2024年7月下旬



7月20日 土曜日 暑すぎてか昨日よりもお客が減った…

 夕べは11時前に床に入って、今朝は4時半に目が覚めた。今日はどうしても蕎麦を二回打たなくてはならなかったので、糠漬けも取り出して盛り付けがあるから5時には家を出ないと間に合わない。もっと眠っていたいところでしたが、最近始めた腹筋を10回こなして床から起き上がる。朝寝や昼寝もあるから、一日に30回以上は腹筋を鍛えていることになる。2週間ほど続けているから、気のせいかズボンが少し緩くなった。ベルトの穴一つ分です。

 蕎麦屋に着いたらまずは糠床からお新香を取り出して、切り分けたら小鉢に盛り付ける。そして、蕎麦打ち室に入って750g八人分の蕎麦を二回捏ねて蕎麦玉を二つ作るのです。6時前にこの作業を終えて、厨房に戻ってほうじ茶を沸かしながら一服。エアコンは入れてあるけれど、カウンターの温度計を見れば、昨日の温もりも手伝って、朝からもう28℃もあるのです。さて、6時を過ぎたら、再び蕎麦打ち室に入って、伸しては畳み、畳んでは包丁切り。

 7時過ぎに家に戻って朝食を食べ、ひと眠りしてまた軽く腹筋。歩いて蕎麦屋に出掛けるにも、朝の陽射しが熱くて堪らない。向かいのさつまいも農園では、若い世代が集まって今朝は農産物直売所の移動販売の車が止まっていた。挨拶をして車を覗けば、沢山の野菜が並んでいるではありませんか。毎週、土曜日にはこうしてマルシェが開かれるようになるのだとか。かき氷やお弁当の販売もしているらしい。通りがかりの人たちが足を止めて立ち寄るのでした。

 暑い陽射しから逃れるようにして、亭主は冷房の効いた蕎麦屋に入って自分の仕事を開始するのでした。今日は、暑さのせいか、昨日よりもお客は少なかった。リピーターのお客様が多く、天せいろばかりが随分と出たのです。盆や蕎麦皿を洗う暇もなく、閉店してから女将と二人で洗い物と片付けをこなす。小鉢や蕎麦汁が足りなくなったので、夕飯を食べてからまた蕎麦屋出掛けて、出汁取りやお新香を漬ける亭主。夜は、9時過ぎには床に就いた。


7月21日 日曜日 昨日よりも暑かったけれどさすがに日曜日…

 夕べは昼の暑さに疲れて酒も少しだけにして、9時には床に就いてしまったのです。今朝は5時前から起き出して、未完成のブログを終わらせる。そしてコーヒーを一杯飲んだら、5時半には蕎麦屋に出掛けていきました。夜から雨が降ったらしくて、少し涼しいのです。今日の小鉢が足りないからと、キュウリとカブとナスを少しだけ漬けておいたので、取り出して切り分け、小鉢に盛り付ける。涼しいから店のエアコンも入れずに作業が出来ました。

 昨日の蕎麦が半分近く残っていたから、今朝は500gだけ打ち足して、7時前には蕎麦切りも終わらせました。打ち粉があるとスムーズに伸しや包丁切りが進むので助かるのです。7時過ぎに家に戻れば、ちょうど朝飯の用意が出来たところで、「ご飯できましたよ」と食堂で女将の呼ぶ声に、「はーい」と素早く反応する亭主。夕べは雷が凄かったと言われて、それも気が付かないほどぐっすりと寝込んでしまったのかと、驚くばかりなのでした。

 食後の一服をしていたら女将がお茶を入れて運んでくれた。それから書斎に入ってひと眠り。今日は1時間近く眠って目覚める。早朝の1時間半の朝飯前のひと仕事があったとは言え、よくもまあこんなに眠れるものだと自分でも感心してしまう。今朝から40回目の腹筋を終わらせて、起き上がって出掛ける準備。もう外はいつもの暑さが戻っていました。みずき通りを渡って、蕎麦屋までの100mほどの距離がやけに長く感じるのです。

 看板と幟を出してチェーンポールを降ろしたら、エアコンを効かせてあった店の中に戻ってひと休み。葱切りと大根おろしをしていたら、もう女将がやって来た。ゴミ箱が一杯だと言われて、外の大きなゴミ箱に持って行く間に、女将が新しいビニール袋をセットしてくれた。洗濯物を畳んで、店の掃除を済ませたら、女将は早お昼を食べに一度家に戻るのです。亭主は野菜サラダの具材を刻み、盛り付け始める。エアコンを入れても厨房は29℃まで温度が上がる。

