6月12日 水曜日 いゃ~今日も好く晴れて暑かった…
ハーフパンツと半袖Tシャツで眠ったら、夜中に寒くて目が覚めた。長袖のジャージ上下を着てまた眠ったけれど、真夜中に目覚めてしばらく眠れなかったのです。居間の部屋で水を飲んで一服しながら、テレビの映画チャンネルで流れていたインド映画を観て、やっと床に就くのでした。7時過ぎに「ご飯が出来ましたよ」と女将が起こしに来る。夕べの計画はすべて台無しになった。高いところまで生い茂ったスモモの木を眺めながら、蕎麦屋に向かうのです。
厨房に入って蕎麦徳利を冷蔵庫から取り出したら、蕎麦汁を詰めて行く。大盛り用の徳利まで詰め終えたら終わり。次にまな板を出して、カレーの具材を切り分け、キノコを取り出してキノコ汁の支度をする。生食用のまな板を出して、鶏肉を切ったらそれぞれの鍋に入れて煮はじめるのです。キノコ汁の具材は3分の2はジブロックに詰めて急速冷凍しておきます。一度に作るのは二人分だけで、この暑い時期にはそれほど多く出るものではないのです。
キノコ汁は小さな鍋に移して、カレーは大きな鍋のまま蓋をして冷蔵庫に入れておきます。冷蔵モードは急速冷蔵で一気に冷たくして、菌の発生を防ぎます。昼の支度に間に合うように、家に帰ってカレー炒飯を亭主が作る。手首の腱鞘炎が治っていないので鍋は振れないから、コンロに置いたまま中華スプーンでかき混ぜる。久し振りのカレー炒飯がとても美味しく感じられたのです。残った野菜を綺麗に使い終わったので、女将も清々した顔をしていました。
いつもなら食後は書斎で横になるのだけれど、今日は女将がスポーツクラブに出掛けた後で、亭主は昨日買えなかったパプリカを買いに駅前のスーパーに出掛けて行く。女将にはらっきょうを1㎏買って来て欲しいと言われていたので、少し高いけれど粒の大きくて青い芽が出ていないらっきょうを捜して買って帰る。そのまま蕎麦屋に直行して、午後の仕込みに入るのでした。蓮根の皮を剥いて輪切りにして、酢水でゆでること10分間。南瓜も切り分けてチーン。
天麩羅の具材を切り分けたら容器に入れて、小松菜を大きな鍋で茹で、切り分けたら急速冷凍質で凍らせておきます。やっと一段落付いたら、最後に冷蔵庫から糠床を取り出して、明日のお新香を漬け込みます。まだ3時だったから、明日の朝一番で取りだしても、ちょっと漬けている時間が長くなりそうなのです。家に戻れば、ちょうど女将が帰ってきたところで、洗濯物を取り込んでいたから、亭主はいよいよスモモの木の剪定に取りかかるのでした。
6月13日 木曜日 曇りで気温も低かったけれど、蒸し暑くて…
夕べは9時過ぎにもう眠くなって我慢が出来なかった。ブログを終えたところでもう床に就いたら、今朝は4時前に目が覚めた。ちょうど夜明け前で、東の空が異様な赤に染まっていたのです。コーヒーを入れて一杯飲んだら、4時半には家を出て蕎麦屋に向かう。昨日、早い時間に糠床に漬けたお新香が心配だったのです。ちょうど13時間漬けていたことになるけれど、塩を薄めにしておいたのでちょうど好い塩梅なのでした。切り分けて小鉢に盛り付ける。
それから二回の蕎麦を打つ。41%の加水で捏ね上げて、硬くてちょうどいいかと思ったら、蕎麦玉を寝かせている間に生地がだいぶ柔らかくなっていたのです。室温は22℃なのでしたが、湿度計を見れば70%を越えていたから驚きなのでした。なんとか騙し騙し生地を畳んで包丁で切るけれど、今日は上手く切れなかった。包丁の刃にくっついてしまうほどではなかったけれど、等間隔で切ろうとしても、なかなか上手くいかない。16食用意して生舟に並べる。
