9月1日 日曜日 雨も止んで常連さん達が活動開始か…

夕べは2時過ぎに一度目が醒めて、今朝は7時前に起床。朝食後のひと眠りをせずに、蕎麦屋に出掛けて今日の蕎麦を打ちました。天気予報もあまり当てにせずに、晴れていたので歩いて蕎麦屋まで行く。40%の加水率で捏ねた生地は少し柔らかかったけれど、何とか伸して畳んで10人分の蕎麦を用意したのです。今週は週末も含めて10人を超えるお客は来なかったから、確信を持って晴れた今日もこれだけの蕎麦で営業を開始する。一抹の不安はあるけれど…。

まだ台風の影響があるのか、空は雲が多く、晴れていると言っても、いつまた雨が降るのかが心配なのです。何種類かの天気予報のサイトを見て、降っても一時的なものだと思っていました。気温は低いのですが、湿度が相当に高いらしく、朝からエアコンを効かせても、店の湿度は60%を切らないから蒸し蒸しする。久し振りにいらっした常連のお客様達は、天せいろやヘルシーランチセット、ビールなどを注文してゆっくりと涼んでいかれた。

野菜サラダがすべて売れたので女将も満足そうなのでした。最後のお客がちょうど閉店時間の2時までいらっして、洗い物を終えて2時半には蕎麦屋を出たのです。むーっとする外の暑さは異常なほど。亭主は今日の売り上げデータをパソコンに入れたら、涼しい書斎でひと眠りなのです。女将はその間に買い物に出掛けたらしい。夕食は昨日の残った野菜サラダをあんかけの焼きそばにして、二人で食べるのでした。それから亭主は蕎麦屋にお新香を漬けに行く。

9月2日 月曜日 晴れ間は戻ったけれど今度は暑すぎる…

久し振りに朝日を見た気がする。朝から暑いのが玉に瑕。迷走した台風が通りすぎても、佐倉は大雨の時もあったけれど、被害は少なかったようなのです。目に見える被害は、隣のひまわり畑と向かいのコスモス畑の枝が倒れてしまたこと。昨日来たお客さんは、もう少し早く来ていれば、綺麗なひまわり畑が見られたのにと言っていた。厨房に入って夕べ少しだけ漬けておいたお新香を取り出し、6鉢だけ小鉢に盛り付ける。蕎麦も500gだけ打ち足したのです。

7時過ぎに家に戻れば、今朝は朝から豚すきで、長葱が随分と店で残ったのを一気に消化するのでした。エノキもナメコも店の冷凍室に使わなくなった物を入れて置いたら、そろそろ食べて仕舞わないとと家の食事で使ってもらった。買い物に行く手間は省けるけれど、女将は残りものをどう処理しようかといつも頭を抱えている。滅多に廃棄することがないのは偉いのです。毎日のことだから、亭主も文句を言わずに美味しく頂いているのです。

食後のひと眠りは30分ほど。晴れていたから今朝は帽子を被って家を出れば、短く切ったはずのモミジアオイがまた咲いているではありませんか。その生命力には驚かされるのです。丈の長かった分を半分にしたから、下の蕾に栄養が回ったのかも知れない。陽射しは熱いのだけれど、やはり澄んだ青空が見られるのが嬉しかった。蕎麦屋に着いて看板と幟を出し、チェーンポールを降ろすのにも元気が出て来るから不思議です。考えたらもう9月なのです。

昼過ぎに続けて車が2台ほど駐車場に入り、男性客たちが皆さん天せいろを注文するのでした。それでも一時のことで、1時過ぎにはもうお客は来なくなったのです。洗い物を済ませて、出汁取りの準備をしたら、女将のいない家に帰って書斎でひと眠りする。野菜サラダはまた残ったので、持ち帰って夕食は冷やし中華。残った食材の新鮮なうちに食べようと、女将が用意していたのです。6時になったら車で蕎麦屋に行って、出汁取りと返しを作る作業をする。

