2024年6月上旬



6月5日 水曜日 年に一度の食品衛生協会講習会に…

 今日は年に一度の食品衛生の講習会がある日なので、朝から忙しかったのです。夜は防犯パトロールがあるので、午後の仕込みが出来ないかも知れないから、早朝からハイスピードで仕込みを頑張った。6時前には蕎麦屋に出掛けて、まずは蕎麦豆腐を仕込み、キノコ汁を作っておくのでした。それから昨日作っておいた小鉢のなた漬けと切り干し大根の煮物を盛り付けて、家に戻って早めの朝食を取ったら、今日提出する検便の準備をしておく。

 いつものようにひと眠りする暇もなく、庭の剪定した木槿の枝の長いものをノコギリで切って、ゴミ袋に入る大きさにしておく。再び蕎麦屋に出掛けて、掻き揚げ用の玉葱を刻み、三ツ葉を切ってタッパに詰める。天麩羅の具材を切り分け、蕎麦汁を蕎麦徳利に詰めたら、後は講習会が終わった頃にお新香を漬けに来れば好いだけ。もう苺は終わりだろうと思いながら、昼飯の前に農産物直売所に出掛けて、珍しく出ていた辛味大根や家の野菜を買う。

 家に戻って簡単に昼食を済ませたら、女将がスポーツクラブに出掛けた後で、亭主も講習会の会場に行くのでした。駐車場が空いていないと大変なので、早めに出たのは好いけれど、あまりにも早すぎてまだ誰も来ていなかった。受付の始まる30分前だったけれど、係の人たちが親切に対応してくれて、広い会場に座って1時間以上も待ったのです。今日の講演者は若い女性の方で、例年のように老人が聞き取りにくい話をするのとは違って、随分と勉強になった。

 開場には200人以上の人たちが座って、2時間の講演を熱心に聴いていた。食中毒の予防方法は、いつ聞いても同じだけれど、とにかく手を洗うことが大切だという。法律の改正で、漬け物の販売には許可が要るという話が気になったので、講演終了後に質問をしに行ったところ、販売するのではなく自分の店で出すのはかまわないと言われた。それからまた蕎麦屋に寄って、お新香を漬けたら、明日の朝二回打つよりも、やはり一回目の蕎麦を打っておこうと蕎麦打ち室に入る。今日は昼寝もしていないので、家に帰ったらもう夜のパトロールに出掛ける元気はなかったのです。夕食を食べて横になったら、風呂の時間にも目が覚めなかった。かなり疲れていた。


6月6日 木曜日 今日は時間が上手く使えたかな?…

 夕べは変な時間に遅い昼寝をしたものだから、夜が定刻に寝眠れずに1時過ぎに床に就いたのです。それでも、いつもの習慣で4時過ぎには目が覚めて、台所でお湯を沸かしてコーヒーを入れる。4時半頃にはすっかり目が覚めたのだけれど、蕎麦屋に行くにはまだは早いと、玄関前に切り落としたままの木槿の枝を、ゴミ袋に詰めていくのでした。入る長さに切りそろえておいたから、ビニールの袋を破かないようにそっと枝元から入れて4袋になりました。

 それから蕎麦屋に出掛けて、今朝は600g6人分だけ蕎麦を打つ。夕べ8人分打っておいたのが正解でした。続けて二回打つとどうしても集中力が途切れて、雑な打ち方になってしまいがちなのです。加水率は41%で生地の仕上がりはちょうど好かった。蕎麦玉を寝かせている間に、厨房に戻ってお新香を糠床から取り出して、小鉢に盛り付ける。大根のなた漬けと切り干し大根の煮物もあるから、小鉢は明日までは持ちそうなのでした。6食の蕎麦を打ち上げる。

 7時前に家に帰れば、ほっけの塩焼きをメインとして、亭主の好きな野菜類が並び、これが日本の旬の朝食と言う感じなのでした。食べ終えて居間でお茶をもらったら、書斎に入って例によってひと眠りです。最近はぐっすりと1時間は眠ってしまう。それでも8時半には目覚めて洗面と着替えを済ませたら、蕎麦屋に出掛ける前に剪定ばさみを持って、枝の先に残っている道路側の小枝を切って奥のでした。全部は出来なかったけれど、少しずつ終わらせたい。

