少し細めで包丁切りを終えて、生舟一杯の蕎麦を用意するのでした。10時前には厨房に戻り、薬味の葱を刻んで、大根や生姜をおろし、野菜サラダの具材を刻み始めるのです。パイナップルは、この間、石垣島の海メロから送って頂いた島のパイナップルを使ってみました。小さいけれど甘さは抜群なのです。

 先週の混みようを心配してか、女将が昼前に来てくれたけれど、今日はどういうわけかお客が来ない。朝が寒かったのが響いているのだろうか。12時半過ぎにやっと最初のお客がいらっして、急いでいるらしく、早く出来るものはないかとおっしゃるので、せいろ蕎麦とキノコ蕎麦を勧めたら、せいろ蕎麦だけのご主人が野菜サラダを頼まれて、ゆっくりと食べて行かれたのです。今日はこんなに天気が好かったのに、天せいろは一つも出なかったから不思議。

 1時過ぎにいらっしたご夫婦も、二人ともキノコつけ蕎麦の大盛りをご注文で、やはり朝が涼しかったからなのでしょうか。世間は大型連休前とあって、ご近所でもお客が来ているらしく、バーベキューをするお宅があるのでした。晴れた日の割には、お客が少なくて、がっかりとした女将と亭主。明日はもっと暖かくなるというから、亭主一人でどれだけ出来るか、試練の一日になりそうです。夕刻にまた蕎麦屋に行って、業者の配送を受け取るのでした。

 

カテゴリー
未分類

2023年4月中旬


4月12日 水曜日 風の強い曇り空の日だったけれど …

 暖かな朝でしたが、風が強くなりそう。遅ればせに咲いた庭のチューリップが二本。他の家のチューリップはとっくに花を終えているというのに。それに比べて今年は芍薬の育ちが早いのです。蕎麦屋に向かえば、何処の家もドウダンの花が綺麗に咲いているではありませんか。これも少し季節が早いのではと今年の暖かさを感じるのでした。この先は季節の営みがいったいどうなるのだろうかと、ちょっと心配な気もするのです。

 みずき通りを渡れば、ハナミズキの木がずっと向こうまで白い花を咲かせている。これも例年よりは少し早い気がするのです。曇りと言いながらも、青空が見えていたから少し安心するのでした。バス通りに出れば、蕎麦屋の向かいの菜の花畑も、もうそろそろ終わりの時期。オレンジのポピーの花が鮮やかなのが嬉しい。風はどんどん強くなるばかりで、蕎麦屋着く頃には外回りの仕事は出来ないと思うのでした。グリストラップの掃除がまだ済んでいない。

 厨房の中は19℃もあるから、暖房も入れずに今日の仕込みをするのでした。まずは時間のかかる白餡に氷糖蜜を加えて、弱火でぐつぐつと煮始める。南瓜の種を取って切り分けたら、レンジでチーンして明日の天麩羅の具材の準備。昨日採ったばかりのコゴミとタラの芽を洗って、容器に入れて冷蔵庫で保存する。今日一日は待てるけれど、明日には次の芽を採らなくてはならない。客に出す数より沢山育つから、毎年、採り終わらないうちに終わるのです。

 キノコ汁の具材を鍋に入れて出し汁で煮込む頃には、白餡も固まってくる。柔らかすぎると中に入れる具材をなかなか包めない。今週はそろそろ苺大福を作ろうと思って、小さな苺を買ってきてあるのですが、苺の日持ちがしないのでちょっと心配です。女将がスポーツクラブに出掛ける時間の関係もあって、11時前には蕎麦屋を出て昼食の用意に家に帰る亭主。風の強いせいか雲が流れて青空が広がっていました。暖かな風でまさに新緑の季節。

 家に戻って昼はキャベツの炒め物にして、鶏ガラスープの素と砂糖と水溶き片栗粉で、女将も美味しいと言うおかずを作った。彼女がスポーツクラブに行く前に、亭主は書斎に入ってひと眠り。小一時間ほど眠ったら起き出して、コーヒーを入れて飲む。お新香を漬ける糠床を復活させるために、冷蔵庫から取り出して表面の黴を取って、塩を振ったら好くかき混ぜておいたけれど、今日は漬けられない。天麩羅の具材きりと切り干し大根の煮物が午後の仕事です。

 蕎麦豆腐も仕込んでおいたけれど、一度、口を開けた豆乳はいつまで持つのかが心配なのです。二ヶ月も賞味期間があるのに、開封したら三日で消費しろと、箱に書いてあるのを発見したからです。大きなパックではなく小さな物にすれば好いのだけれど、まだ、どの豆乳が最適なのかを確かめていないから、時間がかかるのです。夜は予定通りにプールに出掛けた。一日おきだとやはり身体が軽くて泳ぎやすい。リハビリも順調に進んでいるのです。



4月13日 木曜日 今日も日中はかなり暖かくて …

 今朝も5時半前には目が覚めて、歩いて蕎麦屋に出掛けるのでした。木曜日は定休日明けだから、やることが結構いろいろとある。空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を詰めて、大盛り用と普通盛り用の21本を用意する。これで二日分の分量なのですが、ぴったりと出ることはまずない。鍋に残った蕎麦汁は容器に入れて冷蔵庫にしまっておく。お客の多い週は、3㍑分の蕎麦汁も作り足さなければならないので、予備の一番出汁がものを言うこともあるのです。

 次に小鉢の盛り付けなのですが、糠床がまだ完成していないので今日は切り干し大根のみの用意です。皿を置くトレイが一杯になったところで止めたから、後のお客には女将が別に盛り付けていた。洗濯物を畳んでもまだ7時前だったから、ミニ菜園に出てコゴミとタラの芽を採っておくのです。1日おきでもコゴミはもう伸びきって葉が開いている茎もあるから、自然の力は凄いものがあるなあと感心するばかり。タラの芽も芽元から採らないのでまた出て来る。

 家に戻って朝食を食べたら、書斎に入って横になればウトウトとして30分。洗面と着替えを済ませて蕎麦屋に出掛けようとすれば、女将が「今日は朝ドラがなかったから早いわ」と洗濯物を持ってウッドデッキに干している。「北海道にミサイルが飛んでくるとずっとニュースでやっていたのよ」あり得ない事だとは思ったけれど、果たして、その情報は取り消されたらしい。そのまま蕎麦屋に出掛けて、今朝の蕎麦を打つ亭主なのでした。

 今朝は二回蕎麦を打とうかとも思ったけれど、先週も木曜日はお客が8人だったから、大盛りが出ても9人分も打てば十分だろうと考えて、850gの蕎麦を打つのでした。加水率は43%で、硬めの生地に仕上げて、エッジの効いた蕎麦を9束生舟に並べるのでした。よほどお客が集中しない限り、全部の蕎麦を出すには1時を過ぎてしまうから、売り切れで好いと考えたのです。厨房に戻って、今日は一年振りで苺大福を包む。野菜サラダも三皿盛り付けておく。

 暖簾を出して10分ほどしたら、何時ものお客がバス通りを歩いていらっしゃるのが見えた。今日も誰か連れがある様子なのでした。「いらっしゃいませ」とお茶を出せば、カレーうどんとカレー蕎麦にビールのご注文。大きな鍋で二人分のカレーを温めるのでした。出し終える前に、もう次のお客がいらっしゃるから、『早く女将が来てくれないかな』と時計を見れば、まだ12時前なのでした。せいろ蕎麦とぶっかけ蕎麦のご注文だったから、すぐに用意をする。

