2025年9月下旬



9月20日 土曜日 お彼岸の墓参りに出掛けた朝…

 夕べは風呂に入って8時台にはもう眠ってしまった。前日の早寝がそのまま習慣化して、同じような生活パターンが続いてしまうのです。でも、やはり夜中に目が覚めて、1時間ほど起きてまた眠るというのを繰り返し、最後に目覚めたら朝の6時になっていた。前日よりも疲れた睡眠なのでした。10時ごろまで起きていて、朝の6時に目が覚めるのがベストなのだけれど、なかなか難しい。洗濯物を持って蕎麦屋に行き、洗濯機に入れてスイッチを入れて来る。

 朝食は昨日買った鰯が沢山あったので、一人二尾ずつ塩焼きにして食べる。ナスとピーマンの味噌炒めもキュウリの糠漬けも、ぴったりのおかずなのです。調和が取れていると、実に食べやすく美味しい。今日はお袋様を連れて墓参りに行く予定があったので、食後のひと眠りはなし。8時40分にお袋様を迎えに行き、隣町のスーパーで花を買って、そのまま霊園に向かう。花を売るコーナーが混んでいたから、霊園の駐車場も混んでいるかと思ったが停められた。

 ついひと月前にお盆の墓参に来たのだけれど、草も伸び放題なのでした。軍手を持っていったので、屈むのが辛いから墓の縁の石に座って次々に草を抜く。女将はその間に花を生ける容器を洗ってくる。砂利を後から足した墓はそれほどでもなかったけれど、弟の所は作った時のままだから、この時期は抜ききれないほど草が伸び広がっていた。小一時間かけて草取りをしたら無事にお参りをして、お袋様を家まで送る。昼の買い物をして蕎麦屋で洗濯物を干す。

 女将が洗濯物を干している間に、昨日のうちに運んだ家族のアルバムの紐をほどいてカウンターに並べる。このの置き方でしかもう入る場所がないのです。カウンターの下にも棚はあるのだけれど、これは蕎麦屋の客が荷物を置くために作った棚だから、後で本が置けるようには考えていなかった。何か物を入れて置く場所に使えそうだけれど、そのままではどうも見てくれが悪い。考えたら今住んでいる家の居間は、隠し戸棚を作ったりと工夫がされている。

 昼は野菜の天麩羅と沢山あった鰯の天麩羅を亭主が揚げて、素麺を茹でて二人で食べる。ドジャース戦も始まって、テレビを観ながらハラハラドキドキのひとときなのでした。家の庭の樹木を移植する様にお願いしていた業者から、二ヶ月ぶりに電話が入って、やっと少し涼しくなったので、打合せに来ると言う。庭の木を見てもらって、柑橘類は大きな物だとなかなか根付かないとまた言われた。金柑の木をどうしても女将が諦めきれないらしいからお願いした。

 続けて蕎麦屋に行って大きな月桂樹やタラの木を見てもらい、10月の中頃には4、5人連れて来て、草刈りも含めて一日で終わるだろうと言うのでした。移植もあるけれど、すべて合わせて10万円以内で済みそうなのです。年間を通して蕎麦屋の木々の手入れをお願いしたいと言えば、これは3万円ほどで済むと言う。女将に話せば、それならお願いしようと言うことになる。家に帰れば、ドジャースが今日も勝って大谷選手が52号のホームランを打ったと言う。午後も昼寝をする暇もなく、ケーブルテレビの会社から電話が入って、来週の水曜日の敷設工事は午後1時からだと言うのでした。いよいよ引っ越し後の全体像が日付入りで決まってきたのでほっとする。


9月21日 日曜日 昔の写真に目が釘付けになった朝…

 やっといつものペースに戻れた朝。夕べは10時に床に就いて、今朝は4時に目が覚める。コーヒーを淹れて飲みながら、テレビを点けて今日の天気予報を見るのです。夜のうちに残ったアルバムを整理していたら、何枚かの写真がバラのまま袋に入れてあったのを、廃棄すべきかどうかと開けて見れば、女将や自分の卒業式の写真に混じって家族の昔の写真が入っていた。子ども達が小さな頃にスキーに行って、本当に皆楽しそうに写っている一枚は残すべき一枚。

 5時になったら女将が用意してくれた洗濯物と一緒に、蕎麦屋に持っていって洗濯機に洗い物を入れたら、荷物を紐解いて何処に置こうかと考える。例の写真は額に入れて本棚の上に飾る。この一角は家族の写真を並べておこうと、お袋様と女将と三人で旅行に行っていた頃の写真を加える。何百枚物の写真のあった中で、何十年も取っておいた一枚は、やはり目を惹くものがあったのです。秋の紅葉の中で三人で並んで撮った一枚もなかなかの出来栄えでした。