厨房に戻って、薬味の葱を刻み、大根と生姜をおろしたらひと休みです。向かいの畑では親父様がトラクターを運転して畑を耕している。よく見ると植えた野菜の間を走らせているから、雑草が生えないように草の根を切っているのだろうか。外は、時折ね薄陽が差しているけれど、やはり曇りなのです。窓を全開にしてあったけれど、気温が上がってきたので換気のために少しだけ開けて、エアコンを除湿モードで運転することにしました。
野菜サラダの具材を刻んで、テーブルを拭いて回ったらもう開店の準備は出来ていた。女将が時間通りにやって来て、割り箸を袋に入れる作業をしてくれた。お客が多いとそれが追いつかなくて困ることがあるのです。最初のお客は近所に住む常連さんで、今日はビールとぶっかけ蕎麦のご注文。続けて宅配のお兄さんが仕事を終えたらしく、車を停めて今日も鴨せいろの大盛りを頼むのでした。野菜サラダと白エビの掻き揚げも注文して、満足そうに食べていた。
6月14日 金曜日 昼で32℃、暑すぎてお客も来ない…
今朝は5時起き。コーヒーを飲んで蕎麦屋に出掛ける前に、剪定したスモモの枝を込み袋に入る大きさに、剪定用のノコギリで切る亭主。細い枝なら女将でも剪定ばさみで切れるのですが、ちょっと太くなると彼女の力では太刀打ちできない。20分ほどかけて、玄関前にあった枝を細かく切って、それから蕎麦屋に出掛けたのです。6時前に蕎麦屋に着いて、早速、蕎麦打ち室に入って蕎麦を打つ。加水率41%で、生地の仕上がりはまあまあだったのだけれど…。
この時期は、少し硬めで菊練りを終えて、蕎麦玉にしているのですが、どうも寝かせている間に、生地が少し柔らかくなっているのです。そうなると、伸して畳んで包丁切りをする時には、均等の切り幅で包丁を降ろしても、綺麗な蕎麦にならない。伸しムラが出来ているのだろうか。急いでいるわけでもないので、気になるところなのです。冷蔵庫の中をの覗いて、次の仕事を考えながら、家に帰って女将の作る朝食を食べる。今日は食後にひと眠りです。
朝はハーフパンツにTシャツだったのに、蕎麦屋に出掛けるときには長ズボンと襟付きのシャツに着替えていく。厨房に入ったらもう暑いので下着一枚になって、野菜サラダの具材を刻むのでした。今日は朝から窓を閉め切って、エアコンを入れたのです。9時過ぎだというのに、もう28℃もあるのでした。解凍した太海老を容器に移し替えて、南瓜を切り分けてチーンする。蓮根も皮を剥いて輪切りしたら酢水で茹でておきます。11時前には開店の準備が終わる。
外は陽射しも強くジリジリと暑い。今日はさすがに散歩をしている人の姿もないのです。そんな中を、開店直後に駅前のマンションに移った常連さんが、自転車で2キロも走っていらした。黙っていてもせいろの大盛りと辛味大根。その後すぐに、昨日いらっしたばかりの常連さんが歩いてやって来る。こちらはビールと今日は大盛りのぶっかけ蕎麦のご注文。蕎麦好きの常連さんは有り難い。1時を過ぎてやっとご新規の女性二人のお客様が天せいろをご注文。
6月15日 土曜日 今季最高のお客の入りでした…
朝の5時前から蕎麦屋に出掛けて、今日の準備を整えたけれど、1時過ぎにはもう蕎麦も蕎麦汁もなくなったのです。15食用意した蕎麦がなくなるのは珍しい。「冷蔵庫の中が何もなくなったわよ」と女将が言うのでした。洗い物をする暇もなかったので、それから14人分の盆や蕎麦皿、小鉢や天麩羅の皿に天つゆの器などなどを、洗い始めるのだから大変でした。相当に疲れて3時前に家に着いたら、もう書斎で横になってバタンギュー。女将が起こしに来た。