 注文の品が出来上がった頃に、やっと女将が来て配膳をしてくれた。少し休めるかと思ったら、また駐車場に車が入ってご夫婦が来店で、天せいろの大盛りと普通盛りのご注文。まだ天麩羅鍋の温度が下がっていなかったので、すぐに天麩羅を揚げることが出来た。女将が盆や蕎麦皿をセットしてくれるから、時間にしたら倍以上の速さで料理を仕上げることが出来るのです。時計は1時少し前。生舟には蕎麦が三束。最後のカップルが来て売りきれの看板を出す。



4月14日 金曜日 半袖で過ごすことが多かった一日 …

 昨日も早く休んだから、今朝も5時過ぎには目が覚めた。普段の日も定休日も同じリズムで暮らしているからか、まだ今週は1日しか営業していないのに、曜日の感覚がなくなってしまったようで怖いのです。今日は曇りかと思っていたら、青空の方がずっと広がって雲の合間から朝日が昇っていました。今朝はお新香の漬け物を糠床から取り出して、切り分けたら小鉢に盛り付ける。今年初めてのぬか漬けは、思ったよりも上手く漬かっていたので嬉しい。

 切り干し大根の煮物も幾つか盛り付けて、冷蔵庫の中身を確認したら、洗濯物を畳んで、洗濯機の中の洗い物を干しておきます。今日は女将が来ない日なので、全部を亭主が一人でこなさなければならないのです。家に戻って朝食を食べたら、書斎に入ってひと眠り30分。8時過ぎに洗面と着替えを済ませて、早めに家を出るのでした。新緑が綺麗な森の風景も、幾分雲の増えた今朝の空に映えて、まさに初夏の装いなのです。朝の仕事を終えて蕎麦打ち室に入る。

 今朝も昨日と同じく850g9人分の蕎麦を打つ。昨日はカレーうどんが出たから、蕎麦が一つ残った計算で、今日は10食の蕎麦を用意したことになる。これがすべてなくなったから、やはり暖かい日にはお客が来るのです。一人での営業は、お客が続けて来る時が一番大変になるのですが、今日はそれほどには繋がらずに、切れることもなくだらだらとお客が続いた。女性陣は話が長いし、酒を飲んだご主人は一番長く座って、ライム酎ハイの炭酸割りまで頼む。

 1時を過ぎて最後の二人がいらっしたところで「お蕎麦売りきれ」の看板を出しました。天せいろ二つのご注文だったから、用意した天麩羅の具材も綺麗になくなったのです。お新香も綺麗に売り切れたから、残っていた野菜サラダを小鉢代わりにお出ししたら喜ばれた。それでも女性は話が長いので、閉店時間の直前までゆっくりとしていかれた。一人だと亭主は休憩をすることも出来ないのです。まずはかき揚げを揚げて賄い蕎麦を茹でて腹を満たしておきます。

 それからが長い後片づけの時間になるのです。お盆と蕎麦皿や器を全部洗い終わった頃に、女将がやって来てくれたから助かった。女将が食器を拭いて片付けている間に、亭主は大釜を洗ったり、天麩羅油の鍋を綺麗にしたり、時間は半分になるから4時前には家に戻ることが出来たのです。パソコンに今日のデータを入力して、亭主はひと眠り1時間。早い夕食を簡単に食べて、再び蕎麦屋に出掛けて、片付け物をしてお新香を漬ける。それからプールへ直行。



4月15日 土曜日 朝から冷たい雨が降り続けて …

 夕べも早く床に就いたのに、今朝は目覚めて何故か身体が疲れていると感じたのです。夜のプールも身体が重かったから、恐らくは一人で営業したのが疲れたのでしょう。それでも、元気を出して雨の中を車で蕎麦屋に向かうのです。天麩羅の具材入れも空になっていたし、南瓜も蓮根もなくなっていた。まずはカウンターの上に干した盆や蕎麦皿を片付けて、レンコンの皮を剥いて輪切りにしたら酢水で茹でる。南瓜も種を取って切り分けレンジに掛ける。椎茸やピーマン、ナスを切り分けて、最後にお新香を糠床から出す。

 小一時間の仕事でした。家に戻って女将の作った朝食を食べて、書斎に入ってひと眠り30分。まだ身体は疲れていると感じる。朝から冷たい雨が降っているから、今日はお客も来ないのではないだろうかと、二度打つはずだった蕎麦も一度で好いと思えた。9時前には傘を差して家を出て、蕎麦屋に向かうのでした。チェーンポールを降ろし、看板と幟を出すのです。蕎麦打ち室に入れば、空の生舟が打ち台の上に置いたままだったから、850gの蕎麦粉を計量する。この天気では、9人分も打てば十分なのです。加水率は43%。

 雨のせいか43%の加水でもまだ少し生地が緩いと感じる。切りべら26本で135gで揃えたいのだけれど、どうしても140gになることの方が多い。それでも9束と70gほど取れたから、やはり打ち粉の重量分だけ重くなっているのでしょう。亭主が厨房に戻る頃には女将は「また来ます」と言って早い昼食を食べに家に戻る。今日も苺大福を包もうと、香蘭社のバラの絵の描かれた小皿を五つ並べる。季節が明るくなったからと皿を替えたのに、今日は暗い雨の日だから嫌になる。新しく作った白餡は少し焦がして茶色くなっていた。

 野菜サラダの具材を刻んで盛り付けが終わる頃に、女将が戻って来てくれた。その前に亭主はお湯をポットに入れたり、天麩羅鍋に油を注いだり、天つゆの鍋を火にかけたりと仕事をし続けていたのです。サラダの皿が並んでやっと椅子に座れる。朝から3時間以上も立ち仕事を続けているから、腰も痛くなるのです。それでも、動いていたからか、朝のだるさはなくなっていました。車はかなりの数で通るのですが、暖簾を出しても蕎麦屋に来るお客はない。当然と言えば当然のこと。少しはゆっくりと休めと言うことなのか。

 やっとお客が来たのはもう1時過ぎで、80歳になると言う母親を連れた娘さんが、労るように寄り添ってご来店なのでした。天せいろ二つのご注文。小鉢の代わりに野菜サラダをお出しして、食べていてもらう。話を聞けば、娘さんの方は何回か蕎麦屋に来ているのだそうな。近くのマンションに住んでいるのだけれど、母親は歩くのが不自由だから、なかなか一人では来られないのだと言う。ゆっくりと食べていかれたから、今日はこれで終わりなのでした。片付け物も早く済んで、雨の中を二人で家に帰る。



4月16日 日曜日 今日は目まぐるしい天気で … 


 昨日は蕎麦屋も暇だったのに、ゆっくりと目覚めた朝でした。夜まで雨だったから女将も買い物に行けず、亭主の仕入れに付き合って隣町のスーパーまで行っただけなのに、よく眠れたと言う。朝靄が出て駅前の高層マンションが曇って見えた。蕎麦も沢山残っていたけれど、今日は午前中に蕎麦粉が届く日だからと、朝食を終えて早めに蕎麦屋に出掛けたのです。白い花が満開のみずき通りを渡れば、蕎麦屋まであとわずか。日曜日だから車の陰もないのです。

 蕎麦屋に着いたら、まずは看板を出して幟を立て、チェーンポールを降ろして活動の開始。カウンターに干してある二人分の盆や蕎麦皿を片付けたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。その前に、早いことにもう宅配便が届いて、蕎麦粉を受け取るのでした。8時45分。この地区を回る運転手が地区の入り口にある蕎麦屋を通るときに、亭主が来ていれば受け取ることが出来るのです。加水率は43%で、今日はちょうど好い柔らかさで上手く打てた。