 家に帰って朝食を食べたら、今日もひと眠りはせずに、アルバムの片付けを始めました。アルバム以外に過去の日記類が沢山あってどれも捨てるわけにはいかないものなのです。アルバムと違って中を読んでみないと判らないから、これが時間がかかるのです。10時を過ぎたらBSでドジャース戦が始まったので、女将は錦糸卵を焼いて、亭主は選手の動きを食い入るように見ているのです。11時を過ぎたら亭主も台所に立ってモヤシと肉を茹で麺を茹でるのでした。

 9月の下旬になっても冷やし中華が食べられるのも、今年の猛暑のお蔭だと嬉しいのでした。食後もお茶をもらって飲みながら、ドジャー戦の続きを観て、続きは居間の部屋のテレビを点けて観る。布団の上に横になってみていたらウトウトし始めて、ワーッという歓声が起きたから目を覚ませば、大谷選手の53号のホームランが出たところなのでした。結局、今日は珍しく最後まで観てしまった。昼からはまた蕎麦屋に荷物を運び、女将も来て冷蔵庫の掃除。 

 水曜日にテレビを移設するのが効いて、女将もいよいよこちらに移ってくる準備をしなければと思ったらしい。雨が降ったら軒下のある玄関前のテラスに洗濯物を干せるようにと、買ってあった物干しを組み立てて取り付ける。竿は蕎麦屋の時代に暖簾に使っていたアルミの竿を代用して取り付ける。外からの見栄えが悪いから、家で使っているアルミ製の柵を蕎麦屋に持ってきて使おうかと思うのです。女将の畳んだ洗濯物は車で亭主が家に持ち帰る。


9月22日 月曜日 やはり秋か、半袖では涼しくなった…

 今朝も5時半に目が覚めて、コーヒーを淹れて居間の部屋でドジャース戦を観ながら頭をすっきりとさせる。今日は燃やせるゴミを出す日だったので、急いで書斎のカバン類を袋に入れて、玄関に積んだままの沢山のゴミ袋と一緒に集積場まで何回か運ぶ。最後に重いものは車に積んで運び、そのまま蕎麦屋に出掛けるのでした。昨日のうちに設置した軒下の物干し台が、ちょっと外観を損なうのでしたが、これも生活の変化と受け入れなくてはならない。

 今日はお袋様と買い物に出掛ける日だったので、食後もひと眠りをせずに次に出すゴミの整理を始めたのです。細かな物がいっぱいあって、燃えないゴミでも埋め立てなのか金属類なのかと仕分けするが大変。家庭の段階でこんな状態だから、分別しなければ、清掃局の職員はもつと大変になるのでしょう。9時に農産物直売所に着いたけれど、キュウリも終わってナスやオクラしか買うものがないのでした。隣町のスーパーで残りの食材を揃えて家に戻るのです。

 まだ10時過ぎで、女将は蕎麦屋で亭主の運んだ洗濯物を干して帰ったらしく、ゆっくりと新聞を読んでいました。昼はミートソースを温めてスパゲッティーを茹でるだったので、二人とも準備も簡単なのでした。亭主がブロッコリーとスパゲッティーを茹でて、女将が買って帰ったトンカツを切り分けるだけ。今日は一人60gに減らして盛り付けたらちょうど好い量でした。歳を取ったせいか多すぎるとトンカツもあるので凭(もた)れるのです。

 食後にお茶をもらって、座椅子に座ってゆっくりとするのでしたが、どうも尻が痛くなるので敷いたままの布団に横になる。すると少し眠くなって昼寝の時間となるのです。やることは沢山あるのですが、あまりにもする事が多すぎて疲れてしまうのです。ゴミの分別が慣れないものだから、いちいち女将に尋ねるのも面倒で、彼女も滅多に引っ越しに際の捨てる物など考えたことがないから、分類表を見てはくれるけれど、なかなか書いてある物ばかりではない。

 昼寝から目覚めれば、半袖で眠っていたので肌寒くなって長袖に着替える。朝方も18℃まで気温が下がるので、ついこの間の暑さに慣れた身体には涼しすぎるのでした。昼が少なかったからか、少し腹が減ったので、冷蔵庫に入っていたシャインマスカットをちぎって口に入れる。やっと女将が帰ってきて、蕎麦屋に洗濯物を畳みに出掛けると言うので、亭主も車で行って明日のゴミ出しの袋に燃えるゴミを詰めて、業者に持っていってもらう準備をする。


