2024年8月下旬




8月20日 火曜日 朝は涼しく昼から晴れて暑くなった…

 今朝は外が薄暗かったから、まだ早いと思って寝過ごしてしまった。夕べのうちに店の片付け物は終わらせて、子ども会の廃品回収に出す段ボールや新聞は、車に積んで帰ったのです。朝飯前の仕事に、蕎麦屋の西の小径の枝を剪定しようと思っていたけれど、窓を開けたら雨が降っていたのでゆっくりと出来たのでした。涼しい朝でエアコンも点けずに居間の部屋でコーヒーを入れて飲む。9時から女将とお袋様を車に乗せて、仕入れに出掛けるのでした。

 隣町のスーパーに着く頃には、空は晴れて熱い陽射しが差しているのです。亭主の左手の痛みを心配して、女将が家の買い物を済ませてくれたので、いつもよりも荷物が少なくて助かった。二人を家まで送って蕎麦屋に着いたら、エアコンも点いていないのに店の中が今朝はひんやりとしていた。野菜類を冷蔵庫に収納したら、大根を切り分けて塩漬けにする。午後にはなた漬けの本漬けをするのです。洗濯物を干してゴミを外のゴミ箱に詰めて家に帰るのでした。

 昼は素麺とトンカツと決めていたから、女将がスーパーで揚げたてのトンカツを買って来ていた。亭主は素麺を茹でて盛り付けるだけ。店で残った蕎麦汁に付けて食べる素麺もなかなか美味しいのです。食後は例によって書斎に入ってひと眠り。2時前に女将が起こしに来て、スポーツクラブの予約をしろと西瓜を切ってくれた。外はかなり暑くなってきたので、4時前までテレビの洋画を観て、蕎麦屋に出掛けるのでした。まずは大根のなた漬けを漬ける。

 そして、蓮根の皮を剥いたら酢水で茹で、南瓜を切り分けてチーンしておきます。東側のお隣との境に、草や蔦が長く伸びていたのが気になっていたので、剪定ばさみで切っておく。低い脚立を家に持ち帰って、お隣との境に生い茂った雑草を切っておこうと思ったけれど、あまりの暑さに断念。今日は午後からが相当な暑さなのでした。涼しいからと居間のカーテンを開けて明るくしておいたのだけれど、今度は西日が差し込んで部屋が暖まっているのです。



8月21日 水曜日 日中は暑すぎて…

 朝食を終えたらいつものように書斎でひと眠りして、9時過ぎには蕎麦屋に向かう。今朝は店に行く前に農産物直売所へ行って、昨日買い忘れた赤玉葱を買ってくる。玉葱を代わりに使っても好いのだけれど、やはり彩りがあった方が美味しく見えるのです。蕎麦屋の向かいの朝市で、顔見知りになった若い社長が話しかけてくる。辛味大根の季節が終わったから、紫色の大根を使ってみないかと言われたけれど、お客はどう思うだろうかと躊躇ってしまう。

 最近の天候は予報によれば大気が不安定と言うのだけれど、朝は涼しいのに時間が経つにつれて蒸し暑くなるのです。曇りという予報だけれど、結局、陽が差して暑くなることが多い。定休日の二日目は、午前中に天麩羅の具材を切り分けてしまう。今朝も生椎茸やピーマン、ナスを切り分けたら、ラップで容器を密閉して蓋をしたら冷蔵庫に入れておく。そして、玉葱を刻んでかき揚げの具材を同じくラップでくるんで冷蔵庫の野菜籠に入れておくのです。

 次に予備の蕎麦汁を徳利に詰めて、足らない分は予備の一番出汁に返しを加えて蕎麦汁を作るのです。水で冷やしてまた徳利に詰める。それでも週末までは持たないから、金曜日ぐらいに出汁を取って、新しい蕎麦汁を作らなければいけない。お客の数にも寄るけれど、最近は割と平均してお客が入るから、週に二度ほど出汁を取ることが多いのです。返しもコンスタントになくなるから、昨日の夜には、再仕込み醤油を発注しておいた。これを忘れると大変です。

