2023年5月中旬



5月11日 木曜日 珍しく男性ばかりのお客様で …

 夕べはいつもと同じく10時半に床に就いたのに、今朝は何故か4時前に目が覚めてしまった。夜のプールでの水泳が効いたのか、定休日明けの緊張からか、もう一度眠ったら遅くなると思い、コーヒーを入れてひと休みしたら、5時前には蕎麦屋に出掛けたのです。森の影からまだ朝日は昇っていなかった。夕べ漬けた糠漬けを取り出して、切り分けたら小鉢に盛り付ける。筍と油揚げと椎茸を煮込んだ小鉢にはインゲンを添えて三鉢ほど用意しておく。

 小鉢をラップでくるんで冷蔵庫に入れたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。今日も二回打つつもりだから、時間のある最初に750gを打つのです。加水率は42%強で、もう43%では生地が緩くなる時期なのだと身体が覚えている。朝日がやっと森の影から昇って眩しい。今日届くはずの蕎麦粉と打ち粉が待ち遠しい。少ししかない打ち粉を大事に使うから、切りべら26本で135gの蕎麦を打っても、打ち粉の重量の少ない分、最後の一束が120gになってしまう。

 6時過ぎに家に戻って、女将はまだ起き出していないから、書斎に入ってひと眠り。寒いからエアコンの暖房を入れて眠ったら、ぐっすりと眠って1時間。女将が起こしに来てくれて、限りなく薄味の親子皿で朝食を食べる。お新香も味噌汁も薄すぎて味わいもないのだけれど、「ご馳走様でした」と言って居間で一休みなのです。女将が入れて来てくれるお茶だけは、味が濃いので美味しい。洗面と髭剃りを終えたら、着替えをして早めに蕎麦屋に出掛ける。

 玄関脇の団扇サボテンが沢山の花の蕾を付けていました。強い植物らしく、伸びると棘が人の身体に当たるから、短く切りつめてはいるのだけれど、次々と伸びてくるのです。蕎麦屋に着いて、今朝は新しい幟を立てました。1200円の天せいろの写真があるうちは、値段を上げられないから、もう少し頑張らなくてはいけない。金木犀の木の枝も、花が咲く前にもう少し体裁を整えなければ。二回目に500gの蕎麦を打って、今日は13食の蕎麦を用意しました。

 大根と生姜をおろして、薬味の細葱を刻んだら、苺大福を包み、野菜サラダの具材を刻んで、お湯をポットに詰めて、天つゆの鍋と新しい油を天麩羅鍋に入れて温めたら、店の掃除を始めるのです。暖簾を出して昼前に常連さんがいらっして、いつものビールとカレー蕎麦。出し終えたところで、大きなワゴン車が2台駐車場に入って職人風のお客が4人でいらっした。リピーターらしく、ぶっかけ蕎麦の大盛りと普通、とろろ蕎麦のご注文なのでした。

 12時過ぎに、ちょうど女将が来てくれて助かるのです。女性のお客が玄関を開けて「車は停められますか」と聞くので、「もう1台は入れますよ」と応えたけれど帰って行かれる。また、女性のお客が暖簾をくぐって「車を停められますか」と聞くから、同じように応えたのだけれど、また帰って行かれた。大きなワゴン車が問題だったのか、入り口のテーブルに座った男性客に抵抗があったのか、その後も今日は男性のお客ばかりなのでした。蕎麦の残りは三束 … 。



5月12日 金曜日 寒い朝、涼しい夕べ …

 夕べは業者の配達もなかったから、二日続けてのプールに出掛けてみましたが、身体は重く感じられた。それでも、運動をして暖まったからか、夜は居間の椅子に座ったまま、1時間近くも眠ってしまいました。目覚めてみれば、昨日よりも寒い朝なのでした。やっと石油ストーブが空になって、エアコンの暖房とコーヒーで暖まったら、6時過ぎに蕎麦屋に出掛ける。もう陽は高く昇って、青空も少し覗いていました。ヤマボウシの花と紅葉の新芽が鮮やかです。