9月23日 火曜日 暑さ寒さも彼岸までと言う言葉は…


 今朝の空は秋の空によく見られる鰯雲が一面に出ていた。昨日今日と朝は16℃まで冷え込んできているから、やはり「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉は正しい。今朝は長袖のシャツにジャージの上着を着て蕎麦屋に出掛けるのでした。持っていった洗濯物を洗濯機に入れたら、新しい居間に置いた古いソファーに座って、ボサノバの軽快な曲を聴く。広い玄関に続く広い居間のあった前の家とは違って、玄関からすぐに居間になるのも慣れれば耐えられるのか。

 朝食の時間に間に合うように、みずき通りを通って家に帰れば、このところの冷え込みで、ハナミズキの葉もだいぶ色づいてきた。女将の用意する朝食を食べ終えて、居間の座椅子に座ってお茶をもらうけれど、どうもゆっくりと出来ないのです。敷いたままの布団に横になっても、ひと眠りできるわけでもなく、仕方がないから書斎に行って、片付け物の続きをする。後は水中カメラや器材の入った乾燥ボックスの中だけなのですが、その前にまだいろいろある。

 女将が洗濯物を干しに蕎麦屋に行くというので、亭主も義父母の仏壇を車に積んで後を追いかける。父の仏壇は元気なお袋様が家に置いて毎日拝んでいるから安心なのです。一人娘の女将も、二人の親が10年違いで同じ歳で亡くなって、当初は毎日仏壇に向かって、線香も上げていたけれど、なかなか余裕がなくなったのか、今では食堂のテーブルの脇に置いてあった。今度は狭い寝室の箪笥の上に置いて、たまには線香を上げられるのだろうか。

 昼の用意に家に帰り、亭主はキャベツやニンジン、ピーマンを刻んで、ソース焼きそばを作る。亭主は五目あんかけの焼きそばが好きなのだけれど、女将はどうも子どもの頃からソース焼きそばを食べ慣れているらしい。塩分の効いた鶏ガラスープを入れるので、ソースは香りづけ程度だけれど、それでも美味しいと言って食べてくれる。唯一、椅子に座ってゆっくり出来るのは食堂だけになった。それでも食後のお茶は居間の部屋で床に置いてもらうのです。

 今日はドジャース戦もお休みなので、野球の試合を見ることに追われずゆっくりとできる午後なのですが、明日がテレビの移設ということもあって何か気忙しい。明日のゴミ出しは燃やせるゴミだけだけれど、これが意外と沢山あるのです。朝のうちに書斎で二袋、午前中に今でひと袋、家電製品の袋に入る大きさは出せるから、スタンドのライトを分解してこれもゴミに出す。物を置くのに使っていたキャスター付きのプラスティク製の台も燃やせるゴミ…。

 女将のスポーツクラブの予約の時間までに、もうひと袋の燃やせるゴミ袋がいっぱいになった。女将が梨を剥いてくれたので、二人で食堂で食べる。女将のお習字の終わる時刻まで、今の隠し扉の中に残った本や古いレコードを片付けて、女将は蕎麦屋に洗濯物を畳みに出掛けた。亭主はブログを書くために少し遅れて車に乗った。新しく買ったミニコンポは女将の部屋の箪笥の上に設置して、後は延長コードを買って来れば好いだけ。テレビを置く場所を空けて、明日の午前中には今使っている寝具類を運ばなければいけない。


9月24日 水曜日 今季初めてエアコンの暖房を使った朝…


 朝の外気温が今朝も16℃。長袖の厚手のジャージを着て寝ているのに寒いと感じたから、思わずエアコンの暖房を入れてしまった。蕎麦屋に出掛けて洗濯物を洗濯機に入れたら、新しい居間で一休みする。ギターを置く場所を少し変えて、壁際にもう一つ本棚を入れたら、カウンターの上にだらしなく置かれていたアルバムが、綺麗に収納できたのです。朝食を終えたらお茶をもらって、横になって少し眠った。女将が洗濯を干しに出掛けるのを待って蕎麦屋へ。

 今日はテレビを移設する日なので、大相撲を観る夕食時には、蕎麦屋でテレビを見なければいけない。午前中に始まるドジャース戦は、大谷選手がピッチャーをするのだけれど、テレビを蕎麦屋の方に持って行かなければならないので、これは見られない。仕方がないので、テレビと布団を運んで定位置にセットする。小さな方のテレビは、女将が調理をしながら見られるように、調理台の方に向けて置いておく。贅沢な話だけれど、寝室にはテレビは必要がない。