 女将が開店の20分ほど前にやって来て、足りなくなりそうな南瓜を家から持って来てくれた。早速、切り分けてレンジでチーン。暖簾を出しても午前中はお客がなく、暑すぎて外に出ないのかもと二人で話していた。やっといらっしたお客たちも少し若いカップルばかりなのでした。1時前に皆さん帰られて、洗い物をする暇が出来た。でも、もしかして今日はこれで終わりなのかと心配するのでした。1時半近くにご夫婦がいらっして、すぐに常連さんが珍しく、

車で来たと思ったら、「車を置いてすぐに来ますから」と言って出て行くのでした。ラストオーダーに間に合うようにと顔を出したらしいのです。今日は連れの老人とテーブルに座って、天せいろを頼んでビールを何本も飲まれた。これは長くなるかと、亭主は料理を出したら奥の小部屋で涼んでいた。雪駄を履いて蕎麦屋に通うので鼻緒の部分が白く日に焼け残っている。身体の一番遠い部分なのでなかなか手入れが行き届かない。爪を切るのも二週に一度くらい。
 2時半になってやっとお客が帰ったので、洗い物の続きを開始する。女将も疲れたらしいけれど「沢山来たからしょうがないわね」と片付け物をする手を休めなかった。洗い物と片付けが終わって、洗濯物を洗濯機に入れたら、女将は先に家に帰るのです。亭主は後の点検を済ませて、女将の後を追う。僅かな距離なのに、家に着けばもう汗だくなのでした。日曜日だから家に帰っても、テレビは何も面白い番組がない。書斎に入ってまたひと眠り。1時間ほど眠って食堂に行けば、あまり暑いから今日は買い物に行かなかったと相撲のチャンネルを点けながら、女将が鰻の蒲焼きを用意していた。


7月22日 月曜日 暑すぎて蕎麦屋の厨房は朝から30℃もある…

 今朝も5時過ぎには目覚めて、蕎麦屋に出掛けて朝飯前のひと仕事を約1時間半こなして来ました。蕎麦も打ってきたのですが、スマホを忘れて写真が撮れなかったのが残念。蕎麦打ち室は、朝から32℃もあって、急いでエアコンを入れるのでした。冷房を付けたままで家に戻って朝食を食べ、いつもの通り、食後のひと眠りをしたら、暑い陽射しの中を今度は蕎麦屋まで歩いて行くのです。庭の葵の花が元気に幾つも咲き出していた。木槿と共に夏の花なのです。

 小鉢が足りなかったから、昨日の夜のうちに作りに来た切り干し大根の煮物を盛り付けて、昨日の残りと合わせて8鉢。今日の蕎麦の用意は9食分なのです。しかし、朝からの暑さを考えると、お客は来そうになかったのです。前のバス通りを歩く人影もなければ、走る車の数も少ない。向かいの畑には、農家の親父様達の姿も見えないのです。やっとエアコンが効き始めて、厨房は29℃まで下がったけれど、これが限界のようなのでした。

 いつものように野菜サラダを作り終えて、天麩羅鍋に油を注ぎ、開店の準備が出来たところで、客席のテーブルの椅子に座って、涼涼んでいました。厨房と客席とでは温度がかなり違うのです。暖簾を出しても暑すぎてお客が来るはずもなく、隣のひまわり畑の上に広がる空は、雲一つなく真っ青なのでした。お袋様の住むマンションも、やっと外壁の塗り直しが終わったと見えて、回りの黒いシートが外され、足場も取り除かれていました。

 1時を過ぎて、今日はこれまでかと思っていたら、玄関の扉が開いて、すぐ近所の下の息子とお父さんがやって来た。お兄さんは遊びに行って、妹はまだ幼稚園から戻ってこないらしい。蕎麦屋が出来て11年、隣近所になって7年ほどになるのです。天せいろとぶっかけ蕎麦の大盛りをご注文だったから、サラダやデザートの水羊羹をサービスでお出しした。子供が大きくなるのは早いものだと、自分たちが年を取ったのを忘れて話をするのでした。