 女将が来る前に蕎麦粉を捏ね終えて、薬味の細葱を刻んで大根をすり下ろす。再び蕎麦打ち室に入って、伸しを始める頃に女将がやって来る。「折りたたみ傘は持って来たのだけれど」と言うから、外を見れば確かに黒い雲も出ているのでした。不安定な陽気だけれど気温は高いから、それなりにお客は来るのではないかと考えた。野菜サラダも新キャベツになったら柔らかくて美味しそう。人参も綺麗に千切りが出来て、今日は正解なのでした。

 玄関前の馬酔木が新芽を出しているのにやっと気が付いた。時間に余裕があるからいろいろと気が付くのです。ミニ菜園に行って、コゴミとタラの芽も摘んでくる。使い切れないからどんどん溜まってしまうのも困ったものなのです。天せいろやぶっかけ蕎麦などに付けて出せばいいのですが、天麩羅が多くなりすぎるので出せないから、どうしても躊躇してしまう。仕入れる具材を減らすしか方法はなさそうです。こういう日に限って天麩羅物は少ない。

 開店して間もなく、そろそろいらっしゃる頃だと思っていた、カレーうどんのご主人を連れてご夫婦がご来店。奥様は今日はとろろ蕎麦。串焼きを四本頼まれたから最初に焼いてお出しした。週末は串焼きをあらかじめ解凍してあるから早いのです。青空が広がって陽も差してきた。続けてはお客が来ないものだから、何故かのんびりゆったりとして、亭主は奥の部屋でひと休みすることが出来た。平日よりも混まなかったこともあるかも知れない。

 1時をだいぶ過ぎて最後のお客が帰ったら、気になっていたコゴミとタラの芽を天麩羅にして、賄い蕎麦を食べる。タラの芽のほろ苦さが春らしい。ぶっかけ蕎麦にはこの二つを入れて出せば好い。でも、ぶっかけ蕎麦も、出る時と出ないときの差が激しいのです。天せいろのようにはコンスタントに出ない。2時過ぎには片付けを終えて、夫婦で家に戻る。女将はすぐに美容院に出掛けた。彼女が帰ってきたかと思えば、雷の音と共に強い雨が降ってきた。




4月17日 月曜日 陽も差して暖かかったけれど …

 今日も5時起き。夕べは10時にはもう床に就いたのです。それなのになかなか起き上がれなくて、5時半になってやっと居間の部屋に移動。「春眠暁を覚えず…」なのか。熱いコーヒーを入れて飲んだら、少しは目が覚めてきました。明日は定休日だと言うこともあって、少し気が緩んでいるのかも知れません。朝飯前のひと仕事に何をするかを考えながら、玄関を出れば外は思ったよりも暗く、今にも雨が降りそうな空模様なのでした。

 蕎麦屋の厨房に入って、カウンターに干したままの盆や蕎麦皿を戸棚にしまい、冷蔵庫から蕎麦汁を入れる徳利を取り出して、予備の一番出汁で蕎麦汁を仕込む。鍋ごと水で冷やしている間に、小鉢の切り干し大根の煮物を盛り付けて、昨日出したお新香と合わせて9鉢用意する。気温も低そうだから、今日はそんなにお客は来ないと考えたのです。洗濯物を畳んで、洗濯機の中に入れたままの洗い物を干して家に戻るのでした。煙草を買いにコンビニまで行く。

 朝早くとは違って青空が見えて来たから、昨日よりは好い天気になるのかも知れない。家に帰れば女将が台所で朝食の用意をしてくれていた。早朝に飲んだコーヒーの残りを啜りながら一服していると、「ご飯が出来ましたよ」と言う声が聞こえる。朝食を終えて、亭主は書斎に入ってひと眠り、今朝は1時間。やはり「不覚暁」なのか。目覚めて洗面と着替えを済ませたら、「行って来ま~す」と家を出る亭主。晴れて好い天気なのでした。

 蕎麦屋に着けば、例の小雀がまた一羽で電線に止まっている。やはりどこか身体の具合が悪いのだろうか。仲間たちはとっくにあたらこちらに飛び立っているのです。この時期、嘴と脚の黄色い椋鳥の子ども達も電線に止まっていることが多い。この雀だけが一羽で止まっているから、何故か気になるのです。看板を出して幟を立てたらチェーンポールを降ろして、今日の仕事の始まりです。蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打つ。加水率43%で絶妙の仕上がり。

 昨日の蕎麦の残りと合わせて11食の蕎麦を用意して、厨房に戻って苺大福を包み、野菜サラダの具材を刻む。開店の準備が整って、テーブルを拭いて回っている間に、珍しく早い時間に隣町の常連さんが車を駐車場に止めるのでした。開店の10分前だったけれど、放っておくわけにも行かずに、暖簾を出して中に入ってもらう。「今日は随分と早いですね」「車を洗いに行こうと思ってね」と何時ものご注文だったから、キノコ汁を沸かして、辛味大根を擦るのです。

 野菜サラダはカウンターからご自分で取って食べるから、ドレッシングと箸とお茶を後から出す。しばらく選挙の話をしていたら、次のお客がいらっして、この地区の史跡を巡っているのだと言う。今日で三回目のご来店なのだとか。話をしているうちに亭主も思い出して、「また来ます」と帰って行かれた。今日はウンターに座るお客ばかりで、最後は若い男性が隅に座って天せいろのご注文。早めに終わって、片付けを済ませて家に戻る。勿論、夜はプール。



4月18日 火曜日 久し振りに朝寝をした定休日 …


 蕾だった玄関脇のツツジが花を開いていた。朝はまだ薄手のジャンパーが必要な涼しさなのでした。隣のお花畑もポピーが花びらを閉じていました。亭主の定休日に合わせて、花も眠るのだろうか。

 蕎麦屋に寄って今朝の仕入れの確認をしたら、お袋様に電話をして迎えに行く。夕べはプリンターのインクがなくなっていたので、買い物リストを印刷できなかったのです。

 青空が覗いて陽が差してきたら、急に暖かくなって上着を脱ぐ。お袋様のマンションの周りも躑躅が満開なのでした。通りの並木も木々の新芽が赤く燃えていた。今日の仕入れは最小限度。

 午後の出汁取りの準備をして、今年最後の筍の煮物を作る。どうしても客に出し切れない山菜を天麩羅にして、家に持って帰って昼は天麩羅蕎麦にした。コゴミもタラの芽も天麩羅が一番美味しい。

 月曜日のお客が少なかったので、打った蕎麦が残ったのです。午後はプリンターのインクを買いに出掛けて、蕎麦屋で出汁を取り、夕方に家に戻って夕食を食べる。串焼きと鰯の蒲焼き。

 40℃の風呂に20分入るのが好いと言われて、やってみたら、風呂から上がってもう眠くなった。酒の量はワイングラスに二杯だけ。7時間眠って朝の4時に目覚め、この記事を書いているのです。



4月19日 水曜日 日中は暑いくらいで …

 今朝も随分と早くから目が覚めて、5時過ぎには蕎麦屋に出掛けて、朝飯前のひと仕事をする亭主。昨日洗った鍋類を片付けて、蕎麦汁を徳利に詰める。昨日煮込んだ筍を小鉢に盛り付けて冷蔵庫に入れる。二番出汁に返しを加えて天つゆと温かい汁を作っておく。最後に洗濯機の中に入ったままの洗い物を干して、家に戻るのでした。まだ6時半なので女将は起き出して来ないから、食事の時間までと書斎に入ってひと眠りするのです。