 午前中の仕込みが済んだら、家に戻って昼食の支度を始める。冷蔵庫に残っている食材を見たら、今日はカレー炒飯を作ることで女将と意見が一致する。かき揚げで刻んだ人参と玉葱を更に細かく刻んで、肉を炒めてご飯を入れたら卵を割って中華スプーンでかき混ぜる。味つけは塩とコショウとカレー粉のみ。中華鍋を持つ左手が痛くて動かせないので、かなり鍋にご飯がくっついてしまうけれど仕方がない。らっきょうとレーズンと紅ショウガを乗せて食べる。

 昼食を終えたら、暑い昼の時間帯はエアコンの効いた書斎に入ってひと眠りするのです。一時間以上も眠ったけれど、まだ外は暑くて居間のカーテンを閉めなければいられないほどなのです。結局、女将の帰ってくるまでクーラーで涼んで、冷えた西瓜を切ってもらったら、やっと動く元気が出て来たのでした。蕎麦屋に行って、明日の分の蕎麦の一回目を打っておきます。そしてぬか漬けを漬けて家に帰ればもう5時前でした。今日は夜の防犯パトロールに参加。


8月22日 木曜日 今日は気温が低いけれど湿気が凄い…

 今朝は5時半に家を出て蕎麦屋に向かう。玄関前の木槿の花が朝から元気に咲いていたのでしたが、空は暗く天気は好くない。この夏、二度も剪定した枝がまた伸びて蕾を付けているから、よほど暑さに強いのでしょう。沖縄などでは随分と大きくなって、家の周囲の垣根になっているところもあるくらいなのです。今朝の朝飯前のひと仕事は、夕べ漬けた糠漬けを出して小鉢に盛り付け、二回目の蕎麦を打つ事なのでしたが、なかなか目が覚めないからゆっくり。

 二回目の蕎麦打ちは500gだけだから、6時半から打ち始めて7時過ぎにはもう終わる。40%の加水率でちょうど好い硬さに仕上がったので嬉しかった。蕎麦打ち室の気温は28℃、湿度は48%だったから、エアコンも入れずに蕎麦を打つのでした。包丁の一打ち一打ちを丁寧に、135gの蕎麦の束を5つ打ち終えたら、7時過ぎに家に戻るのでした。朝食の用意は調っていたから、食べて居間でお茶をもらう。ヘップバーンの「尼僧物語」をやっていたが途中で書斎へ。

 30分あまり眠ったと思ったら、もう9時前なのでした。天気予報が昼から雨の予報だったから、お客も来ないだろうと、今日は車で蕎麦屋に行くことに決める。店の室温は28℃といつになく涼しい。でも動くと暑くなるのでエアコンは点けてあるのです。予想通りにお客は少なく、仕事着姿の男性二人が大盛りのせいろ蕎麦ととろろ蕎麦を頼み、母と息子らしい二人は天せいろの大盛りと普通のご注文。折角、打った蕎麦もそれ以上には出る幕がなかった。

 早く暖簾をしまって帰ろうと思っていたら、土砂降りの雨が降り始めて、女将も車に乗って家まで帰る。亭主は夜のおかずを買いにショッピングモールまで出掛けたけれど、大通りも川のようで大変な雨なのでした。大雨だからショッピングモールの駐車場も空いていた。普段の倍の値段はする鰹の刺身とイカの刺身を手に入れて、女将の喜ぶ顔を想像しながら、ついでに焼酎も買って帰る。ライムも買ってきたので、夕食は久し振りにさっぱりと美味しく頂く。



8月23日 金曜日 昨日よりは陽が出て気温も高かったけれど…

 午前6時前に蕎麦屋に出掛け、西の空を見れば少し青空が広がっていた。隣のひまわり畑も盛りが過ぎて、だいぶ枯れた枝が目立ってきている。今朝も40%の加水率で500gの蕎麦を打ちました。時間がなかったから、寝かせる時間を半分にして、急いで打ったのですが仕上がりは上々。蕎麦打ち室の湿度計は、75%を表示していたから、昨日と同じような天気なのかと思った。店の中はエアコンを入れてなんとか28℃を保っている。蒸し暑い朝なのです。

