2023年7月初め




7月1日 土曜日 昼からは雨で涼しい一日 …

 風が強くて、日の出過ぎの空の雲がどんどん流れていきます。木曜日金曜日と平日なのに連日お蕎麦売り切れでかなり混んだから、今朝は疲れてなかなか起きられなかった。5時に目覚めて『さあ出掛けるか』と思ったけれど、また眠ってしまい、6時になってやっと顔を洗ったのです。今朝は蕎麦屋に出掛けて出汁を取り、お新香を糠床から取り出して小鉢に盛ったら、もう7時を過ぎていた。蕎麦徳利に詰め込むことも出来ずに、家に帰って朝食です。

 食後は書斎に入って30分だけまた眠る亭主。眠っても眠ってもまた寝られるから不思議です。昨日はエアコン修理の業者が来て、洗い物を終えて家に戻ったのが4時過ぎだったから、それから6時過ぎまで寝てしまったのです。ちょっとリズムが狂ったのを修正すれば好かったのですが、夜中まで持ち越して洋画を観てしまったからいけない。ほとんど酒も飲まずに夕食を食べたから、夜に食べてまた眠るというわけにもいかない。エアコンが直ったのは好かった。

 予報とは違って、今朝は青空が覗いていました。蕎麦屋に着いても陽が差していたから、いったいどんな天気になるのだろうかと、気が揉めた。早朝に一回目の蕎麦打ちをする時間がなかったので、すぐに蕎麦打ち室に入って二回続けて蕎麦粉を捏ねて、二回続けて生地を伸して蕎麦切りをする。750gと600gの蕎麦粉を40%の加水で打ったから、昨日よりは硬く仕上がったけれど、湿度があるらしく伸していくうちにまた柔らかくなる。14.5食の蕎麦を用意した。

 このまま晴れてくれれば、週末だからなんとか蕎麦が捌けるとは思ったけれど、疲れが溜まってきているから、少し休んだ方が好いと、途中から雨が降りだしてきた。午後の1時過ぎまでかなり強く降ったから、当然お客は来るはずもないのでした。それでも1時前に、年配のご家族4人がいらっして、ゆっくりと昼を食べて行かれたので好かった。「お蕎麦美味しかった」「ご馳走様でした」と、デザートまで頼まれて帰られたから女将も喜んでいた。

 直したばかりのエアコンが効いているから、店内は換気のために窓を少し開けても快適な状態なのでした。外はじめっとした梅雨の気配なのです。洗い物も少なかったから、女将と二人で2時過ぎには蕎麦屋を出られた。雨はもう上がっていたのです。居間でひと休みしたら、女将は食べるものがないと買い物に出掛け、亭主はまたもや書斎に入ってひと眠り。今度は4時過ぎまでぐっすりと眠ったのです。夕食はポークステーキでまたご飯を食べてしまう。

 今日は時間に追われながらも、頑張って作った野菜サラダが一つも出なかったから、家に持って帰って夕食のステーキに添えて食べるのでした。酒の肴ではないから、どうしても米が食べたくなるのです。肉は腹持ちが好いので、夜まで何も食べたくはない。明日は暑くなると言うけれど、蕎麦を600g六人分だけ打てば足りる計算。6月は去年より売り上げが伸びて、インターホーンの修理代はでたけれど、エアコンの修理代にはまだマイナス。7月の始まりです。



7月2日 日曜日 やはり晴れたらまたお蕎麦売り切れに …

 今朝は5時半には目が覚めて、お客の少なかった昨日のお蔭で、7時間も睡眠を取って、少し疲労が回復したような気がする。雲はあるものの空も晴れて陽が差している。朝は25℃とエアコンを点けなくても窓を開ければ涼しい。蕎麦屋に着いたら、まずは空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を詰めていくのです。昨日の蕎麦が随分と残っていたから、今朝は蕎麦打ちは一回で済むのでした。朝食を食べに家に戻って、ひと眠りしたら歩いて蕎麦屋に出掛ける。

 今朝は隣のお花畑に鳩が群れているのでした。草刈りをして綺麗になった畑に生えているのは、ひまわりなのか、お隣の親父様が、次々と綺麗な花を育ててくれるから、季節ごとに見ていて飽きないのです。車を道路肩に停めて写真を撮る人たちもいるくらいです。亭主は蕎麦打ち室に入って、今日は40%の加水で500g五人分だけ蕎麦を打つ。さすがに40%だと伸して畳んで包丁で切っても、ほとんどくっついたりしないから安心なのでした。