今日、唯一、出なかったのが昼に作った野菜サラダで、家に持ち帰って晩は五目焼きそばを作って、海鮮ミックスや肉やキクラゲを加え、サラダを一緒に炒めて食べたのです。食べ終えたら満腹になって、また眠くなってきたけれど、夜は仕入れと仕込みがあったのでまた蕎麦屋に出掛ける。防犯パトロールの集合時間はとうに過ぎていました。このところ二週続けて参加していないので、申し訳なく思っているのです。でも、やはり仕事が優先なのでした。
蕎麦屋に着いたら、まずは空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を詰めていきます。ところが、あると思っていた予備の一番出汁がもう使い終えいたので、慌てて出汁取りの準備をする。明日の朝は二回蕎麦を打たなくてはならないのに、出汁まで取るのでは2時間はかかってしまう。蕎麦汁は11人分しか徳利に詰められなかった。明後日もあるので、やはり出汁を取るしかないのです。カウンターの干した盆や蕎麦皿を片付け、糠床を冷蔵庫から出してお新香を漬ける。
それから、やっと隣町のスーパーに出掛けて、仕入れを済ませるのでした。考えたら、蕎麦を打つのに小麦粉がないのです。蕎麦粉も先週の金曜日に仕入れたばかりなのに、もう一袋がなくなっている。いかに毎日たくさんの蕎麦を打っているのかが分かる。今年は梅雨入りが遅いから、暑い日が続いてお客が多くなっているのだ。洗い物も多いせいか、前屈みの姿勢が長いために、背筋が痛くて堪らない。手首の腱鞘炎もまた治らないし、辛いことも多いのです。
6月16日 日曜日 父の日もまずまずのお客の入り様で…
緊張していたからか、3時過ぎに目が覚めてコーヒーを入れて飲むのでした。暗い時間に蕎麦屋行くのもどうかと考えて、また床に入って5時まで眠った。今朝は出汁取りと蕎麦打ち二回にお新香を糠床から取り出して、小鉢に盛り漬ける仕事があったのです。2時間はかかる朝飯前のひと仕事だから、夕べも早く休んだのでした。目覚めたと言っても、いつでもまた眠りの続きを始められるような状態で、蕎麦屋に着いて冷たいほうじ茶を飲んで初めて目覚める。
今朝も蕎麦粉の加水率は41%のままで、硬すぎると捏ねるのが大変だから、どうしても40%まで下げる勇気が出ないのです。蕎麦玉にしてビニール袋に入れるまでは、かなり硬いと感じるのですが、寝かせている間にお新香を小鉢に盛り付けたりしていると、これが柔らかくなるから不思議なのです。だから、伸して畳んでもどうも包丁切りがしづらい。このところ、この状態が続くから何とかしなければならないのですが、水を減らして硬い蕎麦を打つしかない。
空は曇っているのですが、湿度は相当に高く、昼になるにつれて気温も上がって来ているらしい。隣の畑には今度は何の種を蒔いたのだろうか、綺麗に耕された畑には新芽が伸びているのでした。昼前にお母様と娘らしい女性がいらっして、ヘルシーランチセットを二つ頼まれる。それから天せいろ二つの注文をしたご夫婦。テーブルが一杯だったから、次のお二人はカウンター。白エビのかき揚げや稚鮎の天麩羅なども頼まれて、厨房は結構忙しかったのです。
三日続けていらっした常連さんは、カウンターの隅に座って、今日は大盛りのぶっかけ蕎麦とビールのご注文なのでした。最後に、いつも串焼きを頼まれる女性がいらっして、珍しく今日はぶっかけ蕎麦と蕎麦豆腐を注文した。今日も天麩羅がよく出て、一杯にしてあった天ぷら粉の入れ物が空になる。また値上がりをした天麩羅油も瞬く間に少なくなって、利益が出ているのかどうか分からない。2時半には店を出て女将と二人で家に帰る。夜は鰻なのでした。
6月17日 月曜日 この一週間も疲れました…