 「ご飯が出来ましたよ」と女将が起こしに来てくれて、やっと朝食にありつく。食後のお茶をもらって、テレビで懐かしいスーパーマンの映画をやっていたから、最後まで観てしまうのでした。9時をとうに過ぎ、急いで洗面と着替えを済ませて蕎麦屋に出掛ける。今日は午後から整形外科に行って、なくなった尿酸値を下げる薬をもらわなくてはならない。夜は地域の防犯パトロールがあるので、体調を整えておかなければ。厨房に入れば仕事が待っていた。

 1600ccの鍋でキノコ汁を作って、小さな鍋とタッパに分けて冷蔵庫に入れておきます。明日の天麩羅にする分だけ、南瓜の種を取って切り分けたら、レンジに掛けて残りはラップをして野菜籠に入れておく。玉葱をスライスしてかき揚げの材料を容器に入れてストックし、三ツ葉はキノコ蕎麦にも使うので別の容器に入れておく。今週、これで最後にしようと、採っておいたタラの芽とコゴミを洗って、タッパにそれぞれ入れて天麩羅の具材の用意です。

 外は晴れて暑くなってきました。半袖でも十分なくらいの暑さだったけれど、今朝の続きでまだ長袖を着ていた。女将のスポーツクラブがあるので、11時には家に戻って昼の支度をする。昨日、揚げて帰ったコゴミとタラの芽と筍、海老の天麩羅の残りを砂糖を加えた天つゆで煮て、昼は別皿で出して天丼に食べたのです。女将がタラの芽は苦味があると言うから、亭主がその分沢山食べる。満腹になって眠っている間に、女将はスポーツクラブに出掛けて行った。

 整形外科に出掛ければ、午後の診察前で一番に並んで薬の処方箋をもらう。それをすぐ近くの薬局に持って行って薬をもらうのですが、空いていたからこれもすぐに済む。家に戻ってコーヒーを入れてひと休み。夜のパトロールの前に夕食を食べ、蕎麦屋に戻って糠床に野菜を漬けなければならないのでした。やっと薄暗くなって、亭主は制服を着て集合場所に向かうのです。80歳を越えた老人の後について、5㎞近い距離を歩く。汗だくになってしまいました。

カテゴリー
未分類

2023年4月上旬


4月7日 金曜日 曇り空でしたが暖かいので …

 朝の5時半、もう日の出の時間なのです。空は雲に覆われて、僅かに朝日が垣間見える。今日は一人の営業だからと、意気込んで蕎麦屋に出掛けてなくなっていた返しを作る。南蛮屋のモカマタリは店で珈琲を出さなくなって、なかなか買えないのだけれど、挽いてあるモカブレンドでも十分に美味しい。早朝の寛ぎのひとときなのです。筍の煮物を小鉢に7鉢盛り付けて、包丁を使う白菜のお新香の切り分けは、朝食後に来たときに擦ることにしました。

 煙草を買いに1km先のコンビニに出掛けたけれど、空はもくもくと厚い雲に覆われて、いつ雨が降ってもおかしくないような状態なのです。さすがに早朝だからか通る車もなく、人の乗っていないモノレールの車両が脇を走っていくのでした。7時前には家に着いて朝食の支度が済むのを待つ。亭主の好きなナス焼きと、鯖の塩焼きがおかずで、「いただきま~す」と言って食べ始めれば、5分で食べ終えるから、後から席に着く女将には悪いと思っている。

 今日は一人の営業だからと気合いを入れて、食後のひと眠りもせずに玄関を出る。庭の釣鐘水仙もやっと咲き始めて、十二単がそれよりも沢山あちこちで花を付けているのでした。蕎麦屋までの道すがら、八重桜の綺麗なお宅が、これからは綺麗だろうと思うほど蕾がついているのです。菜の花の見えるバス通りに出れば、森の木々は新緑が素敵で、曇った空にも映えて生き生きとした姿が素晴らしいのです。風は暖かい5月の風で、ツバメが飛び交っている。

 朝の仕事を終えたら、すぐに蕎麦打ち室に入って今日の蕎麦を打つ亭主。加水は44%弱で生地を捏ね始めたけれど、なぜだか今朝も少し柔らかいような気がするのでした。季節の変わり目の加水は、本当に難しいのです。打ち粉を振って騙し騙し伸していくけれど、包丁切りとなるとエッジが立つような綺麗な仕上がりにはならないのです。切りむらのある蕎麦で、今日は営業を始めなければならないのが、何としても悔しいのでした。

 厨房に戻って金柑大福を包み、野菜サラダの具材を刻んで、天麩羅鍋に油を注ぎ、天つゆを温めたら、いつもよりは早い時間に開店の準備が整うのです。暖簾を出して5分程したら、ご夫婦が車でいらっして、「暖かい天麩羅蕎麦と冷たい天せいろを試して見ましょう」とご注文だったから、おそらく初めてのお客なのです。続けて中学校の入学式の帰りらしい3人連れのご家族がいらっして、天せいろ三つのご注文。ここまでは何とか対応できたのですが … 。

 続けてお客が来ると、もう大変になるのが一人での営業の辛さ。幸いにも、次のお客は一人でカウンターに座って、天せいろのご注文なのでした。前のお客の会計を済ませて、天麩羅を揚げて二番目のお客の蕎麦湯を出す。この間にも、テーブルに残った盆や皿を片付けて、次のお客が座れるようにセッティングしておくのです。最後のお客が女性お二人だったから、ゆっくりと食べて下さって、その間に洗い物を済ませるのでした。

 洗い物と片付けを済ませて、3時過ぎに蕎麦屋を出れば、道の途中で女将に出会う。亭主の帰りが遅いから、心配して来てくれたのです。荷物を彼女に預けて、亭主は車でコンビニまで行って、今日までの売り上げ金を預金するのでした。ついでに、遅い昼食を済ませようとサンドイッチと牛乳を買って、駐車場で食べてしまう。昨日のうちにプールに行って好かった。データをパソコンに入れて、ひと眠りしたら、もう夕刻の6時前なのでした。



4月8日 土曜日 新緑の季節になってきました …

 今朝も6時前には蕎麦屋に出掛けて、昨日の洗い物の片付けをしたら、小鉢を盛り付け、空いた蕎麦徳利に蕎麦汁を詰めて帰ったのです。昨日よりは少し肌寒い朝でしたが、陽が差して青空が見えるので、もう初夏の気分なのです。向こうの丘の上の公園の樹木も、すっかり青く若葉に覆われて、柿の木の青い葉も初々しかった。この間から気になっていた八重桜が、今日は随分と花が開いていたので、写真に撮らせてもらいました。

 みずき通りのハナミズキの並木にも白い花が咲き始めて、今朝の青空に映えるのでした。目立つ花ではないけれど、しっかりと季節を感じさせてくれる。また一年が過ぎたのです。コロナ禍の時期と違って、マスクを外している人にも随分と出会うから、人々の日常が戻りつつあるのかも知れない。坂を上って左に折れれば、蕎麦屋の前のバス通り。店の向かいのひまわり畑がすぐに見えてくる。黄色い花が何とも明るい気分にさせてくれるのでした。

 蕎麦屋の駐車場の隣には、菜の花畑の間にいろいろな花が咲き始めて、目を楽しませてくれる。飛べない雀も何処かに行っているらしく、その代わりにツバメのつがいが飛び交っているのです。巣作りを始める時期なのでしょう。看板を出し、幟を立ててチェーンポールを降ろしたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。このところの失敗を鑑みて、加水率は44%弱で生地を捏ね始めたのです。湿度は50%なのに、それでもまだ柔らかいから頭を抱える。