 蕎麦屋への道々、幼稚園に子供を送るお母さんと挨拶を交わし、みずき通りを渡ってサツマイモ畑を見ながら、やっと店に着くのです。看板と幟を出したら、薬味の葱切りを済ませ、大根と生姜をすりおろすのです。苺の季節が終わったから、今朝は女将の勧めで水羊羹を作ることにしました。寒天、練りあんなど、店にある食材で一年ぶりに豊缶を使って600ccを流し込む。それから野菜サラダの具材を刻んで、天麩羅油を鍋に入れて天つゆの鍋を火にかける。

 開店の10分前には年老いた母と娘がワゴン車でやって来て、駐車場に上手く車を入れられないから、亭主が運転を代わって出しやすいように前向きに止めてやるのでした。女将もやって来てお茶を出してくれる。それからすぐに次のお客がいらっして、続けて駅前のマンションに移ったという常連さんがご来店。12時前に三組、5人のお客が来るとは、嬉しい限りなのでした。皆さんに蕎麦をお出ししたところで、先週も来た健康診断のスタッフが「四人なんですけれど」と玄関を開けて言うのでしたが、「今は座れないのですよ」と応える亭主。大きなワゴン車を止めるスペースもないのです。
 蕎麦は沢山あったのに、間が悪いとでもいうのか、なかなか上手くいかないものです。5分待ってくれればテーブル席も空いたのです。下げた盆や蕎麦皿を洗っておけば、女将がテーブルを拭いてくれる。次にいらっしたのは年配の母と娘で、二人とも天せいろのご注文なのでした。最後はリピーターの女性で、いつもと同じくヘルシーランチセットの天せいろを頼まれた。今日は洗い物をその都度済ませたので、2時過ぎには女将と店を出られたのでした。
 家に戻って女将が買い物に出る間に、亭主はひと眠りです。夕食にまた堅焼き蕎麦のあんかけを作り、6時になったら蕎麦屋に出掛けて、予備の一番出汁で明日の分の蕎麦汁を作る。明日は亭主一人の営業だけれど、今日は天麩羅が沢山出たので南瓜を切り分けチーンして、蓮根の皮を剥いて酢水で茹でる。明日の朝には次の出汁を取らなければいけないので、昆布と干し椎茸を鍋に浸して準備しておくのです。家に帰れば7時半を過ぎていた。


6月7日 金曜日 晴れて気温も上がり、昨日よりも混雑して…

 今朝は4時前から目が覚めて、コーヒーを入れて今部屋で飲む。今日は出汁取りと蕎麦汁の仕込み、蕎麦打ちがあるので、どうしても2時間近くは見ておかなければならない。朝飯前のひと仕事としては、ちょっと多すぎるくらいなのです。休憩で厨房の椅子に座れば、そのまま眠ってしまいそうなのでした。それでもなんとか蕎麦打ちまでこぎ着けて、昨日の残りと合わせて10食の蕎麦を用意しました。亭主一人の営業だから、そんなにお客は取れないのです。

 7時前に家に戻って、先日、剪定してゴミ袋に詰めた木槿の枝を集積所まで運ぶ。普段は女将がやっている仕事だけれど、ゴミ袋四つだと彼女なら二回も運ばなくてはならない。亭主は一回で持って行けるから簡単なのでした。朝食を終えてひと休みしたら、書斎に入って1時間以上は眠った。さすがに朝が早くて仕事が多いと疲れるのです。洗面と着替えを済ませて、玄関脇のウチワサボテンを眺めながら、今日の仕事に出掛けるのです。

 11時過ぎには開店の準備を終えてテーブルを拭いて回る。暖簾を出せば、今日は不思議と一人のお客が多かったのです。天せいろにカレー蕎麦、ビール、キノコつけ蕎麦、ぶっかけ蕎麦、鴨せいろと閉店間際までお客が絶えず、常連さんも半分はいただろうか。知り合いの農家のご家族とは少しゆっくりと話をする。最近、髭を伸ばした親父様は今度は頭を丸めて様変わり。気さくな奥様がいろいろ解説をしてくれる。92歳になると言うお婆様も完食でした。

 洗い物を終わって見れば、今日はお椀類が六っつも出たのです。家に帰ればもう4時過ぎなのでした。さすがに疲れてそのまま遅い昼寝を決め込む亭主。6月に入ってからまだお客の少ない日がないのは嬉しいけれど、このままでは身体がもつかどうか。去年はたしかこの時期からスタッフに人を頼んだのです。ただ、食材の高騰する中を値段はあまり上げずに営業しているから、馬鹿にならない人件費は究極の選択になる。混むのに慣れるしかないのだろうか。