 10時になったら駅前のホームセンターに出掛けて、延長コードや洗濯機と洗面所の間におけるプラスティックの物置台を買って、蕎麦屋に寄って設置しておく。女将の部屋のミニコンポのラジオの受信状態も好い。家に帰って昼食の支度をしたら、唯一椅子のある食堂で女将と素麺を啜る。食後のお茶も食堂のテーブルの上で頂く。布団がないから居間の畳マットに寝転んで食休みをするけれど、休めたものではないのです。冷蔵庫の中の食材を持って蕎麦屋へ。 

 女将はこの忙しい日にも、きちんとスポーツクラブに出掛けるから大したものです。亭主はケーブルテレビの技師が1時に蕎麦屋の方に来るので、早めに行ってブログを書きながら待っているのでした。約1時間半かかってやっとテレビが開通。亭主は家に戻って、車に女将の布団やマットレスを積んだり、魚焼き器や電子レンジを積み込んで、冷蔵庫の中の食材を積んだりして女将の帰りを待つのでした。3時半近くに女将が帰り、荷物を持って蕎麦屋に行く。

 テレビが映るので相撲中継を観ながら、女将も夕食の支度を始めようと思ったら、肉も魚も持ってくるのを忘れたと言うから、亭主が車で取りに行く始末なのでした。5時半近くにやっと肉が焼けて今夜も二人で大相撲を観ながら夕食を食べる。女将が「前の居間にあったときは、もっと大きなテレビだと思っていたけれど」と言うから、「蕎麦屋の客席の方が広いから小さく見えるのだよ」と亭主が応えるのでした。四角の部屋ではなく、幅はないが細長いのです。

 女将はテレビのニュースを見終えたら、自分の部屋に入ってヨーガを始める。亭主は新しい家の風呂が気になって、早めに沸かすのでした。蕎麦屋を開業した頃に、夏の暑い時期に風呂を沸かして入ったきり、10年ぶりくらいなのです。身体の大きな亭主も、足が伸ばせるから楽しみにしていたのです。バスタオルも持ってくるのを忘れたと言うから、亭主の大きめのタオルを供出する。さあて、今夜はテレビを観ながら、新しい居間で酒を飲もうかな。


9月25日 木曜日 初めての蕎麦屋での朝を迎えて…

 午前4時に目が覚める。新しい寝室は中央にベッドを配置して、押し入れが広いので本棚と洋服ダンスだけの快適な空間です。その昔、7人家族でも使えるようにと購入した大きなテーブルの脚を切って座り机にした物が、西の窓辺にでんと置かれている。まだ何をするのかも決まっていないけれど、まだセッティングしていない古いミニコンポが置いてあるだけ。夕べは久し振りにぐっすりと眠れて心地よい目覚めなのでした。夜明け時の空は雲一つない。

 ペットボトルの緑茶を飲んで、古い家に戻ってゴミ出しをする。今日は金属・小型家電類とプラスティックゴミ。集積場まで三回往復して6時になった。がらんと物のない家は、押し入れや隠し戸棚の中に細かな残留物が少し残っている。コーヒーを沸かして食堂で飲みながら、取りあえずは箸や茶碗など、朝飯の時までに必要なものを冷蔵庫から取り出して袋に入れておくのです。次に来た時にはお釜や米、女将の部屋の椅子やバランスボールを運ばなければ。

 新しい居間でソファーに座りながら新聞を読めば、朝日が当たって明るいので、細かな新聞の文字がよく見えるではありませんか。何年ぶりかでゆっくりと新聞を読むのでした。店と自宅と二つ取っていた新聞も一つにして、少しでも出費を抑えなければいけない。向かいのサツマイモ農園の事務所兼倉庫の建設が、いよいよ本格的に始まった。今日はコンクリート打ちらしく、コンクリートミキサーが何回も来て、床の部分にコンクリートを流し込んでいた。

 亭主と女将は前の家に行って、釜や米びつ、電気炊飯器などまだ蕎麦屋に持って来ていない物を車で運ぶのでした。持って行く物があまりにも沢山あるので、女将は家の鍵や蕎麦屋の鍵を持たずに、車に乗って亭主と一緒に帰ってしまうのです。10時半からはドジャース戦が始まるので、亭主も車から荷物を運び出したら、新しい居間のソファーに座ってテレビを観る。女将は自分の部屋に運んだ荷物を整理している。少しずつは片付いているからそれで好い。

 昼の用意はお湯を沸かしてスパゲッティを茹で、ミートソースを温めてかけるだけの簡単な昼食なのでした。野菜がないからとオクラの茹でたのを添えてマヨネーズを掛けて食べる。まだ、旧宅の大皿は持って来ていないので、蕎麦屋にある大きめの皿に盛り付けて出せば、「こんな皿もあったのね」と女将が喜ぶのでした。昔店で、冷やしたぬきを出していた頃の皿で、夏の暑い時期に涼しげなものが好いだろうと買ってきたも。これでカレーライスも出した。