 昨日残った蕎麦が4束あったから、今日は850g9人分の蕎麦を打つことにしたのです。800gでも800g×1.44=1152gだから、打ち粉の重さも加えれば、なんとか9人分は取れるけれど、あまりギリギリで打つのもどうかと思って、余裕を持って今朝の蕎麦切りに望むのでした。思ったほどは蕎麦がくっつかなくて、135gの束を9つと残り50gほどの端切れをだして打ち終える。厨房に戻って金柑大福を包み、野菜サラダの具材を刻んで、開店の準備を整えるのです。

 暖簾を出せばすぐに一人のお客がカウンターの端に座って、せいろの大盛りをご注文。蕎麦湯まで綺麗に飲み干してお帰りになる。駐車場に車が入って「赤ちゃんがいるのですが、大丈夫ですか?」とご主人が聞きに来る。「赤ちゃん用の椅子はないけど好いですよ」と応えれば、頑丈そうなバギーに乗せて奥様とご来店。四人用のテーブルの椅子を一つ外し、バギーが入るようにしてやる。「やっと蕎麦が食べられる」とせいろ蕎麦の大盛りと天せいろのご注文。

 最初のお客が帰った後は、しばらくお客がなかった。店の中は、窓を少し開けていても22℃はあるのですが、外は風が出て、北風なものだから昨日よりは気温が低いのでした。ひと休みしていたら、また駐車場に車が入ってくる。せいろ蕎麦の大盛りと天せいろのご注文で、持ち帰りに筍と山菜の天麩羅を二人前頼まれる。ビールのあてのつもりでほんの少しなのに、持ち帰ると言われて容器を用意するのでした。ゆっくりとなさって1時過ぎには誰もいなくなる。


4月9日 日曜日 雲一つない青空だったけれど …

 午前6時前の向かいの森から朝日が昇ってくる。今日は雲一つない青空が広がって、気持ちの好い朝なのでした。ひんやりと空気は冷たいけれど、陽射しがあるだけで気分が晴れるから、朝飯前のひと仕事も一気にはかどるのです。ポットでお湯を沸かしながら珈琲を入れる準備をしている間に、カウンターの上に干してあった蕎麦皿や盆を片付ける。お椀や丼は後ろの戸棚に入れ、敷いてあったタオルをしまう。珈琲と一緒にほうじ茶を三杯分入れておきます。

 昨日、前のスタッフが持って来てくれた採り立ての筍を切って、二番出汁で煮込む。沸騰したら出汁醤油で味つけしたらお終い。ちょうど朝日が窓から差し込んで、明るすぎる朝の景色が広がるのでした。7時前には家に戻って、女将の用意してくれた朝飯を食べてから、亭主は書斎に入ってひと眠りするのです。30分ほど眠ったら頭もすっきりして、髭を剃って着替えを済ませ、再び蕎麦屋に出掛けていく。風は冷たいけれど、今日は暖かくなるのだろうか。

 エアコンの暖房を入れてやっと16℃だから、いつもの朝よりは寒いのです。朝の仕事を終えたら、早速、蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打つ。加水率は43%にして、力を入れて捏ね始めれば、久し振りにいい感触の生地が仕上がる。実は夕べ一年前のブログを検証してみたら、やはり43%の加水で打っていた。今年は気温が高かったからか、つい季節の推移を見逃してしまったらしい。昨日の残った蕎麦と合わせて14食の蕎麦を用意しておく。

 女将がやって来て「小鉢が足りないのじゃない?」と言うから、今朝煮たばかりの筍を盛り付け、白菜のお新香も最後の一株を取り出して、小鉢に盛り付けておきました。木の芽を入れて煮込んだ柔らかい筍の上に、出汁取りの時に使う削り節を載せただけのものだけれど、煮た出汁が利いているので美味しい。汁まで飲むお客もいるくらいなのです。白菜のお新香は最後の頃になって、昆布の旨味が全体に広がってやっと美味しくなったという感じです。

 野菜サラダの具材を刻みながら、大根をおろしたり、天麩羅の具材を切り分けたりと、今朝も案外擦ることは沢山あるのでした。開店の時刻の10分前には支度が整って、暖簾を出すのです。5分ほどすると、女性の親子らしいお二人が見えて、何を頼もうかとメニュー表と睨めっこをしている間に、別のお客がいらっしてすぐに注文を決めたから、先にオーダーをなさったお客から、作り始めるのです。風は冷たくてもさすがに日曜日なのでした。

 最近、好くいらっしゃる薪屋のご夫婦が今日もヘルシーランチセットをご注文でした。明るい社交的な奥様に「先日は薪ストーブを使っている」と言うお客がいらっして、パンフレットをお持ちになったと言えば、今日は車の荷台に積んだ太い木を、これから薪にするのだと説明してくれた。駐車場もテーブル席も二回転で、思った以上にお客がいらっしたのには驚いた。やはり、気温が低いからと言って、日曜日を馬鹿にしてはいけないのです。

 最後のお客は、お父さんが三歳の女の子を連れていらっして、天せいろとせいろのうどんを頼まれた。チューリップ祭りに出掛けてきたそうな。褒めることもせずに食べさせようとするから、フォークを出したけれど、女の子はなかなか食が進まない。サービスで出したバウンドケーキは食べて、カルピスも飲んだらしい。閉店の時間はとうに過ぎていたけれど、暖簾をしまって洗い物をしながら、様子を見守る亭主と女将。3時前には家に戻るのでした。


4月10日 月曜日 昨日よりも暖かな一日だったから …


 朝飯前のひと仕事から帰って朝食を食べたら、モーガン・フリードマンとダイアン・キートンの『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』という映画をテレビで観て、ほのぼのとした気持ちで蕎麦屋に出掛けたのです。歳を取った名優が演ずる人生素晴らしかった。道々八重桜が綺麗に咲いていたので写真に撮らせてもらう。青空が背景でとても綺麗なのでした。みずき通りのハナミズキも随分と花が開いて、春と初夏とが一緒に来たような感じなのでした。

 蕎麦屋に着いて朝の仕事を終えたら、早速、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。加水率は43%だったけれど、生地は上手く出来上がったのに、伸し方が悪かったのか、包丁の打ち方が拙かったのか、切りむらがあって満足のいく結果ではなかった。包丁をしばらく研いでいないから、切れ味が悪いのだろうか。9年経ってもまだいつも同じように蕎麦が打てない自分がもどかしくてならない。毎年、季節の変わり目にこういうことが起きるのです。

 今日は一人の営業だから、時間が押していたので、金柑大福を作るのを止めて、昨日、お客さんからいただいたわらび餅をデザートに出すことにした。自家製でないデザートは初めてか。一口食べてみたけれど、きな粉の甘さが亭主にはちょっとたまらないのです。野菜サラダの具材を刻み、天麩羅の具材を切り分けて、開店の準備をするのでした。暖房を入れなくても外は暖かで、窓を開けていても22℃はあるから、今日もお客が来ると思うのでした。

 果たして、暖簾を出せば、すぐに散歩の途中なのか歩いていらっしたご夫婦がご来店。天せいろを二つ頼まれて、お茶を出した亭主はすぐに盆と皿をセットして天麩羅を揚げるのです。その間にも、お一人でいらっした男性がカウンターに座って天せいろの大盛りを頼まれる。「前のお客にお出ししてからになります」と言ってお茶を出し、ここまでは順調にこなすのだけれど、この後のお客が続くと調理をしながらの対応となるので、忙しなくなるのです。

 小さな車が入って二人かと思ったら、三人の来客で前のお客の盆や皿をカウンターに載せて、慌ててテーブルを拭くのでした。リピーターの方なのか、三人三様で天せいろととろろ蕎麦とぶっかけ蕎麦のご注文で、杖をついたお婆さんに最初に出せるように、とろろを擦ってから天麩羅を揚げる。そんな忙しい時間に電話が鳴るから出れば、昨日、携帯電話を忘れたのですけれどとおっしゃる。取ってありますからと応えれば、忙しい時間に持ち主は現れた。

