11月5日 日曜日 曇っているのに朝から随分と暖かく …
夕べは暖かすぎて夜中に目が覚めました。お客がなかった事も手伝って、身体が疲れていないらしく、何度も床に就いたのですが、結局、眠れずに午前3時過ぎにラーメンを作って食べたら、やっと眠りに落ちたのです。6時過ぎに目が覚めて、用事はなかったけれど蕎麦屋に出掛け、今日の段取りを考える。7時前には家に戻って朝食を食べ、洗面と着替えを済ませたら、早めにまた蕎麦屋に出掛けるのでした。玄関脇のウチワサボテンがまた花を咲かせていた。
今日の蕎麦打ちは加水を思い切って43%まで増やしてみました。捏ねていけば確かに少し柔らかくなって、今までがいかに硬かったかが判るのです。春蕎麦も終わって、今年の新蕎麦が出るまで去年の秋蕎麦を送ってもらっているから、もしかすると少し乾燥気味なのかも知れない。今日は湿度は60%以上あったから、季節の変わり目のせいではなさそうなのでした。切りべら26本で140gに揃えて、無事に蕎麦を打ち上げたのです。日曜日とあって16食の用意です。
最近の傾向としては、そんなに蕎麦が出るはずもないけれど、野菜サラダもいつもと同じく3皿盛り付けて開店の準備をするのでした。暖簾を出したら間もなく、隣町の常連さんご夫婦がいらっして何時ものメニューをご注文。ご主人は例によってカレーうどん、奥様はキノコつけ蕎麦を頼まれて、豚のハラミの串焼きもご注文なのでした。入れ替わるように橋の向こうの常連さんが、今日は息子さんと小さなお孫さんを連れてご来店。お孫さんはせいろ蕎麦。
息子さんは天せいろ、常連さんは最近キノコつけ蕎麦のそれぞれ大盛りで、皆さん綺麗に食べて帰られた。その間に自転車に乗った男性客がカウンターに座って、ぶっかけ蕎麦を頼まれる。これで昼時のお客は終わったのですが、閉店間際に女将の友だちの常連さんがいらっして、いつもの野菜サラダにせいろ蕎麦をご注文。最近は六、七人のお客の時が多い。慣れてしまうと、それが普通になってしまうから怖いのです。2時半には女将と帰宅するのでした。
11月6日 月曜日 一日中曇った空なのに気温が高い …
今朝は昨日の蕎麦が生舟に9束も残っていたので、蕎麦を打たなかった。平日の月曜日だから、そんなにお客は来ないのです。店の中は朝から20℃もあって暖かかったけれど、空は雲に覆われて不気味な感じなのでした。向かいの畑にはモンシロチョウが飛び交っているし、玄関脇のヒイラギナンテンの黄色い花には、スズメバチが三匹も止まっていた。近くに巣がなければ好いのだけれど、人が刺されたら大変なことになる。近づかないようにして玄関を開ける。
蕎麦打ちがないと時間をもてあます。冷蔵庫に入れてあったキノコ汁の鍋をIHにかけ、今朝は大根をおろして薬味の葱も丁寧に刻み、野菜サラダの具材を冷蔵庫から取り出し、時間をかけて刻むのでした。そのうちに大釜の湯が沸いて、四つのポットに詰めていく。天麩羅鍋に油を入れて、天つゆの鍋を温める。天麩羅の具材を調理台に並べ、天ぷら粉を所定の位置に置いたら、後は店内の照明を点けてテーブルを拭いていくだけ。これで開店の準備は整った。
昼過ぎになってやっとお客がやって来た。若いカップルがテーブル席に座って、とろろ蕎麦とぶっかけ蕎麦とを注文するのでした。しかし、これが今日最後のお客なのです。気温は高いけれど、終日曇り空で、洗い物を始めた午後からは、激しく雨さえ降りだした。月曜日は週の最後の営業日だから、残りものはすべて家に持ち帰らなければならない。3時過ぎにやっと片付けが終わって、雨も止んだので家路につく。もう女将は家に帰っていた。
書斎でひと眠りして、5時前には目覚めたけれど、賄い蕎麦に天麩羅を揚げて食べたから、まだお腹が空いていない。プールに行く用意をして女将には先に夕食を食べてもらった。6時半になったら車を出してスポーツクラブに出掛ける。準備運動を終えたら、空いていたひとコースで、ゆっくりと泳ぎ始める亭主。身体が重いのは一週間ぶりだからか、右足のリハビリを兼ねて、バックストロークのキックを打つのでした。明日は朝から雨だと言う。
11月7日 火曜日 定休日、朝から目まぐるしい異様な天気で …