 家に戻って朝食を食べたら、今朝はひと眠りしないでテレビで映画を観ていた。『ほんとうのピノッキオ』という前に一度見たものでしたが、アニメではなく実写化されているのがリアルで迫力があるのです。最後までは観られないから、女将の朝ドラが終わるところで「行ってきま~す」と玄関を出て再び蕎麦屋に出掛ける亭主。まずは看板や幟を出し、チェーンポールを降ろして、蕎麦打ち室に入るのでした。加水率は42%強と昨日と同じ。好い生地が出来た。

 生地が好ければ後は伸しと包丁切りだけだから、無事に8束の蕎麦を仕上げて生舟に並べる。大福は昨日作ったものが使えるから、後は野菜サラダの具材を刻むだけ。十分な時間があったので、切り干し大根の煮物を作っておく。店の掃除も終えて暖簾を出すけれども、外は時折、陽の差す薄曇りで、気温は20℃に届かなかった。昼を過ぎて、スポーツクラブの予約が取れなかった女将が手伝いに来てくれたけれど、二人とも手持ち無沙汰な午後なのでした。

 1時を過ぎて常連さんがいらっして、いつものせいろ蕎麦の大盛りと、辛味大根の最後の一つを頼まれる。7月の春蕎麦が出る時期までは、もうないのですと蕎麦農場の女性に言われて、ちょうど今が端境期らしいのです。朝の6時から準備をして、お客が一人。こんなこともあるのです。2時には蕎麦屋を出られたから、女将はすぐに美容院に電話をして出掛けて行く。亭主は夕刻までひと眠りしたら、蕎麦粉の代金を振り込みに行く。今日はプールはお休み。




5月13日 土曜日 昨日よりも天候は悪く、夜まで雨でした …

 朝の7時近くまで8時間以上も眠ったから、体調はすこぶる好かったのです。夜の食事に、冷凍うどんを茹でながら、カルボナーラのルーを温めて、うどんにかけて食べたらこれがとても美味しかった。満足したときにはすぐに眠くなるから、2時間ほどテレビの前でウトウトシながら床に就いたのです。女将の朝ドラが終わったところで例によって「行って来ま~す」と玄関を出て、みずき通りを渡れば、青空の覗いた空は暗雲が立ちこめていました。

 今朝は昨日の蕎麦がほとんどそのまま残っていたので、蕎麦を打つのを止めたのです。こんなに早い時間に蕎麦屋に来てもあまりすることはなかったから、まずはコーヒーを入れて飲んで、じっくりと苺大福を包むのでした。天気予報では昼の間だけ雨と言うことでしたが、隣のお花畑の上の空も黒い雲で覆われて、今にも降り出しそうな様子なのです。気温はそれほど低くないからか、ポピーの花は開いたままです。週末に天気が悪いのも本当に困ったものです。

 それでも野菜サラダはいつもと同じように三皿盛り付けて、カウンターに並べるのでした。女将が早お昼を食べて、蕎麦屋に来る頃にはもう雨が降っていた。今日もお客は見込めないだろうと、天麩羅の具材を調理台に並べて、開店の準備を終えたところでひと休みです。雨は本降りになって、これは大変と思っていたら、駐車場に車が入ってくるから驚いたのです。リピーターの老人がカウンターに座って、せいろ蕎麦と野菜サラダをご注文なのでした。

 また1台車がやって来て、やはり老人がテーブル席に一人で座って、ぶっかけ蕎麦の温かい汁をご注文。1時近くになって、今度はご夫婦がいらっして、こちらも温かいぶっかけ蕎麦を頼まれる。外は案外と涼しいのかしら。店の中は窓を開けていても20℃もあるのだけれど、暖かさに慣れて来たから、陽が差していないと薄ら寒く感じるのかも知れない。お蔭で天麩羅を揚げるものだから、退屈しなくて済むのです。雨の日なのに本当に有り難い事でした。

 やっとお客が途絶えたから、今度は亭主がかき揚げを揚げて、賄い蕎麦を食べる。天麩羅が入ると腹に溜まるから、昨日の素蕎麦に比べて十分に満足できるのです。蕎麦に大根と山葵を絡ませて、口に入れれば実に美味しい。熱々の天麩羅もたった二つで、店で出す量の半分だけれど、満足のいく味わいなのでした。2時過ぎには洗い物を片付けて、女将と二人で家に戻るのです。雨が止むと言うから夜のパトロールの前にお好み焼きを作って食べたら、また雨 … 。