 駐車場の真ん中に車を停めて取りに来たものだから、後のお客が入れないで待っていた。家に帰ってから女将に話したら、 ぶっかけ蕎麦をうどんにして欲しいと言ったお客だからと、よく覚えているのでした。最後のお客は隣町の常連さんで、携帯を取りに来たお客が駐車場を出るまで、通りでしばらく待っていたのです。1時半近かったので、亭主はここが潮時とお蕎麦売り切れの看板を出して、最後の蕎麦を茹でる。ゆっくりと賄い蕎麦を食べる時間が取れた。


4月11日 火曜日 陽射しは暖かいけれど風が強くて …


 夕べは夕食を食べてひと休みしたら、夜のプーへ出掛けました。月曜日に泳げると一週間のリズムが上手く作れるのです。月・水・金と泳ぐのが理想なのですが、疲れてしまうとなかなか続かない。家に戻ればもう風呂の時間だから、風呂へ入って夜の酒を飲み、ニュースを見終えたら書斎に入って、このブログを書くのです。夜に運動をするといつもよりもぐっすりと眠れるような気がする。朝はいつもの時間に目覚め、蕎麦屋に出掛けてひと仕事なのです。

 厨房に干したままの盆や蕎麦皿を片付けたら、今朝は西側の小径の草取りをしました。昨日はお隣の畑でご主人が芝刈り機で綺麗に草を刈ったから、蕎麦屋側のアスファルトと敷石の間に生えた雑草が目立つのです。釜と袋と箒とちりとりを持って、悪戦苦闘すること40分。屈んで草を取るだけなのですがこれが辛い姿勢なのです。わずか20m足らずの距離を綺麗にしただけでもう腰が痛い。でも、お蔭で小径もすっきりとして気分が好いのでした。

 隣のお花畑のポピーが綺麗に咲き始めたので、近づいて写真に撮らせてもらった。菜の花が終わりになると、この花が咲くようにちゃんと時期を見据えて種を蒔いているのでしょう。お袋様に電話をしてそろそろ仕入れに出掛けようかと伝える。農産物直売所は9時から営業だから、少し前に彼女を迎えに行くのです。中学校を過ぎた辺りから、久留米躑躅が花を咲かせていました。他のツツジよりも少し時期が早いので、桜の終わった後、一足先に観られる花。

 隣町のスーパーにも出掛けて、残りの食材をすべて仕入れたつもりでいたのに、野菜類を冷蔵庫に収納したら、出汁取りを始めようと思ったら、削り節を買うのを忘れている。定休日なのに朝から草取りなどをしたものだから、今日は少し疲れたのかも知れない。家に戻って今日は女将の用意してくれた肉とチーズを入れた蒸し野菜で昼食を終え、書斎に入ってひと眠りする亭主なのでした。女将のスポーツクラブの予約を済ませたら、早速、買い物に出掛ける。

 半日遅れで出汁を取り、蕎麦汁を作って、筍とタラの芽、コゴミの天麩羅を揚げて、夕飯のおかずを作って帰るのでした。どこで仕入れて来たのか、女将がコゴミとタラの芽の天麩羅が身体に好いと言うので、今まであまり乗り気ではなかったのに、天麩羅にして食べようと言うことになったのです。蕎麦屋のミニ菜園には、コゴミとタラの木を植えているので、毎年、この時期には天麩羅にしてお客に出している。筍を入れて200円で出しているけれど人気です。

 

カテゴリー
未分類

2023年4月初め



4月1日 土曜日 今日はよく晴れて暖かかった …

 今朝は少しヒンヤリとして日の出前から紫色の靄が出ていた。朝飯前のひと仕事に蕎麦屋に出掛ければ、もう桜は終わりらしく、あちらこちらに花吹雪が舞っていたのです。今週は平日に連日10人以上のお客があったから、朝飯前のひと仕事も5時半に家を出て7時まで厨房で頑張る。蕎麦汁の徳利は空だし、小鉢は出尽くしているし、やることは沢山あるのです。鴨せいろも随分と出たから、夕べプールの帰りに買ってきた小松菜を茹でて用意しておく。

 やっと家に戻って朝食を食べたら、もう眠くなって30分ほど書斎で横になる。朝ドラの終わる時間には洗面と着替えを済ませて、玄関を出れば、庭の片隅に釣鐘水仙の蕾が出ているのでした。女将が「今年もまたお婆ちゃんからもらった花が芽を出しているのよ」と言っていたのはこのことだった。もう何十年になるのか、毎年、庭のあちこちで咲いてくれるのが嬉しい。「主なしとて春を忘るな」と102歳まで生きた祖母の花を愛する気持ちが伝わってくるようだ。

 蕎麦屋に着いて朝の仕事を終えたら、昨日の午後に打った蕎麦が少し残っていたけれど、今朝は750g 8.5人分と500g 5.5人分を打って、16食の蕎麦を用意するのでした。加水率は44%。捏ねて丸めた蕎麦玉を寝かせている間にも、天麩羅の具材を切り分け、レンコンを茹でて、南瓜をレンジでチーンする。蕎麦切りは順調で、切りべら26本で135g。大根や生姜をおろしたり、やることが多すぎて休む暇がない。女将もいつもより早く来てくれて忙しく働く。

 女将が早お昼を食べに家に帰っている間に、亭主は厨房に戻って金柑大福を包み、野菜サラダの具材を刻むのです。天麩羅鍋に新しい油を注ぎ、天つゆの鍋を火にかけて、大釜の湯が沸いたので、四つのポットにお湯を満たす。やっと開店の準備が整ったのはもう5分前なのでした。暖簾を出せば、昼前にはもう二組のお客がご来店で、皆さん天せいろやぶっかけ蕎麦で天麩羅ばかりが随分と出る。午後も天せいろばかりが出て、他のメニューは注文がなかった。

 ミニ菜園で採れたばかりのタラの芽をサービスで天麩羅にして、お出しすれば、季節を知る人は喜んでくれる。洗い物をする暇がある間隔でお客が来たから、今日は随分と助かったのです。後片付けを終えて2時半には女将と家に戻るのでした。「出汁を取らなくて好いの?」と女将に言われて、鍋に昆布と干し椎茸を浸けて帰ったのが正解で、夕食後に出汁取りと蕎麦汁の仕込みにまた蕎麦屋で1時間半の仕事をする。忙しかったはずの昔はもっと体力があったのか。




4月2日 日曜日 9年目の開店記念日は …

 5時半になったら家を出て蕎麦屋に向かう亭主。今週はずっとこの習慣が続いています。朝飯前のひと仕事もやることが多すぎて、カウンターに干しておいた昨日の洗い物を片付けてから、珈琲を入れて飲みながら、今日の天麩羅の具材を切り分ける。足らなかった南瓜やピーマン、ナスは昨日の夜のうちに仕入れに出掛けた。連日10人を越えるお客が来るので、何もかにもが足らなくなってくる。今日は日曜日だから尚更のこと、お客が多いかも知れない。

 ピーラーで蓮根の皮を剥いたら切り分け、酢水で茹でる。その間に昨日のうちに作っておいた蕎麦汁を、空になった徳利に補充しておくのです。15個あった徳利も二つ割ってしまい、残りの一つは家で補修中。一つ4000円の代物だから、なかなか買い足せないでいるのです。大盛り用の徳利は沢山あるけれど、どういうわけか昨日は大盛りが出なかった。冷蔵庫に収納したら、レンコンを水で洗ってタッパに入れる。10個もあれば足りるだろうと考えたのです。