朝から雨が降っていました。予報と違って時折止んではまたパラパラと降るといった感じで、風が強いので荒れ模様の天候なのでした。お袋様を迎えに行って、農産物直売所に出掛ければ、今日もまた新鮮な野菜が並んでいました。立派な生椎茸を籠に入れ、ナスやキュウリやピーマンなど締めて3000円近くも買ってしまう。葉の付いたままの大根がスーパーの二倍くらいの大きさで150円だから、どうしても手が出るのです。これで一週間はもつ分量なのです。
隣町のスーパーに行けば、小振りだけれど新鮮な大根が今日は1本97円。買わなくても十分足りるのに買って帰る。早速、蕎麦屋に戻って、野菜類を冷蔵庫に収納したら、なた漬け用に小振りの大根を全部切り分けてしまうのでした。塩を振って漬け物器に入れて、午後まで漬ければもう水が上がるだろうと思われるほど新鮮なのでした。10時半を過ぎたところで、家に戻って書斎に入り、パソコンに向かって今日の仕入れの計算をする。そして、昼食の準備。
昼食には昨日残った蕎麦と、残った具材を揚げて持ち帰った天麩羅とで、天せいろを食べました。食後にひと眠りして女将のスポーツクラブの予約を済ませたら、蕎麦屋に出掛けて遅い午後の仕込みにかかるのです。この頃には青空が見えて段々と陽がさしてくる。気温は26℃を越える暑さなのです。普通では考えられないほど、ちょっと動けば汗が噴き出る。塩漬けしてあったなた漬けを取り出して、甘酒の素と砂糖で漬け直し、刻み柚子と唐辛子を入れる。
何年も使っていた糠床が、雑菌が入ったらしくベタベタしていたので、新しい糠床を作る。18%の塩を溶かした水を沸かして、十分に冷ましたら煎り糠に混ぜて掻き回すのです。唐辛子と干し椎茸を加えて、冷蔵庫には入れずに調理台においたままにしておく。明日キャベツの葉などを捨て漬けして、明後日には野菜類を漬けることにしました。今年は白菜も出ているけれど、全く霜が降りる気配がないので、まだ糠漬けを漬けなければならないのです。
夜は18日の土曜日の電車を調べたり、横浜の駅の構内図を確認したり、中華街の地図を見たりと結構いろいろと調べることがある。家の車の保険も12月には契約が切れるので、年間3000kmほどしか走らないのに、10万円も払うのは勿体ないからと、保険会社を代える方法を調べるのでした。もっと早く気づけば好かったのに、何事も昔のままにしておくルーズさが仇となって家計を圧迫している。金のことには無頓着な亭主もひと頑張りしなければ。
11月8日 水曜日 今日はあさから気持ちの好いほど晴れて…
午前5時過ぎの東の空には、月と金星が明るく輝き、山際が白んでくるのでした。蕎麦屋に出掛けてまずは水羊羹を仕込んで豊缶に流し込む。余った分はプリンの型に流して一人分。それから、蕎麦豆腐を仕込んで冷蔵庫に入れる。水羊羹は少し固まるまで動かせないから、その間に、空の蕎麦徳利に蕎麦汁を詰めていく。洗濯機の中の洗濯物を干して、朝飯前のひと仕事を終える。家に帰って朝食を食べたら、書斎に入ってひと眠りです。
定休日の二日目だから、9時過ぎにゆっくりと目覚めて、洗面と着替えを済ませる。女将は天気が好いからと沢山の洗濯物を干していました。彼女の朝の活動量は亭主の何倍だろうかと思うことがある。10時前に蕎麦屋に出掛けて、生もの用のまな板を出して鶏肉を切り分け、2㍑の鍋でまず出汁を取る。そして、買って来たキノコを次々と入れていくのです。味つけは塩だけ。お客に出す前に、蕎麦汁を入れて味を調えるのです。小鍋に入る以外は冷凍保存する。
11時過ぎに家に戻って昼の支度をする。とろろ芋を擦って蕎麦を茹でるだけだから、手間もかからないので楽ちん。朝は少し寒く感じたけれど、亭主は半袖で十分な気温なのでした。女将は12時半にはもうスポーツクラブに出掛けて行く。亭主は車の保険を乗り換えて、3万円ちょっとの額で新しい保険を申し込む。7万円もお釣りが来ると思ったけれど、郵便受けには法定点検の連絡の葉書が来ていたのでした。なかなか思うようにはいかないのが人生か…。
18日の友人との会食が気になっていたので、「素敵なお店は見つかりましたか?」とメールを送ったら、駅ビルの食堂街でどうかという返信だったので、すぐに電話をして亭主が店を予約する事にしてもらった。足も悪いし、クラス会の前だからと心配してくれたらしい。すぐに調べておいたイタリアンの店に、ネットで予約をしたら無事に取れたのでホッとするのでした。夜の中華と同じでワイワイガヤガヤの店かも知れないけれど、10年ぶりにコースでランチ。