 朝食後に再び蕎麦屋に来た時には、西の空には青空が広がって、陽が差していました。向かいのサツマイモ農園では、若旦那が草刈り機を車から降ろして、伸びて来た駐車場の草を昼過ぎまで刈っていた。昨日もお客が少なかったから、蒸し暑い今日は尚更だろうと思っていたら、昼前には年配の母親と娘らしい女性客が二人いらっした。揃って冷たいぶっかけ蕎麦を注文される。大きな車が駐車場に入って作業着姿の男性客が、大盛りのぶっかけ蕎麦をご注文。

 更にもう一人若い男性客がいらっして、カウンターの隅に座ったと思ったら、とろろ蕎麦の大盛りを頼まれる。洗うのが簡単だったから、今日は盆や椀を溜めておかずにすぐに洗ったので、後が楽ちんなのでした。結局、キャベツも人参も細かく刻めたと喜んだ野菜サラダは一つも出ない。家に持ち帰っても、まだ昨日持ち帰った野菜サラダが残っている状態。女将が帰って来てひと眠りして、亭主は出汁取りとお新香を漬けにまた蕎麦屋に出掛けていくのでした。



8月24日 土曜日 朝から猛烈な暑さで昼は34℃に…

 5時には目を覚ましたけれど、頭がすっきりとしたのは30分後。最近はこのぼーっとした時間が長いのです。コーヒーを一杯飲んでやっと家を出れば、ちょうどお新香も美味く漬かる時刻なのです。6時過ぎには蕎麦打ち室に入って、今朝も500g5人分の蕎麦を打ちます。蕎麦打ち室の室温は29℃、湿度は68%だから、今朝は相当に暑いのです。だから、寝かせていると40%の加水率では少し柔らかめになるけれど、無事に打ち終わって家に戻るのでした。

 朝食を終えてひと眠りしたら9時前には家を出たのに、もう陽射しが熱くて大変なのでした。陽射しを遮る家々の影もなくなって、これは暑い一日になりそうだと思えるのでした。隣の家との境にあるスミダノハナビの紫陽花も、花が終わったのに蔦が絡まって道路側に伸び出している。切らなければと思いつつも、朝が忙しかったりでなかなか剪定が出来ないでいるのでした。まずはやろうと思う事が大切で、思い続ければいつかは出来るというのが亭主の考え。

 今日は土曜日だから、蕎麦屋の前で開かれる朝市も準備に余念がなかった。亭主が通ると、道を挟んで向かい側から若い人たちが挨拶をしてくれる。元気を貰って看板や暖簾を出して、今日の営業の準備を始めるのでした。天麩羅の具材がなくなってきたので、蓮根の皮を剥いて酢水で茹で、南瓜を切り分けてレンジでチーンしたら生椎茸に飾り切りをしたり、大根をおろしたりと結構忙しい。女将がやって来て、仕事の途中で向かいの八百屋に梨を買いに出た。

 家から蕎麦屋まで歩く間に、もう汗が滴るのだとタオルを持って歩く女将が、今日は今までになく暑いと言う。エアコンを入れているのに、店の中は29℃から下がらない。最近はあまり出ない野菜サラダの具材を刻んで、今日も残れば家に、幾つ分溜まっているのだろうかと心配する亭主。それでも暖簾を出したらすぐに駐車場に車が入って、年配のご夫婦がいらっした。天せいろと鴨せいろというご注文なのでした。順番にお造りしてお出しする。

 厨房の前のカウンターに置いてある温度計は、早い時間から30℃を表示していたのです。エアコンが効いているから湿度は低いけれど、昼過ぎには31℃になり、亭主はアイスノンを首に巻いて熱中症対策を始める。この暑さではお客が来るはずもない。お客が来ていた向かいの朝市も昼で終わり、後は女将と暇をもてあます。結局、閉店の時間までお客は来ず、2時過ぎには店を出て家に帰るのでした。夜は、今日の残りの野菜サラダを冷やし中華に伸せて食べる。



8月25日 日曜日 昨日ほどではないけれど今日も昼は34℃…

 今朝も5時起床で5時半には家を出て蕎麦屋に向かう。11時を過ぎて床に就くと、どうしても4時台には起きられないのです。ドジャースの大谷選手の40-40をじっくり見ようとしたのでした。コーヒーを入れて目を覚まし、5時半になったら車に乗り込むのです。空は雲が多いけれど青空が見える程度。昨日の暑さの名残があるから、蕎麦屋の中も蕎麦打ち室は30℃もあるのでした。40%の加水率で今日も500gだけ蕎麦を打つ。出来は上々でした。