夕べは9時過ぎにはもう眠くなったので床に就いたのです。週末の疲れが溜まっているのでしょう。風呂に入っても背中は痛いし、やっと眠れば3時過ぎにはもう目が覚める。コーヒーを入れて居間の部屋で煙草を吹かそうと思うのだけれど、なかなか目が覚めずに入れたコーヒーも飲めなければ、口にくわえた煙草も吸えない。30分ほどその状態で座ったままなのです。やっと煙草に火を点けてコーヒーを飲むけれど、やはりもう一度床に就いて眠ることにした。
不思議なことに5時過ぎには目が覚めて、車で蕎麦屋に出掛けるのです。ハーフパンツに半袖のTシャツでも十分な暖かさ。厨房に入って、まずは水羊羹の仕込みを始めます。氷砂糖を入れた鍋に水を入れ、白餡と寒天の粉を加えて沸騰させたら、熱を冷ましてから豊缶に流し込む。次にタピオカ粉15gに蕎麦粉15gを計量して鍋入れたら、小さな豆乳のパックを1本加えてかき混ぜながら火にかけるのです。良い匂いがして固まってきたら型に流し込んで終わり。
次にいよいよ今朝の蕎麦打ち。加水率を40.5%に減らして蕎麦粉を捏ねていけば、硬いけれども力を入れて何度も捏ねている間に、やっと生地が纏まってくる。昨日までのように生地は柔らかくはないのでした。蕎麦打ち室の温度は29℃、湿度は40%。エアコンを効かせているけれど、陽が当たるからこの状態なのです。当分の間はこの加水率で行くことにしようか。9食の蕎麦を用意して、片付けをしたら、家に帰って女将の用意してくれた朝食を食べるのです。
食後は書斎に入ってひと眠りして、8時半には背中の痛みを我慢して起きあがったら、洗面と着替えを済ませて居間の部屋で一服。陽は差していなかったけれど、蒸し蒸しと暑い朝なのです。蕎麦屋に出掛けて看板を出そうと思ったら、昨日は疲れて表に出したままになっていた。幟を立てて、チェーンポールを降ろしたら、厨房に戻って、昨日洗って干したままの盆や皿を片付ける。大鍋に水を汲み、大根をおろして、いつもの朝の仕込みにかかるのです。
野菜サラダの盛り付けも終わり、開店の準備が整ったところで、駐車場にはもうお客が来ていたのです。暖簾を出して今日の営業が始まる。今日は30分に一組という具合でお客が入ったので、洗い物も出来たし、注文もすべて天せいろばかりなのでした。最後の女性客のリピーターさんだけが、一人はいつもおろし蕎麦。1時半にはお蕎麦売り切れの看板を出して、賄い蕎麦を茹でるのでした。家に持ち帰る荷物もコンパクトにして、女将の帰る前には家に戻った。
6月18日 火曜日 強い雨の降る一日でした…
久し振りに7時間も続けて眠ることが出来ました。6時前に目覚めて、コーヒーを入れて居間の椅子に座って一服するのです。梅雨入りが遅いお蔭で、先週も40人近いお客が入って嬉しかった。でも背中の痛いのは、市販の湿布を貼っても全然効かないので、今朝も起き上がるのにひと苦労なのです。朝からの雨で少し石油の残ったストーブを点けて暖まる。7時になって女将が台所に現れたから、朝は亭主が昨日の残った野菜サラダをあんかけにして食べる。
雨が激しく降っていたので、女将も買い物に行けないから、今朝はお袋様と一緒に出かけることにして、まずは農産物直売所に行けば、思っていたよりも野菜が沢山出ていた。レジの小母さんに聞いたら、朝早くに裏の入り口から農家の小母さん達が野菜を運んで来たのだとか。女将も新鮮なトマトやキュウリを買っていた。隣町のスーパーに行っても、亭主は店の買い物だけ済ませれば好かったので楽ちんなのでした。昼は久し振りにスパケッティとトンカツ。
お袋様も火曜日はこのスーパーでトンカツを買って帰るのだそうな。二人を家まで送って、亭主は蕎麦屋に戻って買って来た荷物を冷蔵庫に入れる。大根のなた漬けの下ごしらえに、漬け物器に塩で漬けた大根を入れて押し漬けする。カウンターに干してある昨日の洗い物を片付けて、11時を過ぎたら家に戻って、昼の支度をするのです。スパケッティのボロネーズにトンカツを載せて食べたのですが、女将はカツを半分だけにして、久々の洋食なのでした。