5月14日 日曜日 曇っていてもさすがは日曜日 …

 今朝はいつもと同じように朝飯前に蕎麦屋に出掛けて、今日の準備をはじめるのでした。帰り道にコンビニへ煙草を買いに寄り、みずき通りを逆方向から登れば、空は何処までも暗く、日曜日なのにこれではお客も少ないのではないかと思う。家に戻れば、女将がほっけを焼いて朝食の支度をしてくれていた。新しく購入した魚焼きのグリルも調子が好さそうだし、昨日店で残った大根を早速豚汁にして出してくれたのが、とても美味しかったのです。

 今朝も食後のひと眠りをせずに、8時過ぎには蕎麦屋に出掛ける亭主。今日も上手い具合に蕎麦を打ちたいと、早速、蕎麦打ち室に入って、加水率42%で生地を捏ね始めるのでした。最初はぼろぼろで水が足りないかと思うほどなのですが、何度も捏ねて幾うちに、柔らかくなってくる。亭主の蕎麦打ちでは、この時間帯が一番腕に力が入るのです。生地にひび割れがなくなるまで捏ねたら、菊練りに入ります。これも、結構、内側への力が入るのかな。

 生地を寝かせている間に厨房に戻り、大根と生姜をおろして薬味の葱を刻んでおく。女将が来て店の掃除を始める。雨こそ降っていないけれど、暗い空なのです。蕎麦打ち室に戻って、今日の蕎麦を伸して、包丁で切っていけば、硬さがちょうど好くて思うように仕上がる。切りべら26本で135gの蕎麦が8束。昨日の蕎麦の残りと合わせて13食を用意して今日は始まるのでした。野菜サラダの具材を刻んで、今日も三皿盛り付けておく。

 天候の割にはお客が入って、昼前にはもう満席になる。さすがに日曜日はいつもと違うのでした。1時前には「お蕎麦売りきれ」の看板を出して、片付けに入るのでした。看板を見て帰る人もいれば、「お蕎麦はなくてもご飯か何かないですか」と、小さな子供を3人も連れた若いお母さんが来たけれど、ご飯はやっていないし、大鍋の火は落としてしまっている。可哀想だったけれど、ご免なさいなのでした。2時半過ぎには洗い物を終えて、女将と二人で家に帰る。




5月15日 月曜日 ぐずついた天気のまま今週も終わり …

 10人を超えたお客の入った昨日は疲れて早めに休んだから、今朝はまたいつもの時間に目が覚めて、蕎麦屋に出掛けていく。カウンターの上に干してある盆や蕎麦皿を片付けて、予備の一番出汁で蕎麦汁を作ったら徳利に詰めておくのです。小鉢に切り干し大根の煮物を盛り付けたら、今朝の朝飯前のひと仕事は終わり。7時前に家に戻れば、女将が台所で朝食の支度をしてくれている。今朝はホッケと茄子焼きで、美味しくいただくのでした。

 今日は食後のひと眠りをしっかりとって、髭を剃って着替えを済ませたら家を出る。塀際のさつきが随分と咲いてきた。横並びで植えてあるから、もう直ぐ沢山の花が見られそう。季節は5月も中旬で、これは確か40年前に、この家を買った時から植えられていたもので、ご近所にもあちこちに随分と残っているのです。ツツジの木のあるお宅もあるから、ツツジが終わって次はさつきと考えられたのものかも知れない。曇り空にぱあっと気分を明るくしてくれる。

 家の前の通りを少し先に行くと、ラベンダーを植えているお宅がある。何種類かのラベンダーがそろそろ咲く季節なのです。団地のある丘陵を下った先には、ラベンダー畑があって、今年もラベンダー祭りが始まったようです。毎年、この時期には蕎麦屋の前を通って行く人たちが、帰りに寄ってくれるから嬉しいのです。小雨が降っていたけれど、傘を差すほどでもないから、ジャンバーを着て蕎麦屋まで歩くのでした。この天気で平日だから客は来ないだろう。