 家に戻って朝食を済ませ、亭主は書斎に入って30分だけ眠ることにしている。頭の中も身体もリセットしないと、次に続けて仕事が出来ないのです。「行って来ま~す」と玄関を出れば、昨日の釣鐘水仙の隣に十二単がもうは花を咲かせていた。春の足音は早く、もう初夏の花が咲き始めているのです。蕎麦屋に着いて看板と暖簾を出したら、駐車場のチェーンポールを降ろして歩く。今日は750gだけ打って15食の蕎麦を用意する予定でいる。

 捏ねた蕎麦粉を蕎麦玉にして、寝かせている間に、今日が誕生日の友だちにメールで「古稀の誕生日おめでとう」と送っておいた。もう60年来の付き合いなのです。蕎麦玉を伸して包丁切りをしようと思ったら、今日はどういうわけか生地が柔らかい。女将がやって来て「今日は湿度があるのじゃない?」と言うから、湿度計を見ればなんと60%。切りそろわずに生舟に入れて、こんな日もあるのかと後悔するのでした。庭に出てコゴミとタラの芽を採ってくる。

 これが案外と役に立って、お客が立て込んだ昼の終わりに、天麩羅の具材のレンコンがなくなったから、急遽、山菜の天麩羅を添えて出すのでした。開店の1時間以上も前に、家族のために自転車でやって来た親父様がいたから、店の中に入ってもらい、お湯を沸かしてお茶だけ出して、亭主は野菜サラダの具材を刻む。お客は昼前から次々といらっしゃるのでした。コロナ禍以後では初めての多い人数なのでした。15食の蕎麦が綺麗になくなったのです。

 食器を洗う暇もなく、女将と二人で洗い物にかかるのでしたが、売りきれの看板を出してもまだお客が入って来たので、天麩羅の具材はレンコンがないと断って、山菜の天麩羅を付けて天せいろを出したのです。それでも何とか3時には後片づけが終わって、家に戻るのでしたが、珍しく女将が「疲れたわ」と言うのでした。亭主は長過ぎる昼食にピザトーストを焼いてもらって、小岩井の牛乳と一緒に食べたらまたひと眠りなのです。女将は散歩に出掛けたらしい。

 開店9周年のお祝いにと、夕食には寿司を買ってきて、食べ終えたら亭主は疲れ果ててまたひと眠り。風呂の時間に目覚めて、風呂に入ったら、また蕎麦屋に出掛けて明日の準備をするのでした。さすがに片付け物も多すぎて、蕎麦汁を補充してもう終わり。明日の朝は、天麩羅の具材切りから始めなければならない。小鉢が全くないから、ワカサギの南蛮漬けでも作ろうか。疲れ果てるけれど、何故か楽しいのが蕎麦屋の営業なのです。




4月3日 月曜日 今日は昼過ぎでもうお蕎麦売り切れ …

 今朝はあまりに疲れて起きられなかった。朝食を終えて朝ドラの始まる前に家を出て、蕎麦屋に着いたらすぐに蕎麦を打ち始めるのでした。800g9人分の蕎麦を44%の加水率で捏ね、蕎麦玉を寝かせている間に、小鉢に盛り付けるワカサギの南蛮漬けを作っておく。南瓜の従姉妹煮は、あと二鉢分しか盛り付けられなかったのです。お客が来なかった場合に備えて、南蛮漬けも二鉢だけ盛り付けて、残りはタッパに入れて冷蔵庫で保存する。

 蕎麦を打ち終えて9束の蕎麦と、残りを最後まで丁寧に切って、昨日残った半分の束と合わせて、10束の蕎麦を用意した。厨房に戻って、天麩羅の具材を切り分けて、レンコンも7枚だけ茹でて用意しておく。時間が押しているから、今日の金柑大福は二皿だけ、野菜サラダも二皿だけの準備で終わらせる。この決断には勇気が要ったけれど、月曜日には客が多くてもあまり出ることはないのです。開店の時間に間に合わせて、湯も沸いたし、テーブルも拭いた。

 暖簾を出せば、すぐに近くの常連さんがいらっして、ビールとカレー蕎麦を頼まれる。ビールと突き出しの枝豆を運んだところで、次のお客が入ってカウンターに座る。お茶を出して注文を聞いている間に、また3人連れの背広姿のお客が入った。ここまでは順調に注文伝票を書いて、調理に入ったのですが、続けて、お子さんを連れたお母さんがテーブルに座ったけれど、「今、お茶をお持ちしますから…」と言って最初のカレー蕎麦を運ぶのでした。

 混んできても、順番にしか作れないので、慌てないことが大切だとは判っていても気が急くのです。鴨せいろの大盛りを二つと天せいろを頼まれたから、カウンターの男性客の天せいろと一緒に、天せいろだけを先にお出しする。鴨肉は解凍してあるし、長葱も焼いている。やっとお母さんと娘さんにお茶とお水をお出しして、注文を聞けば天せいろとせいろ蕎麦。すると玄関が開いて、カウンターのお客の連れらしき若者が二人もいらっしゃる。12時10分過ぎ。

 これで今日の蕎麦はもうなくなったから、売りきれの看板を出すのでした。天せいろ二つを出して、鴨せいろも二つ出したら、今度はせいろ蕎麦と天せいろ。後からいらっした若者は、せいろ蕎麦とキノコつけ蕎麦のご注文で、全部出し終えたのが1時少し前なのでした。駐車場は車で満杯なのに、「他に駐車場はありませんか」と玄関を開けて聞きに来るお客もいる。入れずに帰るお客もいました。嬉しいけれど、能力の限界を知って、1時半には暖簾をしまう。

 今週のお客は50人を越えたから、コロナ禍の以後初めてのことです。少しずつ、混む人数にも、対応できるようにはなってきたけれど、まだまだ以前のようにはいかない。毎月、人件費の赤字を覚悟で、人を雇っていたころが懐かしくはある。でも、今はそんなことも言っていられないのです。近くに住む前のスタッフが、また筍を持って来てくれた。お袋様の分までいただいたから、すぐに電話をすれば、洗い物を手伝ってくれるのでした。3時には家に戻れた。




4月4日 火曜日 好く晴れて暖かな一日でした …

 忙しかった一週間分の疲れが溜まったのか、夕べは10時には床に就いたのに、今朝の6時過ぎまで目が覚めなかった。仕入れに出掛ける日だけれど、朝食を終えて8時前には家を出て蕎麦屋に向かうのでした。カウンターに並べた昨日の洗い物を片付けて、残った再仕込み醤油のある分だけで、返しを仕込んでおく。次に再仕込み醤油が届くのは木曜日だから、出汁を取っても蕎麦汁は仕込めないのです。そして、白菜の塩漬けを仕込んでおきました。

 そのままお袋様に電話をして、一緒に今朝の仕入れに出掛ける。農産物直売所には、まだトマトも来ていなかったから、生椎茸やアーリーレッドと知り合いの農家のホウレン草を買って、隣の町のスーパーに行く。朝が少し涼しかったからか、駐車場は空いていて、買い物リストに載せた品物はすべて買うことが出来た。蕎麦屋に戻って買い足した白菜を漬け足して、先週の油を固めたものをゴミ袋に入れて出す。今日は週に一度のゴミの回収日なのです。