 夕食を終えていつもなら空いている金曜日のプールへ出掛けるところなのですが、先週に続けて今週も夜の仕込みがあるのでした。お客が多いと小鉢もなくなるので、今日はまたぬか漬けを漬けに蕎麦屋に出掛ける。陽の沈むのもだいぶ遅くなって、7時近くに綺麗な夕焼けが見えた。大根のなた漬けと切り干し大根の煮物も小鉢に盛り付けて、カウンターに干してあった盆や蕎麦皿や椀などを戸棚にしまったら、家に戻って酒を飲み始めるのです。


6月8日 土曜日 暑くなった今日は蕎麦日和で…

 4時半には目が覚めたけれどなかなか起き上がれない。今日は蕎麦を二回打たなければならなかったので、何とか立ち上がって台所にコーヒーを入れに行く。居間の椅子に座ってコーヒーを飲みながら、早く出掛けなければと思いつつも重い腰はあがらないのです。やっと家を出たのはもう5時半を過ぎた頃なのでした。蕎麦屋に着いて蕎麦打ち室に入ったら、小麦粉と蕎麦粉とを二回分計量して、計量カップ二つに水を汲んで重さを量って脇に置いておく。

 加水率はいつもと同じく41%だったけれど、蕎麦打ち室の湿度計は50%を切っていた。そのせいか今日の蕎麦は硬く仕上がって、お新香を糠床から取り出す間に蕎麦玉を寝かせておいたのだけれど、久々に伸すのに時間がかかったのです。二回打つとどうしても1時間半はかかるので、家に帰ったのはもう7時をだいぶ過ぎていました。朝飯前のひと仕事にしてはかなりハードなのです。女将もご飯を食べ始めていた。亭主は急いで朝飯を食べて、ひと眠りする。

 9時過ぎに再び蕎麦に出掛ければ、向かいのサツマイモ農園は土曜日恒例の店開きで、若旦那が「今日は暑いから蕎麦日和ですね」と挨拶をする。コーヒーを売る若い女性は「白のズボンが素敵ですね」と亭主を褒める。「焼き鳥屋さんは車の荷台の中で暑そうですね」と言えば「暑いですよ」と中から声が聞こえる。若い人たちが元気に週末の休みに働いているので、こちらが逆に元気を貰うのです。解凍したハラミを串に刺して、注文されたらすぐに焼けるようにする。

 今日は開店の10分前にはもう駐車場に車が入ってきた。暖簾を出して中に入ってもらうと、すぐに次の車が脇に止めてお客がいらっしゃる。12時前にもう7人のお客が来て俄に忙しくなるのでした。午後もお客は途切れることがなく、もう何人来たのかも覚えていないほど。やはり天麩羅が多くて、野菜サラダもデザートもぜんぶ売り切れました。他のお客が帰っても、赤児と小さな男の子を連れたご夫婦は最後まで残って食べているのでした。

 やはり今日は蕎麦日和だったのか。洗い物を済ませて3時には二人で家に戻るのでした。農家に米を頼んだ女将は買い物に出掛けられずに、小母さんが運んで来てくれるのを家で待っている。亭主は書斎に入ってひと眠り。4時半に目覚めれば、女将はやっと買い物に出掛けたばかりらしい。蕎麦粉の代金を振り込みに出掛けて、頼まれたトイレットペーパーを買いに信号まで車を走らせれば、ちょうど女将が信号待ちをしていたのです。
 亭主は駐車場に車を止めて、二人で地階のスーパーに入いろうとしたら、店の常連さんに声を掛けられた。亭主はマスクをしていなかったので、向こうはすぐに分かったらしい。やけにクーラーの効いた店内は涼しすぎるほどで、今日は暑くなったからと晩のおかずは刺身と鰹のたたきにすることにしたのです。家に帰って、亭主は早速、焼酎の炭酸割りを作る。夜はまだ蕎麦屋で仕事があったので、歩いて店に出掛けて1時間ほど明日の仕込みをするのでした。


6月9日 日曜日 曇り空でしたが昨日よりも多くのお客が…

 5時半では遅いからと4時半には目を覚ましたのですが、それは夢うつつの頭の中だけで実際に目覚めたのは5時半でした。だいぶ疲れが溜まっているらしい。取るものも取りあえず、水を一杯飲んだら車に乗って蕎麦屋に出掛けるのです。蕎麦打ち室に入って、今日も二回分の蕎麦粉を計量したら、とにかく蕎麦を打つのでした。外は曇り空で陽が昇る時間にもまだ外は暗かったので、蕎麦打ち室の照明を点けて捏ね始める。蕎麦玉を二つ作って厨房に入る。