 それでも蕎麦屋に着いたらすぐに蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打ち始めるのです。加水率はぴったり42%。このところ外すことがないので、いつも綺麗な仕上がりで気分が好い。雨が降っていても、滅多にないけれど、沢山お客が来る平日もあるから、油断は出来ないのです。厨房に戻って苺大福を包んだら、野菜サラダの具材を刻んで、いつもと同じ数だけ皿に盛り付ける。来ないだろうとは思いながらも、調理している間は忘れていられる。

 果たして、1時を過ぎても客がないので、亭主はキノコ汁を温めて、茹でた蕎麦の上に掛けて蕎麦を食う。今週は一度もキノコ汁が出なかったので、だいぶ残ってしまったのです。食べ終わらないうちに、駐車場に車が入って今日初めてのお客がいらっしゃる。リピーターのご夫婦で、天せいろとビールとかけ蕎麦のご注文。かけ蕎麦に薬味の皿だけでは物足りないから、昨日の天かすを器に入れて出したら、綺麗に食べてくれた。ビールはお替わりで閉店後まで。




5月16日 火曜日 急激に暑くなってきた …

 昨夜は12時近くに床に就いたのですが、いつもの習慣で5時にはもう目が覚めてしまう。定休日といえ、やることは沢山あるから、蕎麦屋に出掛けて行く亭主なのでした。5時過ぎにはもう向かいの森から太陽が姿を見せて、涼しい朝なのに強烈な光を放っている。亭主は半袖で家を出たから、最初は肌寒い気がしていたのですが、店の中は18℃。動いていれば寒く感じる程ではないのです。準備してあった出汁を取って、返しの仕込みにかかるのでした。

 出汁取りと返し作りでは1時間では終わらないから、7時までに家に帰れば好いと、定休日初日から頑張ってしまう。残った時間で洗濯物を片付け、子ども会の廃品回収に出す段ボールや古新聞を車に積んで家に戻るのでした。朝食の後は書斎でひと眠りしたら、洗面と着替えを済ませてお袋様を迎えに行く。この時間でも外はまだ涼しいのでしたが、車の中に差し込む陽射しははもう真夏の様相。農産物直売所で知り合いの農家の出したそら豆と新じゃがを買う。

 隣町のスーパーに出掛ければ、何故か今日は空いていた。お袋様に買った食材の袋詰めを手伝ってもらいながら、仕入れを終えて蕎麦屋に戻ってくる。家に戻れば、買い物に出掛けた女将はまだ帰っていなかった。肉や魚を冷蔵庫に入れて、他の食材はテーブルに置いたままで、居間の部屋でひと休みしていたら女将が帰る。家の大鍋に湯を沸かしてとろろ芋を擦ったら、蕎麦を茹でる。今日はさっと茹でて早めに笊に取り、流水で洗ったら美味しく食べられた。

 あまりの美味しさに、亭主はもう一束蕎麦を茹でて、今度はキノコ汁を掛けて食べたら、さすがに腹が一杯になるのでした。満足したらまた書斎で横になってひと眠りなのです。やはり、暑さに加えて今朝の睡眠が足りていなかったのでしょう。女将がスポーツクラブの予約の時間だと起こしに来て、無事に予約を済ませたら、いよいよ午後の仕事に出掛ける亭主。蕎麦屋のぐるりの手入れの前に、駐車場の木々の剪定が優先なのでした。

 お客が車を停めやすいように、車のセンサーに反応しない長さに枝を落としていくのです。小一時間でビニール袋が一杯になって、後は金木犀の枝の上部を刈り取れば何とか終わるというところ。日影になってきたとは言え、外の作業は暑いのでやはり疲れる。帰りに国道沿いの酒屋に寄って、焼酎と炭酸を買って帰る。家に戻れば女将がそら豆のヘタを取ってくれていた。テレビで大相撲中継を観ながら、茹でたそら豆と新じゃがにバターを添えて酒の肴にした。




5月17日 水曜日 今日は昨日よりも更に暑く …


 定休日の二日目も、いつもと同じ5時には目覚めて、コーヒーを入れるのでした。今朝の朝飯前のひと仕事は、自宅の庭のカッシアの木が枯れてしまったので、これを取り除く作業。剪定用のノコギリで短く切っていくだけなのですが、5時では近所の出前、ちょっとは早すぎるから、6時を過ぎてから仕事にかかるのでした。もともと鉢植えで二鉢買ってきたものでしたが、成田の確定申告の説明会に行った折に、ガーデンセンターで買ったから10年前のこと。