 昼飯には冷凍のうどんを茹で、先週残った野菜類を全部使って焼きうどんを作る。食べた後は書斎でひと眠りなのでした。「天気が好いから布団を干そうと思うのだけれど」と女将は言うが、「今日はゆっくりと寝かせて欲しい」と断って、1時間あまり眠るのです。女将のスポーツクラブの予約の時間までには目が覚めて、珈琲を飲んで午後の仕込みに蕎麦屋に出掛ける。うっすらと雲がかかっていたけれど、陽射しは強くなり、金木犀の新芽が伸びたのがよく判る。

 午後の一番は出汁取りの準備に、干し椎茸と昆布を鍋に入れて水を満たしておく。明日の朝にでも出汁を取ろうと思うのです。次にミニ菜園に出てベイリーフを採るついでに、コゴミとタラの芽の様子を見に行けば、もう伸びているではありませんか。ビニール袋に一杯採って厨房に戻る。カレーの具材を取り出して、ナスと鶏肉を炒めたら、野菜を刻んで煮ていくのです。その間に昨日貰った筍を切って、出し汁と出汁醤油で煮込む。

 定休日には珍しく、女将がやって来て、割り箸を袋に詰める作業を始める。「木曜日と金曜日の分ぐらいはあるわね」と、また帰って行った。最近は、お客が多いから、用意した箸がもう一本もなかったのです。細かな所に気が付いてくれて有り難い。夜は今日買って帰った鰯を焼いて、筍の若草煮と一緒に食べるのでした。焼酎のライム炭酸割りを作っての飲むけれど、おかずが合わないから、あまり美味しくなかった。身体が疲れているのだろうか。



4月5日 水曜日 曇りだと言っていたけれど …

 定休日の二日目は、少しは身体の疲れが取れたらしく、5時半には目覚めて蕎麦屋に出掛ける。風は少し冷たいけれど、薄い雲が紫色にたなびいて、清明(せいめい)の朝にふさわしい雰囲気なのでした。まだ日の出る前だから、今朝が曇りだか晴れだか判らない。それでも西の空には青空が見えるから、天気予報通りに朝のうち晴れなのだろうか。厨房に入ってひと仕事をすれば、東の森の影から朝日が昇ってくる。まだ6時前だから随分と日の出も早くなった。

 朝飯前のメインは何と言っても出汁取り、蕎麦汁の仕込み。昨日なんとか少しだけ返しを作ったから、先週の残りと合わせて4㍑あまりの蕎麦汁が取れた。空の蕎麦徳利に蕎麦汁を満たして、さらに鍋一杯分あるから、今週の前半はこれで持つ。二番出汁も5㍑の鍋で追い鰹で取って、天つゆと温かい汁の他に4㍑分はストックしたのです。鍋を洗って、洗濯物を畳んだら、家に戻って朝食を食べるのでした。食後は書斎でひと眠り30分。また蕎麦屋に出掛ける。

 レンジ周りがあまりにも汚れていたから、重曹を振りかけてお湯を撒く。しばらく置いてから金タワシで軽く擦れば、見違えるようにピカピカになるのです。後ろ側にもレンジがあるけれど、こちらは蕎麦を茹でるだけだから、油汚れではないので、洗剤で洗って汚れを落とす。綺麗になったところで午前中の仕込み。時間のかかるレンコンの皮を剥いて酢水で茹でている間に、南瓜を切り分けてレンジでチーンするのです。更に蕎麦豆腐を仕込んでひと休み。

 11時には昼の支度があるので、家に帰らなくてはと思いながら、キノコ汁の仕込みを始める。1㍑ほどの二番出汁に鶏肉とナメコを入れて火にかけ、舞茸、シメジ、エノキを入れて、塩味を付ける。これで4、5人分のキノコ汁が出来るのですが、天麩羅用の生椎茸は小さな物を抜いて、こちらの鍋に入れてしまいます。後は食べる前に蕎麦汁を加えて出来上がり。キノコも火が入ると縮むから、予備のキノコ類は冷凍してあるのです。

 女将の待つ家に戻って、野菜たっぷりのカレー炒飯を作る。キノコ汁を出汁を取って薄めてくれたから美味しい。食後は書斎に入って横になるのだけれど、眠ったのかどうかも判らないほど浅い眠りなのでした。女将は2時間も前にスポーツクラブに出掛けていく。歩いて30分、1時間近くはストレッチをして、開場を待つのだそうな。だから、昼食は早いほど好いのです。亭主も早い時間に蕎麦屋に出掛けて、午後の仕込みをするのでした。

 夜は地域の防犯パトロールがあるので、お新香や筍の小鉢の盛り付けは明日の朝にして、天麩羅の具材を切り分けるだけ。すぐに終わって玄関を出れば、雀が一羽だけ電線に止まって、ピーチクと大きな声で鳴いているのです。巣立ったばかりの小雀なのか、近づいても逃げていかない。今日は結果的に一日中、雲はあったけれど晴れていた。駐車場に停めてあった車の温度計が、27℃にもなっていたから驚きなのです。女将の帰る前に家に戻ったのです。




4月6日 木曜日 今日は目まぐるしい天気の変化で …

 曇りだという天気予報だったのに、朝から雨が降っていました。傘を差して蕎麦屋まで歩き、朝の仕事を終えたら厨房に入って、小鉢を盛り付けるのです。筍の煮物に削り節を載せて5鉢、白菜の漬け物を7鉢用意して、今日の蕎麦を打ち始める。750gではちょっと心許なかったので、600gを二回打つことにしました。ちょうど6人分ずつ二回で12人分と、端切れが120gほどになり、上手い具合に足りれば好いのだけれど。蕎麦打ちが終わるまで雨は降っていた。

 きっちり水回しをしたつもりなのに、最初の蕎麦玉は44%の加水でも包丁の刃に蕎麦がくっついてしまう。二回目の蕎麦は同じ加水でも綺麗に切り整って、エッジの効いた蕎麦が仕上がるのでした。何が原因なのかと思案しながら、厨房に戻って金柑大福を包むのです。今日は金柑大福も野菜サラダもすべて売れて、気持ちが好かった。雨は何時の間にか止んで陽が差したり、雲が出て日が翳ったりと目まぐるしい天気の移り変わりなのでした。

 それでも南風だったから店の中は暖かく、昼過ぎには窓を開けていても20℃まで上がったから、暖房は入れなかったのです。暖簾を出してすぐに近くの常連さんが「今日は若い人を連れて来ました」と天せいろ二つとビールを頼まれる。続けて好くいらっしゃるお婆さんが、カウンターに座ってヘルシーランチセットのご注文。まだ12時前だったから、早く女将が来ないかと気が急くのです。続けていらっした若い女性二人が、天麩羅蕎麦と鴨南蛮蕎麦のご注文。

 やっと女将が来てくれて、亭主は天麩羅を揚げて鴨を焼くのでした。駐車場はもう満杯で、入れ替わり立ち替わり、お客が入るのです。青空が見えて陽も差してきたかと思えば、また曇り空。女性客は食べるのもゆっくりだから、次のお客が来るまでに、前のお客の盆や蕎麦皿を洗うことが出来る。最後にいらっしたのは、いつもせいろ蕎麦と野菜サラダを頼む老人でした。ゆっくりと食べて寛いだら、「ご馳走様でした」と帰って行かれた。

 2時半には家に戻って、女将の剥いたデコポンを食べる。彼女はさらにヨーグルトを食べていた。夜は常夜鍋にすると決めたところで、亭主は書斎に入ってひと眠りする。5時前に蕎麦屋に戻って、洗い物を片付け、明日の小鉢を盛り付けておきました。飛べない雀が今日も一羽電線に止まっている。夕食を食べたら時間があったので、夜のプールに出掛けることにして、ゆっくりと泳いで来るのでした。明日はどうなるのか、心配で仕方がないけれど … 。