 コーヒーを入れる暇もなく、冷えたほうじ茶を一杯飲みながら、小鉢を用意するのでしたが、全部で11鉢しか出来なかったので、ちょっと足りないと感じた。切り干し大根の煮物を作るしかないと思ったけれど、二回の蕎麦を打ち終えて、14食の蕎麦を生舟に並べたら、もう7時をだいぶ過ぎていたので、急いで家に帰ったのです。今日も女将は先にご飯を食べていた。亭主が食卓に付くとすぐに味噌汁とご飯を用意してくれて、無事に朝食を済ませたのです。

 ひと眠りして9時過ぎには家を出てまた蕎麦屋に出掛ける。幟と看板を出したら、やっとコーヒーを入れて、一杯飲みながら次の作業を考える。最初に昨日までに売り切れたデザートの水羊羹を仕込んで、やはり、切り干し大根の煮物を作らなくてはいけないと、具材を刻んでフライパンに胡麻油をひいて炒めるのでした。出汁を入れて煮込んだら、出汁醤油と砂糖で味つけをするのです。それから天麩羅の具材を切り分けて、やっといつものペースに戻る。

 野菜サラダも出来上がり、早お昼を終えて来た女将も到着し、開店の15分前にはもう駐車場に車が入ってきた。暖簾を出さずに中に入ってもらったら、続けてもう2台入って満車になる。開店前に3組6人のお客がいらっして、今日の混みようが予想されるのです。早い時間にお客を店に入ってもらうのは好いのだけれど、車が止まっているのを見て次々とお客が入るのです。「早くて済みません」と言ったのは最初のお客だけ。仕方がないから暖簾を出したのです。
 12時半には皆さんお帰りになって店の電話が鳴る。「1時頃に行きたいのですが…」と言うので、誰もお客がいなかったから「お待ちしております」と応える。ところが、その後で4人連れのお客と3人連れのお客がいらっして、カウンターにもお客が座ったから、1時前に蕎麦は売り切れた。その後で電話のお客がいらっしたけれど、女将が出て行って蕎麦か売り切れたと話をするのでした。その後も何台か車は入ってきたのだけれど、皆さんお断りしたのです。
 1時半近くに常連の女先生がいらっして、「カレーうどんでも好いから食べさせて」と言ったらしく、奥の座敷で休んでいた亭主を女将が呼びに来た。新しい学校に代わって大変らしく、見るからに痩せてしまって、ベテラン教師の悲哀を聞かされる。悪いことばかりではないと本人も言うけれど、元気で頑張ってと見送るのです。3時までには洗い物を終わらせて、雨が降ってきたので、家に帰って二人で隣町のスーパーに出掛ける。女将は夕食の買い物で、亭主は食材が足りなくなったのです。夕食を食べ終えて、早い時間から蕎麦屋に出掛けて明日の仕込みをするのでした。


6月10日 月曜日 やっと涼しくなってお客も一段落…

 今朝は朝から雨でした。5時に目覚めて、コーヒーを入れて居間の部屋で5時半までゆっくりする。今日は蕎麦を一回打てば好かったから気が楽なのです。昨日の夜のうちに蕎麦豆腐もデザートの水羊羹も、天麩羅の具材の南瓜も蓮根も、随分と仕込みをしてあるのでした。蕎麦打ち室に入れば、室温が22℃なのに湿度は65%もあったから、加水率は41%に戻して蕎麦粉を捏ね始めました。硬かったから蕎麦玉にして寝かせている間に、少し水分が浸透するらしい。

 蕎麦切りは綺麗に同じ太さに揃って、二回打ついつもよりは数が少なかったけれど、今日は好い蕎麦が提供できそう。厨房に戻って小鉢の盛り付けをする。夕べ浸けておいたなた漬けも、切り干し大根の煮物も、蕎麦を用意した数だけ盛り付けておくのでした。久し振りに7時前に家に帰って、女将の用意する朝食を食べる。銚子で獲れた梅雨鰯を蒲焼きにしたものが、とても美味しかったのです。6尾入って200円台だからとても経済的でもある。