 大根や生姜をおろして、野菜サラダの具材を刻めば、まだ11時前なのでした。ところがもう駐車場には車が入ってくる。早お昼を食べに帰った女将もまだ来ていない。お湯が沸くのを見計らって、店の中に入っていただけば、女将もやって来て営業開始。開店時刻前にもう次のお客の車が入ってくる。12時前にもう三組のお客がいらっして、のんびりと構えていた亭主も真剣になるのでした。駐車場はいきなり満杯で、とにかく天麩羅を揚げて蕎麦を茹でる。

 その勢いだから、12時半にはもう蕎麦も残り少なくなるのです。直したばかりのエアコンは調子が好くて、窓を少し開けていても涼しい風を送ってくれる。リピーターの方もいらっしゃるけれど、初めてのお客が多かった。ご新規のお客様には、店置きのパンフレットを差し上げる。空いた席の盆や皿は女将がカウンターに下げて、次のお客が入れるようにテーブルを拭いていくのです。デザートの抹茶小豆を頼むご夫婦がいれば、違う席でもまたご注文。

 10人を超えて一区切りついたかと思ったら、また駐車場に車が入ってくる。それでも盆や皿を半分は洗い終えたから、今日は後が楽です。1時前には「お蕎麦売り切れ」の看板を出して、幟を下げました。最後のお客は女性二人で、デザートの抹茶小豆をご所望だったけれど、もう一つしか残っていなかった。半分ずつに分けてお出ししたら、美味しいと喜んで下さったのです。今週は雨で涼しかった昨日を除いて、すべて打った蕎麦が売り切れたから忙しかった。

 女将と家に戻ってひと休みしたら、亭主は書斎に入って横になるのでしたが、やはり疲れが戻ったのか、今日は夕方まで目覚めなかった。それでも明日の仕込みが残っていたので、夕食前にまた蕎麦屋に出掛け、糠床にお新香を漬けて、空になった蕎麦徳利に蕎麦汁を補充してくる。天つゆもなくなったから、新しく1.5㍑鍋に作って冷ましたら冷蔵庫に入れる。亭主一人での営業の、明日の天気が気がかりだけれど、今日と同じく天気は好いらしいのです。



7月3日 月曜日 朝から曇ってはいたけれど、気温は高くて …

 午前6時。ずっしりと湿気を帯びた朝の空気を、玄関前の木槿が和らげてくれる。暑くなると木槿が本当に元気になるから嬉しい。蕎麦屋に着いて車を降りれば、駐車場の木々が鬱蒼と生い茂っているではありませんか。梅雨の前に一度剪定して、ついこの間も、車の出入りに差しつかえる枝は払ったはずなのに、この時期はもう歯止めの利かない成長ぶりなのです。定休日一日目の明日の朝は、意を決して、この一角を何とか剪定し直したいのです。

 新聞を取って店に入ったら、まずは奥の座敷に干してあった昨日の洗い物を取り込み、洗濯場に行って昨日洗った洗濯物を干す。今日は女将が来ない日だから、忘れないうちにやっておかないと、今日の洗濯が出来なくなるのです。厨房に入って、カウンターの上に干してあった昨日の洗い物を片付け、まずは昨日売り切れたデザートの抹茶小豆を仕込む。先日、カボチャの従姉妹煮で使った小豆を半分冷凍しておいたのです。月曜日だからどれだけ出るか。

 6時半になったので、冷蔵庫から糠床を取り出し、夕べ漬けておいたお新香を切って、小鉢に盛り付ける。ついでに切り干し大根も残りをすべて小鉢に盛り付け、全部で今日打つ蕎麦の数になるようにしておくのです。7時になったので家に戻り、女将の用意してくれた朝食を食べる。冷蔵庫の中身がもう殻の状態なのを知っていたから、お新香と納豆だけの質素な朝食なのでした。それに肉の入った豚汁が出たので、これで帳尻を合わせているのでしょう。

 食後のひと眠りも束の間で、洗面と着替えを済ませて、コーヒーを入れる。女将は洗濯物を干し終えて、稽古場の和室で新聞を読んでいるらしい。「行って来ま~す」「行ってらっしゃい」と、今日もまた蕎麦屋に出掛けていく亭主。白い花の中心に赤い斑の入った品のいい木槿が、亭主を見送ってくれた。外は曇り空でしたが、朝から暑いので、時々立ち止まってひと休みするのです。新しく買った畳み生地の雪駄は、涼しく履き安いけれど足の調子も悪い。     