 食後はお茶をもらってひと休みしたら、まだ12時だったので奥の座敷に入ってベッドに横になる。30分ほど眠っただろうか、女将の部屋もしーんとしていたので、覗いて見れば新聞を読んでいる。テレビを点ければドジャース戦は延長戦に入って続いているようだ。「午後は片付けに行かないの?」と女将に言われて、女将のスポーツクラブの予約を済ませたら、二人で車に乗って旧宅に出掛ける。女将は自分の仕事部屋の本を、亭主は居間の戸棚を片付け始める。

 車にいっぱいの荷物を積み込んで、3時過ぎには蕎麦屋に帰ってきた。ひと通り片付けが済んだところで、亭主は新しい居間のソファーに横になって窓の外の空を見上げるのです。今日も一日好く晴れた爽やかな一日でした。表に干してあった布団を女将が取り込んで中に入れる。4時になったらテレビを点けて大相撲を観始めるのです。腹の減った亭主は、冷凍の鶏肉をチーンして、枝豆を解凍して、焼酎がないから日本酒の冷酒を飲み始めているのです。


9月26日 金曜日 今朝はいつもより気温が高かったので…


 夕べは8時半に眠ってしまったので、4時間後にはもう目が覚めてしまう。風呂に入ってゆっくりとすると、いつのまにか眠くなるのです。取りあえず厨房に行ってコーヒーを沸かして飲みながら、ドジャース戦が何時からだったか調べたら、朝の4時半からなのでソファーに寝転んでウトウトとするのでした。夜明け前から試合は始まった。大谷選手の54号ホームランを無事に見届けて、外も明るくなったので、旧宅に出掛けて燃えるゴミを集積所に出してくる。

 新居に帰れば女将が朝食の支度をしてくれていて、今朝は鯖の塩焼きとナス焼きなのでした。キュウリの糠漬けが蕎麦屋で野菜サラダに使っていた器に盛られ、鯖は半月型の皿に載せられていた。新しい器も気分が変わってなかなか好いものです。ドジャース戦も無事に地区優勝が決まって、この後はポストシーズンの試合がいよいよ始まるのです。向かいのサツマイモ農園では、昨日打ち込んだコンクーとが乾くまで、今日は工事もお休みらしい。

 仕方がないから、亭主は旧宅から持って来た荷物の紐を解いて、本やアルバムを本棚に並べる。カウンターの上が綺麗になったら、そろそろ昼食の支度を始めなければならない。キャベツと長ネギと人参を刻んで、フライパンの隣の火口ではうどんを茹でる湯を沸かし、昼は二人で焼きうどんを食べたのです。昼食後もべッドの上で横になるのだけれど眠れない。まだ12時前なのです。1時半からヨーガの教室が始まるので女将がスポーツクラブに出掛けて行く。

 女将が出掛けた後はテレビでも観ようかと思ったけれど、何も面白い映画をやっていなかったので、厨房の下の戸棚の前に座り込んで、使わない鍋類を捨てる準備をすることにしました。蕎麦屋で使っていた物の方が新しいけれど、使い古してガタが来たものもあるし、そもそも家庭では使わない道具もあるのです。半透明の大きな袋に詰めて、今度の回収日に集積場に持って行く予定。パソコンを点けてブログも書き始める。次は旧宅に行って鍋類を運んでくる。

 まだ使える鍋も蕎麦屋の鍋と重複するから使えない。勿体ないけれど、書籍と同じで狭い場所には入りきらないのです。新居で使える圧力鍋や蒸かし釜は忘れずに持って帰る。厨房の下の戸棚に入れて、なんとか収納したら、スポーツクラブから帰って洗濯物を畳んでいた女将が「ルクルーゼは持って来ていないのね」と言うから、「大きな袋二つで、もう重くて持てなかった」と応える亭主。明日また二人で行って、再度、何を残すのかを確かめよう。

 夕暮れ時のひとときは、女将が肉豆腐を煮付けながら厨房のテレビで相撲を観ている間に、亭主は吟醸の冷酒の口を開けて、居間のテレビを観ながら、枝豆をつまみにいっぱい飲み始めるのでした。蕎麦屋の下に住むお婆さんが西の窓からこちらを覗く。もう蕎麦屋は止めたと何度も言っているのにやって来るから、少し呆けてきているのかと思うのです。駐車場側の窓からも中を覗くから放って置いたら、いなくなったのでした。常連さんではあったのですが…。