 家に戻って朝食の出来るのを待てば、今朝は女将が残っていた野菜サラダを一挙に処理しようと、蒸し野菜の上に豚肉が載せてあった。食べ終えて汗をかくけれど生ぽん酢の香りが食欲をそそったのです。日曜日だからか通りを走る車もなく、歩いている人もいない。早朝に入れておいたエアコンが効いて、最初は24℃まで室温は下がっていたけれど、それが29℃まで上がるのにそれほど時間はかからなかった。やはり、今日も外はかなり暑くなったのでした。

 開店直後に、配達の終わったいつも来る宅配便のお兄さんがカウンターに座り、鴨せいろの大盛りに野菜サラダと、いつものように蕎麦豆腐を二つ注文するのでした。よほど蕎麦豆腐が気に入っているらしい。それから若いカップルがテーブル席に座ってヘルシーランチセットを頼まれる。これで野菜サラダと蕎麦豆腐は売り切れたので気持ちが好い。その後、先日いらっした防犯パトロールで一緒の親父様が奥様とご来店。暑い中を歩いていらしたから有り難い。

 昼時の混みようはほんのいっ時で、その後はこの暑さだからもうお客が来ないのが最近の傾向です。亭主は切り損なった蓮根とかき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べる。女将はテーブルに店の新聞を広げて読んでいる。今週はまだ15人しかお客が入っていないのです。幟と暖簾をしまってチェーンポールをあげ、洗い物と片付けを済ませて家路につくのでした。熱い陽射しの中を、家の影を辿りながら、我が家まで歩くのも辛い。この暑さはいつまで続くのだろうか。



8月26日 月曜日 今週一番のお客の入りがなんと月曜日で…

 夕べは9時半に床に就いたのに、今朝は7時まで目が覚めなかった。週末の疲れか暑さにやられたのか、滅多にないことだけれど、身体が自然と均衡を保ってくれているのです。今朝は蕎麦打ちがなかったという安心感もあったのかも知れない。昨日の野残りの蕎麦8食で今日は足りるだろうと考えていた。蕎麦を打たない日というのは、ほとんどないから嬉しいような寂しいような。その日の蕎麦をきちんと保存する小規模な店だからこそ可能な営業なのです。

 厨房に入って蕎麦豆腐を仕込み、大根をおろして薬味の葱を刻んだら、野菜サラダの具材を刻み始めるのでした。外は雲が多いけれども青空が見えているという最近の天候。陽射しが出ると暑くなるのでした。風は幾分涼しいけれど、カウンターに置いてある温度計の表示は24℃から29℃まで上がってくる。昼を過ぎたら31℃まで上がったから、亭主はアイスノンのネックレスを付ける。昼前にいらっしたのは常連さんのお二人で、歩きと自転車なのでした。

 今日はこれで終わりかと思って洗い物をしていたら、1時過ぎに年配のご夫婦がいらっして、奥様が日本酒を頼まれ、赤いかと稚鮎とキスと海老の天麩羅をご所望なでした。そして、せいろ蕎麦を二つ。ゆっくりと召し上がって今度こそ終わりかと思ったら、1時半過ぎに老いた親父様と娘らしい女性がいらっして、天せいろとビールをご注文なのです。閉店の時刻までゆっくりと食べていかれた。皆さんリピーターのようで、一人営業の亭主に気を遣ってくれた。

 暖簾と幟をしまってチェーンポールを上げたら、残りもので天麩羅を揚げて賄い蕎麦を食べる。食休みもあるから、今日は遅くなりそうだと思った。洗い物を済ませて、天麩羅の具材を入れたケースも洗い、大鍋を洗って油を固めておくのです。そして冷蔵庫の中の残りものをすべてビニール袋に入れて、家に持ち帰らなければならない。今朝は荷物があったので車で来たから助かった。4時過ぎに家に戻って書斎でひと眠り。夜は残ったサラダで冷やし中華です。