食後は書斎に入ってひと眠りしたら、女将のスポーツクラブの予約を済ませて、女将は稽古場に入って書道をして、亭主は西の町のホームセンターに足を伸ばして、足りなくなった店の品物を買いに出掛けるのでした。最近、なくなるのが早い一袋100膳の天削げの割り箸を四つも買って、竹串や90㍑のゴミ袋も買って帰るのです。雨は小降りにはならずに、どんどん降り続いていました。店に帰って、最初に、すっかりなくなった返しを作る。
お客が多いと蕎麦汁を作る返しもなくなるのが早いのです。一週間は寝かせて置かなければならないのですが、いつも作ってすぐに使わなければならない状態なので、今日は少し寝かせておけると膝下の保管場所を掃除しながら思うのでした。次に塩で漬けた大根が水が上がってきたので、水を切ってタッパ二つに入れて柚子と唐辛子を入れ、甘酒の素と砂糖を加えて漬けなおすのです。4時半になったので家に戻って今日の買い物のデータをパソコンに入れる。
6月19日 水曜日 雨の日の後は一転猛暑の一日…
昨日たっぷりと雨が降ったから、紫陽花の花も生き生きとしている。今朝は9時に蕎麦屋に出掛けて、蕎麦汁の補充をしたり、カボチャを切り分けてレンジでチーンしたり、新レンコンの皮を剥いて酢水で茹でたりと、あまり沢山の仕事はなかったのです。新レンコンは新しいだけあって、値段もいつもの倍はするけれど、白い新鮮な色が鮮やかなのでした。輪切りにした小振りの一枚が、70円もする計算だから、出始めはやはり足が出てしまうのです。
時間が余ったので、ついでに玉葱を刻んでかき揚げの具材を用意したら、生椎茸やピーマン、ナスも切り分けて容器に入れておきます。それでもまだ10時半だったから、家に帰れば女将に「随分と早いわね」と言われた。今日はスモモの木の最後の剪定を終えたかったけれど、朝は昨日の雨の雫で一杯だったから、女将もまずは物干しを拭いてから洗濯物を干していた。あと少し太い幹を3箇所ほど切れば終わりなのに、ここからがなかなか進まないのです。
昼は蕎麦屋から持ち帰った掻き揚げ用の玉葱やピーマンを刻んで亭主がカレー炒飯を作る。スープにはこれも残りものの天麩羅の具材を切って、今日はあっさりとコンソメ味にしました。食べ終えてひと休みしたら、エアコンの効いた書斎に入ってひと眠りです。今日は背中に貼った湿布がきいたのか、腰の痛みは少し和らいでいるので心地よい眠りに就けるのです。夜の防犯パトロールにも出掛けられるだろうか。もう二週間も参加していないので気まずい。
女将がスポーツクラブに出掛けている間に目を覚まして、午後の仕込みに蕎麦屋へ出掛ける亭主。最初にキノコ汁を作って、次にハラミの串刺しを準備する。一番最後がぬか漬けなのは漬ける時間が長くなりすぎるのを防ぐためなのですが、やはり3時過ぎには漬け終わってしまう。早く家に戻ったのはいいけれど、汗だくで帰って来た女将はまだ洗濯物を取り込んでいない。慌てることはないと亭主もエアコンを入れた居間で涼んでいたのです。
早めに夕食にしてもらって、5時には食べ終わったので、少し涼しくなった頃に庭に出て、スモモの木の残りふた枝ほどを切る。ばっさりと切ってしまったから、枯れなければ好いけれどと心配するのでした。何時の間にか、名前も知らない他の木も大きくなっていて、ついでに切って庭に横たえた。6時半には家を出て、パトロールの集合場所に行けば、老人たちが集まっている。腰痛で湿布を貼っている人もいれば、腱鞘炎で腕に湿布を貼っている人もいた。加齢による使いすぎが原因だとか。亭主も同じ仲間入りで、話題には事欠かなかったのです。和やかな散歩道に鴬の声が響くのでした。