9月27日 土曜日 今朝は朝から暗い曇り空でしたが…

 昨日の朝の早いドジャース戦のお蔭で、ちょっと不規則な生活が始まってしまったので、夜が9時前にはもう眠くなるのです。夕べも9時過ぎまで頑張って起きていたのですが、床に入ればすぐに眠りに落ちてしまう。その結果、深夜の2時過ぎには目が覚めてしまうから、厨房でコーヒーを沸かして、居間の椅子で飲むのでした。ちょうどテレビの映画は『スーパーマン』をやっていたから、何度も観ているけれど、時間つぶしにはちょうど好いのです。

 さすがに4時を過ぎたら再び眠気が襲って、2時間ほどまた床に入って眠る。6時過ぎに目覚めて、車で旧宅に出掛け、郵便受けから新聞を取り出したら、今朝は大皿を持って新居に帰るのでした。厨房の中に向けた小さなテレビでニュースを見ながら、女将が厨房で朝食の用意をしていた。今までの台所と食堂の位置関係とは違って、対面のカウンターに料理を載せれば、反対側からテーブルに運べるので、亭主も自然と動くようになるのです。

 9時半になったら、女将と二人で隣町のスーパーに出掛けて行くのでした。テレビでドジャース戦の始まる10時半までの時間に、帰ってこられるかが勝負。思ったよりも沢山の買い物をして、女将の大好きな果物も、柿や蜜柑や梨を買って、重たい二つの袋は亭主が持って車に乗り込むのです。空は朝から曇ってどんよりとした雲に覆われていました。女将を隠居で降ろしたら、亭主は昼の天麩羅のために、旧宅に戻って一斗缶の胡麻油を取って帰る。

 昼食は亭主が銅の天麩羅鍋で天麩羅を揚げ、蕎麦の出し汁で天つゆを作ってご飯を食べる。天麩羅の具材はナスとカボチャとシーフードミックスを玉葱とかき揚げにした。大きな銅鍋は家庭の天麩羅鍋よりもはるかにカリッと揚がるのです。食後はお茶をもらってから、奥の寝室でベッドに横になってひと眠り。30分ぐらい眠ったら自然と目が覚めるのでした。ドジャース戦はちょうど9回の裏で、無事に一点差でマリナーズに勝利したのです。 

 「そろそろ行きましょうか」と女将に言われて、車に乗って旧宅に向かう。今日は女将の仕事部屋の本を車に積み込み、少し厚手の布団や細かなものを積んだら、今度は秋からのジャンパーや上着を二階から持って来て、不要なものは燃えるゴミの袋に詰める。台所の下の戸棚に残った金笊などは、来週の木曜日に金物としてゴミに出せるから、昨日の込み袋に詰めておきます。1時間ほど働いたらもう汗だくで、新居に帰って今度は荷物を降ろすのです。

 今日の昼間は30℃までは気温が上がらなかったのに、動いたせいかすっかり汗だくになって、新居に帰った亭主はやたらと水分を取るのでした。夕刻も早くから椅子に座って大相撲を観て、女将は厨房のテレビを点けたまま、新しいグリルの使い方を取扱説明書を見ながら空だきをしていた。間違った操作をすると音声で知らせてくれるから、解らなくなると亭主が呼ばれて一緒にやり直す。やっとガスの魚焼き器が使えるようになって、夕飯は今日買って帰った大型のサンマの塩焼きなのでした。電気の魚焼き器と違ってしっかりと焦げ目が付いているので、見た目が美味しく感じるのです。


9月28日 日曜日 ゆっくりと確実に引っ越しを終えるには…

 朝の6時前、東の空の向こうから朝日が昇ってきた。夕べは10時に眠りに入って、今朝は5時前に目覚めた。これが今の亭主に取っては理想的な睡眠の形なのです。コーヒーを淹れて約一時間目はゆっくりと覚醒の時を過ごして、今朝は紅葉の始まったみずき通りの景色を眺めながら、歩いて旧宅まで出掛けることにしました。あまり歩かないと足腰が弱るのではないかと心配になります。涼しい朝の風が吹いて本当に秋らしいと感じる時間帯なのです。

 6時過ぎから約1時間、今朝は昔の書斎の押し入れを片付けました。古い写真のアルバムが棚一列に並んでいましたが、全部捨ててしまうのはちょっと乱暴なので、一応、一冊ずつ開いて見ていくのです。魚のいる水中の写真はほとんどが失敗作なので、燃えるゴミの袋に入れ、女将と一緒に渓流の宿に出掛けた写真や娘と海外でダイビングをしたときの写真などは、まだデジタルカメラもなかった時代の貴重なフィルムデータは、持って帰ることにしました。

