2024年12月初め



12月1日 日曜日 寒く晴れた一日でしたが…

 今朝も5時起き。コーヒーを沸かして、5時半には蕎麦屋に出掛けたのです。日の出が遅くなっているから、まだ地平線が薄ぼんやりと明るいだけなのです。店に入って照明と暖房を点け、蕎麦打ち室に入って蕎麦粉を計量する。計量カップに厨房からお湯を汲んできて、水回しを始めると、腰の調子が少し好くなったのか、楽に両手が使えるので助かった。それでも捏ねる時に力を入れるのはまだ痛みを堪えなければならない。蕎麦玉を作って厨房に戻ります。

 夕べ漬けに来たお新香を糠床から取り出して小鉢に盛り付ける。キュウリとナスとを一本ずつだから、これで5鉢。残りはなた漬けを盛っておくのでした。蕎麦茶を沸かしてグラスに入れたら、また蕎麦打ち室に戻り、蕎麦玉を伸し広げて今日も6束の蕎麦を仕上げる。昨日の残りの蕎麦と合わせて12束。この寒さではそんなに多くはお客は来ないだろうと思えたのです。7時前に家に戻って、女将が鮭を焼き上げるのを待って朝食を食べる。

 食後のひと眠りからは40分ほどで目覚め、あまりすることはなかったけれど再び蕎麦屋に出掛けていく。空気は冷たかったけれど、陽射しがあるので助かった。正午の気温の予報が15℃だったから、今日も暖房を入れてもなかなか20℃にはならなかったのです。開店の準備を整えて暖簾を出しても、お客の姿はないのでした。外壁塗装の覆いのせいもあるかも知れないけれど、やはり寒いのが一番の原因かお客は久々のゼロ。沢山の荷物を持って家に帰るのでした。



12月2日 月曜日 のどかな定休日の出来事… 

 今朝はあまりにも早く3時前に目が覚めてしまったので、コーヒーを沸かして飲んだら、腹が減っていると感じた。ニュースを見ながら蕎麦を茹でて、温かい汁のきつね蕎麦にして食べればやっと眠くなる。そして5時過ぎにまた床に入って眠ったのです。7時過ぎに女将に起こされて、朝食の時間だったけれど、茶碗蒸しとおかずの茄子とピーマンの味噌焼きだけ食べたのです。やっと休みになった月曜日は、朝から初めて消化器の内科を受診するのでした。

 数日前に二日も続けて下血したから、大腸癌だったら困ると思ってやはりいろいろ心配したのですが、80歳を越えているらしい医者の言うには、「多分、痔でしょう。座薬だけ出しておきます。」と軽くあしらわれたので逆にホッとしたのです。家に戻って心配していた女将に話せば、「お母さんにも連絡しておいた方が好いわよ。心配しているだろうから」と言われて電話を掛ける。昼は朝に続いて蕎麦を食べる亭主。とろろ蕎麦を女将と二人で食べるのでした。

 朝と違って陽射しの出た午後は暖かく、女将がスポーツクラブに出掛けている間に、煙草を買いに出て、隣の公園の紅葉が綺麗に紅葉していたわよと言われたので、写真を撮っておいた。それから蕎麦屋に出掛けて返しを作るのでした。返しは2週間で使い切ってしまうから、二種類の醤油も、年内にもう一度仕入れなければいけない。天麩羅の油も来週で一斗缶が空になる計算です。今年は30日が月曜なので、正月過ぎまで店を休もうと考えているから赤字か…。

 店に戻って返しを作っていたら、お袋様が珍しくやった来た。ちょっと散歩をしようと思って蕎麦屋の前を通ったら、亭主の車があったので寄ってみたのだとか。彼女も通う内科の先生の話になって「何を言っているのか分からないことがあるのよね」と言うから、「先生の声が小さいのではなく、早口だから聞いている方がその速さに付いていけないのだよ」と亭主が応える。70代、80代、90代の老人の会話なのです。ゆっくりとした午後なのでした。



12月3日 火曜日 今日も暖かな陽射しの一日なのでした…

 昨夜はゆっくりと7時間ほど眠って、6時前に目が覚めました。コーヒーを沸かしてニュースを見ながら一服したら、蕎麦屋に出掛けていく亭主。昨日作った返しは鍋のまま冷ましてあるから、甕に入れなければならなかった。干し椎茸と昆布は小さい方の中鍋に浸したままだから、出汁取りをしなければならなかったのです。蕎麦屋に着けば駐車場のモミジが赤く色づいているのに気が付いた。薄暗がり中、カメラのシャッターを切っておく。暖かい朝でした。

 出汁取りは、強火にして急いでも40分はかかるから、慌てずに休み休み仕事を進める。返しを作った大鍋を洗って乾かしたら、二番出汁を取るのに使う。寒くなったから、温かい汁が沢山必要になるのです。7時を過ぎてやっと出汁を取り終えて、家に戻って朝食を食べました。食後は例によって書斎でひと眠り。9時前に起き出して、洗面と着替えを済ませてお袋様を迎えに行くのです。暖かい朝だったから、陽射しを受けて車の中は暑いほどなのでした。

 仕入れから戻って蕎麦屋に帰れば、窓の覆いが取れたので店の中は昨日までよりは明るくなった。工事が終わるのは来週の月曜日の予定だから、見違えるように綺麗になるはずなのです。買って帰った野菜類を冷蔵庫に収納して、なた漬けの大根を切り分け、塩で漬け込んでおきます。11時を過ぎたので家に戻ると、家に買って来た荷物を女将が取りに来てくれた。昼食は昨日に続けてとろろ蕎麦。暖かい日だったから、女将も文句を言わずに食べてくれた。

 食後の昼寝をして、女将のスポーツクラブの予約を取ったら、再び蕎麦屋に出掛け、キノコ汁と小鉢に使う切り干し大根の煮物を仕込んでおく。なた漬けの大根の水が上がっていたから、今度は水を絞って甘酒の素に漬ける。刻み柚子と砂糖と唐辛子の輪切りを入れて、明日には食べられる状態になるはずです。4時半になったからガスの点検と戸締まりをして家に戻る。女将が早くから台所で夕食の支度をしていた。今夜はまた茶碗蒸しを作ってくれるらしい。