高校時代のクラス会の案内が届いて、今年は少し早く10月の19日だというのでした。土曜日だからまた臨時休業にしなければならない。会場は新橋で、去年は横浜の中華街だったから、近くに住む旧友にも会えたけれど、今度の幹事さんは反対方向の住人にも気を遣ってくれたのかも知れない。年々、参加する人数も少しずつ減っているような気もする。元気なうちは出掛けて行こうと思うのです。明日は終日の雨のようで、お袋様との仕入れも心配です。
9月3日 火曜日 定休日一日目は明け方から大雨で大変…

明け方にかけて激しい雨が降った。ウッドデッキの屋根に当たる音がもの凄く、こんなにも降るものなのかというほどでした。幸いにも朝食を終えてひと眠りをしたら、小雨になっていたから、お袋様に電話をしていつもの仕入れに出掛ける。農産物直売所に着いてみると、何やら看板が出ていて、今日から四日間は休業という案内なのでした。今までにないことなのでびっくりして、隣町のスーパーに向かう。ところが、こちらでも大変な出来事が起こっていた。

店から遠い入り口付近で店長が車を誘導しているから、聞いてみれば「駐車場が冠水していて近くには止められないのです。店はやっていますから、ここから道路沿いに歩いて言ってください」とは言うものの、いつもレジ袋を幾つもカートに積んで車に乗せるのだから、どうしたら好いだろうと思案する。見ればちょうど店の近くの半分ほどは雨水が溜まっているではありませんか。この10年来、初めての光景に驚いて、履き物が濡れないところを歩いて行く。

店の中に入ればいつもよりかなり空いているではありませんか。今朝の雨で早くでかけて来る人が少なかったのでしょう。いつもと同じだけ食材を買いそろえて、いざ車まで運ぼうとしても、とても歩いていけるものではなかった。亭主だけ200mほど離れた高い場所に停めた車まで歩いて、水の溜まった駐車場を横切り、お袋様の待つ店の入り口まで行くのでした。年寄りのお客が多いので、皆さん大変な思いで買い物を終えるしかないのでした。

お袋様を家まで送り、店で荷物を降ろしたら、今日はカレーを仕込む予定だったのに、鶏肉を買い忘れてきたことに気づく。メモに印刷した食材は、何十種類もあるからたまに買い忘れることがあるのです。冷蔵庫に食材を収納したら、とにかく家に戻って頼まれた肉や魚や果物を置いてこようと考える。家に帰ってみると、いつもならこの時間に買い物に出掛けているはずの女将が仕事部屋から現れて、雨が酷いから今日は買い物に行かなかったと言うのでした。

昼は蕎麦を食うはずだったのに、女将に「お蕎麦を持って来ていないわよ」と言われて、また車に乗って蕎麦屋に取りに行く。今日は忘れ物が多いのです。蕎麦と蕎麦汁とを持って家に帰り、昼は予定通りにとろろ蕎麦。女将のスポーツクラブの予約が終わったら、再び蕎麦屋に出掛ける前に、まずはショッピングモールに行って鶏肉やシメジと品切れだったアスパラを買い求め、ついでに焼酎と炭酸を買って店に戻るのでした。明後日の買い物の下見も忘れない。

沢山の具材を刻んで無事にカレーを仕込んだのだけれど、袋詰めをする段になって、玉葱を入れるのを忘れていたことに気づく。蓮根の皮を剥いて輪切りにしたら酢水で茹で、南瓜を切りそろえてレンジでチーンする。古くなった店のライムを買ったばかりの新しいものに取り替えて、古い方は家に持ち帰って夜の酒の友。一つ200円もするけれど、輪切りして焼酎に入れると味わいがあるのです。ゴミの回収業者の請求書が届いていたから、帰りにコンビニに寄って振り込んでおく。5時前に家に着いたら、夜はカレーの残りを味見する。玉葱が入らないとやはり物足りない。メガネを店の調理台に置いたままで帰ったから、今日は4つも物忘れをした。
9月4日 水曜日 涼しかった一日は秋を実感したけれど…