 玄関の入り口にゴミ袋を並べ、明日のゴミ出しに備える。ほとんど使っていないバーベキューの椅子やテーブルのセットなども、余り使わないけれど持って帰る物の中に入れておく。これで押し入れの中に残ったのは、古いパソコンとギターのアンプだけ。パソコンは電気店で引き取ってくれると言うけれど、なかなか持って行くのが億劫で、何種類もの古いパソコンが残っている。取りあえずは、今月いっぱい配達のある新聞の朝刊を持って新居に帰る。

 朝食を食べてひと眠りすれば、女将が旧宅に行こうと亭主を誘うのでした。土日しか女将もゆっくりとする日がないので、洗濯を終えたら向こうの家の片付けをしなければと思うのでしょう。二人で行って何から始めようかと言うので、亭主は洋服ダンスの中を整理しようと応える。式服や長袖、オーバーやシャツなどの他にネクタイも沢山ある。二人で使う使わないを思案して決めて、持ち帰る物の他はすべて燃やせるゴミの袋に詰めるのでした。

 1時間経ったら、新居に帰ってから荷物をしまう時間も考えて、燃えるゴミの袋は車のトランクに積み込むのでした。これを集積所に持って行くのは明日の朝の亭主の仕事です。ドジャース戦が始まっていたので、亭主は厨房のテレビで観ながら昼の支度を始める。昼食はやっと少し涼しくなったので、野菜が沢山入る湯麺にすることにしました。キクラゲやモヤシもあったのでちょうど好かった。亭主は豆板醤と大蒜を入れて食べるのでした。

 昼食後はしばらくドジャース戦を観ていたのですが、飽きてしまって奥の寝室に入ってベッドで横になれば、少し眠れたのです。1時半過ぎに目覚めて、女将が「そろそろ行きますか」と言うので梨を剥いてもらって目を覚ましたら、二人で旧宅に行くのです。夜は肉じゃがにするというので、先にスーパーと酒屋に寄ってから旧宅に向かう。午後の仕事は金物と瀬戸物で使わない物をゴミ袋に分別して、使う物は新居に持って行くために車に積み込むのでした。

 車のトランクには明日の朝に集積場に運ぶ燃やせるゴミがいっぱいで、玄関には今週の木曜日に出す瀬戸物類などの埋め立てゴミを並べておきます。電波時計も三つもあったけれど、取りあえずは女将の部屋に一つ、そして、トイレのマットなど細かな物を車に積んで新居に帰るのでした。大相撲が今日は千秋楽なので、早くから取り組みが始まっている。厨房と居間のテレビを両方点けて、女将は夕食の支度を、亭主は買ってきた焼酎を飲み始めるのでした。


9月29日 月曜日 朝から蒸し暑い一日でしたが…

 夕べは9時半まで我慢して起きていたけれど、どうしても10時までは持たなかった。お蔭で2時過ぎには目が覚めて、4時から始まるドジャース戦には少し早すぎるのでした。コーヒーを淹れて飲みながら、今日の朝飯前のひと仕事を考える。燃やせるゴミを出す日だから、車に積み込んだ6袋ものゴミを集積場に運んで出したら、旧宅に行ってまだ持って来ていない時計を二つ車に積み込んで、今月いっぱい配達される朝刊を持って新居に帰るのでした。

 まだ6時過ぎだから朝食までには時間があるので、持って来た時計を綺麗に掃除して、居間にあった一つは寝室の柱に掛けられるようにねじを付けてぶら下げる。毎晩、スマホを枕元において眠るのだけれど、どうしてもアナログの時計の方が見やすい気がするのです。何時間眠ったのかもパッと見てすぐに判るのは、アナログ時代の人間の自分だけなのだろうか。台所で使っていた電波時計は、油で汚れていたけれど綺麗に洗剤で拭いて書斎に掛けるつもりです。

 ねじが何処にあるのかまだ整理していなくて判らないので、取りあえず冷蔵庫の上に置いてある。やっと朝食の用意が調って食卓に着けば、今朝は夕べ作った肉じゃがが出た。新鮮な胡瓜のお新香も若芽と豆腐の味噌汁も付いて、とても美味しく食べられたのです。7時半になったらお茶が出て、亭主は寝室のベッドでひと眠り。今日はお袋様とお遣いに出掛ける日なので、9時前には家を出て、お袋様を車に乗せて農産物直売所に向かうのでした。 

 いつも合う知り合いの農家の女将さんが、少し遅れてやって来たので、ナスやキュウリやオクラなどをもらって、隣町のスーパーに向かう。今日は月曜日だからか駐車場も随分空いていて、お袋様と二人でゆっくりと買い物が出来ました。女将が冷やし中華かカレーライスが食べたいと言っていたので、麺のコーナーを見たら、涼しくなったからか冷やし中華はもうなくなって、湯麺かラーメンに代わっているのでした。仕方がないから、昼は亭主がカレーを作る。