 家の庭に一鉢、蕎麦屋の玄関脇に一鉢を植え替えて、秋には黄色い花が満開になるので見事なのでした。ご近所や店の前を通る人々からも 「これは何という花なの?」と聞かれて「カッシア、アンデスの乙女とも言うそうです」と得意になって説明をしたものです。ところが、根が張らないので、植え替えには弱いと知っていたけれど、店の方は5、6年で枯れてしまった。家の庭ではその後も素敵な花を咲かせてくれたけれど、大きくなりすぎて今年は芽が出なかった。

 朝の涼しいうちに根元から抜いて、短く切った枝を女将が袋に入れてゴミに出す。朝食を終えてひと眠りしたら、蕎麦屋に出掛けて明日の仕込みに入る。駐車場の植え込みは、車が入れるように綺麗に剪定したつもりだけれど、もっと切り詰めないと木の勢いはこれからが大変。厨房に入って蕎麦豆腐を仕込み、天麩羅の具材を切り分けて一段落。小鉢の切り干し大根の煮物は作ってあるから、後は夕刻にぬか漬けを漬ければ好い。厨房は27℃もあるのでした。

 11時前に家に戻って、昼食の支度を始める。蕎麦は一束しか残っていないから亭主が食べて、ご飯を食べる女将のためにカレー味の肉野菜炒めを作ってやる。食後はひと眠りをする前に、減塩醤油や店で使うマスクシールドなどをネットで注文しておく。やっと横になってひと眠りしようと思うのだけれど、なかなか眠りに落ちないのです。夜は防犯パトロールがあるというのに、少し休んでおかないと、最近は体力にもあまり自信が無いのです。

 午後はテレビの映画を観て、家の中は涼しいけれど、スポーツクラブから帰った女将は、「今日は異常な暑さよ」と言っていた。家の中の温度計を見たら、25℃になっているではありませんか。夕刻に蕎麦屋に出掛けてぬか漬けを漬けて帰る。5時前に亭主だけラーメンを茹でて、チャーシュー麺にして早い夕食を食べておく。大相撲の放送が始まっていたから最後まで観て、6時半を過ぎたらパトロールの集合場所に出掛けて行くのでした。帰りは汗だくです。



5月18日 木曜日 あまり暑すぎてお客の来なかった一日 …

 朝から暑い日なのでした。5時半に蕎麦屋に出掛ければ、もう朝日は森の木々の上に昇っていました。まずは蕎麦打ち室に入って、今朝の一回目の蕎麦を打つ。今日は32℃を越える暑さになる予報なのでした。「暑すぎるとお客は来ないのよ」と過去のデータ管理をする女将が言うけれど、お客が来てから蕎麦がないのでは失礼なので、まずは750gを打って8食分の蕎麦を仕上げておきます。篩で細かくした蕎麦粉に水を加えて、右手だけで攪拌していきます。

 少し水が浸透したら左手も使って水回しに入るのです。両手に蕎麦粉がくっついてしまうのを防ぐ爲に、最近、考えた手法です。朝日が蕎麦打ち室にも当たるので、とても眩しい。蕎麦は切りべら26本で135gを8束打って、生舟に並べるのでした。次に厨房に戻って夕べ浸けておいた糠漬けを冷蔵庫から取り出して、切り分ける。小鉢に8つ盛り付けて、今日の小鉢は切り干し大根の煮物と合わせて10鉢用意しておいた。足らなければ、また盛り付ければ好い。

 7時過ぎに家に戻って、朝食を済ませたら、すぐに書斎に入ってひと眠りするのです。エアコンの冷房を入れておいたので、ぐっすりと1時間ほど眠ることが出来ました。異様な暑さとは、まさに今朝のことだけれど、まさかハーフパンツにティーシャツで店に行くわけにも行かずに、薄手のズボンをはいてティーシャツのまま蕎麦屋に出掛けるのでした。剪定した駐車場の植え込みは、まだ未完成だけれど、きちんと二台、車が入れるようになっている。