 それっきりお客は来そうにないから、5分程早めに暖簾をしまって、簡単な洗い物をしたら、家に持ち帰る食材を準備する。手首が痛いから、重い荷物は明日車で来て持ち帰る事にして、生ものだけ持って家に帰るのでした。午後の一番暑い時間帯だから、ジリジリと容赦なく太陽が照りつける。家の中は28℃もあったけれど、涼しく感じるほどなのでした。スポーツクラブから帰った女将が冷えた桃を剥いてくれた。亭主は眠くなる前に、蕎麦粉の代金を郵便局に払い込みに出掛けたら、書斎に入って夕刻まで眠るのでした。
 夕食に冷やし中華を作って、大相撲を観ながら夫婦で食べたら、亭主はまた書斎に入って横になる。どうも昼の暑さで軽い熱中症になったようなのです。この暑さの中を女将は2キロも歩いて帰ってきたのだから、体力がついているのかも知れない。炎天下の海で潜った後にボートの上で、亭主が生き生きとしていたのは、何年前のことだったろうか。今夜もプールはお休みにして、夜はブログを書いて終わることになる。明日もかなりの暑さだというから怖い。



7月23日 火曜日 暑さに押されて何もしなかった定休日…

 汗だくで仕入れから戻って、野菜類を店の冷蔵庫に収納したら、午前中に床屋に行きたかったけれど、一旦、家に帰って頼まれた買い物を今度は家の冷蔵庫に入れておく。女将は涼しい朝のうちに買い物に出掛けているから、居間のエアコンを入れてアイスコーヒーを飲んで涼むのでした。午後の2時過ぎに女将のスポーツクラブの予約があることを亭主が忘れないようにと、テーブルの上には彼女のスマホと予約ノートが置いてあるのです。

 一月振りに床屋の親父様に髪を刈ってもらって、家に帰ったのは12時半を過ぎていました。床屋の駐車場に停めておいた車の外気温度はなんと42℃まで上がっていたのです。車の中が熱くてハンドルを握るのもやっとなのでした。昼は昨日残った蕎麦を茹でて、揚げて帰った天麩羅の具材を、フライパンで温めて食べるのです。冷たい蕎麦を食べたのにまた汗をかいて、亭主はエアコンを効かせてあった書斎に入ってひと眠りするのでした。

 2時近くに女将が起こしに来たので、居間に行ってスポーツクラブの予約を済ませる。テレビは何度も観た映画しかやっていなかった。蕎麦屋は朝からエアコンを点けたままだったから、車で出掛けて厨房の椅子に座ってひと休みです。扉を閉めてあった蕎麦打ち室は33℃の暑さなのでした。盆や皿を片付けて、洗濯物を干しただけで、昨日持って帰れなかった小鉢や野菜の残りを袋に詰めて家に帰る。夕食は大相撲を観ながら手巻き寿司とシジミの味噌汁でした。


7月24日 水曜日 今日も暑すぎて午前中は家に居た…

 蕎麦屋の庭木の剪定も気になってはいたけれど、朝日が眩しくて外に出る気がしなかったのです。今日も相当な暑さになると言う。やっと10時前に出掛ける支度をして、蕎麦屋に運ぶ荷物を車に積むのですが、煙草を買ったり酒を買ったりして、ショッピングモールで揚げたてのトンカツを買ったら、家に帰って11時には昼食にしてもらうのでした。昼はまだ残っている蕎麦を茹でて食べるはずだったけれど、タンパク質がないと夫婦でトンカツ定食にしたのです。

 女将がスポーツクラブに出掛けた後で、空が曇ってきたので、やっと蕎麦屋に出掛けていく気になりました。昨日も何も仕込みをしていないから、やることは沢山あったのです。手際よく蕎麦豆腐を仕込んだら、蓮根の皮を剥いて輪切りにしたものを酢水で茹でる。白い新レンコンが美味しそうに仕上がりました。その間に、南瓜を切り分けてレンジでチーン。お新香を漬けるにはまだ時間が早いから、先に天麩羅の具材を切り分けて容器に入れるのです。

 店が混んだ時には、これだけでは足りないから、すぐに用意できるように準備だけはしておく。天麩羅のかき揚げには、玉葱を刻んで中に入れる人参の千切りは、明日野菜サラダを作る時に出る人参の切れ端を使うのです。ラップを掛けて冷蔵庫に入れても、まだお新香を漬けるには早すぎるから、冷凍室の海老や豚のハラミを冷蔵室の真空保存室に移しておきます。やはり、蕎麦を一回打っておかないと、明日の朝は大変になるから蕎麦打ち室に入るのでした。

 店のエアコンは点けてあるけれど、蕎麦打ち室は34℃もあるのでした。午前中に仕事をしなかったから、建物全体が暖まって、厨房も32℃なのです。外がどれだけ暑いかがよく判る。加水率は40%にしたけれど、この暑さではやはり生地は少し柔らかくなるのです。自分の記憶では39%というのが、最小の加水率だったような気がするけれど、真夏のこの時期はまさにその時なのかも知れない。蕎麦玉を寝かせている時間も、もっと短くても好いかも知れない。