昔、マレーシアのシパダン島に滞在してダイビングをした事があるけれど、ガイドのお兄さんが舟ごとに国が違う人種が乗っていると言って、一番賑やかなのがイタリア人の舟だと言っていた。明るい国民性は私たち日本人も学ぶ所が多いのかも知れない。女将に遅れて亭主も蕎麦屋に出掛け、午後の仕込みを始めるのでした。まずは蓮根の皮を剥いて輪切りにしたら酢水で茹でて、その間に南瓜を切り分けてレンジでチーンした後は、天麩羅の具材を切り分ける。
今週のピーマンは農産物直売所で仕入れた物だけれど、縦半分に切って天麩羅の枕にするのにはちょうど好い。生椎茸も肉厚で好いのですが、大きさがまちまちなのが欠点。値段を出せばもっと好いものが他の店で手に入るけれど、これが限界なのです。明日から、いよいよ少し値上げをすることに決めて、メニューや注文票や看板を印刷し直しました。せいろ蕎麦と天せいろはそのままです。夜はプールに出掛けてまたひと泳ぎ。9時前にはブログも終わる。
11月9日 木曜日 朝は寒く、昼は暑い…
5時半に目が覚めて、6時までお茶を飲んだりして身体を蘇らせていました。車を走らせ蕎麦屋に出掛ければ、日の出は薄い雲がかかって見られなかった。店の中は気温が低かったので、暖房を入れて小鉢の用意をする。沢山仕入れた大根をなた漬けにしたもので、糠床が使えるようになるまで、今週前半は何とか乗り切ろうと考えたのです。酒を頼むお客のためには冷凍の枝豆を解凍して、容器に入れておきます。今日はこれが案外と役に立った。
家に戻って食堂に入れば、今朝は亭主の好物の銀ダラの煮付けが出されていました。父親の代から家でよく食べた魚で、女将の甘い醤油の味付けがまた美味しいのです。先日お客様からいただいた薩摩芋は切り昆布と煮付けてこれも美味しい。里芋と生椎茸と油揚げの入った味噌汁もなかなかの味で、朝からご馳走なのです。居間の部屋でお茶をもらったら、書斎に入って横になる。30分ほど眠ったら頭がすっきりとして来ました。コーヒーを一杯飲んで出掛ける。
看板と幟を出してチェーンポールを降ろしたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。この時期は平日のお客も少なくなってきたから、今日は750g八人分を打って生舟に並べる。加水率は43%。これでもまだ少し硬いのは、やはり蕎麦粉の変わったことにもよるのかも知れない。伸していても四隅がキチンと整わないのは、まだまだ未熟な証拠なのでしょう。それでも、しっとりとした生地に仕上げて、綺麗に切れたから今日は成功なのでした。
硬い蕎麦の時には時間もかかるから、厨房に戻って野菜サラダを刻み始める時刻も遅かった。生姜や大根をおろして葱も刻まなければならないから、定休日明けは結構やることが多いのです。もう少し早く蕎麦屋に来れば好いと思いながらも、家でゆっくりとしてしまうのは習慣なのか、年を取ると動きが遅くなるのかも知れない。次の動作に移るまでに急がないから、どうしてもゆっくりとなるのです。それでも開店の時刻には間に合ってテーブルを拭き終わる。
昼に女将が来てくれるのを心待ちにしながら、窓の外を見ていたら、バス通りを本を片手に歩いて来る男性がいる。週に一度は見える常連さんなのです。支度をして待てば今日もビールを頼まれて、ぶっかけ蕎麦の大盛りを温かい汁をご注文。続けて自転車でいらっした老人が、ぶっかけ蕎麦を冷たい汁で頼まれる。女将が来るまでにはまだ少し時間がある。二人分の天麩羅を揚げて、蕎麦を茹でていたら、昼になって女将が来てくれたので助かったのです。
カウンターの二人がまだ食べている時に、駐車場に車が入って年配のご夫婦がいらっしゃる。天せいろとぶっかけ蕎麦の温かい汁を頼まれる。今日は温かいぶっかけ蕎麦が随分と出た。昼を過ぎて厨房の亭主は汗をかいているのに、動かないと少し冷えてくるのだろうか。外は青空が出て、店の窓も半分開けてある。のどかな午後なのでした。1時半に女将のスポーツクラブの予約を済ませたら、亭主は遅い昼飯にぶっかけ蕎麦を食べる。
2時過ぎに家に戻って、書斎のパソコンに向かってデータを入力したら、またひと眠りする亭主なのでした。6時近くまで眠って、まだお腹が空いていなかったから、昨日に続いて今日もプールに出掛けるのでした。早めに家を出たら今日はプールも空いていて、一人ひとコースでゆっくりと泳ぎ始める。二日続けると身体が軽くなるもので、今日は少し余分に泳げた。来週は月曜日に車の点検を入れてしまったから、明日も泳いでおきたいところなのです。