2024年6月末



6月28日 朝から強い雨の降る日…

 5時起床。5時半には蕎麦屋に出掛けました。カウンターの上に干した昨日の盆や皿を片付けて、ほうじ茶を沸かしたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。750gを41%弱の加水で捏ね始める。部屋の湿度は60%を越えていたけれど、少し硬めに仕上がって、伸して畳んで包丁切り。少し短く伸したから、切りべらは26本。8束生舟に並べて、7時10分になった。家に戻らなくては、朝食に間に合わない。雨は随分と強く降っているのでした。

 食事を終えて居間でお茶を飲んでいたら、昨日、留守電にこちらの参加人数を残しておいたので、従兄から電話が入った。通夜の日は泊まって行けという。お袋様と弟に連絡をしたら、結局、亭主一人が泊まって、弟がお袋様と女将とを乗せて帰ることになったのです。当日は蕎麦屋を臨時休業にして、翌日は仕入れが出来ないので午前中にお袋様と仕入に出かけることになる。雨は激しくなったので、車で蕎麦屋に出掛ける。今日は気温も低いからお客は来ない。

 それでも開店前のひとときは、緊張してお客の来るのを待っている亭主。1時間が過ぎ、2時間目に入れば、もうお客は来ないだろうと確信するのでした。1時を過ぎた頃には、雨も激しく降っていて、かき揚げを揚げて、昨日の残りの端切れを賄い蕎麦をする。太さがまちまちだけれど、コシがあって美味しい。他に洗い物もないから、天麩羅の具材を片付けて、天つゆも冷蔵庫にしまうのです。1時半を過ぎたところで、暖簾を下ろして早仕舞いにする。

 蕎麦屋から車でショッピングセンターに向かい、パソコンのプリンターのインクを買いに行く。ついでに夜の酒を買って家に帰るのでした。女将の帰ってくる頃には、雨が少し小振りになって、亭主は書斎に入ってひと眠り。客が来ないと疲れていないので、すぐに目が覚めてしまう。早めの夕飯にしてもらって、夜のプールに出掛けるのでした。子ども達のスイミング教室が終わるのを待って、ゆっくりと泳ぎ始める。まだまだリハビリの状態なのです。


6月29日 土曜日 午前中は曇り空で気温も低かった…

 今日は4時半起床。5時過ぎまで珈琲を飲んで居間の部屋でゆっくりとして、蕎麦屋に出掛けるのでした。外は曇り空で少し涼しいくらい。店に着いてもエアコンを入れずに蕎麦打ち室に入って、今朝の蕎麦を打つ。昨日の蕎麦がそのまま残っていたから、500gだけ打ち足して14食の蕎麦を用意したのです。土曜日だからと多めに用意したけれど、気温が上がらないとお客は来そうにないのです。小鉢を10鉢だけ用意して、家に帰って朝食を食べる。

 食後は30分だけ眠って、今度は歩いて蕎麦屋まで行くのです。土曜日は向かいのサツマイモ農園が営業する日なので、若旦那が一人準備をしているのでした。看板と幟を出していたら、バス通りの向こうから挨拶をされて、「今日は雨でなくて好かったですね」と言えば、「昨日の雨でサツマイモの苗が随分とやられました」と言っていた。今日は朝から苗を買いに来る人が続いたらしく、随分と賑わっているのでした。蕎麦屋は最初に母と息子が来たきりで昼…。

 野菜サラダは作ってすぐに冷蔵庫に入れておく。カウンターに並べておけば、お客が美味しそうだと頼むこともあるのだけれど、この時期は野菜も悪くなりやすいので、仕方がないのです。青空が覗いた1時を過ぎて、やっとお客が入り始めたのです。女性の二人連れがいらっして、天せいろと蕎麦豆腐、ビールとノンアルコールをご注文。先週も来てヘルシーランチセットが食べられなかった青年が、今日はヘルシーランチセットの天せいろを頼まれた。

 それでもお客は少なく、陽が差した午後にはもう洗い物も終わつたのです。美容院に出掛ける女将を先に返して、亭主は残りの大鍋や天麩羅鍋の洗い物を済ませるのでした。家に戻るまでにもう汗をかくほどの陽射しの強さ。書斎に入ってゆっくりとひと眠りするのでした。5時前に女将が帰って、亭主が五目焼きそばを作って二人で食べる。今日は久し振りに土曜日のパトロールに出掛けるのでした。涼しかったはずが、歩いていると汗だくになるのです。



6月30日 日曜日 明日の臨時休業前に何時の間にか14食完売…

 昨夜は夜のパトロールで疲れていたはずなのに、11時になってもまだ眠れなかった。焼酎のグラスを飲み干して眠れば、今朝は4時にはもう目が覚めてしまう。仕方がないから居間の部屋に行って、コーヒーを沸かして飲みながらテレビで洋画を観るのです。5時半になったら車を出して蕎麦屋に出掛け、夕べ漬けたお新香を糠床から取り出して切り分ける。キュウリもナスも大きかったので、11鉢も出来たから、残りは大根のなた漬けにして14鉢を用意する。

 それから蕎麦打ち室に入って、寝かせておいた蕎麦玉を伸して畳んで包丁切り。41%弱の加水だったから、ちょうど好い硬さになって、切りべら22本で140gで綺麗な蕎麦が打てました。昨日の残りと合わせて14食の蕎麦を用意したら、7時前に家に戻って朝食を食べる。食後は書斎に入ってひと眠り。今日は1時間以上も眠ってしまう。洗面と着替えを済ませ、蕎麦屋に出掛けようと玄関を出れば、庭の金柑に花が咲いているのを見つける。今年は少し遅いか。

 家を出たのが遅かったので、女将がすぐにやって来た。大根をおろして、足りなかったら困るので、予備の一番出汁で蕎麦汁を仕込んでおく。それから蕎麦豆腐を仕込み、蓮根の皮を剥いて茹でる。ここからいつもの野菜サラダ作り。今週は明日が臨時休業になったから、ブロッコリーもアスパラもパプリカもすべて残ってしまう。11時に駐車場に大きな車が入ってきたけれど、まだ何も用意が出来ていなかった。開店の15分前に早お昼に帰った女将が来てくれた。

 開店10分前にはまた車が入ってきたので、今度は暖簾を出して店の中に通すのでした。それから今日は休む間もなく、お客が押し寄せてきた。亭主は天麩羅を揚げて蕎麦を茹で、女将が大変なときには盆と蕎麦皿などを亭主がセットしたのです。だいぶ新しいお客が増えた。カウンターに座ったご夫婦の奥様が6人も待ったにもかかわらず「大満足です」と言ってお帰りになる。最後は常連さんのご家族がぶっかけ蕎麦三つ頼まれて、天麩羅も蕎麦もなくなった。

 1時過ぎにはお蕎麦売り切れの看板を出して、亭主は昼に食べる蕎麦がなくなったので、うどんを茹でて残っていた野菜でかき揚げを揚げて賄い蕎麦を食べるのです。女将もやっと休憩の時間で、新分を読んでいた。それから1時間半、二人で洗い物と片付けをこなす。週に二回も歩いて来る常連さんが、今日は財布を忘れてからと次回払いにする。ビールも出たし、焼酎の炭酸ライム割りも出た。家に戻って亭主はすぐに書斎で横になって1時間半も眠った。