 書斎に入ってひと眠りしたら、洗面と着替えを済ませて、今日は車で蕎麦屋に出勤する。帰りに残った食材を持ち帰らなければいけなかったのです。雨は上がったけれど、この天気だからお客もそれほど期待できない。混んだ一週間だったから、たまには息抜きの一日があっても好い。それでも常連さんは来てくれて、ビールとカレー蕎麦を頼まれる。ご夫婦でいらっしたお客は、天せいろと鴨せいろをご注文。裏の小母さんが今日も天せいろを持ち帰られた。

 洗い物はその都度する時間があったので、最後はぴったり1時45分に暖簾をしまうことが出来だのです。2時半には片付けも終えて家に戻るのでした。じきに女将も帰ってきた。亭主は1時間ほど眠ったら、早めの夕飯を食べて夜のプールに泳ぎに行くのでした。帰り酒を買って、早速、一献。この一週間は50名近いお客が入ったので、とても忙しかった。もう明日は仕入れに行くのかと、休む暇もない感覚。庭木の剪定もいよいよ梅雨入り前に最後の仕上げをしなければいけない。蕎麦屋の南の庭も何とかしなければ…。


6月11日 火曜日 定休日初日、朝から暑い一日でした…

 朝一番で、ずっと気になっていた木槿の剪定をやつと終えたのです。木の種類にもよるけれど、これだけ枝を切り落としてしまうと枯れてしまわないかが心配です。花のつぼみが付いていたけれども今年は諦めて、見事に枝を切ってしまったのでした。そのまま蕎麦屋に出掛けて、お隣の庭に伸びていたつつじや紅葉の枝を切り落とす。ついでに駐車場に伸びた枝を切って、車が入りやすいように成形しておきました。わずか10分ほどの作業で一段落。

 家に戻って朝食を終えたら、今日はひと眠りしようと横になったけれど、眠れなかったので庭に出て、お隣との境に植えたスモモの木をじっと眺める。剪定は花芽のまだ着かない2月までがいいと言うけれど、上に伸びた枝が広がって洗濯物を干すのにも邪魔になるので、上に伸びた枝を木槿のように切ってしまおうと考えているのです。毎年、少しはスモモがなって、好い香りの実がなるのだけれど、細い枝先だけの剪定では止められない成長の早さなのです。

 何時の間にか幹も太くなって、枝の張り具合が想像を超えていたので、もっと広い場所が必要だった。毎年、お隣の庭に張り出した枝の先を切っていたのですが、今年はとくに上に伸びるのが早かったように思う。もっと下の部分から切ればリセットできるのかとも思うのですが、木を枯らしてしまっては元も子もない。ここの剪定が終わらなければ、蕎麦屋の庭の手入れも始められないので、明日は何とかノコギリを入れてみようと思うのです。

 お袋様との仕入れを終えて、蕎麦屋に帰って冷蔵庫に野菜類を収納する。パプリカだけは手に入らなかったから、大根切って塩をまぶして漬け物器に漬けたら、団地の中のスーパーに行ってみたけれど、パプリカは置いていなかった。諦めて明日は駅前のスーパーかショッピングモールで買ってこようと、家に帰って昼食の支度を始めるのです。昨日の野菜サラダが残っていたから、女将に蒸し麺を買ってきてもらい、昼は五目焼きそばにしました。

 やっと食後にひと眠り出来て、女将のスポーツクラブの予約を無事に済ませたら、居間の部屋で昔の映画を観た。3時前にはまた蕎麦屋に出掛けて、なた漬けの大根は水が上がっていたので、タッパに移して麹と砂糖と刻み柚子を加える。そして、午前中に用意しておいた出汁取りをしたけれど、やはり1時間近くかかったのです。室温がエアコンを入れても28℃を超えていたから、外は相当な暑さらしい。カレーやキノコ汁も作りたかったが家に帰ることにした。

 夕方にはスモモの木を切れるかと思っていたけれど、昼の熱気と夕陽の暑さとでそれどころではなかった。今日は佐倉は29℃まで上がったと女将が言っていた。午前中に亭主が買ってきた鰯は生きが好かったので、夕刻には捌いてもらって刺身にして食べる。蕪の葉のお浸しを添えて晩の酒の肴にしました。脂が乗っていてとても美味しかった。明日の朝は涼しいうちにスモモの木を切ってしまいたい。それから朝飯前のひと仕事に出掛けてカレーとキノコ汁…。