 二回目の蕎麦を打って生舟に入れたら、厨房に戻って苺大福を包み、野菜サラダの具材を刻んで盛り付ける。11時には用意が出来て店の掃除に取りかかる。開店の10分前には、やっと椅子に座ってひと休みするのでした。女将が来てくれるのは昼過ぎだから、その前にお客が来たらこうやってああしてとシュミレーションをする。お客が来ない時もあれば、満席になっている時もあるから、難しいのです。こんな暑い日には特に来客数を予測することは出来ない。

 昼を過ぎて女将がやって来たら、クリーニング店に行く途中で、集会所の脇の道に杖をついたお年寄りが倒れていたと言う。助けようとしたけれど、顔からは沢山の血が出て、手を引っ張っても起き上がれない。近所の人に声を掛けたら、すぐに救急車を呼んでくれたのだと言うのでした。昼をだいぶ過ぎてからお客がいらっして、ヘルシーランチセットを頼まれて、亭主が盆や蕎麦皿を用意して、女将はサラダと蕎麦豆腐を出す。続けてご家族のご来店。

 ヘルシーランチセットとぶっかけ蕎麦と天せいろのご注文で、とても美味しかったと言ってお帰りになる。閉店時間の間際に、亭主はかき揚げと新レンコンの天麩羅を揚げて、賄い蕎麦を食べる。片付け物に入ったところで、四皿作ったはずの苺大福が三つ残っていたので、「誰かに出さなかったのでは?」と女将に言えば、カウンターの隅に座った最初のお客に出していない事が判った。大変な失態だから、女将も何度も反省していた。また来てくれると好いが。



5月19日 金曜日 昼から夜まで雨の天気で …

 蕎麦屋に出掛けて、朝飯前のひと仕事は、カウンターに干してある昨日の盆や蕎麦皿を片付けて、空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を詰めることでした。洗濯物を干したり、大鍋に水を張ったりして、7時過ぎに家に戻るのです。女将の朝食の支度も今朝は少し遅く、飯を食べ終えてひと眠りする時間は取れなかった。居間の椅子に座って時計を見ながら、女将が朝ドラを見ている間に、髭を剃って洗面と着替えを済ませるのでした。8時15分には 「行って来ま~す」

 空は曇っていたけれど、昨日の暑さの名残か半袖でもまだ暑い。蕎麦屋に着いたら、幟と看板を出して、チェーンポールを降ろし、早速、蕎麦打ち室に入る。店の中も随分と暑くて、蕎麦打ち室の温度計も25℃を表示していたから、エアコンの冷房を入れる。今朝は42%弱の加水率で蕎麦を打ち始めるのでした。仕上がりは上々、このところ加水は上手く当たっている。昨日の蕎麦の入った生舟に、今日打った分を付け足して、冷蔵庫の中にしまっておきます。

 外は今にも雨が降りそうな黒い雲が空を覆って、午後は雨だと言うから、今日もあまりお客が期待できない。郵便がが届いたようなので、ポストに取りに行けば、ご近所のご主人が 「今日は知り合いと蕎麦を食べに来ますよ」と言って様子を見に来られた。毎日、蕎麦屋の前を通って畑に出掛けるから、すっかり顔馴染みなのです。昼前に先にいらっしたご主人は、後から軽トラックで来た知り合いと二人で天せいろとワカサギの天麩羅をご注文でした。

 この団地に入った第一世代らしく、「私は85歳になりますよ。ご主人は幾つ?」と聞かれたので、「今年で70歳になります」「まだ若いね」まだゴルフをやっていると言うから、元気な方なのです。話す声も大きく、天せいろとワカサギの天麩羅をしっかりと食べて帰られたから、亭主は彼の年齢まで元気でいられるのだろうかと、少し心配になる。夜の防犯パトロールに集まる老人達は、第二世代で80歳が最高齢。亭主などはその次の世代に入るのだろうか。

 お客が帰って洗い物を済ませたところに、ツーシーターのスポーツカーに乗った若者がいらっして、カウンターの隅に座ってヘルシーランチセットのご注文。まず野菜サラダを出して蕎麦豆腐を運んだら、盆や蕎麦皿をセットしして、天麩羅を揚げて蕎麦を茹でる。厨房からは見えない場所なので、昨日も女将がデザートを出すのを忘れたから、早めに席にお出しして、蕎麦湯をお持ちした。これで今日はお終い。賄い蕎麦にかき揚げを揚げて遅い昼を済ませる。