 鶏肉に茄子や南瓜や人参、オクラやシメジに玉葱をつぎ込んで、4人分だけを作ったけれどこれがなかなか美味しかったいのです。やはり、蕎麦屋で毎週のようにカレーうどんを出していたから、作り慣れているのでした。食後のお茶をもらって亭主は寝室のベッドでひと眠り。女将はその間にスポーツクラブへ出掛けたのでした。1時間ほど眠ったら、目覚ましに柿を剥いて食べたら、向こうの家に行って、埋め立てゴミに出す瀬戸物を車に積み込むのでした。

 傘などの小物もついでに持って帰る。女将がもう帰っていて、取り込んだ洗濯物を畳んでいた。夜は亭主の希望で茶碗蒸しとナスとピーマンの肉入り味噌炒めを作ってもらい、炊いたばかりの白米を美味しく食べるのです。食後のお茶をもらったら、テレビも見飽きたので、書斎に入って袋に入れて持って来た細かな物を片付けていたら、行方不明だった血圧測定器が出て来た。血圧と尿酸値を下げる薬は何処に行ったか分からないのが心配なのです。


9月30日 火曜日 涼しくてゆっくりと眠れた一日は…

 夕べは10時半就寝で今朝は5時半起床。涼しさが幸いして、これがベストの睡眠時間帯なのでした。風呂から上がって眠くなる時間を、冷たい焼酎のタンサン割りを飲んで目を覚ましているのが好かったのか。6時を過ぎたら向こうの家に行って、今日が最後の新聞と体重計だけを持って帰ってくる。無事に血圧計も見つかって、朝の血圧を測ったら140だったから、薬が見つからないままなのに、まずまずの体調なのでした。尿酸値が心配だけれど…。

 朝食は女将に頼んで、亭主だけは昨日のカレーを食べさせてもらった。女将は朝からカレーでは胃が凭れるという。二日目のカレーが美味しいとは知る人ぞ知る。昨日の夕食で出た茶碗蒸しも二人分余分に作ってあったらしく、味噌汁の代わりに出て来た。旧宅で使っていなかった器は蕎麦屋で使っていたもので、昔は茶碗蒸しまで出していたのだと思い出しました。今朝は朝食後にひと休みしたら床屋に行って髪を刈ってもらうのでした。ひと月振りのことです。

 8時半からの開店なのに、少し早めに行ったら80歳になるマスターが「どうぞ座っていて」と言う。「お名前は?」と言われて覚えていないのかと不思議に思えば、「歳を取るとね、間違えてはいけないから、一応、確認するんだよね」とカルテを出して確認していた。一番乗りだったから、1時間ちょっとでスポーツ刈りの頭は、綺麗に仕上がったのです。今日の話は、何十年も前に世界航路の船に乗って、床屋をしながら南米の端に行って南極を見たというもの。

 家に帰れば女将は向こうの家に行って、片付け物をしてきたらしい。昼は冷蔵庫にある大量の野菜と肉を使って、亭主がまた湯麺を作るのでした。素麺やうどん、スパゲッティーもあったけれど、少し涼しかったので温かい汁物にしました。昼を食べ終えていつもならひと眠りするところでしたが、今日は好く眠ったから眠くならずに、市役所や税務署や保健所に電話をして、商売を辞めたときに提出する書類について話を聞くのでした。今日の日付で廃業届け。 

 女将のスポーツクラブの予約を取ったら、まずは二人で郵便局に行って廃業届けと転居届を出してくる。それから旧宅に行って明日の燃やせるゴミと、明後日の懸案の埋め立てゴミを車の荷台に積むのでした。この間は水中写真の額入りをそのまま出したら、持って行ってくれなかったから、今日は額からガラスだけを取り出して、水色の袋に詰めたのです。木の枠と写真は燃やせるゴミにして、明日の朝、亭主が集積場に持っていく。後は着る物を積んで帰宅。

 1時間ちょっとの仕事だったけれど、涼しいのに少し汗ばんで、新しい家に戻ったら、亭主は荷物を車から降ろして、女将は今日の洗濯物を畳むのです。4時前だったけれど、亭主は少し早めの一献と、ジャガイモの冷凍食品を揚げて焼酎の炭酸割りを飲み始める。朝食後も昼飯後も少しも眠らなかった割には、体力が持ったから嬉しい。血圧と尿酸値の薬が見つからないので、通い付けの医院の予約を取った。明日は朝から保健所に営業許可証を持って出掛ける。