4月1日 月曜日 昨日との温度差10℃、今日が春の日和…

今朝は4時前に目が覚めて、居間の部屋でコーヒーを飲みながらテレビを観ていました。また眠れば寝れたのですが、定休日前の最後の営業日とあって、朝早くに蕎麦を打たなければならないという緊張感があるのでした。明るくなったら蕎麦屋に出掛けて、今朝は600g6人分だけ打って、昨日の残りと合わせて9食の用意の予定。47%の加水で少し柔らかめだけれど、菊練りを済ませて蕎麦玉を作り、寝かせている間に厨房に戻って天麩羅の具材を切り分ける。

混んだ日の翌日は用意しなければならない物が沢山あるのです。蓮根の皮を剥いて輪切りしたら酢水に浸けてそのまま茹でる。南瓜は切り分けてレンジでチーンするのです。その間に生椎茸、ピーマン、ナスを切り分けて容器に入れておきます。それが済んだら蕎麦打ち室に戻って、蕎麦玉を伸して畳んで包丁切りです。四隅を綺麗に取るのに夢中だったから、今度は中央部分が少し薄くなってしまうのでした。何とか無事に140gで6.5人分の蕎麦を打ち上げる。

7時に家に戻って朝食を食べる。先週買った魚も食べ尽くして、蕎麦屋の残りものもないから、今朝は質素な朝食なのでした。それでも美味しくいただいて、亭主は書斎に入ってひと眠りするのでした。朝方降っていた雨も止んで、陽射しも見えてきたのです。昨日よりはだいぶ涼しい朝なのですが、家の中では暖房も点けずに、これが例年の春の陽気なのと思うのでした。薄いジャンバーを引っかけて蕎麦屋までとぼとぼと歩く。幼稚園の桜はまだ咲いていない。

9時半前に蕎麦屋に着いたけれど、幟や看板を出しても、まだちょっと早すぎるのでした。10時少し前まで洗濯物を干したり、大根をおろしたりして時間をつぶすのです。金柑大福を包んで野菜サラダの具材を刻んだら、いつものように三皿に盛り付けてカウンターの上に並べる。昨日は油もなくなったので、固めた油は混み箱に入れて、今日は新しい油を天麩羅鍋に入れるのです。開店の準備が整って暖簾を出しても昼間ではお客はなかったのです。

昼を過ぎて車が駐車場に入ってくる。女性の一人客がカウンターの隅に座って、天せいろのご注文なのでした。天麩羅を揚げて蕎麦を茹でたところで、裏の奥様がいらっして、また天せいろ二つを持ち帰りたいとおっしゃる。お客がいるので「座ってお待ちください」と言って、天麩羅を揚げ始めるのでした。同居する息子が車の鍵を持って行ってしまうと言うので、年齢を尋ねたら亭主よりも少し落としのようで、母親を心配しての配慮なのだろうと思った。

午後は好く晴れてお客も入ったけれど、今日は蕎麦も天麩羅の具材も少ししか用意していなかったので、早めに売り切れの看板を出すのでした。定休日前は後片付けが大変だから、遅い昼を食べたらひと休みして、のんびりと洗い物を済ますのです。生ゴミも捨てなければならないし、洗濯もしなければならなかったから、全部終わって家に帰ったのは3時過ぎなのでした。女将に持って帰った荷物を渡して、亭主は書斎でひと眠り。夜はまたプールに出掛ける。
4月2日 火曜日 何となく身体が疲れている感じで…

定休日だけれど今朝も5時半には目が覚める。居間の部屋でコーヒーを入れて飲むけれど、なかなか頭が覚醒しないのです。6時半近くにやつと蕎麦屋に出掛けて、昨日の洗い物を片付ける。玄関前の馬酔木の小さな花房が綺麗に膨らんでいました。冷蔵庫や膝下の戸棚の中を調べて、今日の仕入れで買い足す物はないかと、印刷したリストを見ながらチェックする。7時前には家に戻って、女将の用意してくれた朝食を食べる。食後のひと眠りは30分間でした。