 生地が柔らかいと、伸した時にどうしても伸しムラが出来やすいのです。無事に8食分の蕎麦を打ち、厨房に戻ってやっと糠床と漬ける野菜を用意する。それでもまだ4時過ぎだったから、塩を少なくして漬け込むのでした。大相撲の行く方も気になってはいたけれど、蕎麦打ち室の冷蔵庫を覗いたら、ビールとノンアルコールビールがもう底をついていた。帰りがけに空のビールケースを車に積んで、国道沿いの酒屋まで行って買っておくのでした。


7月25日 木曜日 給料日だからか今日はお客が多かった…

 定休日の不規則な生活が祟って、今朝は早い時間に起きられなかった。6時過ぎに蕎麦屋に出掛けたけれど、お新香を糠床から取り出して、小鉢に盛り付けるのがやっとなのでした。昨日の夕刻に蕎麦を一回打ってはいたけれど、もう一度打たなくてはならない。朝食を終えて早めに蕎麦屋に出掛けて、今日は時間に追われての蕎麦打ちになりました。出がけに玄関前で夏前にさっぱりと剪定した木槿が、もう花を付けているから強い植物なのだと感心するのです。

 500gだけ打ち足せば好かったから、9時に打ち始めて9時半過ぎにはもう打ち終わる。加水率は40%。ちょうど好い生地の硬さで、10分ほど寝かせて伸して畳んで包丁切りです。もう、この時期は店の中も暑いから、40%以下でも好いくらい。朝からエアコンを入れているのに、室温はなかなか下がらずに28℃のままなのです。昨日の夕刻に打った蕎麦と合わせて、今日は13食の蕎麦を用意したのです。定休日明けの木曜日はお客の多い日もあるからちょっと注意。

 外は恐らくもう33℃以上。12時の時点で35℃だったから、今日も相当な暑さなのです。定休日明けは、薬味の葱を刻んだり、大根と生姜をおろしたりといろいろやることが多いのです。そんな時に電話がかかってきて、出れば家のご近所のご主人なのでした。8月の水曜日の夕刻に、地域のご主人達が集まる料理の会最大13人で暑気払いをしたいのだと言う。向こうは、水曜日が定休日なのを知ってか、知らないのか、断るわけにもいかずにお受けしたのです。

 以前は、こんな会食の依頼もよくあったけれど、コロナ以後はまったくなくなっていたのです。自分自身の気分転換にもなるし、調理をする楽しさを考えたら、いつもと違ったものを作れるのも嬉しいのです。野菜サラダの具材を刻みながら、どんな食材を用意したら好いか、どの皿を使えば好いかともう考え始めているのでした。〆は天麩羅と蕎麦だから、80歳前後のお年寄り達だから、量は食べないだろうけれどと、あれこれとメニューを考えるのです。

 女将がやって来て話をすれば、家の方にも電話がかかって来たのだと言う。暖簾を出せば、昼前に常連さんたちが次々といらっしゃる。歩いて来る常連さんが、今日も先に店に入ってビールとカレー蕎麦を頼まれる。駐車場に車を停めてテーブルに座ったご夫婦が、天せいろとぶっかけ蕎麦。運転をして来たご主人は、いつものように奥様に運転をバトンタッチで、ビールや焼酎ライムの炭酸割りを二杯も頼まれた。アルコールが入ると長居をするのが玉に瑕。

 結局、7人のお客が入ったけれど、ヘルシーランチセットの天せいろが二つも出て、お持ち帰りの天麩羅盛り合わせもあったりで、売り上げはいつもより多かったのです。洗い物はその都度済ませておいたから、2時半には店を出て家に帰ることが出来た。エアコンを効かせた書斎でひと眠りしたら、今日は業者が来る日なので、また蕎麦屋に出掛けて、盆や皿を片付け、明日の仕込みを済ませておくのでした。暑さのせいか、今日は年配のお客はいなかった。


7月26日 金曜日 暑すぎる今日も常連さんばかりで…

 暑くて眠れなかったので、夕べは女子のサッカーのスペイン戦を最後まで観てしまった。お蔭で今朝も7時過ぎに女将に起こされ、朝食を食べたら車で蕎麦屋に出掛けて、準備を整えたら煙草を買いにコンビニに寄り、車を家に置いてくるのでした。陽射しは強かったけれど、朝のうちは少し風が涼しく感じられた。バス通りに出れば、蕎麦屋の幟が風に吹かれてたなびいているのがよく見える。エアコンの設定温度は18℃。今日も暑くなるという予報なのです。