 蕎麦屋に着いて朝の仕事を終えたら、蕎麦打ち室に入って今朝の蕎麦を打つ。捏ねていて何故か少し緩いと思ったら、加水率を間違えていたことに気が付く。40%弱にしようと思ったのに、何時もの癖で41%弱にしてしまったのです。それでも、修正できないほどの違いではないので、打ち粉を振って何とか8束の蕎麦を打ち終えるのでした。昨日残った一束があるので、今日は9人分の蕎麦を用意したことになる。朝から暑いけれど月曜日だからどうだろうか。

 直したばかりのエアコンは調子が好くて、24℃の設定で厨房でも26℃まで下がるから、除湿もされるから快適なのです。しかし、昼になるに従って気温は上がるから、設定温度を裂けなければなりませんでした。昼前に常連さんがいらっして、いつものせいろ蕎麦の大盛りと辛味大根のご注文。日曜日には外国の友人を連れていらっしゃると言う。今日は近くのラベンダー祭りに出掛けたと言うご夫婦が二組もいらっしゃった。奥様が単品のサラダを頼まれる。

 店が空いているので、皆さんゆっくりとなさって、亭主にいろいろと話かけて来るから楽しい。窓の外に見えるヤマボウシを見て、「このヤマボウシはあまり大きくならないのね」と言うから、「大きくならないように切っているのですが、明日の朝にはまた剪定しなければいけません」「本当に朝しか出来ないのよね。夕方は蚊が出て大変だし」お客が帰ったのが1時半近くで、洗い物を終えて定刻に暖簾をしまったら、亭主はまず賄い蕎麦を食うのです。
 今日は思ったほどお客が入らなかったので、天麩羅の具材が残った。海老とアカイカを混ぜて天麩羅を揚げて、家に持ち帰る物を袋に詰めたら、大鍋を洗ったり、天麩羅の油を固めたり、片付けを始める。どうしても休み休みになるから、3時半を過ぎて女将が来てくれるまで、亭主はもうふらふらになって掃除をしていたのです。スポーツクラブから暑い中を2㎞近く歩いて帰った彼女も、汗だくなはずなのに申し訳ない。やはり体力がなくなったのかな。



7月4日 火曜日 定休日一日目、予報と違って朝は雨 …

 

 今朝は蕎麦屋の駐車場の木々を剪定しようと張り切っていたけれど、窓を開けたら道路が濡れているではありませんか。雨では外の作業はできないと、蕎麦屋まで出掛けて細々とした仕事を済ませてしまう。昨日の洗い物もまだ片付けていなかった。駐車場のフェンスには小雀たちが集まって何やら朝のミーティング。雨が止んできたので、90㍑のビーニール袋と剪定ばさみを持って外に出る。出来るところまで、まずは始めておかないとと枝を切り始める。

 ヒイラギナンテンや紫陽花の枝も払って、駐車場の真ん中のレーンに車が停めやすくする。後ろのアベリアホープレイズも随分と枝が伸びてきているので、まずは下の方から車のセンサーで感知されない長さに切りそろえておきます。そして、新芽の伸びたヤマボウシを手の届くところで短く切っておく。30分ほどしたらもう袋は一杯で、7時を過ぎていたので、家に戻って朝食を食べる。二三日あれば、駐車場は綺麗になるはずです。

 食後は書斎に入ってひと眠り30分。今朝はお袋様と仕入に出かけるので、あまりゆっくりと寝てもいられない。着替えて迎えに行けば、今日は農産物直売所に亭主のお気に入りの肉厚の生椎茸が出ていた。店のお客さんにも好評なのです。隣町のスーパーにも足を伸ばして、新レンコンの少し大きなものが出ていたので買って帰る。野菜を冷蔵庫に収納したら、家の買い物もあったので一度家に戻れば、買い物に出掛けているはずの女将が稽古場で横になっていた。

 朝までは元気だったのに、目眩と嘔吐で苦しんだと言う。昨日は暑かったから、恐らく軽い熱中症なのだろう。心配しながら午前中の予定をこなす亭主。ショッピングセンターの中にある、大型の電気店にWiFiに繋がらなくなったタブレットを持って行くのでした。30分1000円の相談窓口で、簡単に復活したのですが、10数年前の古い機種だったから、買い換えを進められた。ついでにアプリ検索の機能を削除してしまったスマホを直してもらうのでした。