お袋様を迎えに行きながら早めに家を出て、空気が減ってきたと言う自転車に空気入れで空気を入れてやる。押して歩くことが多いと言うけれど、そろそろ乗るのは止めた方が好いと思うけれど、買い物をするスーパーも病院も1㎞以上は離れている。なかなか送り迎えまでは出来ないのが心配の種なのです。今は月に一度の眼科通院だけは、近所に住む弟が送り迎えしている。日を決めて二人で相談すれば、自転車を使わなくても大丈夫だと思う。

買い物を終えて食材を冷蔵庫に収納したら、古くからの友人に誕生日おめでとうのメールを出しておく。店のタブレットで最近仕入れた食材の調理法などを調べていたら、11時を回ってしまった。家に帰って昼飯の準備をしなければと車を走らせるのでした。最近は女将が堅焼き蕎麦なら食べられるというので、野菜サラダの残りに肉と大粒のシーフードミックスにキクラゲを入れて、亭主が腕を振るうのです。今日は砂糖を入れるのを忘れてちょっとしょっぱい。

昼食後はお茶をもらって1時間ほど昼寝をする。起き出しても、例によって女将のスポーツクラブの予約を終えなければ、蕎麦屋には出掛けられない。2時過ぎに予約は無事に取れたのだけれど、見ていたテレビ映画が終わるまでは、椅子に座ったままなのでした。午後の仕込みは大根のなた漬けだけにして、新しく頼んでおいた幟の組み立てを終えて、実際に立ててみて高さを調節した。天せいろがやっと1300円になった。メニューや看板も作り直さなければ…。

4月3日 水曜日 月日の経つのも忘れてしまうから…

今朝も5時半には目が覚めて、居間の部屋でコーヒーを入れて飲むのでした。テレビも点けずに椅子に座って煙草をくわえたまま、じっと頭が覚醒してくるまで待つのです。今日の段取りは、まず朝飯前に蕎麦屋に出掛けて、昨日塩で浸けておいたなた漬けの仕込みをすること。そして、南瓜を切り分けてレンジでチーンしたら、蓮根の皮を剥いて輪切りにする。鍋に水を入れて酢を加え、コトコトと沸騰してくるまで茹でるのです。30分もあれば終わるのでした。

家に戻ればちょうど朝食の支度が終わって、後は食べるばかりなのでした。食後にお茶をもらって、書斎に入ってひと眠りすれば、もう9時前ではないですか。今日はまず銀行で口座にお金を入れてこなくてはと思っていたのですが、時間がなかったので近くのコンビニで用を済ませる。昨日引き落としだったスポーツクラブの代金夫婦二人分が、引き落とされないでそのままになっていたのです。まだ日にちがあると思っていたら、もう4月の3日なのでした。

月日の経つ速さに自分の感覚が付いて行ってないと言うのでしょうか、これも老いのなせる技なのか。ついでに昨日届いたゴミ回収業者への支払い請求書も、ネットバンキングで支払いを済ませてしまう。取りあえず差し迫った目の前の問題を片付けたら、ホッとしてまた居間の椅子に座って寛いでしまうのです。今日は終日の雨だと言うから、夜の防犯パトロールも中止だろうと、テレビの洋画を最後まで観てしまうのでした。11時になってやっと昼食の用意。

隣の火口で冷凍餃子を焼きながら、蕎麦屋で残った掻き揚げ用の玉葱と人参を刻んで、肉と卵を入れて久し振りにカレー炒飯を作りました。何故か女将はカレー味が好きなのです。炒飯は火力の強い高熱用のボタンを押して炒めるけれど、レンジで解凍したご飯が軟らかいと、どうしても鍋に少し焦げついてしまうのです。食後はまた書斎に入って昼寝をする。今日は随分とゆっくりとしたから、身体の疲れは取れた気がする。雨で夜のパトロールも中止だろう。