 まずは蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。昨日の残りの蕎麦に5人分だけ打ち足しておけば好かった。加水率はぴったり40%でちょうど好い生地の硬さなのです。店のエアコンが効いて、室温は28℃、湿度は35%まで下がっている。10時前には蕎麦を打ち終え、厨房に戻って大根をおろし、野菜サラダの具材を刻み始めるのでした。開店の準備は11時過ぎには終わった。と思ったら、随分と早く玄関の扉を開けて、「早いけれど中で休ませて下さい」と言って、

駅前のマンションから自転車でやって来た常連さんがいらっしゃった。少しは休憩をしたかったけれど、せっかく、いらっしたのだからと、辛味大根をおろし、せいろ蕎麦の大盛りを茹でる。珍しく今日はデザートの水羊羹を食べてお帰りになった。その後、しばらくはお客が来なかったので、豚のハラミの串刺しを作って冷蔵庫に入れておきました。1時前になってJRの佐倉駅の方から、姉弟の常連さんがしばらくぶりにいらっして、大盛りヘルシーランチセット。

 閉店間際にしばらくぶりで常連のお客がやって来て、ぶっかけ蕎麦の大盛りを頼まれる。最後にデザートの水羊羹を食べて帰られたから、暑い時にはさっぱりするのかも知れない。今日は大盛りの蕎麦の注文ばかりだったので、生舟の蕎麦は残り僅かになった。亭主も天麩羅を揚げて大盛りの賄い蕎麦を食べ、洗い物を済ませて、3時過ぎには家に帰る。あまりに暑いから居間も書斎も、スポーツクラブから汗だくで帰った女将が、エアコンを点けておいてくれた。
 冷たく冷えた桃を剥いてもらって、亭主は書斎に入って今日のデータをパソコンに入力したら、夕刻までひと眠りなのです。5時過ぎに目覚めて、大相撲の最後の場面を見ながら、夕食の支度をする亭主。材料はすべて女将が用意してくれたから、亭主は冷やし中華の麺を茹でて盛り付けるだけなのでした。夕食を食べ終えてお茶をもらったら、再び蕎麦屋に戻って夜の仕込みにかかります。返しを作り、出汁を取って蕎麦汁を作り、お新香を漬けて1時間半。


7月27日 土曜日 今日の佐倉は38℃だったとか…

 大相撲の千秋楽を目前にして、もうパリ・オリンピックの競技種目が始まっているから、目を離せない。今朝は、開会式の様子をテレビで観るために、早朝の3時過ぎから目を覚ましたのでした。セーヌ川を舟で入場する各国の選手団の姿は、これまでにない演出で飽きさせない。フランスという国は、どうしてこんなにもエレガントなのだろうかと驚かされるのでした。玄関の鍵を閉めて蕎麦屋に向かったのは、4時過ぎ。今朝は蕎麦を二回打たなければ…。

 夕べ漬けたお新香を糠床から取り出して、蕎麦汁の空になった徳利に新しい汁を詰めたら、蕎麦打ち室に入って蕎麦を打つ。湿度と温度は高かったけれど、少しずつ慣れてきたのかも知れない。というより、文句を言っても仕方がないと身体が適応してくるのかも。40%の加水率でちょうど好い硬さの生地を捏ね、伸して畳んで包丁切りをするのでした。やはり、2回の蕎麦打ちは一時間半はかかる。2時間半の朝飯前のひと仕事を終えて、7時前に家に戻る。

 朝食を終えてエアコンを効かせた書斎に入ってひと眠りしたら、歩いて再び蕎麦屋に向かう。今日は土曜日だから、向かいのサツマイモ農園の朝市が開催されているのでした。女将もすぐに蕎麦屋にやって来て、野菜がないからちょっと見て来ると言って、トマトや胡瓜などを買ってくる。駅前のスーパーから持ってくるには荷物になって大変なのだと言うのです。亭主は野菜サラダの具材を刻み始める。朝から陽が差してとても暑い日なのでした。

 暑すぎるからお客もそんなに多くはなかったけれど、今日はぶっかけ蕎麦が随分と出た。「天せいろよりも安いから」とお客が話をしているのを女将が聴いたとか。売り上げは伸びなくても、打った蕎麦が出るのは嬉しいのです。汗だくになりながら、午後の営業を済ませて、2時半には二人で家に戻るのでした。家に果物がなくなったので、亭主が隣町のスーパーに行って西瓜と桃を買ってくる。ついでにトンカツを買って、夜は素麺を茹でて食べるのです。