夕べは涼しかったので、8時間ぐっすりと眠れました。朝食を食べてひと眠りもせずにいつもの時間に蕎麦屋に出掛けるのです。厨房の椅子に座ってコーヒーを入れて飲みながら、昨日のブログを読み返してみるのです。最初に何をするかを考えながら、蕎麦豆腐を仕込んだら、空の蕎麦徳利に昨日作った蕎麦汁を詰めていきます。コロナ以後の最近はこの蕎麦徳利が一日で空になることはない。それでも売り上げが落ちないのは、一部の値上げをしたからか。

後は天麩羅の具材を切り分け、お新香を漬けるだけだったから、涼しいうちに外回りの仕事を片付けようと西の小径に出る。細い道に伸びている金木犀や躑躅の枝を切り取って、90㍑の袋につめていく。金木犀の回りを丹念に刈り取って、30分ほどでもう袋は一杯になってしまうのでしたが、まだ5mほどしか進んでいない。次の難所は10mほど先の木槿の枝。そして、大きくなってしまったタラの木の枝が視界を遮るのでした。毎日出来れば好いのだけれど…。

隣のひまわり畑にも雑草が随分と伸びている。いつも同じ時期に草刈りをしていたのですが、97歳になるお爺様が先月亡くなったと聞いて、亭主よりも一つ年下の息子さんも、元気がないのかと心配するのでした。少し涼しくなったから、自分の身体の動ける日には剪定作業を続けていこう。数年前に比べれば、ずっとペースは落ちているから、気長にやるしかないと思っているのです。老いは目に見えてやって来ているのですが、それを受け入れて生きるのです。

家に帰って昼食に蕎麦を茹で、野菜サラダの残りとかき揚げの玉葱などを五目あんかけにして昼飯を終える。女将はスポーツクラブに出掛けて行くから、亭主は居間の椅子に座って午後の映画を観て過ごす。ジョディー・フォスターの主演する『コンタクト』という映画を観て、前にも観たことがあると分かった時には、もう蕎麦屋に出掛ける時間なのでした。蕎麦屋に着いて蕎麦を仕入れている農場に電話をすれば、「今回で今年は蕎麦がなくなった」と言う。

朝から電話を掛けていたけれど繋がらなかったのは、そんなやりとりが他にもあったからなのだろうか。10年来一度もなかった事なのに、若い女性のその一言で一瞬目の前が真っ暗になる。昨今話題になっている米の品薄ではないけれど、蕎麦も人気が出ているのだろうか。幸いにも、後から男性の声で電話が入って、霊犀亭の分は新蕎麦が出るまでお届けしますと言うのでした。長年のお付き合いを調べてくれたのだろうか。年間の予約をきちんとした方が好い。

家に戻って夜は簡単に焼き肉丼を作ってもらい、夜の防犯パトロールに備えるのでした。陽の落ちるのも早くなって、暗くなってから出掛けてみれば、今日は珍しく全員が集合したらしく、二手に分かれてパトロールを開始するのでした。いつものように坂道の少ないコースを割り振ってもらい、皆さんの足を引っ張らないように頑張って歩く。涼しい夕べだったのですが、途中から汗だくになって家に帰る。これが二週間に一度のリハビリの苦行なのです。
明日はお袋様の誕生会なのですが、夕飯後に電話が入って、座っている分には何でもないのだけれど、脹ら脛がだるくて歩けなくなったと言う。蕎麦屋までも歩けそうにないから誕生会を中止にして欲しいと言うので、お袋様の家まで皆で行くことにしました。医者にはとっくに行って、明日検査の結果が出るのだと言うけれど、弟に電話をして明日連れて行ってもらうことにしました。このところの寒暖差で足の血流が悪くなったのかも知れない。