午後は、明日から天せいろを値上げするので、メニュー作りに余念がない亭主。昔は新しいメニューの作成にもワクワクしたものだけれど、今は何故かただ面倒なだけなのです。何年も値上げをしなかったのも、メニューや看板、伝票の類をすべて直さなければならないから大変なのです。女将がスポーツクラブから帰って来たら、印刷したメニュー類を持って、亭主は雨の中を車で蕎麦屋に出掛ける。天麩羅の具材を切り分け、キノコ汁を仕込んで、お新香を漬けて、最後に忘れていた洗濯物を干したらお終いです。
4月4日 木曜日 やっと桜が三分咲きの朝でした…

今朝もいつもと同じく5時に目が覚め、居間の部屋でコーヒーを飲む。夕べは10時に床に入ったから、考えてみれば随分とよく眠ったのです。雨で夜の防犯パトロールがなかったから、これで今日は終わりと酒を飲んでしまったけれど、実はプールへ行ってひと泳ぎをするつもりでいたのです。だから早く眠れたのだと後になって自覚する。5時半に家を出て雨の中を蕎麦屋に出掛ければ、だいぶ汚れた霊犀亭の日除け暖簾が10年変わらずに姿を見せていた。

店に入れば室温は16℃と昨日よりは涼しかったけれど、暖房を入れる程でもない。蕎麦打ち室に入って47%の加水率で今日も蕎麦を捏ねたけれど、もうそろそろ46%にした方がが好さそうな柔らかさなのでした。蕎麦打ち室の室温が15℃で、大気全体が温まっているから、蕎麦粉も水分を含みやすくなっているのでしょう。750g八人分で足りるかと思ったけれど、天気予報では一日中曇りと言うからなんとかそれで足りるだろうと考えたのです。

厨房に戻って糠床に入れてあったナスとキュウリとカブを取り出して切り分ける。ミョウバンを効かせたナスは好い色に漬いていました。6時半を過ぎたので家に戻って朝食を食べる。出汁で溶いた卵のスクランブルエッグが、最近の女将のお気に入りらしい。鰹節を振りかけ出汁醤油をかけて美味しくいただくのでした。食後は例によって書斎に入って1時間ほど眠るのです。今朝は髭を剃って、着替えをしたらまた居間の椅子に座ってひと休みなのでした。

幼稚園の桜がやっと三分咲き。晴れてもいないのに気温が上がると花は開くらしい。小雨の中を傘も差さずに蕎麦屋まで歩いて、看板と幟を出すのでした。新しい幟には天せいろ1300円としっかりと印刷されていました。何年ぶりかの値上げです。厨房に入って金柑大福を包んで、野菜サラダの具材を刻めば、まだちょっと時間が早すぎる。大根や生姜をおろしたり、薬味の葱を刻んだりといろいろな準備をしながら、開店の準備をするのでした。

暖簾を出せば、女将が来る前にもう女性のお客がいらっして、カレーうどんとデザートの金柑大福のご注文なのでした。早朝から打った蕎麦が出ないのがちょっと残念でしたが、亭主の思いとは別にお客がそれで喜んでもらえれば好いと自分に言い聞かせるのです。その後はしばらくお客はなかったので、女将と二人でこの天気ではなかなか家から出ないと言う話をしていました。1時を過ぎたので亭主は賄い蕎麦を茹でて食べる。洗い物が少ないようにと素蕎麦。

片付け物を始めようかという頃に、駐車場に車が入ってきて、背広姿の男性客がカウンターに座って天せいろのご注文なのでした。たった二人のお客でしたが、女将と二人で有り難いと思えるから、亭の営業も知れているのです。去年に比べたらずっとお客の数は減っている。2時半には片付けを終えて家に帰る道すがら、幼稚園の前の桜並木が少し花が咲いたので綺麗に見えたのです。書斎で1時間半ほど昼寝をして、荷物を届ける業者が来るのでまた蕎麦屋へ。
